JP3967781B2 - 安全用スイッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、産業機械が設置された部屋や工場の出入口のドア或いは産業機械自体の危険ゾーンに設けられた防護用扉が開放された時に内部の機械の作動を自動的に停止させたり、ドアや防護用扉が完全に閉じられない限り機械を作動しないようにすることにより、人体が産業機械に巻き込まれたりするトラブルの発生を未然に且つ確実に防止するための安全用スイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業機械の保全作業中に第三者が誤って電源を投入してしまうことによる事故発生を未然に防止するための手段として、例えば、欧州では、産業機械の保全作業に先立って作業者がヒューズ付き刃形開閉器の全てのヒューズを抜いてポケットに入れてから作業を始めるようにしており、米国では、保全作業者が電源を遮断した後に電源を投入できないようにキーでロックするようにしており、このような保全作業の安全確保の管理法が法的に義務付けられている。ところが、このような作業者自身の自覚に頼る管理法では、作業者がうっかり忘れてしまって効果が無くなる危険性がある。
【0003】
そこで、人体が巻き込まれたりして損傷を受けるおそれのある危険な産業機械が設置されている場合には、該機械が設置されている部屋や工場等の出入口のドアや産業機械の防護用扉の開閉を自動的に検知してオン・オフする安全用スイッチ装置を設けることにより、危険場所への立ち入りを禁止したり、または部屋や工場内に人体が存在する限り内部設置の産業機械の作動を禁止したり、或いは防護用扉を閉じない限り機械を作動しないようにすることが望ましい。
【0004】
斯かる用途に用いられる従来の安全用スイッチ装置としては、ドアが閉じられた時に、ドアに取着した切換用アクチュエータがスイッチ本体部分に挿入してスイッチ部が切り換えられることにより、内部設置の産業機械への給電回路が閉成されて産業機械が作動可能状態になるとともに、ロック機構が切換用アクチュエータに対し自動的にロックする、つまりドアを開けられないように機械的にロックするようになっている。一方、産業機械への給電を遮断するよう操作された時に、その作動オフ検出信号によりプログラマブルコントローラ回路がソレノイドに対し給電するよう制御し、ソレノイドが励磁してロック機構によるロックを解除し、ドアを開放可能状態にする構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のロック機構によるロックが解除された時に、表示灯の点灯等によりドアが開放可能状態であることを外部に表示する構成となっている場合が多い。その表示を確認してドアが開放されると、切換用アクチュエータがスイッチ本体部分から抜脱してスイッチ部が切り換えられることにより、産業機械等への給電回路が開成されて機械が運転不可能状態に維持される。しかしながら、産業機械等は、給電を遮断されても作動を即座に停止することができず、自体の作動慣性力で暫く作動を継続する。そのため、前述の表示の確認により即座にドアを開いて内部に入り込むと、非常に危険な事態が生じる問題がある。また、作動中に受熱して筐体等が高温化される産業機械では、作動が停止しても高温化された箇所が冷却するまでに相当の時間を要する。このような産業機械では、作動が完全に停止した状態においてドアが開かれても、高温の箇所に触れて火傷をする危険がある。
【0006】
また、プログラマブルコントローラのプログラムミスまたは何らかの異常に起因して、作動オフ検出信号が出力されていないにも拘わらずソレノイドに励磁する信号が誤って入力されることがある。このような場合、産業機械が作動中であるにも拘わらずロック機構によるロックが解除されてドアが開放可能状態となり、且つその状態を表示灯に表示されてしまう。このような場合に、表示灯によるドア開放可能の表示のみを信頼してドアを無意識に開けると、重大な事故を招くおそれがある。
【0007】
そこで本発明は、産業機械などが完全な作動停止状態、或いは高温化された箇所が冷却した状態にならない限りドア等の開放を確実に禁止できる安全用スイッチ装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために提案される本発明の請求項1の安全用スイッチ装置は、ドアの可動部材に取り付けられる切換用アクチュエータと、ドアの開閉により前記切換用アクチュエータが挿抜するよう固設される本体部分とからなり、この本体部分に、前記切換用アクチュエータの挿入および抜脱により機械への電源供給用メイン回路をそれぞれ閉成および開成するよう切り換えられる安全スイッチと、挿入された前記切換用アクチュエータに対し抜脱を阻止するよう自動的に且つ機械的にロックするロック機構と、このロック機構のロック解除用ソレノイドとを備え、機械への電源供給の遮断を検出した作動オフ検出信号の入力により起動して一定時間を計時するタイマと、前記ソレノイドの電源供給回路に介挿接続され、前記タイマのタイムアップによりオンされるタイマスイッチと、前記タイマスイッチのオン状態を表示する表示部と、を備えている。
【0009】
また、請求項2において提案される本発明の安全用スイッチ装置は、ドアの可動部材に取り付けられる切換用アクチュエータと、ドアの開閉により前記切換用アクチュエータが挿抜するよう固設される本体部分とからなり、この本体部分に、前記切換用アクチュエータの挿入および抜脱により機械への電源供給用メイン回路をそれぞれ閉成および開成するよう切り換えられる安全スイッチと、挿入された前記切換用アクチュエータに対し抜脱を阻止するよう自動的に且つ機械的にロックするロック機構と、このロック機構のロック解除用ソレノイドとを備え、機械への電源供給の遮断を検出した作動オフ検出信号の入力により起動して一定時間を計時するタイマと、前記ソレノイドの電源供給回路に介挿接続され、前記タイマのタイムアップによりオンされるタイマスイッチと、前記タイマスイッチのオン状態を表示する表示部と、前記ソレノイドの電源供給回路に介挿接続され、押圧操作によりオンされる押釦スイッチと、を備えている。
【0010】
【作用】
本発明の安全用スイッチ装置によれば、切換用アクチュエータが取り付けられたドアが開かれている場合には、安全スイッチにより機械への電源供給用メイン回路が開成されているため、機械は運転不可能状態に保持される。次に、ドアが閉じられると、切換用アクチュエータが本体部分に挿入して安全スイッチを切り換え、この安全スイッチにより機械への電源供給用メイン回路が閉成されて機械が作動可能状態となる。それと同時に、ロック機構が切換用アクチュエータに対し抜脱を阻止するよう自動的に且つ機械的にロックするので、産業機械の運転中においては、ドアの開放を確実に禁止する。
【0011】
次に、機械の運転を停止させる操作により電源供給回路が遮断されると、それを検出した作動オフ検出信号がタイマに入力され、タイマが起動して一定時間の計時動作を開始する。タイマが一定時間の計時を終了すると、タイマスイッチがオンされてソレノイドの電源供給回路が閉成され、ソレノイドが励磁してロック機構によるロックを解除させ、この時点ではじめてドアが開放可能状態となる。したがって、内部設置されている産業機械などの給電を停止してから完全に停止状態になるまでの時間、或いは作動により高温化される産業機械の給電を停止してから高温化された箇所が冷却されるまでの時間を予め計測して、その計測時間をタイマの計時時間として設定しておけば、機械が完全に停止状態にならない限り、或いは高温化された箇所が冷却しない限りロック機構によるロックが解除されず、機械が完全に停止状態になった時点、或いは冷却された時点でドアの開放が可能となり、機械が完全に停止或いは冷却状態であり、かつ、ドアが開放可能状態であることを表示部によって作業者に報知できる。それにより、作業者が慣性力により作動を継続する機械に巻き込れたり、高温箇所への接触により火傷するといった事故を確実に防止できる。
【0012】
また、表示部の表示を確認したのちに押釦スイッチを押圧操作しなければ、ロック機構によるロックが解除されない。したがって、プラグラマブルコントローラのプログラムミスや何らかの異常に起因して、タイマが誤って起動されてタイムアップしても、その時点ではロック機構によるロックが解除されず、表示部の表示を確認したのちに押ボタンスイッチを押圧操作する確認操作を必要とする。そこで、例えば押釦スイッチの近傍に箇所に操作の注意事項などを表示しておけば、その押釦スイッチの押圧操作前に内部で発生する騒音により機械の作動を察知することができる。そのため、従来のように表示灯の表示を信頼してうっかりドアを開けてしまうといったことを阻止できる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の好ましい一実施例について図面を参照しながら詳述する。
図1乃至図4は何れも本発明の一実施例に係る安全用スイッチ装置を示す各状態における電気回路図であり、図5はそのタイミングチャートである。この図1乃至図5が本発明の要旨であるが、本発明の理解を容易にするために、先ず、図6乃至図8により本発明の安全用スイッチ装置の概略構成について説明する。
【0014】
図6は取付状態の斜視図を示し、同図において、本発明の安全用スイッチ装置は、スイッチ本体ユニット1の一側部にソレノイドユニット2が連結されて本体部分が構成されており、この本体部分と、ドアDに取り付けられた切換用アクチュエータ4とを組み合わせた構成になっている。さらに、スイッチ本体ユニット1は、スイッチ部1aと、ドアDの開閉による切換用アクチュエータ4の挿抜により作動されてスイッチ部1aを切り換える受動操作部1bとにより構成されている。受動操作部1bの蓋体には、ドアDが閉じられた時に切換用アクチュエータ4が挿入される挿入孔1c,1dが穿設されている。なお、この実施例では、切換用アクチュエータ4をスイッチ本体ユニット1に対し直交する2方向の何れかを選択して挿抜させる配置にできるように、2個の挿入孔1c,1dを備えている。本体部分は、ソレノイドユニット2の取付片2aをねじ止めして取り付けられる。
【0015】
つぎに、スイッチ本体ユニット1の蓋体を除外した状態の平面図を示した図7およびスイッチ本体ユニット1の受動操作部1bにおける切換用アクチュエータ4の挿抜による動作過程を順に示した図8(a)〜(c)について説明する。
所定箇所に固設される本体部分とは別にドアD等の可動体に取り付けられる切換用アクチュエータ4には、先端面に所定の段差を有して2種3個の作動用押圧面4a,4bと、後述のカム状板に対する逃げ孔4cと、この逃げ4cの孔縁面からなる復帰用押圧面4dとが一体形成されている。
【0016】
図7において、受動操作部1bには、一対の支持台6間に架け渡された支軸7に、駆動用カム状板8と、これの両側に位置する一対の規制用カム状板9とが互いに重合状態で且つ個々に独立的に回転自在に貫装されている。各カム状板8,9には、図8に示すように、各2個の挿入孔1c,1dに対応して形成された同一形状の2個の切欠きによって、それの対向する一方の辺部で作動用受圧部10,11が、且つ他方の辺部で復帰用受圧部12,13がそれぞれ形設されている。また、各カム状板8,9に、それぞれ単一のカムフォロワピン14が挿通されたガイド用カム孔15,16が形成されているとともに、このカム孔15,16の始端部カムフォロワピン14が係入する係止孔17,18が図8(c)に明示するように突出状態に連通形成され、、この各ガイド用カム孔15,16の近傍の周端部が切欠かれて係合段部19,20がそれぞれ形設されている。
【0017】
そして、切換用アクチュエータ4が挿入した時のスイッチ部1aの切換状態に受動操作部1bを自動的に且つ機械的にロックするロック機構として、ロックレバー21が各カム状板8,9の上方においてこれらに直交状態に位置して可動状態に配設されている。即ち、このロックレバー21は、各カム状板8,9の上方においてこれらに直交して位置する基体バー22に、各カム状板8,9の各々の係合段部19,20に係合するコ字形状になった係止杆23が一体に延設され、基体バー22の両端部からそれぞれ作動片24が垂設されて受動操作部1bの左右両側に位置された形状になっている。
【0018】
また、ロックレバー21は、両端部における上方部が前側からコイルスプリング25で押圧付勢されているとともに、各作動片24の下端部が後ろ側からコイルスプリング26により押圧付勢されていることにより、図8(a)〜(c)における時計方向に常に回動付勢されて係止杆23が各カム状板8,9の各々の周面に当接した状態で可動状態に保持されている。また、スイッチ本体ユニット1の側部に付設されたソレノイドユニット2から突出された作動ロッド27がスイッチ本体ユニット1の挿通孔(図示せず)を挿通して一方の作動片24の下端部分の前側に当接されている。
【0019】
前記構成の作用を簡単に説明する。
ドアDが開いて切換用アクチュエータ4がスイッチ本体ユニット1から抜脱している場合には、図8(a)に示すように駆動用カム状板8と規制用カム状板9とが、各々の作動用受圧部12,13が切換用アクチュエータ4の各々対応する押圧面4a,4bの段差に略一致する回転位相差で静止されており、各ガイド用カム孔15,16がカムフォロワピン14をガイドできる状態に相互に合致して重合されている。したがって、各カム状板8,9を切換用アクチュエータ4によって初期の回転位相差を保持しながら回転させない限り、つまり切換用アクチュエータ4以外の部材を挿入して操作しようとしても、カムフォロワピン14が何れかの係止孔17または18に係入して各カム状板8,9の回転が阻止され、スイッチ部1aの切換操作を防止するようになっている。
【0020】
そして、スイッチ本体ユニット1に対し挿入する切換用アクチュエータ4により、各カム状板8,9が図8(a)〜(c)における反時計方向に回転されると、カムフォロワピン14が、各ガイド用カム孔15,16に倣って後方に押動され、且つガイド体28の両側の各がイド部29にガイドされて復帰用スプリング30の付勢力に抗し図8(a)〜(c)のA矢印方向に移動される。カムフォロワピン14が図8(b)の図示位置まで移動された時に、カムフォロワピン14を前端に固設したスイッチ切換部材31およびこれに連結されたスイッチ切換体32が共に後方(図7の上方)に移動してスイッチ部1aの後述の安全スイッチS1が常閉接点から常開接点にオン状態が切り換えられる。
【0021】
上記安全スイッチS1の切換時、コイルスプリング25,26の回動付勢力により各カム状板8,9の周端面に摺接されていたロックレバー21の係止杆23が図8(b)に示すように各係合段部19,20に係合し、各カム状板8,9の図8における時計方向への回動を阻止する。したがって、切換用アクチュエータ4が抜脱方向に移動しようとしても、つまりドアDを開けようとしても、切換用アクチュエータ4の復帰用押圧面4dが回転阻止状態の各カム状板8,9の各復帰用受圧面12,13に当接され、安全スイッチS1を常開接点がオンの切換状態に自動的に且つ機械的にロックする。
【0022】
次に、機械への給電を遮断したときの作動オフ検出信号によりソレノイドユニット2のソレノイドが吸引駆動された時に、作動ロッド27が図8(c)の矢印方向に作動されて作動片24を押動し、ロックレバー21が反時計方向に回動してロックが解除され、ドアDが開放可能状態となる。
【0023】
次に、本発明の要旨である図1乃至図5について説明する。
図1乃至図4において、プログラマブルコントローラなどが接続された補助回路用ポートP1,P2間には、スイッチ本体ユニット1のスイッチ部1aに内蔵された前述の安全スイッチS1の常閉接点b1が直列接続されている。なお、この補助回路用ポートP1,P2間の信号はインバータIVにより反転出力される。また、機械などへの通電を制御するメイン回路(安全回路)用ポートP3,P4間には安全スイッチS1の常開接点a1が直列接続されている。
【0024】
ソレノイド電源用ポートP5,P6間には、ソレノイド34、照光式押釦スイッチ部35、タイマ回路36およびLEDからなる電源表示灯37が並列接続されている。照光式押釦スイッチ35部は、押釦スイッチS2とLEDからなる表示部DPとにより構成されている。タイマ回路36は、機械等への給電の遮断を検出した作動オフ信号の入力により一定時間を計時するタイマTMと、このタイマTMのタイムアップによりオンされるタイマスイッチS3とにより構成されている。タイマTMには、内部設置されている産業機械が給電遮断時から完全に作動停止状態になるまでの時間、或いは作動により高温化される産業機械の給電を停止してから高温化された箇所が冷却状態となるまでの時間を予め計測した計時時間が設定されている。タイマスイッチS3は、ソレノイド34の無励磁の検出信号によりオフ状態に復帰する。また、ソレノイド34は保護用のダイオード38を備えている。
【0025】
次に、前記実施例の動作について図5のタイミングチャートを参照しながら説明する。
ドアDが開いて切換用アクチュエータ4がスイッチ本体ユニット1から抜脱している場合には、図4に示すように、安全スイッチS1の常開接点a1がオフ状態であってメイン回路用ポートP3,P4間が開成されているため、機械への電源供給回路が遮断されており、機械は運転不可能状態に保持され続ける。すなわち、ドアDが開いている場合には運転スイッチなどをオン操作しても機械が作動しないようになっている。また、補助回路用ポートP1,P2間は、オン状態の安全スイッチS1の常閉接点b1による回路閉成状態をインバータIVで反転されて開状態であり、機械の制御系も遮断されている。
【0026】
そして、機械を運転する場合は、ドアDを図6に示すように閉じると、図1に示すように、本体部分に挿入する切換用アクチュエータ4により安全スイッチS1が切り換えられて常開接点a1がオン状態となる。それにより、メイン回路用ポートP3,P4間が閉成されて機械が作動可能状態となるとともに、補助回路用ポートP1,P2間も閉成されてプログラマブルコントローラによる機械の制御系も機能可能状態となる。この時、図8(b)に示すように、ロック機構により切換用アクチュエータ4が抜脱しないようロックされ、ドアDの開放を禁止した安全状態に保持される。
【0027】
また、運転中の機械を停止させるために、機械への給電を停止するよう操作されると、図5(a)に示すように、それを検出した作動オフ信号がタイマTMに入力される。それにより、タイマTMは、同図(b)に示すように、起動して設定された一定時間Tの計時動作を行う。この時、内部設置の機械は慣性力で作動を継続する。この機械が完全な停止状態になった時点、或いは高温化された箇所が完全に冷却した時点で、タイマTMがタイムアップすると、図2および図5(c)に示すように、タイマスイッチS3がオンされる。それと同時に、照光式押釦スイッチ部35の表示部DPは、図5(d)に示すように、オン状態のタイマスイッチS3を通じソレノイド電源用ポートP5,P6から給電されて点灯し、機械が完全に停止状態であって、且つ高温化された箇所が冷却した状態であることを報知する。
【0028】
作業者が表示部DPによる報知を確認したのちに、図3および図5(e)に示すように、押釦スイッチS2を押圧操作してオンさせると、共にオン状態のタイマスイッチS3および押釦スイッチS2を通じソレノイド電源用ポートP5,P6からソレノイド34に給電され、ソレノイド34が図5(f)に示すように励磁されて、ロック機構による切換用アクチュエータ4へのロックが図8(c)に示すように解除され、この時点ではじめてドアDが開放可能状態となる。図5(c),(f)に示すように、ソレノイド34が無励磁になった時点でタイマスイッチS3がオフ状態に復帰する。このように、内部設置の機械が完全に停止状態にならない限り、ロック機構によるロックが解除されず、機械が完全に停止状態になった時点、或いは高温化された箇所が完全に冷却した状態ではじめてドアの開放が可能となる。そのため、慣性力により作動を継続する機械に巻き込れたり、高温箇所に触れて火傷するといった事故を確実に防止できる。
【0029】
また、上記実施例では、表示部DPの表示を確認したのちに押釦スイッチS2を押圧操作しなければ、ロック機構によるロックが解除されない。したがって、プラグラマブルコントローラのプログラムミスや何らかの異常に起因して、内部の機械が作動中であるにも拘わらずタイマTMが誤って起動されてタイムアップしても、その時点ではロック機構によるロックが解除されないので、表示部DPの表示を見て無意識のうちにドアDを開けてしまうといったことを防止できる。すなわち、表示部DPによる表示を確認したのちに押ボタンスイッチS2を押圧操作する確認操作を必要とするため、例えば、押釦スイッチS2の押釦の近傍箇所に「機械の作動音が聞こえないのを確認してから押して下さい」といった注意書きを記しておけば、その押釦スイッチS2の押圧操作前に、作業者は内部で発生する騒音等により機械の作動を察知することができる。そのため、従来のように表示灯DPの表示のみを信頼してうっかりドアDを開けてしまうといったことを確実に防止できる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明の安全用スイッチ装置によると、内部設置されている機械への給電を停止してから機械が完全に停止状態になるまでの時間、或いは作動により高温化される産業機械における高温箇所が完全に冷却した状態になるまでの時間をタイマにより計時して、タイマのタイムアップによりロック機構によるロックの解除が可能となり、機械が完全に停止或いは冷却状態であり、かつ、ドアが開放可能状態であることを表示部によって作業者に報知できる構成としたので、機械が完全な停止状態にならない限りドアの開放を確実に禁止することができ、慣性力により作動を継続する機械に巻き込れたり、高温箇所に触れて火傷する事故を未然に防止できる。
【0031】
また、タイマのタイムアップを表示する表示部を設けるとともに、押釦スイッチをソレノイドの電源供給回路に介挿接続して、この押釦スイッチを押圧操作しなければ、ロック機構によるロックを解除できない構成とすれば、プラグラマブルコントローラのプログラムミスや何らかの異常に起因して、タイマが誤って起動されてタイムアップしても、その時点ではロック機構によるロックが直ちに解除されず、表示部の表示を確認したのちに押釦スイッチを押圧操作する確認操作が必要となる。したがって、押釦スイッチの近傍箇所に操作の注意事項などを記しておけば、その押釦スイッチの押圧操作前に内部で発生する騒音により機械の作動を察知することができ、従来のように表示灯の表示を信頼してうっかりドアを開けてしまうといったことを阻止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における機械の運転状態の電気回路図である。
【図2】同上実施例におけるタイマがタイムアップした状態の電気回路図である。
【図3】同上実施例における押釦スイッチをオン操作した状態の電気回路図である。
【図4】同上実施例におけるドアを開放した状態の電気回路図である。
【図5】(a)〜(f)は同上実施例のタイミングチャートである。
【図6】同上実施例の取付状態を示す斜視図である。
【図7】同上実施例におけるスイッチ本体ユニットの蓋体を除去した状態の平面図である。
【図8】(a)〜(c)は同上実施例におけるスイッチ本体ユニットの一部の動作過程を順に示した右側面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ本体ユニット(本体部分)
4 切換用アクチュエータ
21 ロックレバー(ロック機構)
34 ソレノイド
S1 安全スイッチ
S2 押釦スイッチ
TM タイマ
S3 タイマスイッチ
DP 表示部
P5,P6 ソレノイド電源用ポート(ソレノイドの電源供給回路)
P3,P4 メイン回路用ポート(電源供給用メイン回路)
D ドア

Claims (2)

  1. ドアの可動部材に取り付けられる切換用アクチュエータと、ドアの開閉により前記切換用アクチュエータが挿抜するよう固設される本体部分とからなり、
    この本体部分に、
    前記切換用アクチュエータの挿入および抜脱により機械への電源供給用メイン回路をそれぞれ閉成および開成するよう切り換えられる安全スイッチと、
    挿入された前記切換用アクチュエータに対し抜脱を阻止するよう自動的に且つ機械的にロックするロック機構と、
    このロック機構のロック解除用ソレノイドとを備え、
    機械への電源供給の遮断を検出した作動オフ検出信号の入力により起動して一定時間を計時するタイマと、
    前記ソレノイドの電源供給回路に介挿接続され、前記タイマのタイムアップによりオンされるタイマスイッチと、
    前記タイマスイッチのオン状態を表示する表示部と、
    を備えたことを特徴とする安全用スイッチ装置。
  2. ドアの可動部材に取り付けられる切換用アクチュエータと、ドアの開閉により前記切換用アクチュエータが挿抜するよう固設される本体部分とからなり、
    この本体部分に、
    前記切換用アクチュエータの挿入および抜脱により機械への電源供給用メイン回路をそれぞれ閉成および開成するよう切り換えられる安全スイッチと、
    挿入された前記切換用アクチュエータに対し抜脱を阻止するよう自動的に且つ機械的にロックするロック機構と、
    このロック機構のロック解除用ソレノイドとを備え、
    機械への電源供給の遮断を検出した作動オフ検出信号の入力により起動して一定時間を計時するタイマと、
    前記ソレノイドの電源供給回路に介挿接続され、前記タイマのタイムアップによりオンされるタイマスイッチと、
    前記タイマスイッチのオン状態を表示する表示部と、
    前記ソレノイドの電源供給回路に介挿接続され、押圧操作によりオンされる押釦スイッチと、
    を備えたことを特徴とする安全用スイッチ装置。
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