JP2605945Y2 - 安全用スイッチ装置のコンタクトブロック - Google Patents

安全用スイッチ装置のコンタクトブロック

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JP2605945Y2
JP2605945Y2 JP1993052131U JP5213193U JP2605945Y2 JP 2605945 Y2 JP2605945 Y2 JP 2605945Y2 JP 1993052131 U JP1993052131 U JP 1993052131U JP 5213193 U JP5213193 U JP 5213193U JP 2605945 Y2 JP2605945 Y2 JP 2605945Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、産業機械が設
置された部屋や工場の出入口のドア或いは産業機械自体
の危険ゾーンに設けられた防護用扉が開放された時にオ
フして内部の機械の作動を自動的に停止させたり、ドア
や防護用扉が完全に閉じられない限り機械を作動できな
いようにすることにより、人体が産業機械に巻き込まれ
たりするトラブルの発生を未然に且つ確実に防止するた
めの安全用スイッチ装置におけるスイッチ部のコンタク
トブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業機械の保全作業中に第三者が
誤って電源を投入してしまうことによる事故発生を未然
に防止するための手段として、例えば、産業機械の保全
作業に先立って作業者がヒューズ付き刃形開閉器の全て
のヒューズを抜いてポケットに入れてから作業を始める
ようにしたり、保全作業者が電源を遮断した後に電源を
投入できないようにキーでロックするようにしている。
ところが、このような作業者自身の自覚に頼る管理法で
は、作業者がうっかり忘れてしまって全く効果が無くな
る危険性がある。
【0003】そこで、人体が巻き込まれたりして損傷を
受ける恐れのある危険な産業機械が設置されている場合
には、該機械が設置されている部屋や工場等の出入口の
ドアや産業機械自体の防護用扉の開閉を自動的に検知し
てオン・オフする安全用スイッチ装置を設けることによ
り、危険場所への立入りを禁止したり、部屋や工場内に
人体が存在する限り内部設置の産業機械の作動を禁止し
たり、防護用扉を閉じない限り機械を作動しないように
している。
【0004】この種の安全用スイッチ装置は、一般に図
11に示すように、主として部屋のドア(4)に取り付
けられる切換用アクチュエータ(2)と、この切換用ア
クチュエータ(2)がドア(4)の開閉に伴い挿抜され
て作動するよう取り付けられるスイッチ本体ユニット
(1)と、このスイッチ本体ユニット(1)の側部に取
着されたロック解除用のソレノイドユニット(3)とか
ら構成されている。
【0005】スイッチ本体ユニット(1)は、スイッチ
部(1a)と、切換用アクチュエータ(2)の挿抜によ
り作動されてスイッチ部(1a)を切り換える受動操作
部(1b)とにより構成されており、例えばソレノイド
ユニット(3)の取付片(3a)を螺子止めして取り付
けられる。受動操作部(1b)の蓋体には切換用アクチ
ュエータ(2)を直交する二方向の何れかを選択して挿
入させる2個の挿入孔(1c),(1d)が穿設されて
いる。また、切換用アクチュエータ(2)には、先端面
に所定の段差を有して2種3個の作動用押圧面(2
a),(2b)が形成されており、一方、受動操作部
(1b)内には、駆動用カム状板(図示せず)と規制用
カム状板(図示せず)とが対応する押圧面(2a),
(2b)の段差に略一致する回転位相差で静止されてい
る。そのため、挿入する切換用アクチュエータ(2)の
両押圧面(2a),(2b)により両カム状板が初期の
回転位相差を保持しながら回転されない限り受動操作部
(1b)が作動しないようになっている。即ち、切換用
アクチュエータ(2)以外の部材を挿入しても、各カム
状板の回転が阻止されてスイッチ部(1a)の切換操作
が行われないようになっている。
【0006】そして、ドア(4)が閉じられた時にスイ
ッチ本体ユニット(1)内に挿入した切換用アクチュエ
ータ(2)が受動操作部(1b)の各カム状板を正回転
させることにより操作ロッド体(図示せず)が後方に直
線移動され、スイッチ部(1a)の後述の接点ホルダが
前述の操作ロッドと一体に移動してスイッチ部(1a)
が切り換えられ、その後に受動操作部(1b)に対しロ
ック機構により切換用アクチュエータ(2)の抜脱方向
への移動を阻止するよう機械的にロックがかけられる。
逆に、ソレノイドユニット(3)の作動によりロック機
構によるロックが解除された後に、ドア(4)が開く時
にスイッチ本体ユニット(1)から抜脱方向に移動する
切換用アクチュエータ(2)によりカム状板が逆方向に
回転されることにより、操作ロッド体を介し接点ホルダ
を一体に移動させ、スイッチ部(1b)の接点間に溶着
が生じていても強制的に開離してスイッチ部(1a)を
元の状態に切り換える構成になっている。
【0007】次に、安全スイッチ装置における従来のス
イッチ部(1a)の構成について図12乃至図15を参
照しながら説明する。図12はスイッチ部(1a)内部
のコンタクトブロック(5)の一部切断平面図、図13
はスイッチ部(1a)全体の中央切断右側側面図、図1
4はコンタクトブロック(5)のみの後述の接点部分に
沿って切断した切断右側面図、図15は同コンタクトブ
ロック(5)の切断背面図である。これらの図におい
て、当該スイッチ部(1a)は、図13に示すようにケ
ース蓋体(27)で施蓋されたスイッチケース(6)内
にコンタクトブロック(5)が内装された構成になって
いる。コンタクトブロック(5)には、図12に示すよ
うにユニットケース(7)内の前端部左右両側に、それ
ぞれ常閉側固定接点(8)を備えた一対の常閉側端子板
(9)が嵌着され、且つ後端部左右両側に、それぞれ常
開側固定接点(10)を備えた常開側端子板(11)が
嵌着されている。そして、図12に示すように、ユニッ
トケース(7)の中央部において前後方向に形設された
溝状凹部(12)に、接点ホルダ(13)が移動自在に
挿入されている。この接点ホルダ(13)には、中央部
に保持孔(14)が穿設され、この保持孔(14)に、
両端部に一対の常閉側可動接点(15)を備えた常閉側
端子板(16)と、両端部に一対の常開側可動接点(1
7)を備えた常開側端子板(18)とが、互いに対向状
態で挿通されているとともに、両端子板(16),(1
8)間に接圧ばね(19)が介設されてそれらを互いに
離間方向に付勢している。常閉側固定接点(8)と常閉
側可動接点(15)および常閉側端子板(16)とによ
り、オン状態時に産業機械等の作動を停止する補助スイ
ッチ回路が構成されている。一方、常開側固定接点(1
0)と常開側可動接点(17)と常開側端子板(18)
とにより、オン状態時に産業機械等の作動が可能となる
安全スイッチ回路が構成されている。
【0008】また、接点ホルダ(13)の前端部に、切
換用アクチュエータ(2)の挿抜に連動して前後方向に
直線移動される受動操作部(1b)の操作ロッド体(2
0)の後端の連結用係合部(21)に上方から係合して
操作ロッド体(20)に対し一体移動するよう連結する
逆L字形状の鉤形係着部(22)が突設されている。更
に、ユニットケース(7)の上部開口部がユニット蓋体
(23)により施蓋され、このユニット蓋体(23)に
より接点ホルダ(13)抜脱することなく保持されてお
り、通常時には、図13および図15に示す復帰ばね
(24)で接点ホルダ(13)が前方に付勢されて常閉
側可動接点(15)が常閉側固定接点(8)に圧接され
ている。尚、各端子板(9),(11)は、端子螺子
(25),(26)で配線されることにより作動制御す
べき産業機械等の電源回路に介挿接続される
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述の安全
用スイッチ装置では、ドア(4)が閉じられて切換用ア
クチュエータ(2)がスイッチ本体ユニット(1)内に
挿入していくことにより受動操作体(1b)の各カム状
板が正回転され、それに連動して操作ロッド体(20)
が後方に直線移動されていき、この操作ロッド体(2
0)の連結用係合部(21)に係着部(22)が嵌着さ
れていることにより接点ホルダ(13)が操作ロッド体
(20)と一体に後方に移動される。この操作ロッド体
(20)の後方への移動に伴い常閉側可動接点(15)
が常閉側固定接点(8)から離脱して補助スイッチ回路
がオフ状態となり、続いて、常開側可動接点(17)が
常開側固定接点(10)に接触して安全スイッチ回路が
オン状態となることにより内部の産業機械等が作動可能
状態となる。その直後に受動操作体(1b)の各カム状
板にロック機構によりロックがかけられる。即ち、スイ
ッチ部(1a)のコンタクトブロック(5)において、
接圧ばね(19)の付勢力による所定の接圧力で常開側
可動接点(17)を常開側固定接点(10)に圧接する
確実な切り換え状態に保持する必要があるため、接圧ば
ね(19)を圧縮してその復元力で常開側可動接点(1
7)が常開側固定接点(10)に圧接する状態まで接点
ホルダ(13)が後方に移動し終えた時点で、ロック機
構が作動して各カム状板にロックをかけることにより切
換用アクチュエータ(2)の抜脱方向への移動を阻止
し、操作ロッド体(20)つまり接点ホルダ(13)の
前方への移動を阻止して所定の接圧による切換状態を保
持するようになっている。
【0010】このように、その構成上からスイッチ部
(1a)において補助スイッチ回路をオフ状態に切り換
え、且つ安全スイッチ回路をオン状態とした後に、受動
操作部(1b)の各カム状板にロック機構によりロック
をかける手順で作動させる構成になっている。然し乍
ら、ドア(4)を閉じるときに、補助スイッチ回路がオ
フ状態に、かつ安全スイッチ回路がオン状態になった時
点でドア(4)を閉じる動作を停止する場合がある。即
ち、ドア(4)が完全に閉じられていないために受動操
作部(1b)においてロック機構の作動によりロックが
かけられていない状態でドア(4)を閉じる動作を停止
する場合がある。ここで、安全スイッチ回路がオン状態
となることにより内部の産業機械等が作動可能状態とな
り、この産業機械等の作動による振動等に起因して非ロ
ック状態のドア(4)が僅かに開くことがある。それに
より安全スイッチ回路がオフ状態となって産業機械等の
作動が停止するので、安全上での問題はないが、一旦始
動した産業機械等が理由無く停止するのは稼働上におい
て極めて不都合である。特に、或るシーケンスに従って
自動制御されているような場合には重大な問題が発生す
る。
【0011】そこで本考案は、受動操作部においてロッ
クがかけられた直後に接点の切り換えを行なえるような
構成を備えた安全用スイッチ装置のコンタクトブロック
を提供することを技術的課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した課題
を達成するための技術的手段として、安全用スイッチ装
置のコンタクトブロックを次のように構成した。即ち、
ドア等に取り付けられた切換用アクチュエータのスイッ
チ本体ユニットへの挿抜により内蔵の受動操作部の操作
ロッド体が前後方向に直線移動されてスイッチ部が切り
換えられ、前記切換用アクチュエータの挿入終了時に前
記受動操作部にかけられるロック状態を解除するロック
解除用ユニットを備えた安全用スイッチ装置の前記スイ
ッチ部におけるコンタクトブロックにおいて、前端部が
前記操作ロッド体と一体に移動するよう連結されて保持
孔に挿通保持した一対の端子板の各端部の可動接点を固
定接点に対し接離させる接点ホルダと、前記両端子板に
対し互いに離間方向に付勢するよう介設された接圧ばね
と、前記接点ホルダの後端部分において後方に対し抜け
止めされ、且つ前方に対し常開側の前記端子板を押動し
ながら前記保持孔に挿入できる状態で摺動自在に保持さ
れ、前記接点ホルダの下方に突出する係合突部が一体に
設けられた規制体と、この規制体に対し下方位置で所定
間隙を保持するよう上方に付勢されて上下動自在に配設
され、上面に前記係合突部に対向して係止突部が一体に
設けられた係止体とを備え、前記切換用アクチュエータ
の挿入による前記接点ホルダの後方への移動に対し、前
記係合突部の前記係止突部への当接により前記規制体を
停止させて前記常開側端子板の移動を阻止し、前記受動
操作部がロック状態となる位置まで前記接点ホルダが後
方移動した時点で、前記規制体が前記係合突部と前記係
止突部との摺動を介し前記係止体を押し下げて強制移動
され、圧縮されていた前記接圧ばねの復元力で前記常開
側端子を介し前記可動接点が前記固定接点に圧接される
よう構成したことを特徴としている。
【0013】
【作用】ドアが閉じられる時に、切換用アクチュエータ
がスイッチ本体ユニット内に挿入していくことにより各
カム状板が回転されて操作ロッド体が後方に直線的に移
動され、この操作ロッド体と一体に接点ホルダも後方に
移動される。このとき、接圧ばねで後方に付勢されてい
る常開側端子板を介し規制板も後方に押圧されるが、こ
の規制体の下方の係合突部が係止体の係止突部に当接す
ることにより、接点ホルダの後方移動に対し規制体が制
止され、この規制体に接合している常開側端子板も移動
を阻止される。即ち、接点ホルダの後方移動に対し常開
側端子板の可動接点が固定接点に接触して安全スイッチ
回路がオン状態となるのを遅延させる。このとき、接圧
ばねが、制止されている常開側端子板に対し常閉側端子
板が接点ホルダと一体に後方移動されるために圧縮され
ていく。
【0014】そして、各カム状板が所定角度回転した時
に、この各カム状板にロック機構により機械的にロック
がかけられて操作ロッド体およびこれに連結された接点
ホルダの前方への移動を阻止する状態となる。そして、
その後に、接点ホルダにより規制体が強制的に後方移動
されて係合突部と係止突部との摺動を介し係止体を押し
下げるので、係止体による規制体への制動作用が解除さ
れる。そのため、圧縮されていた接圧ばねの大きな復元
力で常開側端子板が強制的に後方に押動され、常開側可
動接点が常開側固定接点に圧接して安全スイッチ回路が
オン状態となる。従って、安全スイッチ回路は、次にロ
ック解除用ユニットが作動してロック状態を解除した後
にドアを開く操作により切換用アクチュエータが抜脱方
向に移動する時点まで一定の接圧で確実にオン状態を保
持し続ける。
【0015】
【実施例】以下、本考案の好ましい一実施例について図
面を参照しながら詳述する。図1は本考案の一実施例に
係わるコンタクトブロックの一部切断平面図、図2はそ
の中央部分を切断した切断右側面図、図3はその切断背
面図をそれぞれ示し、これらの図において、図12乃至
図15と同一若しくは同等のものには同一の符号を付し
てその説明を省略し、次に相違する点についてのみ説明
する。
【0016】接点ホルダ(28)は、前端部に操作ロッ
ド体(20)の連結用係合部(21)に嵌着する鉤形係
着部(29)が形成され、且つ中央部に保持孔(14)
が構成されて既存の接点ホルダ(13)に対し全体とし
て略同様の形状となっているが、図4に示すように、保
持孔(14)の後端近傍箇所から後方の部分が二股形状
となって一対の保持片(30),(31)が所定の間隙
で対設されているとともに、各保持片(30),(3
1)にそれぞれ、保持孔(14)に連通状態で長孔状の
ガイド孔(32),(33)が形成されている点におい
て相違する。更に、偏平板状の規制体(34)が、その
両側面に一体形成されたガイドレール部(35),(3
6)をそれぞれ図3に示すようにガイド孔(32),
(33)に摺接自在に嵌挿させて両保持片(30),
(31)間に摺動自在に保持されており、この規制体
(34)の底面に突設された逆三角形状の係合突部(3
7)が保持片(30),(31)の下方に突出されてい
る。規制体(34)の下方位置には、上面に三角形状の
係止突部(39)が形設された係止体(38)が、制動
ばね(40)により上方に付勢されて両側のフック部
(41)がユニットケース(7)の段部に下方から当接
することにより、図2に示すように係止突部(39)が
係合突部(37)に対向する高さ位置で上下動自在に保
持されている。
【0017】次に、前記実施例の作用を、図5乃至図1
0を参照しながら詳述する。ドア(4)が開いている場
合、即ち、切換用アクチュエータ(2)がスイッチ本体
ユニット(1)に挿入されていない場合には、図1およ
び図2に明示するように、接点ホルダ(28)が最前端
に位置し、図1に示すように接圧ばね(19)により常
閉側可動接点(15)が常閉側固定接点(8)に圧接さ
れて補助スイッチ回路がオン状態に保持されていること
により、産業機械等が作動不能状態になっている。
【0018】次に、ドア(4)が閉じられて切換用アク
チュエータ(2)がスイッチ本体ユニット(1)内に挿
入していき、それにより受動操作部(1b)の操作ロッ
ド体(20)が後方に移動されると、この操作ロッド体
(20)と一体に接点ホルダ(28)が後方に移動され
る。この後方に移動される接点ホルダ(28)の保持孔
(14)の前端孔縁により常閉側端子板(16)が後方
に押圧され、図5に示すように、常閉側可動接点(1
5)が常閉側固定接点(8)から離間して補助スイッチ
回路がオフ状態となり、産業機械等の作動不能状態が先
ず解除される。この時、接圧ばね(19)で後方に付勢
されている常開側端子板(18)により規制体(34)
も後方に移動されるが、図6の状態における切断右側面
を示した図5に示すように、係合突部(37)が係止突
部(39)に当接することによって規制体(34)の後
方移動が阻止されるため、接点ホルダ(28)の後方移
動に対し常開側端子板(18)が制止状態の規制体(3
4)に当接してその位置に止まる。即ち、規制体(3
4)の後部が保持孔(14)内に入り込んでいく状態で
常開側端子板(18)の後方移動を阻止する。この時、
両端子板(16),(18)間に介在する接圧ばね(1
9)が圧縮されていく。
【0019】接点ホルダ(28)が更に後方移動され
て、この接点ホルダ(28)の両保持片(30),(3
1)の各前端連結部が図7に示すように規制体(34)
に当接した時点から、接点ホルダ(28)が規制体(3
4)を強制的に後方に押動させるため、係止体(38)
が、これの係止突部(39)が規制体(34)の係合突
部(37)に摺動しながら下方に押圧されて制動ばね
(40)を圧縮しながら押し下げられる。そして、ドア
(4)が略完全に閉じられる直前で、その時の状態の切
断右側面を示した図7およびその時の一部切断平面を示
した図8のように、接点ホルダ(28)がユニットケー
ス(7)の溝状凹部(12)の略後端近くまで移動さ
れ、係合突部(37)の先端部が係止突部(39)の先
端部近くまで圧接移動して係止突部(39)による係合
突部(37)への制止作用が解除される直前の状態とな
った時に、ロック機構が作動して受動操作部(1b)の
カム状板に対しロックがかけられる。
【0020】その後に、係止突部(39)による係合突
部(37)への制止作用が解除され、図8のように圧縮
されていた接圧ばね(19)の大きな復元力を常開側端
子板(18)を介し受圧している規制体(34)が、ガ
イドレール部(35),(36)がガイド孔(32),
(33)内を摺動しながら一対の保持片(30),(3
1)間を摺動して図9および図10に示すように溝状凹
部(12)の後端まで移動され、この規制体(34)に
よる制止が解除された常開側端子板(18)も規制体
(34)と略一体に後方移動されて常開側可動接点(1
7)が常開側固定接点(10)に圧接し、その後に図示
のように接点ホルダ(28)が僅かに後方移動されるこ
とにより、接圧ばね(19)による所要の接圧力で常開
側可動接点(17)が常開側固定接点(10)に圧接さ
れて安全スイッチ回路がオン状態となり、内部の産業機
械等が作動可能状態となる。このように、補助スイッチ
回路が先ずオフし、続いて受動操作部(1b)がロック
状態となった後に、接圧ばね(19)の圧縮され続けた
復元力により安全スイッチ回路を確実にオンする。そし
て、この安全スイッチ回路は、次にソレノイドユニット
(3)が作動してロック状態を解除した後に、ドア
(4)の開動作により切換用アクチュエータ(2)が抜
脱方向に移動を開始する時点まで、接圧ばね(19)に
よる一定の接圧で確実にオン状態を保持し続ける。
【0021】次に、ドア(4)が開かれる場合の作用に
ついて説明する。ドア(4)が閉じられた状態におい
て、ソレノイドユニット(3)の作動によりロック状態
が解除され、ドア(4)が開かれ始めると、接点ホルダ
(28)が操作ロッド体(20)と一体に前方に移動さ
れていくが、図9および図10の状態から接点ホルダ
(28)の両ガイド孔(32),(33)の各々の後端
孔縁部がそれぞれガイドレール部(35),(36)に
当接した時点から、接点ホルダ(28)が規制体(3
4)を強制的に前方に一体移動させるため、規制体(3
4)が係止体(38)を押し下げて図1および図2で示
した初期位置に復帰される。
【0022】
【考案の効果】以上のように考案明の安全用スイッチ装
置のコンタクトブロックによると、ドアが閉じられる時
に、接点ホルダの後方移動に対し規制体を係止体により
制止して常開側端子板の可動接点が固定接点に接触して
安全スイッチ回路がオン状態となるのを遅延させ、ロッ
ク機構により機械的にロックがかけられた後に係止体に
よる規制体への制動作用を解除し、圧縮されていた接圧
ばねの大きな復元力で常開側端子板を強制的に後方に押
動して常開側可動接点を常開側固定接点に圧接させて安
全スイッチ回路をオンする構成としたので、受動操作部
がロック機構の作動によりロック状態となるまでドアを
完全に閉めなかった場合には、接点の切り換えが行なわ
れないことにより内部の産業機械等が作動可能状態とな
らず、ロックがかけられてドアの振動等に起因する開動
作を完全に阻止する状態となった後に、接点が切り換え
られるので、常開側可動接点と常開側固定接点で構成さ
れた安全スイッチ回路は、次にロック解除用ユニットが
作動してロック状態を解除した後にドアを開く操作によ
り切換用アクチュエータが抜脱方向に移動されない限
り、一定の接圧で確実にオン状態を保持し続ける。従っ
て、一旦作動を開始した産業機械等が不意に作動停止す
るといった不都合の発生を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わるコンタクトブロック
の一部切断平面図である。
【図2】同上、中央部分を切断した切断右側面図であ
る。
【図3】同上、切断背面図である。
【図4】同上、要部の概略斜視図である。
【図5】同上、補助スイッチ回路がオフした状態の中央
部分を切断した切断右側面図である。
【図6】図5の状態における一部切断平面図である。
【図7】同上、ロック機構によりロックがかけられ状態
の中央部分を切断した切断右側面図である。
【図8】図7の状態における一部切断平面図である。
【図9】同上、安全スイッチ回路がオンした状態の中央
部分を切断した切断右側面図である。
【図10】図9の状態における一部切断平面図である。
【図11】本考案が適用される安全用スイッチ装置の取
付状態の斜視図である。
【図12】従来コンタクトブロックの一部切断平面図で
ある。
【図13】同上、スイッチ部全体の中央部分で切断した
切断右側面図である。
【図14】同上、接点部分に沿って切断した切断右側面
図である。
【図15】同上、切断背面図である。
【符号の説明】
1 スイッチ本体ユニット 1a スイッチ部 1b 受動操作部 2 切換用アクチュエータ 3 ソレノイドユニット(ロック解除用ユニット) 4 ドア 8 常閉側固定接点 10 常開側固定接点 14 保持孔 15 常閉側可動接点 16 常閉側端子板 17 常開側可動接点 18 常開側端子板 19 接圧ばね 20 操作ロッド体 28 接点ホルダ 34 規制体 37 係合突部 38 係止体 39 係止突部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア等に取り付けられた切換用アクチュ
    エータのスイッチ本体ユニットへの挿抜により内蔵の受
    動操作部の操作ロッド体が前後方向に直線移動されてス
    イッチ部が切り換えられ、前記切換用アクチュエータの
    挿入終了時に前記受動操作部にかけられるロック状態を
    解除するロック解除用ユニットを備えた安全用スイッチ
    装置の前記スイッチ部におけるコンタクトブロックにお
    いて、前端部が前記操作ロッド体と一体に移動するよう
    連結されて保持孔に挿通保持した一対の端子板の各端部
    の可動接点を固定接点に対し接離させる接点ホルダと、
    前記両端子板に対し互いに離間方向に付勢するよう介設
    された接圧ばねと、前記接点ホルダの後端部分において
    後方に対し抜け止めされ、且つ前方に対し常開側の前記
    端子板を押動しながら前記保持孔に挿入できる状態で摺
    動自在に保持され、前記接点ホルダの下方に突出する係
    合突部が一体に設けられた規制体と、この規制体に対し
    下方位置で所定間隙を保持するよう上方に付勢されて上
    下動自在に配設され、上面に前記係合突部に対向して係
    止突部が一体に設けられた係止体とを備え、前記切換用
    アクチュエータの挿入による前記接点ホルダの後方への
    移動に対し、前記係合突部の前記係止突部への当接によ
    り前記規制体を停止させて前記常開側端子板の移動を阻
    止し、前記受動操作部がロック状態となる位置まで前記
    接点ホルダが後方移動した時点で、前記規制体が前記係
    合突部と前記係止突部との摺動を介し前記係止体を押し
    下げて強制移動され、圧縮されていた前記接圧ばねの復
    元力で前記常開側端子を介し前記可動接点が前記固定接
    点に圧接されるよう構成したことを特徴とする安全用ス
    イッチ装置のコンタクトブロック。
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