JP3967674B2 - ポリカーボネートの樹脂のリサイクル法 - Google Patents

ポリカーボネートの樹脂のリサイクル法 Download PDF

Info

Publication number
JP3967674B2
JP3967674B2 JP2002359578A JP2002359578A JP3967674B2 JP 3967674 B2 JP3967674 B2 JP 3967674B2 JP 2002359578 A JP2002359578 A JP 2002359578A JP 2002359578 A JP2002359578 A JP 2002359578A JP 3967674 B2 JP3967674 B2 JP 3967674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycarbonate
resin
polycondensation
recycling
waste resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002359578A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004189887A5 (ja
JP2004189887A (ja
Inventor
村 隆 人 木
田 秋 夫 池
田 智 明 下
Original Assignee
日本ジーイープラスチックス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本ジーイープラスチックス株式会社 filed Critical 日本ジーイープラスチックス株式会社
Priority to JP2002359578A priority Critical patent/JP3967674B2/ja
Priority to US10/707,033 priority patent/US7105632B2/en
Priority to EP20030813021 priority patent/EP1572791B1/en
Priority to PCT/US2003/040065 priority patent/WO2004052972A2/en
Priority to AT03813021T priority patent/ATE445668T1/de
Priority to CNB2003801082047A priority patent/CN100354349C/zh
Priority to DE60329707T priority patent/DE60329707D1/de
Priority to CN2007101383241A priority patent/CN101100529B/zh
Priority to AU2003302930A priority patent/AU2003302930A1/en
Priority to TW92135039A priority patent/TW200422324A/zh
Publication of JP2004189887A publication Critical patent/JP2004189887A/ja
Publication of JP2004189887A5 publication Critical patent/JP2004189887A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3967674B2 publication Critical patent/JP3967674B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J11/00Recovery or working-up of waste materials
    • C08J11/04Recovery or working-up of waste materials of polymers
    • C08J11/10Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation
    • C08J11/18Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation by treatment with organic material
    • C08J11/22Recovery or working-up of waste materials of polymers by chemically breaking down the molecular chains of polymers or breaking of crosslinks, e.g. devulcanisation by treatment with organic material by treatment with organic oxygen-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2369/00Characterised by the use of polycarbonates; Derivatives of polycarbonates
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリカーボネート廃樹脂の経済的なリサイクル方法に関するものであり、さらに詳しくは溶融重合法の製造設備を用いる、ポリカーボネート樹脂廃棄物のリサイクリングに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
ポリカーボネートは、レンズ、コンパクトディスク、建築材料、自動車部品、OA機器のシャーシー、カメラボディ、ボトル、繊維等種々の用途に利用されている極めて付加価値の高い材料であり、ますます需要が増加しつつある。
これらの製品はその利用が終了すると、多くは廃棄物として焼却または地中に埋める等の方法で処分されている。近年、環境保全や経済性、資源の有効利用の観点から、これらの廃棄物を回収し、再利用することが検討されている。
【0003】
たとえば、ポリカーボネート廃樹脂は、一部再成形されて利用されている。しかしながら、再成形すると、分子量が低下したり、強度などの物性が低下したり、着色してしまうなどの問題があり、大量に再利用することは困難であった。また、再利用するとしても、その使用後は廃棄されるため本質的なリサイクルになっていないのが現状である。
【0004】
このようなポリカーボネート廃樹脂を有効的に再利用する方法について種々の検討がなされている。
たとえば、特開平6−220184号公報(特許文献1)では、廃ポリカーボネートをモノフェノール類に溶解し、4級アンモニウム化合物や4級ホスホニウム化合物触媒の存在下、解反応させて(崩壊させて)、オリゴカーボネート類、ジアリールカーボネート類およびジフェノール類の混合物を生成させ、得られるオリゴカーボネートを、重縮合を行ない、ポリカーボネートを製造することが開示されている。
【0005】
また、特開平7−316280号公報(特許文献2)では、廃芳香族ポリカーボネート樹脂を解重合して得られる芳香族ジヒドロキシ化合物やジアリールカーボネート化合物等を再び芳香族ポリカーボネート樹脂製造の原料として利用するリサイクル方法が開示され、具体的には、廃芳香族ポリカーボネートと芳香族モノヒドロキシ化合物とのエステル交換反応によって、芳香族ジヒドロキシ化合物とジアリールカーボネート化合物の芳香族ポリカーボネート原料を回収するに際し、(A)芳香族ポリカーボネート樹脂と芳香族モノヒドロキシ化合物とをエステル交換反応させる第一工程、(B)第一工程で得られた反応生成物から、芳香族モノヒドロキシ化合物を含むジアリールカーボネート化合物を蒸留分離する第二工程、(C)第二工程で残留した芳香族ジヒドロキシ化合物へ芳香族モノヒドロキシ化合物を加えて加熱し、両者の付加体を形成せしめた後、冷却により該付加体を晶析せしめて分離する第三工程および(D)第三工程で得られた結晶を加熱溶融後、芳香族モノヒドロキシ化合物を留去して芳香族ジヒドロキシ化合物を得る第四工程よりなること廃芳香族ポリカーボネート樹脂のリサイクル方法が開示されている。
【0006】
しかしながら、これらの方法は、一旦莫大なエネルギーをかけて高分子量化されたポリカーボネートを、再び、大きなエネルギーを費やし、オリゴマーあるいはモノマーに解重合しなければならない方法であり、エネルギー効率から考えて、とても効率的なものではなかった。
また、特開平11−152371号公報(特許文献3)には、ポリカーボネートを解重合しない方法として、廃ポリカーボネートを溶媒に溶解したのち、溶解ポリカーボネート成分を、結晶化し、固相重合する方法が開示されている。しかしながら係る方法では、溶剤を使用しなければならない欠点があり、これも、エネルギー面、環境衛生面から必ずしも満足しうるものではなかった。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−220184号公報
【特許文献2】
特開平7−316280号公報
【特許文献3】
特開平11−152371号公報
【0008】
【発明の目的】
本発明は、ポリカーボネート廃樹脂を、溶融重縮合装置を用いることにより、高いエネルギー効率で、ポリカーボネートを再生する本質的なリサイクル方法を提供することを目的とする。
【0009】
【発明の概要】
本発明者らは、上記のような従来技術に伴う問題点を解消すべく検討した結果、ポリカーボネート廃樹脂を、解重合するためだけのプロセスを経ることなく直接溶融重縮合装置に添加し、反応させれば、従来品と同等のポリカーボネートが得られることを見出した。
【0010】
本発明に用いられるポリカーボネート廃樹脂は、エステル交換法、界面法で製造されたものを問わないものの、エステル交換法で得られたポリカーボネートと界面法で得られたポリカーボネートでは、エステル交換反応の基点となるOH基濃度が異なるため反応速度が異なる。そのため、単に、ポリカーボネート廃樹脂をそのままエステル交換重合装置に添加しても、必ずしも反応速度が早くなかったり、重合が進みにくかったりするという新たな問題点があった。
【0011】
さらに検討を進めた結果、ポリカーボネート廃樹脂を添加するエステル交換反応系のOH濃度を調整することでこの問題点を解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係るポリカーボネート樹脂をリサイクルする方法は、
ポリカーボネート廃樹脂、または、ポリカーボネート廃樹脂およびポリカーボネートオリゴマーをエステル交換重合装置に添加し、重縮合反応を進行させる際に、エステル交換反応系中に含まれるポリカーボネート重縮合成分のOH基濃度を調整することを特徴としている。
また、本発明に係るポリカーボネート樹脂をリサイクルする方法は、
重合槽が複数個連結した連続式溶融重縮合装置を用いてポリカーボネート樹脂を製造する該重縮合装置の任意の箇所に、ポリカーボネート廃樹脂を供給し、廃樹脂とのエステル交換反応および/または重縮合反応を進行させる際に、あらかじめポリカーボネートオリゴマーの末端OH基濃度を、最終製品の重合度、目標の重合速度を達成できるように調整して重縮合することを特徴としている。
【0012】
さらにまた、本発明に係るポリカーボネート樹脂をリサイクルする方法は、
重合槽が複数個連結した連続式溶融重縮合装置を用いてポリカーボネート樹脂を製造する際、前段の重縮合工程(オリゴマー化工程)の重合槽の出口側に末端OH基濃度を調整したポリカーボネート廃樹脂を供給し、後段の重縮合装置で製造される樹脂と供給した廃樹脂とのエステル交換反応および/または重縮合反応を進行させることを特徴としている。
【0013】
前記方法では、ポリカーボネートがビスフェノールAを主成分とする芳香族ポリカーボネートが好適である。
上記方法では、さらに末端調整剤を添加してもよく、末端調整剤としては芳香族ジヒドロキシ化合物が好適であり、特にビスフェノールAが好適である。
このような方法でリサイクルされたポリカーボネートは、分岐の生成が極力抑えられ、色相が改良されたポリカーボネートを効率良く、製造することができる。
【0014】
【発明の具体的説明】
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明はポリカーボネート廃樹脂をリサイクルして新たにポリカーボネートを製造するものである。
[ポリカーボネート廃樹脂]
本発明で使用されるポリカーボネート廃樹脂の重量平均分子量としては特に制限されない。
【0015】
本発明では、このようなポリカーボネート廃樹脂として、廃成形体から回収された回収樹脂および樹脂の製造過程で生成した規格外樹脂(たとえば、銘柄変更や運転初期等によって生成する規格外品)、成形時に発生した屑、スプール、成形規格外品、耐用年数を過ぎた成形品などが使用される。
このような廃樹脂成形体には、耐熱、耐候安定剤、離型剤、無機有機充填剤、難燃剤、粘度調整剤などの一般に公知の添加剤を含んでいてもよく、また触媒などが含まれていてもよい。さらには、また表面がメッキされているもの、塗装されているものであってもよい。
【0016】
このような廃樹脂成形体は、粉砕され、スクリーンメッシュを通すことにより、廃樹脂に含まれる異物を取り除かれていることが好ましい。スクリーンメッシュを通すプロセスとしては、廃プラスチックスの粉砕選別工程や再ペレット化の押し出し溶融混練時が挙げられる。このプロセスのうち、どちらか一方行うだけでもよいし、より異物の除去が必要な場合は2つのプロセスで共にスクリーンメッシュを通しても良い。メッシュの目開き径は、必要度により異なるがJIS規格による10メッシュ以上が良い。また、廃樹脂成形体の粉砕物は、そのまま組成物調製用に使用できるが、粉砕品の形状によっては、押し出しの際にフィーダー工程で問題が生じたり、押し出し自体が不安定になる等、生産性に影響を及ぼすことがある。このため、長手方向で30mm以下まで粉砕しておくことが望ましい。
【0017】
また廃樹脂成形体は一般的に埃や油等の環境物質が付着していることがあるので、エアー吹きによる乾式洗浄法、水や有機溶剤、界面活性剤を使用する湿式洗浄法で表面を洗浄していてもよい。
廃樹脂成形体には用途や回収ルートによって金属破片が含まれることがある。金属破片はコンタミとしてリサイクル材としての特性を損なうだけでなく、成形時に使用される押し出し機にも大きなダメージを与えることがある。このため、公知の金属検知器で金属不純物を排除しておいてもよい。
【0018】
本発明で使用されるポリカーボネート廃樹脂はとしては、公知のホスゲン法または溶融法により作られた芳香族ポリカーボネート(たとえば、特開昭63−215763号および特開平2−124934号公報参照)を使用することができる。本発明で使用されるポリカーボネート廃樹脂には、末端封止剤、安定剤などの各種添加剤、重縮合時に使用された触媒などが含まれていてもよい。
【0019】
本発明では、このようなポリカーボネート廃樹脂を溶融状態にして、エステル交換反応系に添加される。なお、反応を阻害する添加剤を含むポリカーボネート廃樹脂を重縮合反応系に添加しても、エステル交換反応系のOH基濃度、場合によっては、触媒の種類、量の最適化を図ることによりスムーズに重縮合反応が進行する。また、驚くべきことに、得られるポリカーボネートの平均分子量のバラツキもなく、また所望の分子量に制御することも可能である。さらに、ポリカーボネート廃樹脂の分子量が所望の分子量よりも小さい場合であっても、大きい場合であっても最終的に得られるポリカーボネート樹脂の分子量は所望の範囲に制御できる。このような理由は定かではないものの、重縮合反応時に添加されたポリカーボネート廃樹脂が解重合したり、エステル交換反応や重縮合反応が進行しているものと推察される。
[重縮合原料]
本発明に係るリサイクル方法でポリカーボネート樹脂をリサイクルする際には、ポリカーボネート重縮合原料として、ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとが使用される。
【0020】
本発明で使用されるジヒドロキシ化合物としては、特に限定されるものではなく、たとえば、下記式[I]で表されるビスフェノール類が使用される。
【0021】
【化1】
Figure 0003967674
【0022】
上記のような式[I]で示されるビスフェノール類としては、具体的には、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、
2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(以下ビスフェノールA)、
2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)オクタン、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)n-ブタン、
ビス(4-ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、
2,2-ビス(4-ヒドロキシ-1-メチルフェニル)プロパン、
1,1-ビス(4-ヒドロキシ-t-ブチルフェニル)プロパン、
2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-ブロモフェニル)プロパンなどのビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、
1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンなどのビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類などが挙げられる。
【0023】
また本発明では、上記式中、Xが−O−、−S−、−SO−または−SO2−であるようなビスフェノール類も挙げられる。
またビスフェノール類として下記式[II]で示される化合物も挙げられる。
【0024】
【化2】
Figure 0003967674
【0025】
(式中、Rfはハロゲン原子または炭素数1〜10の炭化水素基またはハロゲン置換炭化水素基であり、nは0〜4の整数である。nが2以上のとき、Rfは同一であっても異なっていてもよい。)
ビスフェノール類としては、さらに下記式で示される2,2,2',2'-テトラヒドロ-3,3,3',3'-テトラメチル-1,1'-スピロビ-[IH-インデン]-6,6'-ジオールを用いることもできる。
【0026】
【化3】
Figure 0003967674
【0027】
これらのうちでも、上記式[I]で示されるビスフェノール類が好ましく、特にビスフェノールAが好ましい。
また、本発明では、これらの2種または3種以上のジヒドロキシ化合物を組合せて共重合ポリカーボネートを製造することも可能である。
本発明で使用される炭酸ジエステルとしては、ジフェニルカーボネート、ビス(2,4-ジクロルフェニル)カーボネート、ビス(2,4,6-トリクロルフェニル)カーボネート、ビス(2-シアノフェニル)カーボネート、ビス(o- ニトロフェニル)カーボネート、ジトリルカーボネート、m-クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネートなどが挙げられる。これらのうち、ジフェニルカーボネートが好ましく用いられる。これらは2種以上併用することもできる。これらのうちでも特にジフェニルカーボネートが好ましく用いられる。
【0028】
本発明で用いられる炭酸ジエステルとともに、ジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステルが含有されていてもよい。具体的に、炭酸ジエステルは、ジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステルを好ましくは50モル%以下、さらに好ましくは30モル%以下の量で含有していてもよい。
このようなジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステルとしては、
テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、デカン二酸、ドデカン二酸、セバシン酸ジフェニル、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニル、デカン二酸ジフェニル、ドデカン二酸ジフェニルなどを挙げることができる。炭酸ジエステルは、これらのジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステルを2種以上含有していてもよい。
【0029】
このようなジカルボン酸あるいはジカルボン酸エステルを含有する炭酸ジエステルと、前記芳香族ジヒドロキシ化合物とを重縮合させると、ポリエステルポリカーボネートが得られる。
溶融重縮合触媒としては、通常、(a)アルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物(以下(a)アルカリ(土類)金属化合物ともいう)が使用される。
【0030】
(a)アルカリ(土類)金属化合物としては、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の有機酸塩、無機酸塩、酸化物、水酸化物、水素化物あるいはアルコラートなどが好ましく用いられる。具体的に、アルカリ金属化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ素ナトリウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸リチウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素リチウム、リン酸二水素ルビジウム、リン酸二水素セシウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二リチウム、リン酸水素二ルビジウム、リン酸水素二セシウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三リチウム、リン酸三ルビジウム、リン酸三セシウム、亜リン酸二水素リチウム(LiH2PO3)、亜リン酸二水素ナトリウム(NaH2PO3)、亜リン酸二水素カリウム(KH2PO3)、亜リン酸二水素ルビジウム(RbH2PO3)、亜リン酸二水素セシウム(CsH2PO3)、亜リン酸水素二リチウム(Li2HPO3)、亜リン酸水素二ナトリウム(Na2HPO3)、亜リン酸水素二カリウム(K2HPO3)、亜リン酸水素二ルビジウム(Rb2HPO3)、亜リン酸水素二セシウム(Cs2HPO3)、亜リン酸三リチウム(Li3PO3)、亜リン酸三ナトリウム(Na3PO3)、亜リン酸三カリウム(K3PO3)、亜リン酸三ルビジウム(Rb3PO3)、亜リン酸三セシウム(Cs3PO3)、ビスフェノールAの二ナトリウム塩、二カリウム塩、二リチウム塩、フェノール類のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などが挙げられ、アルカリ土類金属化合物としては、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、酢酸カルシウム、酢酸バリウム、酢酸マグネシウム、酢酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ストロンチウム、アルカリ土類金属化合物のリン酸塩、亜リン酸塩などが挙げられる。これら化合物を2種以上併用することもできる。
【0031】
このようなアルカリ(土類)金属化合物は、ビスフェノール類1モルに対して、1×10-8〜1×10-3モル、好ましくは1×10-7〜2×10-6モル、さらに好ましくは1×10-7〜8×10-7モルの量で、溶融重縮合反応中に含まれていることが望ましい。また、溶融重縮合反応の原料であるビスフェノール類中に予めアルカリ(土類)金属化合物が含まれている場合、溶融重縮合反応時に存在するアルカリ(土類)金属化合物の量が、ビスフェノール類1モルに対して、前記範囲となるように添加量を制御することが望ましい。
【0032】
また、溶融重縮合触媒として、上記のような(a)アルカリ(土類)金属化合物に加えて(b)塩基性化合物を併用されていてもよい。このような(b)塩基性化合物としては、たとえば高温で易分解性あるいは揮発性の含窒素塩基性化合物、含リン塩基性化合物が挙げられ、具体的には、以下のような化合物を挙げることができる。
【0033】
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(Me4NOH)、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(Et4NOH)、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(Bu4NOH)、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド(φ−CH2(Me)3NOH)などのアルキル、アリール、アルアリール基などを有するアンモニウムヒドロオキシド類、テトラメチルフォスフォニウムヒドロキシド(Me4POH)、テトラエチルホスフォニウムヒドロキシド(Et4POH)、テトラブチルホスフォニウムヒドロキシド(Bu4POH)、トリメチルベンジルホスフォニウムヒドロキシド(φ−CH2(Me)3POH)などのアルキル、アリール、アルアリール基などを有するホスフォニウムヒドロオキシド類、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリフェニルアミンなどの三級アミン類、R2NH(式中Rはメチル、エチルなどのアルキル、フェニル、トルイルなどのアリール基などである)で示される二級アミン類、RNH2(式中Rは上記と同じである)で示される一級アミン類、4-ジメチルアミノピリジン、4-ジエチルアミノピリジン、4-ピロリジノピリジンなどのピリジン類、2-メチルイミダゾール、2-フェニルイミダゾールなどのイミダゾール類、あるいはアンモニア、テトラメチルアンモニウムボロハイドライド(Me4NBH4)、テトラブチルアンモニウムボロハイドライド(Bu4NBH4)、テトラメチルアンモニウムテトラフェニルボレート(Me4NBPh4)、テトラブチルアンモニウムテトラフェニルボレート(Bu4NBPh4)、テトラメチルアンモニウムアセテート、テトラブチルアンモニウムアセテート、テトラメチルアンモニウムリン酸塩、テトラブチルアンモニウムリン酸塩、テトラメチルアンモニウム亜リン酸塩、テトラブチルアンモニウム亜リン酸塩、テトラメチルホスホニウムボロハイドライド(Me4PBH4)、テトラブチルホスホニウムボロハイドライド(Bu4PBH4)、テトラメチルホスホニウムテトラフェニルボレート(Me4PBPh4)、テトラブチルホスホニウムテトラフェニルボレート(Bu4NBPh4)、テトラメチルホスホニウムアセテート、テトラブチルホスホニウムアセテート、テトラメチルホスホニウムリン酸塩、テトラブチルホスホニウムリン酸塩、テトラメチルホスホニウム亜リン酸塩、テトラブチルホスホニウム亜リン酸塩などの塩基性塩。
【0034】
これらのうち、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシド類とその塩類、テトラアルキルホスホニウムヒドロキシド類とその塩類が好ましく用いられる。上記のような(b)含窒素塩基性化合物は、ビスフェノール類1モルに対して、1×10-6〜1×10-1モル好ましくは1×10-5〜1×10-2モルの量で用いることができる。またさらに触媒として、(c)ホウ酸化合物を用いることもできる。このような(c) ホウ酸化合物としては、ホウ酸およびホウ酸エステルなどを挙げることができる。ホウ酸エステルとしては、下記一般式で示されるホウ酸エステルを挙げることができる。
【0035】
B(OR)n(OH)3-n
式中、Rはメチル、エチルなどのアルキル、フェニルなどのアリールなどであり、nは1,2または3である。
このようなホウ酸エステルとしては、具体的には、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリブチル、ホウ酸トリヘキシル、ホウ酸トリヘプチル、ホウ酸トリフェニル、ホウ酸トリトリル、ホウ酸トリナフチルなどが挙げられる。
【0036】
このような(c)ホウ酸またはホウ酸エステルは、ビスフェノール類1モルに対して、1×10-8〜1×10-1モル、好ましくは1×10-7〜1×10-2モル、さらに好ましくは1×10-6〜1×10-4モルの量で用いることができる。
溶融重縮合触媒としては、たとえば(a)アルカリ(土類)金属化合物と(b)含窒素塩基性化合物とを組合せて、さらには(a)アルカリ(土類)金属化合物と(b)含窒素塩基性化合物と(c)ホウ酸またはホウ酸エステルとの三者を組合せて用いることが好ましい。
【0037】
触媒として、上記のような量の(a)アルカリ(土類)金属化合物と(b)含窒素塩基性化合物または含リン塩基性化合物とを組合せて用いると、重縮合反応を十分な速度で進行させることができるとともに、高分子量のポリカーボネートを高い重合活性で生成させることができて好ましい。
なお、(a)アルカリ(土類)金属化合物と(b)含窒素塩基性化合物とを併用する場合、あるいは(a)アルカリ(土類)金属化合物と(b)含窒素塩基性化合物と(c)ホウ酸またはホウ酸エステルとを併用する場合、各触媒成分を混合したものを、ビスフェノール類と炭酸ジエステルとの溶融混合物に添加してもよく、また、個別にビスフェノール類と炭酸ジエステルとの溶融混合物に添加してもよい。
【0038】
[重縮合工程]
本発明に係るリサイクル方法において、ジヒドロキシ類と炭酸ジエステルとの重縮合は、従来知られている重縮合反応条件と同様な条件下で行うことができる。
具体的には、第一段目の反応を80〜250℃、好ましくは100〜230℃、さらに好ましくは120〜190℃の温度で、0〜5時間、好ましくは0〜4時間、さらに好ましくは0〜3時間、常圧下、ビスフェノール類と炭酸ジエステルとを反応させる。次いで反応系を減圧にしながら反応温度を高めて、ビスフェノール類と炭酸ジエステルとの反応を行ない、最終的には5mmHg以下、好ましくは1mmHg以下の減圧下で、240〜320℃でビスフェノール類と炭酸ジエステルとの重縮合反応を行う。
[第1の態様]
本発明の係るポリカーボネート樹脂をリサイクルする方法は、
ポリカーボネート廃樹脂および/またはポリカーボネートオリゴマーをエステル交換重合装置に添加し、重縮合反応を進行させる際に、エステル交換反応系に含まれるポリカーボネート重縮合成分のOH基濃度を調整することを特徴としている。
【0039】
重合をはじめる前のエステル交換反応系のOH濃度は、反応系に含まれるポリカーボネート廃樹脂・オリゴマーの単位重量当たり200〜25000ppm、好ましくは、500〜20000ppmの範囲になるように調整されることが好ましい。
ここでいうエステル交換系とは、エステル交換反応器中に含まれるポリカーボネート重縮合成分のことであり、たとえばポリカーボネートオリゴマー、ポリカーボネート廃樹脂、ポリカーボネート廃樹脂解重合物、芳香族ジヒドロキシ化合物等の混合系を指す。
【0040】
また、最終的に得られるポリカーボネートの極限粘度は0.10〜1.0dl/g、好ましくは0.30〜0.65dl/gであることが好ましい。
このようなOH基濃度は、最終製品の重合度、目標の重合速度にあわせて上記範囲で適宜選択される。また、このようなOH基濃度であれば、ポリカーボネート廃樹脂を加えても反応が充分に進むとともに、色相、透明性に優れ、しかも分岐化合物(後述)の少ないポリカーボネートを得ることができる。
【0041】
またポリカーボネート廃樹脂中に含まれるOH基が変動しても重縮合させることも可能であり、ポリカーボネート廃樹脂がOH基濃度の低い溶融法で得られたポリカーボネートであっても、OH基濃度の高い界面法(ホスゲン法)で得られたポリカーボネートであってもいずれにも適用できる。
上記のような重縮合反応は、連続式で行ってもよく、バッチ式で行ってもよい。また上記の反応を行なうに際して用いられる反応装置は、槽型であっても管型であっても塔型であってもよい。
[第2の態様]
本発明に係る第2の態様は、重合槽が複数個連結した連続式溶融重縮合装置を用いてポリカーボネート樹脂を製造する該重縮合装置の任意の箇所に、ポリカーボネート廃樹脂を供給し、廃樹脂とのエステル交換反応および/または重縮合反応を進行させる際に、あらかじめポリカーボネートオリゴマーの末端OH基濃度を、最終製品の重合度、目標の重合速度を達成できるように調整して重縮合する。
【0042】
ポリカーボネートを連続製造する際には、公知の反応装置を使用することが可能であり、特に反応生成物の粘度が低い前重合段階と粘度が高い後重合段階とでは、異なる撹拌様式の反応器を用いることが望ましい。
このような反応器としては、例えば縦型撹拌重合槽、薄膜蒸発重合槽、真空室重合槽、横型撹拌重合槽、二軸ベント式押出機等が挙げられる。これら反応器のうちの二つ以上を直列に組合せて使用することが好ましく、特に、少なくとも一の反応器を横型撹拌重合槽等の横型反応器とする組合せが好ましい。このような組合せとして、具体的には、縦型撹拌重合槽と横型撹拌重合槽、横型撹拌重合槽と縦型撹拌重合槽、横型撹拌重合槽と横型撹拌重合槽、縦型撹拌重合槽と真空室重合槽と横型撹拌重合槽、および薄膜蒸発重合槽と二つの横型撹拌重合槽等が挙げられる。
【0043】
反応器を二つ以上組合せて使用する場合、三つ以上の反応器を直列に使用するとより好ましく、このときの組合せとしては、少なくとも一の反応器が横型撹拌重合槽等の横型反応器である組合せが望ましい。三つ以上の反応器を直列に使用する組合せとしては、具体的に、二つ以上の縦型撹拌重合槽と一つの横型撹拌重合槽、一つ以上の縦型撹拌重合槽と一つの薄膜蒸発重合槽と一つの横型撹拌重合槽、一つ以上の縦型撹拌重合槽と二つ以上の横型撹拌重合槽などの組合せが挙げられる。このように少なくとも二基の反応器を直列に組合せて用いることによって、重縮合反応を効率良く行なうことができる。
【0044】
ポリカーボネート廃樹脂を添加する時点でのポリカーボネートオリゴマーの末端OH濃度は、エステル交換反応系に含まれるポリカーボネート廃樹脂・オリゴマーの単位重量当たり200〜25000ppm、好ましくは、500〜20000ppmの範囲になるように調整されることが好ましい。
また、最終的に得られるポリカーボネートの極限粘度は0.10〜1.0dl/g、好ましくは0.30〜0.65dl/gであることが好ましい。
【0045】
第2の態様も第1の態様と同様に、またポリカーボネート廃樹脂中に含まれるOH基が変動しても重縮合させることも可能であり、ポリカーボネート廃樹脂がOH基濃度の低い溶融法で得られたポリカーボネートであっても、OH基濃度の高い界面法(ホスゲン法)で得られたポリカーボネートであってもいずれにも適用できる。
[第3の態様]
第3の態様では、重合槽が複数個連結した連続式溶融重縮合装置を用いてポリカーボネート樹脂を製造する際、前段の重縮合工程(オリゴマー化工程)の重合槽の出口側に末端OH基濃度を調整したポリカーボネート廃樹脂を供給し、後段の重縮合装置で製造される樹脂と供給した廃樹脂とのエステル交換反応および/または重縮合反応を進行させる。
【0046】
具体的には、図1に示されるように第1段重縮合工程(すなわち、オリゴマーの製造後)の後に添加する。図1は本発明に係るポリカーボネート樹脂のリサイクル方法で使用される重合装置の一態様例を示す概略図である。
図1は、撹拌槽と、前重合槽I、前重合槽II、横型重合槽I、横型重合槽IIおよび押出機と、廃樹脂溶融装置を備えた重合装置であり、撹拌槽に重縮合原料(ビスフェノールAおよびジフェニルカーボネートなど)および触媒を供給し、所定の撹拌スピードで撹拌したのち、前重合槽Iおよび前重合槽IIに順次供給して、重縮合を行い得られた低重縮合度のオリゴマーは、横型重合槽IおよびIIに供給される。廃樹脂溶融装置で溶融された廃ポリカーボネートは連続的に前重合槽IIの出口に供給され、後段の横型重合槽でさらに重縮合反応が所定の極限粘度になるまで続けられるようになっている。
【0047】
添加されるポリカーボネート廃樹脂の末端OH基濃度は、エステル交換反応系に含まれるポリカーボネート廃樹脂・オリゴマーの単位重量当たり200〜25000ppm、好ましくは、500〜20000ppmの範囲になるように調整されることが好ましい。
このようなポリカーボネート廃樹脂の末端OH基の調整は、脂肪族、脂環族、芳香族のモノ、ジヒドロキシ化合物、水などのOH基含有の化合物、あるいは、ジフェニルカーボネートなどの炭酸ジエステルを適切な量、添加することで可能である。
【0048】
このような第3の態様ではポリカーボネート廃樹脂を添加する時点でのポリカーボネートオリゴマーのOH基濃度は特に制限されない。
上記第1〜3の態様では、いずれも廃樹脂とポリカーボネートオリゴマーとの混合比率は、ポリカーボネートオリゴマーが少ない方が、廃樹脂の利用効率が高くなるので好ましい。具体的には、ポリカーボネート廃樹脂100重量部に対して、0〜10000重量部、好ましくは0〜200重量部の範囲が好ましい。
【0049】
また、上記第1〜3の態様では、いずれも、廃樹脂を添加する際に、末端調整剤を添加してもよい。末端調整剤としては、上記した芳香族ジヒドロキシ化合物が好ましく、特にビスフェノールAが好適である。このような末端調整剤の添加量としては、エステル交換反応系のOH濃度が、反応系に含まれるポリカーボネート廃樹脂・オリゴマーの単位重量当たり200〜25000ppm、好ましくは、500〜20000ppmの範囲になるように調整されることが好ましい。
【0050】
このような末端調整剤はポリカーボネート廃樹脂を溶融する際に添加されていてもよく、また、別個に添加されてもよい。
廃樹脂を添加する際には、さらに原料モノマーおよび触媒(追加分)、オリゴマーを添加してもよい。
重縮合反応後のポリカーボネートは、押出機で、必要に応じて添加される添加剤と混合され、ペレタイズされる。
【0051】
ポリカーボネート廃樹脂は重縮合工程に1度きりの添加であってもよく、複数回にわけて添加してもよい。
こうして得られたポリカーボネートの20℃塩化メチレン中で測定した極限粘度は、通常0.10〜1.0dl/g、好ましくは0.30〜0.65dl/gである。上記リサイクル方法によれば、下記の一般式、分岐(I)、分岐(II)に示される、分岐の生成が極力抑えられ、色相が改良されたポリカーボネートを効率良く、製造することができる。
【0052】
【化4】
Figure 0003967674
【0053】
この理由としては、ポリカーボネート廃樹脂は、もともと、適度な高い分子量であるため、モノマーからの重合の場合に比較し、熱エネルギーの供給量が少なくてすみ、高温下での滞留時間は、短くなるからとと推量される。
本発明では、上記のようにして得られる反応生成物であるポリカーボネートを冷却することなく重縮合反応後ただちに、下記のようなpKa値が3以下であるイオウ含有酸性化合物および/または該酸性化合物から形成される誘導体(以下酸性化合物ということもある)を添加してもよい。
【0054】
イオウ含有酸性化合物および該酸性化合物から形成される誘導体としては、亜硫酸、硫酸、スルフィン酸系化合物、スルホン酸系化合物およびこれらの誘導体を挙げられ、具体的に、ベンゼンスルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブチル、p-トルエンスルホン酸メチル、p-トルエンスルホン酸エチル、p-トルエンスルホン酸ブチルなどである。
【0055】
このような酸性化合物は、上記ポリカーボネートの反応に触媒として用いられたアルカリ成分の合計量に対して、0.1〜50モル倍、好ましくは0.1〜15モル倍、0.1〜7モル倍の量で含まれていることが望ましい。このような量で酸性化合物を反応生成物(ポリカーボネート)に添加することにより、ポリカーボネート中に残存するアルカリ金属の亜リン酸塩が中和されたり、弱められたりして、最終的に滞留安定性および耐水性がさらに向上されたポリカーボネートを得ることができる。
【0056】
ポリカーボネートの成形は、一軸押出機、二軸押出機、スタティックミキサ−などの通常の混練機により行われ、これらの混練機はベント付きでもベントなしでも有効に使用される。
さらに本発明の目的を損なわない範囲で、ポリカーボネートには、添加剤が添加されていてもよい。
【0057】
添加剤としては、具体的に、使用目的に応じて一般的にポリカーボネートに添加される添加剤を広く挙げることができ、耐熱安定剤、エポキシ化合物、紫外線吸収剤、離型剤、着色剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、滑剤、防曇剤、天然油、合成油、ワックス、有機系充填剤、無機系充填剤などを挙げられる。
【0058】
このようにして製造されたポリカーボネートは、必要に応じてペレタイズされ、各用途に用いられる。本発明に係る製造方法で得られたポリカーボネートは、色相に優れ、あらゆる分野に応用でき、特に光学用材料として好適である。
【0059】
【発明の効果】
本発明のリサイクル方法によれば、ポリカーボネート樹脂を解重合したり、オリゴマー成分を抽出したりするという煩雑処理工程を施す必要がなく、ポリカーボネート樹脂をそのままリサイクルできる。また、本発明の方法により得られたポリカーボネート樹脂は、リサイクルすることなく製造したバージン樹脂と特性的に何らかわるところがない。さらに、本発明のリサイクル方法によると、分岐の生成が極力抑えられ、従来のポリカーボネート樹脂に比べて著しく色相が改良されたポリカーボネート樹脂を効率良く、製造することができる。
【0060】
【実施例】
以下、本発明について実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
本発明においける実施例および比較例で示されている物性は、以下のようにして測定される。
[ポリカーボネートの極限粘度(IV)]
塩化メチレン中、0.5g/dlの濃度で、20℃ウベローデ粘度計を用いて測定した。
[ポリカーボネートの末端OH基濃度]
サンプル0.4gを3mlのクロロホルムに溶解した後、13C−NMRによって、末端OH基の全末端濃度に対する割合(%)を計算した。
[ポリカーボネートの分岐の測定]
分岐(1)、(2)で示される分岐量の決定のため、ポリカーボネートをアルカリ加水分解した後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、下記の2種類の化合物の定量を行った。
【0061】
【化5】
Figure 0003967674
【0062】
使用したポリカーボネートオリゴマー、ポリカーボネート廃樹脂、および実施例のエステル交換反応系に含まれるポリカーボネート重縮合成分のOH基重量濃度を以下表1に示す。
【0063】
【表1】
Figure 0003967674
【0064】
【比較例1】
ポリカーボネートオリゴマー(IVが0.155dl/g、末端OH濃度32重量%)100重量部を、攪拌機を備えたフラスコに仕込み、真空脱気、窒素置換を3回繰り返し表2に示した触媒を用いて、310℃で、攪拌下、2torrで、30分、フェノールを留去しながら、重合を行った。得られた重合物の極限粘度、末端OH基濃度、分岐化合物量を評価した。
【0065】
結果を表2に示す。
【0066】
【比較例2】
IVが0.353dl/g、末端OH基濃度が5%、t-ブチルフェノール末端を有するポリカーボネート廃樹脂(I)(市販のコンパクトディスク成形時のスプール)100重量部を、攪拌機を備えたフラスコに仕込み、真空脱気、窒素置換を3回繰り返し、表2に示した触媒を用いて、310℃、2torr、30分間重合を行った。得られた重合物の極限粘度、末端OH基濃度、分岐化合物量を評価した。
【0067】
【実施例1】
比較例2において、ポリカーボネート廃樹脂(I)の代わりに、IVが0.353dl/g、末端OH基濃度が19%、フェノール末端を有するポリカーボネート廃樹脂(II)(市販のコンパクトディスク成形時のスプール)100重量部を用い、比較例2と同様に重合を行った。得られた重合物の極限粘度、末端OH基濃度、分岐化合物量を評価した。
【0068】
結果を表2に示す。
【0069】
【実施例2】
ポリカーボネートオリゴマー(IVが0.155dl/g、末端OH濃度32重量%)50重量部と、前記ポリカーボネート廃樹脂(I)50重量部とを、攪拌機を備えたフラスコに仕込み、真空脱気、窒素置換を3回繰り返し、表2に示した触媒を用いて、310℃で、攪拌下、2torrで、30分、フェノールを留去しながら、重合を行った。得られた重合物の極限粘度、末端OH基濃度、分岐化合物量を評価した。
【0070】
結果を表2に示す。
【0071】
【実施例3】
実施例2において、末端調整剤としてビスフェノールAを、1.05重量部を添加した以外は実施例2と同様にして重合を行った。得られた重合物の極限粘度、末端OH基濃度、分岐化合物量を評価した。
結果を表2に示す。
【0072】
【実施例4】
実施例2において、310℃で、攪拌下、2torrで、30分、フェノールを留去しながら、重合を行ったのち、さらに、310℃で、攪拌下、0.8torrで、30分、フェノールを留去しながら重合を行った。得られた重合物の極限粘度、末端OH基濃度、分岐化合物量を評価した。
【0073】
結果を表2に示す。
【0074】
【実施例5】
実施例4において、末端調整剤としてビスフェノールAを、1.05重量部を添加した以外は実施例4と同様にして重合を行った。得られた重合物の極限粘度、末端OH基濃度、分岐化合物量を評価した。
結果を表2に示す。
【0075】
【表2】
Figure 0003967674

【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る第3の態様のポリカーボネート廃樹脂におけるリサイクル方法を示すフロー図である。

Claims (7)

  1. ポリカーボネートをリサイクルする方法において、
    ポリカーボネート廃樹脂、またはポリカーボネート廃樹脂およびポリカーボネートオリゴマーをエステル交換重合装置に添加し、重縮合反応を進行させる際に、エステル交換反応系中に含まれるポリカーボネート重縮合成分のOH基濃度を、反応系に含まれるポリカーボネート廃樹脂・オリゴマーの単位重量当たり200〜25000ppmに調整することを特徴とするポリカーボネート樹脂のリサイクル方法。
  2. 重合槽が複数個連結した連続式溶融重縮合装置を用いてポリカーボネート樹脂を製造する該重縮合装置の任意の箇所に、ポリカーボネート廃樹脂を供給し、廃樹脂とのエステル交換反応および/または重縮合反応を進行させる際に、あらかじめポリカーボネートオリゴマーの末端OH基濃度を、反応系に含まれるポリカーボネート廃樹脂・オリゴマーの単位重量当たり200〜25000ppmに調整して重縮合することを特徴とするポリカーボネート樹脂のリサイクル方法。
  3. 重合槽が複数個連結した連続式溶融重縮合装置を用いてポリカーボネート樹脂を製造する際、前段の重縮合工程(オリゴマー化工程)の重合槽の出口側に末端OH基濃度を、反応系に含まれるポリカーボネート廃樹脂・オリゴマーの単位重量当たり200〜25000ppmに調整したポリカーボネート廃樹脂を供給し、後段の重縮合装置で製造される樹脂と供給した廃樹脂とのエステル交換反応および/または重縮合反応を進行させることを特徴とするポリカーボネート樹脂のリサイクル方法。
  4. ポリカーボネートがビスフェノールAを主成分とする芳香族ポリカーボネートである請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂のリサイクル方法。
  5. さらに末端調整剤を添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂のリサイクル方法。
  6. 末端調整剤が芳香族ジヒドロキシ化合物である請求項5に記載のポリカーボネート樹脂のリサイクル方法。
  7. 芳香族ジヒドロキシ化合物がビスフェノールAである請求項6に記載のポリカーボネート樹脂のリサイクル方法。
JP2002359578A 2002-12-11 2002-12-11 ポリカーボネートの樹脂のリサイクル法 Expired - Fee Related JP3967674B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002359578A JP3967674B2 (ja) 2002-12-11 2002-12-11 ポリカーボネートの樹脂のリサイクル法
US10/707,033 US7105632B2 (en) 2002-12-11 2003-11-17 Recycle method for polycarbonate resin waste
CN2007101383241A CN101100529B (zh) 2002-12-11 2003-12-05 聚碳酸酯树脂废料的重新利用方法
AT03813021T ATE445668T1 (de) 2002-12-11 2003-12-05 Rezyklierungsverfahren für polycarbonatharzabfall
CNB2003801082047A CN100354349C (zh) 2002-12-11 2003-12-05 聚碳酸酯树脂废料的再生方法
DE60329707T DE60329707D1 (de) 2002-12-11 2003-12-05 Rezyklierungsverfahren für polycarbonatharzabfall
EP20030813021 EP1572791B1 (en) 2002-12-11 2003-12-05 Recycle method for polycarbonate resin waste
AU2003302930A AU2003302930A1 (en) 2002-12-11 2003-12-05 Recycle method for polycarbonate resin waste
PCT/US2003/040065 WO2004052972A2 (en) 2002-12-11 2003-12-05 Recycle method for polycarbonate resin waste
TW92135039A TW200422324A (en) 2002-12-11 2003-12-11 Recycle method for polycarbonate resin waste

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002359578A JP3967674B2 (ja) 2002-12-11 2002-12-11 ポリカーボネートの樹脂のリサイクル法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004189887A JP2004189887A (ja) 2004-07-08
JP2004189887A5 JP2004189887A5 (ja) 2006-07-06
JP3967674B2 true JP3967674B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=32500943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002359578A Expired - Fee Related JP3967674B2 (ja) 2002-12-11 2002-12-11 ポリカーボネートの樹脂のリサイクル法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7105632B2 (ja)
EP (1) EP1572791B1 (ja)
JP (1) JP3967674B2 (ja)
CN (2) CN101100529B (ja)
AT (1) ATE445668T1 (ja)
AU (1) AU2003302930A1 (ja)
DE (1) DE60329707D1 (ja)
TW (1) TW200422324A (ja)
WO (1) WO2004052972A2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866356B1 (ko) * 2004-12-21 2008-10-31 아사히 가세이 케미칼즈 가부시키가이샤 중축합 폴리머 회수품의 리사이클 방법
US20100311920A1 (en) 2005-08-26 2010-12-09 Cid Centro De Investigacion Y Desarrollo Tecnologico Sa De Cv Using Reactive Block Copolymers as Chain Extenders and Surface Modifiers
US20100311849A1 (en) 2006-08-23 2010-12-09 Cid Centro De Investigacion Y Desarrollo Tecnologico Sa De Cv Using Reactive Block Copolymers as Chain Extenders and Surface Modifiers
EP2185638A1 (en) * 2007-09-07 2010-05-19 Charles J. Rogers Polymer recycling methods employing catalytic transfer hydrogenation and base cleavage reactions
JP2010202746A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Sony Corp 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品
JP2012025819A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Idemitsu Kosan Co Ltd 廃棄光ディスク及び/又は回収光ディスクからの難燃性ポリカーボネート樹脂組成物及び射出成形体
CN101805445B (zh) * 2010-01-29 2012-01-25 成强 熔融缩聚类高分子废旧料再生的化学处理方法
BR102016015868A2 (pt) * 2016-07-07 2018-01-23 Universidade Estadual De Campinas - Unicamp Processo de obtenção de oligômeros hidroxilados de policarbonato de bisfenol a e uso
AT521534A2 (de) 2018-07-03 2020-02-15 Next Generation Recyclingmaschinen Gmbh Verfahren zur Herstellung einer Polykondensatschmelze aus einem Primärmaterial und einem Sekundärmaterial
TW202134328A (zh) 2019-12-27 2021-09-16 日商三菱瓦斯化學股份有限公司 再生樹脂之製造方法
CN111440304A (zh) * 2020-03-27 2020-07-24 聊城鲁西聚碳酸酯有限公司 光气界面缩聚法pc低聚物废液回收利用的系统及方法
EP4180200A1 (de) * 2021-11-12 2023-05-17 Polymetrix AG Verfahren zur herstellung und verarbeitung eines gemisches aus rezykliertem polyestermaterial und einem polyester-prepolymer aus einem polyester-herstellprozess
WO2023083802A1 (de) * 2021-11-12 2023-05-19 Polymetrix Ag Verfahren und vorrichtung zur herstellung und verarbeitung eines gemisches aus rezykliertem polyestermaterial und einem polyester-prepolymer aus einem polyester-herstellprozess
EP4180199A1 (de) * 2021-11-12 2023-05-17 Polymetrix AG Verfahren und vorrichtung zur herstellung und verarbeitung eines gemisches aus rezykliertem polyestermaterial und einem polyester-prepolymer aus einem polyester-herstellprozess
CN114044867B (zh) * 2021-12-07 2023-07-21 西南石油大学 一种基于废旧光盘制备苯并噁嗪树脂的方法
CN115449206B (zh) * 2022-09-19 2023-07-21 碳中和环保科技(广州)有限公司 一种由废旧塑料制备的改性塑料

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE46353C (de) CH. SELDEN in Baltimore, Maryland, V. St. A Schaltung der beim gleichzeitigen Telegraphiren und Telephoniren auf derselben Leitung zur Anwendung kommenden Apparate
DD46353A (ja) *
JP3361882B2 (ja) * 1994-05-23 2003-01-07 帝人株式会社 廃芳香族ポリカーボネート樹脂のリサイクル方法
DE4421701A1 (de) * 1994-06-21 1996-01-04 Bayer Ag Verfahren zum chemischen Recycling von Polycarbonaten
DE10142735A1 (de) * 2001-08-31 2003-03-20 Bayer Ag Verfahren zur Verwendung von Polycarbonaten

Also Published As

Publication number Publication date
EP1572791A2 (en) 2005-09-14
AU2003302930A1 (en) 2004-06-30
AU2003302930A8 (en) 2004-06-30
DE60329707D1 (de) 2009-11-26
CN100354349C (zh) 2007-12-12
CN101100529B (zh) 2012-02-01
TW200422324A (en) 2004-11-01
ATE445668T1 (de) 2009-10-15
EP1572791B1 (en) 2009-10-14
US7105632B2 (en) 2006-09-12
CN1735651A (zh) 2006-02-15
WO2004052972A2 (en) 2004-06-24
CN101100529A (zh) 2008-01-09
JP2004189887A (ja) 2004-07-08
WO2004052972A3 (en) 2004-07-29
US20040116642A1 (en) 2004-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3967674B2 (ja) ポリカーボネートの樹脂のリサイクル法
KR100357656B1 (ko) 폴리카보네이트의제조방법
JPH06234845A (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造法
JP2000186137A (ja) ポリカーボネート及び光学材料
EP1490422B1 (en) Recycle process for polycondensation resins
JP3898542B2 (ja) 重縮合系樹脂のリサイクル法
JP4267344B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートおよびその製造方法
JPH0827264A (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
EP1546233B1 (en) Method for preparing polycarbonate resin
JP3617733B2 (ja) ポリカーボネートの製造方法
JP2000136239A (ja) ポリカーボネートの製造方法
JP2000136238A (ja) ポリカーボネートの製造方法
KR100529366B1 (ko) 폴리카보네이트 수지의 제조방법
JPH107785A (ja) 光学材料用ポリカーボネート
JP4267343B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートシート
JPH08113637A (ja) ポリカーボネートの製造方法
JP2000136240A (ja) ポリカーボネートの製造方法
JPH107784A (ja) ポリカーボネートの製造方法
JP2011148999A (ja) ポリカーボネート樹脂
JPH09136950A (ja) ポリカーボネートの製造方法
JPH1030021A (ja) ポリカーボネートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees