JP3965523B2 - 無菌充填包装方法及び無菌充填包装装置 - Google Patents

無菌充填包装方法及び無菌充填包装装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品、医薬品、飼料などの無菌包装に用いる包装袋を収容した給袋箱を用いて包装袋に内容物を充填する無菌充填包装方法及び無菌充填包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、食品、医薬品、飼料等の保存安定性を高めるための手法として、これらの物品を合成樹脂製の包装袋で密封して無菌状態を維持する無菌包装が行われている。
【0003】
このような無菌包装を行う方法の一つとして、従来より、密封した包装袋を連結した長尺の密封袋帯を用いる無菌充填包装方法が知られている。この包装方法は、収納部の全周側縁を密封すると共に、予め収納部内を殺菌した密封袋帯を巻いた原反ロールから引き出した密封袋帯の表面を過酸化水素水などで殺菌し、該密封袋帯の各袋間を切断して個々の包装袋毎に切り離すと共に切り離した包装袋の一周縁を切断して開口部を形成し、更に開口部を広げて包装袋に内容物を充填した後、包装袋の開口部をヒートシールして充填包装袋を製造する方法であり、これらの操作を全て無菌室内で行うことにより、密封袋帯から包装袋毎に内容物を無菌充填包装するものである。
【0004】
しかしながら、このような密封袋帯を用いる無菌充填包装方法は、過酸化水素殺菌工程や乾燥工程等を行う装置を要するので、比較的大型で設置面積をかなり必要とするという問題がある。
【0005】
最近、本発明者は、上記問題を解決するために無菌充填包装装置を小型化することができる密封無菌包装袋パック収納箱及びこれを用いる無菌充填包装装置を提案している(特開平7−10133号公報)。しかし、この場合、密封無菌包装袋パック収納箱の殺菌工程は、密封無菌包装袋パック収納箱を無菌室に形成された包装袋取出口に取り付けた後に行われるものであり、作業効率について更に改善する余地がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、無菌充填包装装置を小型化することができるのみならず、無菌充填包装の作業効率を向上させることができる無菌充填包装方法及び無菌充填包装装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、下記無菌充填包装方法及び装置を提供する。
(1)開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに上記包装袋パックが収容された一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置により上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離し、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、上記包装袋パック内の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
(2)開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに上記包装袋パックが収容された一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置により上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離して、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、上記包装袋パック内の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
(3)開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置によりイージーピール蓋外面を殺菌した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離し、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
(4)開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置によりイージーピール蓋外面を殺菌した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離し、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
(5)開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
(6)開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
(7)開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
(8)開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
【0008】
本発明の無菌充填包装方法は、殺菌工程が終了した一つの給袋箱に収納された包装袋を無菌室内に給袋している間に、他の給袋箱内の殺菌工程を行うので、一方の給袋箱から包装袋の取り出しを終了した後、交換時に必要に応じて給袋箱の取り付け部等、適宜箇所のみを殺菌するだけで他方の給袋箱から直ちに包装袋を無菌室内に給袋することができ、包装袋に連続して内容物を充填する連続操業が可能となる。ここで、単包装袋の重畳体を直接給袋箱に収容し、該給袋箱をイージーピール蓋で密封すると共に、給袋箱の内部を殺菌し、その給袋箱のイージーピール蓋の外表面を殺菌した後に、該給袋箱内と無菌室内とを連通させれば、無菌包装充填装置の操業時の殺菌工程における給袋箱内の殺菌が不要となって作業効率を向上させることができ、その上、イージーピール蓋の蓋端を引っ張るだけで蓋を開放することができるので、給袋箱内と無菌室内とを連通させた後に、給袋箱内から包装袋を取り出す作業が容易となる。
【0009】
また、本発明の無菌充填包装装置は、無菌室内への給袋を行う給袋部と、給袋箱内の殺菌工程を行う待機部とを備え、給袋部と待機部とが通すると共に、これらを隔離することができる隔離板を具備する給袋装置が取り付けられたもので、予め無菌室と取出口を介して連通し、給袋作業が行われている給袋部と他の給袋箱の殺菌作業を行う待機部とを隔離板により隔離した状態とし、待機部の他の給袋箱の内部と待機用取付治具の取り付け部とを殺菌装置により、過酸化水素水などを噴霧して殺菌しておき、給袋部の給袋作業が終了した後に無菌室を蓋体により閉塞し、次いで隔離板を上昇させて給袋部と待機部とを通させ、他の給袋箱内の無菌状態を維持したまま給袋箱の交換を行い、必要に応じて待機用取付治具の取り付け部内の殺菌を適宜行った後に上記蓋体を開き、交換した他の給袋箱内部と無菌包装充填機の内部(無菌室)とを取出口を介して連通させる。ここで、給袋箱が包装袋の重畳体を密封無菌包装袋パックに収納することなく直接収容して殺菌すると共に、イージーピール蓋により密封されたものである場合は、待機部に備えられた殺菌装置により給袋箱のイージーピール蓋の外表面のみを殺菌する。
【0010】
そして、給袋箱内の無菌包装袋パックを開封して、又は給袋箱のイージーピール蓋を開けて、重畳した開口包装袋を取り出せる状態にし、開口包装袋を個別に取り出して無菌充填包装装置内に供給する。ここで、給袋箱の箱底が上下動自在にかつ気密に取り付けられているものとし、この給袋箱をリフト装置を備えた台車に載置した場合、給袋箱内の包装袋の残量に合わせて箱底の位置を調整することができる。次いで充填装置により開口包装袋に内容物を充填し、更に熱封着装置により包装袋の開口部を熱封着して密封充填包装する。
【0011】
従って、上記無菌充填包装装置は、取出口に給袋箱を取り付け、給袋箱中の包装袋を取り出して内容物を充填している間に、待機部で他の給袋箱内の殺菌を行うことができるので、収納箱を順次付け替えると共に、付け替え時に必要に応じて取り付け治具内のみを殺菌することによって連続運転が可能になる。また、給袋工程に比較して殺菌工程に時間を要する場合には、取出口及び給袋装置をそれぞれ2個以上設けることもできるので、収納箱を順次付け替えることによって、特に充填工程の効率化を図ることが可能になる。
【0012】
このように、本発明の無菌充填包装装置は、従来の密封袋帯式無菌充填包装装置と比較して、装置全体を小型化することができるのみならず、充填作業の効率化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、本発明につき図面を参照して説明する。図1は本発明の無菌充填包装装置の一例を示すもので、この無菌充填包装装置10は、後述する給袋装置Aの密封無菌包装袋パック1から取り出された開口包装袋3を配設する配袋装置11と、開口包装袋3の開口部を広げる拡開装置12と、内容物を充填する充填装置13と、開口包装袋3の開口部をヒートシールする熱封着装置14と、この密封した包装袋を排出する製品排出装置15とを具備し、これらが無菌室16内に配置され、これらの装置により製品の密封充填包装袋3’が製造される。
【0014】
ここで、本発明の密封無菌包装袋パック1は、図3、4に示すように、角底袋2内に、上縁側が開口した開口包装袋3を所定袋数を一組としてその開口側をそろえ、各組の開口側が交互となるように重ねた重畳体4を収納し、角底袋2の開口部2aを閉塞して密封したものである。なお、各開口包装袋3の内面と外面及び角底袋2の内面は放射線により殺菌され、密封無菌包装袋パック1の内部が全部無菌状態になっている。この密封無菌包装袋パック1は、後述するように、本発明の給袋箱24内に収納される。
【0015】
上記給袋装置Aについて詳述すると、この給袋装置Aは、図2に示すように、給袋部Bと待機部Cとにより構成され、給袋部B上の無菌室16の壁面に無菌手袋Dを備えたものである。図3に示すように、給袋部Bでは、無菌室16の床面に包装袋取出口21が形成されていると共に、給袋時以外はこの取出口21は該取出口21を開閉する取出用蓋体22により気密的に閉塞される。また、図4に示すように、待機部Cでは、無菌室16の床下内に待機用蓋体23が嵌込まれている。
【0016】
そして、包装袋取出口21には給袋用取付リブ21aが設けられていると共に、待機用蓋体23が収納されている無菌室16の床下面には待機用取付治具として待機用取付リブ23aが設けられており、給袋用取付リブ21aと待機用取付リブ23aとは連結しており、これにより給袋部Bと待機部Cとは通すると共に、上下動可能な隔離板Eを下げることにより、上記取り付けリブ21a,23aが遮断されて給袋部Bと待機部Cとは隔離される構成となっている。なお、無菌室16の床下面は、図2の直線Fで示される待機用蓋体23が収納されている部分から包装袋取出口21の手前にかけて、待機用蓋体23が気密に摺動可能となるように、待機用蓋体23の厚みだけ掘削されており、また直線Gで示される取出口21と待機用取付リブ23aとの間には、無菌室16内よりクリーンエアーを吹き出す開閉自在なエアー孔16aが開孔されている。
【0017】
一方、有底筒状で開口部上側が広口であるステンレス製の給袋箱24は上記密封無菌包装袋パック1を内部に収納するもので、給袋箱24の広口部が給袋用取付リブ21aと気密に嵌合すると共に、待機用取付リブ23aと待機用蓋体23を介して気密に嵌合するように構成され、これにより、給袋箱24は給袋装置Aに連動可能に連結されると共に、取出用蓋体22により該取出口21と給袋箱24とが気密的に遮断されるように構成される。そして、給袋箱24の広口の部分には箱内を気密に密封可能で、且つ取り外し自在な箱蓋24aが備えられており、その箱底には箱内の気密状態を維持しながら上下動することができる底板24bが嵌込まれている。また、給袋箱24内には、その内部中間部と上記口広の部分とに、図示しない殺菌剤圧送装置及びホットクリーンエアー圧送装置から過酸化水素水等を供給すると共にホットクリーンエアーを送り込む殺菌剤配管が接続される殺菌導入口24cと、これらを箱外に排出する排気管に接続される排気口24dとが、各一組づつ設けられており、これにより待機部Cの殺菌装置が構成される。
【0018】
そして、本発明の場合、このような給袋箱24が少なくとも2個用意されており、各給袋箱24は、箱板24bを上下動させるリフト装置25を備えた台車26に載置される。
【0019】
まず、密封無菌包装袋パック1から開口包装袋3を無菌充填包装装置10内に供給する場合、1個の給袋箱24内に密封無菌包装袋パック1を収納し、給袋装置Aの隔離板Eを下げた状態で、その給袋箱24を待機用蓋体23により閉塞されるように待機用取付リブ23aに嵌合させる。この状態では、密封無菌包装袋パック1の外面、給袋箱24の内面、箱蓋24aの内外面及び待機用蓋体23の内面は、無菌状態ではないので、殺菌剤圧送装置から殺菌剤を殺菌導入口24c,24cから噴霧し、これらを殺菌した後、ホットクリーンエアー圧送装置からホットクリーンエアーを殺菌導入口24c,24cから吹き込み、乾燥すると共に、給袋箱24内及び取り付け部内を陽圧に保持する。なお、無菌室16内は、殺菌処理されており、陽圧に保持されている。
【0020】
次いで、隔離板Eを上げると共に、無菌室16内のクリーンエアーをエアー孔16aより吹き出して給袋部B内と待機部C内とを陽圧に保持して導通した状態とし、給袋箱24の無菌状態を維持したまま、手動又はモーターにより台車26を動かし、給袋箱24を連結リブに従ってスライドさせ、給袋箱24の開口部の広口部を給袋用取付リブ21aに取り付けることによって、無菌室16の取出口21に給袋箱24を嵌合させる。ここで、待機用蓋体23は、スライドする給袋箱24を密封した状態で無菌室16の床下面の掘削部分を取出口21の手前まで摺動し、取出口21に至ると取出用蓋体の存在により、給袋箱24の上面を擦れながら、箱内の気密性を維持した状態で押し外されていくので、移動中に給袋箱24の内部及び内部に嵌合した箱蓋24aの外面の無菌状態を維持すると共に、予め殺菌されている取出用蓋体22の下面に接することもない。給袋箱24が取出口21に完全に嵌合した後、待機用蓋体23は待機部Cの元の位置に戻し、再び、隔離板Eにより給袋部Bと待機部Cとを隔離した状態に戻しておく。その後、給袋箱24の広口部に設けられた殺菌導入口24cと排気口24dとを利用して給袋箱24の広口部の内側、箱蓋24aの外面、取出用蓋体22の外面を必要に応じて適宜再殺菌処理する。
【0021】
そして、無菌室16の外にいる作業者は、無菌室内に設置された無菌手袋D,Dを用いて取出用蓋体22を開放にし、無菌室16と給袋箱24とを連通させ、更に、箱蓋24aを開けて無菌室内のクリーンエアーを取出口21から給袋箱24内に入れる。給袋箱24内の密封無菌包装袋パック1の角底袋2の開口部2aを無菌室内に置いておいたカッターなどの適宜な手段により開封し、密封無菌包装袋パック1内の開口包装袋3を取り出せる状態にする。そして上記手袋を使用して開口包装袋3を個別に取り出し、配袋装置11に供給する。この時、パック収納箱21の底面は台車26のリフト装置25を利用して、袋の残数と手の長さとに合わせて上昇させることができる。
【0022】
このようにして、最初の給袋箱24から開口包装袋3を取り出し、配袋装置11に供給している間に、次の給袋箱24を上記と同様にして待機部Cで殺菌しておく。
【0023】
最初の給袋箱24から開口包装袋3を全部取り出した後、再び、取出用蓋体22を閉じて取出口21を閉塞し、給袋箱24と無菌室16とを遮断する。取出用蓋体22を閉塞すると同時に隔離板Eを上昇させ、再び給袋部Bと待機部Cとの陽圧を保ったまま通させ、次の給袋箱24を台車26によりスライドさせ、最初の給袋箱24と給袋用取付リブ21aとの嵌合を解除すると共に、最初の給袋箱24を待機部Cと反対側に押し出し、次の給袋箱24を包装袋取出口21の位置の設置する。そして、次の給袋箱24の開口部上側の広口部が包装袋取出口21の給袋用取付リブ21aと気密に嵌合した後に待機用蓋体23を待機部Cに戻し、再び蓋体22を開放にして無菌室16と次の給袋箱24とを連通させた後、無菌室16の外にいる作業者は、上記と同様にして開口包装袋3を配袋装置11に供給する。また、押し出された最初の給袋箱24を一旦、給袋装置Aより外し、新たな密封無菌包装袋パック1を収容して箱蓋24aで箱内を密閉し、この給袋箱24を再び待機部Cに搬送して、殺菌を行う。このようにして2個の給袋箱24,24により、交互に給袋作業と殺菌作業を行うことにより、無菌充填包装装置10を連続運転する。
【0024】
このように、本実施例の無菌充填包装装置によれば、従来の密封袋帯式充填包装装置に比較して装置自体が小型であり、設置場所の自由度が向上するのみならず、充填装置への給袋作業の効率も向上し、無菌充填包装を効率化することができる。
【0025】
なお、本発明は、上記実施例に限られるものではなく、例えば給袋箱の殺菌装置は、過酸化水素水を用いる場合に限らず、EOG、オゾン等を利用しても良く、また、包装袋取出口は、1個でも、また2個以上形成して、それぞれの取出口に上記給袋装置を設けるようにしても良く、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得る。また、図5に示すように、給袋部Bと待機部Cとを隔離板Eを介して密着させてもよい。この場合、図2における直線G部分の掘削部及びエアー孔16aは不用となる。また、待機用蓋体23を不用とし、掘削部を完全になくしてもよい。
【0027】
また、図に示すように、給袋箱24’に開口包装袋3の重畳体4を直接収容し、イージーピール蓋で密封して箱蓋24a’とすると共に、給袋箱24内部の殺菌をしておき、これを給袋装置にセットするようにしても好適である。この場合、密封無菌包装袋パックは不要となり、また、待機部C及び給袋部Bにおいて必要に応じて適宜行われる殺菌処理は、取付治具27内の殺菌装置24c,24dによりイージーピール蓋24a’の外表面のみを殺菌すればよく、給袋箱24’内の殺菌装置は不要となる。
【0028】
さらに、図に示すパウチタイプの給袋容器24”を用いることもできる。この給袋容器24”は、プラスチックフィルムからなるパウチ(ガセット)を給袋容器の主体とし、その上部開口部をイージーピール蓋で密封して容器蓋体24a”とし、更に爪つきの折り曲げタイプのガイド28を取り付けると共に、内部を殺菌したものである。そして、給袋容器の搬送時には、ピンホールの発生を防止するために、段ボール等を運送用外装として利用し、取付治具27に給袋容器を取り付ける際には、そのガイド28を利用し、給袋作業時にはイージーピール蓋24a”を開け、ガイド28を外して利用するものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明の無菌充填包装方法によれば、無菌充填包装装置を小型化することができるのみならず、充填作業を効率化することができる。また、本発明の無菌充填包装装置によれば、上記無菌充填包装方法を好適に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の無菌充填包装装置の一例を示す概略斜視図である。
【図2】 同無菌充填包装装置の給袋装置の一例を示す概略正面図である。
【図3】 同給袋装置の給袋部の一例を示す一部切欠き側面図である。
【図4】 同給袋装置の待機部の一例を示す一部切欠き側面図である。
【図5】 同給袋装置の他の一例を示す概略正面図である。
【図】 同給袋箱の他の一例を示す断面図である。
【図】 同給袋箱の更に他の一例を示す正面図である。

Claims (11)

  1. 開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
    上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに上記包装袋パックが収容された一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置により上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離し、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、上記包装袋パック内の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
  2. 開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
    上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに上記包装袋パックが収容された一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置により上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離して、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、上記包装袋パック内の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及び上記箱蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
  3. 開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
    上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置によりイージーピール蓋外面を殺菌した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離し、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、無菌室内のクリーンエアーを上記エアー孔より吹き出して給袋部内と待機部内とを陽圧に保持すると共に上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
  4. 開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされた無菌充填包装装置を用いる無菌充填包装方法であって、
    上記隔離板を下げて上記給袋部と上記待機部とを隔離し、上記待機用取付リブに一の上記給袋箱を上記待機用蓋体で閉塞されるように嵌合させ、上記殺菌装置によりイージーピール蓋外面を殺菌した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通し、一の上記給袋箱を上記待機用蓋を伴って上記給袋部に向けて摺動させると共に上記待機用蓋を押し外しつつ上記給袋用取付リブに嵌合させた後、上記待機用蓋を元の位置に摺動させて、上記隔離板を下げて給袋部と待機部とを隔離し、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて一の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋し、各開口包装袋に内容物を充填する一方、上記待機用取付リブに他の上記給袋箱を一の上記給袋箱と同じ態様で嵌合し殺菌を行い、一の上記給袋箱からの給袋が終了した後、上記隔離板を上げて上記給袋部と上記待機部とを連通させ、他の上記給袋箱を上記給袋部の方向に摺動させて一の上記給袋箱を上記給袋部から上記待機部と反対側に押出すと共に他の上記給袋箱を上記給袋用取付リブに嵌合させ、上記取出用蓋体及びイージーピール蓋を開けて、他の上記給袋箱内と上記無菌室とを連通させ、他の上記給袋箱の開口包装袋を順次上記無菌室内に給袋することを特徴とする無菌充填包装方法。
  5. 無菌室の壁面に備えられた無菌手袋を用いて取出用蓋体を開けて無菌室と給袋箱とを連通させ、給袋箱内の開口包装袋を給袋することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の無菌充填包装方法。
  6. 開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
  7. 開口包装袋を重ねて収容し内部が全部無菌状態とされた密封無菌包装袋パックが収容され取り外し自在な箱蓋で密封される有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、上記給袋箱内面、上記包装袋パック外面及び上記箱蓋の内外面をそれぞれ殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
  8. 開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態かつ陽圧に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、無菌室内より上記包装袋取出口と上記待機用取付リブとの間にクリーンエアーを吹き出す開閉可能なエアー孔と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
  9. 開口包装袋を重ねて収容しイージーピール蓋により気密に密封されて内部が無菌状態に保持可能な有底筒状の給袋箱と、内容物を充填する充填装置を有し内部が無菌状態に保持可能な無菌室と、この無菌室の床面に形成されて開閉可能な取出用蓋体を有する包装袋取出口及びこの包装袋取出口に設けられて上記給袋箱が気密に嵌合する給袋用取付リブを有する給袋部と、上記無菌室の床下内に設けられて待機用蓋体が収納されると共に上記給袋箱が気密に嵌合する待機用取付リブを有する待機部と、イージーピール蓋外面を殺菌する殺菌装置と、を備え、
    上記両リブは、上記給袋箱が上記両リブを摺動可能に連結され、上記給袋部と上記待機部とは、上下動可能な隔離板を介して密着されて上記隔離板により隔離・連通自在とされたことを特徴とする無菌充填包装装置。
  10. 上記無菌室の壁面に無菌手袋が備えられたことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項記載の無菌充填包装装置。
  11. 上記給袋箱が、その箱底が上下動自在に、且つ気密に取り付けられ、該箱底を上下動させるリフト装置を備えた台車に載置されたことを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項記載の無菌充填包装装置。
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