JPH11208623A - 無菌充填包装装置 - Google Patents
無菌充填包装装置Info
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- JPH11208623A JPH11208623A JP3061698A JP3061698A JPH11208623A JP H11208623 A JPH11208623 A JP H11208623A JP 3061698 A JP3061698 A JP 3061698A JP 3061698 A JP3061698 A JP 3061698A JP H11208623 A JPH11208623 A JP H11208623A
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- packaging
- bag
- filling
- aseptic
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 載置台上に載置され、内部が無菌室をな
すボックス3を有し、無菌室内に殺菌装置4と開口包装
袋を充填装置7に給袋する給袋装置6と充填装置7と包
装袋の開口部を熱封着する熱封着装置8,9とを配設す
ると共に、ボックス3に内容物が充填された密封包装袋
を外部に排出する製品排出装置10を連設してなり、ボ
ックス3に非通気性及び柔軟性を有する材料から形成さ
れ、無菌室内に突出する中空人上半身型のハーフスーツ
11を無菌室外から着用可能、且つ包装袋を給袋装置6
に供給可能に設けた無菌充填包装装置1。 【効果】 無菌室内の機械設置スペースを小さくするこ
と、無菌室内の殺菌、滅菌処理時間の短縮化が可能とな
るのみならず、各種の型の包装袋に対応でき、更に包装
袋の型の変更も容易である。
すボックス3を有し、無菌室内に殺菌装置4と開口包装
袋を充填装置7に給袋する給袋装置6と充填装置7と包
装袋の開口部を熱封着する熱封着装置8,9とを配設す
ると共に、ボックス3に内容物が充填された密封包装袋
を外部に排出する製品排出装置10を連設してなり、ボ
ックス3に非通気性及び柔軟性を有する材料から形成さ
れ、無菌室内に突出する中空人上半身型のハーフスーツ
11を無菌室外から着用可能、且つ包装袋を給袋装置6
に供給可能に設けた無菌充填包装装置1。 【効果】 無菌室内の機械設置スペースを小さくするこ
と、無菌室内の殺菌、滅菌処理時間の短縮化が可能とな
るのみならず、各種の型の包装袋に対応でき、更に包装
袋の型の変更も容易である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、医薬品、飼
料などの無菌包装に用いる包装袋に内容物を充填する無
菌充填包装装置に関する。
料などの無菌包装に用いる包装袋に内容物を充填する無
菌充填包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
食品、医薬品、飼料等の保存安定性を高めるための手法
として、これらの物品を合成樹脂製の包装袋で密封して
無菌状態を維持する無菌包装が行われている。
食品、医薬品、飼料等の保存安定性を高めるための手法
として、これらの物品を合成樹脂製の包装袋で密封して
無菌状態を維持する無菌包装が行われている。
【0003】このような無菌包装を行う方法の一つとし
て、従来より、密封した包装袋を連結した長尺の密封袋
帯を用いる無菌充填包装方法が知られている。この包装
方法は、収納部の全周側縁を密封すると共に予め収納部
内を殺菌した密封袋帯を巻いた原反ロールから引き出し
た密封袋帯の表面を過酸化水素水などで殺菌し、該密封
袋帯の各袋間を切断して個々の包装袋毎に切り離すと共
に、切り離した包装袋の一周縁を切断して開口部を形成
し、更に開口部を広げて包装袋に内容物を充填した後、
包装袋の開口部をヒートシールして充填包装袋を製造す
る方法であり、これらの操作を全て無菌室内で行うこと
により、密封袋帯から包装袋毎に内容物を無菌充填包装
するものである。
て、従来より、密封した包装袋を連結した長尺の密封袋
帯を用いる無菌充填包装方法が知られている。この包装
方法は、収納部の全周側縁を密封すると共に予め収納部
内を殺菌した密封袋帯を巻いた原反ロールから引き出し
た密封袋帯の表面を過酸化水素水などで殺菌し、該密封
袋帯の各袋間を切断して個々の包装袋毎に切り離すと共
に、切り離した包装袋の一周縁を切断して開口部を形成
し、更に開口部を広げて包装袋に内容物を充填した後、
包装袋の開口部をヒートシールして充填包装袋を製造す
る方法であり、これらの操作を全て無菌室内で行うこと
により、密封袋帯から包装袋毎に内容物を無菌充填包装
するものである。
【0004】また、近年は、無菌室内で作業者が無菌状
態で作業を行う際の負担を避けるために、無菌室内での
充填作業は通常、完全に自動化されている。
態で作業を行う際の負担を避けるために、無菌室内での
充填作業は通常、完全に自動化されている。
【0005】しかしながら、上述したような密封袋帯を
用いる無菌充填包装方法は、無菌室内に上記工程を行う
装置を全て収容するために、無菌室内の装置設置面積を
かなり大きくする必要があるという問題がある。そし
て、無菌室内での作業を完全に自動化する場合、特に包
装袋を充填装置へ自動給袋して充填作業を自動化するた
めの装置が複雑となって、室内の殺菌作業、包装袋の型
の変更、内容物の変更等を行う際の変更作業が容易では
ないという問題が生じており、特に、内容品等を注出す
るための部材を有する包装袋の場合、上記作業が困難で
あった。
用いる無菌充填包装方法は、無菌室内に上記工程を行う
装置を全て収容するために、無菌室内の装置設置面積を
かなり大きくする必要があるという問題がある。そし
て、無菌室内での作業を完全に自動化する場合、特に包
装袋を充填装置へ自動給袋して充填作業を自動化するた
めの装置が複雑となって、室内の殺菌作業、包装袋の型
の変更、内容物の変更等を行う際の変更作業が容易では
ないという問題が生じており、特に、内容品等を注出す
るための部材を有する包装袋の場合、上記作業が困難で
あった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、無菌充填包装装置を小型化することができると共
に、無菌室に設置された装置の殺菌作業及び包装袋の型
の変更、内容物の変更等の変更作業が容易な無菌充填包
装装置を提供することを目的とする。
で、無菌充填包装装置を小型化することができると共
に、無菌室に設置された装置の殺菌作業及び包装袋の型
の変更、内容物の変更等の変更作業が容易な無菌充填包
装装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、載置台と、この載置台上に載置され、内部
が無菌室をなすボックスとを有し、上記無菌室内に該室
内を殺菌する殺菌装置と、一縁部に熱封着可能に開口部
が形成された包装袋を充填装置に給袋する給袋装置と、
該包装袋に内容物を充填する上記充填装置と、該包装袋
の開口部を熱封着する熱封着装置とをそれぞれ配設する
と共に、上記ボックスに上記内容物が充填され、且つ上
記開口部が密封された包装袋を外部に排出する製品排出
装置を連設してなり、上記ボックスに非通気性及び柔軟
性を有する材料から形成され、上記無菌室内に突出する
中空人上半身型のハーフスーツを無菌室外から着用可
能、且つ上記包装袋を上記給袋装置に供給可能に設けた
ことを特徴とする無菌充填包装装置を提供する。
成するため、載置台と、この載置台上に載置され、内部
が無菌室をなすボックスとを有し、上記無菌室内に該室
内を殺菌する殺菌装置と、一縁部に熱封着可能に開口部
が形成された包装袋を充填装置に給袋する給袋装置と、
該包装袋に内容物を充填する上記充填装置と、該包装袋
の開口部を熱封着する熱封着装置とをそれぞれ配設する
と共に、上記ボックスに上記内容物が充填され、且つ上
記開口部が密封された包装袋を外部に排出する製品排出
装置を連設してなり、上記ボックスに非通気性及び柔軟
性を有する材料から形成され、上記無菌室内に突出する
中空人上半身型のハーフスーツを無菌室外から着用可
能、且つ上記包装袋を上記給袋装置に供給可能に設けた
ことを特徴とする無菌充填包装装置を提供する。
【0008】即ち、本発明の無菌充填包装装置は、殺菌
装置、給袋装置、充填装置及び熱封着装置を具備し、こ
れらの装置が無菌室内に設置されているので、該無菌室
内に例えば集合包装してγ線などで予め殺菌しておいた
必要数の開口包装袋を搬入し、室内及び集合包装外装を
上記殺菌装置で殺菌、滅菌処理した後、後述するように
上記給袋装置に供給された開口包装袋を充填装置に給袋
して内容物を充填し、次いで熱封着装置によって上記包
装袋の開口部を熱封着した後、この密封充填包装袋を製
品排出装置によって無菌室外に排出するものである。
装置、給袋装置、充填装置及び熱封着装置を具備し、こ
れらの装置が無菌室内に設置されているので、該無菌室
内に例えば集合包装してγ線などで予め殺菌しておいた
必要数の開口包装袋を搬入し、室内及び集合包装外装を
上記殺菌装置で殺菌、滅菌処理した後、後述するように
上記給袋装置に供給された開口包装袋を充填装置に給袋
して内容物を充填し、次いで熱封着装置によって上記包
装袋の開口部を熱封着した後、この密封充填包装袋を製
品排出装置によって無菌室外に排出するものである。
【0009】ここで、本発明の場合、上記無菌室をなす
ボックスが載置台上に載置されており、更に上記ボック
スには室内に突出する中空人上半身型のハーフスーツが
室外から着用でき、且つ上記給袋装置に包装袋を供給で
きるように設けられているので、作業者が無菌室外から
ハーフスーツを着用することによって、無菌室内におい
て殺菌処理がなされた後、例えば上記包装袋が集合包装
されたものであればその集合包装体から単包装袋を取り
出し、これを給袋装置に供給する作業を手作業で行うこ
とができるため、給袋装置に包装袋を自動供給するため
の特別な装置を用意したり、自動給袋するために給袋装
置等を複雑化する必要がないので、無菌室内に設置され
る装置が簡素化される。更に、包装袋の種類によって給
袋装置等の部品交換をする必要があっても、上述したよ
うに給袋装置が複雑化されていないので部品交換が容易
であるのみならず、その部品を予め無菌室内に用意して
おけば、ハーフスーツを着用した作業者が無菌状態を維
持したままで部品交換して異なる型の包装袋であっても
連続的に無菌充填包装を行うことができる。
ボックスが載置台上に載置されており、更に上記ボック
スには室内に突出する中空人上半身型のハーフスーツが
室外から着用でき、且つ上記給袋装置に包装袋を供給で
きるように設けられているので、作業者が無菌室外から
ハーフスーツを着用することによって、無菌室内におい
て殺菌処理がなされた後、例えば上記包装袋が集合包装
されたものであればその集合包装体から単包装袋を取り
出し、これを給袋装置に供給する作業を手作業で行うこ
とができるため、給袋装置に包装袋を自動供給するため
の特別な装置を用意したり、自動給袋するために給袋装
置等を複雑化する必要がないので、無菌室内に設置され
る装置が簡素化される。更に、包装袋の種類によって給
袋装置等の部品交換をする必要があっても、上述したよ
うに給袋装置が複雑化されていないので部品交換が容易
であるのみならず、その部品を予め無菌室内に用意して
おけば、ハーフスーツを着用した作業者が無菌状態を維
持したままで部品交換して異なる型の包装袋であっても
連続的に無菌充填包装を行うことができる。
【0010】従って、本発明の無菌充填包装装置は、従
来の無菌充填包装装置と比較して、装置全体を複雑化す
ることなく、小型化することができ、更に無菌室内の装
置の殺菌、滅菌も容易となるのみならず、各種の型の包
装袋に対応することができ、内容品が同じであれば包装
袋の型の変更にも容易に対応することができる。
来の無菌充填包装装置と比較して、装置全体を複雑化す
ることなく、小型化することができ、更に無菌室内の装
置の殺菌、滅菌も容易となるのみならず、各種の型の包
装袋に対応することができ、内容品が同じであれば包装
袋の型の変更にも容易に対応することができる。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明につき図
面を参照して説明する。図1は本発明の無菌充填包装装
置の構成例を説明するものであって、無菌室内に設置さ
れた各装置を示した無菌充填包装装置1の概略平面図で
あり、図2は上記無菌充填包装装置1によって包装袋を
無菌充填包装する方法の一例を説明する概略側面図であ
る。
面を参照して説明する。図1は本発明の無菌充填包装装
置の構成例を説明するものであって、無菌室内に設置さ
れた各装置を示した無菌充填包装装置1の概略平面図で
あり、図2は上記無菌充填包装装置1によって包装袋を
無菌充填包装する方法の一例を説明する概略側面図であ
る。
【0012】この無菌充填包装装置1は、載置台2(図
2参照)と、この載置台2上に載置され、内部が無菌室
をなすボックス3とを有し、この無菌室内に入り口3a
の両側に設置された殺菌装置4,4、入り口3a付近に
設置され、後述するように集合包装された包装袋5(図
2参照)が供給される給袋装置6、無菌タンクA内の内
容物が流量計Bを介して供給され、この内容物を包装袋
5に充填する充填装置7、この包装袋5の開口部を熱封
着する第一熱封着装置8,第二熱封着装置9が順次配置
されており、これらの装置により製品となる密封充填包
装袋(図示せず)を製造するものであって、更に上記ボ
ックス3にはこのように熱封着された密封充填包装袋を
排出開口部10aから無菌室外に排出する製品排出装置
10が連設されていると共に、無菌室内に突出するハー
フスーツ11が設けられたものである。
2参照)と、この載置台2上に載置され、内部が無菌室
をなすボックス3とを有し、この無菌室内に入り口3a
の両側に設置された殺菌装置4,4、入り口3a付近に
設置され、後述するように集合包装された包装袋5(図
2参照)が供給される給袋装置6、無菌タンクA内の内
容物が流量計Bを介して供給され、この内容物を包装袋
5に充填する充填装置7、この包装袋5の開口部を熱封
着する第一熱封着装置8,第二熱封着装置9が順次配置
されており、これらの装置により製品となる密封充填包
装袋(図示せず)を製造するものであって、更に上記ボ
ックス3にはこのように熱封着された密封充填包装袋を
排出開口部10aから無菌室外に排出する製品排出装置
10が連設されていると共に、無菌室内に突出するハー
フスーツ11が設けられたものである。
【0013】上記ハーフスーツ11について詳述する
と、このハーフスーツ11は、無菌状態を維持できるよ
うに非通気性であって、且つ人が着用した状態で作業が
できるように柔軟性を有する材料から形成された上半身
の中空人型であり、上記ボックス3に室内との気密状態
を維持することができ、且つ無菌室外から作業者12
(図2参照)が着用して、上記給袋装置6に包装袋5を
供給できるようにボックス3と一体に形成されたもので
ある。ここで、ハーフスーツ11の形成位置は、上記給
袋装置6に包装袋5を供給できる限り、特に制限される
ものではなく、給袋装置6の配設位置、包装袋を供給す
る際の作業内容等によって適宜選定することができる
が、通常無菌室の給袋装置6と入り口3aとの間に形成
される。このハーフスーツ11の材質は、非通気性及び
柔軟性を有する材料であれば、その種類は特に制限され
ず、例えばウェットスーツ等に使用されているゴム材、
塩化ビニルなどのプラスチック材等を挙げることがで
き、これらの中でも特に上記ゴム材が好適に使用され
る。なお、ゴム材を使用する場合、着用した時に目とな
る位置は透明な材料で形成することが望ましい。
と、このハーフスーツ11は、無菌状態を維持できるよ
うに非通気性であって、且つ人が着用した状態で作業が
できるように柔軟性を有する材料から形成された上半身
の中空人型であり、上記ボックス3に室内との気密状態
を維持することができ、且つ無菌室外から作業者12
(図2参照)が着用して、上記給袋装置6に包装袋5を
供給できるようにボックス3と一体に形成されたもので
ある。ここで、ハーフスーツ11の形成位置は、上記給
袋装置6に包装袋5を供給できる限り、特に制限される
ものではなく、給袋装置6の配設位置、包装袋を供給す
る際の作業内容等によって適宜選定することができる
が、通常無菌室の給袋装置6と入り口3aとの間に形成
される。このハーフスーツ11の材質は、非通気性及び
柔軟性を有する材料であれば、その種類は特に制限され
ず、例えばウェットスーツ等に使用されているゴム材、
塩化ビニルなどのプラスチック材等を挙げることがで
き、これらの中でも特に上記ゴム材が好適に使用され
る。なお、ゴム材を使用する場合、着用した時に目とな
る位置は透明な材料で形成することが望ましい。
【0014】なお、上記ハーフスーツ11には、これを
着用して行う作業内容によっては、作業者の環境を低下
させないよう乾燥した新鮮な空気を送るなど、空調機能
(図示せず)を備えさせることもできる。
着用して行う作業内容によっては、作業者の環境を低下
させないよう乾燥した新鮮な空気を送るなど、空調機能
(図示せず)を備えさせることもできる。
【0015】上記無菌充填包装装置1により包装袋5に
内容物を無菌充填包装する方法の一例を以下に述べる。
内容物を無菌充填包装する方法の一例を以下に述べる。
【0016】まず、製袋された包装袋を必要数だけ集合
包装した後、集合包装体(図示せず)内を例えばγ線殺
菌等の適宜手段で殺菌する。ここで、包装袋の種類は特
に制限されず、コンシューマー用途から業務用用途まで
対応することができる。また、平袋、自立袋、ガセット
袋、口付き袋等の種々の構成のものを使用することがで
き、特に注出口やガス抜き弁などの付属的部材を有する
袋に好適である。次に、上記集合包装体を無菌室内に搬
入する。この状態では、集合包装体の外面、室内の各装
置は、無菌状態ではないので、殺菌装置4,4から過酸
化水素ガス(VHPガス)等の殺菌剤を噴霧し、これら
を殺菌、滅菌した後、必要に応じて図示しないホットク
リーンエアー圧送装置からホットクリーンエアーを殺菌
装置4,4又は除菌装置(一般的にはHEPAフィルタ
ー)を通じて室内に吹き込み、乾燥すると共に、無菌室
内を陽圧に保持する。なお、この際の殺菌方式として
は、上述したように一日分の包装袋を無菌室内に入れて
室内の装置と共に殺菌、滅菌する方式であってもよく、
また、図示しない殺菌・滅菌用アイソレーターを無菌扉
を介して上記ボックス3に連設し、集合包装体の外面を
逐次滅菌する方式であってもよい。
包装した後、集合包装体(図示せず)内を例えばγ線殺
菌等の適宜手段で殺菌する。ここで、包装袋の種類は特
に制限されず、コンシューマー用途から業務用用途まで
対応することができる。また、平袋、自立袋、ガセット
袋、口付き袋等の種々の構成のものを使用することがで
き、特に注出口やガス抜き弁などの付属的部材を有する
袋に好適である。次に、上記集合包装体を無菌室内に搬
入する。この状態では、集合包装体の外面、室内の各装
置は、無菌状態ではないので、殺菌装置4,4から過酸
化水素ガス(VHPガス)等の殺菌剤を噴霧し、これら
を殺菌、滅菌した後、必要に応じて図示しないホットク
リーンエアー圧送装置からホットクリーンエアーを殺菌
装置4,4又は除菌装置(一般的にはHEPAフィルタ
ー)を通じて室内に吹き込み、乾燥すると共に、無菌室
内を陽圧に保持する。なお、この際の殺菌方式として
は、上述したように一日分の包装袋を無菌室内に入れて
室内の装置と共に殺菌、滅菌する方式であってもよく、
また、図示しない殺菌・滅菌用アイソレーターを無菌扉
を介して上記ボックス3に連設し、集合包装体の外面を
逐次滅菌する方式であってもよい。
【0017】そして、無菌室外にいる作業者12は、無
菌室内に設置されたハーフスーツ11を着用して集合包
装体の外装を無菌室内に置いておいたカッターなどの適
宜な手段により開封し、集合包装体内の開口包装袋5を
取り出せる状態にして、開口包装袋5を個別に取り出
し、給袋装置6に供給する。ここで、給袋装置6の機能
によっては、図2に示すように作業者12が包装袋5を
一枚ずつその開口部を開いて供給してもよく、また、給
袋装置6が例えばレトルトパウチ用充填機における給袋
装置のように給袋された複数の包装袋の中から包装袋を
一枚ずつ取り出せるような自動取出機能、搬送機能、包
装袋5の開口部を拡開する機能等を有するものであれ
ば、適宜数の包装袋を給袋装置にセットすれば、包装袋
は複数の包装袋の中から一枚ずつ自動的に取り出され、
グリッパー(搬送機能)等によって充填装置7まで保持
搬送され、自動的に開口部が拡開される。
菌室内に設置されたハーフスーツ11を着用して集合包
装体の外装を無菌室内に置いておいたカッターなどの適
宜な手段により開封し、集合包装体内の開口包装袋5を
取り出せる状態にして、開口包装袋5を個別に取り出
し、給袋装置6に供給する。ここで、給袋装置6の機能
によっては、図2に示すように作業者12が包装袋5を
一枚ずつその開口部を開いて供給してもよく、また、給
袋装置6が例えばレトルトパウチ用充填機における給袋
装置のように給袋された複数の包装袋の中から包装袋を
一枚ずつ取り出せるような自動取出機能、搬送機能、包
装袋5の開口部を拡開する機能等を有するものであれ
ば、適宜数の包装袋を給袋装置にセットすれば、包装袋
は複数の包装袋の中から一枚ずつ自動的に取り出され、
グリッパー(搬送機能)等によって充填装置7まで保持
搬送され、自動的に開口部が拡開される。
【0018】このように開口部が拡開された包装袋5内
には、無菌タンクA内の内容物が充填装置7によって所
定量充填されるが、この場合、内容物の計量は上記タン
クAと充填装置7との間に流量計Bを設けて行うと好適
であり、このような流量計としては、例えば質量流量
計、電磁流量計、容積計量ポンプ等を採用することがで
きる。そして、内容物が充填された包装袋5は、第一熱
封着装置8に自動的に搬送され、脱気された上で開口部
を一次シールした後、第二熱封着装置9によって二次シ
ールされる。ここで、シール方式は特に制限されるもの
ではなく、例えば超音波シールや高周波シール等も好適
に採用される。このようにして内容物が充填、密封され
た充填密封包装袋は製品として、製品排出装置10の排
出開口部10aから無菌室外に排出される。ここで、製
品排出装置10の構成は特に限定されず、例えば図1に
示すようにボックス3の壁面に無菌室内と連通して先端
面が閉塞した筒状排出部10bが突設され、排出部10
bの先端が開口して排出開口部10aが設けられている
と共に、この排出開口部10aは間欠的に開閉する二重
扉にて外部と仕切られており、ベルトコンベアー10c
によって搬送された充填密封包装袋が室外に排出される
際に無菌室内の陽圧の低下をできるだけ抑える構成とな
っているもの等が好適である。
には、無菌タンクA内の内容物が充填装置7によって所
定量充填されるが、この場合、内容物の計量は上記タン
クAと充填装置7との間に流量計Bを設けて行うと好適
であり、このような流量計としては、例えば質量流量
計、電磁流量計、容積計量ポンプ等を採用することがで
きる。そして、内容物が充填された包装袋5は、第一熱
封着装置8に自動的に搬送され、脱気された上で開口部
を一次シールした後、第二熱封着装置9によって二次シ
ールされる。ここで、シール方式は特に制限されるもの
ではなく、例えば超音波シールや高周波シール等も好適
に採用される。このようにして内容物が充填、密封され
た充填密封包装袋は製品として、製品排出装置10の排
出開口部10aから無菌室外に排出される。ここで、製
品排出装置10の構成は特に限定されず、例えば図1に
示すようにボックス3の壁面に無菌室内と連通して先端
面が閉塞した筒状排出部10bが突設され、排出部10
bの先端が開口して排出開口部10aが設けられている
と共に、この排出開口部10aは間欠的に開閉する二重
扉にて外部と仕切られており、ベルトコンベアー10c
によって搬送された充填密封包装袋が室外に排出される
際に無菌室内の陽圧の低下をできるだけ抑える構成とな
っているもの等が好適である。
【0019】このように、上記無菌充填包装装置によれ
ば、無菌室外の作業者が室内の種々の作業を無菌状態を
維持したままで容易に行うことができるので、従来の無
菌充填包装装置に比較して充填装置への給袋作業の効率
を向上させることができる上、給袋装置等の各装置を簡
素化、小型化することができ、各装置の設置場所の自由
度が向上される。また、製袋した包装袋を無菌室内に搬
送して使用することができるので密封袋帯式充填包装装
置に比較して包装袋の密封性に優れる。更に、給袋装置
を簡素化することによって、使用する包装袋の型替えも
極めて容易となり、また、部品交換も簡単に行えるの
で、例えば内容物が同じなら包装袋の種類変更も容易で
あり、特に多品種少量生産の場合に充填作業の効率化を
図ることができる。
ば、無菌室外の作業者が室内の種々の作業を無菌状態を
維持したままで容易に行うことができるので、従来の無
菌充填包装装置に比較して充填装置への給袋作業の効率
を向上させることができる上、給袋装置等の各装置を簡
素化、小型化することができ、各装置の設置場所の自由
度が向上される。また、製袋した包装袋を無菌室内に搬
送して使用することができるので密封袋帯式充填包装装
置に比較して包装袋の密封性に優れる。更に、給袋装置
を簡素化することによって、使用する包装袋の型替えも
極めて容易となり、また、部品交換も簡単に行えるの
で、例えば内容物が同じなら包装袋の種類変更も容易で
あり、特に多品種少量生産の場合に充填作業の効率化を
図ることができる。
【0020】更に、無菌室内の装置が簡素化されること
によって、例えば上記のようなVHPガスによる殺菌の
他、エチレンオキサイドガス(EOG)殺菌、プラズマ
殺菌、その他種々の乾式、常温殺菌等の種々の殺菌方法
を採用することができ、且つ殺菌効率も良いので短時間
殺菌が可能となる。その上、包装袋を集合包装し、その
集合包装体内を殺菌して無菌室内に搬送し、この集合包
装体の外面を無菌室内で室内設備と共に同時殺菌できる
ので、無菌条件下で包装袋に内容物を充填し、密封する
という一連の作業を容易に行うことができる。
によって、例えば上記のようなVHPガスによる殺菌の
他、エチレンオキサイドガス(EOG)殺菌、プラズマ
殺菌、その他種々の乾式、常温殺菌等の種々の殺菌方法
を採用することができ、且つ殺菌効率も良いので短時間
殺菌が可能となる。その上、包装袋を集合包装し、その
集合包装体内を殺菌して無菌室内に搬送し、この集合包
装体の外面を無菌室内で室内設備と共に同時殺菌できる
ので、無菌条件下で包装袋に内容物を充填し、密封する
という一連の作業を容易に行うことができる。
【0021】なお、本発明は、上記構成例に限られるも
のではなく、例えばハーフスーツは1体でも、また2体
以上を適宜位置に形成して、無菌室内における種々の作
業を分担して行えるようにしても良く、また、固形物や
固形物と流動物との混合物を充填する場合、例えばハー
フスーツを充填装置にも手が届くような位置に設け、予
めレトルト殺菌などで殺菌済の固形物包装体を用意して
おき、この包装体を無菌室内で開封し、固形物を包装袋
に計量投入する固形物充填作業をハーフスーツを着用し
た作業者が手作業で行い、流動物を混合する場合は、上
述した充填装置で行うことによって充填装置の配管を単
純化して、内容物を流動物のみならず、固形物や流動物
と固形物との混合物にも対応できるようにしても良く、
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得
る。
のではなく、例えばハーフスーツは1体でも、また2体
以上を適宜位置に形成して、無菌室内における種々の作
業を分担して行えるようにしても良く、また、固形物や
固形物と流動物との混合物を充填する場合、例えばハー
フスーツを充填装置にも手が届くような位置に設け、予
めレトルト殺菌などで殺菌済の固形物包装体を用意して
おき、この包装体を無菌室内で開封し、固形物を包装袋
に計量投入する固形物充填作業をハーフスーツを着用し
た作業者が手作業で行い、流動物を混合する場合は、上
述した充填装置で行うことによって充填装置の配管を単
純化して、内容物を流動物のみならず、固形物や流動物
と固形物との混合物にも対応できるようにしても良く、
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得
る。
【0022】
【発明の効果】本発明の無菌充填包装装置によれば、無
菌室内の機械設置スペースを小さくすることが可能とな
り、更に無菌室内の殺菌、滅菌処理時間の短縮化も可能
となるのみならず、各種の型の包装袋に対応でき、更に
包装袋の型の変更も容易なので、特に多品種少量生産の
場合、充填作業の効率化を図ることができる。
菌室内の機械設置スペースを小さくすることが可能とな
り、更に無菌室内の殺菌、滅菌処理時間の短縮化も可能
となるのみならず、各種の型の包装袋に対応でき、更に
包装袋の型の変更も容易なので、特に多品種少量生産の
場合、充填作業の効率化を図ることができる。
【図1】本発明の無菌充填包装装置の構成例を示す概略
平面図である。
平面図である。
【図2】上記無菌充填包装装置の使用例を示す概略側面
図である。
図である。
1 無菌充填包装装置 2 載置台 3 ボックス 4 殺菌装置 5 包装袋 6 給袋装置 7 充填装置 8,9 熱封着装置 10 製品排出装置 11 ハーフスーツ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 豊明 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16号 藤森工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 載置台と、この載置台上に載置され、内
部が無菌室をなすボックスとを有し、上記無菌室内に該
室内を殺菌する殺菌装置と、一縁部に熱封着可能に開口
部が形成された包装袋を充填装置に給袋する給袋装置
と、該包装袋に内容物を充填する上記充填装置と、該包
装袋の開口部を熱封着する熱封着装置とをそれぞれ配設
すると共に、上記ボックスに上記内容物が充填され、且
つ上記開口部が密封された包装袋を外部に排出する製品
排出装置を連設してなり、上記ボックスに非通気性及び
柔軟性を有する材料から形成され、上記無菌室内に突出
する中空人上半身型のハーフスーツを無菌室外から着用
可能、且つ上記包装袋を上記給袋装置に供給可能に設け
たことを特徴とする無菌充填包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3061698A JPH11208623A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 無菌充填包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3061698A JPH11208623A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 無菌充填包装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11208623A true JPH11208623A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=12308814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3061698A Pending JPH11208623A (ja) | 1998-01-28 | 1998-01-28 | 無菌充填包装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11208623A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009532294A (ja) * | 2006-04-05 | 2009-09-10 | アイエムエー インダストリア マッシーネ オートマティシェ エス.ピー.エー. | 自動包装機械の要素を移送および移動させるためのシステムおよび方法 |
JP2011005598A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Earekkusu:Kk | 作業フード及び当該作業フードを備えた作業ボックス |
JP2019211191A (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 株式会社エアレックス | 作業フード |
-
1998
- 1998-01-28 JP JP3061698A patent/JPH11208623A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009532294A (ja) * | 2006-04-05 | 2009-09-10 | アイエムエー インダストリア マッシーネ オートマティシェ エス.ピー.エー. | 自動包装機械の要素を移送および移動させるためのシステムおよび方法 |
JP2011005598A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Earekkusu:Kk | 作業フード及び当該作業フードを備えた作業ボックス |
JP2019211191A (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 株式会社エアレックス | 作業フード |
WO2019235093A1 (ja) | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 株式会社エアレックス | 作業フード |
KR20210018184A (ko) | 2018-06-08 | 2021-02-17 | 가부시키가이샤 에아렉크스 | 작업 후드 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041025 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20070126 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070606 |