JP3964236B2 - 共同検針システム、検針用親機およびガスメータと電力量計の検針方法 - Google Patents
共同検針システム、検針用親機およびガスメータと電力量計の検針方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はガスメータと電力量計の検針をともに行なうことができる共同検針システムに関し、特にコストダウンの可能な共同検針システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は従来のガスメータを自動で検針する自動検針システムの全体構成を示すブロック図である。従来の自動検針システムは、検針データ収集センタ100に設けられた検針データ収集センタ装置101と、検針データ収集装置101に電話回線300を介して接続された検針対象エリアに設けられた検針装置200とを含む。
【0003】
検針装置200は、電話回線300に接続されたT−NCU(Terminal-Network Control Unit)201と、T−NCU201に接続された検針親無線機(以下「親機」という)202と、親機202に無線で接続された複数の検針子無線機(以下「子機」という)203〜205とを含み、それぞれの子機には、マイコンガスメータ203a〜205aが接続されている。各ガスメータ203a〜205aからの検針データは子機203〜205を介して親機202へ無線で送られ、そこから電話回線300を経て検針データ収集センタ装置101へ送られる。
【0004】
なお、この場合無線方式としては、特定小電力無線システムを用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガスメータの自動検針システムは上記のように構成されていた。
【0006】
通常の家庭においては、一般にガスだけではなく電気のメータである電力量計も設置されているが、これら電力量計の検針システムはガスメータの検針システムとは別個に設けられていた。基本的に同様の検針を行なう装置でありながら、ガス、電気という設備ごとに個別に設ける必要があるため、自動検針システムとしてのコストが高くなるという問題点があった。
【0007】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ガスメータだけでなく、電力量計のデータも自動的に検針できる共同自動検針システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかるガスメータ検針と電力量計の検針とを行なうための共同検針システムは、検針データを収集する検針センタと、検針センタおよび電力量計に接続された子機に、検針センタとはPHS公衆回線を用いて、子機とはトランシーバ機能を用いて、接続可能な親機を含む。親機は、公衆回線に接続するためのPHS用の通信端末と、特定小電力無線を介してガスメータの検針端末に接続するためのガスメータ用接続部とを含み、電力量計に接続された子機およびガスメータはPHS用の通信端末およびガスメータ用接続部を介して接続される。
【0009】
検針センタに接続された親機が電力量計の検針端末に接続するためのPHS用の通信端末と、ガスメータの検針端末に接続するためのガスメータ用接続部とを含み、電力量計とガスメータからのデータを検針センタへ親機から伝達できるため、ガスメータだけでなく、電力量計のデータも自動的に検針できる共同自動検針システムを提供できる。
【0010】
1回線の公衆回線に接続された親機を用いて電力およびガス双方の検針データを検針センタへ送信できるため、電力側およびガス側において通信コスト、親機を含む設備コストを分担でき、双方においてコストを低減できる。また、親機設置の労力も低減でき、システム構築のための設備投資費用も低減できる。
【0011】
好ましくは、親機は、電力量計の検針端末とはPHSを介して、ガスメータの検針端末とは特定小電力無線を介して接続する。
【0012】
ガスメータは、ガス漏れの自動検知を行なっており、検知した場合には即発呼をあげる機能を担っているため、情報の即時性が要求される。
【0013】
電力量計には近くに電源設備があるため、PHSを用いて接続し、ガスメータには情報伝達の即時性がありかつ省電力化により電池駆動が可能な特定小電力無線を用いて接続するため、それぞれのシステムに最適な方法を用いた接続が行われる。
【0014】
なお、両者ともPHSを介して接続してもよいし、特定小電力無線を介して接続してもよい。
【0015】
また、公衆回線はPHSの回線が設備のコスト上好ましい。
この発明の他の局面においては、検針用親機は、PHSの送受信部と送受信部に接続された制御部とを含み、制御部には特定小電力無線の子機と接続するための特定小電力無線親機が接続される。
【0016】
検針用親機がガスメータに接続された特定小電力無線の子機および電力量計に接続された子機に接続可能なため、ガスおよび電力量双方のデータを収集できる検針用親機を提供できる。ガスメータおよび電力量計を1つの親機で接続し、送受信部は、電力量計に接続された子機から送受信部が受信した検針データおよび特定小電力無線親機が受信した検針データを送信するため、ガス側および電力側で親機のコストを分担できる。
【0017】
制御部はPHS用モデムのエミュレータ機能を有してもよい。制御部がPHS用モデムのエミュレータ機能を有することにより、共同検針システム用の親機に設けられる特小親機とガス検針専用のPHSモデムに接続する特小親機とを同一の通信仕様で製作することができる。
【0018】
この場合、制御部は検針データ収集センタからの所定の指示信号を判別して電力量計またはガスメータのいずれかへ指示信号を伝達する。また、電力量計およびガスメータは親機を介して検針センタへ所定の情報を発信し、制御部は、電力量計およびガスメータからの所定の情報の発信が重ならないよう制御する。
【0019】
この発明のさらに他に局面においては、検針センタでガスメータ検針と電力量計の検針とを行なうための検針方法は、PHSを介して電力量計に接続された子機から親機が検針データを受信するステップと、ガスメータに接続された特定小電力無線の子機から親機が検針データを受信するステップと、電力量計の検針端末から受信した検針データとガスメータから受信した検針データとをPHS用の公衆回線を介して検針センタへ親機が送信するステップとを含む。
【0020】
検針センタからPHS用の公衆回線を介して親機と、次いで親機から、PHSを介して電力量計の検針端末または、特定小電力無線を介してガスメータと交信されるため、電力量計およびガスメータの両者との交信が一つの親機を介して行うことができる。
【0021】
1本のPHS用公衆回線を介した親機を用いて、電力量計およびガスメータのデータ交信が行なわれ、電力側およびガス側で設備費を分担できるため、コストの低減が可能なガスメータと電力量計の検針方法が提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0023】
図1はこの発明に係る共同検針システムの要部を示すブロック図である。図1を参照して、共同検針システムは、検針データ収集センタ10と、検針データ収集センタ10に対して、たとえばPHS公衆回線を用いて接続された親機15と、親機15に接続された複数の子機30、31、40、41を含む。
【0024】
検針データ収集センタ10は従来の検針データ収集センタ装置101と同様である。
【0025】
PHS公衆回線11に接続され検針センタと交信可能な親機15は電力量計ユニット20と、ガスメータを検針するための特定小電力無線通信を行なうための特定小電力無線親機(「特小親機」という)28とを含む。電力量計ユニット20はPHS端末21と、親機15全体を制御する制御部22と、制御部22に接続された電力量計27とを含む。
【0026】
特小親機28は、特定小電力無線通信を行なって、ガスメータ用子機30、31と交信する。ガスメータ用子機30、31は、それぞれ特小無線子機30aと、ガスメータ30bとを含む。特小親機28の構成を図16に示す。
【0027】
親機15のPHS端末21は、トランシーバ機能を用いて電力量計用子機40と交信が可能である。電力量計用子機40は電力量計ユニット20と同じ構成を有し、PHS端末40aと、PHS端末40aに接続された制御部40bと、電力量計40cとを含む。
【0028】
複数の電力量計用子機40、41はPHS端末を用いて相互に交信が可能であり、各電力量計40c、41cのデータを親機15を介して検針データ等の情報を検針データ収集センタ10へ送信する。
【0029】
次に親機15の制御部22の詳細について説明する。図2は親機15内の制御部22の詳細構成を含むブロック図である。
【0030】
図2を参照して、制御部22は、親機15全体を制御するCPU23と、CPU23に接続され、PHS端末21からの信号を入力するためのシリアルインターフェイス24と、メモリ25と、特小親機28とPHS端末21とを交信するためのシリアルインターフェイス26とを含む。
【0031】
シリアルインターフェイス24、26のピン構成とそのピンへの入出力信号、その機能等を図3に示す。図3を参照して、各信号名に対応する機能および信号の方向が規定されている。
【0032】
次に親機15の動作について説明する。図4は親機15の動作内容を示すメインフローチャートである。図4を参照して、親機15は、検針データ収集センタ10からの着信処理を行い(ステップS1、以下、ステップを省略する)、その後、検針データ収集センタ10への発信処理を行う(S2)。
【0033】
次に具体的に説明する。図5は図4のS1で示した検針データ収集センタ10からの着信処理内容を示す図である。図5を参照して、親機15はまずPHSの着信待ちを行なう(ステップS11)。PHSの着信があると(S12)、検針データ収集センタ10からの電文を受信する(S13)。なおここで、電文にはガスメータ30、31への電文か、電力量計40、41への電文かが判別できる文字が含まれている。制御部はこの電文を解析して、電力量計の電文か否かを判断する(S14)。
【0034】
電力量計への電文であるときは(S14でYES)、電力量計へ電文を送信し(S15)、PHSの着信待ちを行なう(S16)。
【0035】
S14で電力量計の電文でなかったときは(S14でNO)、特小親機28に電文を送信し、PHS着信待ちモードに戻る(S18)。
【0036】
なお、ここで、S14で電力量計の電文かどうかは次のようにして判別する。すなわち電文の特定位置に特定の文字が含まれているものとする。たとえば電文の4バイト目が、電力量計の電文の場合にはEが含まれており、ガスメータ用の場合はGが含まれているものとする。これによってどちらの計器に対する検針要求であるのかを判断する。
【0037】
なお、ここで、電文には、検針命令、ガスメータのバルブ開閉、電気メータのオンオフ等が含まれる。
【0038】
次に親機15の電文切り分け機能の他の例について説明する。
この例においては、検針データ収集センタ10が電力量計とガスメータの両方の検針を行うのではなく、電力量計およびガスメータのうちのいずれか一方のみの検針を行うものとする。そして、予め検針データ収集センタ10の電話番号が親機15に登録されているものとする。
【0039】
図6は電文切り分け機能の他の例を示すフローチャートである。図6を参照して、まずPHSの着信待ちを行なう(S21)、PHSの着信があると(S22)、発信者の電話番号の取得を行なう(S23)。電話番号が、予め登録してある電力側検針要求局番であるか否かで、電力量計への電文かどうか判断する(S24)。電力量計への電文であると判断されたときは(S24でYES)、電文を受信し(S25)、電力量計に電文を送信する(S26)。その後PHS着信待ちに移行する(S27)。
【0040】
電力量計への電文ではないと判断されたときは(S24でNO)、電文を受信後(S28)、特小親機28に電文を送信する(S29)。その後PHS着信待ちに移行する(S30)。
【0041】
なお、ここで、ガス側センタと電力側センタの両方の電話番号を登録することなく、ガス側センタまたは電力側センタのみを登録しておき、通知される発信者番号がガス側センタの電話番号と一致しない場合に、電力量計側の電文と判断してもよい。
【0042】
次に電力量計ユニット20のPHSモデムエミュレート機能について説明する。すなわち、電力量計親機は、受信した電文がガスメータ30、31への電文であったと判断された場合に、以下に示すPHSモデムの動作をエミュレートする。
【0043】
まず、特小親機28に対して、RING、CONNECTのメッセージを送信する。上記メッセージに続いて、検針データ収集センタ10からの電文を送信する。
【0044】
特小親機28から切断要求を受けてPHS回線の切断を行なう。切断要求としては+を3つ連続した後にATHコマンドを送信するとか、ER(データ端末レディ)制御線をOFFするとか等の処理を行なう。
【0045】
電力量計ユニット20は、RING、CONNECTなどのメッセージ以外にも以下に示す動作を行ない、PHSモデムをエミュレートする。接続時には、親機に対してCONNECTを送信するとともに、CD信号線をONする。
【0046】
切断時には、PHSの回線を接続するとともに、CD(データ転送可能)信号線をOFFとする。
【0047】
電文スルー転送中の処理として、RS(送信要求)、CS(送信可)信号線を用いてフロー制御を行なう。
【0048】
これによって、電力量計ユニット20に接続する特小親機28と、PHSモデムに接続する特小親機とが同一の通信仕様で製作できる。
【0049】
図7は図5のS16で示した特小親機に電文を送信する場合の処理をPHSモデムエミュレート機能を使って処理した場合の内容を示すフローチャートである。
【0050】
図7を参照して、接続時、特小親機28に対してRING信号を送信する(S41)。次いで特小親機28に対してCONNECT信号を送信し、電文を送信し、以後特小親機28とPHS端末とで交信を行なう(S42〜S44)。特小親機28からの切断要求があれば(S45)、まず特小親機28との制御線ER(データ端末レディ)のOFFを検知し(S51)、PHS端末との制御線ERをOFFし、回線を切断する(S51、S52)。そして特小親機28に対してNO CARRIER信号を送信する(S53)。
【0051】
検針データ収集センタ10からの切断の場合は(S46)、PHS端末からNO CARRIERを受信し(S61)、特小親機28に対してNO CARRIERを送信する(S62)。
【0052】
次に図4のS2で示した検針データ収集センタ10への発信処理について説明する。この場合もPHSモデムエミュレート機能を使って処理するものとする。すなわち、親機15から発呼するときに、PHSモデムに対する動作と同じ動作で発呼することができる。
【0053】
この場合の処理手順について図8を参照して説明する。
まず、特小親機28から初期化コマンドATZを受信すると(S71でYES)、電力量計子機40、41と通信中か否か判断する(S72)。電力量計子機40、41と通信中であるときは(S72でYES)、特小親機28に応答信号を返さない(S80)でリターンする。
【0054】
すなわち、電力量計と検針データ収集センタ10が通信中に、特小親機28からPHS初期化コマンドATZを受信した場合には、特小親機に返信せず、電力量計子機40、41と検針データ収集センタ10との通信が終了した後に再度特小親機28からPHS初期化コマンドを受信した際に発呼動作を行なうようにする。
【0055】
この結果、特小親機28からのリトライ処理を素早く実施することができる。
S72で電力量計と通信中でないときは(S72でNO)、特小親機28に対してOK信号を返信する(S73)。次いで特小親機28からダイヤリングコマンドを受信する(S74)。次いでPHS端末にダイヤリングコマンドを送信する(S75)。
【0056】
ついで、PHS端末からCONNECT信号を受信したか否かを判断する(S76)。CONNECTを受信したときは接続がうまくいった場合であるため(S76でYES)、以後送信が終了するまで電文を送信する(S77、S78)。
【0057】
S76でエラーコードを受信したときは(S76でNO)、接続できなかった場合であるため、特小親機28にエラーコードを送信する(S79)。
【0058】
なお、電力量計、ガスメータからの送信データとしては検針要求に対する検針データ以外に、異常時のアラーム発呼等がある。
【0059】
次に特小無線システムとPHS(トランシーバモード利用)システムの特徴について説明する。
【0060】
図9は特小無線システムとPHSシステムとの特性を示す図である。
特小無線においては、電波の直進性は弱いため、回り込みが多くなり、親子機間は1段のみ可能であり、即時性が高く、情報速度は遅いが電力消費量が小さく、電池駆動を強いられるガスメータ検針に向いているという特性がある。
【0061】
一方、PHSシステムの場合は、電波の直進性が強いため、回り込みは少なく、親子機間は多段通信が可能であるが、一方で下位のメータにおける通信は即時性が低くなる。情報速度は速く、大きな情報を伝達可能であるが、電力消費量が比較的大きく、電源の供給が容易な電力量計の検針に向いているという特性がある。
【0062】
特小無線とPHSの親機と子機との接続関係の模式図を図10に示す。
(A)は特小無線の場合を示す図であり、(B)はPHSシステムの場合を示す図である。特小無線では特小親機に直接複数の子機が接続されるが、PHSでは子機を介して親機への接続が可能なためメータからのデータは異なる複数のルートを経て親機への送信が可能である。
【0063】
次に上記したシステムを用いて複数の家庭における検針等を行なう場合のデータの流れについて説明する。図11はその場合のデータの流れ状態を示す模式図である。
【0064】
図11を参照して、電力量計やガスメータおよびセキュリティシステム等を管理する検針データ収集センタ10に対して公衆PHS網を介して親機15が設けられる。親機15は上記したように電力量計ユニット20と、特小親機28とを含む。
【0065】
各家庭61〜63には、それぞれ電力量計子機61a、62a、63aと、特小子機61b、62b、63bと、特小子機61b、62b、63bに接続されたガスメータ61c、62c、63cが設けられる。電力量計子機61a、62a、63aのデータは電力量計ユニット20の有するPHS送受信部21を介して親機15に収集される。一方、特小子機61b、62b、63bからの信号は特小親機28を介して収集され、ともにPHS公衆回線を利用して検針データ収集センタ10に送信される。
【0066】
次にガスメータ用子機および電力量計用子機等の一般家庭における具体的な配置例について説明する。図11においてはそれぞれの家庭に電力量計とガスメータとがそれぞれ1つずつ設けられた例について説明した。しかしながら、実際の家庭においては各計器等は1つずつとは限らない。
【0067】
図12は一般家庭における電力量計、ガスメータ等の具体的な配置例を示す模式図である。図12を参照して、親機15には、特小無線子機51〜54が複数接続され、それぞれの特小無線子機には、ガスメータ51a、ガス漏れ警報機52a、火災報知器53a、侵入センサ54aが接続されている。すなわち、ガス漏れ警報、火災報知、侵入検知といった即時性を要する情報はその特性を考慮して、特小無線を用いて伝達されている。
【0068】
一方、一般家庭には電力量計子機55が設けられ、これには、液晶パネルを有する操作機56が接続されている。また、電力量計子機55には、たとえば侵入センサと連動させて侵入センサ用カメラ54bを作動させ、その画像データを電力量計子機55を介してPHS回線を用いて所定のセキュリティ会社に伝達してもよい。このように、データ量が多く即時性を要さない情報は、電力量計子機を通じてPHS回線(トランシーバモード)を用いて伝達するのが好ましい。
【0069】
なお、この液晶パネルには料金のお知らせ票の表示、ガスメータの遮断理由の表示、次回点検日のお知らせ、事業者からのコマーシャル等を表示する。また、これ以外に、天気予報、料理レシピや、双方向性を活かして、デリバリーサービスや遠隔医療等のコンテンツ等を表示してもよい。
【0070】
次のこの発明の他の実施の形態について説明する。上記実施の形態においては、電源の有無等を考慮して、ガスメータについては特小無線システムを用いて、電力量計についてはPHSシステムを用いてデータを交信した例について説明した。
【0071】
この他の実施の形態においては、電力量計もガスメータもともにPHSシステムを用いてデータの交信を行う。
【0072】
この場合の図1に対応するブロック図を図13に示す。
図13を参照して、この実施の形態においては、親機51はPHS送受信部51a、制御部51bおよび電力量計51cを有し、制御部51bにガスメータ51dが直接接続される。この場合は親機51も子機52、53も同じ構成を有する。すなわち、PHS送受信部を用いて複数の親機、子機を経由して検針データ収集センタ10にデータが送信されるが、そのときのPHSの基地局と交信するPHS端末51aを有する装置が親機となる。
【0073】
すなわち、この実施の形態においては、親機は基本的に図1に示した電力量計ユニット20と同様の構成を有しており、親機51、子機52、53の構成は、先の実施の形態と同様であるので、その詳細については省略する。
【0074】
なお、この場合は制御部51bはPHSエミュレータ機能を有することなく、PHSを用いたガスメータ検針システムに従来用いられていたシステムを利用すればよい。
【0075】
次にこの発明のさらに他の実施の形態について説明する。この実施の形態においては、すべての子機が特小無線を用いてデータの交信を行なう。
【0076】
図14はこの場合のシステム構成例を示す図1に対応するブロック図である。図14を参照して、特小無線を用いた共同検針システムにおいては、親機61の構成は第1実施の形態の親機15と同様である。また、この場合の子機63は、特小子機63aと、特小子機63aに接続されたガスメータ63bおよび電力量計63cを含む。なお、他の子機63、64についても同様である。
【0077】
この場合における各子機の構成については従来から公知であるので、その説明は省略する。
【0078】
なお、上記の各実施の形態においては、公衆回線としてPHSシステムの公衆回線を用いたが、これに限らず、他の公衆回線や専用回線であってもよい。
【0079】
また、親機や子機においてPHS端末が単独の場合について説明したが、これに限らず、少なくとも親機については複数の送受信部を設けてもよい。こうすれば、電力量計とガスメータとの同時の送受信や検針データ収集センタとの同時送受信等が可能になる。
【0080】
また、上記実施の形態においては、親機の制御部にPHS端末エミュレータ機能をもたせたがこのような機能を持たせなくても、PHS送受信部と特小無線親機とが相互に交信できる構成であればよい。
【0081】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 共同検針システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】 制御部の詳細を示すブロック図である。
【図3】 シリアルインターフェイス回路のピン構成等を示す図である。
【図4】 親機の動作を示すメインフローチャートである。
【図5】 親機の電文切り分け処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】 親機の電文切り分け手順の他の例を示すフローチャートである。
【図7】 親機のPHSモデムエミュレート処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 親機の端末用発呼時のPHSモデムエミュレート機能における手順を示すフローチャートである。
【図9】 特定小電力無線とPHSシステムとの比較を示す図である。
【図10】 特定小電力無線システムとPHSシステムのデータの流れを示す模式図である。
【図11】 複数の家庭における電力量計用子機とガスメータ用子機のデータの流れを示す模式図である。
【図12】 電力量計子機と複数の特小無線子機との1家庭における配置状態を示す模式図である。
【図13】 PHSシステムのみで共同検針システムを構成した場合のブロック図である。
【図14】 特小無線システムのみを用いて共同検針システムを構成した場合のブロック図である。
【図15】 従来の特小無線を用いた検針システムの全体構成を示すブロック図である。
【図16】 特小親機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 検針データ収集センタ、11 PHS公衆網、15 親機、20 電力量計ユニット、21 PHS端末、22 制御部、23 CPU、24 シリアルインターフェイス、25 メモリ、26 シリアルインターフェイス、27 電力量計、28 特小親機、30、31 ガスメータ子機、40、41 電力量計子機。
Claims (11)
- ガスメータ検針と電力量計の検針とを行なうための共同検針システムであって、
検針データを収集する検針センタと、
前記検針センタおよび前記電力量計に接続された子機に、前記検針センタとはPHS公衆回線を用いて、前記子機とはトランシーバ機能を用いて、接続可能な親機を含み、
前記親機は、
前記公衆回線に接続するためのPHS用の通信端末と、
特定小電力無線を介して前記ガスメータの検針端末に接続するためのガスメータ用接続部とを含み、
前記電力量計に接続された子機および前記ガスメータは前記PHS用の通信端末および前記ガスメータ用接続部を介して接続される、共同検針システム。 - 前記親機は、前記PHS用の通信端末に接続された制御部をさらに含み、前記制御部を介して前記特定小電力無線の親機が接続される、請求項1に記載の共同検針システム。
- 前記制御部は、前記PHS用モデムのエミュレータ機能を有する、請求項2に記載の共同検針システム。
- 前記特定小電力無線親機は各々が前記ガスメータに接続された複数の特定小電力無線子機に接続される、請求項3に記載の共同検針システム。
- 前記検針センタは前記電力量計または前記ガスメータへの所定の指示信号を送信し、前記制御部は前記所定の指示信号を判別して前記電力量計または前記ガスメータのいずれかへ前記指示信号を伝達する、請求項3または4に記載の共同検針システム。
- 前記電力量計および前記ガスメータは前記親機を介して前記検針センタへ所定の情報を発信し、
前記制御部は、前記電力量計および前記ガスメータからの前記所定の情報の発信が重ならないよう制御する、請求項3から5のいずれかに記載の共同検針システム。 - 前記親機は、他の電力量計をさらに含む、請求項3から5のいずれかに記載の共同検針システム。
- ガスメータに接続された特定小電力無線の子機および電力量計に接続された子機に接続可能な検針用親機であって、
検針データを送受信するためのPHSの送受信部と、
前記PHSの送受信部に接続され、前記親機全体を制御する制御部と、
前記制御部に接続された、前記特定小電力無線の子機と接続するための特定小電力無線親機とを含み、
前記送受信部は、前記電力量計に接続された子機から前記送受信部が受信した前記検針データおよび前記特定小電力無線親機が受信した前記検針データを送信する、検針用親機。 - 前記特定小電力無線親機は複数の前記特定小電力無線子機に接続される、請求項8に記載の検針用親機。
- 前記制御部は、前記PHS用モデムのエミュレータ機能を有する、請求項8に記載の検針用親機。
- 検針センタでガスメータの検針と電力量計の検針とを行なうための検針方法であって、
PHSを介して前記電力量計に接続された子機から親機が検針データを受信するステップと、
前記ガスメータに接続された特定小電力無線の子機から前記親機が検針データを受信するステップと、
前記電力量計の検針端末から受信した前記検針データと前記ガスメータから受信した検針データとを前記PHS用の公衆回線を介して前記検針センタへ前記親機が送信するステップとを含む、ガスメータと電力量計の検針方法。
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