JP3964013B2 - マグネット駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、カメラ - Google Patents
マグネット駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、カメラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3964013B2 JP3964013B2 JP25832797A JP25832797A JP3964013B2 JP 3964013 B2 JP3964013 B2 JP 3964013B2 JP 25832797 A JP25832797 A JP 25832797A JP 25832797 A JP25832797 A JP 25832797A JP 3964013 B2 JP3964013 B2 JP 3964013B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- drive
- light amount
- amount adjusting
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Diaphragms For Cameras (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コイルボビンが取り付けられるステータヨークを有するマグネット駆動装置に関し、さらにはこのマグネット駆動装置を駆動源として用いたビデオカメラ搭載用の光量調節装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなマグネット駆動装置としては、特開平7−319006号公報に提案されているものがある。このものでは、一対のステータヨークの接合部を、これらステータヨークを支持する地板上に構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報提案のマグネット駆動装置では、ステータヨークの接合部に大きな負荷が働いて接合ずれが生じることがあり、特に組立て時にステータヨークに変形や損傷が起こりやすい。そして、ステータヨークが変形等すると接合部の接合不良が生じ、ステータヨークおよびロータマグネットで構成される磁気回路の磁気特性を著しく劣化させて駆動トルクの低下を引き起こすおそれがある。
【0004】
そこで、本発明は、組立て時におけるステータヨークの変形等を防止するとともに、組立て後の接合部の接合ずれをも防止し、磁気特性の低下を最小限に抑えることができるようにしたマグネット駆動装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のマグネット駆動装置では、ロータマグネットに対向配置されるとともに互いに接合され、駆動コイル巻回用ボビンが取り付けられる一対のステータヨークと、これらステータヨークをそれぞれ回動可能に支持する支持部材とを有し、両ステータヨークの接合部を上記ボビンによって当接状態に保持し、支持部材に両ステータヨークを上記接合部が圧接する回動方向にそれぞれ付勢する付勢部を設けている。
【0007】
このような構成により、ステータヨークの接合部は互いにずれることなく確実に圧接するので、磁気特性の低下を抑えることが可能となる。
【0008】
そして、上記のようなマグネット駆動装置を、例えば光通過用開口の面積を変化させる光量調節装置の駆動源として用いて、カメラ等の撮影光量を精密に制御できるようにするのが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態である、マグネット駆動装置を駆動源として用いたビデオカメラ用光量調節装置を示している。この図において、1は駆動コイルであり、コイルボビン1aに巻き回されている。2は中心軸8を中心に回転自在なロータマグネット(永久磁石)であり、周方向に2極着磁されている。
【0010】
3−1,3−2は強磁性体からなるステータヨークである。これらステータヨーク3−1,3−2は、ロータマグネット2に対してギャップを形成して対向配置される磁極3a,3bと、コイルボビン1a内に形成されたガイド溝1b内に圧入されて互いに突き合わされた状態でコイルボビン1aによって保持される接合部3cとを有する。
【0011】
ここで、磁極3aは、ロータマグネット2の中心軸8を中心にした半径Raの円弧形状を有している。一方、磁極3bは、ロータマグネット2の中心軸8から磁極3a側にずれた位置9を中心にした半径Rb(但し、Rb>Ra)の円弧形状を有している。そして、磁極3aとロータマグネット2との間のギャップは周方向において均一であり、磁極3bとロータマグネット2との間のギャップは図中左右方向中央において最小で左右にいくほど広くなっている。
【0012】
なお、磁極3bはロータマグネット2の中心軸8を通る線(以下、中心線という)3eについて対称に形成されており、この磁極3bの最小ギャップ(Gb)位置は中心線3e上に位置する。また、磁極3bの最小ギャップGbは磁極3bのギャップ(最小ギャップ)Gaにほぼ等しい。
【0013】
また、両磁極3a,3bの中心軸8に対する開角Sa,Sbはともに90度より大きく設定されている。但し、磁極3aは、磁極3bの中心線3eに対して角度Scだけ時計回り方向にずれた線に対称に形成されている。つまり、磁極3a,3bは、磁極3bの中心線3eに直交する線3fについて非対称に配置されている。
【0014】
このように配置されたステータヨーク3−1,3−2はロータマグネット2とともに磁気回路を構成し、磁気不安定点(○)を後述する駆動アーム6の駆動範囲Seのほぼ中央に設定してディテントトルクを相殺設定する。
【0015】
4はカメラの撮影レンズからの光を通過させる開口(請求の範囲にいう光通過用開口)4aを有する絞り地板(請求の範囲にいう支持部材)である。この絞り地板4は、ロータマグネット2を回転可能に保持するとともに、ステータヨーク3−1,3−2を係止して各接合部3cが密着する方向に付勢する(ボス4d,4eを中心とする回転付勢力を与える)係止部(請求の範囲にいう付勢部)4b,4cを有する。なお、7は撮影レンズの光軸である。
【0016】
5は小絞り開口5aと開放開口5bとを有し、絞り地板4に対して図中上下方向にスライド可能な光量変更板である。光量変更板5の上部には、左右方向に延びる長穴が形成されており、この長穴には、ロータマグネット2に一体回動可能に取り付けられた駆動アーム6の先端ピンが係合している。なお、絞り地板4には、駆動アーム6の回動範囲を上記駆動範囲Se(規制位置10,11の間)内に規制するストッパー部(図示せず)が設けられている。
【0017】
このように構成された光量調節装置において、ステータヨーク3−1,3−2の接合部3cは、コイルボビン1aによって接合ずれや変形が生じないように保持され、しかも係止部4b,4cの付勢力によって確実に圧接しているので、磁気回路の磁気特性が低下することがない。
【0018】
そして、駆動コイル1に正方向通電すると、ステータヨーク3−1,3−2が励磁され、磁極3a,3bとロータマグネット2の間に吸引・反発力が発生する。これにより、ロータマグネット2が図中反時計回り方向に回転し、駆動アーム6を一方の規制位置10まで駆動するので、光量変更板5は開放開口5bが絞り地板4の開口4aに重なる位置まで上動する。
【0019】
また、駆動コイル1に逆方向に通電すると、ロータマグネット2が時計回り方向に回転し、駆動アーム6を他方の規制位置11まで駆動するので、光量変更板5は小絞り開口5aが絞り地板4の開口4aの中央に位置する位置まで下動する。
【0020】
ここで、本実施形態の光量調節装置では、ステータヨーク3−1,3−2の磁極3a,3bでディテントトルクのバランスを設定して磁気的不安定点(○)を駆動範囲Seに設定しているため、ディテントトルクはロータマグネット2に対していずれかの規制位置方向に作用し、無通電状態では駆動アーム6は規制位置10,11で保持される。
【0021】
また、ロータマグネット2との間に均一ギャップを有し、開角が90度より大きい磁極3aは、ロータマグネット2に対して、駆動範囲Se内に磁気的安定点を生じさせる方向のディテントトルク成分を付与する。一方、ロータマグネット2との間に半径Rbで緩やかに連続的に変化して中心線3e上に最小ギャップ位置がある不均一ギャップを有し、開角が90度より大きい磁極3bは、ロータマグネット2に対して、磁極3aと相反する磁気的不安定点を生じさせる方向のディテントトルク成分を付与する。こうして、互いに相反するディテントトルク成分を相殺して所望のディテントトルクを得て、駆動範囲Se内に磁気的安定点を設定している。
【0022】
なお、本実施形態においては、磁極3bの半径Rbを変更することにより、磁気的安定点を発生させる方向のディテントトルク成分を緩やかにかつ微細に設定することが可能である。
【0023】
また、磁極3aと磁極3bとが対向角度Scを有しているため、互いのディテントトルク成カにずれを生じさせることができ、ディテントトルクを所望の大きさに設定することもできる。
【0024】
なお、本実施形態では、マグネット駆動装置を光量調節装置の駆動源として用いた場合について説明したが、本発明のマグネット駆動装置は他の装置の駆動源としても用いることができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のマグネット駆動装置によれば、組立て時のステータヨークの接合部の変形や損傷を防止できるとともに、組立て後の接合部の接合ずれをも防止できるので、磁気回路の磁気特性の低下を最小限に抑えることができる。
【0026】
また、ステータヨークが大きな負荷を受ける以前に接合部を確実に接合することができるので、組立てが容易で組立て不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である光量調節装置の正面図である。
【符号の説明】
1 駆動コイル
1a コイルボビン
1b ガイド溝
2 ロータマグネット
3−1,3−2 ステータヨーク
3c 接合部
3a,3b 磁極
4 絞り地板
5 光量変更板
6 駆動アーム
Claims (4)
- ロータマグネットに対向配置されるとともに互いに接合され、駆動コイル巻回用ボビンが取り付けられる一対のステータヨークと、
これらステータヨークをそれぞれ回動可能に支持する支持部材とを有し、
前記両ステータヨークの接合部は前記ボビンによって当接状態に保持されており、
前記支持部材は、前記両ステータヨークを前記接合部が圧接する回動方向にそれぞれ付勢する付勢部を有することを特徴とするマグネット駆動装置。 - 請求項1に記載のマグネット駆動装置を駆動源として備えたことを特徴とする装置。
- 請求項1に記載のマグネット駆動装置と、このマグネット駆動装置により駆動されて光通過用開口の面積を変化させる絞り手段とを有することを特徴とする光量調節装置。
- 請求項1に記載のマグネット駆動装置を備えたことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25832797A JP3964013B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | マグネット駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25832797A JP3964013B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | マグネット駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1195280A JPH1195280A (ja) | 1999-04-09 |
JP3964013B2 true JP3964013B2 (ja) | 2007-08-22 |
Family
ID=17318716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25832797A Expired - Lifetime JP3964013B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | マグネット駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3964013B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5300297B2 (ja) * | 2008-03-27 | 2013-09-25 | 日本電産コパル株式会社 | プロジェクタ用絞り装置 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP25832797A patent/JP3964013B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1195280A (ja) | 1999-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101087731B1 (ko) | 촬상장치 및 구동모터 | |
US20040222709A1 (en) | Electromagnetic drive device and light quantity adjustment device using the same | |
JP4189412B2 (ja) | 電磁駆動装置及びこれを用いた光量調整装置 | |
US7304408B2 (en) | Driving apparatus and light amount adjustment apparatus | |
JP3964013B2 (ja) | マグネット駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、カメラ | |
US6756871B1 (en) | Actuator with number of stator teeth equal to number of rotor poles | |
JP2968745B2 (ja) | 回動アクチュエータ | |
JP3964012B2 (ja) | マグネット駆動装置およびこれを備えた装置、光量調節装置、カメラ | |
JP3749047B2 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JPH10174409A (ja) | 可動磁石型ロータリアクチュエータ | |
JP5000815B2 (ja) | マグネット駆動装置、マグネット駆動装置を駆動源とする光量調節装置 | |
JP2805272B2 (ja) | 光量調節装置および光量調節装置を有する光学機器 | |
JP2968748B2 (ja) | 回動アクチュエータ | |
JP3231010B2 (ja) | 回動アクチュエータ | |
JP2016061985A (ja) | 磁気駆動装置及び撮像装置 | |
JP2937754B2 (ja) | 光量制御装置 | |
JP2937753B2 (ja) | 光量制御装置 | |
JP2006296142A (ja) | 電磁駆動装置及びこれを備えた光量調整装置 | |
JP2639926B2 (ja) | レンズ鏡筒 | |
JPH0980583A (ja) | 電磁駆動装置およびこれを用いたカメラのシャッタ装置 | |
JPH1166586A (ja) | 光ヘッドアクチュエータ | |
JPH11136922A (ja) | 揺動アクチュエータ | |
JP2004029175A (ja) | 光量調節装置及びカメラのレンズ装置 | |
JPH0228504Y2 (ja) | ||
JP3507242B2 (ja) | 光量調節装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040914 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040914 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060808 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061010 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070522 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070523 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |