JP2639926B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2639926B2
JP2639926B2 JP62053131A JP5313187A JP2639926B2 JP 2639926 B2 JP2639926 B2 JP 2639926B2 JP 62053131 A JP62053131 A JP 62053131A JP 5313187 A JP5313187 A JP 5313187A JP 2639926 B2 JP2639926 B2 JP 2639926B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、円弧状の周辺スペースにフォーカシングま
たは絞りシャッタ制御等を行うステッピングモータが配
置されるレンズ鏡筒に関するものである。
<従来の技術> 従来、二焦点カメラ等に多く用いられたシャッタ駆動
用モータは第6図または第7図に示すような構造になっ
ている。すなわち、第6図に示すものはレンズ鏡筒1の
リング状のスペース1a内に設けた4極のロータ2に対向
して光軸方向からみて長いU字形をなしかつ45゜位相
(1/2極相当)をずらした一対のヨーク3,4を配設し、該
ヨーク3,4の一方の腕部にそれぞれコイル5,6を巻装した
構成になっている。
また、第7図に示すものでは前述の一対のヨーク3,4
がレンズ鏡筒1の周面側からみてU字形をなすように配
設した構成になっている。
<発明が解決しようとする問題点> ところで、第6図に示すものはリング状のスペース1a
のある範囲の大きさまでしかロータとして有効利用でき
ず、トルクが小さく、ロータ2を形成する希土類金属の
マグネットは磁気抵抗が高くかつ多極着磁のため磁場の
方向が内部ではバラバラの方向に着磁されて磁石が効率
的に利用されていない。また、スペースが細長く、コイ
ル5,6を細長く巻かなければターン数がかせげない関係
上、ヨーク3,4が長いU字形となって磁気抵抗が高くな
る。さらに、このU字形の対向する両腕の長さが長いた
め、わざわざ生じた磁力線が空気中に漏れてしまい、有
効利用できる部分が少なくなる。その上、ロータ2に対
向する極の部分が接近しているため、この部分でのロス
が大きい。さらに、円弧状にコイルを巻かなければなら
ないので、製造工程での管理が難しいなどの欠点があっ
た。
また、第7図に示すものについても、ヨーク3,4の寸
法管理が難しくなり、90゜ずれた所に極をもつため、ロ
ータ2を十分大きくできない。さらに、ロータとして用
いている磁石の内部は必ずしも有効に利用されていない
という欠点があった。
本発明は前述従来例の欠点を除去し、レンズ鏡筒のリ
ング状スペースを有効利用してロータ径を大きくし高ト
ルクを得ることができるステッピングモータを内蔵する
レンズ鏡筒を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 前述の目的を達成するための本発明の構成を、実施例
に対応する第1図及び第2図を用いて説明する。
本発明のレンズ鏡筒は、軟磁性材料の中心部12aを有
し、回転軸方向上下に異なる磁極が位置するように一対
のリングマグネット12b1,12b2を該軟磁性材料の外周に
設けたロータ12と、該ロータ12の回転軸方向上下に位置
する異なる磁極のそれぞれに対向する一対の腕部を有す
るヨーク13,14と、該ヨーク13,14に巻回されるコイル1
5,16とを有し、該ロータ12の上下に位置している異なる
磁極と該ヨーク13,14の一対の腕部とによって閉ループ
となる磁気回路を形成するステッピングモータを鏡筒11
の円弧状の周辺スペース11aに配置するものであって、
該ステッピングモータを該円弧状の周辺スペース11aに
配置する際に、該ロータ12の回転軸が光軸方向となるよ
うに配置するとともに、該ヨーク13,14の一対の腕部が
光軸方向に並ぶように配置することを特徴とする。
<作用> 以上の構成のレンズ鏡筒において、ロータ12の中心部
12aがガイドヨークとなり、かつその上下に配設した一
対のリングマグネット12b1,12b2を用いることにより、
このガイドヨークとヨーク13,14との間に磁気回路を形
成するステッピングモータを、レンズ鏡筒の円弧状の周
辺スペース11aに、該ロータ12の回転軸が光軸方向とな
るとともに該ヨークの一対の腕部が光軸方向に並ぶよう
に配置することで、幅方向に狭い円弧状の周辺スペース
に配置できるので、鏡筒の外形を大きくすることなくレ
ンズ口径を大きくできる。
さらに、ロータ12は鏡筒11のリング状スペース11aの
幅一ぱいの大きな径にできるので、高トルクが得られ、
リンクマグネット12b1,12b2は磁場の方向が整うため、
有効部が大となり、また、ステータはコイル径を大きく
でき、ヨーク13,14を短くできるので、磁気の漏れが少
なくなる。
<実施例> 以下、本発明の一実施例を第1図ないし第3図に基づ
いて説明する。
11はレンズ鏡筒で、光軸をほぼ中心とするリング状ス
ペーズ11aを有している。12はロータで、該スペース11a
内に光軸と平行な軸を中心にして回転可能に支持されて
おり、その中心部12aは電磁軟鉄などの軟磁性材料から
成るガイドヨークをなし、その外周上下(光軸方向にみ
て前後)に間隔を置いて位相のずれたリングマグネット
12b1,12b2が配設され、該マグネット12b1,12b2は希土類
またはネオジウム鉄系の減磁しにくくBHmaxの大きな永
久磁石から形成されている。
13,14は一対の腕部を有するヨークで、同じく該スペ
ース11a内に該ロータ12のマグネット12b1,12b2にその腕
部が対向するようにU字形をなして対称に配設されてお
り、その一方の腕部にそれぞれコイル15,16が巻装され
ている。
そして、第3図に示すようにこのヨーク13,14とロー
タ12の中心部12aのガイドヨークとで磁気回路を形成
し、該リングマグネット12b1,12b2とともにステッピン
グモータを構成するようになっている。
第4図は本発明の他の実施例で、特にステッピングモ
ータのロータを示す。
このロータ22は前述の実施例における2つのリングマ
グネットを一体にした中空筒状マグネット22bに形成
し、その上下に磁極がずらして着磁されており、ガイド
ヨークとなる中心部22aは中心部分の径を小さくしてマ
グネット22bから離してギャップを設けた構成になって
いる。
第5図は本発明の更に他の実施例におけるステッピン
グモータのロータを示すもので、前述第4図の実施例に
示すような中空筒状マグネット32bの焼結時の抜きテー
パを利用してガイドヨークとなる中心部32aとの間にギ
ャップを作るようにロータ32を構成したものである。
<発明の効果> 本発明のレンズ鏡筒は、軟磁性材料の中心部を有し、
回転軸方向上下に異なる磁極が位置するように一対のリ
ングマグネットを該軟磁性材料の外周に設けたロータ
と、該ロータの回転軸方向上下に位置する異なる磁極の
それぞれに対向する一対の腕部を有するヨークと、該ヨ
ークに巻回されるコイルとを有し、該ロータの上下に位
置している異なる磁極と該ヨークの一対の腕部とによっ
て閉ループとなる磁気回路を形成するステッピングモー
タを円弧状の周辺スペースに配置するものであって、該
ステッピングモータを該円弧状の周辺スペースに配置す
る際に、該ロータの回転軸が光軸方向となるように配置
するとともに、該ヨークの一対の腕部が光軸方向に並ぶ
ように配置することによって、ステッピングモータが円
弧状の周辺スペースに配置されるレンズ鏡筒でありなが
ら、外形を大型化することなく、レンズ口径を大きくす
ることができるので、光学性能に優れたレンズ鏡筒を実
現することができる。
また、ステッピングモータとしては、従来のステッピ
ングモータと比べてロータの径およびコイルの径を大き
くすることができるので、高トルクを発生するととも
に、ヨークの磁路を短くすることができるので、磁気漏
れが少なく磁気効率が向上するという効果も得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例のステッピングモータを
内蔵するレンズ鏡筒の要部断面図、第2図はそのステッ
ピングモータのロータの斜視図、第3図はその磁気回路
を説明する要部断面図、第4図は本発明の他の実施例に
おけるステッピングモータのロータの断面図、第5図は
本発明の更に他の実施例におけるロータの断面図、第6
図及び第7図はそれぞれ従来例のステッピングモータを
内蔵するレンズ鏡筒の要部断面図である。 11……レンズ鏡筒、11a……リング状スペース、12,22,3
2……ロータ、12a,22a,32a……中心部、12b1,12b2……
リングマグネット、22b,32b……中空筒状マグネット、1
3,14……ヨーク、15,16……コイル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟磁性材料の中心部を有し、回転軸方向上
    下に異なる磁極が位置するように一対のリングマグネッ
    トを該軟磁性材料の外周に設けたロータと、 該ロータの回転軸方向上下に位置する異なる磁極のそれ
    ぞれに対向する一対の腕部を有するヨークと、 該ヨークに巻回されるコイルとを有し、該ロータの上下
    に位置している異なる磁極と該ヨークの一対の腕部とに
    よって閉ループとなる磁気回路を形成するステッピング
    モータを円弧状の周辺スペースに配置するレンズ鏡筒で
    あって、 該ステッピングモータを該円弧状の周辺スペースに配置
    する際に、該ロータの回転軸が光軸方向となるように配
    置するとともに、該ヨークの一対の腕部が光軸方向に並
    ぶように配置することを特徴とするレンズ鏡筒。
JP62053131A 1987-03-10 1987-03-10 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP2639926B2 (ja)

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JPS60108954A (ja) * 1983-11-18 1985-06-14 Hitachi Ltd デ−タ選択転送方式
JPS62236353A (ja) * 1986-04-08 1987-10-16 Seiko Epson Corp ステツプモ−タ

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