JPH11136922A - 揺動アクチュエータ - Google Patents

揺動アクチュエータ

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JPH11136922A
JPH11136922A JP29843697A JP29843697A JPH11136922A JP H11136922 A JPH11136922 A JP H11136922A JP 29843697 A JP29843697 A JP 29843697A JP 29843697 A JP29843697 A JP 29843697A JP H11136922 A JPH11136922 A JP H11136922A
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JP
Japan
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permanent magnet
swing
stator
coil holder
permanent magnets
Prior art date
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Pending
Application number
JP29843697A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ito
賢一 伊藤
Katsuya Seko
克也 世古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高トルク化及び揺動子でのロストルクの低減
化を図ることを可能とする。 【解決手段】 揺動子21側に駆動コイル25を設ける
と共に、固定子11側に駆動コイル25に磁束を作用さ
せる第1及び第2の永久磁石15a〜15d及び17を
設ける。これにより、駆動コイル25に作用させる磁束
量を多くすることができて、高トルク化を図ることが可
能になる。また、揺動子21側に永久磁石を設ける場合
に比べて、揺動子21が揺動する際の慣性力を小さくす
ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射鏡やレンズな
どを定まった角度範囲内で揺動させるために用いられる
揺動アクチュエータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の揺動アクチュ
エータとしては、例えば実開平5−88191号、或い
は特許第2515945号のものが知られている。この
うち実開平5−88191号のものは、図10に示すよ
うな構成となっている。固定子1は、ケース2内に固定
子鉄心3を設けると共に、この固定子鉄心3の内周部の
2箇所に駆動コイル4を巻装した構成となっている。こ
れに対して、揺動子5は、ケース2に軸受6を介して軸
回り方向に回転可能に支承された揺動軸7と、この揺動
軸7の外周部に設けられたリング状の2個の永久磁石
8,8とから構成されていて、これら永久磁石8,8の
外周面が、上記駆動コイル4が巻装された固定子鉄心3
の磁極部に対し径方向に空隙を介した状態で対向するよ
うに配置されている。
【0003】そして、揺動軸7のケース2から突出した
部分に揺動対象の例えば反射鏡を取り付け、揺動軸7の
揺動に基づきその反射鏡が揺動されるようになってい
る。
【0004】上記した従来構成のものでは、揺動子5側
に永久磁石8を設けた構成であるため、例えば同じサイ
ズで揺動子5の高トルク化を図るために、その永久磁石
8にNd(ネオジム)・Fe(鉄)・B(ホウ素)やS
m(サマリウム)・Co(コバルト)などの強磁性磁石
を使用した場合には、揺動子5の重量、ひいては揺動す
る際の慣性力が大きくなり、揺動子5自身でのロストル
クが大きくなってしまう。
【0005】また、揺動子5に取り付けられる反射鏡な
どの揺動角度範囲が決められている場合、揺動子5が何
らかの理由で制御を外れた際に揺動軸7が揺動角度範囲
を越えないようにするために揺動角度を機械的に規制す
るストッパ機構が別途必要となり、全体の大形化を招く
ことになる。
【0006】なお、特許第2515945号のものも、
図示はしないが、揺動子側に永久磁石を設けた構成であ
り、上記と同様な不具合がある。
【0007】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、高トルク化及び揺動子でのロス
トルクの低減化を図ることができ、また、揺動子の揺動
範囲を機械的に規制する構成としながらも、大形化を抑
えることが可能な揺動アクチュエータを提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の揺動アクチュエータは、固定子と、こ
の固定子に対して揺動可能な揺動子とを備えたものにお
いて、前記固定子は、ステータヨークを有するケース
と、前記ステータヨークの内側に固定状態に設けられた
2n個(nは1以上の整数)の第1の永久磁石と、前記
ケースの内部に支持部を介して固定状態に設けられ、前
記第1の永久磁石に対し空隙を介して対向するように配
置されると共に、第1の永久磁石と対向する側がその第
1の永久磁石の磁極とは異極となるように着磁された第
2の永久磁石とを備えた構成とし、前記揺動子は、前記
ケースに軸回り方向に揺動可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸にこれと一体に揺動するように設けられたコ
イルホルダと、このコイルホルダに保持されると共に、
前記第1の永久磁石と第2の永久磁石との間の空隙中に
それらに対してそれぞれ径方向に空隙を介した状態で配
置され、前記揺動軸を中心に揺動される駆動コイルとを
備えた構成としたことを特徴とするものである。
【0009】上記した手段によれば、揺動子側に駆動コ
イルを設けると共に、固定子側にその駆動コイルに磁束
を作用させる第1及び第2の永久磁石を設けた構成とし
ているので、駆動コイルに作用させる磁束量を多くする
ことができて、高トルク化を図ることが可能になり、ま
た、揺動子側に設ける駆動コイルは強磁性の永久磁石に
比べて重量を小さくでき、ひいては揺動する際の慣性力
を小さくすることが可能になる。
【0010】この場合、コイルホルダは、支持部に対応
する部位に開口部を有し、その開口部の縁部が支持部に
当接することにより揺動範囲が規制される構成とするこ
とが好ましい。このような構成とした場合には、揺動子
側のコイルホルダの開口部と、第2の永久磁石を支持す
る支持部とにより、揺動子の揺動範囲を機械的に規制す
るストッパ機能があるので、別途専用のストッパ機構を
設ける必要がない。
【0011】上記した請求項1の揺動アクチュエータ
は、ラジアルギャップタイプを対象としたものである
が、請求項7の揺動アクチュエータは、アキシャルギャ
ップタイプのものを対象として、同様な目的を達成する
ようにしたものである。
【0012】すなわち、請求項7の揺動アクチュエータ
は、固定子と、この固定子に対して揺動可能な揺動子と
を備えたものにおいて、前記固定子は、ステータヨーク
を有するケースと、前記ステータヨークの内側に固定状
態に設けられた2n個(nは1以上の整数)の第1の永
久磁石と、前記ケースの内部に固定状態に設けられ、前
記第1の永久磁石に対し空隙を介して対向するように配
置されると共に、第1の永久磁石と対向する側がその第
1の永久磁石の磁極とは異極となるように着磁された第
2の永久磁石とを備えた構成とし、前記揺動子は、前記
ケースに軸回り方向に揺動可能に設けられた揺動軸と、
この揺動軸にこれと一体に揺動するように設けられたコ
イルホルダと、このコイルホルダに保持されると共に、
前記第2の永久磁石を囲み、かつ前記第1の永久磁石に
対して軸方向に空隙を介した状態で配置され、前記揺動
軸を中心に揺動される駆動コイルとを備えた構成とした
ことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項9の揺動アクチュエータは、
リニアタイプのものを対象として、同様な目的を達成す
るようにしたものである。すなわち、請求項9の揺動ア
クチュエータは、固定子と、この固定子に対して揺動可
能な揺動子とを備えたものにおいて、前記固定子は、ス
テータヨークを有するケースと、前記ステータヨークの
内側に固定状態に設けられた2n個(nは1以上の整
数)の第1の永久磁石と、前記ケースの内部に固定状態
に設けられ、前記第1の永久磁石に対し空隙を介して対
向するように配置されると共に、第1の永久磁石と対向
する側がその第1の永久磁石の磁極とは異極となるよう
に着磁された第2の永久磁石とを備えた構成とし、前記
揺動子は、前記ケースに揺動可能に設けられたコイルホ
ルダと、このコイルホルダに保持されると共に、前記第
2の永久磁石を囲み、かつ前記第1の永久磁石に対して
揺動方向と直交する方向に空隙を介した状態で配置さ
れ、前記コイルホルダと共に揺動される駆動コイルとを
備えた構成としたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1ないし図3を参照して説明する。この第1実施
例は、ラジアルギャップタイプのものを対象としてい
る。固定子11のケース12は、それぞれステータヨー
クを兼ねる磁性体製の4個のケース構成部材13a〜1
3dを組み合わせて矩形筒状に構成されていて、図2
中、上下両端部の開口部部分に軸受ハウジング14a,
14bが装着されている。
【0015】ケース構成部材13a〜13dのうち、図
1中、左右両側に対向状態に位置する2個のケース構成
部材13a,13bの内面は円弧状に形成されていて、
ここに、それぞれ円弧状をなす第1の永久磁石15a、
15b及び15c,15dが2個ずつ合計4個接着など
により固定して設けられている。この場合、これら4個
の第1の永久磁石15a〜15dのうち、図1中、左上
と右下の2個の第1の永久磁石15a,15dについて
は、内周面側がS極となるように着磁され、また、図1
中、左下と右上の2個の第1の永久磁石15b,15c
については、内周面側がN極となるように着磁されてい
る。
【0016】ケース構成部材13a〜13dのうち、図
1中、下側に位置するケース構成部材13dの内側に
は、支持部を構成する非磁性体製の支持台16を介して
円筒状の第2の永久磁石17が固定状態に設けられてい
る。この第2の永久磁石17の外周面は、第1の永久磁
石15a〜15dの内周面に対して空隙を介して対向し
ている。この第2の永久磁石17は、周方向に4極着磁
されており、それぞれ第1の永久磁石15a〜15dと
対向する側がその対向する第1の永久磁石15a〜15
dの磁極とは異極となるように配置されている。支持台
16の側面には、ゴムなどからなる緩衝材18を接着な
どにより取り付けている。
【0017】ここで、固定子11は、ケース12と、第
1の永久磁石15a〜15dと、第2の永久磁石17と
から構成されている。
【0018】一方、揺動子21は、ケース12の軸受ハ
ウジング14a,14bに軸受22,22を介して軸回
り方向(図1の矢印A参照)に揺動可能に支承された揺
動軸23と、ケース12内に位置してこの揺動軸23に
これと一体に揺動するように設けられた合成樹脂製のコ
イルホルダ24と、このコイルホルダ24に装着された
2個の駆動コイル25とから構成されている。
【0019】揺動軸23において、図2及び図3中、下
部の外周部には、軸方向に延びる溝26が形成されてい
て、駆動コイル25の引出し線25a(図3参照)がそ
の溝26を通して外部へ引き出されている。コイルホル
ダ24は、第2の永久磁石17を取り囲むような筒状部
27を有していて、この筒状部27の外周部に各駆動コ
イル25が装着されている。したがって、各駆動コイル
25は、第1の永久磁石15a〜15dと第2の永久磁
石17との間の空隙中に、それらに対してそれぞれ径方
向にに空隙を介した状態で配置されている。
【0020】コイルホルダ24における筒状部27に
は、上記支持台16に対応する部位に開口部28が形成
されていて、この開口部28の縁部28aが支持台16
の側面に当接することにより、コイルホルダ24ひいて
は揺動子21の揺動範囲が規制される構成となってい
る。開口部28の縁部28aは、駆動コイル25よりも
支持台16側へ突出している。そして、揺動軸23のケ
ース12から突出した部分に、揺動対象の例えば反射鏡
(図示せず)が取り付けられる。
【0021】上記した構成において、駆動コイル25へ
の通電を制御することに基づき、揺動子21が揺動軸2
3を中心に揺動し、その揺動軸23の揺動に基づき反射
鏡が揺動される。
【0022】上記した第1実施例においては、揺動子2
1側に駆動コイル25を設けると共に、固定子11側に
その駆動コイル25に磁束を作用させる第1及び第2の
永久磁石15a〜15d及び17を当該駆動コイル25
を挟むように設けた構成としているので、駆動コイル2
5に作用させる磁束量を多くすることができて、高トル
ク化を図ることが可能になる。また、第1及び第2の永
久磁石15a〜15d及び17に、Nd・Fe・BやS
m・Coなどの強磁性磁石を用いることにより、サイズ
を変えずに、一層高トルク化を図ることが可能になる。
【0023】そして、揺動子21側に設ける駆動コイル
25は上記したような強磁性磁石に比べて重量を小さく
でき、ひいては揺動する際の慣性力を小さくすることが
可能になり、これに伴い揺動子21自身でのロストルク
を低減化することが可能になる。
【0024】また、揺動子21側のコイルホルダ24の
開口部28と、第2の永久磁石17を支持する支持台1
6とにより、揺動子21の揺動範囲を機械的に規制する
ストッパ機能があるので、別途専用のストッパ機構を設
ける必要がない。これに伴い、機械的ストッパ機能を有
する構成としながらも、全体が大形化することを抑える
ことができる。
【0025】さらに、コイルホルダ24における開口部
28の縁部28aは、駆動コイル25よりも支持台16
側へ突出しているので、その支持台16に対して開口部
28の縁部28aが駆動コイル25よりも先に当たるこ
とになり、駆動コイル25が支持台16に当たることを
防止できる。また、支持台16の側面にはゴムなどの緩
衝材18を設けているので、開口部28の縁部28aが
当たった際の衝撃を和らげることができる。この場合、
コイルホルダ24も緩衝材の一つである合成樹脂により
形成しているので、開口部28の縁部28aが支持台1
6に当たった際の衝撃を一層和らげることができる。
【0026】この場合、開口部28の縁部28aに、コ
イルホルダ24とは別部材の専用の緩衝材を設けるよう
にすることもできる。
【0027】図4は本発明の第2実施例を示したもので
あり、この第2実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、コイルホルダ24の筒状部
27の外周部において、各駆動コイル25の巻き中心部
分に位置させてそれぞれ2個ずつの第3の永久磁石30
a,30b及び30c,30dを設けている。これら第
3の永久磁石30a〜30dは、揺動子21の原点位置
復帰用及び原点位置保持のためのものであり、第1の永
久磁石15a〜15dと対向する側はその第1の永久磁
石15a〜15dの磁極とは異極となるように、かつ第
2の永久磁石17と対向する側はその第2の永久磁石1
7の磁極とは異極となるように着磁されている。
【0028】このような構成とした第2実施例において
は、第3の永久磁石30a〜30dと第1の永久磁石1
5a〜15dとの間に磁気吸引力が作用すると共に、第
3の永久磁石30a〜30dと第2の永久磁石17との
間にも磁気吸引力が作用するようになるため、駆動コイ
ル25への無通電状態において、それらの磁気吸引力に
より揺動子21を図に示す原点位置へ復帰させることが
できると共に、原点位置に保持することができるように
なる。
【0029】図5は本発明の第3実施例を示したもので
あり、この第3実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、コイルホルダ24におい
て、駆動コイル25よりも支持台16側へ突出した開口
部縁部32aを磁性体により構成し、また、第2の永久
磁石33は、コイルホルダ24の開口部32に対応する
部分に未着磁部34を有する構成としている。
【0030】このような構成とした第3実施例において
は、磁性体製の開口部縁部32aとこれが近接する第2
の永久磁石33との間に作用する磁気吸引力により、上
記した第2実施例と同様に、駆動コイル25への無通電
状態において、揺動子21を図に示す原点位置へ復帰さ
せることができると共に、原点位置に保持することがで
きるようになる。
【0031】この第3実施例において、コイルホルダ2
4全体を磁性体製としてもよく、また、開口部32の縁
部まで合成樹脂製とし、その開口部32の縁部の内面側
に磁性体を張り付ける構成としてもよい。
【0032】一方、図6ないし図8は本発明の第4実施
例を示したものであり、この第4実施例は上記した第1
〜第3実施例とは次の点が異なっている。まず、上記し
た第1〜第3実施例では、揺動子21の駆動コイル25
と、固定子11側の第1及び第2の永久磁石15a〜1
5d及び17との間に径方向に空隙を有するラジアルギ
ャップタイプに適用したが、この第4実施例では、軸方
向に空隙を有するアキシャルギャップタイプのものを対
象としており、具体的に次のような構成となっている。
【0033】すなわち、固定子41におけるケース42
は、ステータヨークを兼ねる磁性体製のケース構成部材
43a,43bを有している。これらケース構成部材4
3a,43bは円板状をなしていて、上下方向から対向
するように配置されている。下側のケース構成部材43
aの上面側の2箇所には、第1の永久磁石44a、44
bが2個ずつ合計4個接着などにより固定して設けら
れ、また、上側のケース構成部材43bの下面側の2箇
所にも、前記第1の永久磁石44a、44bと対向する
ように第1の永久磁石44c,44dが2個ずつ合計4
個接着などにより固定して設けられている。
【0034】下側の第1の永久磁石44a,44bと上
側の第1の永久磁石44c,44dとの間に第2の永久
磁石45a,45bが配置されていて、これら第2の永
久磁石45a,45bは、図示しない支持部を介してケ
ース42に固定状態となるように設けられている。これ
ら第2の永久磁石45a,45bは、それら第1の永久
磁石44a,44b及び44c,44dに対して軸方向
(図8中上下方向)に空隙を介して対向していて、それ
ら第1の永久磁石44a〜44dと対向する側がその対
向する第1の永久磁石44a〜44dの磁極とは異極と
なるように配置されている。
【0035】一方、揺動子51は、ケース42に図示し
ない軸受を介して軸回り方向(図7の矢印A参照)に揺
動可能に支承された揺動軸52と、ケース42内に位置
してこの揺動軸52にこれと一体に揺動するように設け
られたコイルホルダ53と、このコイルホルダ53に装
着された2個の駆動コイル54(図7参照)とから構成
されている。
【0036】コイルホルダ53のコイル装着部55は、
開口部56を有した板状をなしていて、このコイル装着
部55が上記第1の永久磁石44a,44bと44c,
44dとの間に配置されている。このコイル装着部55
の各開口部56内に駆動コイル54が装着されている。
駆動コイル54は、上記第2の永久磁石45a,45b
を囲み、かつ各第1の永久磁石44a〜44dに対して
軸方向に空隙を介した状態で配置されている。
【0037】コイルホルダ53には、各第1の永久磁石
44a〜44dの端部と対応する部位に凸部57が一体
に設けられていると共に、各凸部57の内側にゴムなど
の緩衝材58(図8参照)が取り付けられていて、これ
ら凸部57が緩衝材58を介して第1の永久磁石44a
〜44dの端部に当たることにより、揺動子51の揺動
範囲が機械的に規制される構成となっている。
【0038】このような構成の第4実施例においても、
第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0039】図9は本発明の第5実施例を示したもので
あり、この第5実施例は上記した第4実施例とは次の点
が異なっている。まず、上記した第4実施例では,揺動
子51に揺動軸52を有したアキシャルギャップタイプ
のものを対象としたが、この第5実施例では、揺動子に
揺動軸を有していないリニアタイプを対象としており、
具体的には次のような構成なっている。
【0040】すなわち、固定子61におけるケース62
は、ステータヨークを兼ねる磁性体製の板状のケース構
成部材63を有している。ケース構成部材63は、上下
方向から対向するように2枚配置されている。下側のケ
ース構成部材63の上面側には、第1の永久磁石64
a、64bが2個ずつ接着などにより固定して設けら
れ、また、上側のケース構成部材の下面側の2箇所に
も、前記第1の永久磁石64a、64bと対向するよう
に第1の永久磁石64c,64dが2個ずつ接着などに
より固定して設けられている。
【0041】下側の第1の永久磁石64a,64bと上
側の第1の永久磁石64c,64dとの間に第2の永久
磁石65a,65bが配置されていて、これら第2の永
久磁石65a,65bは、図示しない支持部を介してケ
ース62に固定状態となるように設けられている。これ
ら第2の永久磁石65a,65bは、それら第1の永久
磁石64a〜64dに対して軸方向(図9中上下方向)
に空隙を介して対向していて、それら第1の永久磁石6
4a〜64dと対向する側がその対向する第1の永久磁
石64a〜64dの磁極とは異極となるように配置され
ている。
【0042】一方、揺動子71は、ケース62内に位置
して図中の矢印B方向に揺動可能に設けられたコイルホ
ルダ72と、このコイルホルダ72のコイル装着部73
に装着された駆動コイル74とから構成されている。駆
動コイル74は、上記第2の永久磁石65a,65bを
囲み、かつ各第1の永久磁石64a〜64dに対して軸
方向に空隙を介した状態で配置されている。この場合、
揺動対象は、コイルホルダ72に取り付けられる。
【0043】コイルホルダ72には、各第1の永久磁石
64a〜64dの端部と対応する部位に凸部75が一体
に設けられていると共に、各凸部75の内側にもゴムな
どの緩衝材76が取り付けられていて、これら凸部75
が緩衝材76を介して第1の永久磁石64a〜64dの
端部に当たることにより、揺動子71の揺動範囲が機械
的に規制される構成となっている。
【0044】このような構成の第5実施例においても、
第1実施例と同様な作用効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果を得ることができる。請求項
1の揺動アクチュエータによれば、揺動子側に駆動コイ
ルを設けると共に、固定子側にその駆動コイルに磁束を
作用させる第1及び第2の永久磁石を設けた構成として
いるので、駆動コイルに作用させる磁束量を多くするこ
とができて、高トルク化を図ることが可能になり、ま
た、揺動子側に設ける駆動コイルは強磁性の永久磁石に
比べて重量を小さくでき、ひいては揺動する際の慣性力
を小さくすることが可能になる。
【0046】この場合、揺動子側のコイルホルダの開口
部と、第2の永久磁石を支持する支持部とにより、揺動
子の揺動範囲を機械的に規制する構成とすることによ
り、別途専用のストッパ機構を設ける必要がなく、大形
化を抑えることができる。
【0047】請求項7の揺動アクチュエータによれば、
アキシャルギャップタイプのものにおいて、請求項1と
同様な作用効果を得ることができるようになり、また、
請求項9の揺動アクチュエータによれば、リニアタイプ
のものにおいて、請求項1と同様な作用効果を得ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、図2中、I
−I線に沿う拡大横断平面図
【図2】縦断正面図
【図3】図2中、III −III 線に沿う縦断側面図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第4実施例を示す要部の破断斜視図
【図7】概略的な平面図
【図8】要部の縦断正面図
【図9】本発明の第4実施例を示す要部の破断斜視図
【図10】従来例を示す図2相当図
【符号の説明】
11は固定子、12はケース、13a〜13dはケース
構成部材(ステータヨーク)、15a〜15dは第1の
永久磁石、16は支持台(支持部)、17は第2の永久
磁石、18は緩衝材、21は揺動子、23は揺動軸、2
4はコイルホルダ、25は駆動コイル、28は開口部、
28aは縁部、30は第3の永久磁石、32は開口部、
32aは開口部縁部(磁性体)、33は第2の永久磁
石、34は未着磁部、41は固定子、42はケース、4
3a,43bはケース構成部材(ステータヨーク)、4
4a〜44dは第1の永久磁石、45a,45bは第2
の永久磁石、51は揺動子、52は揺動軸、53はコイ
ルホルダ、54は駆動コイル、57は凸部、58は緩衝
材、61は固定子、62はケース、63はケース構成部
材(ステータヨーク)、64a〜64dは第1の永久磁
石、65a,65bは第2の永久磁石、71は揺動子、
72はコイルホルダ、74は駆動コイル、75は凸部、
76は緩衝材を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と、この固定子に対して揺動可能
    な揺動子とを備えた揺動アクチュエータにおいて、 前記固定子は、 ステータヨークを有するケースと、 前記ステータヨークの内側に固定状態に設けられた2n
    個(nは1以上の整数)の第1の永久磁石と、 前記ケースの内部に支持部を介して固定状態に設けら
    れ、前記第1の永久磁石に対し空隙を介して対向するよ
    うに配置されると共に、第1の永久磁石と対向する側が
    その第1の永久磁石の磁極とは異極となるように着磁さ
    れた第2の永久磁石とを備えた構成とし、 前記揺動子は、 前記ケースに軸回り方向に揺動可能に設けられた揺動軸
    と、 この揺動軸にこれと一体に揺動するように設けられたコ
    イルホルダと、 このコイルホルダに保持されると共に、前記第1の永久
    磁石と第2の永久磁石との間の空隙中にそれらに対して
    それぞれ径方向に空隙を介した状態で配置され、前記揺
    動軸を中心に揺動される駆動コイルとを備えた構成とし
    たことを特徴とする揺動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 コイルホルダは、支持部に対応する部位
    に開口部を有し、その開口部の縁部が支持部に当接する
    ことにより揺動範囲が規制されることを特徴とする請求
    項1記載の揺動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 コイルホルダの開口部の縁部が、駆動コ
    イルよりも支持部側へ突出していることを特徴とする請
    求項2記載の揺動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 支持部とこれに当接するコイルホルダの
    開口部の縁部のうちの一方または双方に緩衝材を設けた
    ことを特徴とする請求項2または3記載の揺動アクチュ
    エータ。
  5. 【請求項5】 駆動コイルの巻き中心部分に、第1の永
    久磁石と対向する側はその第1の永久磁石の磁極とは異
    極となるように、かつ第2の永久磁石と対向する側はそ
    の第2の永久磁石の磁極とは異極となるように着磁され
    た第3の永久磁石を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の揺動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 コイルホルダにおいて駆動コイルよりも
    支持部側へ突出した開口部縁部は磁性体を有する構成と
    し、第2の永久磁石は、コイルホルダの開口部に対応す
    る部分に未着磁部を有する構成としたことを特徴とする
    請求項3記載の揺動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 固定子と、この固定子に対して揺動可能
    な揺動子とを備えた揺動アクチュエータにおいて、 前記固定子は、 ステータヨークを有するケースと、 前記ステータヨークの内側に固定状態に設けられた2n
    個(nは1以上の整数)の第1の永久磁石と、 前記ケースの内部に固定状態に設けられ、前記第1の永
    久磁石に対し空隙を介して対向するように配置されると
    共に、第1の永久磁石と対向する側がその第1の永久磁
    石の磁極とは異極となるように着磁された第2の永久磁
    石とを備えた構成とし、 前記揺動子は、 前記ケースに軸回り方向に揺動可能に設けられた揺動軸
    と、 この揺動軸にこれと一体に揺動するように設けられたコ
    イルホルダと、 このコイルホルダに保持されると共に、前記第2の永久
    磁石を囲み、かつ前記第1の永久磁石に対して軸方向に
    空隙を介した状態で配置され、前記揺動軸を中心に揺動
    される駆動コイルとを備えた構成としたことを特徴とす
    る揺動アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 コイルホルダは、第1の永久磁石の端部
    と対応する部位に凸部を有し、その凸部が第1の永久磁
    石に当接することにより揺動範囲が規制されることを特
    徴とする請求項7記載の揺動アクチュエータ。
  9. 【請求項9】 固定子と、この固定子に対して揺動可能
    な揺動子とを備えた揺動アクチュエータにおいて、 前記固定子は、 ステータヨークを有するケースと、 前記ステータヨークの内側に固定状態に設けられた2n
    個(nは1以上の整数)の第1の永久磁石と、 前記ケースの内部に固定状態に設けられ、前記第1の永
    久磁石に対し空隙を介して対向するように配置されると
    共に、第1の永久磁石と対向する側がその第1の永久磁
    石の磁極とは異極となるように着磁された第2の永久磁
    石とを備えた構成とし、 前記揺動子は、 前記ケースに揺動可能に設けられコイルホルダと、 このコイルホルダに保持されると共に、前記第2の永久
    磁石を囲み、かつ前記第1の永久磁石に対して揺動方向
    と直交する方向に空隙を介した状態で配置され、前記コ
    イルホルダと共に揺動される駆動コイルとを備えた構成
    としたことを特徴とする揺動アクチュエータ。
  10. 【請求項10】 コイルホルダは、第1の永久磁石の端
    部と対応する部位に凸部を有し、その凸部が第1の永久
    磁石に当接することにより揺動範囲が規制されることを
    特徴とする請求項9記載の揺動アクチュエータ。
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