JP2006296142A - 電磁駆動装置及びこれを備えた光量調整装置 - Google Patents

電磁駆動装置及びこれを備えた光量調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータとヨークとの間の磁気ギャップを小さく抑えることが可能で装置の小型化と同時に消費電力の小さい電磁駆動装置の提供と、ロータの回転軸とこれを支持する軸受孔との間で軸が常に安定した状態で円滑に回転することが可能な電磁駆動装置とこれを用いた光量調整装置を提供する。
【解決手段】永久磁石の軸中心に設けた回転軸を有するマグネットロータと、回転軸の両端部を回転自在に軸承する一対の軸受を有するコイル枠と、コイル枠の外周に巻廻された励磁コイルと、マグネットロータを所定角度内で回動するよう運動規制する規制手段とを備え、マグネットロータには円筒形状の一端面に軟磁性材から成る磁気誘導部材を対向配置する。磁気誘導部材は上記マグネットロータに対し回転軸方向の付勢力と同時に該回転軸中心の回転力を付与する位置に配置し、磁気誘導部材によって回転軸を軸受の一方に付勢し、マグネットロータを規制手段位置に保持する。
【選択図】図9

Description

本発明はスチールカメラ、ビデオカメラ等の光学機器においてシャッタ羽根、絞り羽根などを開閉駆動する電磁駆動装置及びこれを用いて光量調整羽根を開閉して光量調整する光量調整装置に関する。
一般に、この種の光量調整装置はカメラ等の撮影光軸に羽根部材を配置し、この羽根部材を電磁駆動装置で開閉することによってシャッタ、或いは絞りなどの光量を調整している。そしてこの電磁駆動装置は永久磁石の中心に回転軸を設けたマグネットロータと、コイル枠の外周に励磁コイルを巻廻したステータとで構成され、励磁コイルに正逆電流を供給することによって羽根部材の開位置と閉位置との所定角度範囲でロータを往復回転させている。
このような電磁駆動装置にあっては羽根部材を所定角度範囲で開閉するのと同時に羽根部材を開位置或いは閉位置に保持させ装置に加わる衝撃などで羽根部材が開閉しないようにする必要がある。同様に開方向若しくは閉方向に回動した羽根部材を駆動装置に給電することなく復帰させるオートクローズ機構も装置仕様によって必要となる。
従来このような羽根部材を励磁コイルに電流を供給しない状態でその位置に保持、或いは初期位置に復帰させる構造としては例えば特許文献1(特開2002−116478号公報)に開示されている。この文献1には、励磁コイルへの通電を断った状態でマグネットロータの回転位置を所定位置に保持するために鉄その他の軟磁気誘導部材でロータを磁気的に吸引する方法が提案されている。同文献1の図1に示されているようにマグネットロータとヨークとの間に軟磁性材の軟磁性ピンを設け、このピンとマグネットロータとの間に磁気吸引力が作用してその磁気吸引力によりマグネットロータが無通電下で回転し、ストッパーなどの運動規制部材に突き当たってその位置に保持される構造となっている。
そして、この軟磁性ピンはマグネットロータとヨークとの間に配設され、同時にこのロータとヨークとの間に形成される磁界と励磁コイルに生起される磁界とで回転力を得るようになっている。一方、マグネットロータの回転軸はコイル枠に形成した軸受で回動自在に支持されるが、同文献には図18に開示されているようにコイル枠に上下一対の軸孔を設け、この軸孔に回転軸の軸端をそれぞれ嵌合支持した構造を採っている。この軸孔と回転軸の軸端との間には軸の回転を妨げないクリアランス(隙間)が設けられている。このような電磁駆動装置にあってはカメラ装置の小型化或いは携帯端末に内蔵されたカメラなどその小型化と省電力化が求められている。
特開2002−116478号公報
上述のように、マグネットロータを全開又は全閉位置に保持或いは復帰させるためにマグネットロータとその外周を覆うヨークとの間に軟磁気誘導部材を配置するとロータとヨークとの間に特別なスペースを確保しなければならない。この軟磁気誘導部材を配置するためのスペースによってロータの磁極とヨークとの間に形成される磁気ギャップが大きく磁気効率の損失を招くこととなる。その結果、励磁コイルの巻数を大きくしなければならず装置は大型化し、消費電力も大きくなるなどの問題がある。
一方、マグネットロータの回転軸はその両端をコイル枠に形成した軸受孔に嵌合支持するようにしているが、軸と軸受孔との間には軸の回転を許容する隙間(クリアランス)が必要となり、前掲特許文献1のようにロータの周方向側面に軟磁気誘導部材を配置した場合には回転軸の周面と軸受孔の内周面との間に磁気吸引力によって偏った力が作用し回転斑などの問題を引き起こす。同様に回転軸と軸受孔との間には軸方向(スラスト方向)に少許の間隙を形成する必要があるが、この軸方向の間隙(クリアランス)によってマグネットロータが軸方向上下に振動しその影響で回転時の負荷が激しく変動する問題がある。あり、回転軸の軸径を小さくするとその影響は大きくなる。特に、装置の小型化に伴い回転軸の軸径とマグネットロータの外径との比率を小さくすると軟磁気誘導部材が及ぼす磁気吸引力の影響がロータの回転軸に大きく影響し、円滑な作動が得られない問題が生ずる。
そこで本発明は、マグネットロータの周囲に軟磁気誘導部材を配置してロータを所定位置に復帰或いは保持する際に、ロータとヨークとの間の磁気ギャップを小さく抑えることが可能で装置の小型化と同時に消費電力の小さい電磁駆動装置の提供をその課題としている。更に、本発明はロータの回転軸とこれを支持する軸受孔との間で軸が偏倚して嵌合状態が変化することが少なく常に安定した状態で円滑に回転することが可能な電磁駆動装置とこれを用いた光量調整装置の提供をその課題としている。
本発明は上記課題を解決するために以下の構成を採用したものである。まず本発明に係わる電磁駆動装置は、外周に少なくとも一対のNS対向磁極を有する円筒形状の永久磁石と、上記永久磁石の軸中心に設けた回転軸を有するマグネットロータと、上記回転軸の両端部を回転自在に軸承する一対の軸受を有するコイル枠と、上記コイル枠の外周に巻廻された励磁コイルと、上記マグネットロータを所定角度内で回動するよう運動規制する規制手段とを備え、上記コイル枠には円筒形状に構成された永久磁石の一端面と距離を隔てて対向する位置に軟磁性材から成る磁気誘導部材を設ける。この磁気誘導部材は上記マグネットロータに対し回転軸方向の付勢力と同時に該回転軸中心の回転力を付与する位置に配置し、上記磁気誘導部材によって上記回転軸を上記軸受の一方に付勢し、上記マグネットロータを上記規制手段位置に保持する。
そして前記磁気誘導部材は、前記永久磁石の磁界により前記マグネットロータの一端面との間に磁気回路を形成し、この磁気回路はその磁気抵抗が最小となるように前記マグネットロータを前記規制手段に不勢するラジアル方向の回転力を付与する。前記コイル枠の外周には軟磁性材から成るヨークを設け、このヨークと永久磁石との間に形成される磁気ギャップに対し、前記永久磁石と前記磁気誘導部材との間に形成される磁気ギャップが小さくなるように構成する。前記マグネットロータの回転軸は少なくとも一端を先鋭ピボット形状に形成し、このピボット状端部を円錐形状の凹陥部を有する軸受に嵌合支持し、前記磁気誘導部材は上記回転軸に対し、ピボット状端部が円錐状凹陥部に密着する方向に付勢力を付与する。
さらに前記磁気誘導部材は、前記マグネットロータの一端面と所定間隔を形成して略々平行に配置した板状部材で構成し、この板状部材は前記所定角度内で回転するマグネットロータの磁極の回動範囲の外側に位置し、前記所定角度内で回転するマグネットロータの磁極に対し、その回動範囲の外側でNS2つの磁極のそれぞれに対向する位置に配置する。そして前記磁気誘導部材は前記コイル枠に形成した軸受と、このコイル枠に巻廻した励磁コイルとの間に配置し、前記コイル枠に取付けられる。
そして前記回転軸の少なくとも一方の軸端を球面形状に形成し、この軸端を軸承する軸受を円錐形状のテーパ面を有する凹溝で構成する。前記磁気誘導部材は前記球面形状の軸端と前記円錐形状の凹溝とが互いに密着するように磁気吸引力を付与する。
尚、光軸開口を有する基板と、この基板に取付けられ前記光軸開口を規制する羽根部材と、この羽根部材を開閉駆動する電磁駆動装置とからなる光量調整装置において、前記電磁駆動は前記一対の軸受の少なくとも一方側で前記マグネットロータの端面に対峙した位置に、しかもそのマグネットロータの磁界により所定方向に磁気回路を形成し、その磁気回路の磁気抵抗が最小に成る方向にそのマグネットロータを回転させる磁気吸引力を付与する軟磁性材から成る磁気誘導部材を設けた。
本発明は、円筒形状のマグネットロータを回転自在に支持する一対の軸受の少なくとも一方側でそのマグネットロータの端面と対向する位置に軟磁性材から成る磁気誘導部材を配置すると共に、この磁気誘導部材をロータの磁極に対し回転軸中心の回転力を付与する位置に配置したものであるから、この磁気誘導部材によってロータには磁極を所定位置に位置付ける回転力と同時に回転軸には軸受に密着させる方向の付勢力が作用することとなる。
従って、マグネットロータを非通電状態で所定の位置に復帰或いは保持することが可能で、この場合ロータとヨークとの間に軟磁気誘導部材を配置する場合に比べその磁気ギャップを小さくすることが出来、小型で消費電力の小さい駆動装置の提供が可能となる。また、マグネットロータの回転軸と軸受とを回転軸の中心軸がスラスト方向にもラジアル方向にも偏倚することがなく、常に安定した状態で円滑な回動が得られその為の駆動トルクも小さい電磁駆動装置とこれを用いた光量調整装置を提供することが出来る。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1(a)は電磁駆動装置の要部を示し、図2はカメラ装置のシャッタ開閉構造を示す光量調整装置の斜視図である。まず図1(a)に基づいて本発明の原理を説明すると、本発明に係わる電磁駆動装置40は、外周に少なくとも2極のNS磁極を形成した円筒形状の永久磁石42と、この永久磁石42の軸中心に回転軸43を一体形成して構成されたマグネットロータ41と、この回転軸43の両端部を軸承する一対の軸受を有するコイル枠46と、このコイル枠46の外周に巻回した励磁コイル49と、上記マグネットロータ41を所定角度範囲内で回動するよう運動規制する規制手段で構成される。
永久磁石42は強磁性材料を焼結などで円筒形状に形成し、その外周には少なくとも2つの磁極(N極とS極)を形成する。この永久磁石42には円筒形状の軸中心に回転軸43を設ける。図示のものは永久磁石42の中央に軸孔を一体形成し、この軸孔に樹脂製の回転軸43をインサート成形で一体形成してある。このように円筒形状の永久磁石42の中心に回転軸43を一体形成してマグネットロータ41を形成し、このマグネットロータ41をコイル枠46に形成した上下一対の軸受(後述の軸受孔47a,軸受凹溝48a)で回動自在に支持する。
コイル枠46は内部にマグネットロータ41を収容する空洞部と外周に励磁コイル49を巻廻する凹溝を備え、樹脂などのモールド成形で上下若しくは左右に分割した2つの半裁状コイル枠で構成する。図示のものは上コイル枠47と下コイル枠48で上下に区割され、マグネットロータ41の回転軸43を回動自在に支持する軸受孔47aが上コイル枠47に形成してあり、同様に軸受凹溝48aが下コイル枠48に形成してある。つまり上下に軸端を有する回転軸43の上端軸承部43aは上コイル枠47の軸受孔47aに嵌合して回動自在に支持され、回転軸43の下端軸承部43bは先端が球形状に形成され、下コイル枠48の軸受凹溝48aにピボット支持されている。
そして、上端軸承部43aと軸受孔47aとは軸外周と孔内周との間に少許の間隔(クリアランス)を設け回転軸43がスムーズに回転するように嵌合する。同様に、この上端軸承部43aと軸受孔47aとの間には軸方向(スラスト方向)にも少許の間隔(クリアランス)を設け、回転軸43の摩擦を軽減する。
一方、下端軸承部43bは先端を球形状に形成し、軸受凹溝48aでこれを支持する。その為、軸受凹溝48aは断面V字状のテーパ面で構成し、回転軸43をピボット支持する。このようなピボット軸受によって回転軸43に加わる回転時の摩擦力は著しく低減され、小さな駆動トルクで円滑に回転することが出来る。尚、この下端軸承部43bと軸凹溝48aは上端軸承部43aの軸受構造と同一に構成しても良い。
このようにコイル枠46に回動自在に軸受支持したマグネットロータ41はコイル枠46の外周に巻廻した励磁コイル49によって回転軸43を中心に回転することとなる。そこで回転軸43には1つ若しくは図示のように2つのアーム状の伝動レバー(伝動アーム)44と、このレバーに一体形成した伝動ピン44a,44bを設け、この伝動ピン44a,44bには後述のように羽根部材を連結する。そしてマグネットロータ41の回転を羽根部材に連結する駆動伝達系にマグネットロータ41が所定角度内で回動するように運動規制する規制手段を設ける。この規制手段は例えばストッパー部材で構成し、このストッパー部材は所定角度内の運動を許容し、その角度領域外の運動を阻止するようにマグネットロータ41の回動領域に設けるか、伝動アーム44の回動領域あるいは羽根部材の開閉領域に設ける。
以上の構成において本発明はマグネットロータ41の一端面に軟磁性体から成る磁気誘導部材Pを対向配置させたものである。この磁気誘導部材Pは、鉄その他の軟磁性材料で板形状、軸ピン形状その他適宜な形状に形成し、マグネットロータ41を構成する円筒形状の永久磁石42の端面(図示のものは下側端面)に距離を隔てて対向し、その位置は磁石外周に形成したN−S磁極の回動領域の近傍に配置する。
これを図10に従って説明すると、磁気誘導部材Pを同図(a)は菱形形状で、同図(b)は矩形状で、同図(c)は軸ピン形状で構成した場合を示し、何れも図11に示すように永久磁石42の端面と対向する位置で、図10に示すように磁石外周のN−S磁極の回動領域に臨ませて配置する。図10において、マグネットロータ41の磁極N−S極と直交する方向に励磁コイル(図示せず)が巻廻され、磁極と直交する方向に伝動アーム44の伝動ピン44a,44bが設けられている。そこで、伝動ピン44a,44bの回動角度を規制手段でαに運動規制した場合、磁極(N−S)は図示X−Xを中心に1/2α角度時計方向及び反時計方向に回動する。前述の磁気誘導部材P(図10におけるP,P,P)はX−X線を基準に図示β角度位置に配置してあり、この角度βは角度αより大きい角度に設定してある。つまり磁気誘導部材Pはマグネットロータ41の磁極(N,S)の回動領域外で、その近傍に配置する。
このように構成すると励磁コイルに所定通電を印加してマグネットロータ41を回転駆動する際、図11から理解されるようにマグネットロータ41を構成する永久磁石42の端面と拒絶を隔てて対向する位置に配置された磁気誘導部材Pはマグネットロータ41を同図下側に吸引する。その結果マグネットロータ41の回転軸43は軸受孔47a及び軸受凹溝48aとの間に設けられたクリアランスに拘わらず常にその下端軸承部43bを軸受凹溝48aのテーパ面に密着した状態に維持される。従って、回転軸43が上下スラスト方向及び左右ラジアル方向に振れることが無く、安定した姿勢で円滑に作動することとなる。また励磁コイルによってマグネットロータ41を羽根部材の全閉位置若しくは全開位置(図示のd位置)に回動した後、その通電を断つとマグネットロータ41は磁極(N,S)が磁気誘導部材Pに吸引されその位置に保持されることとなる。
マグネットロータ41は円筒形状の永久磁石42とこの永久磁石42の中央に挿通され一体化形成された回転軸43と、この回転軸43に一体形成された伝動アーム44とから構成される。その詳細は図7、図8に基づいて後述する。
一方、ステータは上下一対の上コイル枠47及び下コイル枠48とで構成されたコイル枠46と、このコイル枠46に巻廻した励磁コイル49(以下コイルと云う)で構成される。このコイル枠46は内部にマグネットロータ41を収納する空洞部を形成する。このようにコイル枠46を上下に分割したのはコイル枠内部の空洞部にマグネットロータ41を収容するためであり、上下2分割の他回転軸を中心に左右に2分割することも可能である。またヨーク52は軟磁性体で構成され永久磁石42に生起される磁界をシールドして外部に漏洩しないように磁気回路を構成する。
そこでマグネットロータ41の回転軸43にはその端部に上端軸承部43aと下端軸承部43bを形成する。上端軸承部43aは軸外周を後述する軸孔で支持するよう所定の軸径で形成し、下端軸承部43bは球面に形成する。図示X−Xは仮想回転軸中心であり、上端軸承部43aは軸外周がこの軸中心X−Xを中心に形成してあり、下端軸承部43bは中心点Qが軸中心X−Xと一致する球面形状に形成してある。従って、上端軸承部43aの軸外周と下端軸承部43bの球面Rの外周とは軸中心X−Xを中心に対称形状にそれぞれ形成されている。
次に上コイル枠47には上端軸承部43aと係合する軸受孔47aを設け、下コイル枠48には下端軸承部43bと係合する円錐形状の軸受凹溝48aを設ける。軸受孔47aは軸中心X−Xを中心とする円筒状内周面を有し、この内周面と上端軸承部43aが互いに嵌合し、両者には回転軸43の回転を許容する少許の隙間(ギャップ)が形成されるようになっている。また軸受凹溝48aは中心Qが軸中心X−Xと一致する円錐形状のテーパ面で構成する。従って、軸受凹溝48aは軸中心X−Xを中心とする2等辺三角錐を形成することとなる。
そこで図1に示すようにマグネットロータ41の永久磁石42を下コイル枠48の空洞部に収納し、回転軸43の下端軸承部43bを下コイル枠48の軸受凹溝48aに係合支持する。そしてこの下コイル枠48に上コイル枠47を合体する際に回転軸43の上端軸承部43aを軸受孔47aに嵌合し、次いで上コイル枠47に形成したコイル巻廻溝に沿ってコイル49を巻廻する。このように構成されたマグネットロータ41は回転軸43の一端(上端軸承部)を軸受孔47aに、他端(下端軸承部)を三角錐状の軸受凹溝48aにそれぞれ回動自在に支持されることとなる。このときマグネットロータ41は図1X−X方向に少許な範囲で移動自在となるが、図示のものはマグネットロータ41には常時下端軸承部43bの球面が軸受凹溝48aと当接するように付勢力Fが作用し、下端軸承部43bの球面Rは下コイル枠48に形成された軸受凹溝48aに当接した状態で保持される。
この付勢力は下コイル枠48とコイル49との間に配置された磁気誘導部材Pとマグネットロータ41との磁気吸引力によるものである。このため磁気誘導部材Pは軟磁性材から成り、図1で示す様に下コイル枠48の軸受凹溝48a外面側に突出した突起部に嵌合し位置決めされた状態で接着保護材Sにより固定保持される。また、この磁気誘導部材Pは図9で説明する様に軸受凹溝48aの軸受中心からラジアル方向にマグネットロータ41を構成する永久磁石42の端面にほぼ平行に延びた突起部P1a、P1bを形成し、この突起部P1a、P1bはそれぞれマグネットロータ41を構成する永久磁石42のNS2極の磁極との間に磁気吸引力が作用し、この磁気吸引力によりマグネットロータ41に常時回転力が作用し、コイル49への通電を断つことでマグネットロータ41はその磁気吸引力によりストッパー規制位置まで回転し磁気的に保持される。
ここで、その磁気吸引力について図9の磁気誘導部材の配設状態を説明するための斜視図と、 図10の磁気誘導部材とマグネットロータの磁極との関係を説明するための概略図に基づき詳しく説明する。まず図9は電磁駆動装置40のコイル49を除去した状態を示すもので、下コイル枠48の軸受凹溝48a外面側に突出した突起部に軟磁性材から成る磁気誘導部材Pが嵌合した状態で接着保護材Sにより固定保持されている。
図10は、磁気誘導部材Pとマグネットロータ41の永久磁石42のNS磁極との位置関係を示す。同図 (a)に示すように後述する規制手段によって伝動ピン44a、44bの揺動角度をαに運動規制した場合に、マグネットロータ41の永久磁石42もY−Yを中心に左右に角度α/2づつ回動することが出来、この角度α/2より大きい角度位置に磁気誘導部材Pの突起部先端d2が位置する様に配設されている。従って、永久磁石42の端面側に発生した磁束は磁気誘導部材Pを迂回して閉ループを形成するように磁気回路を構成する。この磁気回路は同図(a)の状態で見て磁界が角度β折り曲げられ、その分磁気回路長が長く形成される。この磁気回路の特性上、磁気回路長が最も短くなるようにマグネットロータ41に磁気吸引力が付加され時計方向に回動する。
尚、この際に反時計方向に磁気吸引力が作用しないように永久磁石42の磁極と磁気誘導部材Pの先端位置d2及びd3との間の距離(角度)は、磁極位置と磁気誘導部材Pの先端位置d2をd3より充分に大きく設定する。そこで、マグネットロータ41のコイル49への通電を断つと常に反時計方向の磁気吸引力が付与されロータは回転して運動規制位置に保持される。この場合、永久磁石42の揺動範囲内でその大小関係が反転する位置関係に設定することによってその反転位置を境に逆方向にそれぞれ磁気吸引力を付与され回転し保持することも可能である。
また、同図中(b)、(c)は磁気誘導部材Pの他の実施例を示したもので、同図(b)で示す磁気誘導部材Pは棒状の磁気誘導部材Pであっても良く、また同図(c)で示す様に円柱状の磁気誘導部材Pであっても良い。但し、形状によって磁気吸引力に差異が生ずる。
更に、このマグネットロータ41の永久磁石42と磁気誘導部材Pとの間に付与する磁気吸引力について図11及び図12を用いて詳述する。図11はマグネットロータ41の永久磁石42とヨーク52と磁気誘導部材Pとの位置関係を示したもので、図12は磁気誘導部材Pとマグネットロータ41の永久磁石42との磁気回路を説明するための概略図を示したものである。
まず図11で示す様に、マグネットロータ41の永久磁石42の端面とこの端面に対峙する磁気誘導部材Pの面との間の間隙L2がマグネットロータ41の永久磁石42の外周面とヨーク52の内周面との間の間隙L1より小さくなる様に磁気誘導部材Pが配設されており、マグネットロータ41の永久磁石42と磁気誘導部材Pの間の磁気抵抗をマグネットロータ41の永久磁石42とヨーク52の間の磁気抵抗より小さくすることで、その磁気抵抗の差によりマグネットロータ41の永久磁石42からヨーク52に流れる磁束の一部を磁気誘導部材Pを経由する磁気回路を構成し、マグネットロータ41を常時回転軸方向に磁気吸引力を付与する様にしている。
同時に図12で示す様に、その磁気誘導部材Pの突起部はマグネットロータ41の永久磁石42の回転中心と磁気誘導部材Pの突起部の中央部位を通る直線がマグネットロータ41の永久磁石42のNS磁極の回動範囲外近傍に位置付けられる位置に配設して成ることで、常時マグネットロータ41にディテントトルクを与え、マグネットロータ41をコイル49への非通電時に所定位置に回動し、またその位置に磁気保持することが出来る。更に先に説明した図1で示す様に、その磁気誘導部材Pをコイル枠46の外周に形成した凹溝の底面とコイル49との間に配設することで、より磁気誘導部材Pをマグネットロータ41の永久磁石42の端面に近接させることが容易で、磁気回路を効率よく形成でき、磁気保持するために充分なディテントトルクを得ることが出来る
以上の様に、この磁気誘導部材Pを設けることによって、第1のメリットとしてはマグネットロータ41との間に作用する磁気吸引力により下コイル枠48の軸受である軸受凹溝48aに常時接した状態で回転可能に維持することでき、マグネットロータ41はその回転軸中心に位置する円錐形状の軸受凹溝48aに沿って先端球面が移動し中心ブレを生ずることが無く、先に説明した従来の様にマグネットロータ41に対する調整ねじの位置を調整すること無く、また回転軸下方に位置することで軸心近傍に配置可能であることからモーメント作用が小さく回転に及ぼす負荷も軽減でき、円滑な運動が保証される。
また、第2のメリットとしては下コイル枠48の軸受の軸中心からラジアル方向にマグネットロータ41の端面にほぼ平行に延びた突起部P1a、P1bとマグネットロータ41の磁極との間に作用する磁気吸引力により回転力を得ることから、従来の様にマグネットロータ41のNS2極の磁極とヨーク52との間に位置する調整ねじでは直接磁界が通ることから、磁気作用が強く磁気吸引力を調整することが困難であるのに対し、位置的に回転トルクに作用しない磁界を利用することで、磁気作用が弱く磁気吸引力を調整することが容易で、マグネットロータ41の回転時の負荷が抑えられ電磁駆動装置40が円滑に作動できる。
そこでかかる電磁駆動装置40の詳細を図3乃至図8に基づき説明する。その電磁駆動装置40としては通常の電磁モータなど種々の駆動装置が採用可能であり、例えば次の構成にすれば良い。まず図7、図8で示す様に円筒形状の永久磁石42に伝動アーム44を一体形成した回転軸43を設けてマグネットロータ41を構成し、このロータ41を図5、図6で示す様にコイル枠46内に回動自在に軸受支持し、このコイル枠46にコイル49を巻回してステータを構成する。そしてマグネットロータ41のN−S磁極に対しコイル49に生起した磁界でマグネットロータ41を所定角度内で回動させ、外周を図3、図4で示す様にヨーク52で覆う。
また、この伝動アーム44には図示するアーム部の両先端部に伝動ピン44a、44bが設けられている。つまり電磁駆動装置40の回転軸43には一対の伝動ピン44a、44bを有する伝動アーム44が設けられ、回転軸43の回転は距離を隔てた位置に配置されている一対の伝動ピン44aと44bとに互いに反対方向の運動を伝達する。従って、伝動アーム44は電磁駆動装置40の回転軸43に一体に取付ける必要はなく、例えば基板30にリング状の伝動部材を回動自在に取付け、この伝動部材を駆動装置の回転軸と連結して回転運動を生起し、この伝動部材に駆動ピンを設ける構成であっても良い。
このように構成した電磁駆動装置40は前述の基板30の羽根部材を配置した側の背面側にビスなどで固定され、図2で示す様にその基板30には伝動ピン44a、44bの逃げ溝35a、35bが設けられ、また第1、第2の羽根部材にはこの伝動ピン44a、44bと係合するスリット孔13、23が設けられている。そしてその逃げ溝35a、35bに伝動ピン44a、44bが挿通され基板30の羽根部材を配置した面側に突出する。そこで伝動アーム44に設けた伝動ピン44a、44bが第1、第2の羽根部材10、20のスリット孔13、23に連結される。
次に、そのマグネットロータ41を回転可能に支持するコイル枠46について詳述すると、このコイル枠46は図5の斜視図及び図1の側面断面図で示す通り紙面上下2体分割され上コイル枠47と下コイル枠48からなる。そして、その合せ面に上述の伝動アーム44が両側に突出する開口を有し、また外周にコイル49を巻廻する凹環溝が形成されている。更に下コイル枠48はマグネットロータ41の回転位置を永久磁石42の磁束の変化を捕らえ検出するホール素子50を半田付けしてなるプリント板51が挿入される切欠け部48bが形成されている。また、その下コイル枠48の底面には図4及び図6で示す様にコイル49の口出し用にリン青銅の導電性の金属棒から成る口出し端子48c、48dが圧入されていると共に、この口出し端子48c、48dが貫通し半田付けされ外部の制御回路と電気的に接続する図示せぬプリント基板が下コイル枠48の底面から浮き上がらないよう3箇所で保持するための補助端子48eが設けられている。また、そのコイル枠46の外側に嵌合し磁気的にシールドするヨーク52と磁気誘導部材Pが設けられている。
この結果、このマグネットロータ41の回転軸43は電磁駆動装置40の姿勢差に係らず常に軸受凹溝48aの中心軸を中心に回転することとなり、回転軸43の回転時の振れが小さくなることから回転軸43と軸受凹溝48aの取付け寸法を極力小さく抑えることが可能となり、取付け寸法を小さく抑えた分装置の小型化を図ることが出来る。
次に上述の電磁駆動装置40を用いた光量調整装置Eについて説明する。図2に示すように光量調整装置Eは光路開口を有する基板30と、この基板30に組み込んだ一対の羽根部材10、20と、この羽根部材を開閉する駆動装置40とから構成されている。
その基板30は合成樹脂のモールド成形或いは金属板のプレス加工で後述する羽根部材を開閉自在に支持し、この羽根部材を開閉駆動する駆動装置を取付けられる形状でカメラ装置などの組込みスペースに応じた形状に形成されている。この基板30にはカメラ装置などの撮影光軸Y2−Y2を中心とする光路開口31を形成する。この光路開口31は撮影に要する光路の最大径より若干大きい口径に形成する。そして、この光路開口31には複数の羽根部材10、20を配置する。図示のものは第1の羽根部材10と第2の羽根部材20の2枚で構成されている。
この第1、第2の羽根部材10、20の形状は光路開口31を通過する光量を大小に調整する絞り羽根と、光路開口31を遮閉するシャッタ羽根と、光路開口31の光量(露光量)を調整した後、光路を遮閉する絞り兼用シャッタ羽根との何れかその働きに適した形状に構成される。図示のものは絞り兼用シャッタ羽根として図示の形状に構成してある。つまり第1の羽根部材10は開口11とこの開口11の一部端縁を先鋭状に形成した絞り形成面11aと光路開口31の一部を覆うシャッタ機能部14を備えている。また第2の羽根部材20は半円形状の開口21と、この開口21の一部端縁を先鋭状に形成した絞り形成面21aとを備えている。
この第1、第2の羽根部材10、20の形状は基板30に摺動自在に支持するか回動自在に支持するか或いは2枚構成にするか3枚以上複数の構成にするかによってそれぞれ異なった形状を採用する。図示のものは2枚構成の羽根を同一直線上で反対方向に移動(摺動)するようにしている関係で、第1の羽根部材10には右側の半円弧を形成する開口11が、第2の羽根部材20には左側の半円弧を形成する開口21が必要となる。
従って、この左右の半円状の開口11、開口21が互いに接近或いは離反することによって光路開口31を開閉することとなる。また、図示のものは撮影などの露光量を規制する為、開口11には先鋭状の絞り形成面11aが第1の羽根部材10に、同様の絞り形成面21aが第2の羽根部材20にそれぞれ形成してある。これは略々菱型形状の絞り口径を第1、第2の羽根部材10、20で形成し、この絞り口径を大小に調整することによって近似した開口径で開口11を通過する光量を調整する為である。
従って、この絞り口径をどのような形状に設定するかによって開口11と開口21の形状が決定される。そこで、前述の基板30には第1の羽根部材10と第2の羽根部材20とを摺動自在に案内するガイドリブ36a、36bとガイドピン34a、34b、34cが形成され、第1の羽根部材10にはガイド溝12a、12bが、第2の羽根部材20にはガイド溝22a、22bとが形成されている。つまり、第1の羽根部材10は前述の開口11を備え、互いに平行するガイド溝12a、12bが形成され、このガイド溝12aには基板30に植設したガイドピン34aが係合し、ガイド溝12bにはガイドピン34bが係合するようになっている。
また、この第1の羽根部材10の側縁(図2上側)は基板30に形成したガイドリブ36bと係合する。従って、第1の羽根部材10はガイドピン34aと34b及びガイドリブ36bに沿って図2左右方向に摺動自在に案内されることとなる。同様に第2の羽根部材20は前述の開口21を備え、平行するガイド溝22aと22bが形成され、ガイド溝22aにはガイドピン34bが、ガイド溝22bにはガイドピン34cがそれぞれ嵌合され、またこの第2の羽根部材20の側縁(図2下側)は基板30に形成したガイドリブ36aと係合するようになっている。
以上説明した構成によって第1の羽根部材10と第2の羽根部材20とは基板30に同一直線上(図2左右方向)で摺動自在に支持され、この第1、第2の羽根部材10、20はそれぞれ基板30に形成した光路開口31を過ぎる方向に移動自在となる。そこで、前述した駆動装置40は基板30の羽根部材を配置した側の背面側にビスなどで固定され、図2で示す様にその基板30には伝動ピン44a、44bの逃げ溝35a、35bが設けられている。
そしてこの基板30に形成した逃げ溝(スリット溝)35a,35bが伝動ピン44a、44bの回転角度を規制している。このようにマグネットロータはスリット溝などのストッパー部材(運動規制手段)で所定角度内で揺動するように運動規制されている。また第1、第2の羽根部材10、20にはこの伝動ピン44a、44bと係合するスリット孔13、23が設けられている。そしてその逃げ溝35a、35bに伝動ピン44a,44bが挿通され基板30の羽根部材を配置した面側に突出する。そこで伝動アーム44に設けた伝動ピン44a、44bが第1、第2の羽根部材10、20のスリット孔13、23に連結される。
尚、本発明にあって伝動アーム44は電磁駆動装置40の回転軸43に一体に取付ける必要はなく、例えば基板30にリング状の伝動部材を回動自在に取付け、この伝動部材を駆動装置の回転軸と連結して回転運動を生起し、この伝動部材に駆動ピンを設ける構成であっても良い。
次に上述の光量調整装置Eを用いた撮像装置について図13に基づいて説明する。スチールカメラ、ビデオカメラ等のレンズ鏡筒に前述の光量調整装置Eを組込む。図示Aは撮影光路に配置した前レンズ、Bは後レンズであり、これ等のレンズで被写体像を結像しその結像面に撮像手段Gを配置する。撮像手段GとしてはCCDなどの固体撮像素子或いは感光フィルムなどを用いる。そして制御はCPU制御回路、露出制御回路、及びシャッタ駆動回路で実行するように構成する。図示のSW1はメイン電源スイッチであり、SW2はシャッタレリーズスイッチを示す。カメラ装置としての制御には、この他オートフォーカス回路などが用いられるが良く知られた構成であるので説明を省く。
そこでレンズ鏡筒に組込まれた前レンズAと後レンズBとの間に基板30を組込む。この基板30には前述の第1、第2の羽根部材10、20及び駆動装置40が組込まれ光量調整装置Eがユニット化されている。そこで制御CPUは露出量、シャッタスピードなどの撮影条件を設定し、露出制御回路及びシャッタ駆動回路に指示信号を発する。まず露光量は露出制御回路が制御CPUからの指示信号で駆動装置40のコイルに所定方向の電流を供給する。すると第1、第2の羽根部材10、20は駆動装置40の回転を伝動アーム44を介して伝動ピン44a、44bから伝達され最適露光量に光路開口31を形成する。
本発明に係わる電磁駆動装置の要部の説明図であり、(a)は電磁駆動装置の断面図を示し、(b)は軸受凹溝と下端軸承部との係合を示す断面図。 本発明に係る光量調整装置の分解斜視図。 本発明に係わる電磁駆動装置の構成を説明するための斜視図。 図3の装置の背面斜視図。 図3の装置の要部を示す斜視図。 図5の装置の背面斜視図。 マグネットロータの斜視図。 図7の背面斜視図。 本発明の電磁駆動装置に係る磁気誘導部材の配設状態を説明するための斜視図。 (a)は本発明の電磁駆動装置に係る磁気誘導部材とマグネットロータの磁極との関係を説明するための概略図であり、(b)及び(c)は(a)と異なる変形例を示す。 本発明の電磁駆動装置に係るマグネットロータとヨークと磁気誘導部材との位置関係を説明するための概略図。 本発明の電磁駆動装置に係る磁気誘導部材とマグネットロータとの磁気回路を説明するための概略図。 本発明に係る光量調整装置を備えた撮像装置の概略構成図。
符号の説明
10 第1の羽根
11 開口
20 第2の羽根
21 開口
30 基板
31 光路開口
40 電磁駆動装置
41 マグネットロータ
42 永久磁石
43 回転軸
43a 上端軸承部
43b 下端軸承部
44 伝動アーム
46 コイル枠
47 上コイル枠
48 下コイル枠
48a 軸受凹溝
49 励磁コイル
52 ヨーク
E 光量調整装置
P(P、P、P) 磁気誘導部材

Claims (9)

  1. 外周に少なくとも一対のNS対向磁極を形成した円筒形状の永久磁石と、
    上記永久磁石と、軸中心に一体形成した回転軸とから構成したマグネットロータと、
    上記回転軸の両端部を回転自在に軸承する一対の軸受を有するコイル枠と、
    上記コイル枠の外周に巻廻された励磁コイルと、
    上記マグネットロータを所定角度内で回動するよう運動規制する規制手段と、を備えた電磁駆動装置であって、
    上記コイル枠には、上記円筒形状に構成された永久磁石の軸方向一端面と距離を隔てて対向する位置に軟磁性材から成る磁気誘導部材が設けられ、
    この磁気誘導部材は、上記マグネットロータの回転軸に対してスラスト方向の磁気吸引力とラジアル方向の回転力を付与する位置に配置され、
    上記磁気誘導部材によって上記回転軸を上記軸受の一方に付勢し、上記マグネットロータを上記規制手段位置に保持することを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 前記磁気誘導部材は、前記永久磁石の磁界により前記マグネットロータの一端面との間に磁気回路を形成し、この磁気回路はその磁気抵抗が最小となるように前記マグネットロータを前記規制手段に付勢するラジアル方向の回転力を付与することを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動装置。
  3. 前記コイル枠の外周には軟磁性材から成るヨークが設けられ、このヨークと前記永久磁石との間に形成される磁気ギャップに対し、前記永久磁石と前記磁気誘導部材との間に形成される磁気ギャップが小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁駆動装置。
  4. 前記マグネットロータの回転軸は少なくとも一端が先鋭ピボット形状に形成され、このピボット状端部は円錐形状の凹溝を有する軸受に嵌合支持され、前記磁気誘導部材は前記回転軸に対し、ピボット状端部が円錐状凹溝に密着する方向に付勢力を付与することを特徴とする請求項1乃至3に記載の電磁駆動装置。
  5. 前記磁気誘導部材は、前記マグネットロータの一端面と所定間隔を形成して略々平行に配置された板状部材で構成され、この板状部材は前記所定角度内で回転するマグネットロータの磁極の回動範囲の外側に位置することを特徴とする請求項1乃至4に記載の電磁駆動装置。
  6. 前記磁気誘導部材は、前記所定角度内で回転するマグネットロータの磁極に対し、その回動範囲の外側でNS2つの磁極のそれぞれに対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の電磁駆動装置。
  7. 前記磁気誘導部材は前記コイル枠に形成した軸受と、このコイル枠に巻廻した励磁コイルとの間に配置され、前記コイル枠に取付けられていることを特徴とする請求項1乃至6に記載の電磁駆動装置。
  8. 前記回転軸の少なくとも一方は軸端を球面形状に形成され、この軸端を軸承する軸受は円錐形状のテーパ面を有する凹溝で構成され、
    前記磁気誘導部材は、前記球面形状の軸端と前記円錐形状の凹溝とを互いに密着するように磁気吸引力を付与することを特徴とする請求項1乃至3に記載の電磁駆動装置。
  9. 光軸開口を有する基板と、
    この基板に取付けられ上記光軸開口を規制する羽根部材と、
    この羽根部材を開閉駆動する電磁駆動装置とからなる光量調整装置において、
    上記電磁駆動装置は、
    外周に少なくとも一対のNS対向磁極を形成した円筒形状の永久磁石と、
    上記永久磁石と、軸中心に一体形成した回転軸とから構成したマグネットロータと、
    上記回転軸の両端部を回転自在に軸承する一対の軸受を有するコイル枠と、
    上記コイル枠の外周に巻廻された励磁コイルと、
    上記マグネットロータを所定角度内で回動するよう運動規制する規制手段とから構成され、
    上記コイル枠には、上記円筒形状に構成された永久磁石の軸方向一端面と距離を隔てて対向する位置に軟磁性材から成る磁気誘導部材が設けられ、
    この磁気誘導部材は、上記マグネットロータの回転軸に対してスラスト方向の磁気吸引力とラジアル方向の回転力を付与する位置に配置され、この磁気誘導部材によって上記回転軸を上記軸受の一方に付勢すると共に、上記マグネットロータを上記規制手段位置に保持することを特徴とする光量調整装置。
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