JP3963825B2 - 加湿装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度や湿度に応じて自動的に適切な加湿量制御を行う加湿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、加湿装置としては、加熱体を使用しない自然気化方式が省エネ面から主力商品となってきている。この気化式加湿装置は、加湿フィルターに水を送るポンプの水量や送風手段(ファン)の送風量を調節することによって加湿量を制御している。
【0003】
一般にポンプの水量や送風手段の送風量については、室内の温度や湿度に基づいて調節されている。例えば、特許文献1には、気温と吸水体の表面近傍の空気温度とを検出し、これらの温度差と快適湿度との関係から吸水体ヘ送る量を決定することが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、湿度検出部にて不快となる湿度であることを検出すると、フィルターの回転速度を低下させることで、フィルター乾燥度を向上させ、これにより湿度が低下することで涼感が維持されることが記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、湿度センサと、室温センサと、湿度設定手段と、タイマー設定手段と、加湿量制御手段、水蒸気発生手段、タイマー手段及び表示制御手段を有するマイクロコンピュータとを備え、このマイクロコンピュータによって湿度センサからの検出信号および湿度設定手段で設定された設定湿度に基づいて加湿量を自動的に選定し、この選定した加湿量の最大加湿量を前記タイマ設定手段で設定された時間に基づいて自動的に補正して前記水蒸気発生装置による水蒸気発生量を制御する加湿機の制御装置が記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特公平4−36316号明細書
【特許文献2】
実公平5−37143号明細書
【特許文献3】
特開平6−347082号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の加湿装置は、室内の湿度を検出して予め設定した湿度との差によって加湿量を制御していた。具体的には、気化式加湿装置においては、加熱ヒータを極力使用せず、加湿フィルターに含まれる水を自然に気化させるため、設定湿度に達すると、水を供給するポンプを停止し、送風ファンのみを最小送風量で駆動させることで加湿量を制御していた。
【0008】
しかしながら、上記制御においては、ポンプの運転を停止しても、加湿フィルターは含水状態にあるため、送風ファンを駆動させることにより、加湿フィルターに残存する水が気化して高湿度に加湿された加湿空気が装置の外部に放出される。
【0009】
このとき、送風ファンの送風量は最小とされているため、加湿空気が加湿装置の周囲に滞留する。そして、湿度センサがこの加湿空気の湿度を検出することにより検出湿度が実際の室内湿度よりも高く表示される、いわゆるショートサーキット状態が生じるという問題があった。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、ショートサーキット状態になった場合に、その状態を解消して適切な加湿制御を行うことができる加湿装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る加湿装置は、空気を加湿する加湿手段と、加湿手段で加湿された空気を送風する送風手段と、加湿対象空間の湿度を検出する湿度センサと、湿度センサで検出された検出湿度と実際の加湿対象空間の湿度(以下、実際の湿度と略する)との差を補正するために送風手段の送風量を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0012】
ここで、加湿装置としては、加熱式、超音波式あるいは気化式のいずれの方式の装置も使用することができる。加湿手段としては、加熱式の場合はヒータが、超音波式の場合は超音波発生装置が、気化式の場合はフィルターがそれぞれ使用される。なお、気化式の場合には、フィルターに水を供給する送水手段を用いてもよいし、毛細管現象を利用してフィルターに水を吸い上げるようにすることも可能である。
【0013】
上記構成によれば、湿度センサで検出された検出湿度と実際の湿度との間に差が生じるショートサーキット状態になったときに、送風量を制御することでこの差を補正することができ、適切な加湿制御を行うことが可能となる。
【0014】
送風量の具体的な制御としては、湿度センサで検出された検出湿度と実際の湿度との間に差が生じたときに、送風手段の運転を停止するようにしてもよいし、逆に送風量を増加させることも可能である。
【0015】
前者の方法では、加湿空気の放出を断つことで、ショートサーキット状態を解消することができ、後者の方法では、加湿装置の周囲に滞留する加湿空気を吹き払うことでショートサーキット状態を解消することができる。
【0016】
種々の方式の加湿装置の中でも、気化式加湿装置の場合は、前述のごとく、主に送風手段の送風量を調節することで加湿量の制御を行っており、ショートサーキット状態が発生する可能性が高い。
【0017】
そこで、本発明では、加湿フィルターを通して送風する送風手段と、加湿フィルターに送水する送水手段と、湿度を検出する湿度センサと、湿度センサで検出された検出湿度と、予め設定した設定湿度との差によって、送風手段及び送水手段の運転を制御する制御装置とを備え、制御装置は、検出湿度が設定湿度に達したときに、送水手段の運転を停止して送風手段のみを運転し、その後、検出湿度が設定湿度よりも一定値以上高くなったときに、送風手段の運転を停止する構成を採用可能とした。
【0018】
すなわち、従来の気化式加湿装置においては、検出湿度と設定湿度との差に対応する加湿量(送水量、送風量)を判断するデータが予め制御装置に記憶されており、この加湿量データに基づいた運転(以下、通常運転という)が行われていた。
【0019】
そして、検出湿度が設定湿度に達したときには、加湿量を最低レベルに制御する、すなわち、送水手段を停止するとともに送風手段の送風量を最小にすることで、設定湿度以下の湿度を保持するように構成されていた。
【0020】
したがって、従来の気化式加湿装置においては、加湿量を最低レベルに制御してなお検出湿度が設定湿度よりも高くなるという事態は想定されておらず、いったんこのような異常状態に陥ると適切な加湿制御ができなくなるという事態を招いていた。
【0021】
本発明は、上記問題に着目してなされたものであり、気化式加湿装置において、検出湿度が設定湿度に達したときに、制御装置が、送水手段の運転を停止して送風手段のみを最小送風量で運転し、その後、検出湿度が設定湿度よりも一定値以上高くなった時点でショートサーキット状態であると判断し、通常運転から、ショートサーキット状態を解消するために異常解消運転に移行して送風手段の運転を停止するようにしたものである。
【0022】
上記構成によれば、送風手段の運転を停止することで、ショートサーキット状態の発生源である加湿空気の供給を断ち、加湿装置の周囲に滞留する加湿空気は拡散により消失させることができる。これにより、検出湿度を実際の湿度に近づけることが可能となり、適切な加湿制御を行うことができる。
【0023】
送風手段の運転を停止すると、検出湿度と実際の湿度との差は次第に低減するが、実際の湿度も低下する。そこで、検出湿度が設定湿度以下、あるいは、設定湿度よりも一定値以下に低下したときは、ショートサーキット状態が解消したものと判断し、通常運転に復帰して送水手段および送風手段の運転を再開すればよい。
【0024】
また、異常解消運転に移行したときに、送風手段を停止したままで検出湿度が湿度に戻るのを待ってもよいが、送風手段を間欠運転すれば、ショートサーキット状態になるのを防止しつつ、早期に正確な加湿対象空間の湿度を検出することが可能となる。
【0025】
すなわち、送風手段を運転することで、装置内に残存した加湿空気を外部に速やかに排出しながら、外部の空気を積極的に取り込むため、早期に実際の湿度を検出することが可能となる。
【0026】
また、送風手段を間欠運転することで、加湿装置の周囲に加湿空気が滞留しはじめても、加湿空気が湿度センサに達する前に運転を停止し、その間に滞留した加湿空気を拡散させることができ、これを繰り返すことでショートサーキット状態になるのを未然に防止しつつ加湿することが可能となる。
【0027】
送風手段の運転を停止した直後は、まだ加湿装置の周囲に加湿空気が残存しているため、すぐに送風手段の運転を再開すると、再びショートサーキット状態になって実際の湿度を検出するのが遅れるおそれがある。したがって、送風手段の間欠運転を開始する時期としては、滞留した加湿空気が拡散するのに十分な時間が経過した後が好ましい。
【0028】
送水手段は、検出湿度が設定湿度に達したときに、運転を停止するため、そのまま送風手段の運転を続けると、加湿フィルターが乾燥して空気は加湿されなくなり、加湿対象空間の湿度が低下する。
【0029】
そこで、検出湿度が設定湿度以下、あるいは、設定湿度よりも一定値以下に低下したときは、送水手段の運転を再開するとともに、送風手段の間欠運転を終了して、送風手段を連続運転する通常運転での加湿を行うようにすればよい。
【0030】
また、送水手段の運転を停止した後、送風手段の間欠運転開始とともに、送水手段の運転を再開すれば、長時間にわたって安定的な加湿運転を行うことができる。なお、この場合でも、換気等により、検出湿度が設定湿度よりも一定値以下に低下したときは、送風手段の間欠運転を終了して、通常運転での加湿を行うようにすればよい。
【0031】
また、制御装置は、検出湿度が設定湿度に近づいたときに、前記送水手段の運転を停止するとともに送風手段の送風量を最小にして運転し、さらに検出湿度が上昇して設定湿度よりも一定値以上高くなったときに、送風手段の送風量を増加させて運転するような構成とすることも可能である。
【0032】
すなわち、検出湿度が上昇して設定湿度よりも一定値以上高くなってショートサーキット状態であると判断したときは、異常解消運転として送風手段の運転を停止する代わりに、逆に送風手段の送風量を増加させることで、加湿装置の周囲に滞留する加湿空気を吹き払い、早期に実際の湿度を検出して適切な加湿制御を行うことが可能となる。
【0033】
この場合、送風手段の送風量を増加させることにより、加湿装置から放出される加湿空気の量も多くなるが、加湿フィルターへの水の供給を停止していることから、外部に放出される水分は加湿フィルターに残存している水だけとなり、加湿対象空間の湿度に与える影響は少なく、不快感を与えるほどの加湿過剰になるおそれもない。
【0034】
なお、この場合には、異常解消運転により加湿フィルターに残存する水分が消費されると、検出湿度が低下するため、検出湿度が設定湿度以下、あるいは、設定湿度よりも一定値以下に低下したときは、通常運転に復帰して検出湿度と設定湿度との差に応じた加湿制御を行うようにすればよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態における加湿装置の概略構成図である。本実施形態においては、生活空間である室内を加湿する加湿装置について説明する。
【0036】
11は装置本体で、12は本体より取出し自在の水タンク、13は水タンクの水を一時的に貯める水受けタンク、14は吸水性のある加湿フィルター、15は一端が水受けタンクの水に浸かった吸水管、16は水受けタンクの水を散水バーに送る送水手段としての送水ポンプ、17は加湿フィルターの上方に設けた散水用の散水バー、18はプラスイオンとマイナスイオンとを交互に発生させるイオン発生装置、19は加湿フィルターに空気を送る送風手段としての送風機、20は送風機への空気を加温する加熱体、21は送風機の空気を装置本体外より吸い込む吸込口、22はイオン発生装置を通過しプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気を吹出すイオン吹出口、23はイオン発生装置と配管などで接続され、イオン発生装置で発生したプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気を加湿フィルターに供給する経路と本体の上面に設けられたイオン吹出口から放出する経路とを切り換える切換ダンパー、24は加湿フィルターを通過した空気を吹き出す吹出口を備えている。
【0037】
水の流路は、取り外し自在の水タンク12の水が、水タンク12の弁部27を介して水受けタンク13に一時的に貯められる。水受けタンク13の上面もしくは側面に設けられた送水ポンプ16で水受けタンク13内の水を散水バー17に送り、散水バー17に複数に設けられている散水口26から加湿フィルター14の上方部に散水され、加湿フィルター14の素材に吸水され、空気に含まれず残った水は、加湿フィルター14の下方部の水受けタンク13に戻される。
【0038】
室内空気は、吸込口21より装置本体11の内部に吸込まれ、加熱体20で加温されて送風機19に送られる。送風機19に吸込まれた空気は、加湿フィルタ−14を通過し、その際に加湿フィルター14に吸込まれている水分を蒸発させて、水分を含んだ加湿空気として吹出口24より放出される。
【0039】
また、送風機19を出た空気の一部は、イオン発生装置18に送られ、イオン発生装置18で発生したプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気となって、加湿フィルター14側に送られる経路と、イオン吹出口22より吹き出される経路とに分けられる。分岐部には経路を切換える切換ダンパー23が配設されている。
【0040】
送風手段の送風機19は、回転自在に支持された円筒形のファンと、このファンを回転させるファンモータとから構成されている。そして、ファンの回転により、装置本体11が設置された室内の空気を吸込口21から吸込み、加湿フィルター14を通じて、吹出口24から送風するようになっている。
【0041】
また、送風機19は、加湿空気を多量に発生させるときにはファンの回転数を増加させて送風量を多くし、逆に加湿空気の発生量を抑えるときはファンの回転数を低下させて送風量を少なくする。このように、送風機19の送風量を調節することで加湿量の制御が可能となっている。
【0042】
送風機19の上流側に配設される加熱体20は、ニクロム線ヒータや正特性ヒータなどで形成されているが、この加熱体20は極力使用せずに加湿の立上がりを早めたいときや加湿を多量に行いたいときに駆動させる。
【0043】
水受けタンク13に配設した送水ポンプ16は、加湿フィルター14の上方部の散水バー17に水を送るためで、設定された湿度に応じて送水する量を制御する。散水バー17は、送水ポンプ16から送られてきた水を加湿フィルター14の上方から均一に散水するように複数の散水口26が設けられている。
【0044】
装置本体11の下部に配設されている水受けタンク13には、例えば装置本体11内に着脱可能とする運搬式の給水タンク12から落差で水が補給され、水の量が低減して水位が所定以下に達したことを検知する水位スイッチ25が設けられ、水位スイッチ25で検出されると、本体表示部に報知する手段を形成している。
【0045】
送風機19の下流側には、加湿フィルター14が配設されている。この加湿フィルター14は、吸水性を有する不織布からなり、断面形状をハニカム状の直方体とし、水受けタンク13の上方部に配設し、上方から水が散水される。
【0046】
装置本体11の内部には、イオン発生装置18が配設されるとともに、発生したプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気を加湿フィルター14側への経路とイオン吹出口22への経路に切換える切換ダンパー23が配設されている。
【0047】
図3は、加湿装置の制御ブロック図である。図に示すように、制御装置55は、マイクロコンピュータから構成されており、制御部57、スイッチ入力回路56、イオン発生装置駆動回路58、送風機駆動回路59、送水ポンプ駆動回路60、加熱体駆動回路61、切換ダンパー駆動回路62を備えており、その入力側には、スイッチ入力回路56に接続される操作スイッチ群50と、制御部57に電気的に接続される室内湿度検出用の湿度センサ63とが設けられている。
【0048】
制御装置55の出力側には、その各駆動回路58〜62により駆動されるイオン発生装置18、送風機19、送水ポンプ16、加熱体20及び切換ダンパー23を制御するようになっている。
【0049】
操作スイッチ群50は、運転の入り、切りをする運転スイッチ51、加湿スイッチ52、イオン運転スイッチ53及び加湿設定スイッチ54などが配設されている。
【0050】
加湿スイッチ52は、順送りに押していくと、『自動』→『強』→『中』→『弱』→『自動』と運転モードを選択可能とされている。加湿設定スイッチ54は、スイッチを押していくと、『のどうるおい』→『おやすみ』→『連続』→『60%設定』→『50%設定』→『40%設定』→『のどうるおい』の順送りに湿度の設定が切り換わる。
【0051】
次に、上述の加湿装置の動作を説明する。運転スイッチ51を『入』にし、加湿スイッチ52を押して自動運転モードを選択すると、加湿自動運転がスタートする。加湿自動運転では、イオン発生装置18も自動的に併用運転をする。
【0052】
加湿運転は、湿度センサ63により検出された検出湿度と、湿度設定スイッチ54により設定した湿度との差に応じて、あるいは予め記憶設定された湿度との差に応じて、送水ポンプ16の送水量を制御したり、送風機19の回転を制御するなどして、加湿量を変えて自動的に加湿制御される。
【0053】
例えば、設定された湿度と検出湿度との差が大きいときには、送水ポンプ16の送水量を多くし、更に送風機19の回転数を上げて送風量を多くすることで、加湿フィルター14からの水分の蒸発量を多くする加湿運転の制御をする。
【0054】
特に、強加湿運転時や、設定された湿度と検出湿度との差が大きい場合においては、加熱体20を駆動させて加湿装置内に吸込んだ空気を加熱して加湿フィルターからの水分の蒸発量をより多くする加湿運転の制御を行う。
【0055】
また、加湿運転時にイオン発生装置18が不要なときには、イオン運転スイッチの『切』を選択することで、その駆動を停止することができ、加湿運転だけでも使用することができる。この場合、切換ダンパー23は、加湿フィルター14を通り、吹出口24へ至る経路に切換えられる。
【0056】
図4は、本実施形態を示す加湿運転時における実行プログラムのフローチャートである。図中、「♯」は各ステップを表わすので、以下、「ステップ○○○」としていう。本実施形態においては、ショートサーキット状態であると制御装置55が判断したときに、異常解消運転として送水ポンプ16及び送風機19の運転を停止するようにした点が特徴とされている。
【0057】
まず、ステップ200で運転スイッチ51を押してONにし、ステップ210で加湿スイッチ52及び湿度設定スイッチ54を押して運転モードと設定湿度とを選択し、送水ポンプ16及び送風機19の運転(通常運転)が開始される。
【0058】
ステップ220で設定された使用者の希望する設定湿度の読み込みを行う。そして、湿度センサ63により室内の湿度を検出し、検出湿度と設定湿度との差を算出し、予め制御装置55のメモリに記憶されている複数の加湿量判定データに基づいて、その差の大きさに対応するデータから加湿量を選定して加湿制御を行う。
【0059】
次に、ステップ230に進み、検出湿度と設定湿度との比較を行い、検出湿度が設定湿度以上かどうかを判断し、Noのときには、ステップ220に移行する。Yesのときはステップ240に移行し、送水ポンプ16(送水手段)は停止し、送風機19(送風手段)を最小で運転し、設定湿度になるように加湿運転を制御する。
【0060】
このような制御をすることにより、送風機19により加湿フィルター14に残存している水分を蒸発させることになり、更に送風機19の送風量が小さいときには加湿装置の周囲に加湿空気の滞留が生じる。
【0061】
ステップ250に進み、検出湿度と設定湿度との比較を行い、検出湿度が設定湿度より2.5%以上高いか、すなわち、検出湿度と設定湿度との差が、≪2.5%以上か≫を判断し、Noのときには、ステップ230に移行する。ここで、検出湿度が設定湿度以上であれば、送水ポンプ16は停止、送風機19の送風量は最小のままとし、検出湿度が設定湿度以下の場合は、さらにステップ220に移行して再度両湿度の差に応じた加湿運転制御を行う。
【0062】
Yesのときには、ショートサーキット状態であると判断してステップ260に進み、送風機19を連続運転する通常運転から異常解消運転に移行し、送水ポンプ16、送風機19とも停止し、イオン発生装置18のみ駆動して、設定湿度になるように加湿運転を制御する。
【0063】
すなわち、検出湿度の値が設定湿度よりも2.5%以上高い値になったときに加湿装置がショートサーキット状態にあると判断し、制御装置55は送水ポンプ16及び送風機19の運転を停止し、加湿装置の周囲に滞留する加湿空気を拡散させてショートサーキットを解消することが可能となる。
【0064】
制御装置55は、送水ポンプ16及び送風機19の運転を停止した後も継続して湿度センサにより室内の湿度を検出し、検出湿度が設定湿度以下かどうかを判断し(ステップ270)、Noのときは再度湿度を検出し、Yesのときは、ステップ280に進んで通常運転に戻り、送水ポンプ16の運転を再開すると共に、送風手段の間欠運転を終了して連続運転での加湿を行う。
【0065】
なお、本実施形態ではステップ270において、検出湿度が設定湿度以下かどうかを判断基準としたが、設定湿度よりも一定値以下になったときに通常運転に戻るようにしてもよい。
【0066】
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態を示す加湿運転時における実行プログラムのフローチャートである。本実施形態においては、ショートサーキット状態であると制御装置55が判断したときに、送水ポンプ16及び送風機19の運転を停止し、一定時間経過後に送風機19を間欠運転するようにした点が特徴とされており、その他の構成は第1の実施形態と同じとされている。
【0067】
すなわち、本実施形態においては、図5に示すように、ステップ300〜350までは第1実施形態におけるステップ200〜250と同じ加湿制御が行われるが、異常解消運転としてステップ360において、送水ポンプ16及び送風機19の運転を停止し、一定時間経過した後に、送風機19の間欠運転を最小送風量で開始するようになっている。
【0068】
上記制御により、装置内に残存した加湿空気を外部に速やかに排出しながら、室内空気を積極的に取り込むため、ショートサーキット状態を解消することが可能となり、早期に実際の室内湿度を検出することができる。
【0069】
なお、本実施形態においては、異常解消運転時において、送水ポンプ16を停止するようになっているが、これに限らず、送水ポンプ16を運転するようにしてもよい。この場合には、長時間にわたって安定的な加湿運転を行うことができる。また、送風機19を間欠運転するときは、送風量を増加してもよい。
【0070】
[第3の実施形態]
図6は、第3の実施形態を示す加湿運転時における実行プログラムのフローチャートである。本実施形態においては、ショートサーキット状態であると制御装置55が判断したときに、送風機19の運転を停止するのではなく、逆に送風量を増加させる点が特徴とされており、その他の構成は第1実施形態と同じとされている。
【0071】
すなわち、図6に示すように、本実施形態においては、ステップ400〜450までは第1実施形態におけるステップ200〜250と同じ加湿制御が行われるが、異常解消運転としてステップ460において、送水ポンプ16の運転を停止して送風機19の送風量を増加させて運転するようになっている。
【0072】
上記構成により、加湿装置の周囲に滞留する加湿空気を吹き払い、ショートサーキット状態を解消することが可能となり、早期に実際の室内湿度を検出して適切な加湿制御を行うことが可能となる。
【0073】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えることができるのは勿論である。例えば、図4〜6に示す各実施形態において、加湿運転中に運転ボタンの『切』などの操作がなされた場合には、加湿運転を停止することができる。
【0074】
また、各実施形態の加湿装置において、イオン発生装置を併用しない構成を適用することも可能である。さらに、上記実施形態では、生活空間である室内を加湿する加湿装置について説明したが、本発明に係る加湿装置は、室内のみならずその他の加湿対象空間を加湿するものであってもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、空気を加湿する加湿手段と、加湿手段で加湿された空気を室内に送風する送風手段と、室内の湿度を検出する湿度センサと、前記湿度センサで検出された検出湿度と実際の室内湿度との差を補正するために前記送風手段の送風量を制御する制御装置とを備えているため、ショートサーキット状態になったときに、送風量を制御することで適切な加湿制御を行うことが可能となる。
【0076】
具体的な制御方法としては、制御装置は、検出湿度が設定湿度に達したときに、送水手段の運転を停止して送風手段のみを運転し、その後、検出湿度が設定湿度よりも一定値以上高くなったときに、送風手段の運転を停止するか、送風手段の送風量を増加させて運転するようにすればよい。いずれの場合でも、簡単な加湿制御により、ショートサーキット状態を解消し、適切な加湿制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す加湿装置の概略構成図
【図2】図1の加湿フィルター、散水バーの概略図
【図3】図1の制御概略図
【図4】図1の加湿運転時における実行プログラムのフローチャート
【図5】第2実施形態を示す加湿運転時における実行プログラムのフローチャート
【図6】第3実施形態を示す加湿運転時における実行プログラムのフローチャート
【符号の説明】
11 装置本体
12 水タンク
13 水受けタンク
14 加湿フィルター
15 吸水管
16 送水ポンプ
17 散水バー
18 イオン発生装置
19 送風機
20 加熱体
21 吸込口
22 イオン吹出口
23 切換ダンパー
24 吹出口
25 水位スイッチ
26 散水口
27 弁部
50 操作スイッチ群
51 運転スイッチ
52 加湿スイッチ
53 イオン運転スイッチ
54 加湿設定スイッチ
55 制御装置
56 スイッチ入力回路
57 制御部
58 イオン発生装置駆動回路
59 送風機駆動回路
60 送水ポンプ駆動回路
61 加熱体駆動回路
62 切換ダンパー駆動回路
63 湿度センサ

Claims (5)

  1. 加湿フィルターを通して送風する送風手段と、加湿フィルターに送水する送水手段と、室内の湿度を検出する湿度センサと、前記湿度センサで検出された検出湿度と、予め設定した設定湿度との差によって、送風手段及び送水手段の運転を制御する制御装置とを備えた加湿装置であって、前記制御装置は、前記検出湿度が設定湿度に達したときに、送水手段の運転を停止して前記加湿フィルターへの水の供給を停止した状態で送風手段のみを最小送風量で運転し、その後、加湿空気が前記加湿装置の周囲に滞留するショートサーキット状態が生じて検出湿度が高くなり、検出湿度が設定湿度よりも一定値以上高くなったときにショートサーキット状態であると判断し、ショートサーキット状態を解消するために前記送風手段の運転を停止することを特徴とする加湿装置。
  2. 前記制御装置は、前記送風手段の運転を停止した後、送風手段を間欠運転すること特徴とする請求項記載の加湿装置。
  3. 前記制御装置は、前記送風手段の運転を停止した後、一定時間後に、送風手段を間欠運転することを特徴とする請求項記載の加湿装置。
  4. 加湿フィルターを通して送風する送風手段と、加湿フィルターに送水する送水手段と、室内の湿度を検出する湿度センサと、前記湿度センサで検出された検出湿度と、予め設定した設定湿度との差によって、送風手段及び送水手段の運転を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、検出湿度が設定湿度に近づいたときに、前記送水手段の運転を停止するとともに送風手段の送風量を最小にして運転し、さらに検出湿度が上昇して設定湿度よりも一定値以上高くなったときに、送風手段の送風量を増加させて運転することを特徴とする加湿装置。
  5. 前記一定値が設定湿度よりも2.5%高い値であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の加湿装置
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