JPH11351648A - 加湿装置及び空気調和装置 - Google Patents

加湿装置及び空気調和装置

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Publication number
JPH11351648A
JPH11351648A JP10166868A JP16686898A JPH11351648A JP H11351648 A JPH11351648 A JP H11351648A JP 10166868 A JP10166868 A JP 10166868A JP 16686898 A JP16686898 A JP 16686898A JP H11351648 A JPH11351648 A JP H11351648A
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JP
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water
temperature
air
humidifier
adjusting
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Withdrawn
Application number
JP10166868A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Umehara
勉 梅原
Katsuhiro Nishioka
克浩 西岡
Haruo Onishi
晴夫 大西
Keiji Arii
啓二 有井
Hisakazu Asahina
久和 朝比奈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11351648A publication Critical patent/JPH11351648A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な制御によって加湿量を調節する。 【解決手段】 圧縮機(20)、四方弁(30)、室内熱交換器
(24)、膨張弁(23)及び室外熱交換器(21)が接続されて成
る可逆運転自在な冷媒回路(3) を備える。タンク(6) 、
ポンプ(4) 及び透湿膜加湿器(5) が順に接続されて成る
水循環回路(2) を備える。タンク(6) に水温センサ(8)
及びタンク内熱交換器(7) を設け、水温センサ(8) の検
出値に基づいてタンク内熱交換器(7) の加熱量を調節す
る水温コントローラ(9) を設ける。室内(27)に設置した
温度センサ(34)及び湿度センサ(35)によって室内空気の
温度及び湿度を検出し、湿度が所定値になるようにタン
ク(6) 内の水の温度を調節し、透湿膜加湿器(5) の加湿
量を調節する空調コントローラ(37)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加湿装置及び空気
調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日本冷凍協会編集の「新版・第4版 冷
凍空調便覧(応用編)」の第132頁に開示されている
ように、従来より様々な種類の加湿器が用いられてい
る。例えば、加熱ヒータによって水を加熱して蒸発さ
せ、空気に蒸気を供給する強制蒸発式の加湿器がよく用
いられている。また、高圧の水をノズルの小孔から微細
な粒子として空気中に噴霧し、空気との熱交換によって
噴霧水を蒸発させて加湿する水噴霧式加湿器が知られて
いる。また、水中に浸漬した振動子から水面に向けて超
音波を放射し、水面を撹乱することによって水蒸気の超
微粒子を発生させて加湿を行う超音波式加湿器も知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の加湿器
では、加湿量の制御について考慮されておらず、簡単な
操作で加湿量を微妙に調節することは困難であった。従
って、従来の加湿器では、加湿過多や加湿不足が生じ、
快適性の向上を十分に図ることができなかった。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、加湿量を容易に調節
できる加湿装置及び空気調和装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、温度調節した水を透湿膜加湿器に循環さ
せ、循環水の温度制御により加湿量を調節することとし
た。
【0006】具体的には、第1の発明が講じた手段は、
透湿膜によって区画された水流路(15)内の水と周囲空気
との温度差によって空気を加湿する透湿膜加湿器(5) が
設けられた水循環回路(2) と、該透湿膜加湿器(5) に供
給される該水循環回路(2) の水の温度を所定温度に調節
する水温調節手段(TC)とを備えていることとしたもので
ある。
【0007】上記発明特定事項により、水循環回路(2)
を循環する水が透湿膜加湿器(5) の水流路(15)を流通
し、透湿膜を介して水蒸気が空気に供給され、加湿が行
われる。透湿膜加湿器(5) による加湿は、透湿膜の温度
に相当する飽和空気の水蒸気分圧と、調和対象空気の水
蒸気分圧との圧力差が駆動力となって行われる。そのた
め、透湿膜加湿器(5) に供給される水循環回路(2) の水
の温度が水温調節手段(TC)によって調節されることによ
り、上記分圧差が調節されることになり、その結果、加
湿量が調節される。従って、加湿制御が容易に達成され
ることになる。
【0008】第2の発明が講じた手段は、上記第1の発
明において、水循環回路(2) は、水を貯留する貯留手段
(6) と、水を循環させる循環駆動手段(4) とを備え、水
温調節手段(TC)は、該貯留手段(6) 内の水の温度を検出
する水温検出手段(8) と、該貯留手段(6) 内の水を加熱
または冷却する熱供給手段(7) と、該水温検出手段(8)
の検出温度が所定温度になるように該熱供給手段(7) の
熱供給量を調節する熱供給量調節手段(9) とを備えてい
ることとしたものである。
【0009】上記発明特定事項により、水循環回路(2)
では、貯留手段(6) に貯留された水が循環駆動手段(4)
に駆動されて水循環回路(2) を循環する。貯留手段(6)
内では、水温検出手段(8) によって水温が検出され、そ
の検出値に基づいて、水温が所定温度になるように熱供
給量調節手段(9) が熱供給手段(7) の加熱量または冷却
量を調節し、貯留水が加熱または冷却される。貯留手段
(6) 内で所定温度に調節された水は、透湿膜加湿器(5)
に供給され、所定量の加湿が行われる。
【0010】第3の発明が講じた手段は、室内空気を加
熱または冷却する熱交換器(24)と、該熱交換器(24)に室
内空気を供給する送風機(25)とを備えた空気調和装置に
おいて、室内空気の温度を検出する温度検出手段(34)
と、室内空気の湿度を検出する湿度検出手段(35)と、室
内空気を加湿する透湿膜加湿器(5) が設けられた水循環
回路(2) と、該温度検出手段(34)及び該湿度検出手段(3
5)の検出値に基づいて該透湿膜加湿器(5) に供給される
該水循環回路(2) の水の温度を調節する水温調節手段(T
C)とを備えていることとしたものである。
【0011】上記発明特定事項により、送風機(25)が熱
交換器(24)に室内空気を供給し、室内空気が加熱または
冷却されることによって暖房または冷房が行われる。水
循環回路(2) では、温度検出手段(34)及び湿度検出手段
(35)によって検出された温度及び湿度に基づいて、透湿
膜加湿器(5) の加湿量を調節すべく水温調節手段(TC)が
水循環回路(2) の水温を調節する。その結果、適正量の
加湿が常時行われ、高精度の加湿制御が達成されること
になる。
【0012】第4の発明が講じた手段は、上記第3の発
明において、透湿膜加湿器(5) に室内空気を供給する風
量調節自在な加湿用送風手段(16)と、温度検出手段(34)
及び湿度検出手段(35)の検出値に基づいて該加湿用送風
手段(16)の風量を調節する風量調節手段(26)とを備えて
いることとしたものである。
【0013】上記発明特定事項により、温度検出手段(3
4)及び湿度検出手段(35)の検出した温度及び湿度に基づ
いて、水循環回路(2) の水温だけでなく、透湿膜加湿器
(5)に供給される空気量も風量調節手段(26)によって調
節されるので、より精度の高い湿度制御が行われること
になる。
【0014】第5の発明が講じた手段は、室内空気を加
熱または冷却する熱交換器(24)と、該熱交換器(24)に室
内空気を供給する送風機(25)とを備え、少なくとも冷房
運転を行う空気調和装置において、室内空気の温度を検
出する温度検出手段(34)と、室内空気の湿度を検出する
湿度検出手段(35)と、室内空気を加湿する透湿膜加湿器
(5) が設けられた水循環回路(2) と、該透湿膜加湿器
(5) に供給される該水循環回路(2) の水を加熱または冷
却する熱供給手段(7) と、該透湿膜加湿器(5) に室内空
気を供給する風量調節自在な加湿用送風手段(16)と、該
温度検出手段(34)及び該湿度検出手段(35)の検出値に基
づいて該透湿膜加湿器(5) の顕熱負荷を算出し、該水循
環回路(2) の水温及び該加湿用送風手段(16)の風量を調
節して該顕熱負荷が所定値になるように該熱供給手段
(7) 及び該加湿用送風手段(16)を制御する制御手段(37)
とを備えていることとしたものである。
【0015】上記発明特定事項により、送風機(25)が熱
交換器(24)に室内空気を供給し、室内空気が加熱または
冷却されることによって暖房または冷房が行われる。制
御手段(37)は、温度検出手段(34)及び湿度検出手段(35)
が検出した温度及び湿度に基づいて、透湿膜加湿器(5)
の入口空気状態を算出し、当該入口空気状態における透
湿膜加湿器(5) の顕熱負荷を算出する。そして、顕熱負
荷が所定値になるような水温及び風量を逆算し、それら
の水温及び風量になるように熱供給手段(7) 及び加湿用
送風手段(16)を制御する。その結果、顕熱負荷を抑制し
つつ、精密な加湿制御が実行される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】<実施形態1> −空気調和装置(1) の構成− 本実施形態に係る空気調和装置(1) は、室内(27)の空気
を所定の温度及び湿度に調節するために用いられるルー
ムエアコンである。図1に示すように、空気調和装置
(1) は、水循環回路(2) と冷媒回路(3) とを備えてい
る。
【0018】冷媒回路(3) は冷媒循環方向の切り換えが
自在な回路であり、冷房運転または暖房運転のいずれか
を選択的に実行するように構成されている。冷媒回路
(3) は、圧縮機(20)、室内熱交換器(24)、膨張弁(23)及
び室外熱交換器(21)が順に接続されて閉回路に構成さ
れ、圧縮機(20)の吐出側配管及び吸入側配管に冷媒の循
環方向を切り換える四方弁(30)が設けられている。室内
熱交換器(24)に対しては室内送風機(25)が設けられ、室
外熱交換器(21)に対しては室外送風機(22)が設けられて
いる。
【0019】水循環回路(2) は、循環駆動手段としての
ポンプ(4) と、透湿膜加湿器(5) と、貯留手段としての
タンク(6) とが順に接続されて構成されている。透湿膜
加湿器(5) と透湿膜加湿器(5) に室内空気を供給する加
湿用送風機(16)とは、室内(27)に設置されている。加湿
用送風機(16)は、本発明でいうところの加湿用送風手段
を構成している。
【0020】タンク(6) には、貯留された水の温度を検
出する水温検出手段としての水温センサ(8) が設けられ
ている。また、タンク(6) には、貯留された水を加熱ま
たは冷却する熱供給手段として、タンク内熱交換器(7)
が設けられている。タンク内熱交換器(7) は、タンク内
熱交換器(7) 内に温水または冷水を循環させる図示しな
い熱源に接続され、加熱量または冷却量の調節が自在に
構成されている。水温センサ(8) 及びタンク内熱交換器
(7) は熱供給量調節手段としての水温コントローラ(9)
に接続され、水温センサ(8) の検出値が水温コントロー
ラ(9) に入力されるとともに、水温コントローラ(9) か
らの制御信号に基づいてタンク内熱交換器(7) の加熱量
または冷却量が調節されるようになっている。これらタ
ンク(6)、タンク内熱交換器(7) 、水温センサ(8) 及び
水温コントローラ(9) は、透湿膜加湿器(5) に供給する
水の温度を調節する水温調節手段(TC)を構成している。
【0021】また、タンク(6) には、フロートスイッチ
(10)が設けられている。フロートスイッチ(10)は、タン
ク(6) に水を供給する給水管(11)に設けられた給水電磁
弁(12)に接続されている。フロートスイッチ(10)は、タ
ンク(6) の水位が所定水位よりも高い場合には、給水電
磁弁(12)を閉状態に維持する一方、タンク(6) の水位が
所定水位以下の場合には、給水電磁弁(12)を開状態にし
てタンク(6) に水を補給する。
【0022】タンク(6) の底部には、排水用電磁弁(14)
を備えた排水管(13)が接続されている。また、タンク
(6) の流出口(17a) には、タンク(6) 内の水を流出させ
る流出管(17)が接続されている。
【0023】タンク(6) の流出管(17)は、ポンプ(4) の
吸入側に接続されている。ポンプ(4) の吐出側は、入口
管(18)を介して透湿膜加湿器(5) に接続されている。
【0024】透湿膜加湿器(5) は、複数の透湿膜の筒状
体から成る透湿膜チューブ(15)によって形成され、この
透湿膜チューブ(15)の内側を水循環回路(2) の水が流
れ、その外側を空気通路の空気が流れる。つまり、透湿
膜チューブ(15)は水流路を区画形成している。透湿膜
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、フ
ッ素樹脂等の材料によって構成されている。透湿膜に
は、水蒸気を自由に通過させる一方で水(液体)を通過
させない多数の微細孔が形成されている。そして、ポン
プ(4) から吐出された水が透湿膜チューブ(15)の内側を
流れ、加湿用送風機(16)から供給された空気が透湿膜チ
ューブ(15)の外側を流れることにより、水蒸気が透湿膜
を通過して空気通路中の空気に放出され、加湿が行われ
るようになっている。加湿用送風機(16)は風量調節手段
としての送風コントローラ(26)に接続され、送風コント
ローラ(26)によって風量が調節されるように構成されて
いる。
【0025】透湿膜加湿器(5) の出口管(19)はタンク
(6) の上部に延び、その開口端は下方に向かって開口し
ている。つまり、出口管(19)は、透湿膜加湿器(5) を流
出した水をタンク(6) に戻すように構成されている。
【0026】室内(27)には、室内空気の温度を検出する
温度検出手段としての温度センサ(34)と、室内空気の湿
度を検出する湿度検出手段としての湿度センサ(35)とが
設置されている。温度センサ(34)及び湿度センサ(35)
は、室内空気温度及び湿度に基づいて水温コントローラ
(9) 及び送風コントローラ(26)に制御信号を送信する空
調コントローラ(37)に接続されている。空調コントロー
ラ(37)はまた、冷媒回路(3) の圧縮機(20)の能力、膨張
弁(23)の開度または室内送風機(25)の風量も調節できる
ように構成されている。
【0027】なお、加湿用送風機(16)、水循環回路(2)
及び水温調節手段(TC)は、本発明でいうところの加湿装
置を形成している。
【0028】−空気調和装置(1) の運転動作− 次に、空気調和装置(1) の暖房加湿運転の動作を説明す
る。
【0029】冷媒回路(3) では、冷媒が以下のように循
環する。すなわち、圧縮機(20)から吐出された冷媒は、
四方弁(30)を通過した後、室内熱交換器(24)で室内空気
と熱交換を行って凝縮する。この際、室内空気は加熱さ
れ、室内の暖房が行われる。室内熱交換器(24)を流出し
た冷媒は、膨張弁(23)で膨張し、室外熱交換器(21)で室
外空気と熱交換を行って蒸発する。蒸発した冷媒は、四
方弁(30)を経て圧縮機(20)に吸入される。
【0030】一方、水循環回路(2) では、タンク(6) 内
の水がポンプ(4) によって透湿膜加湿器(5) に供給さ
れ、透湿膜加湿器(5) を流通する。この際、透湿膜チュ
ーブ(15)内から空気通路に透湿膜を介して水蒸気が供給
され、室内(27)の加湿が行われる。透湿膜加湿器(5) を
流出した水は、出口管(19)を通じてタンク(6) に流入す
る。タンク(6) の水量が減少すると、フロートスイッチ
(10)がON状態になり、給水管(11)の給水電磁弁(12)が
開いてタンク(6) に水が補給される。従って、タンク
(6) の水位は一定に保たれる。
【0031】−空調制御− 次に、本空気調和装置(1) における空調制御を説明す
る。本空調制御は、温度制御と湿度制御とから成る。
【0032】温度制御では、まず、温度センサ(34)が室
内空気温度を検出し、検出温度を空調コントローラ(37)
に送信する。空調コントローラ(37)は室内の設定温度と
検出温度とを比較し、室内空気温度が設定温度になるよ
うに、冷媒回路(3) の圧縮機(20)の能力または膨張弁(2
3)の開度あるいは室内送風機(25)の風量を調節する。
【0033】一方、湿度制御では、まず、湿度センサ(3
5)が室内空気の湿度を検出し、検出湿度を空調コントロ
ーラ(37)に送信する。そして、空調コントローラ(37)は
室内の設定湿度と検出湿度とを比較し、室内空気の湿度
が設定湿度になるように水循環回路(2) の水温を調節す
る。具体的には、タンク(6) 内の温度が所定温度になる
ようにタンク内熱交換器(7)の加熱量を調節する。
【0034】例えば、検出した湿度が設定湿度よりも低
い場合、空調コントローラ(37)はタンク内熱交換器(7)
の加熱量を増加させる。その結果、タンク(6) 内の水温
が上昇し、透湿膜加湿器(5) へ供給される水の温度が高
くなる。透湿膜加湿器(5) では、透湿膜チューブ(15)を
流通する水の温度が高ければ高いほど加湿量が増加す
る。そのため、タンク(6) 内の水温の上昇に伴い、透湿
膜加湿器(5) の加湿量は増加する。その結果、室内空気
の湿度は上昇する。一方、湿度が設定湿度よりも高い場
合、空調コントローラ(37)はタンク内熱交換器(7)の加
熱量を減少させる。従って、タンク(6) 内の水温が低下
し、透湿膜加湿器(5) の加湿量が減少する。その結果、
室内空気の湿度は低下する。
【0035】−空気調和装置(1) の効果− 本空気調和装置(1) では、タンク(6) 内の水温を調節す
ることによって加湿量を調節している。そのため、水温
制御という比較的容易な制御のみに基づいて、精度の高
い加湿制御を実行することが可能となる。
【0036】−変形例− なお、タンク(6) 内の水を加熱する手段は上記タンク内
熱交換器(7)に限らず、例えば、加熱量の調節が自在な
加熱ヒータであってもよい。
【0037】<実施形態2>実施形態2は、実施形態1
において、タンク(6) 内の水温制御のみならず、水温制
御と加湿用送風機(16)の風量制御とに基づいて加湿制御
を実行するものである。
【0038】本実施形態の加湿制御では、湿度センサ(3
5)の検出湿度が設定湿度よりも低い場合、空調コントロ
ーラ(37)は、水温コントローラ(9) に制御信号を送信し
てタンク内熱交換器(7) の加熱量を増加させるととも
に、送風コントローラ(26)に制御信号を送信して加湿用
送風機(16)の風量を増加させる。その結果、タンク(6)
内の水温が上昇し、透湿膜加湿器(5) における単位風量
当たりの加湿量が増加する。また、透湿膜加湿器(5) に
供給される空気量が増大する。従って、室内(27)の湿度
は急速に上昇し、短時間で設定湿度に等しくなる。
【0039】一方、湿度センサ(35)の検出湿度が設定湿
度よりも高い場合、空調コントローラ(37)は、水温コン
トローラ(9) に制御信号を送信してタンク内熱交換器
(7)の加熱量を減少させるとともに、送風コントローラ
(26)に制御信号を送信して加湿用送風機(16)の風量を減
少させる。その結果、タンク(6) 内の水温が低下し、透
湿膜加湿器(5) における単位風量当たりの加湿量が減少
する。従って、単位風量当たりの加湿量が減少するとと
もに風量が減少するので、湿度は急速に低下し、短時間
で設定湿度に等しくなる。
【0040】このように、本実施形態では、タンク(6)
内の水温のみならず、透湿膜加湿器(5) に供給する空気
の量をも調節することとしたので、室内(27)の湿度を迅
速に調節することが可能となる。従って、応答性の高い
加湿制御を実行することができる。
【0041】<実施形態3>実施形態3は、冷房と同時
に加湿を行う冷房加湿運転を実行する空気調和装置であ
る。
【0042】冷房加湿運転においては、室内空気を加湿
するために、透湿膜加湿器(5) の水温は室内空気温度よ
りも高くなければならない。従って、冷媒回路(3) の室
内熱交換器(24)で室内空気を冷却する一方、透湿膜加湿
器(5) では、室内空気は加湿されると同時に加熱される
ことになる。つまり、室内空気は室内熱交換器(24)で冷
却されるが、逆に透湿膜加湿器(5) では加熱されること
になる。そのため、透湿膜加湿器(5) は一種の加熱源と
なり、透湿膜加湿器(5) による加熱は冷房に際しての熱
負荷(顕熱負荷)となる。熱負荷が大きいと、冷媒回路
(3) の冷凍能力を増加させる必要が生じ、装置の省エネ
ルギー化を図ることが困難になるとともに、装置の大型
化を招くことにもなる。そこで、本空気調和装置(1) で
は、透湿膜加湿器(5) による顕熱負荷を抑制するため
に、タンク(6) 内の水温及び加湿用送風機(16)の風量を
以下のように設定している。
【0043】すなわち、まず、温度センサ(34)及び湿度
センサ(35)から透湿膜加湿器(5) の入口空気の温度及び
湿度を検出し、入口空気状態を算出する。次に、この入
口空気状態に対し、透湿膜加湿器(5) の出口空気温度及
び風量をパラメータとして、出口空気状態と風量の関
係、及び出口空気状態と顕熱負荷の関係を算出する。そ
して、これらの関係を参照しながら、所定の顕熱負荷に
対応する出口空気状態及び風量を逆算する。
【0044】出口空気状態と風量の関係、及び出口空気
状態と顕熱負荷の関係は、具体的には、図2のフローチ
ャートに従って算出される。つまり、ステップST11
において、パラメータである出口空気温度t2と、出口
空気の相対湿度φ2(%)の値を設定する。次に、ステ
ップST12に進み、出口空気の他の状態、例えば絶対
湿度x2等を算出する。そして、ステップST13にお
いて、風量Vを算出する。具体的には、
【0045】
【数1】
【0046】とすると、
【0047】
【数2】
【0048】であるので、風量Vは、[2]式を変形し
て、
【0049】
【数3】
【0050】によって算出される。
【0051】次に、ステップST14に進み、顕熱負荷
を算出する。具体的には、顕熱負荷は、上記[5]式によ
って算出される。
【0052】以上のようにして、出口空気温度t2と出
口空気の相対湿度φ2とをパラメータとした風量V及び
顕熱負荷が算出される。図3に顕熱負荷に関する算出結
果の一例を、図4に風量Vに関する算出結果の一例を示
す。
【0053】本実施形態では、このような算出結果に基
づいて、顕熱負荷が冷凍能力の15%以下になるよう
に、次のようにして風量Vを決定する。すなわち、ま
ず、冷凍能力の15%以下となるような顕熱負荷の値を
算出し、図3において、当該顕熱負荷に対応する出口空
気温度を特定する。そして、図4において、特定した出
口空気温度から、風量Vを決定する。その結果、通常、
風量Vは0.1m3/min〜1.0m3/min程度の
小さな値に決定され、出口空気温度は約35℃〜55℃
程度の大きな値に決定される。
【0054】そこで、本実施形態では、風量及び出口空
気温度がそれぞれ所定値になるように、空調コントロー
ラ(37)が送風コントローラ(26)及び水温コントローラ
(9) に制御信号を送信し、加湿用送風機(16)及びタンク
内熱交換器(7)を制御する。その結果、透湿膜加湿器(5)
には従来に比べてはるかに高温の水が流れる一方、従
来に比べてはるかに少ない量の空気が供給され、湿度制
御が実行される。
【0055】以上のように、本実施形態では、透湿膜加
湿器(5) を流通する水の温度を高温にする一方、透湿膜
加湿器(5) に供給する風量を少なくしたので、透湿膜加
湿器(5) による顕熱負荷を低減することができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、水
循環回路の水温を調節することにより、加湿量を簡易に
調節することができる。従って、湿度制御を容易に行う
ことができ、加湿過多や加湿不足を防止することがで
き、快適性の向上を図ることができる。
【0057】第2の発明によれば、貯留手段内の水の温
度を調節することにより、水循環回路の水温を容易に調
節することができる。従って、透湿膜加湿器に供給する
水の温度を容易に調節することができる。貯留手段の水
温調節は、水温検出手段の検出値に基づいて熱供給手段
の加熱量または冷却量を調節することにより行われるの
で、容易である。
【0058】第3の発明によれば、温度検出手段及び湿
度検出手段によって室内空気の温度及び湿度を検出し、
湿度が所定の湿度になるように水循環回路の水温を調節
することとしたので、常に適正量の加湿を行うことがで
き、高精度の加湿制御を簡易に行うことができる。
【0059】第4の発明によれば、温度検出手段及び湿
度検出手段によって検出した室内空気の温度及び湿度に
基づいて、水循環回路の水温に加えて透湿膜加湿器の風
量をも調節することとしたので、より精度の高い湿度制
御が可能になる。
【0060】第5の発明によれば、透湿膜加湿器に基づ
く顕熱負荷を所定値に抑制することができ、冷房加湿運
転に際しての湿度制御の省エネルギー化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の全体構成図である。
【図2】風量及び顕熱負荷の算出方法を示すフローチャ
ートである。
【図3】出口空気温度と顕熱負荷の関係を示す図であ
る。
【図4】出口空気温度と風量の関係を示す図である。
【符号の説明】
(2) 水循環回路 (3) 冷媒回路 (4) ポンプ (5) 透湿膜加湿器 (6) タンク (7) タンク内熱交換器 (8) 温度センサ (16) 加湿用送風機 (24) 室内熱交換器 (27) 室内 (34) 温度センサ (35) 湿度センサ (37) 空調コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 晴夫 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 有井 啓二 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 朝比奈 久和 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透湿膜によって区画された水流路(15)内
    の水と周囲空気との温度差によって空気を加湿する透湿
    膜加湿器(5) が設けられた水循環回路(2) と、 該透湿膜加湿器(5) に供給される該水循環回路(2) の水
    の温度を所定温度に調節する水温調節手段(TC)とを備え
    ていることを特徴とする加湿装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加湿装置において、 水循環回路(2) は、水を貯留する貯留手段(6) と、水を
    循環させる循環駆動手段(4) とを備え、 水温調節手段(TC)は、該貯留手段(6) 内の水の温度を検
    出する水温検出手段(8) と、該貯留手段(6) 内の水を加
    熱または冷却する熱供給手段(7) と、該水温検出手段
    (8) の検出温度が所定温度になるように該熱供給手段
    (7) の熱供給量を調節する熱供給量調節手段(9) とを備
    えていることを特徴とする加湿装置。
  3. 【請求項3】 室内空気を加熱または冷却する熱交換器
    (24)と、該熱交換器(24)に室内空気を供給する送風機(2
    5)とを備えた空気調和装置において、 室内空気の温度を検出する温度検出手段(34)と、 室内空気の湿度を検出する湿度検出手段(35)と、 室内空気を加湿する透湿膜加湿器(5) が設けられた水循
    環回路(2) と、 該温度検出手段(34)及び該湿度検出手段(35)の検出値に
    基づいて該透湿膜加湿器(5) に供給される該水循環回路
    (2) の水の温度を調節する水温調節手段(TC)とを備えて
    いることを特徴とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空気調和装置におい
    て、 透湿膜加湿器(5) に室内空気を供給する風量調節自在な
    加湿用送風手段(16)と、 温度検出手段(34)及び湿度検出手段(35)の検出値に基づ
    いて該加湿用送風手段(16)の風量を調節する風量調節手
    段(26)とを備えていることを特徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】 室内空気を加熱または冷却する熱交換器
    (24)と、該熱交換器(24)に室内空気を供給する送風機(2
    5)とを備え、少なくとも冷房運転を行う空気調和装置に
    おいて、 室内空気の温度を検出する温度検出手段(34)と、 室内空気の湿度を検出する湿度検出手段(35)と、 室内空気を加湿する透湿膜加湿器(5) が設けられた水循
    環回路(2) と、 該透湿膜加湿器(5) に供給される該水循環回路(2) の水
    を加熱または冷却する熱供給手段(7) と、 該透湿膜加湿器(5) に室内空気を供給する風量調節自在
    な加湿用送風手段(16)と、 該温度検出手段(34)及び該湿度検出手段(35)の検出値に
    基づいて該透湿膜加湿器(5) の顕熱負荷を算出し、該水
    循環回路(2) の水温及び該加湿用送風手段(16)の風量を
    調節して該顕熱負荷が所定値になるように該熱供給手段
    (7) 及び該加湿用送風手段(16)を制御する制御手段(37)
    とを備えていることを特徴とする空気調和装置。
JP10166868A 1998-06-15 1998-06-15 加湿装置及び空気調和装置 Withdrawn JPH11351648A (ja)

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