JP3962646B2 - 電磁調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁調理器に関し、特に負荷鍋の温度を検出するための温度センサを備えた電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、負荷鍋を載置するトッププレートと、トッププレートの下側に配置され負荷鍋を誘導加熱する電磁誘導コイルまたは加熱コイルとを備えた電磁調理器において、負荷鍋の温度を検出して、負荷鍋の加熱温度を制御したり空焚き等による負荷鍋の過熱を防止したりするために、トッププレートの下面に温度センサを取付けたものが多数知られている。
【0003】
例えば、特開平4−248290号公報や特開平11−87041号公報に開示されている電磁調理器では、トッププレートに略垂直な方向から見て温度センサを加熱コイルの巻回中心またはその近傍に配置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような電磁調理器では、空焚き等により負荷鍋の底部が傘状に反り上がる場合がある。このように底部が反り上がった負荷鍋の場合、負荷鍋の底部とトッププレートとの間に隙間(熱伝導率の低い空気層)が生じるため、加熱コイルの巻回中心またはその近傍に配置された温度センサは、負荷鍋の実際の温度よりも低い温度を検出することになり、検出温度に基づいた制御を行うことができず、また、負荷鍋の過熱の危険性がある。これを解決するために、温度センサを加熱コイルの巻回中心またはその近傍以外に配置することが考えられる。
【0005】
ところで、従来の電磁調理器では、負荷鍋を載置する位置を示すマークとして、トッププレートの上面に加熱コイルの最外半径位置に対応して円が印刷されている。しかしながら、負荷鍋を円に合わせてトッププレートに置かれずに、ずれた状態で置かれる可能性がある。そのため、温度センサを加熱コイルの巻回中心またはその近傍以外に配置した場合であっても、温度センサが負荷鍋の温度を有効に検出できない可能性がある。
【0006】
本発明者らは、負荷鍋の底部が反った場合や載置位置がずれた場合であっても、負荷鍋の温度を有効に検出することのできる温度センサの配置位置を種々検討し本発明に到った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電磁調理器の態様は、
負荷鍋を載置するためのトッププレートと、
前記トッププレートの下方に配設され、前記負荷鍋を誘導加熱するための加熱コイルと、
前記加熱コイルに電流を印加する手段と、
前記トッププレート下面に接して配設された第1及び第2の温度センサとを備えた電磁調理器において、
前記トッププレートに略垂直な方向から見て、前記第1の温度センサは、前記加熱コイルの最外半径に対し半径約15〜約50%の領域に配置され、前記第2の温度センサは、前記加熱コイルの最外半径に対し半径約50〜約90%の領域に配置され、
前記第1及び第2の温度センサは、前記加熱コイルの周方向に関して互いに約180度ずらして配置されるとともに、前記トッププレートに略垂直な方向から見て、前記加熱コイルの異なる半径位置に配置されることを特徴とする。
【0011】
トッププレートとしてはガラスなどが用いられる。前記各温度センサに対し、該センサの周囲を囲むように断熱部材を設けてもよい。
【0012】
前記加熱コイルは、半径方向に分割されていてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明に係る電磁調理器の実施の形態を説明する。なお、本願明細書では、方向を表す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、およびこれらの用語を含む別の用語)を適宜用いるが、説明に用いる図面中の方向を示すだけのものであって、これらの用語によって本発明が限定的に解釈されるべきでない。
【0014】
実施の形態1.
図1〜図7を参照して、本発明に係る電磁調理器の実施の形態1について説明する。図1において、全体を符号2で示す電磁調理器は、箱状のハウジング3と、ハウジング3の上部を覆うガラスなどで形成されたトッププレート4とを備える。ハウジング3の外面には、温度調整つまみ6及び温度表示部8が設けてある。
【0015】
図2に示すように、ハウジング3内部には、概略、トッププレート4の下側に配置された電磁誘導コイルまたは加熱コイル10と、加熱コイル10に高周波電流を供給するための電源12と、電源12を制御するための制御装置14とが設けてある。トッププレート4の上面には、負荷鍋16(図1では図示を省略)を載置するために、加熱コイル10の最外半径に略一致する半径を有する円18(図1)が印刷されている。トッププレート4の下面には、トッププレート4に略垂直な方向から見て加熱コイル10中心から外側に向かう仮想線上の所定の位置に2つの温度センサ(例えばサーミスタ)20a、20bが設置され、トッププレート4を介して負荷鍋16の温度を検出するようになっている。温度センサ20a、20bの設置位置については後で詳述する。温度センサ20a、20bからの検出信号は制御装置14に送られ、必要に応じて加熱コイル10に供給する電流が調整されるようにしてある。
【0016】
図3(a),(b)を参照して、加熱コイル10の周辺部分をさらに詳しく説明する。加熱コイル10の中央には中心フェライト24が配置されるとともに、加熱コイル10の下側には棒状のフェライト26が放射状に配置されている。これらフェライト24、26は、加熱コイル10が作る磁束を負荷鍋16に高効率に導くためのものである。これらフェライト24、26の形状や配置位置が変わると、負荷鍋16の発熱分布も変わる。
【0017】
図4に示すような加熱コイル10a、底部が平坦の負荷鍋16、中心フェライト24(図3参照)、及び棒フェライト26(図3参照)を備えた電磁調理器モデルを用い、加熱コイル10aと負荷鍋16の中心軸が一致している場合に、中心フェライト24及び棒フェライト26の配置や形状を変えた場合に負荷鍋16の発熱分布がどのように変化するかを、三次元電磁界解析により求めた。すなわち、電磁界解析を行うことにより、加熱コイル10aの作る磁束を打ち消そうとして負荷鍋16に流れる誘導電流に起因するジュール損失を求めた。このジュール損失の半径方向の分布が負荷鍋16の発熱分布となる。解析に用いた加熱コイル10aは、中心側と外径側にそれぞれ一定の割合でコイルが巻回され、中心側のコイル部分と外径側のコイル部分の間に隙間を設けた形状を有するものである。
【0018】
電磁界解析により得られた、加熱コイル10aにより誘導加熱される負荷鍋16の発熱密度(単位体積当たりの発熱量)の代表数例をまとめて図5に示す。図5は、加熱コイルの最外直径が200mm、負荷鍋5の外径が200mmのものを用いて電磁界解析を行った結果である。図5において、横軸は、加熱コイル10の最外半径に対する負荷鍋16の発熱位置の径の比である。例えば、横軸の50%は、鍋の半径50mmの部分の径の比を表す。縦軸は、負荷鍋16の発熱密度比であり、発熱密度が所定の高い値を示す箇所を100%として示している。
【0019】
以下では、電磁界解析から求めた発熱密度比の分布に基づいて、温度センサの最適な配置位置を考察する。
【0020】
図5から明らかなように、負荷鍋16の中心部と最外周部の発熱密度は実質的にゼロである。仮に発熱密度が実質的にゼロである半径位置に温度センサを設置すると、鍋内で熱が移動した後の温度を温度センサで測定することになるので、温度センサの応答性が良くない。
【0021】
発熱密度比が高い箇所と見なせ、したがって負荷鍋の温度を有効に検出できるように温度センサを配置できる領域としては、実用的には最大発熱密度の50%程度より大きい領域と考えられる。50%程度より小さい領域に温度センサを配置した場合、温度センサの検出温度と負荷鍋16の最高温度の差が大きいために、制御装置14による温度制御が的確に行われないこと、及び負荷鍋16の過熱の危険性があることが実験により確かめられている。図5から発熱密度比が50%となる加熱コイル10の最外半径に対する負荷鍋16の発熱位置の半径の比を求めると、約15%〜約90%となる。
【0022】
以上より、底部が反っていない負荷鍋16に対しては、温度センサは、加熱コイル10の最外半径に対し半径約15〜約90%の領域に少なくとも1つ配置することで、負荷鍋16の温度を有効に検出することができる。
【0023】
一方、負荷鍋16が反っている場合、特に図6に示すように傘状に反っている場合には、負荷鍋16とトッププレート4とが接している箇所以外は、熱伝導率が小さい空気の層を介してトッププレート4に熱が伝わるので、特に空気層が厚い箇所に相当するトッププレート4の下面に温度センサを設置した場合応答性が悪くなる。したがって、なるべく空気の層の薄い箇所に相当するトッププレート4の下面に温度センサを設置する必要がある。
【0024】
例えば、負荷鍋16が傘状に反っている場合には、最外周(端部)がトッププレート4と接する。負荷鍋16の中心部の空気層は厚く、端部側になるほど薄くなる。負荷鍋16の端部はトッププレート4と接しているので、なるべく負荷鍋16の端部に近い箇所で温度を検知すると、負荷鍋16の中心部に近い位置(例えば外径200mmの負荷鍋に対し半径20mm付近)で検知した場合に比べて格段に温度センサの応答性がよい。
【0025】
以上より、温度センサは、加熱コイル10の最外半径に対し半径約15〜約90%の領域であって、特に加熱コイル10の最外半径位置に近い領域に配置することで、底部が反っている負荷鍋16及び平坦な負荷鍋16の両方に対して温度を有効に検出することができる。
【0026】
以上の考察では、負荷鍋16が加熱コイル10の真上に配置された場合を想定していたが、以下では、図7に示すように負荷鍋16が加熱コイル10の真上の位置からずれて配置された場合(言い換えれば、負荷鍋16の中心が載置用の円18(図1)の中心からずれた場合)であっても、負荷鍋16の温度を有効に検出できる温度センサの最適な配置位置を考察する。
【0027】
図7の例は、温度センサ20a、20bを、外径200mmの加熱コイル10の半径位置約30mmと約80mmにそれぞれ設置したものである。図では、加熱コイル10、負荷鍋16、温度センサ20a、20bを上側から透かした図であり、種々の位置に置いた負荷鍋16を同時に示している。図から明らかなように、一方の温度センサ20aを加熱コイル10の半径の小さな領域に設置するとともに、他方の温度センサ20bを加熱コイル10の半径の大きな領域に設置することにより、多少負荷鍋16の位置がずれた場合でも、温度センサ20bは、負荷鍋16の端部近傍の温度を検出できる。負荷鍋16の位置が大きくずれた場合、加熱コイル10の半径の小さな領域に設けた温度センサ20aが負荷鍋16の端部近傍の温度を検出できる場合がある。
【0028】
なお、負荷鍋16の外径が加熱コイル10の最大直径に比べて小さく、例えば、加熱コイル10の最外直径が200mmに対し負荷鍋16の外径が100mmの場合、加熱コイル10と負荷鍋16の中心軸が略一致するように負荷鍋16をトッププレート上に置いても、加熱コイル10の外径側に設けた温度センサ20bは、鍋16の底部から外れてしまうので、加熱コイル10の半径の小さな領域には必ず温度センサ20aが必要となる。
【0029】
以上より、温度センサは、加熱コイル10の半径の小さな領域、すなわち加熱コイル10の最外半径に対し半径約15〜約50%の領域と、加熱コイル10の半径の大きな領域、すなわち加熱コイル10の最外半径に対し半径約50〜約90%の領域にそれぞれ少なくとも1つ配置することで、負荷鍋16がずれた場合及び負荷鍋16が反った場合でも負荷鍋16の温度を有効に検出できる。
【0030】
実施の形態2.
図8〜10を参照して、本発明に係る電磁調理器の実施の形態2について説明する。本実施形態に係る電磁調理器は、温度センサの位置が異なる点を除いて実施の形態1と同様の構成を有するので重複する内容については説明を省略する。実施の形態1では、図9に示すように、2つの温度センサ20a、20bは、加熱コイル10の周方向に関して同一の位置(言い換えれば、トッププレートに略垂直な方向から見てコイル中心から半径方向外側に伸びる一本の仮想線上)に配置している。これに対し、本実施形態に係る電磁調理器は、図10に示すように、温度センサ20aを加熱コイル10の最外半径に対し半径約15〜約50%の領域に、温度センサ20bを加熱コイル10の最外半径に対し半径約50〜約90%の領域に配置するとともに、これら温度センサ20a,20bを加熱コイル10の周方向に関して約180度ずらした位置に配置したものである。
【0031】
実施の形態1では、図9に示すように、負荷鍋16が載置位置から大きくずれた場合に、温度センサ20a,20bが負荷鍋16から外れてしまう場合があるが、実施の形態2では、図10に示すように、負荷鍋16が載置位置から大きくずれた場合でも、加熱コイル10の中心側に位置する温度センサ20aが負荷鍋16の温度を検出できる可能性が高い。
【0032】
参考例1.
本実施形態では、例えば図11(a),(b)に示すように、3つの温度センサ20c,20d,20eはそれぞれ、加熱コイル10の中心から半径方向外側に伸び且つ互いになす角が略120度の3つの仮想線30c,30d,30e上に(言い換えれば、加熱コイル10の周方向に関して略等ピッチに)配置されている。温度センサ20c,20d,20eはまた、加熱コイル10の最外半径に対し半径約15〜約90%の領域に配置されている。この場合、負荷鍋が載置位置からどの方向にずれたとしても負荷鍋16の温度を有効に検出することができる。図11(a)は、加熱コイル10の最外直径と等しい外径を有する負荷鍋16がずれて置かれた例を示し、図11(b)は、加熱コイル10の最外直径に比べて外径が小さい又は大きい負荷鍋16がずれて置かれた例を示している。
【0033】
図11の例では、3つの温度センサ20c,20d,20eは、加熱コイル10の中心からの距離が等しい位置に配置されているが、異なる位置に配置しても同様の効果を有する。
【0034】
温度センサは4つ以上配置してもよく、この場合、温度センサの個数と同じ本数であって互いのなす角度が略等しい仮想線上に、各温度センサを配置する。
【0035】
参考例2.
参考例1での温度センサの配置位置は、底部が平坦な負荷鍋の場合に鍋の温度を有効に検出できるが、底部が反った負荷鍋をトッププレート上に置く場合に、温度センサの上方に鍋底部とトッププレート間の空気層が比較的厚い部分がくる可能性がある。この場合、負荷鍋の温度を有効に検出することができない。そこで、本実施形態では、例えば図12に示すように、参考例1と同様に温度センサ20c,20d,20eを加熱コイル10の最外半径に対し半径約15〜約90%の領域にコイル周方向に関して略等ピッチに配置するとともに、実施の形態1、2と同様に温度センサ20aを加熱コイル10の最外半径に対し半径約15〜約50%の領域に、温度センサ20bを加熱コイル10の最外半径に対し半径約50〜約90%の領域に配置する。図12(a)は、加熱コイル10の最外直径と等しい外径を有する負荷鍋16がずれて置かれた例を示し、図12(b)は、加熱コイル10の最外直径に比べて外径が小さい又は大きい負荷鍋16がずれて置かれた例を示している。
【0036】
かかる構成では、底部が反った負荷鍋が載置位置からいずれの方向にずれた場合であっても、負荷鍋の温度を有効に検出できる。
【0037】
図の例では、温度センサ20a,20bを、温度センサ20cを配置する仮想線30c上に配置しているが、温度センサ20a,20bを仮想線上に配置する必要はなく、また、温度センサ20a,20bを加熱コイル10の周方向に関して同一の位置に配置する必要はない。
【0038】
実施の形態3.
電磁調理器は、一般に、トッププレート及び加熱コイルを冷却するために冷却ファンを備えている。冷却ファンからの冷風は、トッププレートと加熱コイルの間の隙間を通って供給されるため、トッププレート下面に取付けた温度センサ(例えばサーミスタ)に冷風が当たると検知温度に誤差が生じる場合がある。
【0039】
そこで、本実施形態では、温度センサの周囲を断熱材で囲むことで冷却風が温度センサに直接当たらないようにしている。
【0040】
より詳しくは、図13〜15を参照して、温度センサ(例えばサーミスタ)20は、例えば断熱ウールなど柔らかくある程度クッション性のある断熱部材32上に配置されている。断熱部材32は、例えば加熱コイル10上に設置された支持台34上に固定されている。この構成では、温度センサ20は、トッププレート4の下面に接する部分以外が断熱部材32で覆われるため、冷却ファンからの冷風36が温度センサ20に当たることはない。また、断熱部材32及び支持台34は、トッププレート4と加熱コイル10との隙間の一部を占めているだけであるため、冷風36は、トッププレート4及び加熱コイル10の略全体にわたって冷却することができる。
【0041】
なお、加熱コイルとして、図4に示すように、中心側と外径側にそれぞれ一定の割合でコイルが巻回され、中心側のコイル部分と外径側のコイル部分の間に隙間を設けたものを用いる場合、該隙間に断熱部材を支持するための支持台を配置してもよい。
【0042】
温度センサの周囲に断熱部材を設けた場合と設けない場合それぞれに対し、加熱コイルに電流を印加して負荷鍋を加熱し、その後冷却ファンを作動させる実験を行った。印加電流の大きさは、断熱部材を設けた場合と設けない場合で異ならせた。図16は、電流印加開始からの経過時間に対する温度センサの指示温度を示すグラフである。断熱部材を設けない場合には、冷却ファンが作動すると温度センサの指示温度に変曲点が見られたが、断熱部材を設けた場合には、冷却ファンが作動しても変曲点が見られなかった。これは、断熱部材を設けない場合に冷却ファンが作動すると、冷風が温度センサに当たり検出温度誤差が大きくなるが、断熱部材を設けた場合に、温度センサの指示温度は冷風の影響を受けず、負荷鍋の温度を有効に検出していることを示している。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る電磁調理器によれば、負荷鍋の底部が反った場合や載置位置からずれた場合であっても、負荷鍋の温度を有効に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電磁調理器の実施の形態1を示す概略斜視図。
【図2】 図1のII−II線に沿った概略断面図。
【図3】 (a)図1の加熱コイルの周辺部分の詳細な断面図。(b)図1の加熱コイルの上面図。
【図4】 負荷鍋の発熱分布を求めるための電磁調理器モデルを示す概略断面図。
【図5】 図4の電磁調理器モデルを用いて求めた負荷鍋の発熱分布を示すグラフ。
【図6】 底部が反った負荷鍋を示す図。
【図7】 実施の形態1における、加熱コイルと2つの温度センサの位置関係を示す図。
【図8】 本発明に係る電磁調理器の実施の形態2を示す、図2に類似した概略断面図。
【図9】 実施の形態1に係る電磁調理器において、負荷鍋が載置位置からずれて置かれた状態を示す図。
【図10】 実施の形態2に係る電磁調理器において、負荷鍋が載置位置からずれて置かれた状態を示す図。
【図11】 参考例1に係る電磁調理器において、負荷鍋が載置位置からずれて置かれた状態を示す図。
【図12】 参考例2に係る電磁調理器において、負荷鍋が載置位置からずれて置かれた状態を示す図。
【図13】 実施の形態3において、温度センサの周辺部分を詳しく示す断面図。
【図14】 実施の形態3において、温度センサを覆うための断熱部材及び該部材を支持するための支持台を示す斜視図。
【図15】 実施の形態3において、温度センサと加熱コイルの位置関係を示す上面図であって、温度センサ及び断熱部材が透視して示してある。
【図16】 温度センサの周囲に断熱部材を設けた場合と設けない場合それぞれについて、加熱コイルに電流を印加したときの温度センサの指示温度を示したグラフ。
【符号の説明】
2:電磁調理器、4:トッププレート、10:加熱コイル、12:電源、14:制御装置、16:負荷鍋、20a:温度センサ、20b:温度センサ。
Claims (3)
- 負荷鍋を載置するためのトッププレートと、
前記トッププレートの下方に配設され、前記負荷鍋を誘導加熱するための加熱コイルと、
前記加熱コイルに電流を印加する手段と、
前記トッププレート下面に接して配設された第1及び第2の温度センサとを備えた電磁調理器において、
前記トッププレートに略垂直な方向から見て、前記第1の温度センサは、前記加熱コイルの最外半径に対し半径約15〜約50%の領域に配置され、前記第2の温度センサは、前記加熱コイルの最外半径に対し半径約50〜約90%の領域に配置され、
前記第1及び第2の温度センサは、前記加熱コイルの周方向に関して互いに約180度ずらして配置されるとともに、前記トッププレートに略垂直な方向から見て、前記加熱コイルの異なる半径位置に配置されることを特徴とする電磁調理器。 - 前記各温度センサに対し、該センサの周囲を囲むように断熱部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の電磁調理器。
- 前記加熱コイルは、半径方向に分割されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁調理器。
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