JP3781868B2 - 電磁調理器の温度検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電磁調理器の温度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
調理器本体の内部に面状の誘導加熱コイルを設け、その誘導加熱コイルの上方にこれを覆う絶縁材でなる天板を設け、天板に載せた磁性体の鍋を誘導加熱するようにした電磁調理器が一般に知られている。このような電磁調理器においては、調理物の温度制御を行うために、天板上の鍋の温度を検出するための温度検出装置が設けられる。
【0003】
上記の温度検出装置として、天板の裏面中央に温度センサーを接触させるようにしたものがあるが、温度センサーが鍋に直接接触していないので、検出値が不正確であり、かつ検出に時間的なずれが生じる欠点がある。
【0004】
また、天板中央部分に取付け穴を設け、シールを兼ねたゴムによって弾性的に支持した温度センサーを鍋の下面に押し当てるようにしたものもある。しかし、この場合は取付け穴から温度センサーが突き出し、そのまわりをゴムにより囲んだ構成となるので、天板上面を清掃する際に、温度センサーが邪魔になったり、ゴム部分や取付け穴内周部分などの掃除がし難い部分があり、清掃性の点で問題がある。またゴム部分が破れると調理器本体の内部に水が侵入するおそれがあり、安全性の点でも問題がある。
【0005】
また、天板上面に鍋受けを兼ねた受熱板を突き出して設け、その受熱板の下面に温度センサーを取付けたものも知られているが(特開昭62−73590号公報)、受熱板が天板上に突き出していると、天板上面を清掃する際の邪魔になり、清掃性を害する問題がある。
【0006】
そこで、この発明は電磁調理器において精度の高い温度検出が行えると共に清掃性及び安全性に優れた温度検出装置を提供することを第1の目的とする。また、上記の温度検出と併せて、鍋の大きさを検知できるようにすることを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の目的を達成するために、請求項1の発明は電磁調理器の天板に設けた取付け穴に受熱板を嵌着し、上記受熱板の裏面に温度センサーを取付けてなる電磁調理器の温度検出装置において、上記の取付け穴を上記天板の中心部と外周辺との間において該中心部から外周辺の方向に長く形成し、上記受熱板をその上面が上記天板の上面と同一面となるように上記取付け穴に嵌着した構成としたものである。
【0008】
また、第2の目的を達成するために、請求項2の発明は、上記の構成において、上記受熱板の裏面に複数の温度センサーを該受熱板の長さ方向に所要の間隔で取付けた構成としたものである。
【0009】
【実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、実施形態の電磁調理器は、調理器本体1の内部に渦巻き状の誘導加熱コイル2を設け、その誘導加熱コイル2に対向した調理器本体1の上面に円形の開放部3(図2参照)を設け、その開放部3の周縁上面に円板形の天板4を誘導加熱コイル2と同芯状に位置を合わせて接着固定する。上記の天板4は結晶化ガラス等の電気絶縁体により形成される。この天板4は、電気調理器の全体のデザイン上の観点その他の理由から正方形又は長方形に形成される場合もある。
【0010】
上記の天板4には図1及び図3(a)、(c)に示すような細長い取付け穴5が半径方向に設けられる。この取付け穴5は、天板4の中心部と外周辺の中間部分において設けられ、その半径方向の長さは、天板4の中央部分に載せた最小径の鍋A1の底の外周縁が該取付け穴5の中心部に近い内端部分に、中間径の鍋A2の底の外周縁が中間部分に、また最大径の鍋A3の底の外周縁が外周辺に近い外端部分に載るような長さに形成される。
【0011】
上記の取付け穴5には、天板4の裏面側から受熱板6が嵌着される。受熱板6は、アルミニウム等の熱伝導性の良好な非磁性金属により形成され、上記の取付け穴5にすきまなく嵌合する突出部分の周りにつば7を設けたものであり、つば7の面に塗布した接着剤8により天板4の裏面に接着される。
【0012】
上記のつば7と天板4の裏面の間にゴム等の弾性体を介在して接着してもよい。またつば7に図3(c)に示すような平行2本のリブ9を形成し、そのリブ9により接着剤8を保持させるようにしてもよい。受熱板6の上面は天板4の上面と同一面となる(図3(b)参照)。
【0013】
上記受熱板6の裏面中央部に温度センサー11が取付けられる。この温度センサー11としては、例えばサーミスタが用いられる。図3(b)に二点鎖線で示すように、3個の温度センサー11を等間隔をおいて取付ける場合もある。
なお、図1において符号12は操作パネルである。
【0014】
実施形態の電磁調理器の温度検出装置は以上のごときものであり、天板4上に調理材料を入れた鍋を載せ、誘導加熱コイル2に通電して鍋を加熱する。鍋の底はその座り状態の安定性のために、下面中央部が若干凹んでおり、その凹み部分の外周と鍋底外周との間が環状の平坦面となっているので、鍋の向きの如何にかかわらず、必ずその環状平坦面の一部が受熱板6上に載る。そして、その受熱板6を通して鍋の温度が温度センサー11により検出される。
【0015】
前記のように、温度センサー11を3個所に取付けた場合は、鍋A1 〜A3 の大きさに応じて温度の立上がり方が異なるので、自動的に鍋A1 〜A3 の大きさを判別することができ、その大きさに応じて温度制御を行うことができる。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、鍋に直接接触した受熱板を通じて温度センサーにより鍋の温度を検出するようにしたので検出精度が高く、また受熱板が天板と同一面であるため天板上面の清掃が容易である。また受熱板が天板の取付け穴に嵌着されるので、シール上の問題もなく安全性が高い。更に、受熱板の長さの範囲内で各種の大きさの鍋に対応した温度検出を行うことができる。
【0017】
なお、受熱板に複数の温度センサーを取付けることにより、鍋の大きさを判別することができ、その大きさに応じた温度制御を行える便利さがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の斜視図
【図2】同上の断面図
【図3】(a)同上の天板部分の分解斜視図
(b)(a)図の部分の断面図
(c)(a)図の部分の分解斜視図
【符号の説明】
1 調理器本体
2 誘導加熱コイル
3 開放部
4 天板
5 取付け穴
6 受熱板
7 つば
8 接着剤
9 リブ
11 温度センサー
12 操作パネル
Claims (2)
- 電磁調理器の天板に設けた取付け穴に受熱板を嵌着し、上記受熱板の裏面に温度センサーを取付けてなる電磁調理器の温度検出装置において、上記の取付け穴を上記天板の1個所にその中心部と外周辺との間において該中心部から外周辺の方向に長く形成し、上記受熱板をその上面が上記天板の上面と同一面となるように上記取付け穴にすきまなく嵌着し、かつ上記受熱板の裏面に複数の温度センサーを該受熱板の長さ方向に所要の間隔で取付けたことを特徴とする電磁調理器の温度検出装置。
- 上記受熱板の半径方向の長さは、上記天板の中央部分に載せた最小径の鍋の底の外周縁が上記取付け穴の中心部に近い内端部分に、中間径の鍋の底の外周縁が中間部分に、また最大径の鍋の底の外周縁が外周辺に近い外端部分に載るような長さに形成したことを特徴とする請求項1に記載の電磁調理器の温度検出装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP17408197A JP3781868B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 電磁調理器の温度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17408197A JP3781868B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 電磁調理器の温度検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1126146A JPH1126146A (ja) | 1999-01-29 |
JP3781868B2 true JP3781868B2 (ja) | 2006-05-31 |
Family
ID=15972327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17408197A Expired - Fee Related JP3781868B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 電磁調理器の温度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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CN102705881B (zh) * | 2012-06-13 | 2015-11-18 | 浙江爱仕达电器股份有限公司 | 一种电磁炉 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17408197A patent/JP3781868B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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---|---|
JPH1126146A (ja) | 1999-01-29 |
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