JPH07142160A - 電磁誘導加熱装置 - Google Patents
電磁誘導加熱装置Info
- Publication number
- JPH07142160A JPH07142160A JP28850093A JP28850093A JPH07142160A JP H07142160 A JPH07142160 A JP H07142160A JP 28850093 A JP28850093 A JP 28850093A JP 28850093 A JP28850093 A JP 28850093A JP H07142160 A JPH07142160 A JP H07142160A
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- JP
- Japan
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- electromagnetic induction
- heated
- wire
- coil
- induction coil
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】被加熱物の正確な温度検知が可能な電磁誘導加
熱装置を提供すること。 【構成】電磁誘導コイル１と、被加熱物と電磁誘導コイ
ル１を絶縁するガラス板２と、ガラス板２の表面に交差
するように形成した２種類の異種金属線４〜９と、これ
を被覆するガラス層１３と、２種類の異種金属線４〜９
の交点から得られる信号により電磁誘導コイル１の制御
を行う電磁誘導コイル制御部３から構成する。
熱装置を提供すること。 【構成】電磁誘導コイル１と、被加熱物と電磁誘導コイ
ル１を絶縁するガラス板２と、ガラス板２の表面に交差
するように形成した２種類の異種金属線４〜９と、これ
を被覆するガラス層１３と、２種類の異種金属線４〜９
の交点から得られる信号により電磁誘導コイル１の制御
を行う電磁誘導コイル制御部３から構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は調理等に使用する電磁誘
導加熱装置に関するものである。
導加熱装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の誘導加熱装置では、被加熱物の温
度制御のためにサ−ミスタ等を、被加熱物と前記電磁誘
導コイルを絶縁するガラス板の前記電磁誘導コイル側に
接して設けていた。
度制御のためにサ−ミスタ等を、被加熱物と前記電磁誘
導コイルを絶縁するガラス板の前記電磁誘導コイル側に
接して設けていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のサ−ミスタによ
る温度検知では、誤差が大きく、被加熱物の中心部のみ
の温度検知であったため、詳細な前記被加熱物が困難で
あった。
る温度検知では、誤差が大きく、被加熱物の中心部のみ
の温度検知であったため、詳細な前記被加熱物が困難で
あった。
【０００４】本発明は、このような従来の電磁誘導加熱
装置の課題を考慮し、被加熱物の温度検知が正確に出来
る電磁誘導加熱装置を提供することを目的とするもので
ある。
装置の課題を考慮し、被加熱物の温度検知が正確に出来
る電磁誘導加熱装置を提供することを目的とするもので
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、電磁誘導コイ
ルと、被加熱物と電磁誘導コイルを絶縁するガラス板
と、ガラス板の表面に交差するように形成した２種類の
異種金属線と、これを被覆するガラス層と、２種類の異
種金属線の交点から得られる信号により電磁誘導コイル
の制御を行う電磁誘導コイル制御部を備える。
ルと、被加熱物と電磁誘導コイルを絶縁するガラス板
と、ガラス板の表面に交差するように形成した２種類の
異種金属線と、これを被覆するガラス層と、２種類の異
種金属線の交点から得られる信号により電磁誘導コイル
の制御を行う電磁誘導コイル制御部を備える。
【０００６】また、上記２種類の異種金属として、Ｐｔ
およびＰｔとＲｈの合金、またはＮｉおよびＮｉとＣｒ
の合金、またはＮｉとＣｒの合金およびＣｕとＮｉの合
金、またはＦｅおよびＣｕとＮｉの合金、またはＣｕお
よびＣｕとＮｉの合金を用いる電磁誘導加熱装置であ
る。
およびＰｔとＲｈの合金、またはＮｉおよびＮｉとＣｒ
の合金、またはＮｉとＣｒの合金およびＣｕとＮｉの合
金、またはＦｅおよびＣｕとＮｉの合金、またはＣｕお
よびＣｕとＮｉの合金を用いる電磁誘導加熱装置であ
る。
【０００７】
【作用】本発明は、上記構成により電磁誘導コイルに発
生する磁界により発熱した被加熱物の熱は、ガラス板面
に形成した２種類の異種金属線の交点を加熱し、この交
点より熱起電力が発生する。熱起電力は電磁誘導コイル
制御部に導かれ、電磁誘導コイル制御部は被加熱物の温
度を検知し、被加熱物の加熱の調節を行う。
生する磁界により発熱した被加熱物の熱は、ガラス板面
に形成した２種類の異種金属線の交点を加熱し、この交
点より熱起電力が発生する。熱起電力は電磁誘導コイル
制御部に導かれ、電磁誘導コイル制御部は被加熱物の温
度を検知し、被加熱物の加熱の調節を行う。
【０００８】なお、２種類の異種金属線は、ガラス板の
被加熱物が接触する側と接触しない側のどちらにでも形
成することが可能である。被加熱物が接触する側の面に
金属線を形成した場合、交点の温度は、ガラス層、金属
線が薄膜で熱容量が被加熱物とガラス層を介して近接し
ていることから、短時間で被加熱物とほぼ同一温度とな
り、被加熱物の温度を速やかに測定することが可能とな
る。そしてこの情報から電磁誘導コイルの出力制御が可
能となり、被加熱物を所望の加熱パタ−ンで加熱するこ
とができる。
被加熱物が接触する側と接触しない側のどちらにでも形
成することが可能である。被加熱物が接触する側の面に
金属線を形成した場合、交点の温度は、ガラス層、金属
線が薄膜で熱容量が被加熱物とガラス層を介して近接し
ていることから、短時間で被加熱物とほぼ同一温度とな
り、被加熱物の温度を速やかに測定することが可能とな
る。そしてこの情報から電磁誘導コイルの出力制御が可
能となり、被加熱物を所望の加熱パタ−ンで加熱するこ
とができる。
【０００９】また被加熱物が接触しない側の面に前記金
属線を形成した場合には、接触する側の面に形成した場
合よりも、被加熱物で発生した熱が金属線線に伝達する
のに時間を要するが、摩耗による抵抗値変化、衝撃によ
る断線が起こりにくくなる。
属線を形成した場合には、接触する側の面に形成した場
合よりも、被加熱物で発生した熱が金属線線に伝達する
のに時間を要するが、摩耗による抵抗値変化、衝撃によ
る断線が起こりにくくなる。
【００１０】さらに、複数の前記金属線をガラス板表面
に広範囲に形成し、交点を複数設ければ、従来のサ−ミ
スタを用いた被加熱物中心部の温度検知より詳細な前記
被加熱物の温度の検知が可能となる。
に広範囲に形成し、交点を複数設ければ、従来のサ−ミ
スタを用いた被加熱物中心部の温度検知より詳細な前記
被加熱物の温度の検知が可能となる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【００１２】図１は本発明の一実施例にかかる電磁誘導
加熱であって、調理器に用いた場合の一つである。図に
おいて、１は電磁誘導コイル、２はガラス板、３はコイ
ル制御部、４はＰｔ線Ａ、５はＰｔ線Ｂ、６はＰｔ線
Ｃ、７はＰｔとＲｈの合金線Ａ、８はＰｔとＲｈの合金
線Ｂ、９はＰｔとＲｈの合金線Ｃ、１０は交点Ａ、１１
は交点Ｂ、１２は交点Ｃ、１３はガラス層で各線４〜９
を覆っている。また、１４はファン、１５はケ−ス、１
６は空気吸入口、１７は空気排出口である。それら、ガ
ラス板２の表面に金属線を形成する方法としては、スク
リ−ン印刷法、描画印刷法、スパッタ法が可能である。
加熱であって、調理器に用いた場合の一つである。図に
おいて、１は電磁誘導コイル、２はガラス板、３はコイ
ル制御部、４はＰｔ線Ａ、５はＰｔ線Ｂ、６はＰｔ線
Ｃ、７はＰｔとＲｈの合金線Ａ、８はＰｔとＲｈの合金
線Ｂ、９はＰｔとＲｈの合金線Ｃ、１０は交点Ａ、１１
は交点Ｂ、１２は交点Ｃ、１３はガラス層で各線４〜９
を覆っている。また、１４はファン、１５はケ−ス、１
６は空気吸入口、１７は空気排出口である。それら、ガ
ラス板２の表面に金属線を形成する方法としては、スク
リ−ン印刷法、描画印刷法、スパッタ法が可能である。
【００１３】いま、電源スイッチを入れると、コイル制
御部３により制御された電力で電磁誘導コイル１に通電
され、電磁誘導コイル１周囲に強磁場が発生し、ガラス
板２上に置かれた鉄鍋等の強磁性体の被加熱物が電磁誘
導作用に短時間で急速発熱する。この熱は、被加熱物に
接している薄いガラス層１３（約２０ミクロン）を介し
て速やかに、交点Ａ１０、交点Ｂ１１、交点Ｃ１２に伝
えられ、温度上昇し熱起電力が変化する。例えば交点Ａ
１０の熱起電力はＰｔ線Ａ４とＰｔとＲｈの合金線Ａ７
の間の熱起電力であり、同様に交点Ｂ１１の熱起電力
は、Ｐｔ線Ｂ５とＰｔとＲｈの合金線Ｂ８から、交点Ｃ
１２の熱起電力は、Ｐｔ線Ｂ６とＰｔとＲｈの合金線Ｂ
９からの熱起電力である。これらの熱起電力は配線を介
してコイル制御部３に伝えられ、コイル制御部３内で被
加熱物の温度を読み取るとともに、所望の加熱プログラ
ムと比較対照し、プログラムどおりの加熱がなされるよ
うに電磁誘導コイル１への電力供給を増減させる。
御部３により制御された電力で電磁誘導コイル１に通電
され、電磁誘導コイル１周囲に強磁場が発生し、ガラス
板２上に置かれた鉄鍋等の強磁性体の被加熱物が電磁誘
導作用に短時間で急速発熱する。この熱は、被加熱物に
接している薄いガラス層１３（約２０ミクロン）を介し
て速やかに、交点Ａ１０、交点Ｂ１１、交点Ｃ１２に伝
えられ、温度上昇し熱起電力が変化する。例えば交点Ａ
１０の熱起電力はＰｔ線Ａ４とＰｔとＲｈの合金線Ａ７
の間の熱起電力であり、同様に交点Ｂ１１の熱起電力
は、Ｐｔ線Ｂ５とＰｔとＲｈの合金線Ｂ８から、交点Ｃ
１２の熱起電力は、Ｐｔ線Ｂ６とＰｔとＲｈの合金線Ｂ
９からの熱起電力である。これらの熱起電力は配線を介
してコイル制御部３に伝えられ、コイル制御部３内で被
加熱物の温度を読み取るとともに、所望の加熱プログラ
ムと比較対照し、プログラムどおりの加熱がなされるよ
うに電磁誘導コイル１への電力供給を増減させる。
【００１４】このようにして、本実施例において、調理
物は被加熱物に発生した熱により加熱され調理される。
このとき被加熱物の温度をコイル制御部３により制御す
ることで、調理物の加熱しすぎや温度ムラによる焦げ付
きや生煮えの調理失敗を防止できる。またコイル制御部
３および電磁誘導コイル１は、ファン１４により発生す
る空気吸入口１６から空気排出口１７への空気流によっ
て冷却される。
物は被加熱物に発生した熱により加熱され調理される。
このとき被加熱物の温度をコイル制御部３により制御す
ることで、調理物の加熱しすぎや温度ムラによる焦げ付
きや生煮えの調理失敗を防止できる。またコイル制御部
３および電磁誘導コイル１は、ファン１４により発生す
る空気吸入口１６から空気排出口１７への空気流によっ
て冷却される。
【００１５】また２種類の異種金属としては、他にＮｉ
およびＮｉとＣｒの合金、またはＮｉとＣｒの合金およ
びＣｕとＮｉの合金、またはＦｅおよびＣｕとＮｉの合
金、またはＣｕおよびＣｕとＮｉの合金組み合わせを検
討した結果、どの組み合わせも良好な被加熱物の温度検
知が可能であった。
およびＮｉとＣｒの合金、またはＮｉとＣｒの合金およ
びＣｕとＮｉの合金、またはＦｅおよびＣｕとＮｉの合
金、またはＣｕおよびＣｕとＮｉの合金組み合わせを検
討した結果、どの組み合わせも良好な被加熱物の温度検
知が可能であった。
【００１６】なお、上記実施例では、ガラス板２の被調
理物載置側表面に各線を形成したが、本発明はこれに限
らず、ガラス板２の被調理物載置側面の反対側表面に形
成してもよい。
理物載置側表面に各線を形成したが、本発明はこれに限
らず、ガラス板２の被調理物載置側面の反対側表面に形
成してもよい。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、電磁誘導コイルと、被加熱物と電磁誘導コイ
ルを絶縁するガラス板と、ガラス板の面に交差するよう
に形成した２種類の異種金属線と、これを被覆するガラ
ス層と、２種類の異種金属線の交点から得られる信号に
より電磁誘導コイルの制御を行う電磁誘導コイル制御部
を備えるので、被加熱物の高精度な温度検知が可能とな
り、被加熱物の加熱し過ぎ、温度ムラの発生を防止でき
る電磁誘導加熱装置を提供することができる。
本発明は、電磁誘導コイルと、被加熱物と電磁誘導コイ
ルを絶縁するガラス板と、ガラス板の面に交差するよう
に形成した２種類の異種金属線と、これを被覆するガラ
ス層と、２種類の異種金属線の交点から得られる信号に
より電磁誘導コイルの制御を行う電磁誘導コイル制御部
を備えるので、被加熱物の高精度な温度検知が可能とな
り、被加熱物の加熱し過ぎ、温度ムラの発生を防止でき
る電磁誘導加熱装置を提供することができる。
【図１】本発明を調理器に用いた場合の具体的一実施例
の図である。
の図である。
１ 電磁誘導コイル ２ ガラス板 ３ コイル制御部 ４ Ｐｔ線Ａ ５ Ｐｔ線Ｂ ６ Ｐｔ線Ｃ ７ ＰｔとＲｈの合金線Ａ ８ ＰｔとＲｈの合金線Ｂ ９ ＰｔとＲｈの合金線Ｃ １０ 交点Ａ １１ 交点Ｂ １２ 交点Ｃ １３ ガラス層 １４ ファン １５ ケ−ス １６ 空気吸入口 １７ 空気排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 邦夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】電磁誘導コイルと、被加熱物と前記電磁誘
導コイルを絶縁するガラス板と、前記ガラス板の面に交
差するように形成された２種類の異種金属線と、これを
被覆するガラス層と、前記２種類の異種金属線の交点か
ら得られる信号により前記電磁誘導コイルの制御を行う
コイル制御部とを備えたことを特徴とする電磁誘導加熱
装置。 - 【請求項２】２種類の異種金属として、ＰｔおよびＰｔ
とＲｈの合金、またはＮｉおよびＮｉとＣｒの合金、ま
たはＮｉとＣｒの合金およびＣｕとＮｉの合金、または
ＦｅおよびＣｕとＮｉの合金、またはＣｕおよびＣｕと
Ｎｉの合金を用いることを特徴とする請求項１記載の電
磁誘導加熱装置。 - 【請求項３】２種類の異種金属線が複数形成され、複数
の交点が形成されていることを特徴とする請求項１記載
の電磁誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28850093A JPH07142160A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 電磁誘導加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28850093A JPH07142160A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 電磁誘導加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07142160A true JPH07142160A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17731029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28850093A Pending JPH07142160A (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 電磁誘導加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07142160A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6582659B1 (en) * | 1997-06-12 | 2003-06-24 | Kyoto Daiichi Kagaku Co., Ltd. | Equipment for clinical examination |
| JP2004063196A (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-26 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁調理器 |
| JP2007035657A (ja) * | 2006-11-13 | 2007-02-08 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁調理器 |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP28850093A patent/JPH07142160A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6582659B1 (en) * | 1997-06-12 | 2003-06-24 | Kyoto Daiichi Kagaku Co., Ltd. | Equipment for clinical examination |
| JP2004063196A (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-26 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁調理器 |
| JP2007035657A (ja) * | 2006-11-13 | 2007-02-08 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁調理器 |
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