JP3797901B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘導加熱コイルを用いて調理容器を誘導加熱する加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種加熱調理器として、図9にその要部の概略構成を示すように、耐熱ガラス等で形成されたトッププレート1の下面側に、リッツ線をスパイラル状に巻回してなる誘導加熱コイル2を配設し、トッププレート1の上面には調理容器として電気抵抗の大きい材質からなる鍋3が載置状態にセットされ、前記誘導加熱コイル2と対応した位置に配置される。そして、誘導加熱コイル2の略中心部に相当するトッププレート1の下面に、温度センサとして一般的にサーミスタ4を用いて、これを圧接支持した構成としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成において加熱調理するには、図示しないインバータ電源回路等を介して変換した高周波電流を誘導加熱コイル2に流し、その磁束変化に伴い鍋3内に生ずる渦電流に基づき発生するジュール熱を利用して、トッププレート1上の鍋3が加熱される。そして、この鍋3の温度を、トッププレート1を介してサーミスタ4により検出し、この温度情報に基づき所定の温度制御が行われ、例えば調理に応じた加熱制御や、鍋3の空炊きによる異常温度上昇防止、更には保温機能などの種々の温度制御に利用される。
【0004】
しかしながら、上記のようにサーミスタ4が、トッププレート1を挟んで鍋3の温度を測定する構成であるため、温度の測定誤差が大きく、且つ応答性も悪くなることから鍋3の加熱に過不足を生じ易く、それだけ適正な温度制御がむつかしく常に良好な調理の仕上がり状態が得られないとか、延いては使用者の調理作業上の使い勝手とか安全性においても不利であった。
【0005】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、調理容器の温度を直接検出できる温度センサを設け、より測定精度の向上を図り得て、良好な調理の仕上がりや使い勝手が期待できる加熱調理器を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、トッププレートの下面側に誘導加熱コイルを配設し、この誘導加熱コイルからの磁束によりトッププレート上の適正位置を示す加熱部にセットした調理容器を加熱するとともに、この調理容器の温度を検知する温度センサを備えたものにおいて、前記温度センサは、前記トッププレートの上面に導電性の薄膜からなるパターニングを施すとともに、前記加熱部の略中心部で折り返すU字状の薄膜パターンを形成し、この薄膜パターンの導電率に基づき温度を検出する構成とし、且つ該薄膜パターンの端部と電気的に接続する接続具を、前記トッププレートのフレーム内に封止材により封止した構成としたことを特徴とする。
【0007】
斯かる構成によれば、温度センサとしての薄膜パターンをトッププレートの上面に、加熱部の略中心で折り返すU字状に設けたので、この上面に載置セットされる調理容器との接触も有効で温度を直接的に検出することができる。従って、正確で応答性に優れ精度の高い温度測定ができて、加熱調理の仕上がりが良好で、従来の如き加熱の過不足から生じる不具合を解消でき、調理作業する上で使い勝手も良好となる。しかも、薄膜パターンの端部を電気的に接続する接続具をフレーム内に封止したので、トッププレート上面から下方への接続配線が容易にできるとともに、絶縁性に優れ液体のしみ込みなどを回避できる加熱調理器を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明をビルトインタイプの加熱調理器に適用した第1実施例について、図1ないし図6を参照して説明する。
そのうち図2は、所謂3口タイプの加熱調理器11をキッチン12内部に組み込んだ全体構成を示す外観斜視図で、まず、該図面に基づき大略的構成につき述べる。図示するように、加熱調理器11はキッチン12内部に組み込まれ、そのカウンタートップ12aと略同一面上に耐熱ガラス製のトッププレート13を配設し、このトッププレート13の上面には、3口たる3個所(左,右,中央)に環状枠で表示(或は着色表示でも可)した加熱部14,15,16が形成してある。
【0015】
これら加熱部14〜16は、加熱源としては後述するが夫々トッププレート13の下面側に設けられ、後述する平底な鍋30(図3参照)などの調理容器を適正位置にセットするための機能を備えたものである。また、夫々の加熱部14,15,16に対応して、破線で示す火力表示部としての左,右,中央火力表示部17,18,19がトッププレート13の下面側に設けられ、具体的な説明は略すがこれは例えば発光素子のLED(或はランプでも可)を用いて、点灯時にトッププレート13の上方から容易に視認できる構成としている。
【0016】
そして、トッププレート13の下方にあって、キッチン12の前面側に臨む略左半部に、図示しないロースタ用加熱源を具備してなるロースタ部20を有し、その前面に扉20aを備えている。一方、残りの略右半部には操作部21が設けられていて、この操作部21は、前記した左,右,中央加熱部14,15,16、およびロースタ部20に夫々対応して操作できるように例えば4つの操作ダイヤルを備えている。本実施例では、図示する左側から順に左加熱ダイヤル22,ロースタダイヤル23,中央加熱ダイヤル24、および右加熱ダイヤル25を設けており、その具体的な機能については後述する。
尚、図2中、トッププレート13の最後部には、該トッププレート13の下面内方と連通した吸,排気口26が形成されていて、図示しない内蔵する冷却ファンによる冷却用空気の出入口を区分して形成している。
【0017】
しかして、このような3口タイプの加熱調理器11の加熱源は、トッププレート13の加熱部たる左,右,中央加熱部14,15,16の下面側内方に設けられており、以下その概略構成につき図1および図3に基づき説明する。
そのうち、図1はトッププレート13の平面図で、特には各加熱源等との配置構成を開示したもので、まず、本実施例では、左,右加熱部14,15に対応して、いずれも共通の構成にて同等の機能を発揮する加熱源として、リッツ線をスパイラル状に巻回してなる誘導加熱コイル27,28(破線で示す)を夫々配設している。
【0018】
一方、中央加熱部16の加熱源としては、例えば図示しないニクロム線ヒータを構成するラジエントコイル29(破線で示す)を用いて、やはりトッププレート13の下面に近接して設けている。
ところで、図3は、前記誘導加熱コイル27,28が同一構成であるため、そのうちの左加熱部14側の誘導加熱コイル27を利用して、使用状態における概略構成を開示したもので、この誘導加熱コイル27に対応するトッププレート13上には調理容器としての鍋30がセットされた状態を示している。
【0019】
そしてまた、図1において、トッププレート13の上面にあって前記左,右加熱部14,15に臨んで、導電性を有する薄膜をパターニングしてなる薄膜パターン31,32がコーティング形成されている。この薄膜パターン31,32は、酸化スズ(SnO2)からなる合金薄膜をパターニングしたもので、本実施例では幅5〔mm〕で厚さ10〔μm〕にて各加熱部14,15の中心部で折り返す細長の逆U字状をなしている。
【0020】
更に、具体的に述べると、例えば薄膜パターン31について述べると、今、図3に示す鍋30がセットされて使用状態にある場合、即ち、図1において二点鎖線で示すように鍋30が左加熱部14にセットされているとき、該鍋30に生ずる渦電流の流れる方向(回転方向)を示す矢印A方向に対し、これと略直交するようにパターニングして形成したものである。これは、右加熱部15に設けられた薄膜パターン32にあっても、上記と同様の形態にて形成される。
【0021】
そして、斯かる構成の導電性を有する薄膜パターン31,32は、図4に示す要部の断面図に、一方の薄膜パターン31を例示するように電気的に接続されている。
即ち、前記トッププレート13の外周端部は、ホーロー処理された断面コ字状をなすフレーム33にて把持された構成にあって、特に本実施例ではフレーム33内にて薄膜パターン31の端部が、耐熱性や電気絶縁性に優れたシリコーンコーキングによる封止材34にて封止された構成にある。そして、このフレーム33内の薄膜パターン31の両端部(一端のみ図示)には、これをトッププレート13とともに弾性的に挟持する如くコ字状の接続具35,35(一方のみ図示)が夫々圧接固定されていて、接続具35,35から下方に延出された各端子部35a,35aは操作部21や後述する制御回路36等に図示しないリード線を介して電気的に接続されている。従って、他方の薄膜パターン32も、上記と同様の構成にて操作部21等に接続配線されている。
【0022】
しかして、この導電性を有する薄膜パターン31,32の導電率に基づき温度情報を得るようにしたもので、図3の使用例では薄膜パターン31の両端間の抵抗値を直接或は間接的に検出することで鍋30の温度を求めることができる。
因みに、図6は酸化スズからなる薄膜パターンの抵抗値[Ω]と温度[°C]との関係を表した実験データに基づく特性図で、この場合の薄膜パターンの構成条件として、幅を5[mm]とし、長さを400[mm]で、厚さは平均で10[μm]に形成したものである。
【0023】
この図6から明らかなように、温度[°C]が高くなるに伴い抵抗値[Ω]が指数的に上昇する傾向にある。従って、薄膜パターン31,32は、この抵抗値の温度依存性を利用して当該温度を検出するようにしたもので、この場合、鍋30が上記薄膜パターン31または32の上面にセットされた状態にて、該鍋30の温度を直接的に検出する所謂温度センサとして機能するものである。
但し、上記酸化スズに対し、特に耐熱性を必要としない場合には、他の材質の酸化インジウムや酸化チタン、或は窒化チタンでも採用可能である。
【0024】
一方、図1,2で示した中央加熱部16のラジエントコイル29の通電発熱による出力、所謂火力は比較的弱く(小さく)、その中央火力表示部19は、例えば強・弱の2段階の表示を行なうようにしている。これに対し、左,右加熱部14,15の誘導加熱コイル27,28による火力は大きく、且つ火力調整が多段階に容易にできることも相俟って、その左,右火力表示部17,18にあっては、多段階の火力表示を可能としている。従って、本実施例では、火力が大きく多段階の火力調整を行なうため左,右加熱部14,15に対する温度センサとして、上記の薄膜パターン31,32を夫々配設している。
【0025】
また、本実施例では図2にて開示したように4つのダイヤル22〜25のうち、左,右加熱ダイヤル22,25は、他のダイヤル23,24より径大な大きさに設定して形状的にも識別化可能(加熱源が誘導加熱コイル27,28である)として、操作性の向上を図っている。
そして、機能的には、例えば各ダイヤル22〜25はプッシュするとオン動作し、もう一度プッシュすることでオフ動作する図示しないスイッチ機構を有し、また、火力調節にはそのうちロースタダイヤル23を除くダイヤル22,24,25を時計方向に回動操作すると火力が強まり、反時計方向に回動することで火力が弱まる構成としており、その火力の設定表示は夫々の火力表示部17,18,19が点灯表示することにより確認でき、特に左右の火力表示部17,18では、火力が強くなるほど多数点灯して表示する構成としている。
【0026】
次いで、図5は加熱調理器11の概略的な電気回路図で、前記制御回路36は所定の加熱制御プログラムが組み込まれたマイクロコンピュータから構成され、トッププレート13の下部内方に配設されている。この制御回路36には、前記操作部21からの火力設定等各種の操作情報や、前記温度センサとしての薄膜パターン31,32からの検出温度情報、更には入力検知部37からはインバータ回路38の出力を設定するための入力検知情報や、負荷検知部39から誘導加熱コイル27または28に対応したトッププレート13上に負荷である鍋30がセットされているかどうかの負荷検知情報が夫々入力される。
【0027】
一方、上記の入力情報等に基づき制御回路36は、ブザー40による天ぷら調理時の適温報知や湯沸し完了や異常報知などの報知情報、火力表示部17〜19による加熱出力として設定された火力の表示情報、および出力設定部41にあっては駆動部42を通してインバータ回路38を動作させるための出力設定情報を夫々出力する。
【0028】
次に、上記構成とした加熱調理器11の作用につき述べる。
まず、湯沸し用の水とか調理材料等を収容した鍋30を、トッププレート13の上面の複数のうちの、例えば図1,図3に示す如く誘導加熱コイル27を用いた左加熱部14にセットして利用する場合につき述べる。鍋30を所定位置にセットした後、操作部21の左加熱ダイヤル22をプッシュしてオン操作するとともに、回動操作することにより所望の火力調節を行なう。
【0029】
この場合、図2に示す左火力表示部17に、火力の大きさ(強弱)に応じた複数個の発光素子をトッププレート13を介して点灯表示して知らせるとともに、例えばオン操作のみでは左火力表示部17が点滅して使用者に火力調節することを促す。尚、この火力表示部17は、鍋30などが規制の左加熱部14への置き方が適正でなかったり、或は適正な材質でなかったりした場合には、図5に示した負荷検知部39からの入力情報をもとに制御回路36の制御プログラムに基づき点滅させるなどして、警報用に用いることも可能である。また、斯かる操作部21には、図示しないが一般にタイマ機構を具備し、必要に応じ適宜時限設定される。
【0030】
斯くして、左加熱部14上の所定位置にセットされた鍋30は、操作部21や入力検知部37等を入力情報とする制御回路36に基づき加熱制御される。そして、所定位置の鍋30は、温度センサたる薄膜パターン31の上面に載置された状態にあることから、鍋30の温度は該鍋30が接触状態にある薄膜パターン31に直接的に伝わり、その両端の抵抗値の測定により温度情報が検出される。従って、その温度情報は制御回路36に対し正確で迅速な情報として入力でき、タイミング良く適正な加熱制御が行われる。
【0031】
このことは、もう一方の右加熱部15における誘導加熱コイル28を利用する場合も、実質的に上記操作手順と同様に実行可能で同じ作用を有する。また、3口タイプの加熱調理器11であるが、操作部21における左,右加熱ダイヤル22,25は、径大で且つ外側に配置しているので、他のロースタダイヤル23および中央加熱ダイヤル24との差別化ができ、誤操作を軽減できて使用者による使い勝手(操作性)を良くしている。
【0032】
斯くして、本実施例によれば次の効果を有する。
まず、加熱調理器11は、トッププレート13の下面側に誘導加熱コイル27,28を配設し、これら誘導加熱コイル27,28に対応する左加熱部14または右加熱部15に載置状態にセットした調理容器たる鍋30を、各誘導加熱コイル27,28からの磁束により生成された渦電流にて加熱する構成にあって、この鍋30の温度を検知する温度センサとして、トッププレート13の上面に導電性の薄膜からなる逆U字状にパターニングを施した薄膜パターン31,32を形成し、その各両端間の抵抗値に基づき温度を検出する構成とした。
【0033】
これにより、薄膜パターン31または32の上面に載置セットされる鍋30の温度を直接的に検出することができる。従って、正確で応答性に優れ精度の高い温度測定ができて、加熱調理の仕上がりが良好で従来の如き加熱の過不足から生じる不具合を解消でき、調理作業する上で安全で使い勝手も良好な加熱調理器11を提供できる。
【0034】
また、薄膜パターン31,32は、その材質によっては自身が磁束によって加熱することも考えられ、この場合には、鍋30の正確な温度測定が期待できない。しかるに、本実施例では図1に示すように、磁束に伴い鍋30に生ずる渦電流の流れ方向(図中矢印A方向)と略直交するようにパターニングしたことにより、薄膜パターン31,32が渦電流の流れ方向に対し鍋30とは局部的な接触域で済むので、該薄膜パターン31,32自身が発熱するのを防止でき、従って、その材質に係わらず常に正確な温度測定ができる。
【0035】
そして、特に本実施例では、薄膜パターン31,32の材質を酸化スズとしたので、耐熱性に優れ、温度変化に対して抵抗値が指数的に変化する温度依存性が高く、従って、加熱された鍋30の温度測定に好適する加熱調理器11の温度センサとして提供できる。
しかも、このようなコーティング形成した薄膜パターン31,32の電気的接続を行なう言わば電極として、トッププレート13とともに接続具35にて圧接把持し、該接続具35には下方に延出する端子部35aを設ける構成とした。従って、この接続具35を介して操作部21等にリード線を介して電気的に接続配線するのが容易にできる。
【0036】
加えて、上記構成の接続具35を、フレーム33内にシリコーンコーキングによる封止材34にて封止する構成とした。従って、耐熱性や電気絶縁性に優れた構成にできるとともに、液体がしみ込むおそれも回避できる。
尚、上記実施例では、導電性を有する薄膜パターン31,32は、図1にて開示したようにトッププレート13上の左、右加熱部14,15の中心位置から前方にわたって形成したが、これは側方に延びて形成するようにしても良いし、また必ずしも中心位置でなくても鍋30との接触が有効に行われる配置構成であれば良い。
【0037】
上記実施例に対し、図7および図8は本発明の第2および第3実施例を示すもので、上記第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0038】
(第2の実施の形態)
まず、図7は、本発明の第2実施例を示す図1相当図で、上記実施例に対し、温度センサとしての薄膜パターン43,44が異なるのみで、他は全て共通の構成とするものである。
即ち、この実施例に示す薄膜パターン43,44は、セット状態の鍋30に確実に接触する部位、例えば各左,右加熱部14,15の中心部まで延びた各折り返し部43a,44aの一部分のみ温度依存性の高い酸化スズにて形成し、他の導電性部位43b,44bを例えば銅または金などの抵抗値が高くて変化が少ない材質でコーティング形成したものである。
【0039】
従って、斯かる構成においても、鍋30が直接接触する部分の温度を正確に測定でき良好な加熱調理ができるなど、上記実施例と略同様の作用効果が期待できる。
【0040】
(第3の実施の形態)
次いで、図8は本発明の第3実施例を示す要部の概略構成を示す拡大断面図で、この実施例ではトッププレート13上に薄膜パターン31を形成した後、シリカをコーティングしてなるシリカコート45を形成したもので、これ以外は上記第1実施例と共通とするものである。
【0041】
上記構成によれば、薄膜パターン31を耐磨耗性のシリカコート45にて保護でき、鍋30の着脱に伴う損耗を防止できて安定した温度測定ができるなど、薄膜パターン31の長期にわたる耐久性に富んだ構成とすることができ、更にはトッププレート13の全面、若しくは鍋30を載置する部位に施すことでトッププレート13自身の保護にも活用できる。
【0042】
尚、本発明は上記し且つ図面に示された実施例に限定されるものではなく、例えば加熱調理器は3口タイプに限らず、これは1口タイプでも良いし卓上型にあっても良いもので、要は誘導加熱コイルにより調理容器を誘導加熱する構成であれば良いなど、実施に際し具体的に種々変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の加熱調理器は、調理容器の温度情報を、トッププレート上に施し加熱部の略中心で折り返すU字状の薄膜パターンにより直接的に検出できるようにしたので、正確で応答性に優れ精度の高い温度測定ができて、加熱調理の仕上がりが良好で、従来の如き加熱の過不足から生じる不具合を解消でき、調理作業する上で使い勝手も良好となる。しかも、薄膜パターンの端部を電気的に接続する接続具をフレーム内に封止したので、トッププレート上面から下方への接続配線が容易にできるとともに、絶縁性に優れ液体のしみ込みなどを回避できる加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をビルトインタイプの加熱調理器に適用した第1実施例を示すトッププレートの平面図
【図2】キッチンに組み込んだ状態の全体構成を示す外観斜視図
【図3】要部の概略構成を示す断面図
【図4】異なる要部の概略構成を示す断面図
【図5】概略的に示す電気回路図
【図6】実験データを示す特性図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す要部の拡大断面図
【図9】従来例を示す図3相当図
【符号の説明】
図中、11は加熱調理器、12はキッチン、13はトッププレート、14は左加熱部(加熱部)、15は右加熱部(加熱部)、16は中央加熱部(加熱部)、17は左火力表示部(火力表示部)、18は右火力表示部(火力表示部)、19は中央火力表示部(火力表示部)、21は操作部、27,28は誘導加熱コイル、29はラジエントコイル、30は鍋(調理容器)、31,32,43,44は薄膜パターン(温度センサ)、34は封止材、35は接続具、36は制御回路、および45はシリカコートを示す。

Claims (1)

  1. トッププレートの下面側に誘導加熱コイルを配設し、この誘導加熱コイルからの磁束によりトッププレート上の適正位置を示す加熱部にセットした調理容器を加熱するとともに、この調理容器の温度を検知する温度センサを備えたものにおいて、
    前記温度センサは、前記トッププレートの上面に導電性の薄膜からなるパターニングを施すとともに、前記加熱部の略中心部で折り返すU字状の薄膜パターンを形成し、この薄膜パターンの導電率に基づき温度を検出する構成とし、且つ該薄膜パターンの端部と電気的に接続する接続具を、前記トッププレートのフレーム内に封止材により封止した構成としたことを特徴とする加熱調理器。
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