JP4231803B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、温度検知構造を改良した誘導加熱調理器に関する。
従来より、誘導加熱調理器においては、図12に示すように、被加熱調理器具1を載置するトッププレート2の下方に誘導加熱コイル3が設けられ、被加熱調理器具1を誘導加熱するようになっている。又、トッププレート2の下面には、一般的に、温度検知素子4が押え部材5により押し当てて設けられている。
しかしながら、このものの場合、温度検知素子4は被加熱調理器具1の底部の一箇所(温度検知素子4の直上の部分)の温度しか検知できない。このため、被加熱調理器具1の底部が凹部1aで示すような凹状になっているような場合には、被加熱調理器具1の温度を正確に検知することができない。特に、トッププレート2の材料は一般に耐熱ガラスであり、熱伝導率が小さくて、横方向にはほとんど熱伝導しないため、被加熱調理器具1の底部が平坦で(凹状になっていなくて)トッププレート2に密接していないと、正確な温度検知ができない。このため、被加熱調理器具1の温度が急激に上昇するような場合には、それに対する応答性が悪く、油を引いた予熱時等の空焚きの際には、発火に至る可能性を有していた。
これに対して、特開平6−302378号公報には、トッププレートの下面に窒化アルミニウム焼結体又はアルミナ磁器から成る感熱板を取付け、この感熱板に、支持台とケースとで挟んだサーミスタを取付けたものが示されている。
特開平6−302378号公報
上述の特開平6−302378号公報に記載のものでは、トッププレートに載置した被加熱調理器具の熱が、トッププレートから感熱板、ケースを介してサーミスタに伝わり、検知される。従って、被加熱調理器具の底部が凹状になっていても、その熱がサーミスタに伝わり、温度検知できる。しかしながら、ケースからサーミスタへの熱伝導は、それらの接触にのみ頼ったものであり、その熱抵抗の大きさ故に、精度の良い温度検知ができない。
特に、200〔V〕電源の多口誘導加熱調理器は、卓上用の100〔V〕電源のものと異なり、本格的な加熱調理を行うために、高火力であり、被加熱調理器具がフライパン等の熱容量の小さなものの場合、それの温度は数十秒で200〔℃〕以上に上昇する。これに対して、トッププレートやこのトッププレートからサーミスタに熱伝導するまでの部品の熱容量や熱抵抗のために、サーミスタの温度上昇が被加熱調理器具の温度上昇よりも遅れ、オンオフ制御ではサーミスタの温度は180〔℃〕となり、この時点で加熱を停止しても、そのときの被加熱調理器具の温度は400〔℃〕以上にもなることがある。そのために、トッププレートやこのトッププレートからサーミスタに熱伝導するまでの部品の温度は、加熱が停止された後も上昇し続け、サーミスタの温度は300〔℃〕程度まで上昇することがある。
よって、サーミスタの耐熱温度は300〔℃〕程度が必要となり、それを満たす耐熱性に優れた円筒形のガラス封止タイプのサーミスタが使用される。このため、ケースに対するサーミスタの接触は円筒形ガラスの周側面が接する線接触となり、ケースからサーミスタに熱が伝導されにくい。よって、この場合も、フライパンに油を引いて予熱する場合や、少量の油を入れて揚げ調理をする場合等には、油が発火する可能性がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、被加熱調理器具の底部が平坦でなくても正確な温度検知でき、しかも、トッププレートから温度検知素子に伝導性良く熱が伝導されて精度の良い温度検知ができる誘導加熱調理器を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の誘導加熱調理器においては、調理器本体と、この調理器本体の上面を構成し、被加熱調理器具を載置する載置部を有するトッププレートと、前記載置部に載置された被加熱調理器具を加熱する誘導加熱コイルと、前記トッププレートの載置部の下面に設けられ、前記被加熱調理器具の温度を検知する温度検知部と、この温度検知部の検知結果に基づいて前記誘導加熱コイルを制御する制御手段とを具備し、前記温度検知部を、非金属材料から成り、筒部を一体に形成して有する熱伝導部と、それ以外の集熱部とを具える集熱プレートと、この集熱プレートの前記熱伝導部の筒部に収納されて該集熱プレートに密接又は近接する温度検知素子と、前記集熱プレートの前記熱伝導部の筒部に収容されて前記温度検知素子の前記集熱プレートに密接又は近接する部分以外の部分を囲って設けられた熱伝導部材とにより構成したことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記第1の手段(請求項1の発明)によれば、被加熱調理器具の底部が平坦でなくても、その熱がトッププレートから集熱プレート、熱伝導部材を介して温度検知素子に伝わり、検知される。又、その場合、集熱プレートは非金属材料から成るため、誘導加熱されることがなく、正確な温度検知ができる。そして、特にトッププレートから温度検知素子へは、集熱プレートを介するだけでなく、集熱プレートの熱伝導部に一体に形成して有する筒部に温度検知素子と共に収容されて温度検知素子の集熱プレートと密接又は近接する部分以外の部分を囲って設けた熱伝導部材を介して熱伝導されるので、伝導性良く熱が伝導されて精度の良い温度検知ができる。
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図2には、トッププレート11を示している。このトッププレート11は耐熱ガラスにより構成しており、図1に示す被加熱調理器具(例えば鍋)12を載置する2つの載置部13,14と載置部15を上面に表示して有しており、前部にはそれらについての火力表示部16,17,18を有している。又、このトッププレート11の外周にはサッシュ19を設けていて、これが後部に排気口20,21を有している。
次いで、図3には、調理器本体22を示している。この調理器本体22は、外殻が本体ケース23であり、これの上方にトッププレート11が位置することによって、調理器本体22の上面をトッププレート11が構成している。
本体ケース23の内部には、上記トッププレート11の載置部13,14の直下に位置して誘導加熱コイル24,25を配設しており、これらによって、載置部13,14に載置した被加熱調理器具12をそれぞれ誘導加熱するようにしている。なお、トッププレート11の残りの載置部15の直下には、例えばニクロム線から成るラジエントヒータ26(図2参照)を配設しており、これによって、載置部15に載置した被加熱調理器具(図示せず)を加熱するようにしている。
又、本体ケース23の前面には、操作パネル27とオーブン扉28を設けており、そのうちの操作パネル27によって、上記誘導加熱コイル24,25やラジエントヒータ26についての操作を使用者が行い得るようにしており、オーブン扉28の後方(本体ケース23の内部)には、オーブン(図示せず)が連なっている。
そして又、トッププレート11の下面中、特に前記載置部13,14の中心部の直下位置には、温度検知部29,30を設けている。これらの温度検知部29,30は同一構造であり、図1には、そのうちの温度検知部29を代表として詳細に示している。この温度検知部29(温度検知部30)は、上記載置部13(載置部14)の中心部の直下位置でトッププレート11の下面に密接させた集熱プレート31と、この集熱プレート31に密接又は近接(図示例は密接)した温度検知素子32と、この温度検知素子32の上記集熱プレート31に密接又は近接した部分以外の部分を囲って設けた熱伝導部材33とにより構成している。
更に詳細には、集熱プレート31は、非金属材料から成るもので、その非金属材料としては、窒化アルミニウムや、セラミック、特にはアルミニウムの1/3以上の熱伝導率を有するセラミック、窒化アルミニウムを主成分としたもの、もしくは窒化珪素を主成分としたもの等であり、これらの材料で、例えば、誘導加熱コイル24(誘導加熱コイル25)の直径の半分以上の直径の円形に形成しており、その中心部一帯の部分からこれの下面に形成した例えば円筒形の筒部までが熱伝導部31aであって、それ以外の外周側部分が集熱部31bとなっている。
これに対して、温度検知素子32は、例えば円筒形のガラス封止のサーミスタであり、これを上記集熱プレート31の熱伝導部31a内に収納してその内上面(集熱プレート31の下面)に密接又は近接させている。
そして、熱伝導部材33は、例えばシリコンや、セラミック、エポキシ樹脂等であり、これを上記温度検知素子32が収納された集熱プレート31の熱伝導部31a内に注入したり焼付けたりして該熱伝導部31a内を埋め、もって温度検知素子32の前記集熱プレート31(熱伝導部31a)に密接又は近接した部分以外の部分に充填され、該温度検知素子32の集熱プレート31に密接又は近接する部分以外の部分を囲っている。なお、この熱伝導部材33は、温度検知素子32の集熱プレート31に密接又は近接する部分以外の部分の大半を囲っていれば良く、全部を囲う必要はない。
加えて、温度検知素子32は口出し線34を有しており、この口出し線34は、上記集熱プレート31の熱伝導部31a内から、誘導加熱コイル24(誘導加熱コイル25)を支持したコイル支え35を貫通してその下方に導出された基部分34aと、これに接続されてコイル支え35の直下位置を配線された先部分34bとから成っており、そのうちの基部分34aを温度検知素子(サーミスタ)32の封止ガラスの割れを防止すべく該封止ガラスと熱膨張率が同じのジメット線(磁性体)で構成し、他方、誘導加熱コイル24(誘導加熱コイル25)近傍の部分である先部分34bの材料を、非磁性体としている。
このほか、図4には、制御装置36を示している。この制御装置36は、前記本体ケース23の内部に設けたもので、制御手段であり、マイクロコンピュータから成っている。又、この制御装置36には、前記操作パネル27に存する操作部37から操作信号が入力されると共に、前記温度検知部29,30から温度検知信号が入力されるようにしており、これらの入力並びにあらかじめ記憶された制御プログラムに基づいて、制御装置36は、前記操作パネル27に存する表示部38の作動を制御すると共に、前記誘導加熱コイル24,25をインバータ39を介して制御するようにしている。
なお、制御装置36は、そのほか、前記ラジエントヒータ26をも制御するようにしている。又、温度検知素子32の前記口出し線34は、制御装置36に対する温度検知素子32の接続に供している。
更に、図3には、調理器本体22の組込みに供したキッチンの調理台40を示している。
次に、上記構成のものの作用を述べる。
トッププレート11の載置部13,14に被加熱調理器具12を載置して誘導加熱コイル24,25に通電することにより行う誘導加熱調理中、被加熱調理器具12の熱は、トッププレート11の載置部13,14から集熱プレート31、熱伝導部材33を介して温度検知素子32に伝わり、検知される。従って、被加熱調理器具12の底部が図1に凹部12aで示すような凹状になっていても、その熱は温度検知素子32に伝わり、温度検知できる。又、その場合、集熱プレート31は非金属材料から成るため、誘導加熱されることがなく、正確な温度検知ができる。従って、被加熱調理器具12の温度が急激に上昇するような場合にも、それに対する応答性が良く、油を引いた予熱時等の空焚きの際に、誘導加熱コイル24,25の作動を速やかに停止させることができて、発火に至ることのないようにできる。
そして、特にトッププレート11から温度検知素子32へは、集熱プレート31を介するだけでなく、集熱プレート31の熱伝導部31aに一体に形成して有する筒部に温度検知素子32と共に収容されて温度検知素子32の集熱プレート31に密接又は近接する部分以外の部分を囲って設けた熱伝導部材33を介して熱伝導されるので、伝導性良く熱が伝導されて精度の良い温度検知ができるものであり、これによって、被加熱調理器具12の温度が急激に上昇するような場合の応答性を一層良くできて、油を引いた予熱時等の空焚きの際や、少量の油を入れて揚げ調理をする場合の、誘導加熱コイル24,25の作動停止が一層速やかにできて、一層発火に至ることのないようにできる。
又、この場合、特に本構成のものにおいては、集熱プレート31を、温度検知素子32が密接又は近接する熱伝導部31aと、それ以外の集熱部31bとから成るものとし、熱伝導部材33を、温度検知素子32の上記熱伝導部31aに密接又は近接する部分以外の部分に充填してそれを囲うように設けている。これにより、集熱プレート31から温度検知素子32への熱伝導を一層良くできて、一層精度の良い温度検知ができる。
更に、本構成のものにおいては、温度検知素子32が口出し線34を有し、この口出し線34の誘導加熱コイル24,25近傍の部分(先部分34b)の材料を非磁性体としている。これにより、その口出し線34の誘導加熱コイル24,25近傍の部分(先部分34b)が誘導加熱されることがないので、それの発熱に影響されない一層正確且つ精度の良い温度検知ができる。
加えて、本構成のものにおいては、集熱プレート31の非金属材料を窒化アルミニウムや、セラミック、特にはアルミニウムの1/3以上の熱伝導率を有するセラミック、窒化アルミニウムを主成分としたもの、もしくは窒化珪素を主成分としたものとしている。
そのうち、特にアルミニウムの1/3以上の熱伝導率を有するセラミックに関して、トッププレート11の下面と誘導加熱コイル24,25の上面との間隔は、通常、約3〔mm〕である。これは、それ以上であると、漏れ磁束が多くなるため、誘導加熱コイル24,25の等価インダクタンスが大きくなり、誘導加熱コイル24,25の端子電圧が大きくなって、インバータ39を構成するIGBTのスイッチング損失が大きくなるからである。又、同時に、誘導加熱コイル24,25に流れる電流が大きくなり、インバータ39に流れる電流も大きくなって、それらの損失が大きくなるため、それらの温度が上昇すると共に、加熱効率が悪くなるからでもある。
一方、トッププレート11の下面と誘導加熱コイル24,25の上面との間隔を小さくしても、被加熱調理器具12の熱によりトッププレート11が加熱され、その熱により更に誘導加熱コイル24,25が加熱される。又、その状況で、誘導加熱コイル24,25を冷却する冷却風が流れにくくなり、誘導加熱コイル24,25の温度が過昇状態になる。
この約3〔mm〕の間隔スペースに集熱プレート31を配置するには、集熱プレート31の厚みはそれ以下にしなければならない。従って、非金属材料から成る集熱プレート31を、通常の1〔mm〕圧のアルミ板など金属材料から成る集熱プレートと同等の熱伝導性能とするためには、それの1/3以上の熱伝導率が必要となる。よって、集熱プレート31の非金属材料は、セラミックの場合、アルミニウムの1/3以上の熱伝導率を有するセラミックとした。なお、通常、温度検知素子32のケース等に用いられるアルミニウムの熱伝導率は、一般のアルミニウムの1/10以下であるため、集熱プレート31の材料としては適当ではない。
又、集熱プレート31の非金属材料としての、窒化アルミニウムや、窒化アルミニウムを主成分としたものは、アルミニウムとほゞ同等の熱伝導率を有し、それ故、誘導加熱されることなく、広範にトッププレート11の熱を伝導できるものであり、もって応答性良く、精度の良い温度検知をするのに効果を発揮する。
更に、集熱プレート31の非金属材料としての、窒化珪素を主成分としたものは、熱伝導率がアルミニウムの約40〔%〕であり、従って、上述同様、誘導加熱されることなく、広範にトッププレート11の熱を伝導でき、もって応答性良く、精度の良い温度検知をするのに効果を発揮する。又、この窒化珪素を主成分としたものは、機械的強度にも優れている。
以上に対して、図5ないし図11は第1ないし第3参考例と本発明の第2及び第3実施例(第2及び第3の実施形態)を示すもので、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第1参考例]
図5に示す第1参考例においては、温度検知部29,30における集熱プレート31の熱伝導部31cを、前述の筒部を有する熱伝導部31aに代えて、筒部を有さない(集熱部31bと面一な)平板状となし、これの下面に温度検知素子32を密接又は近接させて、その下に熱伝導部材33を盛ることにより、熱伝導部材33が、温度検知素子32の集熱プレート31(熱伝導部31c)に密接又は近接する部分以外の部分に充填されて、その温度検知素子32の集熱プレート31に密接又は近接する部分以外の部分を囲うように設けている。なお、この場合も、熱伝導部材33は、温度検知素子32の集熱プレート31に密接又は近接する部分以外の部分の大半を囲っていれば良く、全部を囲う必要はない。
このようにしても、第1実施例同様の優れた熱伝導性能を得ることができる。
[第2参考例]
図6及び図7に示す第2参考例においては、温度検知部41を、前述の温度検知部29,30に代わり、集熱プレート31同様の非金属材料から成る平坦な集熱プレート42と、この集熱プレート42の下面に焼付け又は蒸着した温度検知材料(例えばマンガン−ニッケル系の酸化物や、マンガン−コバルト−ニッケル系の酸化物、炭化珪素など)から成る温度検知素子43とにより構成している。なお、温度検知素子43の両側には、制御装置36との接続に供する口出し部として、非磁性体である銀ペースト等から成る電極44を焼付けて設けている。
このようにしても、被加熱調理器具12の底部が平坦でなくても、その熱がトッププレート11から集熱プレート42を介して温度検知素子43に伝わり、検知される。又、その場合、集熱プレート42は前述同様の非金属材料から成るため、誘導加熱されることがなく、正確な温度検知ができる。そして、特に温度検知素子43は集熱プレート42に焼付け又は蒸着しているので、熱伝導性が良く、故に伝導性良く熱が伝導されて精度の良い温度検知ができる。
更に、この場合、温度検知素子43は集熱プレート42に焼付け又は蒸着しているので、組立性も良くすることができる。
加えて、温度検知素子43の両側には、口出し部として、非磁性体から成る電極44を設けており、それが誘導加熱されることがないので、それの発熱に影響されない一層正確且つ精度の良い温度検知ができる。
[第3参考例]
図8及び図9に示す第3参考例においては、温度検知部51を、前述の温度検知部29,30に代わり、集熱プレート31同様の非金属材料から成る平坦な集熱プレート52と、この集熱プレート52の下面に設けた導電パターンから成る口出し部53と、この口出し部53に接続して設けた平板チップ状の温度検知素子54とにより構成し、口出し部53を制御装置36に接続している。
このようにしても、被加熱調理器具12の底部が平坦でなくても、その熱がトッププレート11から集熱プレート52を介して温度検知素子54に伝わり、検知される。又、その場合、集熱プレート52は前述同様の非金属材料から成るため、誘導加熱されることがなく、正確な温度検知ができる。そして、特に温度検知素子54は平板チップ状のものであり、熱容量が小さいので、伝導性良く熱が伝導されて精度の良い温度検知ができる。
更に、この場合、温度検知素子54の口出し部53が集熱プレート52に設けた導電パターンから成るため、それを銅など非磁性体で構成できると共に、薄く構成できるので、誘導加熱されにくく、それの発熱に影響されない一層正確且つ精度の良い温度検知ができる。
[第実施例]
図10に示す第実施例においては、集熱プレート31を断熱体61で被っている。
このものでは、誘導加熱コイル24,25を冷却する冷却風によって集熱プレート31の温度が下げられることを防止できて、より正確且つ精度の良い温度検知ができる。
なお、断熱体61で被う集熱プレートは、第1実施例の集熱プレート31に限られず、第2参考例の集熱プレート42、及び第3参考例の集熱プレート52であっても良い。
[第実施例]
図11に示す第実施例においては、誘導加熱コイルが、前記誘導加熱コイル24,25のようなそれぞれ一重のコイルでなくて、内側の誘導加熱コイル71と外側の誘導加熱コイル72の二重となっていて、その両コイル71,72間に温度検知素子32が位置するように温度検知部29(30)を設けている。
このようにしても、第1実施例同様の作用効果を得ることができる。
なお、この場合、両コイル71,72間に位置する温度検知素子は、第1実施例の温度検知部29,30の温度検知素子32に限られず、第2参考例の温度検知部41の温度検知素子43、及び第3参考例の温度検知部51の温度検知素子54であっても良い。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を示す主要部分の縦断面図 全体の平面図 全体の縦断面図 電気的構成のブロック図 第1参考例を示す図1部分相当図 第2参考例を示す図1部分相当図 図1部分相当下面図 第3参考例を示す図1部分相当図 図1部分相当下面図 本発明の第実施例を示す図1相当図 本発明の第実施例を示す図1相当図 従来例を示す図1相当図
符号の説明
図面中、11はトッププレート、12は被加熱調理器具、13,14は載置部、22は調理器本体、24,25は誘導加熱コイル、29,30は温度検知部、31は集熱プレート、31aは熱伝導部、31bは集熱部、31cは熱伝導部、32は温度検知素子、33は熱伝導部材、34は口出し線、34bは先部分(誘導加熱コイル近傍の部分)、36は制御装置(制御手段)、41は温度検知部、42は集熱プレート、43は温度検知素子、51は温度検知部、52は集熱プレート、53は口出し部、54は温度検知素子、61は断熱体、71,72は誘導加熱コイルを示す。

Claims (3)

  1. 調理器本体と、
    この調理器本体の上面を構成し、被加熱調理器具を載置する載置部を有するトッププレートと、
    前記載置部に載置された被加熱調理器具を加熱する誘導加熱コイルと、
    前記トッププレートの載置部の下面に設けられ、前記被加熱調理器具の温度を検知する温度検知部と、
    この温度検知部の検知結果に基づいて前記誘導加熱コイルを制御する制御手段と、
    を具備し、
    前記温度検知部を、
    非金属材料から成り、筒部を一体に形成して有する熱伝導部と、それ以外の集熱部とを具える集熱プレートと、
    この集熱プレートの前記熱伝導部の筒部に収納されて該集熱プレートに密接又は近接する温度検知素子と、
    前記集熱プレートの前記熱伝導部の筒部に収容されて前記温度検知素子の前記集熱プレートに密接又は近接する部分以外の部分を囲って設けられた熱伝導部材と、
    により構成したことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 温度検知素子が口出し線を有し、この口出し線の誘導加熱コイル近傍の部分の材料を非磁性体としたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 集熱プレートを断熱体で被ったことを特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱調理器。
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