JP2822561B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
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Description
加熱調理器に関するものである。
プレートの底面に接触固定させ、調理プレート上に載置
した鍋底の温度を検知して、調理物の温度を調節した
り、鍋のから焼きを防止するようにしているが、その具
体的な取り付けは第4図のようになっていた。すなわ
ち、誘導加熱コイル1の中央の空胴部に設けた温度検知
素子2を、アルミなどの熱伝導の良い金属によって構成
した保持体3に挿入し、ばねなどの弾性体4で調理プレ
ート5の底面に押し付けていた。
り付ける場合はとくに大きな支障はないが、温度検知素
子を複数個とりつけ、様々の温度検知を行なって性能の
向上を図ろうとする場合に問題があった。例えば、調理
用鍋の鍋底の温度検知とともに鍋の伝誘熱によって調理
プレート5が高温になっていた場合、使用直後に誤って
手で触れて火傷したりするのを防止するため、調理プレ
ート5自体の温度を検知して、表示させたり、温度検知
素子自体の故障をカバーするため、保護回路用の温度検
知素子の温度検知素子2の追加等が考えられる。ところ
が従来の構成においては、温度検知素子2を金属の保持
体3で支持していたため、素子どうしの電気的な絶縁や
熱絶縁が困難であり、また、加工上に制約があって、保
持体3自体の形状が大きくなり、誘導加熱コイル1の中
央部に収納できなくなるなどの不具合があり、複数の温
度検知素子2の取り付け構造としては、満足すべきもの
ではなかった。
では困難であった複数の温度検知素子の取り付けを容易
にできる構造を実現し性能や安全性の高い誘導加熱調理
器を実現しようとするものである。
知素子の保持体の具体的な材料を提供するものである。
接接触して衝撃等により破損するのを防止し、故障の少
ない温度検知機構を実現するものである。
導加熱コイルの中央に複数の温度検知素子を配置し、前
記複数の温度検知素子の各素子の間は耐熱樹脂により区
切られ、かつ、耐熱性樹脂による保持体でプレート裏面
に接触固定したものである。
検知素子の保持体を構成する耐熱樹脂の材料を芳香族ポ
リエステル系の液晶ポリマー樹脂としたものである。
検知素子の上面を、保持体の上面より下方に位置するよ
うに保持するとともに、温度検知素子と調理プレートの
隙間に熱伝導性の充填剤を充填したものである。
および熱絶縁が図れ、独立した温度検知が行なえるとと
もに、金属の保持体に比べ、加工が容易で、細かい形状
も実現でき、温度素子自体をより近接して配置できるた
め、温度の取り付け部の小型化がはかれ、複数個の温度
検知素子であっても誘導加熱コイルの中央部の空胴部に
配置が可能となる。
られる電気絶縁性と熱絶縁性に優れた保持体が構成する
ことができる。
が直接調理プレートに接触する前に保持体が調理プレー
トにあたり、温度検知素子に衝撃力が加わらず、しかも
熱伝導充填剤により、調理プレートの温度は正確に検知
できる。
づき説明する。第1図において、調理器本体6の上面に
は着色透過性のセラミック等により構成された調理プレ
ート7があり、調理プレート7の下部には、中央に空胴
部8のある誘導加熱コイル9が設けられている。10は誘
導加熱コイル9の支持板である。誘導加熱コイル9の中
央には、複数の温度検知素子11,12を載置した耐熱性の
樹脂より構成された保持体13がある。温度検知素子11と
温度検知素子12の保持体13の溝13a,13bに挿入されてお
り、各素子の間は樹脂で区切られ、互いに電気的あるい
は熱的に絶縁されている。さて温度検知素子11は誘導加
熱コイル9の駆動回路14に接続され、誘導加熱コイル9
への通電を制御する。温度検知素子12は調理プレート7
の温度表示回路15に接続されており、調理プレート7が
一定の温度以上になると表示ランプ16を点灯させる。17
は調理プレート7上に載置した調理鍋である。
17が加熱されると、鍋底の温度は調理プレート7を介し
て温度検知素子11,12に伝わる。温度検知素子11の設定
温度に達すると、調理プレート7の温度表示回路15の表
示ランプ16を点灯する。そして、調理鍋17の温度が温度
検知素子12の設定温度以上になれば、誘導加熱コイル9
の駆動回路14に信号を送り誘導加熱コイル9への通電を
停止し、加熱を停止する。温度検知素子12は調理プレー
ト7が一定の温度以下にならないと表示回路15へ信号を
出さず表示ランプ16を消灯しないため、使用直後調理プ
レート9にふれて火傷することにたいし警告することが
でき、安全性が向上する。
め、互いに熱的,電気的に影響を与えることがあっては
不具合いとなる。しかし、本実施例によれば、各温度検
知素子11,12は耐熱性の樹脂で互いに区切られており熱
的,電気的に絶縁されているため、この様な不具合いを
防止できる。また、近接して位置する誘導加熱コイル9
との電気絶縁性も樹脂肉厚により確保できるため、温度
検知素子11,12の取り付けに場所をとらないという効果
がある。したがって、保持体13の形状も、小型化がしや
すく誘導加熱コイルの中央の空胴部に収納しやすくな
る。安全性や性能向上のため、複数の温度検知素子を設
置するためには、本発明の構造が非常に実用的である。
前記保持体13は、成型性のある耐熱樹脂で構成されてい
るが、その具体的な材料は、芳香族ポリエステル樹脂系
の液晶ポリマー樹脂を採用している。この樹脂の耐熱温
度は300度以上あり、通常の料理や調理鍋の空焚時の高
温にも十分耐えるものである。この材料の選定は、前記
温度検知素子11,12の保持体13の構造を実現する上で非
常に重要である。すなわち保持体13は温度検知素子11,1
2の支持体であると同時に温度検知素子11,12どうしの電
気絶縁、あるいは近接する誘導加熱コイル9と各温度検
知素子11,12とのあいだの電気絶縁性を200度以上の高温
時にも常時確保している必要がある。高温時における電
気絶縁性については、前記芳香族ポリエステル樹脂系の
液晶ポリマー樹脂は、その一例のグレード(ザイダーRC
−210)は米国、UL試験において10万時間の耐久性が確
認されており、十分な性能を有するものである。保持体
13の耐熱性が高くなれば、温度検知素子11,12の最高設
定温度を高くできるため、鉄板料理などの高温料理や、
高出力,高火力の料理に対応でき、より高性能の調理器
を実現できる。
持体13の詳細な構造は、第2図,第3図のように、調理
プレート7と接触する上面図18に温度検知素子11,12の
入る溝13a,13bが形成されており、溝13a,13bの深さは温
度検知素子11,12の外形より深くなっている。したがっ
て、温度検知素子11,12を保持体13に取り付けると温度
検知素子11,12の上面部19が保持体13の上面部18より低
くなるよう構成している。そして、温度検知素子11,12
と調理プレート7の隙間には、熱伝導性の大きなシリコ
ン樹脂等で形成される熱伝導性充填剤20が充填されてい
る。
11,12の上面に来るようにしているため、温度検知素子1
1,12が調理プレート7に強い力で押し付けられることが
ない。したがって、温度検知素子11,12が硝子などの破
損しやすい外かくでできていたとしても、調理プレート
7に当たって、破れたりすることがない。このとき調理
プレート7と温度検知素子11,12との間の隙間により発
生する熱応答性の遅れは、熱伝導性の充填剤20により改
善され、より実用的な保持体13の構成が可能となる。す
なわち、故障の少ない温度検知機構が実現できる。
導加熱コイルの中央に複数の温度検知素子を取り付ける
ことが容易となり、調理性能や安全性に優れた誘導加熱
調理器を提供できる。
持体の具体的な構成が可能となり、高温で火力の高い調
理器が実現できる。
を有する誘導加熱調理器を提供できる。
図、第2図は同温度検知素子の取り付け部の詳細断面
図、第3図は同要部斜視図、第4図は従来の誘導加熱調
理器の断面図である。 7……調理プレート、9……誘導加熱コイル、11,12…
…温度検知素子、13……保持体、13a,13b……保持体の
溝、18……保持体の上面部、19……温度検知素子の上面
部、20……熱伝導性充填剤。
Claims (3)
- 【請求項1】調理プレートと、誘導加熱コイルと、調理
プレートの温度を検知する複数の温度検知素子とを有
し、前記複数の温度検知素子は、各素子の間を耐熱樹脂
により区切る保持体でプレート裏面に固定されてなる誘
導加熱調理器。 - 【請求項2】保持体は、芳香族ポリエステル樹脂系の液
晶ポリマー樹脂で構成してなる請求項1記載の誘導加熱
調理器。 - 【請求項3】保持体は、温度検知素子の上面を保持体の
上面より下方に位置するよう保持するとともに、温度検
知素子と調理プレートの隙間に熱伝導性の充填剤を充填
したことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱
調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7940790A JP2822561B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7940790A JP2822561B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03280384A JPH03280384A (ja) | 1991-12-11 |
JP2822561B2 true JP2822561B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=13689005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7940790A Expired - Lifetime JP2822561B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2822561B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101400759B1 (ko) * | 2012-09-18 | 2014-05-27 | 에버맥스(주) | 온도측정센서를 구비한 전자기유도 가열장치 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3885637B2 (ja) * | 2002-04-02 | 2007-02-21 | 松下電器産業株式会社 | 加熱調理器 |
JP2005310565A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Sharp Corp | 電磁調理器 |
-
1990
- 1990-03-28 JP JP7940790A patent/JP2822561B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101400759B1 (ko) * | 2012-09-18 | 2014-05-27 | 에버맥스(주) | 온도측정센서를 구비한 전자기유도 가열장치 |
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---|---|
JPH03280384A (ja) | 1991-12-11 |
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