JP2822561B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器

Info

Publication number
JP2822561B2
JP2822561B2 JP7940790A JP7940790A JP2822561B2 JP 2822561 B2 JP2822561 B2 JP 2822561B2 JP 7940790 A JP7940790 A JP 7940790A JP 7940790 A JP7940790 A JP 7940790A JP 2822561 B2 JP2822561 B2 JP 2822561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
temperature detecting
induction heating
cooking plate
detecting element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7940790A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03280384A (ja
Inventor
純一 宮川
弘文 仲倉
和一 岡田
章 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7940790A priority Critical patent/JP2822561B2/ja
Publication of JPH03280384A publication Critical patent/JPH03280384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2822561B2 publication Critical patent/JP2822561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、家庭用の加熱調理器として使用される誘導
加熱調理器に関するものである。
従来の技術 従来、誘導加熱調理器において、温度検知素子を調理
プレートの底面に接触固定させ、調理プレート上に載置
した鍋底の温度を検知して、調理物の温度を調節した
り、鍋のから焼きを防止するようにしているが、その具
体的な取り付けは第4図のようになっていた。すなわ
ち、誘導加熱コイル1の中央の空胴部に設けた温度検知
素子2を、アルミなどの熱伝導の良い金属によって構成
した保持体3に挿入し、ばねなどの弾性体4で調理プレ
ート5の底面に押し付けていた。
発明が解決しようとする課題 上記のような構成において、単一の温度検知素子を取
り付ける場合はとくに大きな支障はないが、温度検知素
子を複数個とりつけ、様々の温度検知を行なって性能の
向上を図ろうとする場合に問題があった。例えば、調理
用鍋の鍋底の温度検知とともに鍋の伝誘熱によって調理
プレート5が高温になっていた場合、使用直後に誤って
手で触れて火傷したりするのを防止するため、調理プレ
ート5自体の温度を検知して、表示させたり、温度検知
素子自体の故障をカバーするため、保護回路用の温度検
知素子の温度検知素子2の追加等が考えられる。ところ
が従来の構成においては、温度検知素子2を金属の保持
体3で支持していたため、素子どうしの電気的な絶縁や
熱絶縁が困難であり、また、加工上に制約があって、保
持体3自体の形状が大きくなり、誘導加熱コイル1の中
央部に収納できなくなるなどの不具合があり、複数の温
度検知素子2の取り付け構造としては、満足すべきもの
ではなかった。
そこで、本発明は第1の目的として、上記従来の構造
では困難であった複数の温度検知素子の取り付けを容易
にできる構造を実現し性能や安全性の高い誘導加熱調理
器を実現しようとするものである。
第2の目的として、高温や高火力に耐えられる温度検
知素子の保持体の具体的な材料を提供するものである。
第3の目的として、温度検知素子が調理プレートに直
接接触して衝撃等により破損するのを防止し、故障の少
ない温度検知機構を実現するものである。
課題を解決するための手段 第1の目的を達成するための本発明の第1の手段は誘
導加熱コイルの中央に複数の温度検知素子を配置し、前
記複数の温度検知素子の各素子の間は耐熱樹脂により区
切られ、かつ、耐熱性樹脂による保持体でプレート裏面
に接触固定したものである。
第2の目的を達成するための第2の手段として、温度
検知素子の保持体を構成する耐熱樹脂の材料を芳香族ポ
リエステル系の液晶ポリマー樹脂としたものである。
第3の目的を達成するための第3の手段として、温度
検知素子の上面を、保持体の上面より下方に位置するよ
うに保持するとともに、温度検知素子と調理プレートの
隙間に熱伝導性の充填剤を充填したものである。
作用 上記第1の手段により、複数の素子間は電気絶縁性、
および熱絶縁が図れ、独立した温度検知が行なえるとと
もに、金属の保持体に比べ、加工が容易で、細かい形状
も実現でき、温度素子自体をより近接して配置できるた
め、温度の取り付け部の小型化がはかれ、複数個の温度
検知素子であっても誘導加熱コイルの中央部の空胴部に
配置が可能となる。
第2の手段により、空焼き時や高火力の高温にも耐え
られる電気絶縁性と熱絶縁性に優れた保持体が構成する
ことができる。
第3の手段により、硝子等に封入された温度検知素子
が直接調理プレートに接触する前に保持体が調理プレー
トにあたり、温度検知素子に衝撃力が加わらず、しかも
熱伝導充填剤により、調理プレートの温度は正確に検知
できる。
実 施 例 以下、本発明の実施例について、第1図〜第3図に基
づき説明する。第1図において、調理器本体6の上面に
は着色透過性のセラミック等により構成された調理プレ
ート7があり、調理プレート7の下部には、中央に空胴
部8のある誘導加熱コイル9が設けられている。10は誘
導加熱コイル9の支持板である。誘導加熱コイル9の中
央には、複数の温度検知素子11,12を載置した耐熱性の
樹脂より構成された保持体13がある。温度検知素子11と
温度検知素子12の保持体13の溝13a,13bに挿入されてお
り、各素子の間は樹脂で区切られ、互いに電気的あるい
は熱的に絶縁されている。さて温度検知素子11は誘導加
熱コイル9の駆動回路14に接続され、誘導加熱コイル9
への通電を制御する。温度検知素子12は調理プレート7
の温度表示回路15に接続されており、調理プレート7が
一定の温度以上になると表示ランプ16を点灯させる。17
は調理プレート7上に載置した調理鍋である。
さて、本実施例においてその動作を説明する。調理鍋
17が加熱されると、鍋底の温度は調理プレート7を介し
て温度検知素子11,12に伝わる。温度検知素子11の設定
温度に達すると、調理プレート7の温度表示回路15の表
示ランプ16を点灯する。そして、調理鍋17の温度が温度
検知素子12の設定温度以上になれば、誘導加熱コイル9
の駆動回路14に信号を送り誘導加熱コイル9への通電を
停止し、加熱を停止する。温度検知素子12は調理プレー
ト7が一定の温度以下にならないと表示回路15へ信号を
出さず表示ランプ16を消灯しないため、使用直後調理プ
レート9にふれて火傷することにたいし警告することが
でき、安全性が向上する。
このように各温度検知素子は独立した動作をするた
め、互いに熱的,電気的に影響を与えることがあっては
不具合いとなる。しかし、本実施例によれば、各温度検
知素子11,12は耐熱性の樹脂で互いに区切られており熱
的,電気的に絶縁されているため、この様な不具合いを
防止できる。また、近接して位置する誘導加熱コイル9
との電気絶縁性も樹脂肉厚により確保できるため、温度
検知素子11,12の取り付けに場所をとらないという効果
がある。したがって、保持体13の形状も、小型化がしや
すく誘導加熱コイルの中央の空胴部に収納しやすくな
る。安全性や性能向上のため、複数の温度検知素子を設
置するためには、本発明の構造が非常に実用的である。
さてここで、本発明の第2の手段について説明する。
前記保持体13は、成型性のある耐熱樹脂で構成されてい
るが、その具体的な材料は、芳香族ポリエステル樹脂系
の液晶ポリマー樹脂を採用している。この樹脂の耐熱温
度は300度以上あり、通常の料理や調理鍋の空焚時の高
温にも十分耐えるものである。この材料の選定は、前記
温度検知素子11,12の保持体13の構造を実現する上で非
常に重要である。すなわち保持体13は温度検知素子11,1
2の支持体であると同時に温度検知素子11,12どうしの電
気絶縁、あるいは近接する誘導加熱コイル9と各温度検
知素子11,12とのあいだの電気絶縁性を200度以上の高温
時にも常時確保している必要がある。高温時における電
気絶縁性については、前記芳香族ポリエステル樹脂系の
液晶ポリマー樹脂は、その一例のグレード(ザイダーRC
−210)は米国、UL試験において10万時間の耐久性が確
認されており、十分な性能を有するものである。保持体
13の耐熱性が高くなれば、温度検知素子11,12の最高設
定温度を高くできるため、鉄板料理などの高温料理や、
高出力,高火力の料理に対応でき、より高性能の調理器
を実現できる。
さて次に、本発明の第3の手段について説明する。保
持体13の詳細な構造は、第2図,第3図のように、調理
プレート7と接触する上面図18に温度検知素子11,12の
入る溝13a,13bが形成されており、溝13a,13bの深さは温
度検知素子11,12の外形より深くなっている。したがっ
て、温度検知素子11,12を保持体13に取り付けると温度
検知素子11,12の上面部19が保持体13の上面部18より低
くなるよう構成している。そして、温度検知素子11,12
と調理プレート7の隙間には、熱伝導性の大きなシリコ
ン樹脂等で形成される熱伝導性充填剤20が充填されてい
る。
さてここで、保持体13の上面部18の方が温度検知素子
11,12の上面に来るようにしているため、温度検知素子1
1,12が調理プレート7に強い力で押し付けられることが
ない。したがって、温度検知素子11,12が硝子などの破
損しやすい外かくでできていたとしても、調理プレート
7に当たって、破れたりすることがない。このとき調理
プレート7と温度検知素子11,12との間の隙間により発
生する熱応答性の遅れは、熱伝導性の充填剤20により改
善され、より実用的な保持体13の構成が可能となる。す
なわち、故障の少ない温度検知機構が実現できる。
発明の効果 以上述べたように、本発明は、第1の手段により、誘
導加熱コイルの中央に複数の温度検知素子を取り付ける
ことが容易となり、調理性能や安全性に優れた誘導加熱
調理器を提供できる。
第2の手段により、耐熱性に優れた温度検知素子の保
持体の具体的な構成が可能となり、高温で火力の高い調
理器が実現できる。
第3の手段により、故障や破損の少ない温度検知構造
を有する誘導加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の誘導加熱調理器の断面
図、第2図は同温度検知素子の取り付け部の詳細断面
図、第3図は同要部斜視図、第4図は従来の誘導加熱調
理器の断面図である。 7……調理プレート、9……誘導加熱コイル、11,12…
…温度検知素子、13……保持体、13a,13b……保持体の
溝、18……保持体の上面部、19……温度検知素子の上面
部、20……熱伝導性充填剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 6/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理プレートと、誘導加熱コイルと、調理
    プレートの温度を検知する複数の温度検知素子とを有
    し、前記複数の温度検知素子は、各素子の間を耐熱樹脂
    により区切る保持体でプレート裏面に固定されてなる誘
    導加熱調理器。
  2. 【請求項2】保持体は、芳香族ポリエステル樹脂系の液
    晶ポリマー樹脂で構成してなる請求項1記載の誘導加熱
    調理器。
  3. 【請求項3】保持体は、温度検知素子の上面を保持体の
    上面より下方に位置するよう保持するとともに、温度検
    知素子と調理プレートの隙間に熱伝導性の充填剤を充填
    したことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱
    調理器。
JP7940790A 1990-03-28 1990-03-28 誘導加熱調理器 Expired - Lifetime JP2822561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7940790A JP2822561B2 (ja) 1990-03-28 1990-03-28 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7940790A JP2822561B2 (ja) 1990-03-28 1990-03-28 誘導加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03280384A JPH03280384A (ja) 1991-12-11
JP2822561B2 true JP2822561B2 (ja) 1998-11-11

Family

ID=13689005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7940790A Expired - Lifetime JP2822561B2 (ja) 1990-03-28 1990-03-28 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2822561B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101400759B1 (ko) * 2012-09-18 2014-05-27 에버맥스(주) 온도측정센서를 구비한 전자기유도 가열장치

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3885637B2 (ja) * 2002-04-02 2007-02-21 松下電器産業株式会社 加熱調理器
JP2005310565A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Sharp Corp 電磁調理器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101400759B1 (ko) * 2012-09-18 2014-05-27 에버맥스(주) 온도측정센서를 구비한 전자기유도 가열장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03280384A (ja) 1991-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2051861C (en) Domestic cooking apparatus
US3883719A (en) Glass-ceramic cooktop with film heaters
US4150280A (en) High efficiency free expansion foil heating element
RU2138136C1 (ru) Электронагреваемый сосуд для кипячения воды
US4518850A (en) Electric cooker having temperature warning means
US3733462A (en) Heating element for flush top ranges
JP3351849B2 (ja) 調理用レンジのための電気加熱装置
JP2007287536A (ja) 誘導加熱調理器
US4394646A (en) Temperature indicator for a glass ceramic cooking surface
CN109744899B (zh) 一种加热效率高的食品加工机
JP4072772B2 (ja) 電熱装置
JP2822561B2 (ja) 誘導加熱調理器
EP1475998A1 (en) Electric heating assembly
GB2065883A (en) Temperature indicating means
CN115103470A (zh) 一种具有线圈盘的快速感温面板及使用它的电磁烹饪器具
EP1345473A3 (en) Electrical heating assembly for a cooking appliance with temperature sensing means
JPH03122992A (ja) 誘導加熱調理器
CN219761341U (zh) 烹饪器具
JP4231803B2 (ja) 誘導加熱調理器
CN110798923B (zh) 加热面板及无火灶
CN221511623U (zh) 感温组件及应用有该感温组件的家用电器
CN219161504U (zh) 测温组件和烹饪设备
CN217875966U (zh) 一种便于穿线的快速感温面板及使用它的电磁烹饪器具
CA1129923A (en) Temperature sensor for glass-ceramic cooktop
JPH0461823A (ja) 調理器具の温度過昇防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080904

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080904

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904

Year of fee payment: 12