JP3962493B2 - 鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎菜類収穫装置 - Google Patents

鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎菜類収穫装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鱗茎菜類の茎部および根部の切断作業を自動的にする鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎菜類収穫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば玉葱等の鱗茎菜類の茎部および根部の切断作業は、作業者による手作業にて行われ、作業者が一方の手で鱗茎菜類の略球状の実部をつかみ、他方の手に持ったはさみ等でその茎部および根部を切断している。しかし、この手作業は重労働である問題を有している。
【0003】
そこで、この問題を解消するために、この手作業の自動化を図る鱗茎菜類用茎根切断作業機として、例えば、茎部および根部を有する鱗茎菜類を投入する投入口を備えるとともに茎部および根部の切断された鱗茎菜類を排出する排出口を備えかつ前記投入口から前記排出口に向って鱗茎菜類が搬送される搬送経路部を備えた機体を具備し、この機体の搬送経路部に互いに逆方向に同期的に回転して鱗茎菜類をその茎部を下に向けた状態で搬送する一対の搬送ローラを互いに対向して配設するとともに、この機体の搬送経路部に茎部を下に向けた状態で搬送される鱗茎菜類の茎部および根部を茎部用刃および根部用刃で切断する茎部切断手段および根部切断手段を設けた構造が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記鱗茎菜類用茎根切断作業機では、一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の根部を根部切断手段の根部用刃で切断する場合に、鱗茎菜類の姿勢が不安定となり易く、根部切断手段にて鱗茎菜類の根部が所定位置で切断されないおそれがある問題を有している。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の根部を確実に所定位置で切断できる鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎菜類収穫装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機は、茎部および根部を有する鱗茎菜類を投入する投入口を備えるとともに茎部および根部の切断された鱗茎菜類を排出する排出口を備えかつ前記投入口から前記排出口に向って鱗茎菜類が搬送される搬送経路部を備えた機体と、この機体の搬送経路部にこの搬送経路部の搬送方向に沿って互いに対向して配設され、互いに逆方向に回転して茎部を下に向けた状態で鱗茎菜類を搬送する一対の搬送ローラと、前記機体の搬送経路部に設けられ、茎部が下を向いた状態で搬送される鱗茎菜類の茎部および根部を切断する茎部切断手段および根部切断手段とを具備し、この根部切断手段は、昇降可能な可動支持体と、この可動支持体にて支持され、前記一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の根部を切断する根部用刃と、この根部用刃による根部切断時に、前記一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の略球状の実部肩面に圧接して鱗茎菜類の姿勢を保持する姿勢保持体を有し、この姿勢保持体は、前記一対の搬送ローラのそれぞれの外周部とともに鱗茎菜類の実部を挟持する可撓性を有する姿勢保持用無端回行体にて形成され、前記可動支持体は、前記姿勢保持用無端回行体の内方に位置してこの姿勢保持用無端回行体上に載置され、前記姿勢保持用無端回行体が鱗茎菜類の実部の大きさに応じて変形すると、この姿勢保持用無端回行体の変形に応じて前記可動支持体が昇降し、この可動支持体の昇降により前記根部用刃の上下位置が調節されるものである。
【0007】
そして、茎部および根部切断処理前の鱗茎菜類を投入口から投入すると、この鱗茎菜類は一対の搬送ローラにて茎部を下に向けた状態で搬送され、この搬送中の鱗茎菜類の茎部が茎部切断手段にて切断されるとともに、根部が根部切断手段にて切断される。この根部切断手段の根部用刃による切断時には、姿勢保持体が一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の略球状の実部肩面に圧接し、この姿勢保持体にて鱗茎菜類の姿勢が保持され、根部用刃にて鱗茎菜類の根部が所定位置で切断される。この茎部および根部の切断処理後の鱗茎菜類は排出口から排出される。
【0008】
請求項2記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機は、請求項1記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機において、可動支持体は、根部用刃を収納する刃収納部と、鱗茎菜類の根部を前記刃収納部に導くための切欠き部とを有するものである。
【0009】
請求項3記載の鱗茎菜類収穫装置は、駆動手段にて駆動される走行部を下部に備えるとともに圃場に植生された鱗茎菜類を掘り取る掘取り部を前部に備えかつ茎部および根部の切断された鱗茎菜類を収容する収容部を後部に備えた装置本体と、この装置本体の前記掘取り部と前記収容部との中間部に配設された請求項1または2に記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機とを具備したものである。
【0010】
そして、掘取り部にて圃場に植生された鱗茎菜類が掘り取られ、この掘り取られた鱗茎菜類の茎部および根部が鱗茎菜類用茎根切断作業機にて切断され、この茎部および根部の切断された鱗茎菜類が収容部にて収容される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の鱗茎菜類用茎根切断作業機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明する。
【0012】
図1ないし図4において、1は機体で、この機体1は水平方向に長辺方向を有する外形略直方体状に形成され、この機体1の長辺方向に沿った一側面すなわち前側面には操作部2が突設され、この操作部2には押しボタンスイッチ3が設けられている。また、この機体1の下部には走行部5が設けられ、この走行部5には回転自在の車輪6が取り付けられている。
【0013】
さらに、この機体1の上部には供給部7が設けられ、この供給部7から茎部T2 および根部T3 を有する切断処理前の多数の鱗茎菜類としての玉葱Tが機体1の作業部10に連続的に供給される。
【0014】
また、この機体1の長辺方向の一端部には投入口11が上方に向って開口形成され、この投入口11とは反対側の長辺方向の他端部には側方に向って開口した排出口12が開口形成され、この機体1の内部には前記投入口11と前記排出口12とを連通する水平方向に沿った直線状の搬送経路部13が設けられ、この搬送経路部13にこの搬送経路部13の搬送方向Aに沿って作業搬送手段としての一対の搬送ローラ15が互いに対向して設けられている。
【0015】
この一対の搬送ローラ15は機体1の下側に長辺方向の一端部から他端近傍にわたって配設され、この一対の搬送ローラ15にて玉葱Tがこの搬送経路部13を水平方向に沿って直線状に搬送される。なお、この排出口12には排出シュート14が連設されている。
【0016】
そして、この搬送経路部13の途中には、搬送上流側から搬送下流側に向って略順に、向き合わせ手段16、根部起し手段としての一対の根部起し回転ブラシ17、根部切断手段18、横揺れ防止手段19、および、茎部切断手段20が配設されている。
【0017】
前記供給部7は、茎部T2 および根部T3 を有する多数の玉葱Tを載置する載置部21を前記機体1の上面部に備え、この載置部21は前記機体1の水平方向に沿った平面状の上面となる矩形状の載置底板22を有し、この載置底板22の周縁のうち短辺方向に沿った一端縁を除く部分には側板23が垂直状に立設されている。また、この載置底板22の上面のうち長辺方向の一端側部分には、図5および図6に示すように、先端側に向って下方向に傾斜した搬送傾斜板25が形成され、この搬送傾斜板25にて玉葱Tが自重により斜め下方に向って転がって搬送される。なお、この搬送傾斜板25の一側縁にはガイド側板26が垂直状に立設され、このガイド側板26にて玉葱Tが前記投入口11に直接投入されることが防止される。
【0018】
また、この供給部7は、図5および図6に示されるように、前記投入口11に向けて玉葱Tを1個ずつ互いに所定間隔をおいて連続的に供給する供給手段としての供給搬送コンベヤ31を有し、この供給搬送コンベヤ31は前記機体1の長辺方向の一端部において一側縁部から他側縁部にわたって配設され、この供給搬送コンベヤ31の搬出部は前記投入口11に連設されている。
【0019】
この供給搬送コンベヤ31は前記機体1の長辺方向に沿った回転中心軸を中心として回転する互いに離間対向したコンベヤ駆動プーリ32およびコンベヤ従動プーリ33を有し、これらのコンベヤ駆動プーリ32およびコンベヤ従動プーリ33にはゴム材料等にて成形された弾性変形可能なベルト等の供給用無端回行体35が巻き掛けられている。
【0020】
この供給用無端回行体35は、前記機体1の長辺方向の一端部に短辺方向の一端部近傍から他端部にわたって配設され、前記搬送傾斜板25の先端近傍にこの先端縁に沿って位置し、この供給用無端回行体35にて前記搬送傾斜板25からの玉葱Tが前記機体1の短辺方向の他端側から一端側に向って搬送される。また、この供給用無端回行体35の外面には回行方向に直交する水平方向に長辺方向を有する細長状の多数の仕切り片部36が供給用無端回行体35の回行方向に沿って互いに等間隔をおいて突出形成され、この隣合う仕切り片部36間には1個の玉葱Tが位置する。そして、この供給搬送コンベヤ31にて搬送された玉葱Tは前記投入口11から投入され、前記一対の搬送ローラ15の搬入部に向って自重落下することとなる。
【0021】
さらに、この供給部7は、図5に示されるように、一対のガイド弾性板体40a ,40b を有し、この一対のガイド弾性板体40a ,40b のうち前記供給搬送コンベヤ31の一側方すなわち前方に配設された一方のガイド弾性板体40a はゴム材料等にて曲面矩形状に形成され、他方のガイド弾性板体40b はゴム材料等にて平面矩形状に形成され、この他方のガイド弾性板体40b は前記供給搬送コンベヤ31の下方に位置して垂直状に配設されている。
【0022】
そして、この一対のガイド弾性板体40a ,40b にて、前記投入口11から投入された玉葱Tが前記一対の搬送ローラ15の搬入部に向って案内される。
【0023】
一方、前記作業部10の一対の搬送ローラ15は、互いに逆方向に同期的に回転、すなわちともに内側下方に向って回転し、玉葱Tの茎部T2 を下方向に引き込みながらその根部T3 を上方向に向けた状態でこの玉葱Tを搬送方向Aに沿って前記搬送経路部13を搬送するもので、これらの各搬送ローラ15はそれぞれ回転軸41を有し、この回転軸41は前記機体1の長辺方向に沿って水平状に配設され、この回転軸41には円筒体42が固着され、この円筒体42の外周面には図示しない細い帯状の搬送突条取付け溝が螺旋状に形成され、この搬送突条取付け溝にはゴム材料等からなる細長状の弾性搬送突条部材43が固着されている。この弾性搬送突条部材43の断面は略台形状に形成され、この弾性搬送突条部材43の螺旋状間のピッチはこの一対の搬送ローラ15の回転で玉葱Tを搬送可能なピッチで、玉葱Tの実部T1 の直径より少し小さい寸法である。
【0024】
また、この円筒体42の外周面には図示しない帯状の取付け溝が前記搬送突条取付け溝と連設した状態で螺旋状に形成され、この取付け溝には、図7に示すようにゴム材料等からなる帯状部材45が固着され、この帯状部材45の外面には多数の向き合わせ弾性突起46が螺旋方向に沿って互いに間隔をおいて形成されている。この向き合わせ弾性突起46は複数列、例えば2列をなして形成され、これらの各向き合わせ弾性突起46は先端側に向って縮径した截頭円錐状に形成されている。そして、これらの多数の向き合わせ弾性突起46が搬送中の玉葱Tの茎部T2 に係合し、この向き合わせ弾性突起46にて玉葱Tの向きが所定の正方向の向きに変えられる。この所定の正方向の向きとは玉葱Tの茎部T2 が下を向いた向きである。なお、この帯状部材45は前記弾性搬送突条部材43の一側にこの弾性搬送突条部材43の全長にわたって連続して形成されている。
【0025】
さらに、この一対の搬送ローラ15の搬入部の近傍には、図1および図4に示されるように、この一対の搬送ローラ15の上方に位置して向き合わせ弾性体49が垂直状に配設されている。この向き合わせ弾性体49はゴム材料等にて矩形板状に成形され、先端側が容易に弾性変形するようになっており、この向き合わせ弾性体49の先端部には作用接触部50が形成されている。そして、この向き合わせ弾性体49の作用接触部50がこの一対の搬送ローラ15による搬送中の不正方向を向いた玉葱Tの略球状の実部T1 上側側面に接触し、この作用接触部50にて玉葱Tの向きが所定の正方向の向きに変えられる。なお、この向き合わせ弾性体49、前記向き合わせ弾性突起46等にて前記向き合わせ手段16が構成されている。
【0026】
また、前記根部起し手段としての一対の根部起し回転ブラシ17は、互いに逆方向に同期的に回転、すなわちともに内側上方に向って回転し、前記搬送経路部13を通って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正方向を向いた状態で搬送される玉葱Tの髭状の根部T3 を起すもので、これらの各根部起し回転ブラシ17は、図8ないし図13に示すように、それぞれ傾斜回転軸51を有している。
【0027】
これらの各傾斜回転軸51は、金属材料等からなる一対の傾斜回転軸形成線材51a を互いに接触させた状態で螺旋状に捩って形成したもので、先端側に向って前記各搬送ローラ15に接近する方向である下方向に傾斜角θをもって傾斜した状態で前記各搬送ローラ15の上方に位置して回転自在に配設されている。
【0028】
また、これらの各傾斜回転軸51には合成樹脂等からなる同一長さの弾性変形可能な多数の根部起し毛52が外形円柱状になるように軸方向に並設して取り付けられ、それぞれ高さ位置の異なる状態で配設されている。
【0029】
すなわち、これらの各根部起し毛52の中央部が前記各傾斜回転軸形成線材51a 間で挿入挟持され、先端部に形成された作用接触毛先部53が略螺旋状の軌跡上に位置し、これらの各作用接触毛先部53の先端位置は前記搬送経路部13に対してこの搬送経路部13の搬送方向Aに向って徐々に下方向に変化している。
【0030】
そして、これらの各傾斜回転軸51の回転に基づき、多数の根部起し毛52のそれぞれの作用接触毛先部53のうち、玉葱Tの実部T1 の大きさに応じた所定高さ位置の作用接触毛先部53が、玉葱Tの垂れた状態の根部T3 に接触し、この作用接触毛先部53にてその根部T3 が上を向いた状態に起こされる。また、多数の根部起し毛52から玉葱Tに搬送方向Aに向う力が作用し、これらの各根部起し毛52と各搬送ローラ15とにて玉葱Tが適切な姿勢を保持した状態でスムーズに搬送される。
【0031】
一方、これらの各傾斜回転軸51は、これらの各傾斜回転軸51間の離間距離Lおよび各搬送ローラ15からの高さHを調節可能に支持されている。
【0032】
すなわち、図9に示すブラシ支持固定板体55は、前記一対の搬送ローラ15の上方に位置して傾斜状に固定されて配設され、このブラシ支持固定板体55の下端部には図示しない切欠き部が形成され、この切欠き部を玉葱Tが通過する。
【0033】
また、このブラシ支持固定板体55の表面側には水平方向に細長で矩形状の上下動板体56が上下位置調節可能に配設されている。この上下動板体56の4隅近傍には図10に示されるように上下方向に細長状の直線状長孔57が形成され、これらの各直線状長孔57には直線状長孔用ボルト58が挿通され、この直線状長孔用ボルト58は前記ブラシ支持固定板体55の図示しないボルト挿通用孔にも挿通され、この挿通された直線状長孔用ボルト58には直線状長孔用ナット59が螺着されている。そして、これら直線状長孔用ボルト58および直線状長孔用ナット59の取付け位置を変えて前記上下動板体56の上下位置を調節することで、前記各傾斜回転軸51間の各搬送ローラ15からの高さHが調節される。
【0034】
さらに、この上下動板体56の長辺方向の一端側には、図10上の点Oを中心とする半径r1 の円上に互いに離間対向して位置する一対の曲線状大長孔61がそれぞれ周方向に細長状に形成されているとともに、点Oを中心とする半径r2 (r1 >r2 )の円上に互いに離間対向して位置する一対の曲線状小長孔62がそれぞれ周方向に細長状に形成されている。
【0035】
そして、この上下動板体56の表面側にはそれぞれ略小判形状に形成された一対の回動板体65a ,65b が略ハ字状に配設され、各回動板体65a ,65b が点Oを通る回転中心軸を中心としてそれぞれ角度2φの範囲内において回動自在に取り付けられている。
【0036】
この一対の回動板体65a ,65b のうち前記上下動板体56の長辺方向の一端近傍に配設された一方の回動板体65a の下側には回転支軸用軸受け体66a が取り付けられ、この回転支軸用軸受け体66a にて回転支軸67a が回転自在に軸支されている。この回転支軸67a は前記曲線状大長孔61に挿通されているとともに前記ブラシ支持固定板体55の図示しない曲線状大長孔に挿通され、この回転支軸67a の前記ブラシ支持固定板体55の裏面から突出した先端部には前記傾斜回転軸51が連結固定され、この回転支軸67a の前記ブラシ支持固定板体55の表面から突出した基端部には第1の歯車68a が固着されている。この一方の回動板体65a の上側には軸受け体69a が取り付けられ、この軸受け体69a にて回転軸70a が回転自在に軸支され、この回転軸70a には第2の歯車71a が固着され、この第2の歯車71a と前記第1の歯車68a とが噛み合っている。なお、この回転軸70a の回転中心軸上に点Oが位置する。
【0037】
また、他方の回動板体65b も、前記一方の回動板体65a と同じように、この他方の回動板体65b の下側には回転支軸用軸受け体66b が取り付けられ、この回転支軸用軸受け体66b にて回転支軸67b が回転自在に軸支され、この回転支軸67b は前記曲線状大長孔61に挿通されているとともに前記ブラシ支持固定板体55の図示しない曲線状大長孔に挿通され、この回転支軸67b の前記ブラシ支持固定板体55の裏面から突出した先端部には前記傾斜回転軸51が連結固定され、この回転支軸67b の前記ブラシ支持固定板体55の表面から突出した基端部には第1の歯車68b が固着されている。この他方の回動板体65b の上側には軸受け体69b が取り付けられ、この軸受け体69b にて回転軸70b が回転自在に軸支され、この回転軸70b には第2の歯車71b が固着され、この第2の歯車71b と前記第1の歯車68b とが噛み合っている。なお、この回転軸70b の回転中心軸上に点Oが位置する。
【0038】
そして、この他方の回動板体65b の第2の歯車71b と前記一方の回動板体65a の第2の歯車71a とが噛み合わされている。また、この他方の回動板体65b の第2の歯車71b の一側面から突設した連結回転軸73には従動スプロケット74が固着され、この従動スプロケット74と離間対向して原動スプロケット75が配設され、この原動スプロケット75と従動スプロケット74との間にはチェーン76が巻き掛けられている。なお、この原動スプロケット75は後述の第2の駆動用モータ183 の出力軸183aに連結固定されている。
【0039】
また、これらの各回動板体65a ,65b の長手方向の中央部の互いに対向する側の縁部近傍にはボルト挿通用孔81が形成され、このボルト挿通用孔81には曲線状長孔用ボルト82が挿通され、この挿通された曲線状長孔用ボルト82は前記曲線状小長孔62にも挿通され、この挿通された曲線状長孔用ボルト82には曲線状長孔用ナット83が螺着されている。そして、これら曲線状長孔用ボルト82および曲線状長孔用ナット83の取付け位置を変えて前記各回動板体65a ,65b を所定の角度回動させることで、前記各傾斜回転軸51間の離間距離Lおよび各搬送ローラ15からの高さHが調節される。なお、各傾斜回転軸51間の離間距離Lがある値より小さいときは対向する作用接触毛先部53が互いに交差した状態になる。
【0040】
さらに、前記根部切断手段18は、前記搬送経路部13を通って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正方向を向いた状態、すなわち茎部T2 を下に向けた状態で前記一対の根部起し回転ブラシ17から搬送される玉葱Tの根部T3 を切断するもので、この根部切断手段18は、図1、図2、図15および図16に示すように、前記機体1の上下方向に軸方向を有した刃取付け回転軸101 を有している。
【0041】
この刃取付け回転軸101 は前記一対の搬送ローラ15の上方に位置して前記機体1の上下方向に沿った回転中心軸を中心として回転自在に配設され、この刃取付け回転軸101 の下端部には細長板状の根部用刃102 が水平状に固着されている。
【0042】
また、この根部用刃102 は支持機構111 にて前記一対の搬送ローラ15の上方に位置した状態で支持され、この根部用刃102 の上下位置がこの支持機構111 にて玉葱Tの実部T1 の大きさに応じて自動的に調節される。
【0043】
この支持機構111 は、図14、図17および図18に示すように、可動支持体112 を備えており、この可動支持体112 は互いに離間対向した一対の側板113 を有し、これらの各側板113 の上下方向の中央部より少し下の部分が細長矩形平面状の第1の連結板115 で連結されているとともに、これらの各側板113 の下端部が第2の連結板116 で連結され、これら第1の連結板115 と第2の連結板116 との間に刃収納部117 が区画形成され、この刃収納部117 に前記根部用刃102 が回転自在に収納されている。また、この第2の連結板116 は、図14に示されるように、前記搬送経路部13の搬送方向Aに直交する水平方向に長手方向を有し、この第2の連結板116 の長手方向の中央部には玉葱Tの根部T3 を前記刃収納部117 に導くための切欠き部118 が搬送方向Aに沿って細長状に形成されている。さらに、この第2の連結板116 の両側縁部は上方に向って折り曲げられている。
【0044】
また、前記一対の側板113 のそれぞれの外面には互いに平行な2本の支持棒121 のそれぞれの先端部がヒンジ122 を介して連結されている。そして、これら4本の支持棒121 が玉葱Tの実部T1 の大きさに応じてそれぞれの基端部を中心として回動することで、前記可動支持体112 が略上下方向に沿って昇降し、前記根部用刃102 の上下位置が自動的に調節される。
【0045】
一方、前記刃取付け回転軸101 の上端部が回転軸連結具125 の下部に連結され、この回転軸連結具125 が前記可動支持体112 の第1の連結板115 に固定されている。また、この回転軸連結具125 の上部にはトルク伝達用可撓軸126 の一端部が連結され、このトルク伝達用可撓軸126 の他端部は連結具127 を介して後述の第3の駆動用モータ185 の出力軸185aに連結されている。
【0046】
また、この根部切断手段18は、玉葱Tの実部T1 上側における肩面に圧接して玉葱Tに下向きの所定の大きさの力を加えつつ、前記各搬送ローラ15の円筒体42とともに玉葱Tの実部T1 を挟持して、この玉葱Tの姿勢を保持する姿勢保持体としての姿勢保持用無端回行体104 を有している。
【0047】
この姿勢保持用無端回行体104 は、可撓性を有する一対のシート状部材にて一対の姿勢保持用無端回行体104 として形成され、前記一対の搬送ローラ15の上方位置において互いに所定距離だけ離間対向した状態で回行自在に配設されている。なお、この所定距離とは玉葱Tの根部T3 を上方に導出可能な距離でこの根部T3 の直径より少し大きいものであり、前記第2の連結板116 の切欠き部118 の幅寸法と略同一である。
【0048】
また、これらの各姿勢保持用無端回行体104 は、図1に示されるように、駆動プーリ105 および多数例えば4つの従動プーリ106 に巻き掛けられ、この駆動プーリ105 の駆動にて前記一対の搬送ローラ15の搬送速度と一定の比を保ちながら回行する。すなわち、これらの各姿勢保持用無端回行体104 は各搬送ローラ15の回転速度に応じた回行速度で回行する。
【0049】
さらに、これらの各姿勢保持用無端回行体104 は、回行体押圧機構131 にて一定の適度のたるみをもった状態になっており、これらの各姿勢保持用無端回行体104 の一部分のうち前記搬送経路部13を移動する下側部分における外面が玉葱Tの実部T1 上側における肩面に圧接する。
【0050】
この回行体押圧機構131 は、図1、図14および図15に示すように、一対の第1の回行体押圧ローラ132 および一対の第2の回行体押圧ローラ133 を備えている。
【0051】
これらの各第1の回行体押圧ローラ132 は、前記機体1の上部であって前記各姿勢保持用無端回行体104 の上方位置に配設された水平方向に軸方向を有する第1ローラ取付け軸135 の先端側に取り付けられ、この第1ローラ取付け軸135 の基端部は細長板状の第1ローラ支持体136 の先端部に連結固定され、この第1ローラ支持体136 は基端部を中心として回動自在に配設されている。
【0052】
そして、これらの各第1ローラ支持体136 は、図1に示すコイルバネ等の付勢手段136aにて前記各第1の回行体押圧ローラ132 が前記各姿勢保持用無端回行体104 の外面を押圧する方向、すなわち図1においては反時計回りの方向に向って付勢されている。
【0053】
また、前記各第2の回行体押圧ローラ133 は、前記機体1の上下方向の略中央部であって前記各姿勢保持用無端回行体104 の内側位置に配設された水平方向に軸方向を有する第2ローラ取付け軸145 の先端側に取り付けられ、この第2ローラ取付け軸145 の基端部は細長板状の第2ローラ支持体146 の先端部に連結固定され、この第2ローラ支持体146 は基端部を中心として回動自在に配設されている。
【0054】
そして、これらの各第2ローラ支持体146 は、図示しないコイルバネ等の付勢手段にて前記各第2の回行体押圧ローラ133 が前記各姿勢保持用無端回行体104 の内面を押圧する方向、すなわち図1においては反時計回りの方向に向って付勢されている。
【0055】
なお、前記支持機構111 の可動支持体112 は、図15に示されるように前記一対の姿勢保持用無端回行体104 の内方に位置して、この一対の姿勢保持用無端回行体104 上に載置された状態に配設され、この可動支持体112 の第2の連結板116 の下面が各姿勢保持用無端回行体104 の一部分のうち前記搬送経路部13を移動する下側部分における内面に接触している。
【0056】
そして、これらの姿勢保持用無端回行体104 が、玉葱Tの実部T1 の大きさに応じた量だけ撓んで変形し、この姿勢保持用無端回行体104 の変形に応じて前記可動支持体112 が前記支持機構111 の動作に基づき可動する。
【0057】
また、前記横揺れ防止手段19は、前記搬送経路部13を通って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正方向を向いた状態で前記一対の根部起し回転ブラシ17から前記一対の搬送ローラ15にて搬送されてくる玉葱Tの横揺れを防止するもので、この横揺れ防止手段19は、図2および図4に示すように、横揺れ防止弾性体151 を有している。
【0058】
この横揺れ防止弾性体151 は、横方向に長辺方向を有する細長矩形状の取付け基部152 を有し、この取付け基部152 は前記機体1の弾性体固定部150 に固定して取り付けられており、前記一対の搬送ローラ15のうちの前記機体1の短辺方向の一端側すなわち前記機体1の前側に配設した一方の搬送ローラ15の上方に位置しかつ前記根部用刃102 の下方近傍に位置して垂直状に配設されている。
【0059】
また、この取付け基部152 の玉葱Tの搬送軌跡側の側面には、例えばスポンジ等の海綿状の材料、或いはゴム材料等にて突起状に成形された弾性変形可能な多数、例えば4つの作用圧接部153 がこの取付け基部152 の長辺方向に沿って互いに等間隔をおいて突設され、これらの各作用圧接部153 が玉葱Tの実部T1 の側面に圧接し、これらの各作用圧接部153 にてその実部T1 の横揺れが防止される。また、これらの各作用圧接部153 にて、傾いた玉葱Tの姿勢が補正されたり、玉葱Tの回転防止が図られる。なお、これらの各作用圧接部153 は、前記機体1の搬送経路部13の搬送方向Aに向けて傾斜状に突設されている。
【0060】
さらに、前記茎部切断手段20は、前記搬送経路部13の搬送終端部に配設されこの搬送経路部13を通って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正方向を向いた状態で搬送されてくる根部T3 の切断された玉葱Tの茎部T2 を切断して前記排出口12に排出するもので、この茎部切断手段20は、図1、図2および図4に示すように、互いに逆方向に同期的に回転する一対の回転支持体171a,171bを有し、この一対の回転支持体171a,171bは前記一対の搬送ローラ15の搬出部に近接した状態で、互いに離間対向して回転自在に配設され、これらの各回転支持体171a,171bの上面部には略球冠状の円盤部172 ,172 がそれぞれ形成され、この円盤部172 にて玉葱Tが支持される。
【0061】
また、この一対の回転支持体171a,171bのうち前記機体1の前側に配設した一方の回転支持体171aの軸部には円板状の茎部用刃173 が水平状に固着され、他方の回転支持体171bの軸部には環状体174 が水平状に固着されている。この環状体174 は金属材料、或いはゴム材料等にて形成されている。
【0062】
そして、この茎部用刃173 は図示しない付勢手段にて環状体174 側に向けて付勢されてこの茎部用刃173 と環状体174 とが互いに圧接した状態で回転し、この茎部用刃173 と環状体174 との間に玉葱Tの茎部T2 が導入され、この茎部用刃173 にて玉葱Tの茎部T2 が所定位置で切断され、この切断された玉葱Tは前記排出口12に向けて排出される。
【0063】
一方、前記作業部10における動力伝達機構について説明すると、図1ないし図4において、181 は第1の駆動手段としての第1の駆動用モータで、この第1の駆動用モータ181 からの動力は、チェーン伝動等にて構成される第1の伝動手段182 を介して前記供給搬送コンベヤ31のコンベヤ駆動プーリ32に伝達されるとともに、前記一対の搬送ローラ15のそれぞれの回転軸41に伝達され、かつ、前記根部切断手段18の駆動プーリ105 に伝達される。また、183 は第2の駆動手段としての第2の駆動用モータで、この第2の駆動用モータ183 からの動力は、原動スプロケット75、従動スプロケット74、チェーン76等のチェーン伝動等にて構成される第2の伝動手段184 を介して前記一対の根部起し回転ブラシ17のそれぞれの傾斜回転軸51に伝達される。
【0064】
さらに、185 は第3の駆動手段としての第3の駆動用モータで、この第3の駆動用モータ185 からの動力は、トルク伝達用可撓軸126 、連結具127 、回転軸連結具125 等にて構成される第3の伝動手段186 を介して前記根部切断手段18の刃取付け回転軸101 に伝達される。また、187 は第4の駆動手段としての第4の駆動用モータで、この第4の駆動用モータ187 からの動力は、ベルト伝動等にて構成される第4の伝動手段188 を介して前記茎部切断手段20の他方の回転支持体171bの軸部に伝達される。
【0065】
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
【0066】
予め、被作業対象物である茎部T2 および根部T3 を有する多数の玉葱Tを、載置部21に載置しておく。なお、この被作業対象物である玉葱Tは、収穫直後のもの、或いは、収穫後風干し等して乾燥させたものである。
【0067】
そして、作業者Pが切断作業するに当って、操作部2の押しボタンスイッチ3をオン操作すると、第1ないし第4の駆動用モータ181 ,183 ,185 ,187 が運転を開始する。そして、この運転の開始に基づき、第1の駆動用モータ181 からの動力により、供給搬送コンベヤ31の供給用無端回行体35が回転し、一対の搬送ローラ15が互いに逆方向に同期的に回転し、根部切断手段18の一対の姿勢保持用無端回行体104 が回転する。また、第2の駆動用モータ183 からの動力により、一対の根部起し回転ブラシ17が互いに逆方向に同期的に回転する。さらに、第3の駆動用モータ185 からの動力により、根部切断手段18の根部用刃102 が回転する。また、第4の駆動用モータ187 からの動力により、茎部切断手段20の茎部用刃173 が回転する。
【0068】
このような運転状態下において、作業者Pは、まず、図3に示されるように、載置部21上で選別し、例えば傷付いた玉葱T´等を別の容器Xに取り出す。残りの大多数の玉葱Tは、その玉葱Tの向きを確認することなく、無造作に載置底板22の搬送傾斜板25上に連続的に送る。
【0069】
この搬送傾斜板25上に送られた玉葱Tはこの搬送傾斜板25にて斜め下方に向って転がって搬送され、この搬送された玉葱Tは供給搬送コンベヤ31の供給用無端回行体35の隣合う仕切り片部36間にそれぞれ位置する。
【0070】
そして、この隣合う仕切り片部36間に位置した玉葱Tは供給用無端回行体35にて機体1の短辺方向の他端側から一端側に向って搬送され、この搬送された玉葱Tは投入口11から投入され、搬送経路部13に導入される。
【0071】
この搬送経路部13に導入された玉葱Tは、まず、一対の搬送ローラ15の搬入部に向って一対のガイド弾性板体40a ,40b にて案内されつつ自重落下し、一対の搬送ローラ15の搬入部に位置する。
【0072】
続いて、この搬入部に位置した茎部T2 および根部T3 を有する玉葱Tは、隣合う玉葱T間に1ピッチの間隔をおいた状態で、この一対の搬送ローラ15にて玉葱Tの茎部T2 が下方向に引き込まれながら搬送経路部13を搬送方向Aに沿って搬送終端部に向って搬送される。
【0073】
すなわち、これらの各玉葱Tは弾性搬送突条部材43にて搬送経路部13を搬送方向Aに沿って搬送される。また、この搬入部に位置した玉葱Tの向きは一致していないが、これらの各玉葱Tは向き合わせ弾性突起46と係合し、この向き合わせ弾性突起46にて玉葱Tの向きが所定の正方向の向き、すなわち玉葱Tの茎部T2 が下を向いた向きに変えられ、玉葱Tの向きが合わせられる。なお、この向き合わせ弾性突起46にて向き合わせが行われなかった不正方向を向いた玉葱Tは、その実部T1 上側側面で向き合わせ弾性体49の作用接触部50に接触し、この作用接触部50にて玉葱Tの向きが所定の正方向の向きに変えられ、搬送中のすべての玉葱Tの向きが合わせられることとなる。
【0074】
次いで、この所定の正方向を向いた状態にされた搬送中の玉葱Tの垂れた状態の根部T3 が一対の根部起し回転ブラシ17にて起される。
【0075】
すなわち、一対の根部起し回転ブラシ17の傾斜回転軸51の回転に基づき、茎部T2 および根部T3 の切断処理前の玉葱Tの根部T3 には実部T1 の大きさに応じた所定高さ位置の根部起し毛52の作用接触毛先部53が回転しながら接触し、この作用接触毛先部53にてその根部T3 が上を向いた状態に起される。
【0076】
また、この作用接触毛先部53の接触時には、これら根部起し毛52から玉葱Tに搬送方向Aに向う力が作用し、これらの各根部起し毛52と各搬送ローラ15とにて玉葱Tが適切な姿勢を保持した状態でスムーズに搬送される。なお、切断処理対象の玉葱Tの実部T1 の大きさに応じて、各傾斜回転軸51間の離間距離Lおよび各搬送ローラ15からの高さHを調節しておく。
【0077】
そして、この一対の根部起し回転ブラシ17にて適切な状態に起された根部T3 が、根部切断手段18の根部用刃102 にて確実に所定位置で切断される。
【0078】
すなわち、この根部用刃102 による切断時には、根部用刃102 の上下位置が、図18に示されるように、支持機構111 にて玉葱Tの略球状の実部T1 の大きさの大小に応じて自動的に調節される。そして、この調節後の根部用刃102 が支持機構111 にて一対の搬送ローラ15の上方の所定高さ位置で支持され、刃取付け回転軸101 の回転により回転中の根部用刃102 にて玉葱Tの根部T3 が所定位置で切断される。
【0079】
また、この切断時においては、根部切断手段18の一対の姿勢保持用無端回行体104 が玉葱Tの実部T1 上側における肩面に圧接して、前記各搬送ローラ15の円筒体42とともに玉葱Tの実部T1 を挟持することにより、この玉葱Tの姿勢が保持され、玉葱Tの姿勢の安定性が図られる。同時に、この一対の姿勢保持用無端回行体104 が各搬送ローラ15の回転速度に応じた回行速度で回行することにより、この一対の姿勢保持用無端回行体104 と一対の搬送ローラ15とにて玉葱Tが適切な姿勢のままスムーズに搬送される。
【0080】
さらに、この切断時においては、横揺れ防止弾性体151 の作用圧接部153 がその搬送中の玉葱Tの略球状の実部T1 の上下方向の中央部側面に圧接することにより、玉葱Tの横揺れの防止が図られている。
【0081】
続いて、この所定の正方向を向いて搬送されてくる玉葱Tの茎部T2 が茎部用刃173 と環状体174 との間に導入され、この茎部用刃173 にて玉葱Tの茎部T2 が所定位置で切断される。
【0082】
そして、この茎部T2 および根部T3 が切断されて実部T1 になった玉葱Tは排出口12に排出されて搬送経路部13から導出され、その後、排出シュート14を通って図示しない容器に収容される。
【0083】
このようにして、上記一実施の形態においては、根部切断手段18の一対の姿勢保持用無端回行体104 を一対の搬送ローラ15にて搬送中の玉葱Tの実部T1 肩面に圧接させ、この一対の姿勢保持用無端回行体104 にて玉葱Tの姿勢を保持しつつ、根部切断手段18の根部用刃102 でその根部T3 を所定位置で切断するので、玉葱Tの姿勢の安定性が図られ、一対の搬送ローラ15にて搬送中の玉葱Tの根部T3 を確実に所定位置で切断できる。
【0084】
また、根部切断手段18の一対の姿勢保持用無端回行体104 にて玉葱Tの姿勢を保持するとともに、この一対の姿勢保持用無端回行体104 と一対の搬送ローラ15との両方にて玉葱Tを適切な姿勢のままスムーズに搬送するので、玉葱Tの根部T3 をより一層精度よく確実に所定位置で切断できる。
【0085】
さらに、根部切断手段18の支持機構111 にて、根部用刃102 の上下位置を、センサ等を用いることなく、玉葱Tの実部T1 の大きさに応じて調節することにより、この調節後の所定高さ位置に位置させた根部用刃102 にて玉葱Tの根部T3 を所定位置で切断するので、一対の搬送ローラ15にて茎部T2 を下に向けた状態で搬送するにも拘らず、玉葱Tの実部T1 の大きさに大小があっても、一対の搬送ローラ15にて搬送中の玉葱Tの根部T3 を確実に所定位置で切断できる。
【0086】
また、根部切断手段18の根部用刃102 を機体1の上下方向に沿った回転中心軸を中心として回転させ、この回転中の根部用刃102 にて玉葱Tの根部T3 を所定位置で切断するので、玉葱Tの根部T3 を確実に所定位置で正確に切断できる。
【0087】
さらに、一対の搬送ローラ15による搬送中の玉葱Tの実部T1 の側面に、横揺れ防止手段19の横揺れ防止弾性体151 に係る作用圧接部153 を圧接させ、この作用圧接部153 にてその実部T1 の横揺れを防止するので、根部切断手段18にて玉葱Tの根部T3 を適切な位置で正確に切断でき、しかも、玉葱Tの実部T1 の大きさに応じた量だけ弾性変形するので、玉葱Tの実部T1 の大きさの変化に基づく悪影響を受けることを防止できる。
【0088】
また、これらの各作用圧接部153 を機体1の搬送経路部13の搬送方向Aに向けて傾斜状に突設したので、これらの各作用圧接部153 が一対の搬送ローラ15による搬送の大きな抵抗となることを防止できる。
【0089】
さらに、一対の根部起し回転ブラシ17の各傾斜回転軸51に外形円柱状になるように軸方向に並設して取り付けた多数の根部起し毛52の作用接触毛先部53のうち、実部T1 の大きさに応じた所定高さ位置の作用接触毛先部53を搬送中の玉葱Tの根部T3 に接触させ、この作用接触毛先部53にてその根部T3 を起すので、玉葱Tの略球状の実部T1 の大きさに拘らず、玉葱Tの根部T3 を確実に適切な状態に起すことができる。
【0090】
また、多数の根部起し毛52から玉葱Tに搬送方向Aに向う力を作用させることにより、根部T3 の起し時においても、各根部起し毛52と各搬送ローラ15とにて玉葱Tを適切な姿勢を保持した状態でスムーズに搬送できる。
【0091】
さらに、各傾斜回転軸51間の離間距離L、各搬送ローラ15からの高さHを調節することにより、作用接触毛先部53の交差位置、作用接触毛先部53による起し力等を調節できるので、玉葱Tの実部T1 の大きさが比較的大きく異なる場合でも、玉葱Tの根部T3 を確実に適切な状態に起すことができる。
【0092】
また、機体1の搬送経路部13の途中であって茎部切断手段20および根部切断手段18より搬送上流側に、玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに合わせる向き合わせ手段16を設けたので、茎部T2 および根部T3 を有する玉葱Tを機体1の投入口11に投入する場合に、玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに合わせる必要がなく、従来必要であった玉葱Tの向きの確認作業が不要となり、玉葱Tを連続的に投入することができ、作業効率を向上でき、よって、自動的でかつ高能率で切断作業できる。
【0093】
さらに、向き合わせ弾性体49の作用接触部50を搬送中の不正方向を向いた玉葱Tの略球状の実部T1 上側に接触させて玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに変えるので、簡単な構造で玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに合わせることができる。
【0094】
また、各搬送ローラ15の多数の向き合わせ弾性突起46を搬送中の玉葱Tの茎部T2 に係合させて玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに変えるので、玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに確実に合わせることができる。
【0095】
さらに、向き合わせ弾性体49と向き合わせ弾性突起46とにて玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに変えるので、搬送中のすべての玉葱Tの向きを確実に合わせることができ、精度よく茎部T2 および根部T3 を切断できる。
【0096】
また、一対の搬送ローラ15を機体1の下側に長辺方向の一端部から他端近傍にわたって配設しかつ茎部切断手段20を機体1の下側の長辺方向の他端部に配設するとともに、供給搬送コンベヤ31、一対の根部起し回転ブラシ17および根部切断手段18を機体1の上側に長辺方向に沿って互いに間隔をおいて分散させて配設したので、機体1の長辺方向の重量バランスを良くでき、機体1を小型化できる。
【0097】
また、機体1に投入口11に向けて玉葱Tを1個ずつ互いに所定間隔をおいて連続的に供給する供給搬送コンベヤ31を設けたので、投入口11からの隣合う玉葱Tが互いに接触した状態で搬送経路部13を一対の搬送ローラ15にて搬送されることがなく、根部切断手段18にて玉葱Tの根部T3 を所定位置で正確に切断でき、よって、作業者Pがタイミングを合わせて玉葱Tを連続的に投入する必要がなく、作業効率を向上できる。
【0098】
さらに、供給搬送コンベヤ31の供給用無端回行体35を各搬送ローラ15の回転速度に応じた回行速度で回行させ、この供給用無端回行体35の隣合う仕切り片部36間にそれぞれ1個の玉葱Tを位置させ、この供給用無端回行体35にて玉葱Tを1個ずつ互いに所定間隔をおいて連続的に投入口11に投入するので、投入口11からの隣合う玉葱Tが互いに接触した状態で搬送経路部13を一対の搬送ローラ15にて搬送されることを確実に防止でき、よって、一対の搬送ローラ15にて隣合う玉葱T間に1ピッチの間隔をおいた状態で搬送でき、精度よく根部T3 を切断できる。
【0099】
また、搬送傾斜板25の先端近傍に供給搬送コンベヤ31の供給用無端回行体35をこの搬送傾斜板25の先端縁に沿って配設したので、玉葱Tを載置部21の載置底板22上から搬送傾斜板25を介して供給用無端回行体35の隣合う仕切り片部36間に簡単に移動させることができる。
【0100】
さらに、機体1の上面部に茎部T2 および根部T3 を有する多数の玉葱Tを載置する載置部21を設けたので、この載置部21にて機体1の投入口11に投入する多数の玉葱Tを投入口11の近くにまとめて位置させておくことができ、しかも、機体1の設置スペースとは別の載置部21のための設置スペースを確保する必要がなく、スペース効率を向上でき、また、機体1の前後両側に作業者Pが立って選別作業、投入作業等を行うことができるため、より一層作業効率を向上できる。
【0101】
さらに、載置部21の載置底板22が機体1の水平方向に沿った平面状の上面となるので、この載置底板22が機体1の上面板を兼ねることとなり、製造コストを削減できる。また、載置底板22の縁部に側板23を垂直状に立設したので、この側板23にて玉葱Tが載置底板22から落下することを防止できる。
【0102】
なお、上記一実施の形態においては、根部切断手段18は、互いに所定距離だけ離間対向した一対の姿勢保持用無端回行体104 を備えた構成について説明したが、保持力向上のために、例えば、この姿勢保持用無端回行体104 に代えて、図19に示す姿勢保持用無端回行体104 a を備えた構成とすることもできる。この姿勢保持用無端回行体104aは、玉葱Tの根部T3 を上方に導出するための多数の円形状の根挿通用孔104bを、この姿勢保持用無端回行体104aの幅方向の中央部に位置させて回行方向に沿って互いに等間隔をおいて形成した構成とされている
【0103】
また、例えば図20は根部切断手段 18 の姿勢保持体の関連技術を示す正面図で、この図20に示す姿勢保持弾性体107 は、支持機構111 の可動支持体112 の第2の連結板116 における下面に固定する細長板状の固定部108 を有し、この固定部108 にゴム材料等からなる弾性変形可能な多数の傾斜状の作用圧接突起部109 をこの固定部108 の長辺方向に沿って互いに等間隔をおいて先端側を搬送方向Aに向かって斜め下方向に突設した構成とされている。
【0104】
また、上記一実施の形態においては、根部切断手段18の根部用刃102 は、機体1の上下方向に沿った回転中心軸を中心として回転自在に配設された刃取付け回転軸101 の下端部に固着した構成について説明したが、例えば、機体1の上下方向に軸方向を有する図示しない刃取付け支持軸の下端部に固着した構成とすることもできる。
【0105】
また、横揺れ防止手段19の横揺れ防止弾性体151 は、取付け基部152 に多数の作用圧接部153 を突設した構成について説明したが、例えば、図21に示すように、細長矩形状の取付け基部152aにナイロン等の合成樹脂等からなる弾性変形可能な多数の毛材にて形成した作用圧接部153aを搬送方向Aに向けて傾斜状に突設した構成とすることもできる。
【0106】
また、横揺れ防止手段19の横揺れ防止弾性体151 は、例えば、図22に示すように、機体1の弾性体固定部150 の一か所に螺合具155 にて固定する取付け基部152bに、ゴム材料等にて矩形板状に成形された弾性変形可能な作用圧接部153bを搬送方向Aに向けて傾斜状に一体に突設した構成とすることもできる。
【0107】
さらに、横揺れ防止手段19の横揺れ防止弾性体151 は、例えば、図23に示すように、ゴム材料等にて矩形板状に成形され玉葱Tの搬送軌跡側の膨出して湾曲状になる弾性変形可能な作用圧接部153cを有し、この作用圧接部153cの長辺方向の両端部に、機体1の弾性体固定部150 の2か所に螺合具155 にて固定する一対の取付け基部152cを一体に形成した構成とすることもできる。
【0108】
また、横揺れ防止手段19は、玉葱Tの実部T1 側面に圧接してその実部T1 の横揺れを防止する横揺れ防止弾性体151 を備えた構成について説明したが、例えば、図24に示す横揺れ防止手段19a のように、玉葱Tの実部T1 を挟持してその実部T1 の横揺れを防止する横揺れ防止コンベヤ161 を備えた構成とすることもできる。すなわち、この横揺れ防止コンベヤ161 は、機体1の上下方向に沿った回転中心軸を中心として回転する互いに離間対向した横揺れ防止コンベヤ用駆動プーリ162 と横揺れ防止コンベヤ用従動プーリ163 とを有し、これらの横揺れ防止コンベヤ用駆動プーリ162 および横揺れ防止コンベヤ用従動プーリ163 には挟持可能な保形性を有するスポンジ等の海綿状の材料、或いはゴム材料等にて成形された弾性変形可能な横揺れ防止無端回行体165 が巻き掛けられ、この横揺れ防止無端回行体165 は横揺れ防止コンベヤ用駆動プーリ162 の駆動にて前記一対の搬送ローラ15の搬送速度と一定の比を保ちながら回行する。すなわち、この横揺れ防止無端回行体165 は各搬送ローラ15の回転速度に応じた回行速度で回行する。また、この横揺れ防止無端回行体165 には仕切り突出部166 が回行方向に沿って互いに等間隔をおいて搬送方向Aに向けて傾斜状に形成され、隣合う仕切り突出部166 で1個の玉葱Tが挟持され、この仕切り突出部166 にてその玉葱Tの実部T1 の横揺れが確実に防止される。
【0109】
また、上記一実施の形態においては、向き合わせ手段16は、向き合わせ弾性突起46と向き合わせ弾性体49とを備えた構成について説明したが、向き合わせ弾性突起46および向き合わせ弾性体49のいずれか一方を備えた構成とすることもできる。
【0110】
さらに、上記一実施の形態においては、向き合わせ弾性突起46を形成した帯状部材45は、弾性搬送突条部材43の全長にわたって連続して形成した構成について説明したが、弾性搬送突条部材43の搬送始端側にのみ形成した構成とすることもできる。
【0111】
また、上記一実施の形態においては、茎部切断手段20は、機体1の搬送経路部13の搬送終端部において根部切断手段18より搬送下流側に配設した構成について説明したが、機体1の搬送経路部13の中間部において根部切断手段18より搬送上流側に配設した構成とすることもできる。
【0112】
さらに、上記一実施の形態においては、供給搬送コンベヤ31は、機体1の長辺方向の一端部において一側縁部から他側縁部にわたって配設した構成について説明したが、例えば、機体1の長辺方向に沿った一側縁部および他側縁部の少なくとも一方において、長辺方向の一端部から他端部に全長にわたって配設した構成、或いは、機体1の短辺方向の中央部において長辺方向の一端部から他端部に全長にわたって配設した構成とすることもできる。
【0113】
また、上記一実施の形態においては、供給搬送コンベヤ31の供給用無端回行体35は、外面に多数の仕切り片部36を回行方向に沿って互いに所定間隔をおいて突出形成した構成について説明したが、例えば、この仕切り片部36に代えて玉葱Tの実部T1 を嵌合して保持する図示しない多数の嵌合保持用孔部を互いに所定間隔をおいて形成した構成とすることもできる。
【0114】
さらに、上記一実施の形態においては、機体1の走行部5に車輪6を取り付けた構成について説明したが、図25に示すように、運搬性を向上するために、車輪6aにタイヤ191 を装着し、このタイヤ191 を装着した車輪6aを回転駆動するエンジン等の車輪駆動手段192 を機体1に設けるとともに、この機体1に一対の機体操作用ハンドル193 を設けた構成とすることもできる。また、図25に示すように、機体1の長辺方向の他端下部に荷台194 を設け、この荷台194 に容器195 を排出シュート14に近接させて着脱自在に設置した構成とすることもできる。
【0115】
また、上記一実施の形態においては、一対の搬送ローラ15は、互いに逆方向に同期的に回転する構成、すなわち、各搬送ローラ15は同一の回転速度で回転する構成について説明したが、各搬送ローラ15が互いに異なる回転速度で回転する構成とすることもできる。
【0116】
さらに、上記一実施の形態においては、向き合わせ弾性体49は、矩形板状に形成した構成について説明したが、例えば、複数の棒状、複数の細帯状等に形成した構成とすることもできる。
【0117】
次に、本発明の鱗茎菜類収穫装置の一実施の形態の構成を図面を参照して説明すると、図26において、200 は装置本体で、この装置本体200 の中央下部には走行部201 が設けられ、この走行部201 は走行用無端回行体202 を有し、この走行用無端回行体202 はエンジン等の駆動手段203 にて回行駆動される。
【0118】
また、この装置本体200 の前部には掘取り部205 が設けられ、後部には収容部206 が設けられ、これら掘取り部205 と収容部206 との中間部には鱗茎菜類用茎根切断作業機210 が設置されている。
【0119】
この掘取り部205 は、上下方向に長辺方向を有する傾斜状のコンベヤフレーム211 を有し、このコンベヤフレーム211 には掘起体212 が取り付けられているとともに、この掘起体212 にて掘り取った玉葱Tを搬送する第1のコンベヤ213 、第2のコンベヤ214 が取り付けられている。なお、このコンベヤフレーム211 にはゲージ輪取付け体215 が前方に突出して連結され、このゲージ輪取付け体215 には左右一対のゲージ輪216 が回転自在に取り付けられている。さらに、この第2のコンベヤ214 の搬出部に近接してゴム材料等にて板状に成形された第1のガイド弾性体218 および第2のガイド弾性体219 が互いに対向した状態で配設されている。
【0120】
また、前記鱗茎菜類用茎根切断作業機210 は機体1aを備えており、この機体1aは、上記実施の形態における機体1において、供給部7とは異なる供給部7aを有している。なお、この機体1aの下部には走行部5が設けられていない。
【0121】
この供給部7aは供給シュート220 を有し、この供給シュート220 は前記機体1aの投入口11a に向って下方向に傾斜した状態で配設され、この供給シュート220 にて前記第1のガイド弾性体218 および前記第2のガイド弾性体219 からの玉葱Tが投入口11a に投入され、茎部T2 および根部T3 を有する各玉葱Tが機体1aの作業部10に互いに所定の間隔をおいて連続的に供給される。
【0122】
さらに、前記収容部206 は、上下方向に長辺方向を有する垂直コンベヤフレーム221 を有し、この垂直コンベヤフレーム221 には第3のコンベヤ222 が取り付けられ、この第3のコンベヤ222 にて前記機体1aの排出シュート14からの玉葱Tがコンテナ用排出シュート223 に搬出される。
【0123】
また、この収容部206 はコンテナ用荷台224 を有し、このコンテナ用荷台224 は前記装置本体200 の後端部に配設され、このコンテナ用荷台224 にはコンテナ225 が着脱自在に設置され、このコンテナ225 には前記コンテナ用排出シュート223 からの玉葱Tが収容される。
【0124】
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
【0125】
圃場において、図示しないスイッチを操作すると、駆動手段203 からの動力に基づき、走行用無端回行体202 が回行し、装置本体200 が圃場の地面上を走行する。また、第1ないし第3のコンベヤ213 ,214 ,222 、鱗茎菜類用茎根切断作業機210 が運転を開始する。
【0126】
そして、掘起体212 にて圃場の植生された玉葱Tが順次掬い上げられるように掘り取られ、この掘り取られた玉葱Tは第1および第2のコンベヤ213 ,214 にて後上方に向って搬送され、この搬送中に土が振るい落とされる。
【0127】
続いて、この玉葱Tは第2のコンベヤ214 の搬出部から搬出され、この搬出された玉葱Tは第1のガイド弾性体218 および第2のガイド弾性体219 にて案内されつつ自重落下し、供給シュート220 上に位置する。
【0128】
次いで、この供給シュート220 上に位置した玉葱Tはこの供給シュート220 にて機体1aの投入口11a に投入され、茎部T2 および根部T3 を有する各玉葱Tが機体1aの作業部10に互いに所定の間隔をおいて連続的に供給される。
【0129】
そして、この機体1aの作業部10に供給された玉葱Tは搬送経路部13に導入され、一対の搬送ローラ15の搬入部に向って一対のガイド弾性板体40a ,40b にて案内されつつ自重落下し、一対の搬送ローラ15の搬入部に位置する。
【0130】
続いて、この搬入部に位置した茎部T2 および根部T3 を有する玉葱Tは、この一対の搬送ローラ15にて玉葱Tの茎部T2 が下方向に引き込まれながら搬送経路部13を搬送方向Aに沿って搬送終端部に向って搬送される。
【0131】
すなわち、これらの各玉葱Tは弾性搬送突条部材43にて搬送経路部13を搬送方向Aに沿って搬送される。また、この搬入部に位置した玉葱Tの向きは一致していないが、これらの各玉葱Tは向き合わせ弾性突起46と係合し、この向き合わせ弾性突起46にて玉葱Tの向きが所定の正方向の向き、すなわち玉葱Tの茎部T2 が下を向いた向きに変えられ、玉葱Tの向きが合わせられる。なお、この向き合わせ弾性突起46にて向き合わせが行われなかった不正方向を向いた玉葱Tは、その実部T1 上側側面で向き合わせ弾性体49の作用接触部50に接触し、この作用接触部50にて玉葱Tの向きが所定の正方向の向きに変えられ、搬送中のすべての玉葱Tの向きが合わせられることとなる。
【0132】
次いで、この所定の正方向を向いた状態にされた搬送中の玉葱Tの髭状の根部T3 が一対の根部起し回転ブラシ17にて起される。
【0133】
すなわち、一対の根部起し回転ブラシ17の傾斜回転軸51の回転に基づき、茎部T2 および根部T3 の切断処理前の玉葱Tの根部T3 には実部T1 の大きさに応じた所定高さ位置の根部起し毛52の作用接触毛先部53が回転しながら接触し、この作用接触毛先部53にてその根部T3 が起される。また、この作用接触毛先部53の接触時にはこれら根部起し毛52から玉葱Tに搬送方向Aに向う力が作用し、これらの各根部起し毛52と各搬送ローラ15とにて玉葱Tが適切な姿勢を保持した状態でスムーズに搬送される。
【0134】
そして、この一対の根部起し回転ブラシ17にて適切な状態に起された根部T3 が、根部用刃102 にて確実に所定位置で切断される。
【0135】
すなわち、この根部用刃102 による切断時には、根部用刃102 の上下位置が,図18に示されるように、支持機構111 にて玉葱Tの略球状の実部T1 の大きさの大小に応じて調節される。そして、この調節後の根部用刃102 が支持機構111 にて一対の搬送ローラ15の上方の所定高さ位置で支持され、刃取付け回転軸101 の回転により回転中の根部用刃102 にて玉葱Tの根部T3 が所定位置で切断される。
【0136】
また、この切断時においては、根部切断手段18の一対の姿勢保持用無端回行体104 が玉葱Tの実部T1 上側における肩面に圧接して、前記各搬送ローラ15の円筒体42とともに玉葱Tの実部T1 を挟持することにより、この玉葱Tの姿勢が保持され、玉葱Tの姿勢の安定性が図られる。同時に、この一対の姿勢保持用無端回行体104 が各搬送ローラ15の回転速度に応じた回行速度で回行することにより、この一対の姿勢保持用無端回行体104 と一対の搬送ローラ15とにて玉葱Tが適切な姿勢のままスムーズに搬送される。
【0137】
さらに、この切断時においては、横揺れ防止弾性体151 の作用圧接部153 がその搬送中の玉葱Tの略球状の実部T1 の上下方向の中央部側面に圧接することにより、玉葱Tの横揺れの防止が図られている。
【0138】
続いて、この所定の正方向を向いて搬送されてくる玉葱Tの茎部T2 が茎部用刃173 と環状体174 との間に導入され、この茎部用刃173 にて玉葱Tの茎部T2 が所定位置で切断される。
【0139】
そして、この茎部T2 および根部T3 が切断されて略実部T1 になった玉葱Tは排出口12に排出されて搬送経路部13から導出され、その後、排出シュート14にて第3のコンベヤ222 の搬入部に供給される。続いて、この玉葱Tは第3のコンベヤ222 にて上方に向って搬送された後、この第3のコンベヤ222 の搬出部から搬出され、この搬出された玉葱Tはコンテナ用排出シュート223 を通ってコンテナ225 に収容される。
【0140】
このようにして、上記一実施の形態によれば、掘取り部205 の掘起体212 にて圃場に植生された玉葱Tを順次掘り取り、この掘り取った玉葱Tを第1および第2のコンベヤ213 ,214 にて後上方に向って搬送した後、供給シュート220 にて鱗茎菜類用茎根切断作業機210 に連続的に供給し、この鱗茎菜類用茎根切断作業機210 にてその茎部T2 および根部T3 を切断し、この切断した玉葱Tを第3のコンベヤ222 で搬送し、コンテナ用排出シュート223 を介してコンテナ225 に収容するので、これら一連の作業を効率よく行うことができ、しかも、精度よく茎部T2 および根部T3 を切断できる。
【0141】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、根部切断手段の姿勢保持体を一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の実部肩面に圧接させ、この姿勢保持体にて鱗茎菜類の姿勢を保持して根部用刃でその根部を所定位置で切断するので、鱗茎菜類の姿勢の安定性が図られ、一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の根部を確実に所定位置で切断できる。また、請求項3記載の発明によれば、掘取り部にて圃場に植生された鱗茎菜類を掘り取り、この掘り取った鱗茎菜類の茎部および根部を鱗茎菜類用茎根切断作業機にて切断し、この切断した鱗茎菜類を収容部にて収容するので、これら一連の作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鱗茎菜類用茎根切断作業機の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す側面図である。
【図3】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す平面図である。
【図4】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す載置底板を省略した状態の平面図である。
【図5】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す一部を切り欠いた側面図である。
【図6】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の供給搬送コンベヤを示す斜視図である。
【図7】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の搬送ローラを示す拡大して一部を切り欠いた側面図である。
【図8】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部起し回転ブラシを示す背面図である。
【図9】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部起し回転ブラシを示す側面図である。
【図10】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部起し回転ブラシを支持する上下動板体を示す正面図である。
【図11】 同上上下動板体に取り付けた第2の伝動手段を示す斜視図である。
【図12】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部起し回転ブラシを示す拡大側面図である。
【図13】 同上一対の根部起し回転ブラシの各傾斜回転軸の回動状態を示す説明図である。
【図14】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の根部切断手段を示す平面図である。
【図15】 同上根部切断手段を示す正面図である。
【図16】 同上根部切断手段を示す側面図である。
【図17】 同上根部切断手段の可動支持体を示す斜視図である。
【図18】 同上根部切断手段の可動支持体の可動状態を示す正面図である。
【図19】 同上根部切断手段の姿勢保持用無端回行体の他の実施の形態を示す平面図である。
【図20】 同上根部切断手段の姿勢保持体の関連技術を示す正面図である。
【図21】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止弾性体の他の実施の形態を示す平面図である。
【図22】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止弾性体の他の実施の形態を示す平面図である。
【図23】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止弾性体の他の実施の形態を示す平面図である。
【図24】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止手段の他の実施の形態を示す平面図である。
【図25】 同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の他の実施の形態を示す正面図である。
【図26】 本発明の鱗茎菜類収穫装置の一実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1,1a 機体
11,11a 投入口
12 排出口
13 搬送経路部
15 一対の搬送ローラ
18 根部切断手段
20 茎部切断手段
102 根部用刃
104 ,104a 姿勢保持体としての姿勢保持用無端回行体
112 可動支持体
200 装置本体
201 走行部
203 駆動手段
205 掘取り部
206 収容部
210 鱗茎菜類用茎根切断作業機
A 搬送方向
T 鱗茎菜類としての玉葱
1 実部
2 茎部
3 根部

Claims (3)

  1. 茎部および根部を有する鱗茎菜類を投入する投入口を備えるとともに茎部および根部の切断された鱗茎菜類を排出する排出口を備えかつ前記投入口から前記排出口に向って鱗茎菜類が搬送される搬送経路部を備えた機体と、
    この機体の搬送経路部にこの搬送経路部の搬送方向に沿って互いに対向して配設され、互いに逆方向に回転して茎部を下に向けた状態で鱗茎菜類を搬送する一対の搬送ローラと、
    前記機体の搬送経路部に設けられ、茎部が下を向いた状態で搬送される鱗茎菜類の茎部および根部を切断する茎部切断手段および根部切断手段とを具備し、
    この根部切断手段は、
    昇降可能な可動支持体と、
    この可動支持体にて支持され、前記一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の根部を切断する根部用刃と、
    この根部用刃による根部切断時に、前記一対の搬送ローラにて搬送中の鱗茎菜類の略球状の実部肩面に圧接して鱗茎菜類の姿勢を保持する姿勢保持体を有し、
    この姿勢保持体は、前記一対の搬送ローラのそれぞれの外周部とともに鱗茎菜類の実部を挟持する可撓性を有する姿勢保持用無端回行体にて形成され、
    前記可動支持体は、前記姿勢保持用無端回行体の内方に位置してこの姿勢保持用無端回行体上に載置され、
    前記姿勢保持用無端回行体が鱗茎菜類の実部の大きさに応じて変形すると、この姿勢保持用無端回行体の変形に応じて前記可動支持体が昇降し、この可動支持体の昇降により前記根部用刃の上下位置が調節される
    ことを特徴とする鱗茎菜類用茎根切断作業機。
  2. 可動支持体は、根部用刃を収納する刃収納部と、鱗茎菜類の根部を前記刃収納部に導くための切欠き部とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機。
  3. 駆動手段にて駆動される走行部を下部に備えるとともに圃場に植生された鱗茎菜類を掘り取る掘取り部を前部に備えかつ茎部および根部の切断された鱗茎菜類を収容する収容部を後部に備えた装置本体と、
    この装置本体の前記掘取り部と前記収容部との中間部に配設された請求項1または2に記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機と
    を具備したことを特徴とする鱗茎菜類収穫装置。
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