JP2000166527A - 鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎菜類収穫装置 - Google Patents

鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎菜類収穫装置

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JP2000166527A
JP2000166527A JP10347449A JP34744998A JP2000166527A JP 2000166527 A JP2000166527 A JP 2000166527A JP 10347449 A JP10347449 A JP 10347449A JP 34744998 A JP34744998 A JP 34744998A JP 2000166527 A JP2000166527 A JP 2000166527A
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root
onion
bulb
pair
vegetables
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JP10347449A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nakazawa
厚 中沢
Shinichi Toyama
信一 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 根部切断手段18にて玉葱Tの根部T3 を適切
な位置で正確に切断できる鱗茎菜類用茎根切断作業機を
提供する。 【解決手段】 投入口11から排出口12に向って玉葱Tを
搬送する搬送経路部13を設けた機体1を備える。この機
体1の搬送経路部13には互いに逆方向に同期的に回転し
て玉葱Tを搬送する一対の搬送ローラ15を互いに対向し
て配設する。この機体1の搬送経路部13の途中には所定
の正方向を向けて搬送中の玉葱Tの茎部T2 および根部
3 を切断する茎部切断手段20および根部切断手段18を
設ける。この根部切断手段18と対向させて一対の搬送ロ
ーラ15による搬送中の玉葱Tの横揺れを防止する横揺れ
防止手段19を設ける。この横揺れ防止手段19は玉葱Tの
実部T1 の側面に圧接してその実部T1 の横揺れを防止
する横揺れ防止弾性体151 を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鱗茎菜類の茎部お
よび根部の切断作業を自動的にする鱗茎菜類用茎根切断
作業機および鱗茎菜類収穫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば玉葱等の鱗茎菜類の茎部お
よび根部の切断作業は、作業者による手作業にて行わ
れ、作業者が一方の手で鱗茎菜類の略球状の実部をつか
み、他方の手に持ったはさみ等でその茎部および根部を
切断している。しかし、この手作業は重労働である問題
を有している。
【0003】そこで、この問題を解消するために、この
手作業の自動化を図る鱗茎菜類用茎根切断作業機とし
て、例えば、茎部および根部を有する鱗茎菜類を投入す
る投入口を備えるとともに茎部および根部の切断された
鱗茎菜類を排出する排出口を備えかつ前記投入口から前
記排出口に向って鱗茎菜類が搬送される搬送経路部を備
えた機体を具備し、この機体の搬送経路部に互いに逆方
向に同期的に回転して鱗茎菜類を搬送する一対の搬送ロ
ーラを互いに対向して配設するとともに、この機体の搬
送経路部に所定の正方向を向いた状態で前記一対の搬送
ローラにて搬送される鱗茎菜類の茎部および根部を切断
する茎部切断手段および根部切断手段を設けた構造が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記鱗
茎菜類用茎根切断作業機では、一対の搬送ローラにて鱗
茎菜類を搬送する場合に、鱗茎菜類の実部が横揺れする
ことが考えられるため、根部切断手段にて鱗茎菜類の根
部が適切な位置で切断されないおそれがある問題を有し
ている。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、根部切断手段にて鱗茎菜類の根部を適切な位置で
正確に切断できる鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎
菜類収穫装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の鱗茎菜類
用茎根切断作業機は、茎部および根部を有する鱗茎菜類
を投入する投入口を備えるとともに茎部および根部の切
断された鱗茎菜類を排出する排出口を備えかつ前記投入
口から前記排出口に向って鱗茎菜類が搬送される搬送経
路部を備えた機体と、この機体の搬送経路部にこの搬送
経路部の搬送方向に沿って互いに対向して配設され、互
いに逆方向に回転して鱗茎菜類を搬送する一対の搬送ロ
ーラと、前記機体の搬送経路部に設けられ、所定の正方
向を向いた状態で搬送される鱗茎菜類の茎部および根部
を切断する茎部切断手段および根部切断手段とを具備
し、前記機体の前記搬送経路部の途中であって前記根部
切断手段と対向する位置に、前記一対の搬送ローラによ
る搬送中の鱗茎菜類の横揺れを防止する横揺れ防止手段
を設けたものである。
【0007】そして、茎部および根部切断処理前の鱗茎
菜類を投入口から投入すると、この鱗茎菜類は搬送経路
部を所定の正方向を向いた状態で搬送され、横揺れ防止
手段にて搬送中の鱗茎菜類の横揺れが防止されつつ、根
部切断手段にて鱗茎菜類の根部が切断されるとともに、
茎部切断手段にて鱗茎菜類の茎部が切断され、この切断
処理後の鱗茎菜類は排出口から排出される。
【0008】請求項2記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機
は、請求項1記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機におい
て、横揺れ防止手段は、鱗茎菜類の実部側面に圧接して
その実部の横揺れを防止する横揺れ防止弾性体を有する
ものである。
【0009】そして、横揺れ防止弾性体が搬送中の鱗茎
菜類の実部側面に圧接し、この横揺れ防止弾性体にてそ
の実部の横揺れが防止される。
【0010】請求項3記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機
は、請求項2記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機におい
て、横揺れ防止弾性体は、機体に固定する取付け基部と
この取付け基部に設けられた弾性変形可能な作用圧接部
とにて形成し、この作用圧接部は、前記機体の搬送経路
部の搬送方向に向けて傾斜状に設けたものである。
【0011】そして、作用圧接部を機体の搬送経路部の
搬送方向に向けて傾斜状に設けたので、この作用圧接部
は一対の搬送ローラによる搬送の大きな抵抗となること
なく、鱗茎菜類の実部の横揺れを防止する。
【0012】請求項4記載の鱗茎菜類収穫装置は、駆動
手段にて駆動される走行部を下部に備えるとともに圃場
に植生された鱗茎菜類を掘り取る掘取り部を前部に備え
かつ茎部および根部の切断された鱗茎菜類を収容する収
容部を後部に備えた装置本体と、この装置本体の前記掘
取り部と前記収容部との中間部に配設された請求項1な
いし3のいずれかに記載の鱗茎菜類用茎根切断作業機と
を具備したものである。
【0013】そして、掘取り部にて圃場に植生された鱗
茎菜類が掘り取られ、この掘り取られた鱗茎菜類の茎部
および根部が鱗茎菜類用茎根切断作業機にて切断され、
この茎部および根部の切断された鱗茎菜類が収容部にて
収容される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鱗茎菜類用茎根切
断作業機の一実施の形態の構成を図面を参照して説明す
る。
【0015】図1ないし図4において、1は機体で、こ
の機体1は水平方向に長辺方向を有する外形略直方体状
に形成され、この機体1の長辺方向に沿った一側面すな
わち前側面には操作部2が突設され、この操作部2には
押しボタンスイッチ3が設けられている。また、この機
体1の下部には走行部5が設けられ、この走行部5には
回転自在の車輪6が取り付けられている。
【0016】さらに、この機体1の上部には供給部7が
設けられ、この供給部7から茎部T2 および根部T3
有する切断処理前の多数の鱗茎菜類としての玉葱Tが機
体1の作業部10に連続的に供給される。
【0017】また、この機体1の長辺方向の一端部には
投入口11が上方に向って開口形成され、この投入口11と
は反対側の長辺方向の他端部には側方に向って開口した
排出口12が開口形成され、この機体1の内部には前記投
入口11と前記排出口12とを連通する水平方向に沿った直
線状の搬送経路部13が設けられ、この搬送経路部13にこ
の搬送経路部13の搬送方向Aに沿って作業搬送手段とし
ての一対の搬送ローラ15が互いに対向して設けられてい
る。
【0018】この一対の搬送ローラ15は機体1の下側に
長辺方向の一端部から他端近傍にわたって配設され、こ
の一対の搬送ローラ15にて玉葱Tがこの搬送経路部13を
水平方向に沿って直線状に搬送される。なお、この排出
口12には排出シュート14が連設されている。
【0019】そして、この搬送経路部13の途中には、搬
送上流側から搬送下流側に向って略順に、向き合わせ手
段16、根部起し手段としての一対の根部起し回転ブラシ
17、根部切断手段18、横揺れ防止手段19、および、茎部
切断手段20が配設されている。
【0020】前記供給部7は、茎部T2 および根部T3
を有する多数の玉葱Tを載置する載置部21を前記機体1
の上面部に備え、この載置部21は前記機体1の水平方向
に沿った平面状の上面となる矩形状の載置底板22を有
し、この載置底板22の周縁のうち短辺方向に沿った一端
縁を除く部分には側板23が垂直状に立設されている。ま
た、この載置底板22の上面のうち長辺方向の一端側部分
には、図5および図6に示すように、先端側に向って下
方向に傾斜した搬送傾斜板25が形成され、この搬送傾斜
板25にて玉葱Tが自重により斜め下方に向って転がって
搬送される。なお、この搬送傾斜板25の一側縁にはガイ
ド側板26が垂直状に立設され、このガイド側板26にて玉
葱Tが前記投入口11に直接投入されることが防止され
る。
【0021】また、この供給部7は、図5および図6に
示されるように、前記投入口11に向けて玉葱Tを1個ず
つ互いに所定間隔をおいて連続的に供給する供給手段と
しての供給搬送コンベヤ31を有し、この供給搬送コンベ
ヤ31は前記機体1の長辺方向の一端部において一側縁部
から他側縁部にわたって配設され、この供給搬送コンベ
ヤ31の搬出部は前記投入口11に連設されている。
【0022】この供給搬送コンベヤ31は前記機体1の長
辺方向に沿った回転中心軸を中心として回転する互いに
離間対向したコンベヤ駆動プーリ32およびコンベヤ従動
プーリ33を有し、これらのコンベヤ駆動プーリ32および
コンベヤ従動プーリ33にはゴム材料等にて成形された弾
性変形可能なベルト等の供給用無端回行体35が巻き掛け
られている。
【0023】この供給用無端回行体35は、前記機体1の
長辺方向の一端部に短辺方向の一端部から他端部にわた
って配設され、前記搬送傾斜板25の先端近傍にこの先端
縁に沿って位置し、この供給用無端回行体35にて前記搬
送傾斜板25からの玉葱Tが前記機体1の短辺方向の他端
側から一端側に向って搬送される。また、この供給用無
端回行体35の外面には回行方向に直交する水平方向に長
辺方向を有する細長状の多数の仕切り片部36が供給用無
端回行体35の回行方向に沿って互いに等間隔をおいて突
出形成され、この隣合う仕切り片部36間には1個の玉葱
Tが位置する。そして、この供給搬送コンベヤ31にて搬
送された玉葱Tは前記投入口11から投入され、前記一対
の搬送ローラ15の搬入部に向って自重落下することとな
る。
【0024】さらに、この供給部7は、図5に示される
ように、一対のガイド弾性板体40a,40b を有し、この
一対のガイド弾性板体40a ,40b のうち前記供給搬送コ
ンベヤ31の一側方すなわち前方に配設された一方のガイ
ド弾性板体40a はゴム材料等にて曲面矩形状に形成さ
れ、他方のガイド弾性板体40b はゴム材料等にて平面矩
形状に形成され、この他方のガイド弾性板体40b は前記
供給搬送コンベヤ31の下方に位置して垂直状に配設され
ている。
【0025】そして、この一対のガイド弾性板体40a ,
40b にて、前記投入口11から投入された玉葱Tが前記一
対の搬送ローラ15の搬入部に向って案内される。
【0026】一方、前記作業部10の一対の搬送ローラ15
は、互いに逆方向に同期的に回転、すなわちともに内側
下方に向って回転し、玉葱Tの茎部T2 を下方向に引き
込みながらその根部T3 を上方向に向けた状態でこの玉
葱Tを搬送方向Aに沿って前記搬送経路部13を搬送する
もので、これらの各搬送ローラ15はそれぞれ回転軸41を
有し、この回転軸41は前記機体1の長辺方向に沿って水
平状に配設され、この回転軸41には円筒体42が固着さ
れ、この円筒体42の外周面には図示しない細い帯状の搬
送突条取付け溝が螺旋状に形成され、この搬送突条取付
け溝にはゴム材料等からなる細長状の弾性搬送突条部材
43が固着されている。この弾性搬送突条部材43の断面は
略台形状に形成され、この弾性搬送突条部材43の螺旋状
間のピッチはこの一対の搬送ローラ15の回転で玉葱Tを
搬送可能なピッチで、玉葱Tの実部T1 の直径より少し
小さい寸法である。
【0027】また、この円筒体42の外周面には図示しな
い帯状の取付け溝が前記搬送突条取付け溝と連設した状
態で螺旋状に形成され、この取付け溝には、図7に示す
ようにゴム材料等からなる帯状部材45が固着され、この
帯状部材45の外面には多数の向き合わせ弾性突起46が螺
旋方向に沿って互いに間隔をおいて形成されている。こ
の向き合わせ弾性突起46は複数列、例えば2列をなして
形成され、これらの各向き合わせ弾性突起46は先端側に
向って縮径した截頭円錐状に形成されている。そして、
これらの多数の向き合わせ弾性突起46が搬送中の玉葱T
の茎部T2 に係合し、この向き合わせ弾性突起46にて玉
葱Tの向きが所定の正方向の向きに変えられる。この所
定の正方向の向きとは玉葱Tの茎部T2 が下を向いた向
きである。なお、この帯状部材45は前記弾性搬送突条部
材43の一側にこの弾性搬送突条部材43の全長にわたって
連続して形成されている。
【0028】さらに、この一対の搬送ローラ15の搬入部
の近傍には、図1および図4に示されるように、この一
対の搬送ローラ15の上方に位置して向き合わせ弾性体49
が垂直状に配設されている。この向き合わせ弾性体49は
ゴム材料等にて矩形板状に成形され、先端側が容易に弾
性変形するようになっており、この向き合わせ弾性体49
の先端部には作用接触部50が形成されている。そして、
この向き合わせ弾性体49の作用接触部50がこの一対の搬
送ローラ15による搬送中の不正方向を向いた玉葱Tの略
球状の実部T1 上側側面に接触し、この作用接触部50に
て玉葱Tの向きが所定の正方向の向きに変えられる。な
お、この向き合わせ弾性体49、前記向き合わせ弾性突起
46等にて前記向き合わせ手段16が構成されている。
【0029】また、前記根部起し手段としての一対の根
部起し回転ブラシ17は、互いに逆方向に同期的に回転、
すなわちともに内側上方に向って回転し、前記搬送経路
部13を通って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正方向
を向いた状態で搬送される玉葱Tの髭状の根部T3 を起
すもので、これらの各根部起し回転ブラシ17は、図8な
いし図13に示すように、それぞれ傾斜回転軸51を有し
ている。
【0030】これらの各傾斜回転軸51は、金属材料等か
らなる一対の傾斜回転軸形成線材51a を互いに接触させ
た状態で螺旋状に捩って形成したもので、先端側に向っ
て前記各搬送ローラ15に接近する方向である下方向に傾
斜角θをもって傾斜した状態で前記各搬送ローラ15の上
方に位置して回転自在に配設されている。
【0031】また、これらの各傾斜回転軸51には合成樹
脂等からなる同一長さの弾性変形可能な多数の根部起し
毛52が外形円柱状になるように軸方向に並設して取り付
けられ、それぞれ高さ位置の異なる状態で配設されてい
る。
【0032】すなわち、これらの各根部起し毛52の中央
部が前記各傾斜回転軸形成線材51a間で挿入挟持され、
先端部に形成された作用接触毛先部53が略螺旋状の軌跡
上に位置し、これらの各作用接触毛先部53の先端位置は
前記搬送経路部13に対してこの搬送経路部13の搬送方向
Aに向って徐々に下方向に変化している。
【0033】そして、これらの各傾斜回転軸51の回転に
基づき、多数の根部起し毛52のそれぞれの作用接触毛先
部53のうち、玉葱Tの実部T1 の大きさに応じた所定高
さ位置の作用接触毛先部53が、玉葱Tの垂れた状態の根
部T3 に接触し、この作用接触毛先部53にてその根部T
3 が上を向いた状態に起こされる。また、多数の根部起
し毛52から玉葱Tに搬送方向Aに向う力が作用し、これ
らの各根部起し毛52と各搬送ローラ15とにて玉葱Tが適
切な姿勢を保持した状態でスムーズに搬送される。
【0034】一方、これらの各傾斜回転軸51は、これら
の各傾斜回転軸51間の離間距離Lおよび各搬送ローラ15
からの高さHを調節可能に支持されている。
【0035】すなわち、図9に示すブラシ支持固定板体
55は、前記一対の搬送ローラ15の上方に位置して傾斜状
に固定されて配設され、このブラシ支持固定板体55の下
端部には図示しない切欠き部が形成され、この切欠き部
を玉葱Tが通過する。
【0036】また、このブラシ支持固定板体55の表面側
には水平方向に細長で矩形状の上下動板体56が上下位置
調節可能に配設されている。この上下動板体56の4隅近
傍には図10に示されるように上下方向に細長状の直線
状長孔57が形成され、これらの各直線状長孔57には直線
状長孔用ボルト58が挿通され、この直線状長孔用ボルト
58は前記ブラシ支持固定板体55の図示しないボルト挿通
用孔にも挿通され、この挿通された直線状長孔用ボルト
58には直線状長孔用ナット59が螺着されている。そし
て、これら直線状長孔用ボルト58および直線状長孔用ナ
ット59の取付け位置を変えて前記上下動板体56の上下位
置を調節することで、前記各傾斜回転軸51間の各搬送ロ
ーラ15からの高さHが調節される。
【0037】さらに、この上下動板体56の長辺方向の一
端側には、図10上の点Oを中心とする半径r1 の円上
に互いに離間対向して位置する一対の曲線状大長孔61が
それぞれ周方向に細長状に形成されているとともに、点
Oを中心とする半径r2 (r1 >r2 )の円上に互いに
離間対向して位置する一対の曲線状小長孔62がそれぞれ
周方向に細長状に形成されている。
【0038】そして、この上下動板体56の表面側にはそ
れぞれ略小判形状に形成された一対の回動板体65a ,65
b が略ハ字状に配設され、各回動板体65a ,65が点Oを
通る回転中心軸を中心としてそれぞれ角度2φの範囲内
において回動自在に取り付けられている。
【0039】この一対の回動板体65a ,65b のうち前記
上下動板体56の長辺方向の一端近傍に配設された一方の
回動板体65a の下側には回転支軸用軸受け体66a が取り
付けられ、この回転支軸用軸受け体66a にて回転支軸67
a が回転自在に軸支されている。この回転支軸67a は前
記曲線状大長孔61に挿通されているとともに前記ブラシ
支持固定板体55の図示しない曲線状大長孔に挿通され、
この回転支軸67a の前記ブラシ支持固定板体55の裏面か
ら突出した先端部には前記傾斜回転軸51が連結固定さ
れ、この回転支軸67a の前記ブラシ支持固定板体55の表
面から突出した基端部には第1の歯車68a が固着されて
いる。この一方の回動板体65a の上側には軸受け体69a
が取り付けられ、この軸受け体69a にて回転軸70a が回
転自在に軸支され、この回転軸70a には第2の歯車71a
が固着され、この第2の歯車71a と前記第1の歯車68a
とが噛み合っている。なお、この回転軸70a の回転中心
軸上に点Oが位置する。
【0040】また、他方の回動板体65b も、前記一方の
回動板体65a と同じように、この他方の回動板体65b の
下側には回転支軸用軸受け体66b が取り付けられ、この
回転支軸用軸受け体66b にて回転支軸67b が回転自在に
軸支され、この回転支軸67bは前記曲線状大長孔61に挿
通されているとともに前記ブラシ支持固定板体55の図示
しない曲線状大長孔に挿通され、この回転支軸67b の前
記ブラシ支持固定板体55の裏面から突出した先端部には
前記傾斜回転軸51が連結固定され、この回転支軸67b の
前記ブラシ支持固定板体55の表面から突出した基端部に
は第1の歯車68b が固着されている。この他方の回動板
体65b の上側には軸受け体69b が取り付けられ、この軸
受け体69b にて回転軸70b が回転自在に軸支され、この
回転軸70b には第2の歯車71b が固着され、この第2の
歯車71b と前記第1の歯車68b とが噛み合っている。な
お、この回転軸70b の回転中心軸上に点Oが位置する。
【0041】そして、この他方の回動板体65b の第2の
歯車71b と前記一方の回動板体65aの第2の歯車71a と
が噛み合わされている。また、この他方の回動板体65b
の第2の歯車71b の一側面から突設した連結回転軸73に
は従動スプロケット74が固着され、この従動スプロケッ
ト74と離間対向して原動スプロケット75が配設され、こ
の原動スプロケット75と従動スプロケット74との間には
チェーン76が巻き掛けられている。なお、この原動スプ
ロケット75は後述の第2の駆動用モータ183 の出力軸18
3aに連結固定されている。
【0042】また、これらの各回動板体65a ,65b の長
手方向の中央部の互いに対向する側の縁部近傍にはボル
ト挿通用孔81が形成され、このボルト挿通用孔81には曲
線状長孔用ボルト82が挿通され、この挿通された曲線状
長孔用ボルト82は前記曲線状小長孔62にも挿通され、こ
の挿通された曲線状長孔用ボルト82には曲線状長孔用ナ
ット83が螺着されている。そして、これら曲線状長孔用
ボルト82および直線状長孔用ナット83の取付け位置を変
えて前記各回動板体65a ,65b を所定の角度回動させる
ことで、前記各傾斜回転軸51間の離間距離Lおよび各搬
送ローラ15からの高さHが調節される。なお、各傾斜回
転軸51間の離間距離Lがある値より小さいときは対向す
る作用接触毛先部53が互いに交差した状態になる。
【0043】さらに、前記根部切断手段18は、前記搬送
経路部を通って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正方
向を向いた状態で前記一対の根部起し回転ブラシ17から
搬送されてくる玉葱Tの根部T3 を切断するもので、こ
の根部切断手段18は、図1および図2に示すように、刃
取付け回転軸101 を有し、この刃取付け回転軸101 は前
記一対の搬送ローラ15の上方に位置して上下方向に沿っ
た回転中心軸を中心として回転自在でかつ玉葱Tの実部
1 の大きさに対応して上下動自在に配設され、この刃
取付け回転軸101 の先端部に根部用刃102 が固着され、
この根部用刃102 にて玉葱Tの根部T3 が所定位置で切
断される。
【0044】また、この根部切断手段18は、玉葱Tの実
部T1 上側における肩面に接触して玉葱Tに下向きの所
定の大きさの力を加え、玉葱Tの実部T1 を前記各搬送
ローラ15の円筒体42とともに挟んで玉葱Tの姿勢を保持
する一対の姿勢保持用無端回行体104 を有している。
【0045】この一対の姿勢保持用無端回行体104 は互
いに所定距離だけ離間対向した状態で回行自在に配設さ
れており、この所定距離とは玉葱Tの根部T3 を上方に
導出可能な距離で、この根部T3 の直径より少し大きい
ものである。また、各姿勢保持用無端回行体104 はとも
に駆動プーリ105 および多数の従動プーリ106 に適度の
たるみをもった状態で巻き掛けられ、この駆動プーリ10
5 の駆動にて前記一対の搬送ローラ15の搬送速度と一定
の比を保ちながら回行する。
【0046】また、前記横揺れ防止手段19は、前記搬送
経路部13を通って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正
方向を向いた状態で前記一対の根部起し回転ブラシ17か
ら前記一対の搬送ローラ15にて搬送されてくる玉葱Tの
横揺れを防止するもので、この横揺れ防止手段19は、図
2および図4に示すように、横揺れ防止弾性体151 を有
している。
【0047】この横揺れ防止弾性体151 は、横方向に長
辺方向を有する細長矩形状の取付け基部152 を有し、こ
の取付け基部152 は前記機体1の弾性体固定部150 に固
定して取り付けられており、前記一対の搬送ローラ15の
うちの前記機体1の短辺方向の一端側すなわち前記機体
1の前側に配設した一方の搬送ローラ15の上方に位置し
かつ前記根部用刃102 の下方近傍に位置して垂直状に配
設されている。
【0048】また、この取付け基部152 の玉葱Tの搬送
軌跡側の側面には、例えばスポンジ等の海綿状の材料、
或いはゴム材料等にて突起状に成形された弾性変形可能
な多数、例えば4つの作用圧接部153 がこの取付け基部
152 の長辺方向に沿って互いに等間隔をおいて突設さ
れ、これらの各作用圧接部153 が玉葱Tの実部T1 の側
面に圧接し、これらの各作用圧接部153 にてその実部T
1 の横揺れが防止される。また、これらの各作用圧接部
153 にて、傾いた玉葱Tの姿勢が補正されたり、玉葱T
の回転防止が図られる。なお、これらの各作用圧接部15
3 は、前記機体1の搬送経路部13の搬送方向Aに向けて
傾斜状に突設されている。
【0049】さらに、前記茎部切断手段20は、前記搬送
経路部13の搬送終端部に配設されこの搬送経路部13を通
って前記一対の搬送ローラ15にて所定の正方向を向いた
状態で搬送されてくる根部T3 の切断された玉葱Tの茎
部T2 を切断して前記排出口12に排出するもので、この
茎部切断手段20は、図1、図2および図4に示すよう
に、互いに逆方向に同期的に回転する一対の回転支持体
171a,171bを有し、この一対の回転支持体171a,171bは
前記一対の搬送ローラ15の搬出部に近接した状態で、互
いに離間対向して回転自在に配設され、これらの各回転
支持体171a,171bの上面部には略球冠状の円盤部172 ,
172 がそれぞれ形成され、この円盤部172にて玉葱Tが
支持される。
【0050】また、この一対の回転支持体171a,171bの
うち前記機体1の前側に配設した一方の回転支持体171a
の軸部には円板状の茎部用刃173 が水平状に固着され、
他方の回転支持体171bの軸部には環状体174 が水平状に
固着されている。この環状体174 は金属材料、或いはゴ
ム材料等にて形成されている。
【0051】そして、この茎部用刃173 は図示しない付
勢手段にて環状体174 側に向けて付勢されてこの茎部用
刃173 と環状体174 とが互いに圧接した状態で回転し、
この茎部用刃173 と環状体174 との間に玉葱Tの茎部T
2 が導入され、この茎部用刃173 にて玉葱Tの茎部T2
が所定位置で切断され、この切断された玉葱Tは前記排
出口12に向けて排出される。
【0052】一方、前記作業部10における動力伝達機構
について説明すると、図1ないし図4において、181 は
第1の駆動手段としての第1の駆動用モータで、この第
1の駆動用モータ181 からの動力は、チェーン伝動等に
て構成される第1の伝動手段182 を介して前記供給搬送
コンベヤ31のコンベヤ駆動プーリ32に伝達されるととも
に、前記一対の搬送ローラ15のそれぞれの回転軸41に伝
達され、かつ、前記根部切断手段18の駆動プーリ105 に
伝達される。また、183 は第2の駆動手段としての第2
の駆動用モータで、この第2の駆動用モータ183 からの
動力は、原動スプロケット75、従動スプロケット74、チ
ェーン76等のチェーン伝動等にて構成される第2の伝動
手段184 を介して前記一対の根部起し回転ブラシ17のそ
れぞれの傾斜回転軸51に伝達される。
【0053】さらに、185 は第3の駆動手段としての第
3の駆動用モータで、この第3の駆動用モータ185 から
の動力は、トルク伝達用可撓軸等を備えた第3の伝動手
段186 を介して前記根部切断手段18の刃取付け回転軸10
1 に伝達される。また、187は第4の駆動手段としての
第4の駆動用モータで、この第4の駆動用モータ187か
らの動力は、ベルト伝動等にて構成される第4の伝動手
段188 を介して前記茎部切断手段20の他方の回転支持体
171bの軸部に伝達される。
【0054】次に、上記一実施の形態の動作を説明す
る。
【0055】予め、被作業対象物である茎部T2 および
根部T3 を有する多数の玉葱Tを、載置部21に載置して
おく。なお、この被作業対象物である玉葱Tは、収穫直
後のもの、或いは、収穫後風干し等して乾燥させたもの
である。
【0056】そして、作業者Pが切断作業するに当っ
て、操作部2の押しボタンスイッチ3をオン操作する
と、第1ないし第4の駆動用モータ181 ,183 ,185 ,
187 が運転を開始する。そして、この運転の開始に基づ
き、第1の駆動用モータ181 からの動力により、供給搬
送コンベヤ31の供給用無端回行体35が回転し、一対の搬
送ローラ15が互いに逆方向に同期的に回転し、根部切断
手段18の一対の姿勢保持用無端回行体104 が回転する。
また、第2の駆動用モータ183 からの動力により、一対
の根部起し回転ブラシ17が互いに逆方向に同期的に回転
する。さらに、第3の駆動用モータ185 からの動力によ
り、根部切断手段18の根部用刃102 が回転する。また、
第4の駆動用モータ187 からの動力により、茎部切断手
段20の茎部用刃173 が回転する。
【0057】このような運転状態下において、作業者P
は、まず、図3に示されるように、載置部21上で選別
し、例えば傷付いた玉葱T´等を別の容器Xに取り出
す。残りの大多数の玉葱Tは、その玉葱Tの向きを確認
することなく、無造作に載置底板22の搬送傾斜板25上に
連続的に送る。
【0058】この搬送傾斜板25上に送られた玉葱Tはこ
の搬送傾斜板25にて斜め下方に向って転がって搬送さ
れ、この搬送された玉葱Tは供給搬送コンベヤ31の供給
用無端回行体35の隣合う仕切り片部36間にそれぞれ位置
する。
【0059】そして、この隣合う仕切り片部36間に位置
した玉葱Tは供給用無端回行体35にて機体1の短辺方向
の他端側から一端側に向って搬送され、この搬送された
玉葱Tは投入口11から投入され、搬送経路部13に導入さ
れる。
【0060】この搬送経路部13に導入された玉葱Tは、
まず、一対の搬送ローラ15の搬入部に向って一対のガイ
ド弾性板体40a ,40b にて案内されつつ自重落下し、一
対の搬送ローラ15の搬入部に位置する。
【0061】続いて、この搬入部に位置した茎部T2
よび根部T3 を有する玉葱Tは、隣合う玉葱T間に1ピ
ッチの間隔をおいた状態で、この一対の搬送ローラ15に
て玉葱Tの茎部T2 が下方向に引き込まれながら搬送経
路部13を搬送方向Aに沿って搬送終端部に向って搬送さ
れる。
【0062】すなわち、これらの各玉葱Tは弾性搬送突
条部材43にて搬送経路部13を搬送方向Aに沿って搬送さ
れる。また、この搬入部に位置した玉葱Tの向きは一致
していないが、これらの各玉葱Tは向き合わせ弾性突起
46と係合し、この向き合わせ弾性突起46にて玉葱Tの向
きが所定の正方向の向き、すなわち玉葱Tの茎部T2
下を向いた向きに変えられ、玉葱Tの向きが合わせられ
る。なお、この向き合わせ弾性突起46にて向き合わせが
行われなかった不正方向を向いた玉葱Tは、その実部T
1 上側側面で向き合わせ弾性体49の作用接触部50に接触
し、この作用接触部50にて玉葱Tの向きが所定の正方向
の向きに変えられ、搬送中のすべての玉葱Tの向きが合
わせられることとなる。
【0063】次いで、この所定の正方向を向いた状態に
された搬送中の玉葱Tの垂れた状態の根部T3 が一対の
根部起し回転ブラシ17にて起される。
【0064】すなわち、一対の根部起し回転ブラシ17の
傾斜回転軸51の回転に基づき、茎部T2 および根部T3
の切断処理前の玉葱Tの根部T3 には実部T1 の大きさ
に応じた所定高さ位置の根部起し毛52の作用接触毛先部
53が回転しながら接触し、この作用接触毛先部53にてそ
の根部T3 が上を向いた状態に起される。
【0065】また、この作用接触毛先部53の接触時に
は、これら根部起し毛52から玉葱Tに搬送方向Aに向う
力が作用し、これらの各根部起し毛52と各搬送ローラ15
とにて玉葱Tが適切な姿勢を保持した状態でスムーズに
搬送される。なお、切断処理対象の玉葱Tの実部T1
大きさに応じて、各傾斜回転軸51間の離間距離Lおよび
各搬送ローラ15からの高さHを調節しておく。
【0066】そして、この一対の根部起し回転ブラシ17
にて適切な状態に起された根部T3が、根部用刃102 に
て所定位置で確実に切断される。
【0067】この切断時においては、横揺れ防止弾性体
151 の作用圧接部153 がその搬送中の玉葱Tの略球状の
実部T1 の上下方向の中央部側面に圧接することによ
り、玉葱Tの横揺れの防止が図られている。
【0068】続いて、この所定の正方向を向いて搬送さ
れてくる玉葱Tの茎部T2 が茎部用刃173 と環状体174
との間に導入され、この茎部用刃173 にて玉葱Tの茎部
2が所定位置で切断される。
【0069】そして、この茎部T2 および根部T3 が切
断されて略実部T1 になった玉葱Tは排出口12に排出さ
れて搬送経路部13から導出され、その後、排出シュート
14を通って図示しない容器に収容される。
【0070】このようにして、上記一実施の形態によれ
ば、一対の搬送ローラ15による搬送中の玉葱Tの実部T
1 の側面に、横揺れ防止手段19の横揺れ防止弾性体151
に係る作用圧接部153 を圧接させ、この作用圧接部153
にてその実部T1 の横揺れを防止するので、根部切断手
段18にて玉葱Tの根部T3 を適切な位置で正確に切断で
き、しかも、玉葱Tの実部T1 の大きさに応じた量だけ
弾性変形するので、玉葱Tの実部T1 の大きさの変化に
基づく悪影響を受けることを防止できる。
【0071】また、これらの各作用圧接部153 を機体1
の搬送経路部13の搬送方向Aに向けて傾斜状に突設した
ので、これらの各作用圧接部153 が一対の搬送ローラ15
による搬送の大きな抵抗となることを防止できる。
【0072】さらに、一対の根部起し回転ブラシ17の各
傾斜回転軸51に外形円柱状になるように軸方向に並設し
て取り付けた多数の根部起し毛52の作用接触毛先部53の
うち、実部T1 の大きさに応じた所定高さ位置の作用接
触毛先部53を搬送中の玉葱Tの根部T3 に接触させ、こ
の作用接触毛先部53にてその根部T3 を起すので、玉葱
Tの略球状の実部T1 の大きさに拘らず、玉葱Tの根部
3 を確実に適切な状態に起すことができる。
【0073】また、多数の根部起し毛52から玉葱Tに搬
送方向Aに向う力を作用させることにより、根部T3
起し時においても、各根部起し毛52と各搬送ローラ15と
にて玉葱Tを適切な姿勢を保持した状態でスムーズに搬
送できる。
【0074】さらに、各傾斜回転軸51間の離間距離L、
各搬送ローラ15からの高さHを調節することにより、作
用接触毛先部53の交差位置、作用接触毛先部53による起
し力等を調節できるので、玉葱Tの実部T1 の大きさが
比較的大きく異なる場合でも、玉葱Tの根部T3 を確実
に適切な状態に起すことができる。
【0075】また、機体1の搬送経路部13の途中であっ
て茎部切断手段20および根部切断手段18より搬送上流側
に、玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに合わせる向き
合わせ手段16を設けたので、茎部T2 および根部T3
有する玉葱Tを機体1の投入口11に投入する場合に、玉
葱Tの向きを所定の正方向の向きに合わせる必要がな
く、従来必要であった玉葱Tの向きの確認作業が不要と
なり、玉葱Tを連続的に投入することができ、作業効率
を向上でき、よって、自動的でかつ高能率で切断作業で
きる。
【0076】さらに、向き合わせ弾性体49の作用接触部
50を搬送中の不正方向を向いた玉葱Tの略球状の実部T
1 上側に接触させて玉葱Tの向きを所定の正方向の向き
に変えるので、簡単な構造で玉葱Tの向きを所定の正方
向の向きに合わせることができる。
【0077】また、各搬送ローラ15の多数の向き合わせ
弾性突起46を搬送中の玉葱Tの茎部T2 に係合させて玉
葱Tの向きを所定の正方向の向きに変えるので、玉葱T
の向きを所定の正方向の向きに確実に合わせることがで
きる。
【0078】さらに、向き合わせ弾性体49と向き合わせ
弾性突起46とにて玉葱Tの向きを所定の正方向の向きに
変えるので、搬送中のすべての玉葱Tの向きを確実に合
わせることができ、精度よく茎部T2 および根部T3
切断できる。
【0079】また、一対の搬送ローラ15を機体1の下側
に長辺方向の一端部から他端近傍にわたって配設しかつ
茎部切断手段20を機体1の下側の長辺方向の他端部に配
設するとともに、供給搬送コンベヤ31、一対の根部起し
回転ブラシ17および根部切断手段18を機体1の上側に長
辺方向に沿って互いに間隔をおいて分散させて配設した
ので、機体1の長辺方向の重量バランスを良くでき、機
体1を小型化できる。
【0080】また、機体1に投入口11に向けて玉葱Tを
1個ずつ互いに所定間隔をおいて連続的に供給する供給
搬送コンベヤ31を設けたので、投入口11からの隣合う玉
葱Tが互いに接触した状態で搬送経路部13を一対の搬送
ローラ15にて搬送されることがなく、根部切断手段18に
て玉葱Tの根部T3 を所定位置で正確に切断でき、よっ
て、作業者Pがタイミングを合わせて玉葱Tを連続的に
投入する必要がなく、作業効率を向上できる。
【0081】さらに、供給搬送コンベヤ31の供給用無端
回行体35を各搬送ローラ15の回転速度に応じた回行速度
で回行させ、この供給用無端回行体35の隣合う仕切り片
部36間にそれぞれ1個の玉葱Tを位置させ、この供給用
無端回行体35にて玉葱Tを1個ずつ互いに所定間隔をお
いて連続的に投入口11に投入するので、投入口11からの
隣合う玉葱Tが互いに接触した状態で搬送経路部13を一
対の搬送ローラ15にて搬送されることを確実に防止で
き、よって、一対の搬送ローラ15にて隣合う玉葱T間に
1ピッチの間隔をおいた状態で搬送でき、精度よく根部
3 を切断できる。
【0082】また、搬送傾斜板25の先端近傍に供給搬送
コンベヤ31の供給用無端回行体35をこの搬送傾斜板25の
先端縁に沿って配設したので、玉葱Tを載置部21の載置
底板22上から搬送傾斜板25を介して供給用無端回行体35
の隣合う仕切り片部36間に簡単に移動させることができ
る。
【0083】さらに、機体1の上面部に茎部T2 および
根部T3 を有する多数の玉葱Tを載置する載置部21を設
けたので、この載置部21にて機体1の投入口11に投入す
る多数の玉葱Tを投入口11の近くにまとめて位置させて
おくことができ、しかも、機体1の設置スペースとは別
の載置部21のための設置スペースを確保する必要がな
く、スペース効率を向上でき、また、機体1の前後両側
に作業者Pが立って選別作業、投入作業等を行うことが
できるため、より一層作業効率を向上できる。
【0084】さらに、載置部21の載置底板22が機体1の
水平方向に沿った平面状の上面となるので、この載置底
板22が機体1の上面板を兼ねることとなり、製造コスト
を削減できる。また、載置底板22の縁部に側板23を垂直
状に立設したので、この側板23にて玉葱Tが載置底板22
から落下することを防止できる。
【0085】なお、上記一実施の形態においては、横揺
れ防止手段19の横揺れ防止弾性体151 は、取付け基部15
2 に多数の作用圧接部153 を突設した構成について説明
したが、例えば、図14に示すように、細長矩形状の取
付け基部152aにナイロン等の合成樹脂等からなる弾性変
形可能な多数の毛材にて形成した作用圧接部153aを搬送
方向Aに向けて傾斜状に突設した構成でもよい。
【0086】また、横揺れ防止手段19の横揺れ防止弾性
体151 は、例えば、図15に示すように、機体1の弾性
体固定部150 の一か所に螺合具155 にて固定する取付け
基部152bに、ゴム材料等にて矩形板状に成形された弾性
変形可能な作用圧接部153bを搬送方向Aに向けて傾斜状
に一体に突設した構成でもよい。
【0087】さらに、横揺れ防止手段19の横揺れ防止弾
性体151 は、例えば、図16に示すように、ゴム材料等
にて矩形板状に成形され玉葱Tの搬送軌跡側の膨出して
湾曲状になる弾性変形可能な作用圧接部153cを有し、こ
の作用圧接部153cの長辺方向の両端部に、機体1の弾性
体固定部150 の2か所に螺合具155 にて固定する一対の
取付け基部152cを一体に形成した構成でもよい。
【0088】また、横揺れ防止手段19は、玉葱Tの実部
1 側面に圧接してその実部T1 の横揺れを防止する横
揺れ防止弾性体151 を備えた構成について説明したが、
例えば、図17に示す横揺れ防止手段19a のように、玉
葱Tの実部T1 を挟持してその実部T1 の横揺れを防止
する横揺れ防止コンベヤ161 を備えた構成でもよい。す
なわち、この横揺れ防止コンベヤ161 は、機体1の上下
方向に沿った回転中心軸を中心として回転する互いに離
間対向した横揺れ防止コンベヤ用駆動プーリ162 と横揺
れ防止コンベヤ用従動プーリ163 とを有し、これらの横
揺れ防止コンベヤ用駆動プーリ162 および横揺れ防止コ
ンベヤ用従動プーリ163 には挟持可能な保形性を有する
スポンジ等の海綿状の材料、或いはゴム材料等にて成形
された弾性変形可能な横揺れ防止無端回行体165 が巻き
掛けられ、この横揺れ防止無端回行体165 は横揺れ防止
コンベヤ用駆動プーリ162 の駆動にて前記一対の搬送ロ
ーラ15の搬送速度と一定の比を保ちながら回行する。す
なわち、この横揺れ防止無端回行体165 は各搬送ローラ
15の回転速度に応じた回行速度で回行する。また、この
横揺れ防止無端回行体165 には仕切り突出部166 が回行
方向に沿って互いに等間隔をおいて搬送方向Aに向けて
傾斜状に形成され、隣合う仕切り突出部166で1個の玉
葱Tが挟持され、この仕切り突出部166にてその玉葱T
の実部T1 の横揺れが確実に防止される。
【0089】また、上記一実施の形態においては、向き
合わせ手段16は、向き合わせ弾性突起46と向き合わせ弾
性体49とを備えた構成について説明したが、向き合わせ
弾性突起46および向き合わせ弾性体49のいずれか一方を
備えた構成でもよい。
【0090】さらに、上記一実施の形態においては、向
き合わせ弾性突起46を形成した帯状部材45は、弾性搬送
突条部材43の全長にわたって連続して形成した構成につ
いて説明したが、弾性搬送突条部材43の搬送始端側にの
み形成した構成でもよい。
【0091】また、上記一実施の形態においては、茎部
切断手段20は、機体1の搬送経路部13の搬送終端部にお
いて根部切断手段18より搬送下流側に配設した構成につ
いて説明したが、機体1の搬送経路部13の中間部におい
て根部切断手段18より搬送上流側に配設した構成でもよ
い。
【0092】さらに、上記一実施の形態においては、供
給搬送コンベヤ31は、機体1の長辺方向の一端部におい
て一側縁部から他側縁部にわたって配設した構成につい
て説明したが、例えば、機体1の長辺方向に沿った一側
縁部および他側縁部の少なくとも一方において長辺方向
の一端部から他端部に全長にわたって配設した構成、或
いは、機体1の短辺方向の中央部において長辺方向の一
端部から他端部に全長にわたって配設した構成とするこ
ともできる。
【0093】また、上記一実施の形態においては、供給
搬送コンベヤ31の供給用無端回行体35は、外面に多数の
仕切り片部36を回行方向に沿って互いに所定間隔をおい
て突出形成した構成について説明したが、例えば、この
仕切り片部36に代えて玉葱Tの実部T1 を嵌合して保持
する図示しない多数の嵌合保持用孔部を互いに所定間隔
をおいて形成した構成とすることもできる。
【0094】さらに、上記一実施の形態においては、機
体1の走行部5に車輪6を取り付けた構成について説明
したが、図18に示すように、運搬性を向上するため
に、車輪6aにタイヤ191 を装着し、このタイヤ191 を装
着した車輪6aを回転駆動するエンジン等の車輪駆動手段
192 を機体1に設けるとともに、この機体1に一対の機
体操作用ハンドル193 を設けた構成でもよい。また、図
18に示すように、機体1の長辺方向の他端下部に荷台
194 を設け、この荷台194 に容器195 を排出シュート14
に近接させて着脱自在に設置した構成とすることもでき
る。
【0095】また、上記一実施の形態においては、一対
の搬送ローラ15は、互いに逆方向に同期的に回転する構
成、すなわち、各搬送ローラ15は同一の回転速度で回転
する構成について説明したが、各搬送ローラ15が互いに
異なる回転速度で回転する構成でもよい。
【0096】さらに、上記一実施の形態においては、向
き合わせ弾性体49は、矩形板状に形成した構成について
説明したが、例えば、複数の棒状、複数の細帯状等に形
成した構成でもよい。
【0097】次に、本発明の鱗茎菜類収穫装置の一実施
の形態の構成を図面を参照して説明すると、図19にお
いて、200 は装置本体で、この装置本体200 の中央下部
には走行部201 が設けられ、この走行部201 は走行用無
端回行体202 を有し、この走行用無端回行体202 はエン
ジン等の駆動手段203 にて回行駆動される。
【0098】また、この装置本体200 の前部には掘取り
部205 が設けられ、後部には収容部206 が設けられ、こ
れら掘取り部205 と収容部206 との中間部には鱗茎菜類
用茎根切断作業機210 が設置されている。
【0099】この掘取り部205 は、上下方向に長辺方向
を有する傾斜状のコンベヤフレーム211 を有し、このコ
ンベヤフレーム211 には掘起体212 が取り付けられてい
るとともに、この掘起体212 にて掘り取った玉葱Tを搬
送する第1のコンベヤ213 、第2のコンベヤ214 が取り
付けられている。なお、このコンベヤフレーム211 には
ゲージ輪取付け体215 が前方に突出して連結され、この
ゲージ輪取付け体215には左右一対のゲージ輪216 が回
転自在に取り付けられている。さらに、この第2のコン
ベヤ214 の搬出部に近接してゴム材料等にて板状に成形
された第1のガイド弾性体218 および第2のガイド弾性
体219 が互いに対向した状態で配設されている。
【0100】また、前記鱗茎菜類用茎根切断作業機210
は機体1aを備えており、この機体1aは、上記実施の形態
における機体1において、供給部7とは異なる供給部7a
を有している。なお、この機体1aの下部には走行部5が
設けられていない。
【0101】この供給部7aは供給シュート220 を有し、
この供給シュート220 は前記機体1aの投入口11a に向っ
て下方向に傾斜した状態で配設され、この供給シュート
220にて前記第1のガイド弾性体218 および前記第2の
ガイド弾性体219 からの玉葱Tが投入口11a に投入さ
れ、茎部T2 および根部T3 を有する各玉葱Tが機体1a
の作業部10に互いに所定の間隔をおいて連続的に供給さ
れる。
【0102】さらに、前記収容部206 は、上下方向に長
辺方向を有する垂直コンベヤフレーム221 を有し、この
垂直コンベヤフレーム221 には第3のコンベヤ222 が取
り付けられ、この第3のコンベヤ222 にて前記機体1aの
排出シュート14からの玉葱Tがコンテナ用排出シュート
223 に搬出される。
【0103】また、この収容部206 はコンテナ用荷台22
4 を有し、このコンテナ用荷台224は前記装置本体200
の後端部に配設され、このコンテナ用荷台224 にはコン
テナ225 が着脱自在に設置され、このコンテナ225 には
前記コンテナ用排出シュート223 からの玉葱Tが収容さ
れる。
【0104】次に、上記一実施の形態の動作を説明す
る。
【0105】圃場において、図示しないスイッチを操作
すると、駆動手段203 からの動力に基づき、走行用無端
回行体202 が回行し、装置本体200 が圃場の地面上を走
行する。また、第1ないし第3のコンベヤ213 ,214 ,
222 、鱗茎菜類用茎根切断作業機210 が運転を開始す
る。
【0106】そして、掘起体212 にて圃場の植生された
玉葱Tが順次掬い上げられるように掘り取られ、この掘
り取られた玉葱Tは第1および第2のコンベヤ213 ,21
4 にて後上方に向って搬送され、この搬送中に土が振る
い落とされる。
【0107】続いて、この玉葱Tは第2のコンベヤ214
の搬出部から搬出され、この搬出された玉葱Tは第1の
ガイド弾性体218 および第2のガイド弾性体219 にて案
内されつつ自重落下し、供給シュート220 上に位置す
る。
【0108】次いで、この供給シュート220 上に位置し
た玉葱Tはこの供給シュート220 にて機体1aの投入口11
a に投入され、茎部T2 および根部T3 を有する各玉葱
Tが機体1aの作業部10に互いに所定の間隔をおいて連続
的に供給される。
【0109】そして、この機体1aの作業部10に供給され
た玉葱Tは搬送経路部13に導入され、一対の搬送ローラ
15の搬入部に向って一対のガイド弾性板体40a ,40b に
て案内されつつ自重落下し、一対の搬送ローラ15の搬入
部に位置する。
【0110】続いて、この搬入部に位置した茎部T2
よび根部T3 を有する玉葱Tは、この一対の搬送ローラ
15にて玉葱Tの茎部T2 が下方向に引き込まれながら搬
送経路部13を搬送方向Aに沿って搬送終端部に向って搬
送される。
【0111】すなわち、これらの各玉葱Tは弾性搬送突
条部材43にて搬送経路部13を搬送方向Aに沿って搬送さ
れる。また、この搬入部に位置した玉葱Tの向きは一致
していないが、これらの各玉葱Tは向き合わせ弾性突起
46と係合し、この向き合わせ弾性突起46にて玉葱Tの向
きが所定の正方向の向き、すなわち玉葱Tの茎部T2
下を向いた向きに変えられ、玉葱Tの向きが合わせられ
る。なお、この向き合わせ弾性突起46にて向き合わせが
行われなかった不正方向を向いた玉葱Tは、その実部T
1 上側側面で向き合わせ弾性体49の作用接触部50に接触
し、この作用接触部50にて玉葱Tの向きが所定の正方向
の向きに変えられ、搬送中のすべての玉葱Tの向きが合
わせられることとなる。
【0112】次いで、この所定の正方向を向いた状態に
された搬送中の玉葱Tの髭状の根部T3 が一対の根部起
し回転ブラシ17にて起される。
【0113】すなわち、一対の根部起し回転ブラシ17の
傾斜回転軸51の回転に基づき、茎部T2 および根部T3
の切断処理前の玉葱Tの根部T3 には実部T1 の大きさ
に応じた所定高さ位置の根部起し毛52の作用接触毛先部
53が回転しながら接触し、この作用接触毛先部53にてそ
の根部T3 が起される。また、この作用接触毛先部53の
接触時にはこれら根部起し毛52から玉葱Tに搬送方向A
に向う力が作用し、これらの各根部起し毛52と各搬送ロ
ーラ15とにて玉葱Tが適切な姿勢を保持した状態でスム
ーズに搬送される。
【0114】そして、この一対の根部起し回転ブラシ17
にて適切な状態に起された根部T3が、根部用刃102 に
て所定位置で確実に切断される。
【0115】この切断時においては、横揺れ防止弾性体
151 の作用圧接部153 がその搬送中の玉葱Tの略球状の
実部T1 の上下方向の中央部側面に圧接することによ
り、玉葱Tの横揺れの防止が図られている。
【0116】続いて、この所定の正方向を向いて搬送さ
れてくる玉葱Tの茎部T2 が茎部用刃173 と環状体174
との間に導入され、この茎部用刃173 にて玉葱Tの茎部
2が所定位置で切断される。
【0117】そして、この茎部T2 および根部T3 が切
断されて略実部T1 になった玉葱Tは排出口12に排出さ
れて搬送経路部13から導出され、その後、排出シュート
14にて第3のコンベヤ222 の搬入部に供給される。続い
て、この玉葱Tは第3のコンベヤ222 にて上方に向って
搬送された後、この第3のコンベヤ222 の搬出部から搬
出され、この搬出された玉葱Tはコンテナ用排出シュー
ト223 を通ってコンテナ225 に収容される。
【0118】このようにして、上記一実施の形態によれ
ば、掘取り部205 の掘起体212 にて圃場に植生された玉
葱Tを順次掘り取り、この掘り取った玉葱Tを第1およ
び第2のコンベヤ213 ,214 にて後上方に向って搬送し
た後、供給シュート220 にて鱗茎菜類用茎根切断作業機
210 に連続的に供給し、この鱗茎菜類用茎根切断作業機
210 にてその茎部T2 および根部T3 を切断し、この切
断した玉葱Tを第3のコンベヤ222 で搬送し、コンテナ
用排出シュート223 を介してコンテナ225 に収容するの
で、これら一連の作業を効率よく行うことができ、しか
も、精度よく茎部T2 および根部T3 を切断できる。
【0119】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一対の搬
送ローラによる搬送中の鱗茎菜類の横揺れを横揺れ防止
手段にて防止するので、根部切断手段にて鱗茎菜類の根
部を適切な位置で正確に切断できる。
【0120】請求項2記載の発明によれば、横揺れ防止
弾性体を搬送中の鱗茎菜類の実部側面に圧接させ、この
横揺れ防止弾性体にてその実部の横揺れを防止するの
で、根部切断手段にて鱗茎菜類の根部を適切な位置で正
確に切断でき、しかも、鱗茎菜類の実部の大きさに応じ
て弾性変形するので、鱗茎菜類の実部の大きさの変化の
影響を受けることを防止できる。
【0121】請求項3記載の発明によれば、作用圧接部
を機体の搬送経路部の搬送方向に向けて傾斜状に設けた
ので、この作用圧接部が一対の搬送ローラによる搬送の
大きな抵抗となることを防止できる。
【0122】請求項4記載の発明によれば、掘取り部に
て圃場に植生された鱗茎菜類を掘り取り、この掘り取っ
た鱗茎菜類の茎部および根部を鱗茎菜類用茎根切断作業
機にて切断し、この切断した鱗茎菜類を収容部にて収容
するので、これら一連の作業を効率よく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鱗茎菜類用茎根切断作業機の一実施の
形態を示す正面図である。
【図2】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す側面図で
ある。
【図3】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す平面図で
ある。
【図4】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す載置底板
を省略した状態の平面図である。
【図5】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機を示す一部を切
り欠いた側面図である。
【図6】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の供給搬送コン
ベヤを示す斜視図である。
【図7】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の搬送ローラを
示す拡大して一部を切り欠いた側面図である。
【図8】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部起
し回転ブラシを示す背面図である。
【図9】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部起
し回転ブラシを示す側面図である。
【図10】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部
起し回転ブラシを支持する上下動板体を示す正面図であ
る。
【図11】同上上下動板体に取り付けた第2の伝動手段
を示す斜視図である。
【図12】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の一対の根部
起し回転ブラシを示す拡大側面図である。
【図13】同上一対の根部起し回転ブラシの各傾斜回転
軸の回動状態を示す説明図である。
【図14】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止
弾性体の他の実施の形態を示す平面図である。
【図15】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止
弾性体の他の実施の形態を示す平面図である。
【図16】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止
弾性体の他の実施の形態を示す平面図である。
【図17】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の横揺れ防止
手段の他の実施の形態を示す平面図である。
【図18】同上鱗茎菜類用茎根切断作業機の他の実施の
形態を示す正面図である。
【図19】本発明の鱗茎菜類収穫装置の一実施の形態を
示す側面図である。
【符号の説明】
1,1a 機体 11,11a 投入口 12 排出口 13 搬送経路部 15 一対の搬送ローラ 18 根部切断手段 19,19a 横揺れ防止手段 20 茎部切断手段 151 横揺れ防止弾性体 152 ,152a,152b,152c 取付け基部 153 ,153a,153b,153c 作用圧接部 200 装置本体 201 走行部 203 駆動手段 205 掘取り部 206 収容部 210 鱗茎菜類用茎根切断作業機 A 搬送方向 T 鱗茎菜類としての玉葱 T1 実部 T2 茎部 T3 根部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 茎部および根部を有する鱗茎菜類を投入
    する投入口を備えるとともに茎部および根部の切断され
    た鱗茎菜類を排出する排出口を備えかつ前記投入口から
    前記排出口に向って鱗茎菜類が搬送される搬送経路部を
    備えた機体と、 この機体の搬送経路部にこの搬送経路部の搬送方向に沿
    って互いに対向して配設され、互いに逆方向に回転して
    鱗茎菜類を搬送する一対の搬送ローラと、 前記機体の搬送経路部に設けられ、所定の正方向を向い
    た状態で搬送される鱗茎菜類の茎部および根部を切断す
    る茎部切断手段および根部切断手段とを具備し、 前記機体の前記搬送経路部の途中であって前記根部切断
    手段と対向する位置に、前記一対の搬送ローラによる搬
    送中の鱗茎菜類の横揺れを防止する横揺れ防止手段を設
    けたことを特徴とする鱗茎菜類用茎根切断作業機。
  2. 【請求項2】 横揺れ防止手段は、鱗茎菜類の実部側面
    に圧接してその実部の横揺れを防止する横揺れ防止弾性
    体を有することを特徴とする請求項1記載の鱗茎菜類用
    茎根切断作業機。
  3. 【請求項3】 横揺れ防止弾性体は、機体に固定する取
    付け基部とこの取付け基部に設けられた弾性変形可能な
    作用圧接部とにて形成し、 この作用圧接部は、前記機体の搬送経路部の搬送方向に
    向けて傾斜状に設けたことを特徴とする請求項2記載の
    鱗茎菜類用茎根切断作業機。
  4. 【請求項4】 駆動手段にて駆動される走行部を下部に
    備えるとともに圃場に植生された鱗茎菜類を掘り取る掘
    取り部を前部に備えかつ茎部および根部の切断された鱗
    茎菜類を収容する収容部を後部に備えた装置本体と、 この装置本体の前記掘取り部と前記収容部との中間部に
    配設された請求項1ないし3のいずれかに記載の鱗茎菜
    類用茎根切断作業機とを具備したことを特徴とする鱗茎
    菜類収穫装置。
JP10347449A 1998-12-07 1998-12-07 鱗茎菜類用茎根切断作業機および鱗茎菜類収穫装置 Pending JP2000166527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109168556A (zh) * 2018-11-23 2019-01-11 农业部南京农业机械化研究所 一种洋葱、大蒜类作物切根须清土装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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