JP3961628B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はブロック、リブ等の陸部をトレッドに備え、その陸部にサイプが形成されている空気入りタイヤに係り、特に、氷雪上性能を向上させた空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の暖冬化による凍結路面のμ(摩擦係数)の低下により、従来以上にスタッドレスタイヤのアイスブレーキ性向上が望まれている。
【0003】
一般的に、スタッドレスタイヤのトレッドには、複数のブロックが形成されており、それらのブロックにはサイプが複数本形成されている。
【0004】
スタッドレスの氷上性を良くするためには、接地表面積(ポジティブ)を増やすことによる摩擦力アップ、また、サイプの本数(密度)を増やし、エッジ成分を増やすことによる掘り起こし効果向上がある。
【0005】
さらに、特に0°C付近の氷上では、接地面にわき出る水膜を除去することが氷上性向上に重要なことが判っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このためには、サイプの密度を上げることが有効だが、密度を上げすぎるとサイプの厚みによる陸部内のサイプのボリューム増加とブロック剛性の低下により接地面積の低下を招く問題がある。
【0007】
これを回避するために、サイプの厚みを薄くする方法も考えられるが、負荷時にサイプが閉じてしまい、接地面内にわき出る水膜の除去効果が減少してしまう。詳述すると、図19(A),(B)に示すように路面と接触していないブロック18は、サイプ20が所定の厚さを有しているが、氷路面と接触して負荷が作用すると図20(B)に示すようにブロック18が変形して図20(A),(B)に示すようにサイプ20は閉じてしまい、氷路面24に発生した水(水膜)26を除去する効果が薄れるのである。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、他性能を低下させることなく高い氷上性能を得ることのできる空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明者らは、サイプの形状に着目し、ブロックエッジ効果、ブロック剛性を確保したなかで、サイプによる接地面内の水を除去する効果を向上させ、氷上性を向上できるサイプ形状を見いだした。
【0010】
請求項1に記載の発明は上記事実に鑑みてなされたものであって、トレッドに少なくとも1本のサイプが形成された陸部を備えた空気入りタイヤであって、前記サイプの一方のサイプ壁面には第1の溝状凹部が形成され、他方のサイプ壁面には第2の溝状凹部が形成され、前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とは互いに交差している、ことを特徴としている。
【0011】
次に請求項1の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、一方のサイプ壁面には第1の溝状凹部が形成され、他方のサイプ壁面には第2の溝状凹部が形成され、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが互いに交差しているため、タイヤ負荷時において厚み小の部分が互いに接触して閉じてしまっても、厚み大の部分の接触を回避できるので、その分踏面部と氷上面間の水をより多く除水することが可能となる。
【0012】
なお、第1の溝状凹部、及び第2の溝状凹部は、少なくとも摩耗末期においても消えないようにすることが望ましい。
【0013】
また、サイプ本数を増やし、かつブロック剛性を確保するためにサイプの厚みをかなり薄くしても、常に水膜除去のための流路を確保することが可能となる。
【0014】
また、上記構成により踏面部と氷上面間の水をより多く除水することができるため、サイプの多用による陸部の剛性低下がない。これにより、陸部の過大な変形を防止でき、十分な接地面積及びエッジ成分を確保できる。
さらに、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とは交差しているので、第1の溝状凹部及び第2の溝状凹部の端部が陸部の側面に開口していれば、陸部の両側面側へ、即ち、陸部を区画している両側の主溝へ水を排水することが可能なる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の溝状凹部、及び前記第2の溝状凹部は、サイプ底へ向けて実質上直線状に延びている、ことを特徴としている。
【0016】
次に請求項2の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、第1の溝状凹部、及び第2の溝状凹部がサイプ底へ向けて実質上直線状に延びているため、踏面部と氷上面間の水はサイプ底へ向けて順次除水される。また、厚さ大の部分を水が流れる際の抵抗を低く抑えることができる。
【0017】
なお、第1の溝状凹部、及び前記第2の溝状凹部の延び方向は、タイヤ法線方向(踏面部に対して90度方向)に沿っていても良く、タイヤ法線方向に対して傾斜していても良い。ここで、実質上直線状とは、完全に一直線状のものの他に、多少曲がっているものも含まれる。
【0018】
また、第1の溝状凹部、及び前記第2の溝状凹部の延び方向をタイヤ法線方向に対して傾斜させると、一端が踏面部に、他端が陸部の側面に開口する厚さが大の部分が形成されることになり、踏面部と氷上面間の水を除水した後、陸部の側面から陸部の外側へ順次排水することが可能となる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の溝状凹部、及び前記第2の溝状凹部は、サイプ底へ向けて実質上円弧状に延びている、ことを特徴としている。
【0020】
次に請求項3の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、第1の溝状凹部、及び第2の溝状凹部がサイプ底へ向けて実質上円弧状に延びているため、踏面部と氷上面間の水はサイプ底へ向けて実質上円弧状に流れて順次除水される。
【0021】
なお、実質上円弧状とは、延び方向が所定方向に除々に変化しているものを言い、楕円の一部分の形状や放物線形状でも良い。
【0022】
また、第1の溝状凹部、及び第2の溝状凹部がサイプ底へ向けて実質上円弧状に延びると、一端が踏面部に、他端が陸部の側面に開口する溝状凹部が形成されることになり、踏面部と氷上面間から取り込んだ水を陸部の側面から排水することが可能となる。
【0023】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向している厚さ大の部分の厚さを、0.1〜1.5mmとしたことを特徴としている。
【0024】
次に請求項4の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向している厚さ大の部分の厚さを0.1〜1.5mmとしたので、効率よく水を除水することができる。なお、この範囲外では、除水効果が低下する。
【0025】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の溝状凹部が形成されていない壁面部分と前記第2の溝状凹部が形成 されていない壁面部分とが対向する厚さ小の部分の厚さを、前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向する厚さ大の部分の厚さの10〜80%としたことを特徴としている。
【0026】
次に請求項5の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項5に記載の空気入りタイヤでは、第1の溝状凹部が形成されていない壁面部分と第2の溝状凹部が形成されていない壁面部分とが対向する厚みが小の部分の厚さを、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向する厚みが大の部分の厚さの10〜80%としたので、効率よく水を除水することができる。なお、この範囲外では、除水効果が低下する。
【0027】
【0028】
【0029】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプのうちで、前記第1の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分と前記第2の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分とが対向する部分は、負荷時接触接地面下において互いに対向するサイプ壁面同士が実質上接触し、前記サイプのうちで前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向する部分は、負荷時接触接地面下で互いに対向するサイプ壁面同士が実質上接触しないことを特徴としている。
【0030】
次に請求項6の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、サイプのうちで、第1の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分と第2の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分とが対向する部分は、負荷時接触接地面下において互いに対向するサイプ壁面が実質上接触するが、サイプのうちで第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向している部分は負荷時接触接地面下で互いに対向するサイプ壁面が実質上接触しないので、厚みが大の部分によって確実に水を除水することができる。
【0031】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプのうちで前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向する厚さ大の部分の間隔を、0.1〜5.0 mm としたことを特徴としている。
【0032】
次に請求項7の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項7に記載の空気入りタイヤでは、サイプのうちで第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向する厚さ大の部分の間隔を0.1〜5.0mmとしたので、効率よく水を除水することができる。なお、この範囲外では、除水効果が低下する。
【0033】
【0034】
【0035】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプがその深さ方向端部に拡大部を有することを特徴としている。
【0036】
次に請求項8の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項8に記載の空気入りタイヤでは、サイプがその深さ方向端部に拡大部を有しているので、除水した水を拡大部を介して陸部側方へ全て排出することが可能となる。
【0037】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプは、一端が前記陸部の側壁に開口し、他端が前記陸部内で終端しており、前記他端に拡大部を有することを特徴としている。
【0038】
次に請求項9の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項9に記載の空気入りタイヤでは、他端部に形成された拡大部によって踏面部と氷上面間の水を除水することができる。また、サイプが陸部を完全に横断していないので、陸部の剛性の低下を抑えることができ、偏摩耗の発生を抑制することができる。さらに、サイプの他端に作用する応力を拡大部で分散できるので、他端からの亀裂発生を防止することができる。
【0039】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプの深さ方向端部に形成された拡大部と、前記サイプの他端部に形成された拡大部とは連結していることを特徴としている。
【0040】
次に請求項10の空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項10に記載の空気入りタイヤでは、サイプの他端部に設けられた拡大部によって吸収された水を、サイプ底部に設けられた拡大部を介して陸部外へ排出することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の実施形態を説明する前に、比較例に係る空気入りタイヤを説明する。
[第1の比較例]
以下に第1の比較例を図1乃至図9にしたがって説明する。
【0042】
図1に示すように、第1の比較例の空気入りタイヤ10(タイヤサイズ:185/70R14)のトレッド12は、タイヤ周方向(矢印X方向)に沿って延びる複数の周方向主溝14と、タイヤ軸方向(矢印Y方向)に沿って延びる複数の横溝16によって区画された矩形のブロック18が複数設けられており、いわゆるブロックパターンとなっている。
【0043】
各ブロック18には、タイヤ軸方向に沿って直線状にブロック18を横切るサイプ20が4本平行に形成されている。
【0044】
図4及び図5に示すように、サイプ20のサイプ底部には拡大部30が形成されている。
【0045】
図2乃至図5に示すように、サイプ20の一方のサイプ側壁面20Aには、断面矩形状の細溝22が複数本形成されており、サイプ底部に到達する細溝22には拡大部30が連結している。
【0046】
図5に示すように、第1の比較例の細溝22は、タイヤ法線方向(矢印Z方向)に対して一定方向に一定の角度で傾斜しており、一定の間隔で形成されている。
【0047】
ブロック18の踏面部18Aとブロック18の周方向主溝14側の側面18Bには、細溝22の端部が開口しており、これら複数本の細溝22の内の何本かは、一端が踏面部18Aに開口し他端が側面18Bに開口している。
【0048】
図4に示すように、サイプ20は、ブロック18が路面と接触していない場合には、一方のサイプ側壁面20Aとこれに対向する他方のサイプ側面20Bとが所定寸法離間しており、図6に示すように負荷時にブロック18が路面と接触する接地面下においては実質上互いに接触するように形成されている。なお、同じく接地面下において、細溝22の溝底は、対向する他方のサイプ側面20Bには接触しないように、即ち、細溝22が所定の断面積を有するような大きさに形成されている。
【0049】
なお、踏面部18Aにおけるサイプ20の厚み大部の厚さt1 、厚み小部の厚さt2 と厚み大部の厚さt1との比率t2/t1 、厚み大部の間隔P1 、厚み大部の比率(P2 (踏面部18Aの厚み大部の幅)/P1)、サイプ間隔L、サイプ深さd、厚み大部の総長(ΣP2)/サイプ長W、厚み大部のタイヤ法線方向に対する傾斜角度θは、図9の表(比較例1)に示す通りである。
【0050】
次に、第1の比較例の作用を説明する。
第1の比較例の空気入りタイヤ10では、サイプ20のサイプ側面20Aに細溝22を複数本設けたため、タイヤ負荷時において、図6及び図7に示すようにサイプ20の厚さが小の部分(細溝22の形成されていない部分)が接触して閉じてしまっても、厚さが大の部分(細溝22の形成されている部分)は接触しないので、図8に示すように、氷路面24の水(水膜)26を細溝22によって吸収して除水することができる。
【0051】
さらに、一方が踏面部18Aに開口し他方が側面18Bに開口している細溝22は、吸収した水をブロック18の外、即ち周方向主溝14へと順次排出することができるため、氷路面24の水26をより多く除水することができる。
【0052】
なお、第1の比較例の空気入りタイヤ10においても、サイプ20のエッジ効果による氷上性能は確保されている。
【0053】
また、上記のようなサイプ構造によれば、サイプ本数を増やし、かつブロック剛性を確保するためにサイプ20の厚さを全体的にかなり狭くしても、サイプ20の厚さを大小と交互に変化させているため、負荷時においても常に水膜除去のための間隙を確保することが可能となる。
[第2の比較例]
第2の比較例を図10乃至図11にしたがって説明する。なお、前述した比較例と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0054】
前記第1の比較例では、細溝22の断面形状が矩形状であったが、本比較例の細溝22は、略半円形状とされている。したがって、図10及び図11に示すようにブロック18の踏面部18A及び側面18Bに表れる細溝22の開口部分の形状は略半楕円形状である。
【0055】
ここで、踏面部18Aにおけるサイプ20の厚み大部の厚さt1 、厚み小部の厚さt2 と厚み大部の厚さt1との比率t2/t1 、厚み大部の間隔P1 、厚み大部の比率(P2 (踏面部18Aの厚み大部の幅)/P1)、サイプ間隔L、サイプ深さd、厚み大部の総長(ΣP2)/サイプ長W、厚み大部のタイヤ法線方向に対する傾斜角度θは、図9の表(比較例2)に示す通りである。
[本発明の実施形態]
次に、本発明の実施形態を図12乃至図14にしたがって説明する。なお、前述した比較例と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0056】
前記第1の比較例では、細溝22がサイプ側面20Aのみに形成されていたが、本実施形態では、図14に示すようにサイプ側面20Bにも細溝22が形成されている。
【0057】
なお、サイプ側面20Aの細溝22とサイプ側面20Bの細溝22とは、傾斜方向が法線方向に対して反対となっている。また、図12及び図13に示すように、ブロック18の踏面部18A及び側面18Bでは、サイプ側面20Aの細溝22の端部とサイプ側面20Bの細溝22の端部同士が対向している。
【0058】
ここで、踏面部18Aにおけるサイプ20の厚み大部の厚さt1 、厚み小部の厚さt2 と厚み大部の厚さt1との比率t2/t1 、厚み大部の間隔P1 、厚み大部の比率(P2 (踏面部18Aの厚み大部の幅)/P1)、サイプ間隔L、サイプ深さd、厚み大部の総長(ΣP2)/サイプ長W、厚み大部のタイヤ法線方向に対する傾斜角度θは、図9の表(実施例)に示す通りである。
[第3の比較例]
第3の比較例を図15乃至図17にしたがって説明する。なお、前述した比較例、及び実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0059】
前記比較例、及び実施形態では、細溝22が直線形状であったが、本比較例の細溝22は、図15乃至図17に示すように一方のブロック端近傍を曲率中心とする円弧形状であり、これら複数本の細溝22の内の何本かは、一端が踏面部18Aに開口し他端が側面18Bに開口している。
【0060】
ここで、踏面部18Aにおけるサイプ20の厚み大部の厚さt1 、厚み小部の厚さt2 と厚み大部の厚さt1との比率t2/t1 、厚み大部の間隔P1 、厚み大部の比率(P2 (踏面部18Aの厚み大部の幅)/P1)、サイプ間隔L、サイプ深さd、厚み大部の総長(ΣP2)/サイプ長W、厚み大部のタイヤ法線方向に対する傾斜角度θは、図9の表(比較例3)に示す通りである。
【0061】
なお、この変形例として図18に示すように、両方のブロック端に細溝22の曲率中心を持たせても良い。
[第4の比較例]
第4の比較例を図22及び図23にしたがって説明する。なお、前述した比較例、及び実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0062】
図22に示すように、各ブロック18には、矢印L方向側から矢印R方向へ向かって延びるサイプ34と、矢印R方向側から矢印L方向へ向かって延びるサイプ36とが交互に形成されている。これらのサイプ34及びサイプ36は、何れも長手方向一端が周方向主溝14に開口し、長手方向他端がブロック18内で終端している。
【0063】
これらサイプ34及びサイプ36の長手方向他端には、各々拡大部38が形成されている。本比較例の拡大部38は丸穴形状である。
【0064】
図23(A)に示すように、サイプ34の拡大部38はサイプ底部の拡大部30と連結している。
【0065】
また、図23(B)に示すように、サイプ36の拡大部38はサイプ底部の拡大部30と連結している。
【0066】
本比較例では、氷路面24の水(水膜)を細溝22と拡大部38とによって吸収する。また、拡大部38に吸収された水は、サイプ底部に設けられた拡大部30を介してブロック18の外へ排出することができる。
【0067】
本比較例のブロック18では、サイプ34及びサイプ36がブロック18を完全に横断していないので、例えば、図1に示すようなブロック18を完全に横断するサイプ20を設けたブロック18に対してブロック剛性の低下を抑えることができ、偏摩耗の発生を抑制することができる。
【0068】
また、サイプ34及びサイプ36の他端に拡大部38を設けたので、他端に作用する応力を分散でき、他端からの亀裂発生を防止することができる。
[試験例]
実施例のタイヤ1種(実施形態に対応する。)、比較例のタイヤ3種(第1〜3の比較例に対応する。)、及び従来例のタイヤ1種を用意し、以下の方法により氷上ブレーキ性能及び氷上トラクション性能を調べた。
(試験方法)
氷上ブレーキ性能:テストタイヤを実車に装着し、氷盤上を20km/hの速度で走行中にフル制動したときの制動距離を測定した。
【0069】
氷上トラクション性能:氷盤上での20mの距離での発進からの加速タイムを計測した。
【0070】
試験の結果は、図9の表に示す通りである。結果は従来例のタイヤを100とする指数表示で示しており、数値が大きいほど性能が良いことを示す。
【0071】
なお、従来例のタイヤは、図19に示すブロック18を有する空気入りタイヤであり、ブロック寸法は実施例のタイヤと同一である。なお、サイプ寸法は図9の表に示す通りである。
【0072】
図9の表に示す試験結果から、本発明の適用された実施例のタイヤが、比較例、及び従来例のタイヤに比較して氷上ブレーキ性能及び氷上トラクション性能に優れていることは明らかである。
【0073】
なお、実施例のタイヤは、細溝をサイプの両壁面に交差させるかたちで設けたため、片面のみに設けたものよりも氷上ブレーキ性能及び氷上トラクション性能が向上している。
【0074】
また、細溝が円弧状に形成されている比較例3のタイヤは、細溝が直線状に形成されている比較例1,2のタイヤよりも氷上ブレーキ性能及び氷上トラクション性能が向上している。
【0075】
なお、上記比較例、及び実施例では、サイプ20がストレートサイプであったが、本発明はこれに限らず、サイプ20は従来公知の他の形状であっても良く、細溝(サイプの厚さ大の部分)は、他形状のサイプと自由に組み合わせることができる。但し、サイプ20をジグザグサイプ等の屈曲の多い形状にすると、傾斜した細溝では、溝内の水流れの抵抗が大きくなる。
【0076】
また、サイプ20は、タイヤ軸方向に対して傾斜していても良く、ブロック18以外の陸部、例えば、リブ等に形成されているものでも良い。
【0077】
また、サイプ20は、両端がブロック18の側面に開口していることが最も好ましいが、一端がブロック18の側面に開口していればある程度の排水効果はある。
【0078】
また、サイプ20は、図21に示すように、サイプ20の深さ方向端部にフラスコ状等の拡大部30を設けても良い。これにより、除水した水を拡大部30を介してブロック18側方へ全て排出することができ、氷上性能をさらに高めることができる。
【0079】
また、細溝22は、ブロック18が摩耗するにしたがって断面形状や大きさが変化しても良く、ブロック18が摩耗するにしたがって本数が増加(又は減少)するように設けても良い。これにより、摩耗初期と摩耗末期の吸水力に変化を持たせることも可能である。
【0080】
また、細溝22の断面形状は、矩形、半円形以外の形状、例えば、台形、三角形等であっても良く、水の抵抗が少ない断面形状であれば良い。例えば、サイプ20のサイプ側面20A及びサイプ側面20Bに断面形状が各々半楕円形の細溝22を同方向に形成し、厚さ大の部分の全体形状を実質上楕円形としても良い。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、他性能を低下させることなく接地面の除水を行って高い氷上性能を得ることができる、という優れた効果を有する。また、サイプ本数を増やし、かつブロック剛性を確保するためにサイプの厚みをかなり薄くしても、一方のサイプ壁面には第1の溝状凹部が形成され、他方のサイプ壁面には第2の溝状凹部が形成されているため、常に水膜除去のための流路を確保することが可能となる。
さらに、請求項1に記載の空気入りタイヤは、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とを交差させたので、陸部の外側への排水効果を向上でき、除水能力を高めることができ、これによって氷上性能をさらに高めることができる、という優れた効果を有する。
【0082】
請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、第1の溝状凹部、及び第2の溝状凹部が除水した水をサイプ底へ向けて真っ直ぐに排水できるので、第1の溝状凹部、及び第2の溝状凹部を水が流れる際の抵抗を低く抑えることができる、という優れた効果を有する。
【0083】
請求項3に記載の空気入りタイヤは、第1の溝状凹部、及び第2の溝状凹部がサイプ底へ向けて実質上円弧状に延びているので、実質上直線状に延びているものよりも陸部の外側への排水効果を向上でき、除水能力を高めることができ、これによって氷上性能をさらに高めることができる、という優れた効果を有する。
【0084】
請求項4に記載の空気入りタイヤは、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向しているサイプの厚みが大の部分の厚さを0.1〜1.5mmとしたので、効率良く除水できる、という優れた効果を有する。
【0085】
請求項5に記載の空気入りタイヤは、第1の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分と第2の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分とが対向しているサイプの厚みが小の部分の厚さを、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向している厚みが大の部分の厚さの10〜80%としたので、効率良く除水でき、高い氷上性能を維持できる、という優れた効果を有する。
【0086】
【0087】
請求項6に記載の空気入りタイヤは、サイプのうちで第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向する部分は、負荷時接触接地面下で互いに対向するサイプ壁面同士が実質上接触しないので、第1の溝状凹部と第2の溝状凹部とが対向する厚みが大の部分によって確実に水を除水することができる、という優れた効果を有する。
【0088】
請求項7に記載の空気入りタイヤは、第1の溝状凹部と第1の溝状凹部の間隔、及び第2の溝状凹部と第2の溝状凹部の間隔を0.1〜5.0mmとしたので、効率よく水を除水することができ、高い氷上性能を維持できる、という優れた効果を有する。
【0089】
【0090】
請求項8に記載の空気入りタイヤは、サイプの深さ方向端部に拡大部を有しているので、排水性をさらに向上でき、これにより氷上性能をさらに高めることができる、という優れた効果を有する。
【0091】
請求項9に記載の空気入りタイヤは、サイプが陸部を完全に横断していないので、陸部の剛性の低下を抑えることができ、偏摩耗の発生を抑制することができる、という優れた効果を有する。また、サイプの他端に作用する応力を拡大部で分散でき、他端からの亀裂発生を防止することができる、という優れた効果を有する。
【0092】
請求項10に記載の空気入りタイヤは、サイプの他端部に設けられた拡大部によって吸収された水を、サイプ底部に設けられた拡大部を介して陸部外へ排出することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の比較例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図2】 図1に示すブロックの拡大斜視図である。
【図3】 図1に示すブロックの拡大平面図である。
【図4】 図1に示すブロックの側面図である。
【図5】 図3に示すブロックの5−5線断面図である。
【図6】 氷路面に接地したブロックの側面図である。
【図7】 氷路面に接地したブロックの平面図である。
【図8】 氷路面に接地したブロックのサイプに沿った断面図である。
【図9】 サイプの寸度及び試験結果を示す表図である。
【図10】 第2の比較例に係る空気入りタイヤのブロックの平面図である。
【図11】 第2の比較例に係る空気入りタイヤのブロックの側面図である。
【図12】 実施形態に係る空気入りタイヤのブロックの平面図である。
【図13】 実施形態に係る空気入りタイヤのブロックの側面図である。
【図14】 図12に示すブロックの14−14線断面図である。
【図15】 第3の比較例に係る空気入りタイヤのブロックのサイプに沿った断面図である。
【図16】 第3の比較例に係る空気入りタイヤのブロックの平面図である。
【図17】 第3の比較例に係る空気入りタイヤのブロックの側面図である。
【図18】 他の比較例に係る空気入りタイヤのブロックのサイプに沿った断面図である。
【図19】 (A)は従来のサイプの形成されたブロックの平面図であり、(B)は図19(A)に示すブロックの側面図である。
【図20】 (A)は従来のサイプの形成されたブロックが接地したときの平面図であり、(B)は図20(A)に示すブロックの側面図である。
【図21】 さらに他の比較例に係る空気入りタイヤのブロックの側面図である。
【図22】 第4の比較例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図23】 (A)は図22に示すブロックの23(A)−23(A)線断面図であり、(B)はは図22に示すブロックの23(B)−23(B)線断面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
18 ブロック(陸部)
20 サイプ
22 細溝(厚さ大の部分、第1の溝状凹部、第2の溝状凹部)
30 拡大部
38 拡大部
Claims (10)
- トレッドに少なくとも1本のサイプが形成された陸部を備えた空気入りタイヤであって、
前記サイプの一方のサイプ壁面には第1の溝状凹部が形成され、他方のサイプ壁面には第2の溝状凹部が形成され、前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とは互いに交差している、ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第1の溝状凹部、及び前記第2の溝状凹部は、サイプ底へ向けて実質上直線状に延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1の溝状凹部、及び前記第2の溝状凹部は、サイプ底へ向けて実質上円弧状に延びている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向している厚さ大の部分の厚さを、0.1〜1.5mmとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1の溝状凹部が形成されていない壁面部分と前記第2の溝状凹部が形成されていない壁面部分とが対向する厚さ小の部分の厚さを、前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向する厚さ大の部分の厚さの10〜80%としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイプのうちで、前記第1の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分と前記第2の溝状凹部が形成されていないサイプ壁面部分とが対向する厚さ小の部分は、負荷時接触接地面下において互いに対向するサイプ壁面同士が実質上接触し、
前記サイプのうちで前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向する厚さ大の部分は、負荷時接触接地面下で互いに対向するサイプ壁面同士が実質上接触しないことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 前記サイプのうちで前記第1の溝状凹部と前記第2の溝状凹部とが対向する厚さ大の部分の間隔を、0.1〜5.0 mm としたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイプがその深さ方向端部に拡大部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイプは、一端が前記陸部の側壁に開口し、他端が前記陸部内で終端しており、前記他端に拡大部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイプの深さ方向端部に形成された拡大部と、前記サイプの他端部に形成された拡大部とは連結していることを特徴とする請求項9に記載の空気入りタイヤ。
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