JP3958475B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタッキング及びネステイングのための機構を備えた運搬用容器におけるスタッキング時の積み上げ安定性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
運搬用容器の1種として、スタッキング及びネステイング容器(SN容器)と呼ばれているものが知られている。スタッキングとは、同じ型の容器同士を高い高さで積み上げられる状態であり、ネステイングとは同じ型の容器同士を低い高さで重ね合わされるものである。
【0003】
このようなSN容器として、実公昭63−40453号公報には、矩形容器の側壁に該容器の開口縁から容器中高部位までに外方に膨出させた膨出部(ポケット部)を相対する側壁について非対称に形成しており、容器同士は通常位置でネステイング、上段の容器を下段の容器に対して平面方向に180゜回転することにより上下段の容器の膨出部同士が互い違いになりスタッキング可能としたものが示されている。
【0004】
同様の機能を有する容器として、実用新案登録第2533369号公報には、側壁に支脚部と切欠ポケット部とを設け、スタッキング時には前記支脚部が切欠ポケット部に収容されるようにしたものが示されている。
【0005】
かように、SN容器は、スタッキングとネステイングとの2通りの高さで容器同士の積み重ねが可能であり、搬送商品の他品種化及び多様化に対応して、商品の高さに応じて、上記の二つの積み重ね高さを利用して商品を効率よく搬送できるという利点を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のSN容器はほぼ矩形の形状を有しており、スタッキング及びネステイングのための機構、即ち支脚部やポケット部は、一般に容器の長側壁側に設けられている。スタッキングの際には、上の容器の支脚部が下の容器の開口縁に当接して、積み上げの高さが定まる。長側壁に支脚部の対を設けた場合、支脚部同士の間隔を大きくとることができるため、積み上げ安定性に優れている。
【0007】
しかしながら、容器の構造上或いは内容積の確保上、長側壁側に支持脚やポケットのスペースをとることができない場合には、やむを得ず、短側壁側に支脚部やポケット部等の機構を設けることになる。
この場合、対向短側壁には、一方に相互の幅の広い支脚部の対と、他方に幅の狭い支脚部とが必然的に存在することになる。
【0008】
既に指摘したとおり、スタッキング状態では、容器フランジと支持脚との当接による支持となるため、幅の狭い支脚部の部分では、運搬に際してロッキングやこれによる振動乃至衝撃が発生するなど、積み上げ状態が不安定となる傾向がある。
この傾向は、短側壁の寸法が小さくなればなるほど顕著になる。
【0009】
従って、本発明の目的は、短側壁側に支脚部やポケット部等のスタッキング及びネステイング機構を設けた運搬用容器において、スタッキングやネステイングの作業性を低下させることなく、スタッキングの際の積み上げ状態を安定させることにある。
本発明の他の目的は、短側壁の寸法が短く、幅の狭い支脚部が短側壁の中央に位置する場合にも、積み上げ安定性に優れた運搬用容器を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上方に開口し各側壁が開口縁となる上方フランジに向かって少し広がるように傾斜した相対する短側壁と相対する長側壁を有する矩形容器からなり、一方の短側壁には幅の広い支脚部が設けられ、他方の短側壁には幅の狭い支脚部が設けられており、幅の広い支脚部が設けられた短側壁の、幅の狭い支脚部と容器の中心に対して対称の位置に、幅の狭い支脚部を収納するポケットが形成され、幅の狭い支脚部が形成された短側壁の、幅の広い支脚部と容器の中心に対して対称の位置に、幅の広い支脚部を収納するポケットが形成されており、同じ方向で積載したときには積み上げられ、反対方向に積載したときには積み重ね合わされる構造の運搬用容器において、
幅の狭い支脚部が設けられた短側壁隣り合う長側壁との各コーナ部に、同じ方向で積載したときに容器の底を受ける受け部形成されており、この受け部に対して対角線上に位置する、幅の広い支脚部が設けられた短側壁と隣り合う長側壁との各コーナ部の位置の底部に、反対方向に積載したときに前記受け部を収納する逃がしを設けたことを特徴とする運搬用容器が提供される。
本発明は、特に、幅の狭い支脚部が一方の短側壁のほぼ中央に設けられ、且つ幅の広い支脚部が他方の短側壁に幅の狭い支脚部の幅よりも大きい間隔の対となって設けられているような、短側壁の長さが短い容器の積み上げ安定性の向上に特に有効である。
本発明の容器では、少なくとも短側壁の外方には、高さ方向のほぼ中間に上方フランジとほぼ重なる位置関係で下方フランジが設けられ、一方の短側壁の下方フランジより上方に幅の広い支脚部を受けるポケットが設けられ、他方の短側壁の下方フランジより上方に幅の狭い支脚部を収納するポケットが設けられていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施形態】
本発明の運搬用容器は、上方に開口し各側壁が開口縁に向かって少し広がるように傾斜した矩形容器であって、容器の中心を通る線に対してほぼ対称位置で且つ相対する短側壁に、支脚部と支脚部を受けるポケットとを配置し、同じ方向で積載したときには積み上げられ(スタッキング)、反対方向に積載したときには積み重ね合わされる(ネステイング)構造となっているが、
(イ)幅の狭い支脚部が設けられた短側壁に隣り合う長側壁のコーナ部に容器の底を受ける受け部を形成したこと、及び
(ロ)この受け部に対して対角線上に位置する底部コーナ部には前記受け部の逃がしを設けたこと、
が特徴である。
本発明によれば、この特徴により、容器のスタッキング及びネステイングの作業性を一切損なうことなく、スタッキングの際の積み上げ安定性を顕著に向上させることができる。
【0012】
添付図面の図1は、本発明の容器(A)及び従来の容器(B)について、スタッキング時の支持状態を説明するためのものであり、図2はコーナー部への受け部の設置例を示す斜視図である。
【0013】
この容器は、大別して、一対の長側壁2、3及び一対の短側壁4、5と、これらの側壁の下部につながる底壁1と、これらの側壁の上部に連なる開口縁(フランジ)6とからなっている。
この容器においては、長側壁2、3側のフランジ6が狭く、長側壁側に支脚部及びポケット部を設けることができないため、短側壁側に支脚部等が設けられることになる。
対向する短側壁の一方4には幅の広い支脚部7、7が形成され、他方の短側壁5には幅の狭い支脚部8、8が形成されており、これらの支脚部は下に位置する容器のフランジに当接する。図1においては、これらの当接部分をが黒く塗りつぶして示している。尚、支脚部8、8の対では、支脚部が空白の部分もあるが、この空白部をも含めて、本明細書では幅ということにする。
図1の(B)に示す容器では、支脚部8とフランジとの当接位置がコーナー部10よりもかなり内側となるため、上側の容器の支持状態が不安定となるのを免れない。
【0014】
本発明では、これを防止するため、一方の側壁部5(この場合幅の狭い支脚部8、8が設けられている短側壁)に隣り合う長側壁6(3)のコーナ部10に容器の底を受ける受け部9を形成した。これにより、幅の狭い支脚部8、8が設けられている短側壁5の側でも、上側の容器は下側の容器の両方のコーナー部10、10で支持されるため、積み上げ状態が著しく安定化されるという作用効果が奏される。
【0015】
更に本発明では、この受け部9に対して対角線上に位置する底部コーナ部には前記受け部9の逃がしを設けた。これにより、容器を180度反転させた状態でのネステイングの際、容器の底1が受け部9と係合するのが防止され、支脚部8(9)を対応するポケットに収納させて、容器同士の重ね合わせを円滑に行うことができる。
【0016】
以上のように、本発明によれば、前記(イ)の受け部と前記(ロ)の逃がしを設けるという簡単な構成により、スタッキングやネステイングの作業性を低下させることなく、スタッキングの際の積み上げ状態を安定させるという作用効果が達成されるものである。
【0017】
【実施例】
本発明を図面に示す次の実施例に基づいて説明する。
図面において、
図3は本発明の一実施例の運搬容器の上半分底面図下半分上面図であり、
図4は図3の容器の一方の短側壁の一部内面一部外面図であり、
図5は図3の容器の他方の短側壁の一部内面一部外面図であり、
図6は図3の容器の長側壁の一部内面一部外面図であり、
図7はスタッキング状態を示す長側壁側断面図であり、
図8はネステイング状態を示す長側壁側断面図であり、
図9はスタッキング状態を示す短側壁側断面図であり、
図10はネステイング状態を示す短側壁側断面図である。
図面の枚数が増えるのを避けるため、図3においては、水平方向の中心線よりも上側の底面を180゜下に折り曲げると、下側の上面が現れるように示されている。
また、図4では左半分に左側の短側壁5の外面が、右半分に右側の短側壁4の内面が示されており、図5では左半分に左側の短側壁5の内面が、右半分に右側の短側壁4の外面が示されており、図6では左半分に上側の長側壁3の外面が、右半分に下側の長側壁2の内面が示されている。
【0018】
この実施例の容器は、大別して、一対の長側壁2、3及び一対の短側壁4、5と、これらの側壁の下部につながる底壁1と、これらの側壁の上部に連なる開口縁(フランジ)6とからなっている。
【0019】
この容器においては、長側壁2のフランジ62及び長側壁3のフランジ63は幅が狭く形成されており、一方、短側壁4のフランジ64及び短側壁5のフランジ65は幅が広く形成されており、短側壁側に以下に説明する支脚部及びポケットが形成される。
【0020】
一方の短側壁4の外方には、相互の間隔の広い支脚部7、7が形成されており、他方の短側壁5の外方には、幅の狭い支脚部8が形成されている。
この実施例において、幅の狭い支脚部8は短側壁5のほぼ中央に単一の部材として設けられ、一方、幅の広い支脚部7、7は幅の狭い支脚部8の幅よりも大きい間隔の対となって設けられている
支脚部7に対して点対称に(容器の中心に対して対称に)、短側壁5にはポケット120が形成されており、また支脚部8に対して点対称に(容器の中心に対して対称に)、短側壁4にはポケット110が形成されている。
【0021】
幅の狭い支脚部8が設けられている短側壁5に隣り合う長側壁2(3)のコーナー部10には容器の底を受ける受け部9が形成されており、またこの受け部9に対して対角線上に位置する底部コーナー部10’には前記受け部の逃がし20が設けられている。
【0022】
本実施例の容器の各側壁は、容器の把持及び補強などを目的として、側壁よりも外方に広がった上部構造と、ネステイングを目的として、上部構造よりも小さく形成された下部構造とからなっている。
【0023】
上部構造は、各側壁2、3、4、5の上端に外方に所定の幅で突出して形成された開口縁(上方フランジ)6(62、63、64、65)と、外縁が開口縁のそれとほぼ一致するように各側壁から外方に突出して設けられた下方フランジ130とからなっている。また、上方フランジ6と下方フランジ130との間には、これらのほぼ中間に補強用の横ビード140が形成されている。
下方フランジ130は、ネステイングを可能にするために、容器のほぼ半分の高さの部分に形成される。
【0024】
更に、容器の上部構造には、補強の目的で、上下方向に延びる縦リブも設けられている。即ち、図3及び図6に示すとおり、長側壁2、3の上部には中間垂直リブ151が設けられ、短側壁4、5の上部にも中間垂直リブ152、153が設けられている。
また、短側壁と長側壁とのコーナー部10の近傍には、斜め外方且つ垂直方向に延びる斜め垂直リブ154と斜め垂直リブ154の先端から短側壁フランジの端縁に向けて外方に小間隔だけ延びる境界垂直フランジ155とが設けられている。
【0025】
図示する具体例においては、長側壁2、3の中間垂直リブ151、151間で下方フランジ130は省略されている。これは、実施例の容器では、容器同士を積み重ねた状態で容器間の応力が主として短側壁にかかるためである。
また、短側壁4、5における下方フランジ130は、中間位置の段差部131を介して高さがやや高く設けられた内方部分132を有しており、この内方部分の上部にポケット110及びポケット120が形成される。
また、この内方部分132の下方には、支脚部7及び支脚部8が形成される。
【0026】
即ち、短側壁5の内面には、支脚部7を受けるポケット120が形成されているが、このポケット120は下向きに間隔の狭まる両側面121と底面122とで規定されており、両側面121はリブ123で補強されており、底面122はフランジ内方部分132で補強されている(図4参照)。
一方、短側壁4の内面には、支脚部8を受けるポケット110が形成されているが、このポケット110は下向きに間隔の狭まる両側面111と底面112とで規定されており、両側面111はリブ113で補強されており、底面112はフランジ内方部分132で補強されている(図5参照)。
また、短側壁4のポケット110の側方外方には、スタッキング時に支脚部7を受ける受け部115が設けられているが、この受け部115はフランジ6よりも若干下にくぼませて形成しており、受け部115による支脚部7の支持が安定になるように考慮されている。
【0027】
この容器においては、前述した下方フランジ130よりも下方の短側壁5に支脚部8及び下方フランジ130よりも下方の短側壁4に支脚部7が設けられる。幅の狭い支脚部8は、分割されていない単一の筐体状の支脚部として形成されており、側壁部5から一定間隔をおいてこれと平行に且つ上下に傾斜して延びる外壁81と、外壁と側壁部とを連結する連結壁82、82とからなっている。支脚部8の内部は中空であるが、その内部には水平方向の補強リブ83が設けられていることが強度の点で好ましい。
また、図4に示すとおり、連結壁82は側壁部5の中間垂直ビード153と一直線上に設けられている。
【0028】
一方、幅の広い支脚部7は、二本に分離した脚として形成されており、前述した受け部の逃がし20(切欠部)の内側に隣接乃至近接して、側壁部4の外方に延びるように端縁リブ13と一体になって設けられている。
図5に示すように、支脚部7と側壁部4とを連結するように、外方に一定間隔突出した垂直リブ71が形成されており、支脚部7と側壁部4とを補強するようになっている。
図3及び図5に示すとおり、支脚部7の厚みは垂直リブ71の厚みより厚く形成されていることが理解されるべきである。
また、垂直リブ71は側壁部4の中間垂直リブ152と一直線上に設けられている。
【0029】
底壁1は、下方に補強リブを有しており、長手方向リブ11と横断方向リブ12と碁盤目状に直交して設けられており、これら補強リブの外側は底部の輪郭を規定する端縁リブ13となっている。この端縁リブ13は、また各側壁2、3、4、5にも一体となって接続されている。
また、底壁のコーナには、逃がしとなる切欠部20と切欠のないコーナ部15とが対をなして設けられている。
【0030】
受け部9は、図5によく示されるように、フランジ6の上面よりも下方に小さい段差をおいた頂面91を有し且つ長側壁2と同じか或いはそれよりも小さいテーパー面となった側面92を有する小さい突起として形成されている。
図3の上半分に示すとおり、受け部9に対応する底コーナー部には、切欠のない正規のコーナ部15が存在している。
【0031】
一方、受け部の逃がし20は、底部コーナー部10’の切欠として形成されており、図4によく示されるように、下方フランジ6よりも下方に小さい段差をおいた頂面21を有し且つ長側壁2と同じか或いはそれよりも小さいテーパー面となった側面22を有する小さい切欠として形成されている。この逃がし20では、ネステイング状態で容器同士を重ねたとき、受け部9がこの切欠内に収納される大きさを有している。
【0032】
本実施例の容器では、商品の種類、品名、数量、発送元、発送先などを表示する伝票を貼付し或いは収納させるための空間を設けることができる。
例えば、図6において、短側壁4の上部には、上部が上方フランジ64、下部が下方フランジ130、側部が境界垂直フランジ155及び内部がポケットの外壁114で区画される空間が形成されており、この空間を伝票の貼付乃至収納用空間として利用することができる。
【0033】
本発明の容器では、容器同士を同方向に積み重ねることにより、積み上げ、即ちスタッキングが可能となる。
スタッキング状態を説明するための図7及び図9において、短側壁5の側では、点線で示す上段の容器の底コーナー部15が受け部9に当接して、容器コーナー部での安定な支持が行われ、一方、短側壁4の側では、点線で示す上段の容器の支脚部7が受け部115に当接して、やはり安定な支持が行われる。
【0034】
また、容器同士を180度反転させた状態で積み重ねることにより、重ね合わせ、即ちネステイングが可能となる。
ネステイング状態を説明するための図8において、実線で示す下段容器の短側壁5には、点線で示す上段の容器の短側壁4が重ね合わされる。この場合、下段の容器の受け部9は上段の容器の逃がし20内に収納されるため、重ね合わせの障害とはならず、短側壁4の側の支脚部7が短側壁5の側のポケット120に収納保持され、容器同士の重ね合わせが可能となる。
同様に、ネステイング状態を説明するための図10において、実線で示す上段容器の短側壁5の側の支脚部8が、点線で示す下段の容器の短側壁5の側のポケット110(132)に収納保持され、安定な重ね合わせが可能となる。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、上方に開口し各側壁が開口縁となるフランジに向かって少し広がるように傾斜した矩形容器からなり、容器の中心を通る線に対してほぼ対称位置で且つ相対する短側壁に、支脚部と支脚部を受けるポケットとを配置し、同じ方向で積載したときには積み上げられ、反対方向に積載したときには積み重ね合わされる構造の運搬用容器において、幅の狭い支脚部が設けられた短側壁に隣り合う長側壁のコーナー部に容器の底を受ける受け部を形成し、この受け部に対して対角線上に位置する底部コーナー部には前記受け部の逃がしを設けたことにより、スタッキングやネステイングの作業性を低下させることなく、スタッキングの際の積み上げ状態を安定させることが可能となる。
本発明は特に、短側壁の寸法が短い容器であっても、幅の狭い支脚部を短位置の部材として短側壁の中央に配置することが可能であり、これにより容器の構造が簡単なものとなると共に、成形操作も容易になり、しかもこの構造でも短側壁側の積み上げ安定性を顕著に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器(A)及び従来の容器(B)について、スタッキング時の支持状態を説明するための説明図ものである。
【図2】コーナー部への受け部の設置例を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の運搬容器の上半分底面図下半分上面図である。
【図4】図3の容器の一方の短側壁の一部内面一部外面図である。
【図5】図3の容器の他方の短側壁の一部内面一部外面図である。
【図6】図3の容器の長側壁の一部内面一部外面図である。
【図7】スタッキング状態を示す長側壁側断面図である。
【図8】ネステイング状態を示す長側壁側断面図である。
【図9】スタッキング状態を示す短側壁側断面図である。
【図10】ネステイング状態を示す短側壁側断面図である。

Claims (3)

  1. 上方に開口し各側壁が開口縁となる上方フランジに向かって少し広がるように傾斜した相対する短側壁と相対する長側壁を有する矩形容器からなり、一方の短側壁には幅の広い支脚部が設けられ、他方の短側壁には幅の狭い支脚部が設けられており、幅の広い支脚部が設けられた短側壁の、幅の狭い支脚部と容器の中心に対して対称の位置に、幅の狭い支脚部を収納するポケットが形成され、幅の狭い支脚部が形成された短側壁の、幅の広い支脚部と容器の中心に対して対称の位置に、幅の広い支脚部を収納するポケットが形成されており、同じ方向で積載したときには積み上げられ、反対方向に積載したときには積み重ね合わされる構造の運搬用容器において、
    幅の狭い支脚部が設けられた短側壁隣り合う長側壁との各コーナ部に、同じ方向で積載したときに容器の底を受ける受け部形成されており、この受け部に対して対角線上に位置する、幅の広い支脚部が設けられた短側壁と隣り合う長側壁との各コーナ部の位置の底部に、反対方向に積載したときに前記受け部を収納する逃がしを設けたことを特徴とする運搬用容器。
  2. 幅の狭い支脚部が一方の短側壁の中央に単一の支脚部として設けられ、且つ幅の広い支脚部が他方の短側壁に幅の狭い支脚部の幅よりも広い間隔の対となって設けられていることを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  3. 少なくとも短側壁の外方には、高さ方向のほぼ中間に上方フランジとほぼ重なる位置関係で下方フランジが設けられ、一方の短側壁の下方フランジより上方に幅の広い支脚部を収納するポケットが設けられ、他方の短側壁の下方フランジより上方に幅の狭い支脚部を収納するポケットが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の運搬用容器。
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