JP3792872B2 - 運搬容器 - Google Patents
運搬容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3792872B2 JP3792872B2 JP36509497A JP36509497A JP3792872B2 JP 3792872 B2 JP3792872 B2 JP 3792872B2 JP 36509497 A JP36509497 A JP 36509497A JP 36509497 A JP36509497 A JP 36509497A JP 3792872 B2 JP3792872 B2 JP 3792872B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- support leg
- side wall
- wide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空の運搬容器(以下、運搬容器を、単に、「容器」ともいう。)を積み重ねる際には、上に位置する容器が、下に位置する容器に嵌め込まれ、また、内容物が収納された容器を積み重ねる際には、上に位置する容器が、下に位置する容器に嵌め込まれないように積み重ねることが可能な運搬容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
容器の側壁の両端部付近に、側壁の内壁に形成された容器の深さのほぼ半分の深さを有するポケットと,側壁の外壁に形成された支脚との組み合わせからなるポケット支脚部を、それぞれ、形成した容器が知られている。このような容器は、下に位置する容器と上に位置する容器とが、同じ向きに積み重ねられた際には、下に位置する容器の開口部に形成されたフランジ上に、上に位置する容器の支脚が載置されて、上に位置する容器が、下に位置する容器に嵌め込まれないように積み重ねられる、所謂、スタッキングされ、また、スタッキング状態から、上に位置する容器を、水平面上を180度回転させることにより、上に位置する容器の支脚が、下に位置する容器のポケットに挿入されて、上に位置する容器が、下に位置する容器に,ほぼ半分程度,嵌め込まれる、所謂、ネスティングされることになる。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上に位置する容器の一方を持ち上げるとともに、持ち上げられた側と反対側付近に位置する支脚を、下に位置する容器のフランジに沿ってスライドさせることにより、上に位置する容器を、下に位置する容器上に積み重ねる,所謂,スライドスタッキングが行われるが、この際に、上に位置する容器の支脚が,下に位置する容器のポケットに嵌まり込み,スライドスタッキングが,スムースに行えないという問題があった。
【0004】
以下に,図12〜図14を用いて,上述した発明が解決しようとする課題について,具体的に説明する。
【0005】
C’は,合成樹脂で一体に成形された容器であり,容器C’は,相対する長辺側壁1a’,1b’と相対する短辺側壁2a’,2b’と底部3’とを有しており,長辺側壁1a’,1b’と短辺側壁2a’,2b’の上端には,外方向に延設された水平なフランジ4’が,容器C’の開口部を囲むように形成されている。
【0006】
p1’は,一方の長辺側壁1a’の両端部付近の側壁が,外側に膨出するようにして形成された,容器C’の深さのほぼ半分の深さを有するポケットであり,容器C’の内側及び上部が開放されている。s1’は,ポケットp1’より長辺側壁1a’の中央寄りで,且つ,ポケットp1’に隣接して,長辺側壁1a’の外壁に形成された支脚であり,支脚s1’は,少なくとも,底部3’付近の長辺側壁1a’の外壁に形成されており,図12には,長辺側壁1a’の高さとほぼ同じ高さを有するとともに,上半分が,ネスティングの際に,下に位置する容器C’のポケットに挿入される下半分より突出している支脚が示されている。そして,上記のポケットp1’と支脚s1’により,第1ポケット支脚部A’が構成されている。
【0007】
s2’は,もう一方の長辺側壁1b’の外壁の両端部付近に形成された支脚であり,支脚s2’は,上述した支脚s1’と同様に,少なくとも,底部3’付近の長辺側壁1b’の外壁に形成されており,図12には,上述した支脚s1’と同様に,長辺側壁1b’の高さとほぼ同じ高さを有するとともに,上半分が,ネスティングの際に,下に位置する容器C’のポケットに挿入される下半分より突出している支脚が示されている。p2’は,支脚s2’より長辺側壁1b’の中央寄りで,且つ,支脚s2’に隣接するとともに,側壁が,外側に膨出するようにして形成された,容器C’の深さのほぼ半分の深さを有するポケットであり,容器C’の内側及び上部が開放されている。上記の支脚s2’とポケットp2’により,第2ポケット支脚部B’が構成されている。
【0008】
一方の長辺側壁1a’の両端部付近に形成された第1ポケット支脚部A’と,もう一方の長辺側壁1b’の外壁の両端部付近に形成された第2ポケット支脚部B’は,長辺側壁1a’,1b’に平行な容器C’の中心線に対して線対称に配置されている。第1ポケット支脚部A’のポケットp1’は,第2ポケット支脚部B’のポケットp2’より,幅が広く,また,第2ポケット支脚部B’の支脚s2’は,第1ポケット支脚部A’の支脚s1’より,幅が広く形成されており,ネスティングの際に,第1ポケット支脚部A’のポケットp1’に,第2ポケット支脚部B’の支脚s2’が挿入され,また,第2ポケット支脚部B’のポケットp2’に,第1ポケット支脚部A’の支脚s1’が挿入されるように構成されている。そして,第2ポケット支脚部B’の支脚s2’の幅は,第2ポケット支脚部B’のポケットp2’の幅より広く形成されている。
【0009】
下に位置する容器C’と上に位置する容器C’とが、同じ向き,例えば,第1ポケット支脚部A’が配設された長辺側壁1a’が,共に,同じ側に位置するように積み重ねられた際には、下に位置する容器C’のフランジ4’上に、上に位置する容器C’の支脚s1’,s2’が載置されて、上に位置する容器C’が、下に位置する容器C’に嵌め込まれないように積み重ねられる、所謂、スタッキングされ、また、スタッキング状態から、上に位置する容器C’を、水平面上を180度回転させることにより、上に位置する容器C’の第1ポケット支脚部A’の支脚s1’が,下に位置する容器C’の第2ポケット支脚部B’のポケットp2’に挿入され,また,上に位置する容器C’の第2ポケット支脚部B’の支脚s2’が,下に位置する容器C’の第1ポケット支脚部A’のポケットp1’に挿入されて,上に位置する容器C’が、下に位置する容器C’に,半分程度,嵌め込まれる、所謂、ネスティングされるように構成されている。
【0010】
スライドスタッキングする際には,下に位置する容器C’と上に位置する容器C’とが、同じ向き,例えば,第1ポケット支脚部A’が配設された長辺側壁1a’が,共に,同じ側に位置するように配置するとともに,上に位置する容器C’の一方の第1ポケット支脚部A’の支脚s1’と第2ポケット支脚部B’の支脚s2’とを,下に位置する容器C’の一方の短辺側壁2b’側に位置するフランジ4’上に載置し,次いで,上記支脚s1’,s2’を,長辺側壁1a’,1b’側のフランジ4’上を,下に位置する容器C’の一方の短辺側壁2a’方向にスライドさせることにより,下に位置する容器C’上に,上に位置する容器C’を積み重ねるが,図14に示されているように,上に位置する容器C’の第1ポケット支脚部A’の支脚s1’は,その幅が狭く,且つ,下に位置する容器C’の第1ポケット支脚部A’のポケットp1’の幅は広く形成されているので,スライドスタッキングの際に,上に位置する容器C’の第1ポケット支脚部A’の支脚s1’が,下に位置する容器C’の第1ポケット支脚部A’のポケットp1’に深く落ち込んで,スライドスタッキングが行えないという問題があった。なお,上に位置する容器C’の第2ポケット支脚部B’の支脚s2’は,その幅が広く,また,下に位置する容器C’の第2ポケット支脚部B’のポケットp1’の幅は狭く形成されているので,上に位置する容器C’の第2ポケット支脚部B’の支脚s2’が,下に位置する容器C’の第2ポケット支脚部B’のポケットp1’に落ち込むようなことがないように構成されている。
【0011】
本発明の目的は,上述した従来の運搬容器が有する課題を解決すると共に,多数の容器を縦方向にスタッキングした際に,即ち,段積みした際に,安定した状態で段積みすることが可能な運搬容器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、側壁の外壁に形成された幅広支脚と,該幅広支脚の両側付近の側壁を外側に膨出するようにして形成された,容器の深さのほぼ半分の深さを有する一対の幅狭ポケットとより構成された第1ポケット支脚部を,相対する側壁の一方の側壁の両端部付近に配設するとともに,容器の側壁が外側に膨出するようにして形成された,容器の深さのほぼ半分の深さを有する幅広ポケットと,該幅広ポケットの両側付近に形成された一対の幅狭支脚とより構成される第2ポケット支脚部を,相対する側壁のもう一方の側壁の両端部付近に配設したものであり,第2には,幅広支脚及び一対の幅狭支脚を,側壁の高さとほぼ同じ高さに形成し,多数の容器をスタッキングした際に,幅広支脚及び一対の幅狭支脚が,上下方向に連続するように構成したものである。
【0013】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0014】
図1において,Cは,合成樹脂で一体に成形された容器であり,容器Cは,相対する長辺側壁1a,1bと相対する短辺側壁2a,2bと底部3とを有しており,長辺側壁1a,1bと短辺側壁2a,2bの上端には,外方向に延設された水平なフランジ4が,容器Cの開口部を囲むように形成されている。
【0015】
次に,図3及び図4を用いて,本実施例において,側壁に配設されるポケット支脚部について説明する。なお,後述するように,ポケット支脚部は,長辺側壁1a,1bに限らず,短辺側壁2a,2bにも配設することができるので,ポケット支脚部の構成を説明する際には,長辺側壁1a,1b及び短辺側壁2a,2bを,単に,側壁と称し,符号1を付した。
【0016】
図3において,s1は,側壁1の外壁に形成された,後述するもう一方のポケット支脚部を構成する支脚より幅が広い幅広支脚であり,幅広支脚s1は,少なくとも,底部3付近の側壁1の外壁に形成されており,図3には,側壁1の高さとほぼ同じ高さを有するとともに,上半分が,ネスティングの際に,下に位置する容器のポケットに挿入される下半分より突出している支脚が示されている。p1は,幅広支脚s1の両側付近の側壁1を,外側に膨出するようにして形成された,容器の深さのほぼ半分の深さを有するとともに,後述するもう一方のポケット支脚部を構成するポケットより幅が狭い幅狭ポケットであり,該幅狭ポケットp1は,容器の内側及び上部が開放されている。上記のように,幅広支脚s1と該幅広支脚s1の両側に形成された一対の幅狭ポケットp1により,第1ポケット支脚部Aが構成されている。
【0017】
図4において,p2は,容器の側壁1が外側に膨出するようにして形成された,容器の深さのほぼ半分の深さを有するとともに,容器の内側及び上部が開放された,上述した第1ポケット支脚部Aを構成する幅狭ポケットp1より幅が広い,幅広ポケットである。s2は,幅広ポケットp2の両側で,幅広ポケットp2に接近するように,側壁1の外壁に形成された,上述した第1ポケット支脚部Aを構成する幅広支脚s1より幅が狭い一対の幅狭支脚であり,幅狭支脚s2は,少なくとも,底部3付近の側壁1の外壁に形成されており,図4には,側壁1の高さとほぼ同じ高さを有するとともに,上半分が,ネスティングの際に,下に位置する容器のポケットに挿入される下半分より突出している支脚が示されている。上記のように,幅広ポケットp2と該幅広ポケットp2の両側に形成された,一対の幅狭支脚s2により,第2ポケット支脚部Bが構成されている。
【0018】
図5に示されているように,容器を上下に積み重ねた際に,下に位置する容器C1に配設された第1ポケット支脚部Aと,上に位置する容器C2に配設された第1ポケット支脚部Aとが上下方向に一致した場合には,下に位置する容器C1のフランジ4上に,上に位置する容器C2に配設された第1ポケット支脚部Aの幅広支脚s1が載置されるように構成されている。同様に,図6に示されているように,容器を上下に積み重ねた際に,下に位置する容器C1に配設された第2ポケット支脚部Bと,上に位置する容器C2に配設された第2ポケット支脚部Bとが上下方向に一致した場合には,下に位置する容器C1のフランジ4上に,上に位置する容器C2に配設された第2ポケット支脚部Bの一対の幅狭支脚s2が載置されるように構成されている。
【0019】
また,図7に示されているように,容器を上下に積み重ねた際に,下に位置する容器C1に配設された第1ポケット支脚部Aと,上に位置する容器C2に配設された第2ポケット支脚部Bとが上下方向に一致した場合には,下に位置する容器C1に配設された第1ポケット支脚部Aの一対の幅狭ポケットp1に,上に位置する容器C2に配設された第2ポケット支脚部Bの一対の幅狭支脚s2が挿入されるように構成されている。同様に,図8に示されているように,容器を上下に積み重ねた際に,下に位置する容器C1に配設された第2ポケット支脚部Bと,上に位置する容器C2に配設された第1ポケット支脚部Aとが上下方向に一致した場合には,下に位置する容器C1に配設された第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2に,上に位置する容器C2に配設された第1ポケット支脚部Aの幅広支脚s1が挿入されるように構成されている。なお,第1ポケット支脚部Aの幅広支脚s1の幅は,該第1ポケット支脚部Aの幅狭ポケットp1の幅より広く形成されている。
【0020】
上述した構成を有する第1ポケット支脚部Aと第2ポケット支脚部Bの配置の一例を,図1及び図2を用いて説明する。
【0021】
この実施例においては,一方の長辺側壁1aの両端部付近には,第2ポケット支脚部Bが配置され,そして,もう一方の長辺側壁1bの両端部付近には,第1ポケット支脚部Aが配置されている。そして,長辺側壁1aに配設された第2ポケット支脚部Bと長辺側壁1bに配設された第1ポケット支脚部Aとは,長辺側壁1a,1bに平行な容器Cの中心線に対して線対称に配置されている。
【0022】
下に位置する容器Cと上に位置する容器Cとが、同じ向き,例えば,第1ポケット支脚部Aが配設された長辺側壁1bが,共に,同じ側に位置するように積み重ねられた際には、図5及び図6に示されているように,下に位置する容器C1のフランジ4上に、上に位置する容器C2に配設された第1ポケット支脚部Aの幅広支脚s1及び第2ポケット支脚部Bの一対の幅狭支脚s2が載置されて、上に位置する容器C2が、下に位置する容器C1に嵌め込まれないように積み重ねられる、所謂、スタッキングされることになる。また、上記のスタッキング状態から、上に位置する容器C或いは下に位置する容器Cを、水平面上を180度回転させることにより、図7に示されているように,上に位置する容器C2に配設された第2ポケット支脚部Bの一対の幅狭支脚s2が,下に位置する容器C1に配設された第1ポケット支脚部Aの一対の幅狭ポケットp1に挿入され,また,図8に示されているように,上に位置する容器C2に配設された第1ポケット支脚部Aの幅広支脚s1が,下に位置する容器C1に配設された第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2に挿入されて,上に位置する容器Cが、下に位置する容器Cに,半分程度,嵌め込まれる、所謂、ネスティングされることになる。
【0023】
次に,図9及び図10を用いて,下に位置する容器のフランジ4上に,上に位置する容器の幅広支脚s1及び幅狭支脚s2を載置するとともに,上に位置する容器の幅広支脚s1及び幅狭支脚s2を,下に位置する容器のフランジ4上をスライドさせながら,上に位置する容器を移動させるようにして容器をスタッキングさせる,所謂,スライドスタッキング作業について説明する。
【0024】
先ず最初に,図9に示されているように,上に位置する容器C2の長辺側壁1a,1bの端部付近に配設された第1ポケット支脚部Aの幅広支脚s1及び第2ポケット支脚部Bの一対の幅狭支脚s2のうちスライド方向前方に位置する幅狭支脚s2(図9において,上に位置する容器C2の左端に位置する幅狭支脚s2で,以下,単に,「スライド方向前方の幅狭支脚」という。また,該スライド方向前方の幅狭支脚の直ぐ後方に位置する幅狭支脚s2を,単に,「スライド方向後方の幅狭支脚」という。)のスライド方向前方の角部を,図9において,下に位置する容器C1に配設された一対の第2ポケット支脚部Bのうち,右側に位置する第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2より,右側に位置するフランジ4上に載置する。
【0025】
次いで,上に位置する容器C2の下に位置する容器C1のフランジ4に載置されたスライド方向前方の幅狭支脚s2に対して反対側に位置する短辺側壁2bを上方に持ち上げた状態で,上に位置する容器C2を,下に位置する容器C1の一方の短辺側壁2a方向に移動させると,上に位置する容器C2の第2ポケット支脚部Bの一対の幅狭支脚s2のうち,スライド方向前方の幅狭支脚s2の下端部は,下に位置する容器C1に配設された右側に位置する第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2に嵌まり込むが,上に位置する容器C2のスライド方向前方の幅狭支脚s2が,下に位置する容器C1に配設された右側に位置する第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2のスライド方向側,即ち,左側の側壁w1に当接する前に,上に位置する容器C2のスライド方向後方の幅狭支脚s2が,下に位置する容器C2のフランジ4に載置されるので,上に位置する容器C2のスライド方向前方の幅狭支脚s2が,下に位置する容器C2に配設された右側に位置する第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2に深く嵌まり込むことがないので,上に位置する容器C2を,下に位置する容器C1の短辺側壁2a方向に,大きな抵抗を生じさせることなく移動させることができ,スムースなスライドスタッキングを行うことができる。
【0026】
上に位置する容器C2の長辺側壁1bの端部付近に配設された第1ポケット支脚部Aの幅広支脚s1は,スライドスタッキングの際には,下に位置する容器C1の該幅広支脚s1の幅より狭い幅を有する第1ポケット支脚部Aの幅狭ポケットp1を通過するので,該幅狭ポケットp1に嵌まり込むようなことがないので,スムースなスライドスタッキングの障害になるようなことがない。
【0027】
同様に,上に位置する容器C2のスライド方向前方の幅狭支脚s2が,下に位置する容器C1に配設された左側に位置する第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2のスライド方向側,即ち,左側の側壁w1に当接する前に,上に位置する容器C2のスライド方向後方の幅狭支脚s2が,下に位置する容器C2のフランジ4に載置されるので,上に位置する容器C2のスライド方向前方の幅狭支脚s2が,下に位置する容器C2に配設された左側に位置する第2ポケット支脚部Bの幅広ポケットp2に深く嵌まり込むことがないので,上に位置する容器C2を,下に位置する容器C2の短辺側壁2a方向に,大きな抵抗を生じさせることなく移動させることができ,スムースなスライドスタッキングを行うことができる。
【0028】
上述したように,幅広支脚s1と該幅広支脚s1の両側に形成された一対の幅狭ポケットp1により第1ポケット支脚部Aを構成するとともに,幅広ポケットp2と該幅広ポケットp2の両側に形成された,一対の幅狭支脚s2により,第2ポケット支脚部Bを構成したので,スムースなスライドスタッキングを行うことができる。
【0029】
また,幅広ポケットp2の両側に,一対の幅狭支脚s2を形成するとともに,幅広支脚s1及び一対の幅狭支脚s2を,側壁の高さとほぼ同じ高さに形成し,多数の容器Cをスタッキングした際に,図5及び図6に示されているように,
幅広支脚s1及び一対の幅狭支脚s2が,上下方向に連続するように構成したので,容器を多段に積み重ねた際に,幅広支脚s1或いは特に,幅の狭い幅狭支脚s2が変形したり,座屈を起こすようなことがなく,従って,安定した状態で,多数の容器を多段に積み重ねることができる。
【0030】
なお,図11に示されている実施例は,上述した長辺側壁1a,1bに第1ポケット支脚部Aと第2ポケット支脚部Bを配設したと同様に,短辺側壁2a,2bにも第1ポケット支脚部Aと第2ポケット支脚部Bを配設したものである。この場合にも,一方の短辺側壁2aの両端部付近に第1ポケット支脚部Aを配設するとともに,もう一方の短辺側壁2bの両端部付近に第2ポケット支脚部Bを配設する。第1ポケット支脚部Aと第2ポケット支脚部Bとは,短辺側壁2a,2bに平行な容器Cの中心線に対して線対称に配置される。
【0031】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成を有するので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0032】
第2ポケット支脚部を構成する幅狭支脚を,幅広ポケットを挟んで一対形成したので,スライドスタッキングの際に,上に位置する容器の幅狭支脚が,下に位置する容器の幅広ポケットに深く嵌まり込むことがなく,従って,上に位置する容器を,下に位置する容器に対して,スムースにスライドスタッキングすることができる。
【0033】
多数の容器をスタッキングした際に,幅広支脚及び一対の幅狭支脚が,上下方向に連続するように構成したので,幅広支脚或いは幅狭支脚が変形したり,座屈を起こすようなことがなく,従って,安定した状態で,多数の容器を多段に積み重ねることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の運搬容器の斜視図である。
【図2】図2は図1に示されている運搬容器の平面図である。
【図3】図3は本発明の運搬容器の第1ポケット支脚部付近の斜視図である。
【図4】図4は本発明の運搬容器の第2ポケット支脚部付近の斜視図である。
【図5】図5は本発明の運搬容器がスタッキング状態に配置された場合の第1ポケット支脚部付近の正面図である。
【図6】図6は本発明の運搬容器がスタッキング状態に配置された場合の第2ポケット支脚部付近の正面図である。
【図7】図7は本発明の運搬容器がネスティング状態に配置された場合の第1ポケット支脚部及び第2ポケット支脚部付近の正面図である。
【図8】図8は本発明の運搬容器がネスティング状態に配置された場合の第1ポケット支脚部及び第2ポケット支脚部付近の正面図である。
【図9】図9は本発明の運搬容器をスライドスタッキングする際の正面図である。
【図10】図10は同じく本発明の運搬容器をスライドスタッキングする際の正面図である。
【図11】図11は本発明の運搬容器の他の実施例の平面図である。
【図12】図12は従来の運搬容器の斜視図である。
【図13】図13は図12に示されている従来の運搬容器の平面図である。
【図14】図14は従来の運搬容器をスライドスタッキングする際の正面図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・運搬容器
A・・・・・・・・第1ポケット支脚部
B・・・・・・・・第2ポケット支脚部
1a,1b・・・・長辺側壁
2a、2b・・・・短辺側壁
3・・・・・・・・底部
4・・・・・・・・フランジ
p1,p2・・・・ポケット
s1,s2・・・・支脚
Claims (2)
- 側壁の外壁に形成された幅広支脚と,該幅広支脚の両側付近の側壁を外側に膨出するようにして形成された,容器の深さのほぼ半分の深さを有する一対の幅狭ポケットとより構成された第1ポケット支脚部を,相対する側壁の一方の側壁の両端部付近に配設するとともに,容器の側壁が外側に膨出するようにして形成された,容器の深さのほぼ半分の深さを有する幅広ポケットと,該幅広ポケットの両側付近に形成された一対の幅狭支脚とより構成される第2ポケット支脚部を,相対する側壁のもう一方の側壁の両端部付近に配設したことを特徴とする同一方向でスタッキング及び反対方向でネステイング可能な運搬容器。
- 幅広支脚及び一対の幅狭支脚を,側壁の高さとほぼ同じ高さに形成し,多数の容器をスタッキングした際に,幅広支脚及び一対の幅狭支脚が,上下方向に連続するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の運搬容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36509497A JP3792872B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 運搬容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36509497A JP3792872B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 運搬容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11180446A JPH11180446A (ja) | 1999-07-06 |
JP3792872B2 true JP3792872B2 (ja) | 2006-07-05 |
Family
ID=18483414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36509497A Expired - Lifetime JP3792872B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 運搬容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3792872B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111990266A (zh) * | 2020-08-06 | 2020-11-27 | 天台光润五金机电有限公司 | 宠物托运设备 |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP36509497A patent/JP3792872B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111990266A (zh) * | 2020-08-06 | 2020-11-27 | 天台光润五金机电有限公司 | 宠物托运设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11180446A (ja) | 1999-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3792872B2 (ja) | 運搬容器 | |
JP3792941B2 (ja) | 運搬容器 | |
JP7123382B2 (ja) | 容器 | |
JP6901133B2 (ja) | 容器 | |
JP4093640B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3986693B2 (ja) | 運搬容器 | |
JP4274718B2 (ja) | 折り畳みコンテナー | |
JP4109506B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3977475B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3940457B2 (ja) | 側部開放型容器 | |
JP3863349B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP4480347B2 (ja) | 折り畳みコンテナー | |
JP2532993Y2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3926875B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP4095335B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3964526B2 (ja) | 運搬容器 | |
JP2011116404A (ja) | 内倒れ式折り畳みコンテナとsnコンテナとの段積み構造 | |
JP3977648B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3914680B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3261258B2 (ja) | 運搬容器 | |
JP4866172B2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3929563B2 (ja) | 運搬用矩形容器 | |
JPH0923938A (ja) | キャスター付収納ケース | |
JP2532992Y2 (ja) | 運搬用容器 | |
JP3919439B2 (ja) | 運搬用容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060309 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150414 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |