JP4784980B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、上面四隅の上端凹部に下面四隅の下端突部を嵌合して積み上げ可能な他の運搬用容器と併用されると共に、ネスティング及びスタッキング可能な運搬用容器に関する。
一般に、運搬用容器は、荷物を収容して積み上げた場合より、荷物を収容せずに積み上げた場合の方がコンパクトになるように構成されている。その具体例として、折り畳み式運搬用容器と、ネスティング及びスタッキング可能な運搬用容器とが知られている。図13に示された従来の折り畳み式運搬用容器1は、例えば、一方向で対向した1対の側壁3,3(図には一方の側壁3のみが示されている)を上端部を中心して内側に回動すると共に、残りの1対の側壁2,2を上下方向の中央部分で内側に2つ折りにすることで、折り畳み式運搬用容器1全体を上下方向に圧縮可能な構成になっている。
折り畳み式運搬用容器1の下面には、外縁部から内側にオフセットした矩形領域全体に格子形リブ4が形成されると共に、下面の四隅に下端突部5が形成されている。下端突部5は、角部の2等分線を挟んで互いに平行になった1対の平行面5A,5Aと、下面外縁と平行な1対の角側面5B,5Bと、格子形リブ4とに囲まれた、所謂、矢羽根形状をなしている。また、折り畳み式運搬用容器1の上面四隅には、下端突部5に対応した上端凹部6が形成されている。そして、折り畳み式運搬用容器1,1同士を積み上げた際に下端突部5が上端凹部6に嵌合して水平方向の位置ズレを防止する(例えば、特許文献1参照)。
一方、ネスティング及びスタッキング可能な運搬用容器は、一般にSNコンテナーと呼ばれ、側壁から側方に複数の支脚部を張り出して備えると共に、側壁の内面を陥没させて複数のポケット部を備えた構造になっている。そして、SNコンテナーを積み上げた場合に、上側のSNコンテナーの各支脚部が、下側のSNコンテナーの上面に上方から載置されたスタッキング状態になり、スタッキング状態に対して上下のSNコンテナーを相対的に180度旋回して積み上げると、上側のSNコンテナーの各支脚部が下側のSNコンテナーの各ポケット部に受容されたネスティング状態になる(例えば、特許文献2参照)。
実公平4−15633号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図、第4図、第5図) 実用新案登録第2580698号公報(段落[0002]、第3図)
ところで、物流の現場では、複数種類の運搬用容器が併用されている。しかしながら、上記した折り畳み式運搬用容器1の上面に上記した従来のSNコンテナーを積み上げると、SNコンテナーの一部の支脚部が折り畳み式運搬用容器の上面に当接して、残りの支脚部が上端凹部の上方に浮き、積み上げ状態が不安定になるという欠点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、上面四隅に上端凹部を有した相手側運搬用容器に対して安定して積み上げることが可能な運搬用容器の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る運搬用容器は、スティング及びスタッキング可能な運搬用容器であって、その運搬用容器とは異なり、ネスティング不能でかつ上面四隅に備えた上端凹部に下面四隅に備えた下端突部を嵌合してスタッキング可能な他種運搬用容器に対してもスタッキング可能な運搬用容器において、他種運搬用容器の下端突部を嵌合可能な上端凹部を上面四隅に有した上端フランジ壁と、側壁から側方に張り出されると共に、運搬用容器の四隅に配置されて、スタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器における上端凹部の底面に上方から載置可能な複数の底面載置支脚部と、側壁の内面に形成されて上下方向に延びると共に上端部が上端凹部の底面に開放して、ネスティング相手の運搬用容器の底面載置支脚部を受容可能な底面載置支脚部用ポケット部とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の運搬用容器において、側壁から側方に張り出され、底面載置支脚部の下面より高い位置に下面を有し、スタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器の上面に上方から載置可能な複数の上面載置支脚部と、側壁の内面に形成されて上下方向に延びると共に上端部が上端フランジ壁の上面に開放して、ネスティング相手の運搬用容器の上面載置支脚部を受容可能な上面載置支脚部用ポケット部とを備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の運搬用容器において、底面載置支脚部と上面載置支脚部とをペアにして運搬用容器の四隅に設けかつそれら各ペアの底面載置支脚部と上面載置支脚部とを四隅の稜線を挟んだ一方側と他方側とに分けて配置したところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の運搬用容器において、一の側壁のうち横方向の両端部寄り位置に底面載置支脚部がそれぞれ配置される一方、一の側壁と対向する他の側壁のうち横方向の両端部寄り位置に上面載置支脚部がそれぞれ配置され、残りの2つの側壁には、一の側壁側の端部寄り位置に上面載置支脚部が配置される一方、他の側壁側の端部寄り位置に底面載置支脚部が配置されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の運搬用容器において、上面載置支脚部の下方には、側壁から上面載置支脚部より低く突出してスタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器の上部開口縁に内側から突き合わせ可能なズレ防止突部が形成され、上面載置支脚部と共にズレ防止突部を上面載置支脚部用ポケット部に受容可能としたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の運搬用容器において、底面載置支脚部より稜線から離れた位置には、側壁から上面載置支脚部より低く突出してスタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器の上部開口縁に内側から突き合わせ可能なズレ防止補助突部が設けられ、側壁の内面に形成されて上下方向に延び、ズレ防止補助突部を受容可能な補助ポケット部を備えたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、本発明の運搬用容器を他種運搬用容器スタッキングすると、本発明の運搬用容器の四隅に備えた底面載置支脚部が、他種運搬用容器の上面四隅に備えた上端凹部の底面に載置されて安定する。また、本発明の運搬用容器同士をスタッキングした場合にも、上側の運搬用容器の四隅に備えた底面載置支脚部が、下側の運搬用容器の上面四隅に備えた上端凹部の底面に載置されて安定する。即ち、本発明の運搬用容器によれば、運搬用容器と他種運搬用容器とを問わず相手側運搬用容器に安定して積み上げることが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の運搬用容器は、下面の高さが異なる底面載置支脚部と上面載置支脚部とを備えたことにより、それら底面載置支脚部と上面載置支脚部とを、相手側運搬用容器のうち高低差を有する上端凹部の底面と上面とにそれぞれ載置して安定して積み上げが可能になる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、側壁同士が交差することで運搬用容器において比較的強度が高くなっている四隅に、底面載置支脚部と上面載置支脚部とをペアにして設けたので、この点においても積み上げ状態が安定する。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、本発明の運搬用容器が他種運搬用容器より小さく、かつ、本発明の運搬用容器の一辺の長さが他種運搬用容器の短辺の長さと共通している場合には、本発明の運搬用容器の4つの側壁のうち両端部寄り位置に1対の上面載置支脚部を備えた側壁を他種運搬用容器の一短辺に重ね、それら1対の上面載置支脚部を他種運搬用容器の上面に当接させる。これに加え、各端部寄り位置に底面載置支脚部と上面載置支脚部とを備えた1対の側壁を、他種運搬用容器の1対の長辺に重ね、それら底面載置支脚部と上面載置支脚部とを他種運搬用容器の上端凹部の底面と上面とに当接させる。これにより、本発明の運搬用容器を、それより大きな他種運搬用容器に安定した状態にして積み上げることができる。なお、他種運搬用容器の長辺が運搬用容器の一辺の2倍以上である場合には、2つの運搬用容器を1つの他種運搬用容器上に安定した状態にして積み上げることができる。
[請求項5及び6の発明]
請求項5の運搬用容器によれば、ズレ防止突部を相手側運搬用容器の上部開口縁に内側から突き合わせることで、水平方向におけるズレを防ぐことができる。また、請求項6の運搬用容器によれば、ズレ防止補助突部を相手側運搬用容器の上部開口縁に内側から突き合わせることで、水平方向におけるズレを防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
本実施形態の運搬用容器10は、上面が開放した箱形構造をなし、その平面形状は長方形になっている。運搬用容器10の上端部からは、側方に上端フランジ壁11が張り出されている。また、運搬用容器10のうち上端フランジ壁11の下方位置からは、上端フランジ壁11と外縁形状が同一の補強フランジ壁12が側方に張り出され、さらに、補強フランジ壁12の下方位置からは、その補強フランジ壁12の四辺の中間部を切除してなる部分フランジ壁13が張り出されている。これら上端フランジ壁11、補強フランジ壁12及び部分フランジ壁13は上下方向に等間隔に配置されると共に、相互間が複数箇所で補強リブ14によって接合されている。
運搬用容器10の側壁20のうち部分フランジ壁13の下側位置からは、本発明に係る底面載置支脚部15と上面載置支脚部16とが側方に張り出している。図2に示すように底面載置支脚部15は、1対の縦リブの下端部間を横リブで連絡した構造をなし、部分フランジ壁13の下面から側壁20の下端部まで延びている。また、運搬用容器10の底壁23には、下方に格子形リブ23Lが形成されており、その格子形リブ23Lの下端面が底面載置支脚部15の下面15Aと面一になっている。
上面載置支脚部16は、1対の縦リブの下端部間を横リブで連絡した構造をなし、部分フランジ壁13の下面から側壁20の下端寄り位置まで延びている。そして、上面載置支脚部16の下面16Aは、底面載置支脚部15の下面15Aより高い位置に配置され、これら上面載置支脚部16の下面16Aと底面載置支脚部15の下面15Aとの高低差は、上端フランジ壁11の上面11Aと後述する上端凹部22の底面22Aとの高低差と等しい大きさになっている。
側壁20のうち上面載置支脚部16の下側には、ズレ防止突部17が形成されている。ズレ防止突部17は、上面載置支脚部16と同じ幅をなし、側壁20からの突出量が上面載置支脚部16より小さくなっている。また、このズレ防止突部17も、1対の縦リブの下端部を横リブで連絡した構造をなし、上面載置支脚部16の下面から側壁20の下端部まで延びている。そして、ズレ防止突部17の下面は底面載置支脚部15の下面15Aと面一になっている。
側壁20の下縁部には、各底面載置支脚部15横隣にズレ防止補助突部18が形成されている。ズレ防止補助突部18は、中実構造をなして側壁20から突出している。そして、ズレ防止補助突部18及びズレ防止突部17の側壁20からの突出量は同じになっている。即ち、ズレ防止補助突部18の突出端面18Aとズレ防止突部17の突出端面17Aとが面一になっている。
図3に示すように底面載置支脚部と上面載置支脚部とは、ペアになって運搬用容器10の四隅に偏在すると共に四隅の稜線L1(図1参照)を挟んで一方側と他方側とに分けて配置されている。具体的には、運搬用容器10の平面形状は長方形になっており、一方の長辺H1の両端部寄り位置に底面載置支脚部15,15が配置される一方、他方の長辺H2の両端部寄り位置に上面載置支脚部16,16が配置され、さらに、両短辺H3,H4には、他の長辺H2側の端部寄り位置に底面載置支脚部15が配置され、他方の端部寄り位置に上面載置支脚部16が配置されている。
また、全ての上面載置支脚部16の下方にズレ防止突部17が配置され、全ての上面載置支脚部16に対して角部から離れた側の横隣にズレ防止補助突部18が配置されている。これにより、底面載置支脚部15、上面載置支脚部16、ズレ防止突部17及びズレ防止補助突部18は、運搬用容器10の長辺方向の中心線CL1に対しては線対称でかつ短辺方向の中心線CL2に対しては非線対称になっている。
図8に示すように、運搬用容器10の上面四隅には、折り畳み式運搬用容器40の上面と同様に上端凹部22が形成されている。ここで、折り畳み式運搬用容器40は、運搬用容器10と同じ長方形の平面形状をなし、上面が開放した箱形になっている。また、この折り畳み式運搬用容器40は、従来から公知の構造をなし、上端部の枠体41と下端部の底壁体42と各側壁43,44とを別部品で構成して所要箇所をヒンジで連結した構造になっている。そして、短辺側の1対の側壁44,44を上端部を中心して内側に回動すると共に、長辺側の1対の側壁43,43を上下方向の中央部分で内側に2つ折りにすることで、折り畳み式運搬用容器40全体を上下方向に圧縮することができる。さらに、折り畳み式運搬用容器40の下面四隅には、図13に示した従来の折り畳み式運搬用容器1の突部5と同形状の下端突部45が形成され、折り畳み式運搬用容器40の上面四隅には、下端突部45を嵌合可能な上端凹部46が形成されている。
図8に示すように運搬用容器10の上面四隅に形成された上端凹部22は、上記折り畳み式運搬用容器40の上端凹部46の一部をネスティング用の底面載置支脚部用ポケット部25及び上面載置支脚部用ポケット部26にて切り欠いた形状になっている。具体的には、各上端凹部22の底面22Aには、運搬用容器10の四隅の稜線L1を挟んで一方側に、底面載置支脚部15を受容する底面載置支脚部用ポケット部25が形成されている。また、底面載置支脚部用ポケット部25に対して稜線L1を挟んで他方側には、上端凹部22の端部を切り欠くようにして、上面載置支脚部16を受容する上面載置支脚部用ポケット部26が形成されている。さらに、底面載置支脚部用ポケット部25に対して稜線L1より離れた側には、ズレ防止補助突部18を受容する補助ポケット部28が形成されている。これら底面載置支脚部用ポケット部25、上面載置支脚部用ポケット部26及び補助ポケット部28は、側壁20の一部を側方に膨出させてなり、上下方向に延びている。また、補助ポケット部28は、底面載置支脚部用ポケット部25及び上面載置支脚部用ポケット部26より側壁20の内面からの深さが小さくなっている。さらに、底面載置支脚部用ポケット部25、上面載置支脚部用ポケット部26及び補助ポケット部28の上端部は上方に開放し、下端部は共に上端凹部22の上下方向の中間位置(詳細には、部分フランジ壁13が張り出した位置)で閉塞している。
図1に示すように運搬用容器10の一短辺を構成する側壁20には、幅広溝29が形成されている。この幅広溝29は、側壁20の横方向の一端寄り位置から他端寄り位置に亘った範囲を底面載置支脚部用ポケット部25及び上面載置支脚部用ポケット部26の下端部と同じ位置まで外側に膨出させてなり、側壁20の内面からの深さは補助ポケット部28と略同じになっている。そして、幅広溝29の一端側が上面載置支脚部用ポケット部26に連通し、他端側にズレ防止補助突部18が受容されるようになっている。
運搬用容器10の上部開口縁には、ズレ防止突部17及びズレ防止補助突部18の突出量に対応した幅の段差部30が形成されている。この段差部30の底面は、上端凹部22の底面22Aと面一になっている。また、運搬用容器10の一短辺では、幅広溝29が形成されたことで段差部30の一部のみが底面載置支脚部用ポケット部25寄り位置に残されている。
本実施形態の構成は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。図9に示すように、運搬用容器10を折り畳み式運搬用容器40の上面に積み上げると、運搬用容器10のうち底面載置支脚部15の下面15Aが、折り畳み式運搬用容器40の上面四隅における上端凹部46の底面46Aに当接する。また、運搬用容器10のうち底面載置支脚部15の下面15Aより高い位置にある上面載置支脚部16の下面16Aが、折り畳み式運搬用容器40の上面40Aのうち上端凹部46の隣接部分に当接する。さらに、運搬用容器10のズレ防止突部17とズレ防止補助突部18とが、折り畳み式運搬用容器40の上部開口縁に内側から突き合わされる。なお、図10には、運搬用容器10を折り畳み式運搬用容器40に積み上げた状態における底面載置支脚部15、上面載置支脚部16、ズレ防止突部17及びズレ防止補助突部18に配置が概念的に示されている。
このように、本実施形態の運搬用容器10は、下面15A,16Aの高さが異なる底面載置支脚部15と上面載置支脚部16とを備えたことで、折り畳み式運搬用容器40のうち高低差を有する上端凹部46の底面46Aと上面40Aとに、底面載置支脚部15と上面載置支脚部16とを安定して載置することができる。また、ズレ防止突部17とズレ防止補助突部18とにより、折り畳み式運搬用容器40に対する運搬用容器10の水平方向におけるズレも防ぐことができる。なお、運搬用容器10上に折り畳み式運搬用容器40を積み上げた場合には、折り畳み式運搬用容器40の下端突部45が運搬用容器10の上端凹部22に嵌合して、横ズレを防止した状態で安定した積み上げが可能になる。
運搬用容器10同士をスタッキングする場合には、図4に示すように、上下の運搬用容器10,10同士を相対的に旋回させずに積み上げる。ここで、運搬用容器10は、折り畳み式運搬用容器40に対応して上端凹部22を上面四隅に有した上端フランジ壁11を備えているので、運搬用容器10,10同士をスタッキングした場合にも、図5に示すように、下側の運搬用容器10において、高低差を有する上端凹部22の底面22Aと上端フランジ壁11の上面11Aとに、底面載置支脚部15と上面載置支脚部16とを安定して載置することができる。また、この状態で、上側の運搬用容器10のズレ防止突部17とズレ防止補助突部18とが、下側の運搬用容器10の段差部30に収まって運搬用容器10の上部開口縁に内側から突き合わされる。これにより、折り畳み式運搬用容器40に対する運搬用容器10の水平方向におけるズレを防ぐことができる。
また、図6に示すように、上下の運搬用容器10,10を相対的に180度旋回させて上下に重ねると、上側の運搬用容器10の底面載置支脚部15,上面載置支脚部16,ズレ防止補助突部18が、下側の運搬用容器10における底面載置支脚部用ポケット部25、上面載置支脚部用ポケット部26及び補助ポケット部28に受容されて運搬用容器10,10が図7に示したネスティング状態になる。ここで、底面載置支脚部15、ズレ防止突部17及びズレ防止補助突部18の下面同士は面一になっており、底面載置支脚部用ポケット部25、上面載置支脚部用ポケット部26及び補助ポケット部28の下面同士も面一になっている。これにより、そして、これら底面載置支脚部15、ズレ防止突部17及びズレ防止補助突部18の各下面と、底面載置支脚部用ポケット部25、上面載置支脚部用ポケット部26及び補助ポケット部28の各下面とがそれぞれ当接して、ネスティング状態も安定する。
図11に示すように、運搬用容器10の長辺と同じ長さの短辺を有した折り畳み式運搬用容器50に対して運搬用容器10を積み上げる場合には、以下のようである。即ち、運搬用容器10の4つの側壁のうち両端に1対の上面載置支脚部16,16を備えた側壁20を折り畳み式運搬用容器50の一短辺H10に重ね、それら1対の上面載置支脚部16,16を折り畳み式運搬用容器50の上面50Aに当接させる。これに加え、両端に底面載置支脚部15と上面載置支脚部16とを備えた1対の側壁20,20を、折り畳み式運搬用容器50の1対の長辺H11,H12に重ね、それら底面載置支脚部15と上面載置支脚部16とを折り畳み式運搬用容器50の上端凹部46の底面46Aと上面50Aとに当接させる。これにより、運搬用容器10を、それより大きな折り畳み式運搬用容器50に安定した状態にして積み上げることができる。特に図11に示すように、折り畳み式運搬用容器50の長辺H11,H12が運搬用容器10の短辺の2倍以上である場合には、2つの運搬用容器10,20を1つの折り畳み式運搬用容器50上に安定した状態にして積み上げることができる。
上記したように本実施形態の運搬用容器10によれば、同一の運搬用容器10と折り畳み式運搬用容器40とを問わず、上面四隅に上端凹部22,46を有した相手側運搬用容器(10,40)に安定した積み上げが可能になる。しかも、側壁20,20同士が交差することで比較的強度が高くなっている四隅に、これら底面載置支脚部15と上面載置支脚部16とを偏在させたのでこの点においても積み上げ状態が安定する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の運搬用容器10は、平面形状が長方形であったが、平面形状が正方形の運搬用容器に本発明を適用してもよい。
(2)前記実施形態では、ズレ防止突部17とズレ防止補助突部18とによりスタッキング時の横ずれを防いでいたが、例えば上端凹部22の段差面と底面載置支脚部15との当接によって横ずれを防ぐ構成や、折り畳み式運搬用容器の上面外縁部から起立した突条(図示せず)と上面載置支脚部との当接によって横ずれを防ぐ構成にしてもよい。
(3)前記実施形態では、底面載置支脚部15の下面15Aと運搬用容器10の底壁23に形成された格子形リブ23Lの下面とが面一になっていたが、面一でなくてもよい。
(4)前記実施形態の運搬用容器10には、底面載置支脚部15と上面載置支脚部16との両方が備えられていたが、運搬用容器に底面載置支脚部のみを備え、上面載置支脚部を備えない構成にしてもよい。具体的には、図12に示すように、運搬用容器10の何れの部位にも上面載置支脚部を設けず、運搬用容器10の四隅に稜線を挟んで1対ずつの底面載置支脚部15を備えた構成とし、これら1対ずつ計8つの底面載置支脚部15が、折り畳み式運搬用容器40の上面四隅における上端凹部46の底面46Aに載置される構成にしてもよい。
本発明の一実施形態に係る運搬用容器を斜め上方から見た斜視図 運搬用容器を斜め下方から見た斜視図 底面載置支脚部と上面載置支脚部との配置を示した運搬用容器の概念図 スタッキングする際の運搬用容器同士の配置を示した斜視図 スタッキングされた1対の運搬用容器の斜視図 ネスティングする際の運搬用容器同士の配置を示した斜視図 ネスティングされた1対の運搬用容器の斜視図 運搬用容器を折り畳み式運搬用容器の上方に離して配置した状態の斜視図 運搬用容器を折り畳み式運搬用容器の上面に積み上げた状態の斜視図 その状態を上方から見た概念図 運搬用容器を比較的大きな折り畳み式運搬用容器の上面に積み上げた状態を上方から見た概念図 変形例の運搬用容器の概念図 従来の折り畳み式運搬用容器の斜視図
符号の説明
10 運搬用容器
40 折り畳み式運搬用容器
11 上端フランジ壁
11A 上面
15 底面載置支脚部
15A 下面
16 上面載置支脚部
16A 下面
17 ズレ防止突部
18 ズレ防止補助突部
20 側壁
22,46 上端凹部
22A,46A 底面
25 底面載置支脚部用ポケット部
26 上面載置支脚部用ポケット部
28 補助ポケット部
40A 上面
45 下端突部

Claims (6)

  1. スティング及びスタッキング可能な運搬用容器であって、その運搬用容器とは異なり、ネスティング不能でかつ上面四隅に備えた上端凹部に下面四隅に備えた下端突部を嵌合してスタッキング可能な他種運搬用容器に対してもスタッキング可能な運搬用容器において、
    前記他種運搬用容器の前記下端突部を嵌合可能な上端凹部を上面四隅に有した上端フランジ壁と、
    側壁から側方に張り出されると共に、前記運搬用容器の四隅に配置されて、スタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器における前記上端凹部の底面に上方から載置可能な複数の底面載置支脚部と、
    前記側壁の内面に形成されて上下方向に延びると共に上端部が前記上端凹部の底面に開放して、ネスティング相手の運搬用容器の前記底面載置支脚部を受容可能な底面載置支脚部用ポケット部とを備えたことを特徴とする運搬用容器。
  2. 前記側壁から側方に張り出され、前記底面載置支脚部の下面より高い位置に下面を有し、前記スタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器の上面に上方から載置可能な複数の上面載置支脚部と、
    前記側壁の内面に形成されて上下方向に延びると共に上端部が前記上端フランジ壁の上面に開放して、前記ネスティング相手の運搬用容器の前記上面載置支脚部を受容可能な上面載置支脚部用ポケット部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  3. 前記底面載置支脚部と前記上面載置支脚部とをペアにして前記運搬用容器の前記四隅に設けかつそれら各ペアの前記底面載置支脚部と前記上面載置支脚部とを前記四隅の稜線を挟んだ一方側と他方側とに分けて配置したことを特徴とする請求項2に記載の運搬用容器。
  4. 一の側壁のうち横方向の両端部寄り位置に前記底面載置支脚部がそれぞれ配置される一方、
    前記一の側壁と対向する他の側壁のうち横方向の両端部寄り位置に前記上面載置支脚部がそれぞれ配置され、
    残りの2つの側壁には、前記一の側壁側の端部寄り位置に前記上面載置支脚部が配置される一方、前記他の側壁側の端部寄り位置に前記底面載置支脚部が配置されたことを特徴とする請求項3に記載の運搬用容器。
  5. 前記上面載置支脚部の下方には、前記側壁から前記上面載置支脚部より低く突出して前記スタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器の上部開口縁に内側から突き合わせ可能なズレ防止突部が形成され、前記上面載置支脚部と共に前記ズレ防止突部を前記上面載置支脚部用ポケット部に受容可能としたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の運搬用容器。
  6. 前記底面載置支脚部より前記稜線から離れた位置には、前記側壁から前記上面載置支脚部より低く突出して前記スタッキング相手の運搬用容器及び他種運搬用容器の上部開口縁に内側から突き合わせ可能なズレ防止補助突部が設けられ、
    前記側壁の内面に形成されて上下方向に延び、前記ズレ防止補助突部を受容可能な補助ポケット部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の運搬用容器。
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