JP2001171677A - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器

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JP2001171677A
JP2001171677A JP35160399A JP35160399A JP2001171677A JP 2001171677 A JP2001171677 A JP 2001171677A JP 35160399 A JP35160399 A JP 35160399A JP 35160399 A JP35160399 A JP 35160399A JP 2001171677 A JP2001171677 A JP 2001171677A
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notch
pocket
container
rib
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JP35160399A
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Chiharu Asai
千晴 浅井
Shuji Noguchi
修次 野口
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Sanko Co Ltd
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Sanko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 切欠ポケット間の長側壁の外方への広がり変
形を防止し且つその強度をも向上させた運搬用容器を提
供すること。 【解決手段】 容器の中心を通る線に対してほぼ対称位
置で相対する長側壁の中央部よりコーナーよりの位置
に、側壁の外面より膨出し容器底面よりやや上まで延び
る支脚部と、側壁の一部を容器中程まで外側面を切り欠
いた切欠ポケット部とを形成し、同じ方向で積載したと
きには積み上げられ、反対方向に積載したときには積み
重ね合わされる構造の運搬用容器において、切欠ポケッ
トの高さに相当する切欠ポケット間の長側壁には補強用
リブを形成すると共に、切欠ポケット部の輪郭を縦リブ
と下部水平リブとにより形成し、切欠ポケットの中央部
よりの縦リブ或いは下部水平リブの少なくとも一方を補
強構造とは別の補強構造とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器同士を積み上
げ(以下スタッキングという)及び重ね合わせ(以下ネ
スティングという)が可能な運搬用容器に関し、より詳
細には、切欠ポケット間の長側壁の外方への広がり変形
を防止した運搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】運搬用容器の1種として、スタッキング
及びネステイング容器(SN容器)と呼ばれているもの
が知られている。スタッキングとは、同じ型の容器同士
を高い高さで積み上げられる状態であり、ネステイング
とは同じ型の容器同士を低い高さで重ね合わされるもの
である。
【0003】このようなSN容器として、実公昭63−
40453号公報には、矩形容器の側壁に該容器の開口
縁から容器中高部位までに外方に膨出させた膨出部(ポ
ケット部)を相対する側壁について非対称に形成してお
り、容器同士は通常位置でネステイング、上段の容器を
下段の容器に対して平面方向に180゜回転することに
より上下段の容器の膨出部同士が互い違いになりスタッ
キング可能としたものが示されている。同様の機能を有
する容器として、実用新案登録第2533369号公報
には、側壁に支脚部と切欠ポケット部とを設け、スタッ
キング時には前記支脚部が切欠ポケット部に収容される
ようにしたものが示されている。
【0004】かように、SN容器は、スタッキングとネ
ステイングとの2通りの高さで容器同士の積み重ねが可
能であり、搬送商品の他品種化及び多様化に対応して、
商品の高さに応じて、上記の二つの積み重ね高さを利用
して商品を効率よく搬送できるという利点を有するもの
である。また、切欠ポケットを有する運搬用容器におい
ては、一方の容器を他方の容器の開口縁上をスライドさ
せながら、積み上げるスライドスタッキングや重ね合わ
せるスライドネステイングが可能となるという利点を有
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切欠ポ
ケットを有する容器においては、側壁部、特に長側壁部
を2カ所に亘って切り欠いてポケット部を形成している
ので、切欠ポケット間の側壁部では両端がフリーの状態
となって、側壁部の座屈を生じるなど、強度が十分では
ないという問題があった。特に、切欠ポケット間の側壁
部は上方から荷重を受けた際外方に変形しやすく、この
外方に変形した部分が搬送機構や構造材などに当たっ
て、搬送の障害となったり、或いは容器の破損を生じる
ことが問題となる。
【0006】そこで、本発明の目的は、スタッキング及
びネスティングが可能な切欠ポケット型の運搬用容器に
おいて、切欠ポケット間の長側壁の外方への広がり変形
を防止し且つその強度をも向上させた運搬用容器を提供
するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上方に
開口し各側壁が開口縁に向かって少し広がるように傾斜
した矩形容器からなり、容器の中心を通る線に対してほ
ぼ対称位置で且つ少なくとも相対する長側壁の中央部よ
りコーナーよりの位置に、該側壁の外面より膨出し且つ
開口縁から下方に容器底面よりやや上まで延びる支脚部
と、該側壁の一部を開口縁から容器中程まで外側面を切
り欠いた切欠ポケット部とを形成し、同じ方向で積載し
たときには積み上げられ、反対方向に積載したときには
積み重ね合わされる構造の運搬用容器において、少なく
とも切欠ポケットの高さに相当する切欠ポケット間の長
側壁には補強用の横及び縦リブを形成すると共に、前記
切欠ポケット部の輪郭を縦リブと下部水平リブとにより
形成し、切欠ポケットの中央部よりの縦リブ或いは下部
水平リブの少なくとも一方を上記補強構造とは別の補強
構造としたことを特徴とする切欠ポケット間の長側壁の
外方への広がり変形を防止した運搬用容器が提供され
る。本発明において、切欠ポケットの中央部よりの縦リ
ブ或いは下部水平リブの少なくとも一方を補強構造とす
るためには、具体的には、 1.切欠ポケットの中央部よりの縦リブ或いは下部水平
リブの少なくとも一方を他のリブよりも厚肉とするこ
と、 2.切欠ポケットの下部に上下に二重の水平リブを設け
ること、 3.少なくとも切欠ポケットの下部に隣接する下方の側
壁を内外の二重壁とすること、特に前記内外の二重壁を
ポケットの中央部より或いはコーナーよりの側壁にも設
けること、 4.切欠ポケットの中央部よりの縦リブと下部水平リブ
との交叉部及び下部水平リブと側壁との交叉部に三角リ
ブ或いは厚肉部を設けること、 5.切欠ポケットの中央部よりの縦リブと側壁との付け
根を中空部を有する厚肉部で形成すること、 等が単独或いは2以上の組合せで採用される。本発明の
容器では、前記支脚部の大なるものとそれに隣接する切
欠ポケットの小なるものとの組み合わせと、前記支脚部
の小なるものとそれに隣接する切欠ポケットの大なるも
のとの組み合わせとを、容器の中心を通る線に対してほ
ぼ対称位置に設けることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、上方に開口し各側壁が
開口縁に向かって少し広がるように傾斜した矩形容器か
らなり、容器の中心を通る線に対してほぼ対称位置で且
つ少なくとも相対する長側壁の中央部よりコーナーより
の位置に、該側壁の外面より膨出し且つ開口縁から下方
に容器底面よりやや上まで延びる支脚部と、該側壁の一
部を開口縁から容器中程まで外側面を切り欠いた切欠ポ
ケット部とを形成し、同じ方向で積載したときには積み
上げられ、反対方向に積載したときには積み重ね合わさ
れる構造の運搬用容器に関するが、下記の構造の組合
せ、即ち(A)少なくとも切欠ポケットの高さに相当す
る切欠ポケット間の長側壁には補強用のリブを形成する
こと、(B)切欠ポケット部の輪郭を縦リブと下部水平
リブとにより形成すること、及び(C)切欠ポケットの
中央部よりの縦リブ或いは下部水平リブの少なくとも一
方を上記(A)及び(B)とは別の補強構造とするこ
と、の組合せに特徴を有するものである。即ち、切欠ポ
ケット間の長側壁の横広がり変形を防止するためには、
長側壁の強度自体を高めること及び切欠ポケットの構造
も変形に強い構造とすることが有効であり、これには、
前記(A)のとおり、少なくとも切欠ポケットの高さに
相当する切欠ポケット間の長側壁には補強用の横及び縦
リブを形成すること、及び前記(B)のとおり、切欠ポ
ケット部の輪郭を縦リブと下部水平リブとにより形成す
ることが有効である。
【0009】しかしながら、上記(A)及び(B)の構
造だけでは、強度の向上には限度があり、広がり変形防
止の点でも未だ不十分であるが、本発明では、切欠ポケ
ットの中央部よりの縦リブ或いは下部水平リブの少なく
とも一方に更に上記(A)及び(B)とは別の補強構造
を導入することにより、強度の更なる向上が得られるも
のである。一例として、上記(A)及び(B)の構造を
導入した運搬用容器について、切欠ポケット間の長側壁
の引張による破壊応力測定では、前述した1乃至5の補
強手段を更に付加したことにより、従来品との対比で
2.5倍の強度が得られることが認められた。
【0010】以上の通り、本発明によれば、切欠ポケッ
トの中央部よりの縦リブ或いは下部水平リブの少なくと
も一方を補強構造とすることにより、切欠ポケット間の
長側壁の強度を更に向上させ、この部分の横への広がり
変形をも有効に防止しうるものである。
【0011】
【実施例】本発明を添付図面に示す実施例に基づいて以
下に詳細に説明する。図1は切欠ポケットを有する運搬
用容器一般の斜視図であり、図2は本発明の実施例1の
運搬用容器の長側壁側の側面図であり、図3は本発明の
実施例2の運搬用容器の長側壁側の側面図であり、図4
は本発明の実施例3の運搬用容器の長側壁側の側面図で
あり、図5は本発明の実施例4の運搬用容器の長側壁側
の側面図であり、図6は図5における三角リブの部分拡
大側面図であり、図7は図5における縦リブと側壁部と
の交叉部における補強構造の変形を示す部分拡大垂直断
面図であり、図8は本発明の実施例5の運搬用容器の長
側壁側の側面図であり、図9は図8における中空二重壁
の水平断面を拡大して示す断面図であり、図10は本発
明の実施例6の運搬用容器の短側壁側の側面図である。
【0012】図1は、切欠ポケットを有する運搬用容器
一般の概略構造を示すものであり、この容器は矩形であ
って、底壁1と、対向する一対の長側壁2、3と対向す
る一対の短側壁4、5とからなっている。各側壁2、
3、4、5は底壁から上方に向けて外側にやや傾斜して
延びていて、水平方向に且つ外方に延びる上方フランジ
(開口縁)6に接続されている。各側壁2、3、4、5
には、支脚部と切欠ポケットとが以下に述べる配置で設
けられる。
【0013】長側壁2、3には、幅の広い支脚部7aと
幅の狭い支脚部7bとが対となって、また幅の広い切欠
ポケット8aと幅の狭い切欠ポケット8bとが対となっ
て設けられる。一方の長側壁2の幅の広い支脚部7aと
他方の長側壁3の幅の広い切欠ポケット8aとは、また
一方の長側壁2の幅の狭い支脚部7bと他方の長側壁3
の幅の広い切欠ポケット8bとは、それぞれ容器の中心
を通る線に対してほぼ対称位置で且つ相対する側壁の中
央部よりコーナーよりの位置に設けられている。この関
係は、一方の長側壁2の幅の広い切欠ポケット8aと他
方の長側壁3の幅の広い支脚部(図示せず)との間、ま
た一方の長側壁2の幅の狭い切欠ポケット8bと他方の
長側壁3の幅の狭い支脚部(図示せず)との間について
も同様に当てはまる。
【0014】各側壁2、3、4、5には、底壁1と上方
フランジ6とのほぼ中間の高さの位置に、上方フランジ
6とほぼ平行に且つこれとほぼ重なる大きさの下方フラ
ンジ9が設けられている。
【0015】切欠ポケット8a、8bの輪郭は、フラン
ジ6、9とほぼ同じ幅の縦リブ81、82及び下方水平
リブ9(縦リブ81、82間の下方フランジ)で規制さ
れている。一方、支脚部7a、7bの輪郭も、フランジ
6、9とほぼ同じ幅の縦リブ71、72及び底水平リブ
73で規制されており、底水平リブ73は底壁1より上
方に小間隔の段差をおいて形成されている。
【0016】同じ側壁2(3)における幅の広い支脚部
7aと幅の狭い切欠ポケット8b、並びに幅の狭い支脚
部7bと幅の広い切欠ポケット8aとは互いに隣接位置
関係で設けられており、この例では、支脚部の縦リブ7
1、72は下方フランジ9を通り越して上方フランジ6
まで延長しており、一方の縦リブ71(または72)の
下方フランジ9からの延長部は切欠ポケットの縦リブ8
1(または82)となっている。また、残りの縦リブ7
2(または71)の下方フランジ9からの延長部は切欠
ポケット或いは側壁コーナ部に対する補強用縦リブ83
となっている。
【0017】この運搬用容器では、下方フランジ9より
も上方の側壁部上部構造が切欠ポケット8a、8bの存
在により、弱化された構造となる。これを防止するた
め、上方フランジ6と下方フランジ9との間には、補強
用水平リブ61や補強用縦リブ62(または83)が形
成されている。
【0018】上述した支脚部7a、7b及び切欠ポケッ
ト8a、8bからなる構造は、長側壁2、3のみなら
ず、短側壁4、5にも同様に設けられている。
【0019】容器同士の積み重ねに際しては、容器同士
を同方向に積み重ねることによりスタッキング及び18
0゜反転した状態に積み重ねることによりネステイング
が可能となる。即ち、同方向の積み上げでは、上の容器
の長側壁2の支脚部7a、7bが下の容器の長側壁2の
上方フランジ6に当接し、下の容器の長側壁2の支脚部
7a、7bが下の容器の長側壁2の上方フランジ6に当
接して、スタッキング状態となる。これは短側壁4、5
に関しても同様である。尚、この状態では、支脚部7
a、7bの下部水平リブ73よりも下方の底部が上方フ
ランジ6の面よりもした側となるように嵌合が行われ、
スタッキング状態が安定化される。一方、上の容器の長
側壁2(3)の幅の広い支脚部7aが下の容器の長側壁
3(2)の幅の広い切欠ポケット8aに嵌合し、上の容
器の長側壁2(3)の幅の狭い支脚部7bが下の容器の
長側壁3(2)の幅の狭い切欠ポケット8bに嵌合し
て、容器の高さが約半分となったネステイング状態とな
る。これは短側壁4、5に関しても同様である。
【0020】本発明では、切欠ポケットの高さに相当す
る切欠ポケット間の長側壁に設けた補強用リブ61、6
2、83、及び切欠ポケット部の輪郭を形成する縦リブ
71や下部水平リブ9とは別に、切欠ポケットの中央部
よりの縦リブ或いは下部水平リブの少なくとも一方に補
強構造を導入する。
【0021】[実施例1]本発明の一例では、図2に示
すとおり、切欠ポケット8a、8bの中央部よりの縦リ
ブ81或いは下部水平リブ85の少なくとも一方を他の
リブ82よりも厚肉としている。図2では、一見して明
白となるように、縦リブ81及び下部水平リブ85の厚
みを他の縦リブ81の厚みに比して実際よりもかなり大
きく示しているが、縦リブ81及び/または下部水平リ
ブ85の厚み(t)は他の縦リブ82の厚み(t )の
2乃至4倍の厚み、特に1.5乃至2.5倍の厚みを有
することが好ましい。
【0022】切欠ポケットの周りのリブの厚みは、容器
の大きさ、深さ及びポケットの大きさなどによっても相
違するが、一般に3乃至6mmの範囲とするのが普通で
ある。本発明においては、切欠ポケット8a、8bのコ
ーナよりの縦リブ82はこの範囲の一般的な厚みとする
が、切欠ポケットの中央よりの縦リブ81及び/または
下部水平リブ85の厚み(t)を上記範囲の厚みとする
ことにより、切欠ポケット間の側壁部21(31)の破
壊強度を向上させ、側壁部21(31)の外方向への広
がり変形を防止することができる。
【0023】切欠ポケットの中央よりの縦リブ81及び
/または下部水平リブ85の厚みを増大させることによ
り、切欠ポケット間の側壁部21(31)の破壊強度が
向上するという事実は、多数の実験の結果現象として見
出されたものであるが、これらの厚みの増大は側壁部2
1(31)の端部の剛性の増大と曲げ乃至ねじれ応力の
増大に役だっている。
【0024】[実施例2]本発明の他の例では、図3に
示すとおり、切欠ポケット8a、8bの下部に上下に二
重の水平リブ85、91を設けている。これらの二重リ
ブの内、下方の水平リブ91は前述した下方フランジ9
の一部を形成しているものであり、一方上方の水平リブ
85は下方水平リブ91から上方に小間隔をおいて下方
の水平リブ91とほぼ同じ外方への突出幅で設けられた
ものである。
【0025】これら二重の水平リブの外方への突出幅
は、一般に20乃至30mmの範囲にあるのがよく、一
方、上下に二重の水平リブ間の間隔は、一般に7乃至1
5mmの範囲にあるのが、破壊強度の増大及び変形防止
の見地から好ましい。本発明における切欠ポケット底部
における上下の二重壁構造は、やはり側壁部21(3
1)の端部の剛性の増大と曲げ乃至ねじれ応力の増大に
役立っている。
【0026】[実施例3]本発明の更に他の例では、図
4に示すとおり、少なくとも切欠ポケット8a、8bの
下部85に隣接する下方の側壁を内外の二重壁とするこ
と、特に前記内外の二重壁をポケットの中央部より或い
はコーナーよりの側壁にも設けることが好ましい。即
ち、本発明の容器では、切欠ポケット8a、8bの下方
に長側壁2(3)が存在しているが、この長側壁2
(3)を内壁とし、この内壁から外側に一定間隔をおい
て下方外壁25(35)が設けられていて、内外二重壁
を形成している。
【0027】この実施例においては、広幅切欠ポケット
8aのコーナーより側壁にも外壁が延長してコーナ側外
壁26(36)が形成されており、長側壁2(3)との
間に二重壁を形成している。また、狭幅切欠ポケット8
bの中央より側壁にも外壁が延長して中央側外壁27
(37)が形成されており、長側壁2(3)との間に二
重壁を形成している。更に、広幅切欠ポケット8aの中
央よりは支脚部7bに接続されているが、この支脚部7
bの中央より側壁にも中央側外壁26(36)が形成さ
れており、長側壁2(3)との間に二重壁を形成してい
る。更にまた、狭幅切欠ポケット8bの中央よりは支脚
部7aに接続されているが、この支脚部7aのコーナよ
り側壁にもコーナ側外壁26(36)が形成されてお
り、長側壁2(3)との間に二重壁を形成している。
尚、中央側外壁26(36)の中央側端部は傾斜リブ2
8の位置で終結している。
【0028】内外二重壁における間隔は、一般に5乃至
30mmの範囲にあるのがよく、一方、下方外壁の高さ
(図4の高さh)は、一般に5乃至20mmの範囲にあ
るのが、破壊強度の増大及び変形防止の見地から好まし
い。本発明における切欠ポケット底部における内外の二
重壁構造は、やはり側壁部21(31)の端部の剛性の
増大と曲げ乃至ねじれ応力の増大に役立っている。特
に、下方外壁25(35)が中央側外壁27(37)或
いはコーナ側外壁26(36)と接続一体化して、二重
壁を形成しているものでは、側壁部21(31)の端部
の剛性の増大と曲げ乃至ねじれ応力の増大とが顕著であ
り、本発明の目的に特に適っている。
【0029】[実施例4]本発明の更に他の例では、図
5及びその部分拡大図である図6に示すとおり、切欠ポ
ケット8a、8bの中央部よりの縦リブ81と下部水平
リブ85との交叉部に三角リブ86が設けられている。
三角リブ86は、勿論切欠ポケット8a(8b)への支
脚部7a(7b)の嵌合が妨げられないような位置に設
けられ、縦リブ81と下部水平リブ85との最外部を連
結するように設けるのが一般的である。
【0030】三角リブ86の縦リブ81や下部水平リブ
85に対する角度は一般に20乃至70度の範囲にある
のが好ましく、その面積は一般に2乃至10mmの範
囲にあるのがよい。また、三角リブ86の厚みは通常の
補強リブと同様の厚みであってよい。本発明における切
欠ポケット底部のリブ交叉部における三角リブによる補
強構造は、やはり側壁部21(31)の端部の剛性の増
大と曲げ乃至ねじれ応力の増大に役立っている。切欠ポ
ケット8a、8bの中央部よりの縦リブ81と下部水平
リブ85との交叉部に三角リブ86を設ける代わりに、
この交叉部の肉厚を増大させても同様な効果が得られ
る。
【0031】本発明においては、及び下部水平リブ85
と側壁2(3)との交叉部に三角リブ或いは厚肉部を設
けることもでき、この補強構造も側壁部21(31)の
端部の剛性の増大と曲げ乃至ねじれ応力の増大に役立
つ。図5に示す実施例では、切欠ポケット8a、8bの
下部水平リブ85と側壁2(3)との交叉部に肉厚の増
大した曲率部(R)87が設けられている。
【0032】図7に示す変形では、下部水平リブ85と
側壁2(3)との交叉部に、同様の補強の目的で、前記
厚肉部87の代わりに三角リブ86が形成されている。
【0033】[実施例5]本発明の別の例では、図8及
び図9に示すとおり、切欠ポケット8a、8bの中央部
よりの縦リブ81と側壁2(3)との付け根を中空部8
9を有する厚肉部(中空二重壁厚肉部)88で形成す
る。上記交叉部に、水平断面で見て中空の二重壁厚肉部
を形成させると、同じ樹脂目付で中実の肉厚部に比し
て、側壁部21(31)の端部の剛性と曲げ乃至ねじれ
応力とをはるかに増大させることができる。前記交叉部
における中空の二重壁構造を形成させるには、それ自体
公知の手段を用いることができ、例えば前記交叉部に対
応する金型の部位に中空部形成用のピンを位置させてお
き、成形後にピンを抜き取る方法などが採用される。
【0034】[実施例6]図1に示した例では、短側壁
4(5)にも切欠ポケット8a、8bが形成されてい
る。しかしながら、短側壁4(5)には、切欠ポケット
8a、8bの代わりにポケットの外側が外側壁45(5
5)で覆われたポケット8c、8dを設けることができ
る。即ち、この短側壁におけるポケット8c、8dの構
造では、ポケットの縦リブ81及び82及び下方水平リ
ブ85が、外側壁で一体化されるので、短側壁4(5)
のポケット間の側壁部分41(51)が外側に広がり変
形するのを有効に防止できる。
【0035】本発明の容器では、全ての部材はプラスチ
ック、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹
脂などにより一体に成形されるが、底壁部、長側壁及び
短側壁は孔の無い連続したパネル状に形成されていても
よいし、また洗浄作業が容易なように軽量の格子状或い
は開口部を設けた形状に形成されていてもよい。また、
図面に示す具体例では、全てのフランジ乃至リブを容器
の外方に配置しているが、これらを容器の内方に配置し
てもよいことが了解されるべきである。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、上方に開口し各側壁が
開口縁に向かって少し広がるように傾斜した矩形容器か
らなり、容器の中心を通る線に対してほぼ対称位置で且
つ少なくとも相対する長側壁の中央部よりコーナーより
の位置に、該側壁の外面より膨出し且つ開口縁から下方
に容器底面よりやや上まで延びる支脚部と、該側壁の一
部を開口縁から容器中程まで外側面を切り欠いた切欠ポ
ケット部とを形成し、同じ方向で積載したときには積み
上げられ、反対方向に積載したときには積み重ね合わさ
れる構造の運搬用容器において、少なくとも切欠ポケッ
トの高さに相当する切欠ポケット間の長側壁には補強用
の横及び縦リブを形成すると共に、前記切欠ポケット部
の輪郭を縦リブと下部水平リブとにより形成し、切欠ポ
ケットの中央部よりの縦リブ或いは下部水平リブの少な
くとも一方を上記補強構造とは別の補強構造としたこと
により、切欠ポケット間の長側壁の端部の剛性を向上さ
せ、曲がりやねじりに対する応力を増大させて、切欠ポ
ケット間の長側壁の破壊を防止し、また外方への変形を
防止することができる。更に、本発明の容器は切欠ポケ
ット部周辺の強度が向上しているので、一方の容器を他
方の容器上を滑らせて積み上げ或いは重ね合わせていく
スライドスタックやスライドネステイングが可能となっ
た。このため、本発明の容器は、優れた耐久性を有する
のみならず、作業効率の向上にも寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】切欠ポケットを有する運搬用容器一般の斜視図
である。
【図2】本発明の実施例1の運搬用容器の長側壁側の側
面図である。
【図3】本発明の実施例2の運搬用容器の長側壁側の側
面図である。
【図4】本発明の実施例3の運搬用容器の長側壁側の側
面図である。
【図5】本発明の実施例4の運搬用容器の長側壁側の側
面図である。
【図6】図5における三角リブの部分拡大側面図であ
る。
【図7】図5における縦リブと側壁部との交叉部におけ
る補強構造の変形を示す部分拡大垂直断面図である。
【図8】本発明の実施例5の運搬用容器の長側壁側の側
面図である。
【図9】図8における中空二重壁の水平断面を拡大して
示す断面図である。
【図10】本発明の実施例6の運搬用容器の短側壁側の
側面図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に開口し各側壁が開口縁に向かって
    少し広がるように傾斜した矩形容器からなり、容器の中
    心を通る線に対してほぼ対称位置で且つ少なくとも相対
    する長側壁の中央部よりコーナーよりの位置に、該側壁
    の外面より膨出し且つ開口縁から下方に容器底面よりや
    や上まで延びる支脚部と、該側壁の一部を開口縁から容
    器中程まで外側面を切り欠いた切欠ポケット部とを形成
    し、同じ方向で積載したときには積み上げられ、反対方
    向に積載したときには積み重ね合わされる構造の運搬用
    容器において、少なくとも切欠ポケットの高さに相当す
    る切欠ポケット間の長側壁には補強用リブを形成すると
    共に、前記切欠ポケット部の輪郭を縦リブと下部水平リ
    ブとにより形成し、切欠ポケットの中央部よりの縦リブ
    或いは下部水平リブの少なくとも一方を上記補強構造と
    は別の補強構造としたことを特徴とする切欠ポケット間
    の長側壁の外方への広がり変形を防止した運搬用容器。
  2. 【請求項2】 切欠ポケットの中央部よりの縦リブ或い
    は下部水平リブの少なくとも一方を他のリブよりも厚肉
    としたことを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  3. 【請求項3】 切欠ポケットの下部に上下に二重の水平
    リブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の運搬用
    容器。
  4. 【請求項4】 少なくとも切欠ポケットの下部に隣接す
    る下方の側壁を内外の二重壁としたことを特徴とする請
    求項1に記載の運搬用容器。
  5. 【請求項5】 前記内外の二重壁が切欠ポケットの中央
    部より或いはコーナーよりの側壁にも設けられているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の運搬用容器。
  6. 【請求項6】 切欠ポケットの中央部よりの縦リブと下
    部水平リブとの交叉部及び下部水平リブと側壁との交叉
    部に三角リブ或いは厚肉部を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の運搬用容器。
  7. 【請求項7】 切欠ポケットの中央部よりの縦リブと側
    壁との付け根を中空部を有する厚肉部で形成したことを
    特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  8. 【請求項8】 前記支脚部の大なるものとそれに隣接す
    る切欠ポケットの小なるものとの組み合わせと、前記支
    脚部の小なるものとそれに隣接する切欠ポケットの大な
    るものとの組み合わせとを、容器の中心を通る線に対し
    てほぼ対称位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至
    7の何れかに記載の運搬用容器。
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