JP3958282B2 - 多軸回転式クリール及びサンプル整経機並びに整経方法 - Google Patents
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Description
本発明は、整経ドラムに糸を巻きつける複数個の導糸手段を有し、予め設定された柄データ(糸順序)に従い、自動的に糸を交換し、整経ドラム上に糸を巻いていくサンプル整経機に好適に用いられる多軸回転式クリール及びこの多軸回転式クリールを備えたサンプル整経機並びに整経方法に関するものである。
従来使用されているサンプル整経機としては、例えば、特許文献1に開示された構造、即ち異種(異色又は撚りの異なる)の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式クリールを用い、予め設定された柄データ(糸順序)に従い糸選択装置によって糸交換を行いつつヤーンガイドにより整経ドラム上に糸を巻付けていくものが知られている。
また、回転式クリールを用いるとともに糸交換工程を省略し、糸交換時の時間的ロスを皆無としかつ複本数の糸を同時に整経ドラムに巻付けることを可能とし、さらに整経作業時間の短縮を可能とした複本数同時整経可能なサンプル整経機も知られている(特許文献2、特許文献3及び特許文献4)。
固定式クリールは、同種及び/又は異種の糸(主として異種の糸)を巻いてある複数本のボビンを有しており、前記選択装置により自在に糸交換しながら糸一本ずつの整経をすることができるため、柄整経の整経作業を行うことができる利点があるが、一本の糸を順次整経ドラムに巻付けるために整経作業時間がそれだけかかるという不利がある。一方、回転式クリールは、同種及び/又は異種の糸を巻いてある複数本のボビンを有しており、無地整経(例えば、赤色糸一色)、1対1(例えば、赤1と白1の繰り返し、S撚1本とZ撚1本の繰り返し)、2対2(例えば、赤2本と白2本の繰り返し、S撚2本とZ撚2本の繰り返し)等のごく限られたパターンの反復(繰返し)整経に使用可能である。この回転式クリールは、限られたパターン整経以外の柄整経の整経作業を行うことはできないという不利があるが、複本数の糸を同時に整経ドラムに巻付けるために整経時間が大幅に短縮されるという利点がある。
本願出願人は、無地整経と柄整経とを必要とする整経作業の整経時間を短縮して極めて効率よく行うことができるサンプル整経機として、固定式クリール及び回転式クリールに対応した複数個の糸選択装置を設け、柄整経と反復整経を組み合わせたサンプル整経機を既に提案した(特許文献5及び特許文献6)。
さらに、本願出願人は、回転式クリールを複数個組み合わせて柄整経及び反復整経を自在に行うことができるようにしたサンプル整経機についても提案した(特許文献7)。
上記した回転式クリールを具備したサンプル整経機においては、複数本の糸を同時に供給できるという回転式クリールの利点を有効に利用して整経時間をいかに短縮するかという点に着目して改良が進められたものである。
一方、糸選択装置を設置することなく、糸の巻き付けと休止とを交互に行うことによって整経ドラム上に糸を巻き付けて柄整経を行うサンプル整経機も提案されている(特許文献8及び特許文献9)。
ところで、特許文献7に記載された平面上に回転式クリールを複数個組み合わせて、柄整経および反復整経を自在に行うことができるサンプル整経機においては、整経ドラムと各回転式クリール位置がずれているため、使用する回転式クリールによってボビンとヤーンガイドの先端ガイド部との距離や角度は均一でなくなる。そのため、ボビンから引き出されヤーンガイドの先端ガイド部を介して整経ドラム上に巻き付けられる糸の張力が均一でなくなり、張力ムラが発生するという不都合があった。
本発明者は、上記した問題点を解消した新規な機構を有する回転式クリールを開発すべく研究を重ねた結果、本発明に到達したものである。
本発明の目的は、従来の1軸の回転式クリールに比べて整経の自由度をさらに向上させるとともに張力ムラの発生を防止することができるようにした新規な多軸回転式クリール及びその多軸回転式クリールを設置し、効率よく整経することができるようにしたサンプル整経機並びに整経方法を提供することにある。
本発明の多軸回転式クリールは、ベース体と、回転可能かつ前方に突出して該ベース体に設けられた主軸と、該主軸の前方突出部分に回転可能に設けられた複数個の支軸と、その各支軸に装着可能とされた複数個のボビンとを有し、複数本のヤーンガイドを備えたサンプル整経機に対向して設置される多軸回転式クリールであって、該主軸又は各支軸が前記ヤーンガイドの回転と同期回転しながら該主軸による複本数同時整経又は各支軸毎の複本数同時整経ができるようにしたことを特徴とする。本発明の多軸回転式クリールは、前記主軸及び各支軸の回転及び停止を行うとともに停止位置保持作用を行う駆動手段を有するのが好ましい
本発明のサンプル整経機は、整経ドラムと、該整経ドラムの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムに糸を巻きつける複数本のヤーンガイドとを有し、予め設定された糸順序に従い、整経ドラム上に糸を巻きつけていくサンプル整経機であり、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てた本発明の多軸回転式クリールを設置したことを特徴とする。
本発明のサンプル整経機としては、整経ドラムと、該整経ドラムの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムに糸を巻きつける複数本のヤーンガイドと、該整経ドラムを支持する基台の一端部に該ヤーンガイドに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の回転式クリール用糸選択装置とを有し、該ヤーンガイドと該糸選択装置との間で糸の受け渡しを行うことにより、予め設定された糸順序に従い、自動的に糸を交換し整経ドラム上に糸を巻きつけていくサンプル整経機であり、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てた本発明の多軸回転式クリールを前記複数個の糸選択装置に対応して設置した構成とすることが可能である。
上記した構成により、下記(1)〜(3)の整経態様が可能となる。
(1)全てのボビンを用いて複本数同時整経をする場合は、主軸をサンプル整経機のヤーンガイドの回転と同期回転させ、各支軸は図3に示された円形に近いガイドプレート位置まで回転、停止、及び停止位置を保持した状態で整経する。
(2)1個の支軸に仕掛けられた複数個のボビンを用いて複本数同時整経をする場合は、複数個の支軸のうち1個の支軸をヤーンガイドの回転と同期回転させた状態で整経する。
(3)1個のボビンを用いて1本整経する場合は、主軸及び各支軸を停止保持し、上記多軸回転式クリール上のいずれか1個のボビンを用いて整経する。
(1)全てのボビンを用いて複本数同時整経をする場合は、主軸をサンプル整経機のヤーンガイドの回転と同期回転させ、各支軸は図3に示された円形に近いガイドプレート位置まで回転、停止、及び停止位置を保持した状態で整経する。
(2)1個の支軸に仕掛けられた複数個のボビンを用いて複本数同時整経をする場合は、複数個の支軸のうち1個の支軸をヤーンガイドの回転と同期回転させた状態で整経する。
(3)1個のボビンを用いて1本整経する場合は、主軸及び各支軸を停止保持し、上記多軸回転式クリール上のいずれか1個のボビンを用いて整経する。
上記(1)(2)(3)の整経態様は、糸選択装置が設置されていないサンプル整経機に好適に適用されるが、糸選択装置がドラム中心線より下方向に設置されているサンプル整経機においては上記(1)に加えて下記(2’)及び(3’)の整経態様を適用するのが好ましい。
(2’)1個の支軸に仕掛けられた複数個のボビンを用いて複本数同時整経をする場合は、主軸を回動させることによって、整経に使用する1個の支軸を整経ドラムの前面中心位置の延長線の垂直上方の近傍位置まで移動させ、停止位置を保持するとともにサンプル整経機のヤーンガイドの回転と整経する支軸が同期回転し、他の支軸は図4に示された平行位置に近いガイドプレート位置まで回転、停止、及び停止位置を保持した状態で整経する。(3’)1個のボビンを用いて1本整経する場合は、整経に使用するボビンが仕掛けてある支軸が、整経ドラムの前面中心位置の延長線の垂直上方の近傍位置に位置するように主軸を回動させ停止、及び停止保持するとともに、整経に使用するボビンが最も高い位置に位置するように当該支軸を回動させた後、支軸全てを停止保持した状態で整経する。
(2’)1個の支軸に仕掛けられた複数個のボビンを用いて複本数同時整経をする場合は、主軸を回動させることによって、整経に使用する1個の支軸を整経ドラムの前面中心位置の延長線の垂直上方の近傍位置まで移動させ、停止位置を保持するとともにサンプル整経機のヤーンガイドの回転と整経する支軸が同期回転し、他の支軸は図4に示された平行位置に近いガイドプレート位置まで回転、停止、及び停止位置を保持した状態で整経する。(3’)1個のボビンを用いて1本整経する場合は、整経に使用するボビンが仕掛けてある支軸が、整経ドラムの前面中心位置の延長線の垂直上方の近傍位置に位置するように主軸を回動させ停止、及び停止保持するとともに、整経に使用するボビンが最も高い位置に位置するように当該支軸を回動させた後、支軸全てを停止保持した状態で整経する。
上記した(1)(2)(3)又は(1)(2’)(3’)の整経態様によって整経することにより、各糸の張力ムラの少ない整経が可能となる。本発明の整経方法は、本発明のサンプル整経機を用いて、全てのボビンを用いた複本数同時整経、1個の支軸に仕掛けられた複数個のボビンを用いた複本数同時整経又は1個のボビンを用いた1本整経を行うことを特徴とする。
本発明の多軸回転式クリールによれば、従来の1軸の回転式クリールに比べて、整経の自由度をさらに向上させるとともに張力ムラの発生を防止することができるという効果が達成される。また、本発明のサンプル整経機によれば、この多軸回転式クリールを設置したことによってより効率よく整経を行うことが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例はあくまでも例示的なものであり、本発明の技術思想から逸脱しない限り図示例以外にも種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1において、本発明のサンプル整経機200は、整経ドラム202と、該整経ドラム202の側面に回転自在に設けられかつ整経ドラム202に糸22を巻付ける複数本(図示例では8本であるが実際には全ボビン数と同数のヤーンガイドを用いる。例えば、ボビン数が16個であれば、ヤーンガイドは16本用いる。)のヤーンガイド6a〜6hと、該整経ドラム202を支持する基台204の一端部に該ヤーンガイド6a〜6hに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される回転式クリール用糸選択装置27と、該糸選択装置27に対応してそれぞれ設置されかつ異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン146を立てる回転式クリール206とを有し、ヤーンガイド6a〜6hと回転式クリール用糸選択装置27との間で糸22の受け渡しを行うことにより、設定された糸順序に従い自動的に糸を交換し、整経ドラム202上に糸を巻付けるものである。なお、サンプル整経機200の基本的構造及び作用は上記した特許公報等により広く知られており、詳細な説明は省略する。
17は整経ドラム202の周面に移動可能に設定されたコンベアベルトであり、このコンベアベルト17は整経条件(整経本数、整経幅、整経巻回数等)によりコンベアベルト送り手段により送り量を制限されており、その移動は、ヤーンガイドの回転と同期している。又、18a〜18gは綾取りバーであり、この綾取りバー18a〜18gのヤーンガイド側先端部には綾取手段(図示せず)があり、その綾取手段により、糸の綾を形成することができる。
なお、糸選択装置27としては、従来公知のものが使用でき、例えば、特許文献7に記載のものを用いることが可能である。
本発明のサンプル整経機200においては、新規な構成の多軸回転式クリールが採用されているので、以下に説明する。図2及び図3に示したごとく、多軸回転式クリール206はベース体100を有し、該ベース体100の上面には前フレーム102a及び後フレーム102bが相対向して立設されている。なお、図2において、107は主軸106の表面に設けられたスリップリングである。
該前フレーム102a及び後フレーム102bの上部には前後一対の主軸用軸受104a及び104bがそれぞれ設けられている。主軸106は該主軸用軸受104a及び104bを介して回転可能に取り付けられている。該主軸106はその前端側が、該前フレーム102aよりも前方に突出するように設けられている。
該後主軸用軸受104bから後方に突出する該主軸106の後端部には主軸用カウンタプーリ108が設けられている。110は主軸用モータで、後フレーム102bの適宜位置に設置されている。該主軸用モータ110の後端部には主軸用モータ軸112が突出しており、該主軸用モータ軸112には主軸用モータプーリ114が固着されている。上記主軸用カウンタプーリ108と該主軸用モータプーリ114とは主軸用ベルト116を介して連結されている。従って、該主軸用モータ110を駆動することによって、その駆動力は主軸用モータ軸112、主軸用モータプーリ114、主軸用ベルト116及び主軸用カウンタプーリ108を介して主軸106に伝達され、主軸106が回転せしめられる。なお、主軸用モータ110としては、サーボモータを用いればよく、また、主軸用カウンタプーリ108及び主軸用モータプーリ114として、歯付プーリを用い、かつ主軸用ベルト116として歯付ベルトを用いればカウンタプーリ108とモータプーリ114とはスリップのない状態で連結されることとなり好適である。
前記前主軸用軸受104aから前方に突出する該主軸106の突出部分106aには、前後一対の支持プレート118a及び118bが相対向して設けられている。該支持プレート118a及び118bの間には複数個、図示例では4個、即ち第1〜第4の支軸120,122,124,126が前後の支軸用軸受128a,128b,130a,130b,132a,132b,134a,134b(図2には128a,128b及び130a,130bのみを図示)を介して回転可能でかつ主軸106の突出部分106aを中心として放射状に位置するように取り付けられている。なお、図2において127は支軸120,122,124,126の表面に設けられたスリップリングである。
該後軸受128b,130b,132b,134bから後方に突出する該支軸120,122,124,126の後端部には支軸用カウンタプーリ136a,136b,136c,136dが設けられている。138a,138b,138c,138dは支軸用モータで、後支持プレート118bの適宜位置に設置されている。該支軸用モータ138a,138b,138c,138dの後端部には支軸用モータ軸が突出しており、該モータ軸には支軸用モータプーリ140a,140b,140c,140dが固着されている。上記支軸用カウンタプーリ136a,136b,136c,136dと該支軸用モータプーリ140a,140b,140c,140dとは支軸用ベルト142a,142b,142c,142dを介して連結されている。従って、該支軸用モータ138a,138b,138c,138dを駆動することによってその駆動力は支軸用モータ軸、支軸用モータプーリ140a,140b,140c,140d、支軸用ベルト142a,142b,142c,142d及び支軸用カウンタプーリ136a,136b,136c,136dを介して支軸120,122,124,126に伝達され、支軸120,122,124,126が回転せしめられる。なお、支軸用モータ138a,138b,138c,138dとしては、サーボモータを用いればよく、またカウンタプーリ136a,136b,136c,136d及びモータプーリ140a,140b,140c,140dとしては歯付プーリを用い、かつ支軸用ベルト142a,142b,142c,142dとして歯付ベルトを用いればカウンタプーリ136a〜136dとモータプーリ140a〜140dとはスリップのない状態で連結されることとなり好適である。
前記前支軸用軸受128a,130a,132a,134aから前方に突出する該支軸120,122,124,126の先端部には円環状のボビンホルダー144a,144b,144c,144dが固着されている。各ボビンホルダー144a,144b,144c,144dには複数個(図示の例では4個)のボビン146が取り付けられている。該ボビン146には異種及び/又は同種の糸22が巻き付けられている。したがって、整経運転中には主軸106の回転又は停止状態及び支軸120,122,124,126の回転又は停止状態を適宜組み合わせることによって糸22の供給及び休止を行うことができる。図2においては、第1の支軸120に連設されたボビンホルダー144aのボビン146からの糸22mは整経中、即ちヤーンガイド6a〜6hに引っ掛けられて整経ドラム202上に巻き付けられており、第2の支軸122に連設されたボビンホルダー144bのボビン146からの糸22nは休止中、即ち糸選択装置27へ収納されている状態が示されている。
148a,148b,148c,148dはガイドプレートで、複数本の糸22がからまないようにガイドする作用を果たす。このガイドプレート148a〜148dの構造は、特別の限定はないが、図示例ではロッド状の形状のものを示した。なお、特許文献7に示したように、回転式クリールの一般的構造としては、ボビンとガイドプレートとの間には糸保留装置及び糸戻し装置が設置されるが、図2の例では省略してある。このような構成とすれば、複数個のボビン146にそれぞれ巻かれていた複数本の糸22は、糸保持装置、糸戻し装置及びガイドプレート148を通って、整経される糸22mはヤーンガイド6a〜6hに誘導されて整経ドラム202に巻き付けられる。一方、整経休止中の糸22nは糸保持装置、糸戻し装置及びガイドプレート148を通った後、糸選択装置27に誘導されてその内部に収納される。
本発明の多軸回転式クリールを用いて種々の整経方法を採用することができるが、以下に説明する。
(1)すべてのボビン(図示例では16個のボビン)146を用いて複本数同時整経する場合は、主軸106をヤーンガイド6a〜6hの回転と同期回転させ、各支軸120,122,124,126は、図3に示したように、ガイドプレード148a〜148dが全体として円形に近い形状となるように各支軸を回転、停止及び停止位置を保持した状態として整経する。このようにすれば、糸22がスムーズに引き出され好都合である。
(2)1個の支軸、例えば、120に接続するボビンホルダー144aに保持された4個のボビン146を用いて複本数同時整経する場合は、まず主軸106を回動させることによって、図4に示したように、整経に使用する支軸120を整経ドラム202の前面中心位置の延長線の垂直上方の近傍位置、即ち、整経に使用するボビンホルダー144aを最も高い位置に移動させる。この状態で、主軸106の停止位置を保持するとともにサンプル整経機200のヤーンガイド6a〜6hの回転と整経する支軸120が同期回転し、残りの支軸122,124,126は、図4に示された平行位置に回転、停止、及び停止位置を保持した状態で整経する。この場合は、ボビンホルダー144aに保持された4個のボビン146が支軸120の回転とともに回転し、4本の糸を用いて整経する。したがって、整経内容に応じて多種の糸を整経する場合には、4つのボビンホルダー144a〜144dに保持されるボビン146の糸22をそれぞれ別種又は別色の糸22としておけば、支軸120,122,124,126を整経位置(図4の最も高い位置)に順次回動することによって多種の糸22を整経することができる。
(3)1個のボビン146を用いて1本整経を行う場合は、整経に使用するボビン146が仕掛けてある支軸(図4の例では120)が整経ドラム202の前面中心位置の延長線の垂直上方の近傍位置に位置するように、主軸106を回動させ、停止及び停止保持する。次に、支軸120を回動して、ボビンホルダー144aに保持された4個のボビン146のうちで1本整経を行う糸が巻かれたボビン(図4でいえば146A)を最も高い位置に移動させる。この状態で全ての支軸120,122,124,126を停止保持し、この最も高い位置のボビン146Aを用いて1本整経を行う。したがって、別種又は別色の糸の1本整経を行う場合は、その糸の巻かれたボビンを同様の手順で最も高い位置にその都合順次移動させて行えばよい。
図示例においては、サンプル整経機200は1台の多軸回転式クリール206を設置した例を示したが、特許文献5及び6に示したように、この多軸回転式クリール206と固定式クリールを組み合わせることもでき、また特許文献7に示したように、この多軸回転式クリール206を複数台設置することも可能である。
また、図示例においては、サンプル整経機200に糸選択装置27を設け、糸交換を行いつつ整経ドラム202上に糸を巻き付け柄整経を行うサンプル整経機に本発明の多軸回転式クリールを適用した場合を示したが、例えば特許文献8及び特許文献9に示されるように糸選択装置27を設置することなく、糸の巻き付けと休止とを交互に行うことによって整経ドラム202上に糸を巻き付けて柄整経を行うサンプル整経機に本発明の多軸回転式クリールを適用することができることはいうまでもない。
17:コンベアベルト、18a〜18g:綾取りバー、22:糸、22m:糸、22n:糸、27:糸選択装置、100:ベース体、102a:前フレーム、102b:後フレーム、104a:前主軸用軸受、104b:後主軸用軸受、106:主軸、106a:主軸突出部分、108:主軸用カウンタプーリ、110:主軸用モータ、112:主軸用モータ軸、114:主軸用モータプーリ、116:主軸用ベルト、118a:前支持プレート、118b:後支持プレート、120,122,124,126:支軸、128a,128b,130a,130b,132a,132b,134a,134b:支軸用軸受、136a,136b,136c,136d:支軸用カウンタプーリ、138a,138b,138c,138d:支軸用モータ、140a,140b,140c,140d:支軸用モータプーリ、142a,142b,142c,142d:支軸用ベルト、144a,144b,144c,144d:ボビンホルダー、146:ボビン、148a,148b,148c,148d:ガイドプレート、200:サンプル整経機、202:整経ドラム、204:基台、206:多軸回転式クリール。
Claims (6)
- ベース体と、回転可能かつ前方に突出して該ベース体に設けられた主軸と、該主軸の前方突出部分に回転可能に設けられた複数個の支軸と、その各支軸に装着可能とされた複数個のボビンとを有し、複数本のヤーンガイドを備えたサンプル整経機に対向して設置される多軸回転式クリールであって、該主軸又は各支軸が前記ヤーンガイドの回転と同期回転しながら該主軸による複本数同時整経又は各支軸毎の複本数同時整経ができるようにしたことを特徴とする多軸回転式クリール。
- 前記主軸及び各支軸の回転及び停止を行うとともに停止位置保持作用を行う駆動手段を有することを特徴とする請求項1記載の多軸回転式クリール。
- 整経ドラムと、該整経ドラムの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムに糸を巻きつける複数本のヤーンガイドとを有し、予め設定された糸順序に従い、整経ドラム上に糸を巻きつけていくサンプル整経機であり、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てた請求項1又は2記載の多軸回転式クリールを設置したことを特徴とするサンプル整経機。
- 請求項3記載のサンプル整経機を用いる整経方法であって、各支軸は停止位置を保持した状態で主軸をヤーンガイドの回転と同期回転させ、全てのボビンを用いて複本数同時整経を行うことを特徴とする整経方法。
- 請求項3記載のサンプル整経機を用いる整経方法であって、前記複数個の支軸のうち1個の支軸をヤーンガイドの回転と同期回転させ、該1個の支軸に仕掛けられた複数個のボビンを用いて複本数同時整経を行うことを特徴とする整経方法。
- 請求項3記載のサンプル整経機を用いる整経方法であって、前記主軸及び各支軸を停止保持し前記多軸回転式クリール上のいずれか1個のボビンを用いて1本整経を行うことを特徴とする整経方法。
Priority Applications (6)
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