JP3880332B2 - サンプル整経機及び整経方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無地整経と柄整経とを必要とする整経作業において、異色の糸による柄部分の多少にかかわらず整経時間を短縮して極めて効率よく行うことができるようにしたサンプル整経機及び整経方法に関するものである。
【0002】
【関連技術】
従来使用されているサンプル整経機としては例えば特許第1529104号に開示された構造、即ち異種(異色又は撚りの異なる)の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式クリールを用い、予め設定された柄データ(糸順序)に従い糸セレクトガイドによって糸交換を行いつつヤーンガイドにより整経ドラム上に糸を巻付けていくものが知られている。
【0003】
また、回転式クリールを用いるとともに糸交換工程を省略し、糸交換時の時間的ロスを皆無としかつ複本数の糸を同時に整経ドラムに巻付けることを可能とし、さらに整経作業時間の短縮を可能とした複本数同時整経可能なサンプル整経機も知られている(特許第1767706号、USP4, 972, 662及びEP0375480)。
【0004】
サンプル整経機に使用されるクリールを区別すると、上述したごとく、固定式クリールと回転式クリールと称される2つのクリール方式に区別される。
【0005】
固定式クリールは、同種及び/又は異種の糸(主として異種の糸)を巻いてある複数本のボビンを有しており、糸一本ずつの整経をすることができるため、柄整経の整経作業を行うことができる利点があるが、一本の糸を順次整経ドラムに巻きつけるために整経作業時間がそれだけかかるという不利がある。一方、回転式クリールは、同種及び/又は異種の糸を巻いてある複数本のボビンを有しており、無地整経(例えば、赤色糸一色)、1対1(例えば、赤1と白1の繰り返し、S撚1本とZ撚1本の繰り返し)、2対2(例えば、赤2本と白2本の繰り返し、S撚2本とZ撚2本の繰り返し)等のごく限られたパターンの整経に使用可能である。この回転式クリールは、限られたパターン整経以外の柄整経の整経作業を行うことはできないという不利があるが、複本数の糸を同時に整経ドラムに巻きつけるために整経時間が大幅に短縮されるという利点がある。
【0006】
例えば、柄の織物を織成するための縦糸の整経を行う場合においては、無地部分もかなりあり、回転式クリールを用いて無地整経を行うことが整経時間の点からは有利であるが、異色の糸による柄部分を有するために回転式クリールを用いることは不可能であり、固定式クリールを使用せざるをえなかった。固定式クリールを用いる場合には、無地整経部分も糸を一本ずつ整経ドラムに巻きつけるので、整経時間がそれぞれかかるため、整経作業としてはそれだけ効率の悪い作業を行わざるを得なかった。
【0007】
そこで本発明者は、無地整経と柄整経とを必要とする整経作業を整経時間を短縮して効率よく行うことができるようにするために、整経ドラムの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムに糸を巻きつける複数個の導糸手段と、該導糸手段の先端部に設けられた糸保持を行う導糸部材と、該整経ドラムを支持する基台の一端部に該導糸手段に対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される糸セレクトガイドとを有し、導糸手段と糸セレクトガイドとの間で糸の受け渡しを行うことにより、予め設定された糸順序に従い、自動的に糸を交換し整経ドラム上に糸を巻きつけていくサンプル整経機であり、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式クリール及び異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる回転式クリールを前記糸セレクトガイドに対応してそれぞれ設置したことを特徴とする図8に示したようなサンプル整経機を提案した(特開2000−136456号)。
【0008】
12において、従来のサンプル整経機Wは、整経ドラムAの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムAに糸22m,22nを巻付ける複数本(図示例では8本)のヤーンガイド6a〜6hと、該整経ドラムAを支持する基台Yの一端部に該ヤーンガイド6a〜6hに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される糸セレクガイド27と、該糸セレクトガイド27に対応してそれぞれ設置されかつ異種及び/又は同種の糸22mを巻いてある複数本のボビン106を立てる固定式クリールB及び異種及び/又は同種の糸22nを巻いてある複数本のボビン126を立てる回転式クリールFとを有し、ヤーンガイド6a〜6hと糸セレクトガイド27との間で糸22m,22nの受け渡しを行うことにより、設定された糸順序に従い自動的に糸を交換し、整経ドラムA上に糸を巻付けるものである。
【0009】
このサンプル整経機は本願出願人によって開発されたものであるが、無地整経及び1対1、2対2等の簡単なパターンの繰り返し整経(以下無地整経と云う)と柄整経とが混在するデザインの整経において無地整経部分を回転式クリールで柄整経部分を固定式クリールで併用して整経が可能なサンプル整経機として好評を得ている。
【0010】
しかしながら、上記したような固定式クリールと回転式クリールとを併用して整経できるデザインの整経というものは多いが、回転式クリールで整経可能な無地整経部分のパターン(配色)が1通りのパターンであれば1台の回転式クリールで対応できるが、無地整経部分のパターン(配色)が2通りある場合には、1つ目のパターン部分は回転式クリールを使用して複本数同時整経をし、残る無地整経部分のパターンは固定式クリールを使用して柄整経と同じく1本づつの整経を実施していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みなされたもので、無地整経と柄整経とが混在するデザインの整経において無地整経のパターン(配色)が2通り以上ある整経の整経時間を大幅に短縮して極めて効率よく整経を行うことができるようにしたサンプル整経機及び整経方法を提供することを目的とする。
【0012】
上記課題を解決するために、本発明のサンプル整経機は、整経ドラムと、該整経ドラムの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムに糸を巻きつける複数個のヤーンガイドと、該整経ドラムを支持する基台の一端部に該ヤーンガイドに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の回転式クリール用糸セレクトガイドとを有し、該ヤーンガイドと該糸セレクトガイドとの間で糸の受け渡しを行うことにより、予め設定された糸順序に従い、自動的に糸を交換し整経ドラム上に糸を巻きつけていくサンプル整経機であり、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる複数の回転式クリールを前記整経ドラムに対して設置したことを特徴とする。
【0013】
前記複数の回転式クリールの糸を各々に対応する回転式クリール用糸セレクトガイドにそれぞれ収納し、整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従いいずれの回転式クリールを使って整経するかを判断し、該複数の回転式クリールを選択して使用するように構成される。
【0014】
予め設定された柄データにより指定された回転式クリールで複本数の糸を同時整経する場合には、該回転式クリールの回転と複数個のヤーンガイドの回転とは同期運転を行い、該回転式クリールに対応した回転式クリール用糸セレクトガイドによって前記複数個のヤーンガイドに糸の受け渡しができるようにし、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態とし、且つ不動状態の回転式クリールに対応した回転式クリール用セレクトガイドも不動状態となるように構成するのが好適である。
【0015】
予め設定された柄データにより指定された回転式クリールで一本の糸を整経する場合には、該回転式クリールは不動状態とし、かつ、該回転式クリールに対応した回転式クリール用糸セレクトガイドと、複数個のヤーンガイドの1つとの間で糸の受渡しができるようにし、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態となるように構成するのが好ましい。
【0016】
本発明の整経方法は、上述した整経機を用い整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従いいずれの回転式クリールを使って整経するかを判断し、該複数の回転式クリールを選択して使用するようにしたことを特徴とする。
【0017】
前記柄データのうち、複雑な柄整経の部分には指定された1つの回転式クリールを不動状態として一本の糸による柄整経を行うように構成するのが好ましい。
【0018】
前記柄データのうち、無地整経又は単純な柄整経の部分には複数の回転式クリールを用いて2本以上の糸による複本数同時整経を行うように構成するのが好適である。
【0019】
本発明のサンプル整経機の第二の実施の形態は、整経ドラムを支持する基台の一端部にヤーンガイドに対応して設けられるとともに糸保持交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の固定式クリール用糸セレクトガイドをさらに設け、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる少なくとも一つの固定式クリールを前記整経ドラムに対して設置したことを特徴とする。
【0020】
前記複数の回転式クリール及び少なくとも1つの固定式クリールの糸を各々に対応する糸セレクトガイドにそれぞれ収納し、整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従い複数の回転式クリール及び少なくとも一つの固定式クリールのいずれか1つを使って整経するかを判断し、選択して使用するように構成される。
【0021】
予め設定された柄データにより指定された回転式クリールで複本数の糸を同時整経する場合には、該回転式クリールの回転と複数個のヤーンガイドの回転とは同期運転を行い、該回転式クリールに対応した回転式クリール用糸セレクトガイドによって糸の受け渡しができるようにし、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態とし、且つ不動状態の回転式クリールに対応した回転式クリール用セレクトガイドも不動状態となるように構成するのが好適である。
【0022】
予め設定された柄データにより指定された固定式クリールで一本の糸を整経する場合には、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態となるように構成するのがより好適である。
【0023】
本発明の整経方法の第二の実施の形態は、上述したサンプル整経機を用い、整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従い複数の回転式クリール及び少なくとも一つの固定式クリールのいずれを使って整経するかを判断し、該複数の回転式クリール及び固定式クリールを選択して使用するようにしたことを特徴とする。
【0024】
前記柄データのうち、複雑な柄整経の部分には少なくとも1つの固定式クリールを用いて柄整経を行い、無地整経又は単純な柄整経の部分には複数の回転式クリールを用いて2本以上の糸による複本数同時整経を行うように構成するのが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例はあくまでも例示的なものであり、本発明の技術思想から逸脱しない限り図示例以外にも種々の変形が可能なことはいうまでもない。
【0026】
図1において、本発明のサンプル整経機Wは、整経ドラムAと、該整経ドラムAの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムAに糸22を巻付ける複数本(図示例では8本)のヤーンガイド6a〜6hと、該整経ドラムAを支持する基台Yの一端部に該ヤーンガイド6a〜6hに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される回転式クリール用糸セレクトガイド27と、該糸セレクトガイド27に対応してそれぞれ設置されかつ異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン116を立てる回転式クリールF1 及び異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン126を立てる回転式クリールF2 とを有し、ヤーンガイド6a〜6hと回転式クリール用糸セレクトガイド27との間で糸22の受け渡しを行うことにより、設定された糸順序に従い自動的に糸を交換し、整経ドラムA上に糸を巻付けるものである。なお、サンプル整経機Wの基本的構造及び作用は上記した特許公報等により広く知られており、詳細な説明は省略する。
【0027】
図1の実施の形態では、回転式クリールを使用して2本以上の糸の複数本同時整経を行う場合を示してあり、指定された回転式クリールF1 はヤーンガイド6a〜6hと同期運転を行い、指定されない回転式クリールF2は不動状態とされている。なお、図2に示したように、回転式クリールF2を指定してヤーンガイド6a〜6hと同期運転を行い、回転式クリールF1 を不動状態とすることができることはもちろんである。
【0028】
なお、図示の例では回転式クリールを2台設けた例を示したが、回転式クリールを2台以上設ける構成とすることができることは言うまでもない。
【0029】
このように本発明のサンプル整経機Wにおいては、回転式クリールF1の糸22及びもう一つの回転式クリールF2の糸22を対応する回転式クリール用糸セレクトガイド27にそれぞれ収納し、該回転式クリールF1の糸22及び回転式クリールF2の糸22を併用可能とし、整経ドラムA上に必要に応じて回転式クリールF1の糸22及び回転式クリールF2の糸22をそれぞれ順次巻付けることができるようになっている。
【0030】
本発明のサンプル整経機のさらに別の使用態様を図3に示す。図3において、本発明のサンプル整経機Wは、回転式クリールF1及び回転式クリールF2 は不動状態とされ、かつ、該回転式クリールF1の一つのボビンに対応した回転式クリール用糸セレクトガイドのうちの1個の糸セレクトガイドから、複数個のヤーンガイドの1つに糸を受け渡し、ヤーンガイドから糸セレクトガイドへの糸の収納を行うことにより、設定された糸順序に従い自動的に糸を交換し、整経ドラムA上に糸を巻付ける構成とされている。
【0031】
さらに、本発明のサンプル整経機の第二の使用態様を図4に示す。図4において、本発明のサンプル整経機Wは、整経ドラムAと、該整経ドラムAの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムAに糸22を巻付ける複数本(図示例では8本)のヤーンガイド6a〜6hと、該整経ドラムAを支持する基台Yの一端部に該ヤーンガイド6a〜6hに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される回転式クリール用糸セレクトガイド27及び固定式クリール用糸セレクトガイド27と、該糸セレクトガイド27に対応してそれぞれ設置されかつ異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン116を立てる回転式クリールF1 、異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン126を立てる回転式クリールF2 及び異種及び/又は同種の糸22を巻いてある複本数のボビン126を立てる固定式クリールBとを有し、ヤーンガイド6a〜6hと回転式クリール用糸セレクトガイド27及び固定式クリール用糸セレクトガイドとの間で糸22の受け渡しを行うことにより、設定された糸順序に従い自動的に糸を交換し、整経ドラムA上に糸を巻付けるものである。
【0032】
図示の例では、2台の回転式クリールを設け、1台の固定式クリールを設けた例を示してあるが、回転式クリールを2台以上設けて固定式クリールを1台以上設ける構成とすることができることはいうまでもない。また、図4において、回転式クリールF1を指定してヤーンガイド6a〜6hと同期運転を行い、指定されない回転式クリールF2 は該ヤーンガイドと同期運転をせずに不動状態とすることができることはもちろんである。
【0033】
17は整経ドラムAの周面に移動可能に設定されたコンベアベルトであり、このコンベアベルト17は整経条件(整経本数、整経幅、整経巻回数等)によりコンベアベルト送り手段により送り量を制限されており、その移動は、ヤーンガイドの回転と同期している。又、18a〜18gは綾取りバーであり、この綾取りバー18a〜18gのヤーンガイド側先端部には綾取手段(図示せず)があり、その綾取手段により、糸の綾を形成することができる。
【0034】
前記した回転式クリール用糸セレクトガイド27又は固定式クリール用糸セレクトガイド27としては、例えば図13に示したような従来公知のものが使用可能である。図13において、複数個の糸セレクトガイド27は、プログラム設定器の指示により複数本の糸22の各々をセレクトガイドする。該糸セレクトガイド27はそれぞれのロータリーソレノイド29にそれぞれ取り付けられており、ロータリーソレノイド29がオンとなると回動して図14に仮想線で示した作動位置(糸交換位置)に進出し、ロータリーソレノイド29がオフとなると逆に回動して図14に実線で示した待機位置(糸収納位置)に復帰するように動作する。
【0035】
糸交換の際の糸22の動きは図14及び図15に示される。最初は実線で示した待機位置(糸収納位置)にある糸セレクトガイド27によって保持されている糸22kは、該糸セレクトガイド27が回動して仮想線で示した作動位置(糸交換位置)に進出すると糸22lの状態となり、この状態からヤーンガイド6が回転してくると、その先端糸保持部6'に引っかかり整経ドラムAに巻付けられる。糸が外された糸セレクトガイド27は待機位置(糸収納位置)に戻る。整経ドラムAに一回巻かれた糸の状態が22mであり、糸交換しなければこの状態のようにガイドプレートSの上側を糸は通過しながら、整経ドラムAに糸を巻付ける。
【0036】
糸外し装置32によって巻付け中の糸22mが外されると、図15のように22mの糸は不図示の引き戻し装置により回転式クリール側へ引き戻されると同時にガイドロッド59aによってガイドプレートSの下側へ導かれ、次に糸22nの状態となる。外された糸をキャッチするために回動して作動位置(糸交換位置)に進出してきた糸セレクトガイド27によって外された糸22nはキャッチされ、該糸セレクトガイド27は糸を保持して待機位置(糸収納位置)に戻る。この時の待機状態の糸は、図15の22pとなる。
【0037】
13〜図15において、16は整経ドラムAのドラムスポーク、17はドラムスポーク16に設けられたコンベアベルト、59は整経ドラムAの側面に設けられた導糸カバー、59aは該導糸カバー59の下部端縁部に設けられたガイドバー、Eは糸止め具である。
【0038】
なお、前記回転式クリールとしては、従来公知のものが使用でき、例えば、特開平2000−136456号に記載の回転式クリールを用いることが可能である。
【0039】
上述した構成により、例えば2台の回転式クリールを設けた本発明のサンプル整経機を用いて柄の織物を織成するための縦糸の整経を行う場合を以下に説明する。
【0040】
例えば、図5の様な整経指図書が発行されると、オペレータは図6にしめした如くの整経と判断する。つまり、赤の色糸2本、黒の色糸2本の繰り返しによる120本の整経、茶の色糸を20本、続いて茶の色糸2本及び黄の色糸2本の繰り返しによる120本の整経、そして黒の色糸20本による合計2920本の整経による柄デザインと判断し、その準備を行う。
【0041】
整経に先立って、整経条件をデータとして整経機に入力する必要がある。通常、整経条件入力にはコンピュータ(図示せず)を使用し、該データをプログラム入力して整経機に送る。回転式クリールを例えば2台使用した場合の入力方法の一例を以下に示す。
【0042】
まず最初に、整経条件として回転式クリールの糸配置を入力する。図7においては、総整経本数が2920本、整経幅が165cm、整経長が105mの場合の回転式クリールの糸配置例が示されている。次に、回転式クリールF1及び回転式クリールF2の色データ欄に色データを入力する。色データ欄に入力した数(つまり、8本同時整経の場合は8個、7本同時整経の場合は7個入力する)により同時整経本数の判断も可能である。図7のクリールの糸配置例は8本同時整経の場合を示したもので、回転式クリールF1の色データ欄にはボビンNo.1,2,3,4,5,6,7,8に対応してそれぞれR(赤),R(赤),B(黒),B(黒),R(赤),R(赤),B(黒),B(黒)と入力し、回転式クリールF2の色データ欄にはボビンNo.1,2,3,4,5,6,7,8に対応してそれぞれBR(茶),BR(茶),Y(黄),Y(黄),BR(茶),BR(茶),Y(黄),Y(黄)と入力する。
【0043】
また、図8に示すようにさらなる整経条件として、整経順番、使用クリール、同時整経本数、整経本数、及びセレクトガイドNoを入力する。図8で同時整経本数欄に「1」と入力した場合には、指定された回転式クリールは整経機のヤーンガイドの回転とは同期運転をせずに不動状態とされ、指定されたセレクトガイドNoの糸を用いて整経を行う。該同時整経本数欄に「2」以上の数値を入力した場合には、指定された回転式クリールは、指定されたヤーンガイドの回転と同期運転を行うように予め設定されている。
【0044】
ここで、図6に示した柄整経の準備及び進行を説明する。まず、各回転式クリールのボビンNo.1〜No.16の糸を整経機の対応する回転式クリール用糸セレクトガイドNo.1〜No.16に収納する。データを入力し、起動スイッチをONとすると、クリールが選択されると同時に、ヤーンガイドが回転し、回転式クリール用糸セレクトガイドNo.1〜No.8の糸が対応する8本のヤーンガイドに供給され、指定された回転式クリールF1はヤーンガイドの回転と同期運転をしながら8本同時整経が始まり、色データR(赤),R(赤),B(黒),B(黒)の配色デザインの整経を120本(柄aの部分)実施する。該回転式クリールF1による8本同時整経が終了するとヤーンガイドから回転式クリール用糸セレクトガイドNo.1〜No.8に糸が収納され、回転式クリールF1は同期運転を停止する。
【0045】
続いて、回転式クリールF2が選択されると、回転式クリール用糸セレクトガイドNo.9の糸が対応する1本のヤーンガイドに供給され、該回転式クリールF2は不動状態のまま1本の糸での整経が始まり、色データBR(茶)のデザイン整経を20本(柄bの部分)実施する。整経が終了すると該ヤーンガイドから該糸セレクトガイドNo.9に糸が収納される。
【0046】
次に、回転式クリールF2が選択されると、回転式クリール用糸セレクトガイドNo.9〜No.16の糸が対応する8本のヤーンガイドに供給され、該回転式クリールF2はヤーンガイドの回転と同期運転をしながら8本同時整経が始まり、色データBR(茶),BR(茶),Y(黄),Y(黄)の配色デザインの整経を120本(柄cの部分)実施する。当該整経が終了すると該8本のヤーンガイドから該糸セレクトガイドNo.9〜No.16に糸が収納され、回転式クリールF2は同期運転を停止する。
【0047】
続いて、回転式クリールF1が選択されると、糸セレクトガイドNo.3の糸が対応する1本のヤーンガイドに供給され、回転式クリールF1は不動状態のまま1本の糸での整経が始まり、色データB(黒)のデザイン整経を20本(柄dの部分)実施する。当該整経が終了すると該1本のヤーンガイドから対応する糸セレクトガイドNo.3に糸が収納される。
【0048】
ここまでが一柄分の整経であり、この一柄280本の整経を10回繰り返して2800本分の整経を行い、最後に柄aの120本分の整経を行えば、総整経本数2920本の全整経が終了となる。
【0049】
図6に示された柄整経を、従来のサンプル整経機を用いて一本づつの整経を行った場合には、所要整経時間はおよそ307分かかる。そして、図12で示した従来の固定式及び回転式クリールを併用したサンプル整経機を用いて図6に示された柄整経を行った場合には、所要整経時間はおよそ192分である。一方、例えば回転式クリールを2台設けた本発明のサンプル整経機を用いて整経を実施した場合の整経所要時間は、約77分である。
【0050】
上記から明らかな如く、本発明のサンプル整経機を用いて整経を実施した場合には従来の整経機を用いて整経を実施した場合と比較して非常に短時間(約77分)で整経が可能となり、無地整経のみでなく柄整経も極めて効率よく短時間に行うことができる。
【0051】
次に、例えば2台の回転式クリール及び1台の固定式クリールを設けた本発明のサンプル整経機を用いて柄の織物を織成するための縦糸の整経を行う場合を以下に説明する。
【0052】
サンプル整経機の回転式クリール用セレクトガイド及び固定式クリール用セレクトガイドには全て番号が付いており、その番号でセレクトガイドをON/OFFする制御をしている。Nos.a〜jは固定式クリール用セレクトガイドの番号であり、また、Nos.1〜8は回転式クリールF1のセレクト番号であり、Nos.9〜16は回転式クリールF2のセレクト番号と前もって決められている、ということで以下説明する。
【0053】
図9は織物設計者より整経部門へ出される整経指図書の1例を示す図表であり、通常、図9の如く整経本数、整経幅、整経長、整経デザイン及び使用糸の番手・色データ等の糸データが含まれる。図示の例では便宜上糸データ欄にはG(緑),Y(黄),B(黒),R(赤)と記載してある。
【0054】
図9の設計デザインを整経幅全体に展開したものを図10に示す。つまり、緑の糸を96本、黄の糸を2本、黒の糸を48本、赤の糸を2本、黒の糸を48本、赤の糸を2本、黒の糸を48本、黄の糸を2本、緑の糸を96本の柄の繰り返し整経である。
【0055】
この指図書を基に整経データの入力及び糸の準備を行う。図11のデザイン条件入力例で説明すると、まず、整経番号(整経指図番号)、整経総本数、整経幅、整経長、整経デザインの順で入力する。整経デザインの入力では、1柄デザインを整経順(No)、クリールの指定、整経本数、同時整経本数及び色データを入力する。つまり、整経順1は緑の糸96本の整経であるのでこの部分は回転式クリールを使用し、8本の同時整経本数をすることにしてクリール指定欄に回転クリールF1を使用するとして「F1」、色データ欄に「G」、整経本数欄に「96」、同時整経本数欄には「8」、セレクトガイドNos.入力欄に「1〜8」と入力する。
【0056】
整経順2は黄の糸2本の整経であるので、この部分は固定式クリールを使用し、固定式クリール用セレクトガイドNo.aを使用して、1本づつの整経をすることにして、色データ欄に「Y」、整経本数欄には「2」、セレクトガイドNos.入力欄に「a」と入力する。図示の例では、固定式クリールは1台しか設けておらず、固定式クリールのボビンに対応するセレクトガイドNoを入力するだけで足りる。なお、複数の固定式クリールを設けて整経を行う場合には、使用クリールの指定欄において使用する固定式クリールの指定を行うことはもちろんである。
【0057】
整経順3は黒の糸48本の整経であるので、この部分は回転式クリールを使用し、8本の同時整経をすることにして使用クリールの指定欄に回転式クリールF2を使用するとのことで「F2」、色データ欄に「B」、整経本数欄には「48」、同時整経本数欄には「8」、セレクトガイドNos.入力欄に「9〜16」と入力する。
【0058】
整経順4は赤の糸2本の整経であるので、この部分は固定式クリールを使用し、固定式クリール用セレクトガイドNo.bを使用して1本づつの整経をすることにして色データ欄に「B」、整経本数欄には「2」、セレクトガイドNos.入力欄に「b」と入力する。
【0059】
整経順5は黒の糸48本の整経であるので、この部分は回転式クリールを使用し、8本の同時整経をすることにして使用クリールの指定欄に回転式クリールF2を使用するとのことで「F2」、色データ欄に「B」、整経本数欄には「48」、同時整経本数欄には「8」、セレクトガイドNos.入力欄に「9〜16」と入力する。
【0060】
整経順6は赤の糸2本の整経であるので、この部分は固定式クリールを使用し、固定式クリール用セレクトガイドNo.bを使用して1本づつの整経をすることにして、色データ欄に「B」、整経本数欄には「2」、セレクトガイドNos.入力欄に「b」と入力する。
【0061】
整経順7は黒の糸48本の整経であるので、この部分は回転式クリールを使用し、8本の同時整経をすることにしてクリール指定欄に回転式クリールF2を使用するとのことで「F2」、色データ欄に「B」、整経本数欄には「48」、同時整経本数欄には「8」、セレクトガイドNos.入力欄に「9〜16」と入力する。
【0062】
整経順8は黄の糸2本の整経であるので、この部分は固定式クリールを使用し、固定式クリール用セレクトガイドNo.aを使用して1本づつの整経をすることにして、色データ欄に「Y」、整経本数欄には「2」、セレクトガイドNos.入力欄に「a」と入力する。
【0063】
整経順9は緑の糸96本の整経であるので、 この部分は回転式クリールを使用し、8本の同時整経本数をすることにしてクリール指定欄に回転クリールF1を使用するとして「F1」、色データ欄に「G」、整経本数欄に「96」、同時整経本数欄には「8」、セレクトガイドNos.入力欄に「1〜8」と入力する。
【0064】
以上により本発明の整経機の第二の形態として、例えば2台の回転式クリールと1台の固定式クリールを用いた場合の整経の情報が入力できる。クリール指定欄にaからjのアルファベットを入力すれば固定式クリールを使用する整経であり、F1、F2を入力すれば回転式クリールの指定と回転式クリールを使用する整経と予め取り決められている。
【0065】
又、同時整経本数欄に同時整経本数を入力することにより、同時整経本数の情報が入力できるとともに、綾取及びヤーンガイド1回転あたりのコンベアベルト送り量等の制御情報も兼ねることが可能である。
【0066】
この整経デザインに基づいて、回転式クリールF1には緑の糸のボビンを8本、回転式クリールF2には黒の糸のボビンを8本、固定式クリールBには黄の糸のボビンと赤の糸のボビンを仕掛け、それぞれのボビンから引出した糸を、対応するそれぞれのセレクトガイドに仕掛ける。つまり、回転式クリールF1から引出された糸はNO.1からNO.8の回転式クリール用セレクトガイドへ、回転クリールF2から引出された糸はNO.9からNO.16の回転式クリール用セレクトガイドへ固定式クリールBから引出された黄の糸はNO.aの固定式クリール用セレクトガイドへ、赤の糸はNO.bの固定式クリール用セレクトガイドへ仕掛ける。
【0067】
又、整経を開始すると前述した予め設定された整経デザインに基づいて、先ず回転式クリールF1が選択され、ヤーンガイドの回転に合わせ、回転式クリールF1が同期運転を始め、回転式クリールF1に対応したNO.1からNO.8の回転式クリール用セレクトガイドが随時動作し、複数本のヤーンガイドへ1本づつ糸を受渡し、8本の緑の色糸の同時整経が開始され、整経本数が96本になると、前記ヤーンガイドからNO.1からNO.8の回転式クリール用セレクトガイドに糸は収納され、回転式クリールF1の同期運転は停止する。
【0068】
つづいて、固定式クリールが選択され、NO.aの固定式クリール用セレクトガイドが動作し、複本数のヤーンガイドの1個のヤーンガイドへ糸を受渡し、黄の糸2本が整経されるとヤーンガイドからNO.aの固定式クリール用セレクトガイドに糸は収納される。
【0069】
つづいて、回転式クリールF2が選択され、ヤーンガイドの回転に合わせ、回転式クリールF2が同期運転を始め、回転式クリールF2に対応したNO.9からNO.16の回転式クリール用セレクトガイドが随時動作し、複数本のヤーンガイドへ1本づつ糸を受渡し、8本の黒糸の同時整経が開始され、整経本数が48本になると、前記ヤーンガイドからNO.9からNO.16の回転式クリール用セレクトガイドに糸は収納され、回転式クリールF2の同期運転は停止する。
【0070】
つづいて、固定式クリールが選択され、NO.bの固定式クリール用セレクトガイドが動作し、複本数のヤーンガイドの1個のヤーンガイドへ糸を受渡し、赤の糸2本が整経されるとヤーンガイドからNO.bの固定式クリール用セレクトガイドに糸は収納される。
【0071】
つづいて、回転式クリールF2が選択され、ヤーンガイドの回転に合せ、回転式クリールF2が同期運転を始め、回転式クリールF2に対応したNO.9からNO.16の回転式クリール用セレクトガイドが随時動作し、複本数のヤーンガイドへ1本づつ糸を受渡し、8本の黒糸の同時整経が開始され、整経本数が48本になると前記ヤーンガイドからNO.9からNO.16の回転式クリール用セレクトガイドに糸は収納され、回転式クリールF2の同期運転は停止する。
【0072】
つづいて、固定式クリールが選択され、NO.bの固定式クリール用セレクトガイドが動作し、複本数のヤーンガイドの1個のヤーンガイドへ糸を受渡し、赤の糸2本が整経されるとヤーンガイドからNO.bの固定式クリール用セレクトガイドに糸は収納される。
【0073】
つづいて、回転式クリールF2が選択され、ヤーンガイドの回転に合せ、回転式クリールF2が同期運転を始め、回転式クリールF2に対応したNO.9からNO.16の回転式クリール用セレクトガイドが随時動作し、複本数のヤーンガイドへ1本づつ糸を受渡し、8本の黒糸の同時整経が開始され、整経本数が48本になると前記ヤーンガイドからNO.9からNO.16の回転式クリール用セレクトガイドに糸は収納され、回転式クリールF2の同期運転は停止する。
【0074】
つづいて、固定式クリールが選択され、NO.aの固定式クリール用セレクトガイドが動作し、複本数のヤーンガイドの1個のヤーンガイドへ糸を受渡し黄の糸2本が整経されると、ヤーンガイドからNO.aの固定式クリール用セレクトガイドに糸は収納される。
【0075】
つづいて回転式クリールF1が選択され、ヤーンガイドの回転に合せ、回転式クリールF1が同期運転を始め、回転式クリールF1に対応したNO.1からNO.8の回転式クリール用セレクトガイドが随時動作し、複本数のヤーンガイドへ1本づつ糸を受渡し、8本の緑糸の同時整経が開始され、整経本数が96本になると前記ヤーンガイドからNO.1からNO.8の回転式クリール用セレクトガイドに糸は収納され、回転式クリールF1の同期運転は停止する。
【0076】
以上で1柄分の344本の整経が終了し、同じくこのデザインを整経総本数3440本まで整経が進行すると機械は停止し、整経は終了する。
【0077】
整経ドラムの周長は7メートルのドラムを使用したので整経長の105メートルは糸をドラムに15回巻付ければ105メートルとなり、固定式クリールを使用しての整経ではヤーンガイドが15回回転すれば1本、回転式クリールを使用して8本同時整経ではヤーンガイドが15回回転すれば8本の整経本数となる。
【0078】
ここで整経糸速を1000m/分として、▲1▼ 固定式クリールのみを使用した整経時間、▲2▼ 回転式クリール1台と固定式クリール1台を使用した整経時間
及び▲3▼回転式クリール2台と固定式クリール1台を使用した整経時間の比較をすると、▲1▼:▲2▼:▲3▼=361分:185分:53分となり、例えば2台の回転式クリールと1台の固定式クリールを設けた本発明のサンプル整経機を用いて整経すれば大幅な整経時間の短縮となる。
【0079】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明によれば、無地整経と柄整経とが混在するデザインの整経において無地整経のパターン(配色)が2通り以上ある整経の整経時間を大幅に短縮して極めて効率よく整経を行うことができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサンプル整経機の一つの実施の形態を示す斜視的概略説明図である。
【図2】 本発明のサンプル整経機の別の実施の形態を示す斜視的概略説明図である。
【図3】 本発明のサンプル整経機のさらに別の実施の形態を示す斜視的概略説明図である。
【図4】 本発明のサンプル整経機の第二の実施の形態を示す斜視的概略説明図である。
【図5】 回転式クリールを2台用いた場合の整経指図書の一例を示す図表である。
【図6】 回転式クリールを2台用いた場合の柄整経の一例を示す説明図である。
【図7】 回転式クリールを2台用いた場合の回転式クリールの糸配置の一例を示す図表である。
【図8】 回転式クリールを2台用いた場合のデザイン条件入力例を示す図表である。
【図9】 回転式クリールを2台と固定式クリールを1台用いた場合の整経指図書の一例を示す図表である。
【図10】回転式クリールを2台と固定式クリールを1台用いた場合の柄整経の一例を示す説明図である。
【図11】回転式クリールを2台と固定式クリールを1台用いた場合のデザイン条件入力例を示す図表である。
【図12】 従来の固定式クリール及び回転式クリールを併用したサンプル整経機を示す斜視的概略説明図である。
【図13】糸セレクトガイドの取り付け状態を示す摘示説明図である。
【図14】糸セレクトガイドの動作を示す第一の摘示説明図である。
【図15】糸セレクトガイドの動作を示す第二の摘示説明図である。
【符号の説明】
6,6a〜6h:ヤーンガイド、6’:先端糸保持部、16:ドラムスポーク、17:コンベアベルト、18a〜18g:綾取りバー、22,22k〜22n,22p:糸、27:回転式クリール用糸セレクトガイド又は固定式クリール用糸セレクトガイド、29:ロータリーソレノイド、32:糸外し装置、59:導糸カバー、59a:ガイドバー、106,116,126:ボビン、A:整経ドラム、B:固定式クリール、E:糸止め具、F,F1,F2:回転式クリール、S:ストッパ板、Y:基台、W:サンプル整経機。

Claims (13)

  1. 整経ドラムと、該整経ドラムの側面に回転自在に設けられかつ整経ドラムに糸を巻きつける複数個のヤーンガイドと、該整経ドラムを支持する基台の一端部に該ヤーンガイドに対応して設けられるとともに糸交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の回転式クリール用糸セレクトガイドとを有し、該ヤーンガイドと該糸セレクトガイドとの間で糸の受け渡しを行うことにより、予め設定された糸順序に従い、自動的に糸を交換し整経ドラム上に糸を巻きつけていくサンプル整経機であり、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる複数の回転式クリールを前記整経ドラムに対して設置したことを特徴とするサンプル整経機。
  2. 前記複数の回転式クリールの糸を各々に対応する回転式クリール用糸セレクトガイドにそれぞれ収納し、整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従いいずれの回転式クリールを使って整経するかを判断し、該複数の回転式クリールを選択して使用することを特徴とする請求項1記載のサンプル整経機。
  3. 予め設定された柄データにより指定された回転式クリールで複本数の糸を同時整経する場合には、該回転式クリールの回転と複数個のヤーンガイドの回転とは同期運転を行い、該回転式クリールに対応した回転式クリール用糸セレクトガイドによって前記複数個のヤーンガイドに糸の受け渡しができるようにし、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態としたことを特徴とする請求項1又は2記載のサンプル整経機。
  4. 予め設定された柄データにより指定された回転式クリールで一本の糸を整経する場合には、該回転式クリールは不動状態とし、かつ、該回転式クリールに対応した回転式クリール用糸セレクトガイドと、複数個のヤーンガイドの1つとの間で糸の受渡しができるようにし、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のサンプル整経機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のサンプル整経機を用いる整経方法であって、整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従いいずれの回転式クリールを使って整経するかを判断し、該複数の回転式クリールを選択して使用するようにしたことを特徴とする整経方法。
  6. 前記柄データのうち、複雑な柄整経の部分には指定された1つの回転式クリールを不動状態として一本の糸による柄整経を行うことを特徴とする請求項5記載の整経方法。
  7. 前記柄データのうち、無地整経又は単純な柄整経の部分には複数の回転式クリールを用いて2本以上の糸による複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする請求項5記載の整経方法。
  8. 整経ドラムを支持する基台の一端部にヤーンガイドに対応して設けられるとともに糸保持交換時には糸交換位置に回動突出し、糸収納時には待機位置に回動収納される複数個の固定式クリール用糸セレクトガイドをさらに設け、異種及び/又は同種の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる少なくとも一つの固定式クリールを前記整経ドラムに対して設置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のサンプル整経機。
  9. 前記複数の回転式クリール及び少なくとも1つの固定式クリールの糸を各々に対応する糸セレクトガイドにそれぞれ収納し、整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従い複数の回転式クリール及び少なくとも一つの固定式クリールのいずれか1つを使って整経するかを判断し、選択して使用することを特徴とする請求項8記載のサンプル整経機。
  10. 予め設定された柄データにより指定された回転式クリールで複本数の糸を同時整経する場合には、該回転式クリールの回転と複数個のヤーンガイドの回転とは同期運転を行い、該回転式クリールに対応した回転式クリール用糸セレクトガイドによって糸の受け渡しができるようにし、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態としたことを特徴とする請求項8又は9記載のサンプル整経機。
  11. 予め設定された柄データにより指定された固定式クリールで一本の糸を整経する場合には、指定されない回転式クリールは前記ヤーンガイドの回転と同期運転をせずに不動状態としたことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項記載のサンプル整経機。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項記載のサンプル整経機を用いる整経方法であって、整経ドラム上に糸を巻きつけるにあたり、予め設定された柄データに従い複数の回転式クリール及び少なくとも一つの固定式クリールのいずれを使って整経するかを判断し、該複数の回転式クリール及び固定式クリールを選択して使用するようにしたことを特徴とする整経方法。
  13. 前記柄データのうち、複雑な柄整経の部分には少なくとも1つの固定式クリールを用いて柄整経を行い、無地整経又は単純な柄整経の部分には複数の回転式クリールを用いて2本以上の糸による複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする請求項12記載の整経方法。
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