JP4086844B2 - サンプル整経機及びサンプル整経方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サンプル整経機及びサンプル整経方法に係り、特には回転式クリールを用いる方式のサンプル整経機及びサンプル整経方法に関する。
従来のサンプル整経機(Sample Warper)には、固定式クリールを用いる方式、回転式クリールを用いる方式、固定式クリール及び回転式クリールを併用する方式に大別される。
固定式クリールを用いる方式は、異種(異色又は撚りの異なる)の糸を巻いてある複数本のボビンを立てる固定式クリールを用い、予め設定された柄データ(糸順序)に従い糸セレクトガイドによって糸交換を行いつつヤーンガイドにより整経ドラム上に糸を巻付けていくものである(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。固定式クリールは、同種及び/又は異種の糸(主として異種の糸)を巻いてある複数本のボビンを有しており、糸一本ずつの整経をすることができるため、柄整経の整経作業を行うことができる利点があるが、一本の糸を順次整経ドラムに巻きつけるために整経作業時間がそれだけ掛かるという不利がある。
また、回転式クリールを用いる方式は、回転式クリールを用いると共に糸交換工程を省略し、糸交換時の時間的ロスを皆無とし且つ複本数の糸を同時に整経ドラムに巻付けることを可能とし、さらに整経作業時間の短縮を可能としたものである(例えば、特許文献3及び特許文献4参照)。回転式クリールは、同種及び/又は異種の糸を巻いてある複数本のボビンを有しており、無地整経(例えば、赤色糸一色)、1対1の柄整経(例えば、赤1本と白1本の繰り返し、12撚1本とZ撚1本の繰り返し)、2対2の柄整経(例えば、赤2本と白2本の繰り返し、12撚2本とZ撚2本の繰り返し)等のごく限られたパターンの整経に使用可能である。この回転式クリールは、ごく限られたデザインの整経以外の柄整経の整経作業を行うことはできないという不利があるが、複本数の糸を同時に整経ドラムに巻きつけるために整経作業時間が大幅に短縮されるという利点がある。なお、その他、固定式クリール及び回転式クリールを併用する方式としては特許文献5があり、回転式クリールを複数組み合わせる方式としては特許文献6がある。
特許第1529104号公報 特許第2854789号公報 特許第1767706号公報 特許第3420526号公報 特許第3418562号公報 特開2002−339183号公報 特開2004−156185号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、固定式クリールを用いる方式の整経作業に長時間掛かるという欠点と、回転式クリールを用いる方式のごく限られたパターンの整経しかできないという欠点とを同時に解消すること、換言すれば、整経デザインの制限を生じることなく極めて短時間で整経することを可能とする新たなサンプル整経機及びサンプル整経方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明者らが鋭意検討したところ、サンプル整経作業開始前に予め、整経条件及び整経デザインから使用するボビン別に色糸(糸種)の配列を定め、この整経長毎に色分け(種類分け)された経糸を巻き取ったボビンを作成しておき、このボビンを使用して回転式クリールを用いる方式のサンプル整経機で複本数同時整経を行うことにより、糸交換が不要で且つ整経デザインの制限を生じることなく、短時間での整経を可能とすることができることが分かった。つまり、整経作業を行う際には前もって整経条件や整経デザインが判明しており、この条件及びデザインからボビン毎の色糸乃至糸種の配列を決定することができるので、この糸配列をワインダー等を利用したボビンの巻取形成の際に、糸長を測定しながら整経長毎に色糸若しくは糸種を継ぎ替えたり又は整経長毎に染色若しくは着色しながらボビンを巻取形成し、この糸配列を調整したボビンを回転式クリールに仕掛けて複数のヤーンガイドで複数本同時整経を行うことにより、整経デザインの制限を生じることなく短時間での整経が可能となるものである。糸配列を調整したボビンを予め用意して用いることによって、整経動作中の糸交換は不要となり、糸交換時に発生していたトラブルが皆無となり、また、回転式クリール自体を不要とすることもできるので、回転式クリールをヤーンガイドの回転と同期回転させるための煩雑さを解消でき、製造コストの低減や装置の小型化を図ることができるようになる。
本サンプル整経機の第1の態様は、整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向で移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前面でドラム軸を中心として回転自在に設けられ且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付ける複数のヤーンガイドと、該ヤーンガイドの前方に配置されると共に複数のボビンが着脱自在に装着され且つ該ヤーンガイドの回転と同期回転する回転式クリールとを備え、前記ボビンが経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなり、該ボビンを用いて複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
本発明のサンプル整経機は、整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向で移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前面でドラム軸を中心として回転自在に設けられ且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付ける複数のヤーンガイドと、該ヤーンガイド毎にボビンが着脱自在に装着されたボビンスタンドを備え、前記ボビンが経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなり、該ボビンを用いて複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
また、本サンプル整経方法の第1の態様は、整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向に移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前面に回転自在に設けられ且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付ける複数のヤーンガイドと、該ヤーンガイドの前方に配置されると共に複数のボビンが着脱自在に装着され且つ該ヤーンガイドの回転と同期回転する回転式クリールとを備えるサンプル整経機を用いたサンプル整経方法であって、前記ボビンが経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなり、該ボビンを用いて複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
本発明のサンプル整経方法は、整経ドラムと、該整経ドラムの外周部の長手方向に移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、該整経ドラムの前面に回転自在に設けられ且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付ける複数のヤーンガイドと、該ヤーンガイド毎にボビンが着脱自在に装着されたボビンスタンドを備えるサンプル整経機を用いたサンプル整経方法であって、前記ボビンが経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなり、該ボビンを用いて複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、固定式クリールを用いる方式の整経作業に長時間掛かるという欠点と、回転式クリールを用いる方式のごく限られたパターンの整経しかできないという欠点とを同時に解消すること、換言すれば、整経デザインの制限を生じることなく極めて短時間で整経することを可能とする新たなサンプル整経機及びサンプル整経方法を提供することができるという大きな効果を奏する。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されたもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1は、本サンプル整経機の第1の態様を示す斜視概略説明図である。図2は、本発明のサンプル整経機の態様を示す側面説明図である。図3は、図2の正面説明図である。図4は、本発明で用いることのできるボビンの巻取形成方法の一例を示す概略説明図である。図5は、本発明で用いるボビンを示し、(a)はボビンの斜視説明図であり、(b)は長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色した経糸の一例を示す説明図である。図6は、本発明のサンプル整経方法のフローチャートである。
まず、本サンプル整経機の第1の態様について、図1に基づいて説明する。図1において、符号10は第1の態様のサンプル整経機である。サンプル整経機10の基本的構造は、従来の回転式クリール方式のサンプル整経機と略同様のものである。即ち、略円筒形の整経ドラム14(例えばドラム外周長7m)と、この整経ドラム14を支持する基台12とを備え、整経ドラム14の外周部には、その長手方向に移動自在な複数のコンベアベルト17が設けられている。整経ドラム14の両側部には、その長手方向に所定の綾を形成する綾取り手段である綾取りバー18a〜18gが設けられている。整経ドラム14の前面には、整経ドラム14のドラム軸を中心として回転自在とされ、整経ドラム14の外周面上に経糸Yを巻付ける複数(図示例では8本)のヤーンガイド6a〜6hが設けられている。また、サンプル整経機10は、ヤーンガイド6a〜6hに対応して、その前側外方に配置され、複数のボビンBが着脱自在に装着され且つヤーンガイド6a〜6hの回転と電気的又は機械的に同期運転する回転式クリールFを備える。そして、ヤーンガイド6a〜6hの回転と回転式クリールFを同期運転しつつ、整経ドラム14の外周面上に経糸Yを巻付けるようにし、連続して複本数同時整経を行うものである。このような回転式クリール方式のサンプル整経機10の基本的構造及び作用は、前記特許文献3及び特許文献4等によって広く知られているため、再度の詳細な説明は省略する。
そして、この回転式クリール方式のサンプル整経機10で用いるボビンBとして、後述するように経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなるボビンBを用いるものである。なお、糸配列を調整したボビンBを予め用意して用いることによって、整経動作中の糸交換が不要となるので従来のサンプル整経機では必須であった糸セレクトガイド装置は設ける必要がない。
次に、本発明のサンプル整経機について、図2及び図3に基づいて説明する。図2及び図3において、符号10aは本発明のサンプル整経機である。サンプル整経機10aは、上記本サンプル整経機第1の態様のサンプル整経機10と同様に、基台12、整経ドラム14、コンベアベルト17、綾取りバー18a〜18gとを備える。本サンプル整経機第1の態様のサンプル整経機10と本発明のサンプル整経機10aとの違いはヤーンガイド46a〜46hにあり、ヤーンガイド46a〜46hにはその夫々にボビンを保持するためのボビンスタンド40が設けられ、ボビンスタンド40にボビンBを着脱自在とされているものである。ヤーンガイド46a〜46hの夫々にはボビンBから引き出された経糸Yの糸道をガイドする糸案内部材48と、整経ドラム14に経糸Yを巻き付けるための先端糸案内部材52が設けられている。符号20は主軸パイプ、24はヤーンガイド主軸、26はヤーンガイド支持部である。符号21は整列巻き整経を行うためのガイド手段であり、このガイド手段21については、特許文献2に詳細に説明されているため再度の説明は省略する。
そして、このボビンスタンド付きヤーンガイド46a〜46hを備えるサンプル整経機10aで用いるボビンBとして、後述するように経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなるボビンBを用いるものである。このような第2の態様のサンプル整経機10aによれば、回転式クリールFを用いる必要がなくなり、従って、ヤーンガイドと回転式クリールを同期運転させる必要もなく、その上、整経動作中の糸交換も不要であるので従来のサンプル整経機では必須であった糸セレクトガイド装置も必要がなくなり、極めてシンプルな構成のサンプル整経機を実現可能である。
ここで、本発明で用いるボビンの巻取形成方法について、図4に基づいて説明する。符号100はワインダー(巻取機)である。ワインダー100は、クリール110に装着された原ボビンOB1,OB2,OB3から原糸Y1,Y2,Y3を夫々引き出して張力付加部材111を挿通して糸選択装置120、糸継装置112、糸測長貯留装置130を通り、第二の張力付加部材113を介して巻取ドラム114により、本発明で用いるボビンBを巻取形成するものであり、符号115はボビンBを支持するクレードルである。
原ボビンOB1,OB2,OB3は、夫々色や糸種の異なる原ボビンであって、糸継装置112により糸継されながら連続的に糸測長貯留装置130に供給される。また、図示例では、3個の原ボビンOB1,OB2,OB3がクリール110に装着された例を示しているが、所望の柄整経を行うのに必要な色種・糸種の原ボビンがクリール110に装着されるものであり、その数量には制限がない。
糸選択装置120は原ボビンOB1,OB2,OB3毎に配設された糸ガイド(不図示)をそれぞれ有し、原糸Y1〜Y3を適宜選択して糸継装置112へ案内する糸ガイド位置121A又は経糸Yを吸引部材116へ案内する糸ガイド位置121Bに移動自在に制御される構造となっている。
糸継装置112により原糸Y1〜Y3の切断と糸継を行うものであり、糸選択装置120により選択された原糸Y1〜Y3が糸継装置112へ案内されて糸継され、経糸Yが形成されるように構成されている。この糸継装置112としては空気渦流により糸継するスプライサー装置でもよいし、糸結びを行うノッター装置でもよい。
吸引部材116に吸引されている(糸継装置112へ案内されていない)原糸Y1〜Y3は、糸保持ローラ117と糸保持板118により挟持されている。糸保持ローラ117は、外周面にウレタン等の弾性材が被覆されたローラ部材であり、糸保持板118は糸保持ローラ117に接離自在とされている。
糸測長貯留装置30は、モータ137によりプーリ及び駆動ベルトを介して回転軸132を回転駆動せしめ、回転軸132から分岐された巻付け管(不図示)が貯留ドラム133の周囲を旋回し、糸長をモータ137の回転速度等から測定制御しつつ、経糸Yを貯留ドラム133に螺旋状に整列した状態で貯留するものである。そして、糸測長貯留装置30の貯留ドラム133に貯留されている経糸Yを第二の張力付加部材113を介して巻取ドラム114によって巻き取り、クレードル115に支持されたボビンBを形成する。
このようにして巻取形成されたボビンBは、図5に示したように、原糸Y1,Y2,Y3の各種の色糸が所定の順番に、所定の長さで巻き取られて一本の経糸Yとして巻取形成されたものであり、整経長に合わせ、Y1の赤糸、Y2の黄糸、Y3の青糸、Y2の黄糸のような色分けをした経糸Yを得ることができる。また、色糸の配列だけではなく、糸種や異なる番手糸を適宜変更した配列とすることもできる。このようなワインダー及びボビンの巻取形成方法としては、特許文献7等がある。
また、上記説明では複数の色糸乃至糸種を継ぎ替えてボビンBを巻取形成する場合を説明したが、所定の糸長毎に所定の染色乃至着色をしながらボビンBを巻取形成するようにして、上記と同様に経糸Yを色分けするようにしてもよい。
そして、このボビンBを前記したサンプル整経機10の回転式クリールF、又は、前記サンプル整経機10aのボビンスタンド40に仕掛け、連続して複本数同時整経を行うことにより、糸交換等によるタイムロスなく、整経デザインの制限もないサンプル整経機を得ることができる。
次に、本発明のサンプル整経方法について、図6に基づいて説明する。図6は、本発明のサンプル整経方法のフローチャートである。例示として、以下の整経条件とした場合について説明する。
(整経条件)
・整経本数(本)…3000
・整経幅(cm)…200
・整経長(m)…140
・整経デザイン…3A+2B+1C+3A+1+1E+1F
なお、上記整経デザインは、Aの色糸乃至糸種(以下単にA糸という)を3本(3A)と、Bの色糸乃至糸種(以下単にB糸という)を2本(2B)と、Cの色糸乃至糸種(以下単にC糸という)を1本(1C)と、Aの色糸乃至糸種を3本(3A)と、Dの色糸乃至糸種(以下単にD糸という)を1本(1)と、Eの色糸乃至糸種(以下単にE糸という)を1本(1E)と、Fの色糸乃至糸種(以下単にF糸という)を1本(1F)の配列順からなる合計12本で1柄が構成される整形デザインであることを意味しており、この配列順に整経長140mで整経本数3000本まで整経すると整経が完了することを意味する。
まず、上記の如く整経条件を決定し、この整経条件のデータ(整経本数、整経幅、整経長及び整経デザイン)をサンプル整経機の制御用コンピュータ(不図示)に入力する(ステップ210)。次に、ボビンBに予め仕込むべき色糸乃至糸種の配列を決定する(ステップ220)。即ち、上記整経条件を図1に例示したような8本のヤーンガイド及びボビンを備えるサンプル整経機で複本数同時整経を行う場合、同時整経できる経糸は8本であるので、上記1柄12本の整経デザインを8本のヤーンガイド及びボビンで整経する場合は、下記表1に示した如くの色糸乃至糸種の配列に決定される。
Figure 0004086844
上記決定された色糸乃至糸種の配列に基づいてボビンBを巻取形成する(ステップ230)。即ち、上記表1から判るように、ボビン番号No.1では、1バンド目がA糸→2バンド目がA糸→3バンド目がB糸→(略)→373バンド目がA糸→374バンド目がA糸→375バンド目がB糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBが必要であるので、このボビンBを前記図4で説明した如くのワインダー及び巻取形成方法によって予め用意する。
以下同様に、ボビン番号No.2では、1バンド目がA糸→2バンド目が糸→3バンド目がC糸→(略)→373バンド目がA糸→374バンド目が糸→375バンド目がC糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBを予め用意し、ボビン番号No.3では、1バンド目がA糸→2バンド目がE糸→3バンド目がA糸→(略)→373バンド目がA糸→374バンド目がE糸→375バンド目がA糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBを予め用意し、ボビン番号No.4では、1バンド目がB糸→2バンド目がF糸→3バンド目がA糸→(略)→373バンド目がB糸→374バンド目がF糸→375バンド目がA糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBを予め用意し、ボビン番号No.5では、1バンド目がB糸→2バンド目がA糸→3バンド目がA糸→(略)→373バンド目がB糸→374バンド目がA糸→375バンド目がA糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBを予め用意し、ボビン番号No.6では、1バンド目がC糸→2バンド目がA糸→3バンド目が糸→(略)→373バンド目がC糸→374バンド目がA糸→375バンド目が糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBを予め用意し、ボビン番号No.7では、1バンド目がA糸→2バンド目がA糸→3バンド目がE糸→(略)→373バンド目がA糸→374バンド目がA糸→375バンド目がE糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBを予め用意し、ボビン番号No.8では、1バンド目がA糸→2バンド目がB糸→3バンド目がF糸→(略)→373バンド目がA糸→374バンド目がB糸→375バンド目がF糸という順番で糸長140m毎(バンドが替わる毎)に色糸乃至糸種を継ぎ替えた経糸Yを巻取形成したボビンBを予め用意する。なお、同じ色糸が連続する部分では糸を継ぎ替える必要はない。
また、色糸乃至糸種を継ぎ替えてボビンBを巻取形成するのではなく、所定の糸長毎に所定の染色乃至着色をしながらボビンBを巻取形成するようにして、上記と同様にボビンBを予め用意してもよい。
そして、上記予め用意したボビンBを前記サンプル整経機10の回転式クリールF、又は、前記サンプル整経機10aのボビンスタンド40にボビンNo.1から順に仕掛け、連続して複本数同時整経を行う(ステップ240)。即ち、上記予め用意したボビンBを前記サンプル整経機10の回転式クリールF、又は、前記サンプル整経機10aのボビンスタンド40に仕掛け、対応するヤーンガイド6a〜6hによって、整経ドラム14の外周面上に経糸Yを巻付けるようにして、連続して複本数同時整経を行う。
この際、前記サンプル整経機10では以下の動作を行うようにする。整経ドラム14の外周部のコンベアベルト17は、整経本数(上記整経条件では3000本)全てが巻き付け終わるのに合わせて、整経幅(上記整経条件では200cm)の分だけ移動が完了するように駆動せしめる。換言すれば、例えば上記整経条件では、ヤーンガイド6a〜6hが7500回転(整経長140m÷ドラム外周長7m×375バンド目)する間にコンベアベルト17が整経幅200cmだけ移動するようにすればよい。また、整経ドラム14の両側部の綾取りバー18a〜18gでは、経糸1本毎の綾と、整経長毎のカット綾とを形成するようにし、上記予め用意したボビンBの色糸乃至糸種の継ぎ替え部分近傍で上記カット綾を形成するようにすれば、整経終了後、織布ビーム等に巻き返す際に好適な態様となる。
また、予め整経条件である整経本数、整経幅、整経長、整経デザイン及び糸種、番手等を入力することにより、前記した配列展開表を自動的に作成可能なソフトウエアや、サンプル整経機の制御用ソフトウエアを組み込んだコンピュータを搭載し、該コンピュータでワインダーも制御可能とすれば最も好適な態様となる。
このようにして、従来はごく限られたパターンの整経しかできなかった回転式クリールを用いる方式のサンプル整経機であっても、複雑な柄整経を制限なく自由に行うことができるようになり、しかも糸交換の必要がないので糸交換時のタイムロスが生じることもなく、極めて短時間でのサンプル整経が可能となる。
本サンプル整経機の第1の態様を示す斜視概念説明図である。 本発明のサンプル整経機を示す側面説明図である。 図2の正面説明図である。 本発明で用いることのできるボビンの巻取形成方法の一例を示す概略説明図である。 本発明で用いるボビンを示し、(a)はボビンの斜視説明図であり、(b)は長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色した経糸の一例を示す説明図である。 本発明のサンプル整経方法のフローチャートである。
符号の説明
6a,6b,6c,6d,6e,6f,6g,6h:ヤーンガイド、10,10a:サンプル整経機、12:基台、14:整経ドラム、17:コンベアベルト、18a,18b,18c,18d,18e,18f,18g:綾取りバー、20:主軸パイプ、21:ガイド手段、24:ヤーンガイド主軸、26:ヤーンガイド支持部、40:ボビンスタンド、46a,46b,46c,46d,46e,46f,46g,46h:ボビンスタンド付きヤーンガイド、52:先端糸案内部材、100:ワインダー、110:クリール、111:張力付加部材、112:糸継装置、113:張力付加部材、114:巻取ドラム、115:クレードル、116:吸引部材、117:糸保持ローラ、118:糸保持板、120:糸選択装置、121A:糸継装置へ案内する糸ガイド位置、121B:吸引部材へ案内する糸ガイド位置、130:糸測長貯留装置、132:回転軸、133:貯留ドラム、137:モータ、B:ボビン、F:回転式クリール、OB1,OB2,OB3:原ボビン、Y:経糸、Y1,Y2,Y3:原糸。

Claims (2)

  1. 整経ドラムと、
    該整経ドラムの外周部の長手方向で移動自在に設けられた複数のコンベアベルトと、
    該整経ドラムの側部の長手方向に設けられ且つ所定の綾を形成する綾取り手段と、
    該整経ドラムの前面でドラム軸を中心として回転自在に設けられ且つ該整経ドラムの外周面上に経糸を巻き付ける複数のヤーンガイドと、
    前記ヤーンガイドの各ヤーンガイド上に取付けられ且つボビンを着脱自在に保持するための複数のボビンスタンドと、
    からなり、
    前記ボビンが経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなり、
    前記ヤーンガイドの夫々に取付けられたボビンスタンドに保持されたボビンが前記ヤーンガイドとともに回転することにより、複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とするサンプル整経機。
  2. 請求項1記載のサンプル整経機を用いたサンプル整経方法であって、前記ボビンが経糸の長手方向で所定の整経長毎に異色若しくは異種の経糸に継ぎ替え又は異色に染色若しくは着色して巻取形成されてなり、前記ヤーンガイドの夫々に取付けられたボビンスタンドに保持されたボビンが前記ヤーンガイドとともに回転することにより、複本数同時整経を行うようにしたことを特徴とするサンプル整経方法
JP2004377207A 2004-12-27 2004-12-27 サンプル整経機及びサンプル整経方法 Active JP4086844B2 (ja)

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