JP3956802B2 - 楽譜表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽曲の楽譜をその楽曲のデータに基づいて表示器に表示させる楽譜表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
スタンダード・ミディ・ファイル(Standard MIDI File)等の楽曲の自動演奏データに基づいて、ディスプレイ等の表示器に対応する楽譜を順次表示させることは、例えばパーソナルコンピュータ(PC)に所要のプログラムを実行させることにより、従来から行われている。また、電子楽器にも、このような表示を行うことができるものが知られている。
このように楽譜を表示させる場合、一般的に行われているのは、ディスプレイの大きさに合わせて紙に印刷した楽譜のように頁毎に表示し、頁を順次切り換えて楽曲全体の楽譜を表示する方法である。
また、楽譜とは異なるが、ピアノロール譜の場合には、特開平10−254435号公報に開示されているように、長いロール状の譜面を順次スクロールさせて表示していくことも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的な頁切り換えの方法では、表示されている楽譜が頁の変わり目で全く違うものに切り換わってしまう。そして、ディスプレイは紙楽譜に比べて小さいことが多いため、このような切り換えが頻繁に発生してしまうので、切り換えの時、特に初心者は、楽譜の繋がりが掴みにくくなるという問題があった。
一方、スクロールさせる表示を通常の楽譜に適用した場合、急な切り換えは必要ないが、ディスプレイの表示領域の端部では楽譜が中途半端な位置で切れてしまい、不自然な表示になるので、紙楽譜に慣れたレベルの高いユーザには違和感が起こりやすいという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、楽曲の楽譜を表示器に表示させる場合において、初心者にも紙楽譜に慣れたユーザにも合った表示を行うことができるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明の楽譜表示方法は、楽曲の楽譜を表示器に表示させる場合において、上記楽曲のデータを取得し、そのデータに基づいて、上記表示器の大きさに合わせて頁毎に分けた上記楽曲の楽譜の画像データである頁画像データおよび、頁分けを行わない上記楽曲の楽譜の画像データであるロール画像データを生成し、上記表示器に、上記頁画像データに基づいて上記表示器に上記楽曲の楽譜を頁毎に表示させると共に、その楽譜中で、所定のテンポでカーソルを移動させ、そのカーソルが表示中の頁の最下段を移動する間に、上記ロール画像データに基づいて、上記表示中の頁の表示を1段分スクロールさせて次の頁の1段目の楽譜が画面上に表示される状態にする表示を行わせ、その後、上記カーソルが上記最下段の末尾に達した時点で、上記頁画像データに基づいて上記表示中の頁の次の頁の表示を行わせるようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、この発明の楽譜表示方法を実施するための楽譜表示装置の例について、図1を用いて説明する。図1はその楽譜表示装置の構成を示すブロック図である。
この楽譜表示装置は、図1に示すように、CPU11,RAM12,ROM13,操作子14,ディスプレイ15,音源部16,ハードディスクドライブ(HDD)17,インタフェース18を備え、これらがバス19によって接続されている。
【0007】
CPU11は、ROM13やHDD17に記憶しているプログラムを実行することにより、この楽譜表示装置の動作を統括制御すると共に、この発明の楽譜表示方法に係る画像データ生成処理や楽譜表示処理を初めとする種々の処理を行う制御部である。これらの処理については後述する。
RAM12は、楽曲のデータである自動演奏データやこのデータに基づいて生成する楽譜の画像データ等を一時的に記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
ROM13は、CPU11が実行する各種制御プログラムや更新の必要がないデータ等を記憶する記憶手段である。
【0008】
操作子14は、キーボードや各種スイッチ、マウス等によって構成され、ユーザがこの楽譜表示装置に対する操作を行うためのユニットである。ディスプレイ15に積層したタッチパネル等を用いてもよい。また、後述する表示モードの切り換えのための専用スイッチを設けてもよい。
ディスプレイ15は、ブラウン管や液晶表示パネルによって構成する表示器であり、この発明の楽譜表示方法によって表示する楽譜を初め、メッセージやGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)等、種々の内容を表示するユニットである。
音源部16は、スピーカを備え、楽曲の自動演奏データに基づいて音声信号を生成し、これに基づいてスピーカに発音を行わせることにより楽曲の再生を行うユニットである。
【0009】
HDD17は、各種アプリケーションプログラムや楽曲の自動演奏データ等のデータを記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。CPU11にこの発明の楽譜表示方法を実行させるためのプログラムもここに記憶させておけばよい。
インタフェース18は、この楽譜表示装置を外部装置と接続するためのインタフェースであり、MIDI(Musical Instruments Digital Interface)インタフェースや、USB(Universal Serial Bus)インタフェース、ネットワークインタフェース等を備えている。
以上のような楽譜表示装置は、HDD17やインタフェース18を介して接続された外部装置の記憶手段に記憶されている楽曲の自動演奏データを読み出し、このデータに基づいて所要の画像データを生成してその楽曲の楽譜をディスプレイ15に表示させることができる。なお、このような楽譜表示装置は、PC等のコンピュータに所要のプログラムを実行させることによっても実現可能である。
【0010】
次に、図2乃至図5を用いて上述のような楽譜表示装置における楽譜の表示例について説明する。図2はその楽譜表示装置における楽譜表示ウィンドウの表示例を示す図、図3は頁切換表示を行う場合の図2に示した楽譜表示領域内の楽譜の表示例を示す図、図4は同じくスクロール表示を行う場合の表示例を示す図、図5はミックス表示モードの楽譜表示について説明するための図である。
上述の楽譜表示装置においては、この発明の楽譜表示方法に基づいて楽譜を表示する場合、ディスプレイ15に図2に示すような楽譜表示ウィンドウ20を表示させ、その中の楽譜表示領域21に楽譜を表示させる。また、GUIとして頁切換表示キー22,スクロール表示キー23,ミックス表示キー24,テンポ選択キー25,自動演奏キー26,ファイル読み出しキー27,開始キー28,一時停止キー29,停止キー30を備え、操作子14を構成するマウスでこれらのキーを選択してクリックすることにより、装置に種々の指示を行うことができるようにしている。
【0011】
頁切換表示キー22,スクロール表示キー23,ミックス表示キー24は、それぞれ頁切換モード,スクロールモード,ミックスモードの表示モードを選択するためのキーである。そして、頁切換表示キー22,スクロール表示キー23は常にいずれか一方のみが押下された状態とし、ミックス表示キー24は頁切換表示キー22が押下されている場合のみON/OFFを選択可能にしている。図では頁切換表示キー22が押下された状態を示している。スクロール表示キー23が押下されている場合にはミックス表示キー24を半輝度表示等にして選択不可であることを示すようにするとよい。
【0012】
テンポ選択キー25は、後述する自動表示時のカーソルの移動や自動演奏のテンポを設定するためのキーであり、押下されるとプルダウンメニューを表示して好みのテンポを選択させるようにしている。もちろん、別のウィンドウを開いて好みのテンポを入力させるようにしてもよい。
自動演奏キー26は、楽譜表示時に同時に自動演奏も行うか否かを選択するためのキーであり、ON/OFFのトグルスイッチとしている。
ファイル読み出しキー27は、楽譜表示処理に供する楽曲の自動演奏データを読み出すためのキーであり、押下されるとプルダウンメニューを表示して読み出すファイルを選択させるようにしている。そして、ファイルが選択されると、読み出した自動演奏データに基づいて楽譜の画像データを生成し、選択されている表示モードで楽譜表示領域21にその自動演奏データに係る楽曲の楽譜を表示する。なお、読み出すファイルの選択は、別にウィンドウを開いて行わせるようにしてもよい。
【0013】
頁切換モードにおける表示は、図3に示すようなものである。すなわち、ディスプレイ15の大きさ、より具体的にはディスプレイ15あるいは楽譜表示ウィンドウ20の大きさに合わせて定められる楽譜表示領域21の大きさ、に合わせて頁毎に分けた楽曲の楽譜の画像データである頁画像データに基づいて、頁毎にその楽譜を表示する。そして、右端に頁切換タブ31を設け、このタブによって任意の頁を選択して表示させることができるようにしている。また、頁めくりキー32,33を設け、順送り,逆送りで1頁ずつ順に頁を切り換えて表示させることもできるようにしている。なお、頁数が多く、頁切換タブ31が全て表示しきれない場合には、表示する頁切換タブの範囲を変更するための頁切換タブシフトキーも設けるものとする。
この頁切換モードにおいては、頁毎に楽譜を表示するので、中途半端な位置で楽譜が切れたような表示になることはないが、頁をまたがったような表示は当然行うことができず、頁の変わり目では楽譜は全く違うものに切り換わることになる。
【0014】
スクロールモードにおける表示は、図4に示すようなものである。すなわち、頁分けを行わない楽曲の楽譜の画像データであるロール画像データに基づいて、スクロール可能なようにその楽譜を表示する。そして、右端にスクロールバー34を設け、これをドラッグすることによって楽譜を任意の位置までスクロールさせることを可能にしている。また、スクロールキー35,36を設け、キーを押下している間だけ順送り,逆送りで順次楽譜をスクロールさせることもできるようにしている。
このスクロールモードにおいては、スクロール位置によっては図4のように1段の楽譜が途中で切れてしまうような表示になることもあるが、頁に関係無く楽譜の任意の位置を表示させることができる。
ミックスモードの表示は、後述する自動表示を行わない場合には頁切換モードの表示と同じである。
【0015】
開始キー28は、楽譜表示領域21に表示している楽譜中にカーソルを表示してこれを指定されたテンポで移動させながら、そのカーソルの移動に従って順次表示を切り換えて楽曲の楽譜全体を表示する自動表示の開始を指示するためのキーである。ここで、表示の切り換えは、頁切換モードでは頁毎の切り換え、スクロールモードではスクロール、ミックスモードではこれらの組み合わせとなる。
すなわち、頁切換モードで自動表示を行う場合には、1頁分の楽譜の最初の段の先頭からカーソルの移動を開始させ、最終段の末尾まで移動させた時点で瞬時に表示を次の頁に切り替え、次の頁の最初の段の先頭から再度カーソルを移動させることになる。このようにすれば、紙に印刷した楽譜をめくる場合と同じように楽譜を表示することができるので、紙楽譜に慣れたユーザにも違和感のない表示を行うことができる。
【0016】
一方、スクロールモードでは、カーソルを基本的には表示している楽譜の上から2段目に位置させるようにしながら楽譜を連続的にスクロールさせて最後まで表示するようにしている。言い換えると、2段目の先頭から末尾までカーソルを移動させる間に楽譜を1段分上にスクロールさせ、カーソルが段の末尾に達した時点でカーソルのある段が1段目に、次の段が2段目に位置するようにし、その後次の段にカーソルを移動させて同様にスクロールさせることを繰り返している。このようにすれば、カーソルの位置する高さをあまり変化させることがなく、またカーソルの位置する段(演奏中の段)の前後の楽譜を参照することができるので、慣れないユーザであっても演奏位置や楽譜のつながりを容易に認識できるような表示を行うことができる。なお、自動表示の開始時にはカーソルに1段目を移動させ、次の段に移動するまではスクロールを行わないものとするが、最初の段が2段目に相当する位置になるような状態から表示を開始し、開始時からスクロールを行うようにしてもよい。
【0017】
ミックスモードでは、基本的には頁切換モードと同様な表示を行うが、図5に矢印Aで示すようにカーソル41が表示中の頁の最下段を移動する場合に、カーソル41がその段の先頭から末尾まで移動する間に、矢印Bで示すように楽譜を1段分スクロールさせる。つまり、カーソルが各頁の最下段の末尾に達した時点では、画面には次の頁の1段目の楽譜が表示されていることになる。そして、カーソルが最下段の末尾に達した時点で瞬時に表示を次の頁に切り替え、次の頁の最初の段の先頭から再度カーソルを移動させる。このようにすれば、基本的には頁毎に表示を行うので紙楽譜に慣れたユーザにも違和感のない表示を行うことができる一方、頁を切り換える前に次の頁の最初の段を表示することができるので、ユーザが楽譜のつながりを容易に認識できるようにすることができる。
なお、図では矢印Bは下向きであるが、これは長い楽譜のうちの表示する領域を下にずらすことを意味し、画面上では楽譜は上にスクロールさせるものである。また、表示枠の幅を枠毎に変えているが、これは単に図示の都合のためであり、表示時に表示枠の幅を変えることを意味するものではない。
【0018】
なお、自動演奏の実行が指定されている場合には、自動表示と同時に自動演奏データに基づいて音源部16に自動演奏を実行させる。この場合、自動演奏と自動表示のテンポを一致させ、カーソルを演奏中の箇所に位置させるようにする。また、自動表示を行う際には、図3及び図4に符号31乃至36で示したタブ,キー,バーの操作は禁止するものとする。
一時停止キー29と停止キー30は、それぞれ上記の自動表示と自動演奏を一時停止及び停止させるためのキーである。一時停止中に再度一時停止キー29が押下された場合は、一時停止された位置から自動表示と自動演奏を再開する。
【0019】
次に、図6を用いてこの発明の楽譜表示方法を上述の楽譜表示装置に実行させる場合の処理例について説明する。図6はその処理を示すフローチャートである。
上述した楽譜処理装置のCPU11は、図2に示したファイル読み出しキー27が押下されて読み出すべき楽曲の自動演奏データが指定されると、HDD17に記憶しているプログラムを呼び出して実行することにより、図6のフローチャートに示す処理を開始する。
【0020】
まず、ステップS1でその楽曲の自動演奏データをHDD17やインタフェース18を介して接続された外部装置の記憶手段から読み出して取得する。読み出した自動演奏データはRAM12に記憶させる。
そして、ステップS2で、その自動演奏データに基づいて、ディスプレイ15の大きさに合わせて頁毎に分けた楽曲の楽譜の画像データである頁画像データと、頁分けを行わない楽曲の楽譜の画像データであるロール画像データとを生成する。生成した各画像データもRAM12に記憶させる。
ここで、頁切換表示のみを行う場合には頁画像データのみを、スクロール表示のみを行う場合にはロール画像データのみを生成すれば足りるが、両方の表示を任意に切り換えて行うことができるようにするため、またミックス表示を行うことができるようにするために、頁画像データとロール画像データの両方を生成しておくものとする。また、楽譜の全ての部分について画像データを生成せず、当面の表示に必要な一部のみについて画像データを生成し、後で必要になった場合にその部分の画像データを生成するようにしても一応表示を行うことができるが、ここでは楽譜の全ての部分について画像データを生成しておくものとする。
【0021】
次に、ステップS3で頁切換モードが選択されているか否かを判断する。CPU11は図2に示したGUIによって頁切換表示とスクロール表示の選択を受け付けているので、頁切換表示キー22とスクロール表示キー23の押下状況に従ってこの判断を行うことができる。
ステップS3で選択されていれば、ステップS4に進んでミックスモードが選択されているか否かを判断する。この判断は、図2に示したミックス表示キー24の押下状況に従って行うことができる。
【0022】
ステップS4で選択されていなければ、頁切換モードであるので、ステップS5に進んで頁切換モードの表示を実行する。この表示は、頁画像データに基づいてディスプレイ15に楽曲の楽譜を順次頁を切り換えて表示させるものであり、その詳細は前述した通りである。なお、自動表示が指示されていれば上述した自動表示を、そうでなければタブやキーで表示を切り換える通常表示を行うものとする。この点は以下に説明するステップS5やS6でも同様である。
そして、ステップS8に進んで表示の終了が指示されたか否か判断し、指示されていれば処理を終了し、指示されていなければステップS3に戻って処理を繰り返す。
【0023】
ステップS4でミックスモードが選択されていれば、ステップS6に進んでミックスモードの表示を実行してステップS8に進む。この表示は、頁切換モードとスクロールモードを組み合わせたものであり、その詳細は前述した通りであるが、この表示には頁画像データとロール画像データの両方を用いる。
すなわち、各頁の表示を行う時には頁画像データを、図5に矢印Bで示したように楽譜をスクロールさせる時にはロール画像データを用いて表示を行う。この場合において、頁毎の表示からスクロール表示に切り換える時には、ロール画像データのうちの表示中の頁に対応する位置からスクロール表示を開始するものとする。ただし、頁画像データではディスプレイの大きさに合わせて頁分けを行っており、各頁に入りきらない段は次の頁に入れるようにしている一方、ロール画像データでは特にこのような配慮はしていない。そこで、スクロール表示に切り換える際、表示を行うのは頁表示時に譜面が表示されていた部分のみとし、その下の余白だった部分には何も表示しないように表示範囲を調整するようにするとよい。このようにすれば、図4の最下部に示したような半端な段が突然表示されてしまいユーザに違和感を生じさせることを防止できる。
【0024】
ステップS3で頁切換モードが選択されていなければ、スクロールモードであるので、ステップS7に進んでスクロールモードの表示を実行してステップS8に進む。この表示は、ロール画像データに基づいてディスプレイ15に楽曲の楽譜を順次スクロールしながら表示させるものであり、その詳細は前述した通りである。
以上の処理において、ステップS5,S6,S7における表示処理は、適当な時間単位で一旦中断して表示の終了やモード選択の変更を確認するために次のステップに進むものとするが、これらの確認に割込み処理等を用いるようにしてもよい。
【0025】
以上のような処理を行うことにより、ユーザが好みに合った表示を容易に選択できるので、初心者から紙楽譜に慣れたユーザまで、多様なユーザのニーズに合った表示を実現することができる。また、予め頁画像データとロール画像データの両方を生成しておくことにより、通常表示はもちろん自動表示の最中にも表示モードを任意に切り換えることができ、高い操作性を実現することができる。
さらに、ミックスモードの表示も行うことができるようにすれば、ユーザが楽譜のつながりを違和感なく認識可能な表示を行うことができる。
【0026】
なお、以上説明した実施形態においては、頁切換モードを選択した場合のみミックスモードのON/OFFを選択できるようにしたが、頁切換モード,スクロールモード,ミックスモードを独立に選択可能としてもよい。また、ミックスモードはこの発明に必須ではないので、設けないようにしても構わない。
また、スクロールモードの表示において、ここではカーソルは基本的に上から2段目に位置させるようにしたが、カーソルが常に最上段に位置するようにし、カーソルがその段の末尾に達した時点で2段目以降が1段ずつ競り上がるようにスクロールさせ、新たに最上段となった次の段にカーソルを移動させるようにしてもよい。
【0027】
さらに、以上説明した実施形態においては、楽曲のデータを取得した後頁画像データとロール画像データの両方を作成する例について説明したが、データを取得した後データの生成前に表示モードの選択を受け付け、すなわち表示モードの設定を参照し、そのモードでの表示に必要な画像データのみを生成するようにしてもよい。このようにすると、表示実行中に表示モードを切り換える際には新たな画像データを生成する分時間がかかることになるが、初めに楽譜を表示する際には、必要な画像データを生成するのみでよいので、表示までに要する時間を短縮することができる。従って、ユーザが表示中に他の表示モードへ切り替えることを必要としない場合には、この方法が有効である。
【0028】
また、楽曲のデータとして自動演奏データを用いる例について説明したが、データ形式は任意のものでよく、自動演奏についてもこの発明に必須ではない。自動表示についても同様である。
さらに、この発明の楽譜表示方法を実施する装置はPC等の汎用コンピュータに限られるものではなく、演奏操作子を有する電子楽器や、楽譜表示の専用機であってもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の楽譜表示方法によれば、楽曲の楽譜を表示器に表示させる場合において、初心者にも紙楽譜に慣れたユーザにも合った表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の楽譜表示方法を実施するための楽譜表示装置の一例の構成を示すブロック図である。
【図2】その楽譜表示装置における楽譜表示ウィンドウの表示例を示す図である。
【図3】頁切換表示を行う場合の図2に示した楽譜表示領域内の楽譜の表示例を示す図である。
【図4】同じくスクロール表示を行う場合の表示例を示す図である。
【図5】ミックス表示モードの楽譜表示について説明するための図である。
【図6】この発明の楽譜表示方法を図1に示した楽譜表示装置に実行させる場合の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…CPU、12…RAM、13…ROM、14…操作子、15…ディスプレイ、16…音源部、17…HDD、18…インタフェース、19…バス、20…楽譜表示ウィンドウ、21…楽譜表示領域、22…頁切換表示キー、23…スクロール表示キー、24…ミックス表示キー、25…テンポ選択キー、26…自動演奏キー、27…ファイル読み出しキー、28…開始キー、29…一時停止キー、30…停止キー、31…頁切換タブ、32,33…頁めくりキー、34…スクロールバー、35,36…スクロールキー、41…カーソル
Claims (1)
- 楽曲の楽譜を表示器に表示させる楽譜表示方法であって、
前記楽曲のデータを取得し、
該データに基づいて、前記表示器の大きさに合わせて頁毎に分けた前記楽曲の楽譜の画像データである頁画像データおよび、頁分けを行わない前記楽曲の楽譜の画像データであるロール画像データを生成し、
前記表示器に、前記頁画像データに基づいて前記表示器に前記楽曲の楽譜を頁毎に表示させると共に、該楽譜中で、指定されたテンポでカーソルを移動させ、該カーソルが表示中の頁の最下段を移動する間に、前記ロール画像データに基づいて、前記表示中の頁の表示を1段分スクロールさせて次の頁の1段目の楽譜が画面上に表示される状態にする表示を行わせ、その後、前記カーソルが前記最下段の末尾に達した時点で、前記頁画像データに基づいて前記表示中の頁の次の頁の表示を行わせることを特徴とする楽譜表示方法。
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