本発明は、設定対象装置における処理条件を設定するための設定画面を表示装置に表示させる情報処理装置に係るものである。本発明に係る情報処理装置が設定する機能は、例えば、プリンタにおける印刷処理や、各種のアプリケーション(文書作成ソフトや画像編集ソフトなど)における情報処理、製造装置に対する制御処理などに関する機能である。なお、以下では、本発明の実施形態として、プリンタにおける印刷処理に関する複数の機能の設定を行う装置を具体例として説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図13に基づいて説明すると以下の通りである。
(プリントシステムの全体構成)
図1は、本実施形態に係るプリントシステムの構成を示すブロック図である。図1で示されるように、本実施形態のプリントシステムは、ホスト装置(情報処理装置)1とプリンタ(設定対象装置)2と表示装置3と入力装置4とを備えている。
ホスト装置1は、文書作成ソフトや画像編集ソフト等で作成された画像データを、ユーザ入力によって設定された印刷条件に基づいて印刷データに加工するとともに、プリンタ2が印刷処理を行う際の処理命令を生成し、生成した印刷データおよび処理命令を含む印刷ジョブをプリンタ2に出力する。ホスト装置1は、例えば、パーソナルコンピュータである。
プリンタ2は、ホスト装置1から受けた印刷ジョブに応じた画像を用紙等の記録媒体に形成し、該記録媒体を排出する。なお、ホスト装置1とプリンタ2とは、USB等のケーブルや通信ネットワークを介して接続されている。
表示装置3は、例えば液晶ディスプレイであり、ホスト装置1の制御に従った画像を表示する。また、入力装置4は、例えば、マウス・トラックボール・トラックパッド・タブレット・キーボードなどであり、ユーザによって入力された指示をホスト装置1に出力する。また、これらの入力装置4は、ポインティングデバイスであり、ユーザ操作に従って、表示装置3の画面上の位置を指定する。
(ホスト装置の構成)
図1に示されるように、ホスト装置1は、オペレーティングシステム(以下、単にOSという)部10とアプリケーション部11とプリンタドライバ部12とを備えている。
OS部10は、プリンタドライバ部12およびアプリケーション部11の処理動作を制御している。
アプリケーション部11は、各種のアプリケーション(例えば、文書作成ソフト、表計算ソフト、画像編集ソフト等)に従った処理を行い、画像データを作成する。さらに、アプリケーション部11は、入力装置4から印刷条件の設定指示を受けると、プリンタドライバ部12を起動させて、印刷条件を設定させ、作成した画像データをプリンタドライバ部12に出力する。
プリンタドライバ部12は、印刷条件を設定し、設定した印刷条件に従った印刷ジョブを生成するものである。
プリンタドライバ部12は、印刷条件の設定画面を表示装置3に表示させ、印刷機能の選択とその詳細条件の入力とをユーザに促し、ユーザ入力に応じて、印刷条件を設定する。
ここで、印刷機能としては、例えば、
・印刷部数設定機能:印刷する部数を設定する機能
・用紙サイズ設定機能:プリンタ2で画像が形成される用紙のサイズを設定する機能
・両面印刷機能:片面印刷、両面印刷、中綴じ印刷などを設定する機能
・N−UP印刷機能:複数(N)ページを1枚の用紙にまとめて印刷する機能
・用紙方向設定機能:用紙方向を設定する機能
・フィットページ機能:印刷する用紙のサイズにフィットするように原稿画像のサイズを調整する機能
・縦横独立変倍機能:画像の縦横比を変更する機能
・ポスター印刷機能:1ページの画像を複数に分割し、分割した画像を異なる用紙に印刷する機能
・オーバーレイ機能:他の画像を重ねて印刷する機能
・ウォーターマーク機能:「極秘」「重要」等のすかし文字を印刷する機能
・Edge to Edge機能:印刷データを最大印刷可能領域に印刷する機能
・180度回転機能:印刷する画像を180度回転させる機能
・線幅調整機能:線幅を調整する機能
・パンチ機能:印刷された用紙の端部にパンチ孔を形成する機能
・ステープル機能:印刷された複数枚の用紙をステープラーで綴じる機能
・とじしろ機能:端部にとじしろのための余白を形成する機能
・OHP合い紙機能:印刷データの各ページの間に合い紙を挿入する機能
などがある。
印刷機能には、印刷する際に何らかの詳細条件で必ず使用する基本機能(本実施形態では、印刷部数設定機能、用紙サイズ設定機能、両面印刷機能、N−up印刷機能など)と、それ以外の拡張機能とがある。
そして、印刷条件は、各基本機能の詳細条件、および、ユーザが選択した拡張機能の詳細条件を含む。
図1に示されるように、プリンタドライバ部12は、基本画面表示処理部13と、アイコン情報管理部14と、移動方向決定部15と、先頭アイコン位置管理部16と、スクロール表示処理部17と、印刷条件設定部18と、印刷条件格納部19と、印刷ジョブ生成部20と、表示順序更新部21とを備える。
基本画面表示処理部13は、印刷条件を設定するための設定画面のベースとなる基本設定画面を表示装置3に表示させる処理を行うものである。図2は、基本画面表示処理部13が表示させる基本設定画面の一例を示す図である。図2に示されるように、基本設定画面は、基本機能を設定するための入力ボタン51(51a〜51e)を含む領域Aと、各拡張機能に対応する拡張機能アイコンが移動しながら順次表示される領域Bとを含む。なお、基本画面表示処理部13は領域Bの枠のみを表示し、領域B内の拡張機能アイコンの表示処理は、後述するように、スクロール表示処理部17によって行われる。また、基本画面表示処理部13は、図2に示されるように、拡張機能アイコンの移動方向を左方向に切り替えるための移動方向切替ボタン52aと、右方向に切り替えるための移動方向切替ボタン52bとを、基本設定画面内に含ませている。
アイコン情報管理部14は、上記基本設定画面内の領域B内に表示される拡張機能アイコンを管理するものである。アイコン情報管理部14は、図3に示されるように、拡張機能ごとに、当該拡張機能の拡張機能名と、当該拡張機能に対応する拡張機能アイコンと、当該拡張機能アイコンを設定画面内に出現させる出現順序(以下、表示順序という)とを対応付けたアイコン情報テーブルを記憶する。なお、アイコン情報管理部14が管理する表示順序は、表示順序更新部21により更新される。
移動方向決定部15は、ユーザ入力に従って、領域Bに表示される拡張機能アイコンの移動方向を決定し、決定した移動方向を示す移動方向情報をスクロール表示処理部17に出力するものである。本実施形態では、移動方向決定部15は、基本設定画面内に表示された移動方向切替ボタン52a・52bの押下を検知し、押下された移動方向切替ボタン52a・52bに応じて移動方向を決定する。
具体的には、左向きの移動方向切替ボタン52aが押下された場合、移動方向決定部15は、移動方向を左方向に決定する。一方、右向きの移動方向変更ボタン52bが押下された場合、移動方向決定部15は、移動方向を右方向に決定する。なお、移動方向決定部15は、設定画面の起動時において、デフォルトとして予め定められた移動方向(ここでは、左方向とする)を決定する。
先頭アイコン位置管理部16は、移動方向情報と、先頭の拡張機能アイコンの初期表示位置とを対応付けた先頭アイコン位置テーブルを管理するものである。
例えば、先頭アイコン位置管理部16は、図4に示されるように、例えば、移動方向情報「左方向」と初期表示位置「位置A」とが対応付けられ、移動方向情報「右方向」と初期表示位置「位置B」とが対応付けられた先頭アイコン位置テーブルを記憶している。ここで、位置Aおよび位置Bは、図5に示されているように、領域Bの左端および右端の位置である。
スクロール表示処理部17は、アイコン情報管理部14から全ての拡張機能アイコンを読み出し、読み出した複数の拡張機能アイコンを、基本設定画面の領域Bにおいて移動させながら順次表示させるものである。
具体的には、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15から受けた移動方向情報に対応する初期表示位置を先頭アイコン位置管理部16から読み出し、読み出した初期表示位置に基づいて、領域B内に最初に表示する拡張機能アイコン(以下、初期表示アイコンという)とその位置を決定する。そして、スクロール表示処理部17は、決定内容に基づいて初期表示アイコンを領域B内に配置する。
また、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15から受けた移動方向情報が示す移動方向に、拡張機能アイコンを移動させる。このとき、スクロール表示処理部17は、移動方向に拘わらず、領域Bに出現させる拡張機能アイコンの順番を、アイコン情報管理部14が管理する表示順序とする。
すなわち、移動方向が左方向である場合、スクロール表示処理部17は、表示順序n番目の拡張機能アイコンを領域Bの右端(始端)に出現させ、所定距離Mだけ左方向に移動させた後、表示順序n+1番目の拡張機能アイコンを領域Bの右端に出現させる。一方、移動方向が右方向である場合、スクロール表示処理部17は、表示順序n番目の拡張機能アイコンを領域Bの左端(始端)に出現させ、所定距離Mだけ右方向に移動させた後、表示順序n+1番目の拡張機能アイコンを領域Bの左端に出現させる。
印刷条件設定部18は、各印刷機能(基本機能および拡張機能)の詳細条件をユーザ入力に従って設定し、設定した印刷機能の詳細条件を印刷条件格納部19に格納するものである。
具体的には、印刷条件設定部18は、設定画面の領域Aに表示された入力ボタン51(51a〜51e)の操作に従って、各基本機能の詳細条件を設定する。また、印刷条件設定部18は、設定画面の領域B内に表示されている拡張機能アイコンがクリックされたことを受けて、クリックされた拡張機能アイコンが示す拡張機能の詳細条件を入力するためのダイアログボックスを表示装置3に表示する。そして、印刷条件設定部18は、入力装置4に入力された指示に応じて詳細条件を設定する。なお、印刷条件設定部18は、クリックされた拡張機能アイコンを示すデータに含まれるスクリプトデファイルに従ってダイアログボックスを表示する。
印刷条件格納部19は、設定済みの印刷機能の詳細条件を記憶するものであり、印刷条件設定部18によって更新される。
印刷ジョブ生成部20は、入力装置4に印刷開始指示が入力されたことを受けて、印刷ジョブを生成するものである。具体的には、印刷ジョブ生成部20は、アプリケーション部11から受けた画像データを、印刷条件格納部19に格納されている印刷条件に応じた印刷データに加工するとともに、プリンタ2への処理命令を生成し、生成した印刷データと処理命令とからなる印刷ジョブをプリンタ2に出力する。また、印刷ジョブ生成部20は、印刷開始指示を受けると、表示順序更新部21に対して更新指示を出力する。
表示順序更新部21は、アイコン情報管理部14が管理する表示順序を更新するものである。
表示順序更新部21は、印刷ジョブ生成部20からの更新指示を受けて、印刷条件格納部19を参照して、設定済みの拡張機能を特定し、当該拡張機能と印刷開始指示が入力された時刻(使用時刻)とを対応付けた履歴情報を記憶する。図6は、当該履歴情報の一例を示す図である。
さらに、表示順序更新部21は、上記履歴情報に基づいて、拡張機能ごとに、現時刻から過去の所定期間内(例えば、1ヶ月間)の使用頻度を算出し、当該使用頻度の高い順を表示順序として、アイコン情報管理部14が管理する表示順序を更新する。
(印刷条件の設定処理全体の流れ)
次に、プリンタドライバ部12の処理全体の流れの概要について、図7を参照しながら説明する。
まず、プリンタドライバ部12がアプリケーション部11からの要求に応じて起動すると、基本画面表示処理部13は、基本機能の詳細条件の入力ボタン51(51a〜51e)を含む領域Aと、拡張機能アイコンが移動表示される領域Bとを備えた、図2に示されるような基本設定画面を表示する(S1)。
その後、スクロール表示処理部17は、設定画面の領域B内に拡張機能アイコンをスクロール表示させる(S2)。なお、当該S2の処理の詳細については後述する。
続いて、印刷条件設定部18は、ユーザ入力に従って、ユーザ所望の印刷機能の詳細条件を設定する(S3)。具体的には、印刷条件設定部18は、入力ボタン51(51a〜51e)に対するユーザ操作に応じて、基本機能の詳細条件を設定する。また、印刷条件設定部18は、拡張機能アイコンがクリックされた場合、クリックされた拡張機能アイコンに対応する、詳細条件の入力用のダイアログボックスを表示装置3に表示させる。そして、印刷条件設定部18、当該ダイアログボックスに対するユーザ入力に従って、クリックされた拡張機能アイコンが示す拡張機能の詳細条件を設定する。
次に、印刷ジョブ生成部20は、印刷指示ボタンがクリックされたことを検知するとアプリケーション部11から印刷する画像データを取得するとともに、印刷条件格納部19から設定された各印刷機能の詳細条件を読み出す。そして、印刷ジョブ生成部20は、読み出した各印刷機能の詳細条件に基づいて、画像データを印刷データに加工するとともに、プリンタ2への処理命令を生成し、生成した印刷データおよび処理命令からなる印刷ジョブをプリンタ2に出力する(S4)。
さらに、印刷ジョブ生成部20は、設定完了ボタン54がクリックされると、表示順序更新部21に対して更新指示を出力する。そして、更新指示を受けた表示順序更新部21は、印刷条件格納部19を参照して設定済みの拡張機能を特定し、特定した拡張機能の拡張機能名と更新指示を受けた時刻(すなわち、当該拡張機能の使用時刻に対応する)とを対応付けた履歴情報を記憶する。さらに、表示順序更新部21は、自身が記憶する履歴情報に基づいて、各拡張機能について過去の所定期間(例えば、1ヶ月間)に使用した回数を算出する。そして、表示順序更新部21は、使用頻度の高い拡張機能を示す拡張機能アイコンから順に表示すると決定し、アイコン情報管理部14が管理する表示順序を更新する(S5)。
(拡張機能アイコンのスクロール表示処理)
次に、上記S2で示した拡張機能アイコンのスクロール表示処理の詳細について、図8のフローチャートを参照して説明する。
まず、移動方向決定部15は、拡張機能アイコンの移動方向を、デフォルトで定められた方向(ここでは、左方向)に決定し、決定した移動方向を示す移動方向情報をスクロール表示処理部17に出力する(S11)。
次に、スクロール表示処理部17は、全ての拡張機能アイコンをアイコン情報管理部14から読み出す(S12)。
さらに、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15から受けた移動方向情報に対応する先頭アイコン位置を先頭アイコン位置管理部16から読み出す(S13)。
その後、スクロール表示処理部17は、移動方向情報が示す移動方向に応じて、領域B内に最初に表示する初期表示アイコンとその位置を決定する(S14)。なお、このとき、スクロール表示処理部17は、予め定められた規定間隔Mで拡張機能アイコンを配置する。
具体的には、スクロール表示処理部17は、表示順序1番目の拡張機能アイコン(先頭アイコン)を、先頭アイコン位置管理部16から読み出した初期表示位置に表示すると決定する。
さらに、スクロール表示処理部17は、初期表示位置から上記規定間隔Mだけ移動方向情報が示す移動方向と逆方向に離れた位置に、表示順序2番目の拡張機能アイコンを表示すると決定する。同様に、スクロール表示処理部17は、表示順序2番目の拡張機能アイコンを初期表示する位置から上記規定間隔Mだけ移動方向情報が示す移動方向と逆方向に離れた位置に、表示順序3番目の拡張機能アイコンを表示すると決定する。
このようにして、スクロール表示処理部17は、領域B内において、初期表示位置から移動方向と逆方向に規定間隔Mの間隔で拡張機能アイコンを初期表示すると決定する。
その後、スクロール表示処理部17は、決定内容に従って、当該初期表示アイコンを領域B内に配置して表示させる(S15)。
移動方向決定部15がデフォルトとして定められた移動方向「左方向」を決定し、先頭アイコン位置管理部16が図4に示す先頭アイコン位置テーブルを管理しているとする。さらに、アイコン情報管理部14が図3に示すアイコン情報テーブルを管理しているとする。この場合、スクロール表示処理部17は、図9に示されるように、初期表示位置「位置A」に表示順序1番目の拡張機能アイコン(アイコンA)を、位置Aから規定間隔Mだけ移動方向と逆方向「右方向」に離れた位置に、表示順序2番目の拡張機能アイコン(アイコンB)を、さらに規定間隔Mだけ離れた位置に、表示順序3番目の拡張機能アイコン(アイコンC)を配置させる。なお、表示順序3番目の拡張機能アイコンの位置から、さらに規定間隔Mだけ移動方向と逆方向「右方向」に離れた位置は、領域B外である。そのため、スクロール表示処理部17は、表示順序1〜3番目の拡張機能アイコンを初期表示アイコンとして決定している。
次に、スクロール表示処理部17は、予め定められた規定移動速度で、移動方向決定部15から受けた移動方向情報(ここでは、「左方向」)に従って、拡張機能アイコンを移動させる(S16)。
図10は、スクロール表示処理部17が領域Bに拡張機能アイコンを移動させながら順次表示する処理を示すものである。図示されるように、スクロール表示処理部17は、各拡張機能アイコンの間隔を規定間隔Mとして、領域Bの右端から左方向に移動させながら順次表示させる。また、スクロール表示処理部17は、領域Bの先頭に位置する拡大機能アイコン(つまり、領域Bにおいて最左端に位置している拡張機能アイコン)を、領域Bの左端まで移動させると、当該拡張機能アイコンの表示をやめ、他の全ての拡張機能アイコンの表示の後に再度繰り返して表示するようにする。
次に、スクロール表示処理部17は、設定画面の表示終了要求の有無を判断する(S17)。具体的には、スクロール表示処理部17は、基本設定画面内のキャンセルボタン53または印刷開始ボタンのいずれかがクリックされた場合に、設定画面の表示終了要求があったと判断する。
表示終了要求があった場合(S17でYes)、基本画面表示処置部およびスクロール表示処理部17は処理を終了する。
一方、表示終了要求がない場合(S17でNo)、移動方向決定部15は、移動方向の切替要求が入力されたか否かを判断する(S18)。すなわち、移動方向決定部15は、現在の移動方向と異なる移動方向を示す移動方向切替ボタン52a・52bが押下された場合、移動方向の変更要求が入力されたと判断する。例えば、図11に示されるように、現在の移動方向が「左方向」である場合、ポインタ70で「右方向」を示す移動方向切替ボタン52bがクリックされた場合、移動方向の変更要求が入力されたと判断する。
移動方向の変更要求が入力されない場合、スクロール表示処理部17は、S16で開始した移動処理を継続して行い、S17の処理に戻る。
一方、移動方向の変更要求が入力された場合、移動方向決定部15は、当該変更要求に応じた新たな移動方向情報(ここでは、「右方向」)を生成し、スクロール表示処理部17に出力する(S19)。
スクロール表示処理部17は、新たな移動方向情報を受けると、領域B内の表示の中止する(S20)。つまり、スクロール表示処理部17は、図12に示されるように、領域B内に表示していた拡張機能アイコンを消去する。
その後、S3の処理に戻り、スクロール表示処理部17は、新たな移動方向情報(ここでは、「右方向」)に対応する先頭アイコン位置を読み出し、設定画面に最初に表示する初期表示アイコンとその位置を決定する。
例えば、スクロール表示処理部17は、図13に示されるように、初期表示位置「位置B」に表示順序1番目の拡張機能アイコン(アイコンA)を、位置Bから規定間隔Mだけ移動方向と逆方向「左方向」に離れた位置に、表示順序2番目の拡張機能アイコン(アイコンB)を、さらに規定間隔Mだけ離れた位置に、表示順序3番目の拡張機能アイコン(アイコンC)を配置させる。なお、表示順序3番目の拡張機能アイコンの位置から、さらに規定間隔Mだけ移動方向と逆方向「左方向」に離れた位置は、領域B外である。そのため、スクロール表示処理部17は、表示順序1〜3番目の拡張機能アイコンを初期表示アイコンとして決定している。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態2について、図14〜図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(ホスト装置の構成)
本実施形態のホスト装置1は、上記実施形態1で説明した図1と同様の構成を有している。ただし、スクロール表示処理部17の機能が上記実施形態1と異なる。
上記実施形態1では、移動方向の変更要求が入力されたとき、スクロール表示処理部17は、領域B内に表示されていた拡張機能アイコンを消去した後、新たな移動方向に従って拡張機能アイコンを再度初期位置に配置し、移動させるものとした。
本実施形態では、スクロール表示処理部17は、移動方向の変更要求が入力されたとき、領域B内に表示されている拡張機能アイコンの移動を停止し、当該拡張機能アイコンを新たな移動方向に移動させる。ここで、スクロール表示処理部17は、移動方向の変更要求が入力されたときに領域B内に表示されている拡張機能アイコンのうちの、新たな移動方向に対する最後尾に位置する拡張機能アイコンを、基準アイコンとして特定する。そして、スクロール表示処理部17は、基準アイコンの表示順序より後の表示順序の拡張機能アイコンを、基準アイコンに続けて領域B内に表示させる。
(拡張機能アイコンのスクロール表示処理)
本実施形態における拡張機能アイコンのスクロール表示処理の流れについて、図14のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、上記実施形態1と同様に、S11〜19の処理が行われる。そして、スクロール表示処理部17は、新たな移動方向情報を受けると、領域B内の拡張機能アイコンの移動を停止する(S21)。ここでは、上記実施形態1と異なり、スクロール表示処理部17は、領域B内の拡張機能アイコンの移動を停止するだけであり、消去しない。
次に、スクロール表示処理部17は、領域B内に現在表示されている拡張機能アイコンの中から、新たな移動方向に対して最後尾に位置する基準アイコンを特定する(S22)。図15では、スクロール表示処理部17は、新たな移動方向(右方向)に対して最後尾に位置するアイコンAが基準アイコンであると特定する。
その後、スクロール表示処理部17は、新たな移動方向情報に従って、拡張機能アイコンの移動を開始する(S23)。ただし、スクロール表示処理部17は、基準アイコンの表示順序より後の表示順序の拡張機能アイコンを、基準アイコンに続けて領域B内に表示させる。すなわち、図16に示されように、基準アイコンであるアイコンA(表示順序1番目)に続けて、表示順序2番目のアイコンBを領域B内に表示させる。その後、S17の処理に戻る。
なお、上記の説明では、スクロール表示処理部17は、領域B内に現在表示されている拡張機能アイコンの中から、新たな移動方向に対して最後尾に位置する拡張機能アイコンを、基準アイコンとして特定するものとした。しかしながら、これに限らず、スクロール表示処理部17は、予め定められた基準位置(例えば、位置A(図5参照))に表示されている拡張機能アイコンを基準アイコンとして設定してもよい。
この場合、スクロール表示処理部17は、移動方向に応じて基準位置を変更してもよい。例えば、スクロール表示処理部17は、新たな移動方向が「右方向」である場合、位置Aを基準位置とし、新たな移動方向が「左方向」である場合、位置Bを基準位置としてもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態3について、図17〜図19に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(ホスト装置の構成)
本実施形態のホスト装置1は、上記実施形態1で説明した図1と同様の構成を有している。
ただし、本実施形態では、アイコン情報管理部14は、各拡張機能アイコンとして、図17に示されるように、複数のフレーム画像からなる動画を管理している。なお、図17に示した拡張機能アイコンは、「180度回転機能」に対応するアイコンであり、当該機能を利用したときの処理内容を示している。これにより、ユーザは、動画の拡張機能アイコンを見ることで、その拡張機能がどのような機能であるかを容易に認識することができる。
また、本実施形態では、スクロール表示処理部17は、アイコン情報管理部14から読み出した拡張機能アイコンを、所定の再生速度で再生させながら、移動方向決定部15からの移動方向情報が示す移動方向に、所定の移動速度で移動させる。
さらに、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15から新たな移動方向情報を取得した場合、拡張機能アイコンの移動を停止させる。その後、スクロール表示処理部17は、領域B内に表示している拡張機能アイコンを最終フレームまで再生させた後、新たな移動方向情報が示す移動方向に、移動開始させる。
(動画再生処理)
次に、本実施形態のスクロール表示処理部17における、動画である拡張機能アイコンの再生処理の流れについて、図18に示すフローチャートを参照しながら説明する。
なお、図18は動画の再生処理のみを示したものであり、スクロール表示処理部17は、当該動画の再生処理と並行して、各拡張機能アイコンのスクロール表示処理も行う。当該スクロール表示処理については後述する。
まず、スクロール表示処理部17は、アイコン情報管理部14から読み出した拡張機能を領域B内に表示する際、まず最初に、フレーム番号として「1」を指定する(S31)。そして、スクロール表示処理部17は、指定したフレームの画像を表示させる(S32)。
その後、スクロール表示処理部17は、設定画面の表示終了要求の有無を判断する(S33)。当該処理は、上記S17と同様である。表示終了要求がある場合(S33でYes)、スクロール表示処理部17は処理を終了する。
一方、表示終了要求がない場合(S33でNo)、スクロール表示処理部17は、領域B内に現在表示している拡張機能アイコンのフレーム番号が「最終」であるか否かを判断する(S34)。
最終フレームでない場合(S34でNo)、スクロール表示処理部17は、現在のフレーム番号に1だけ加算したフレーム番号を指定する(つまり、次のフレーム番号を指定する)(S35)。その後、S32の処理に戻る。
一方、最終フレームである場合(S34でYes)、S31の処理に戻り、再度、フレーム番号「1」から動画を再生する。
このようにして、スクロール表示処理部17は、表示終了要求があるまで、拡張機能アイコンを繰り返し再生する。
(スクロール表示処理の流れ)
次に、本実施形態におけるスクロール表示処理について説明する。図19は、本実施形態のスクロール表示処理の流れを示すフローチャートである。図示されるように、本実施形態は、上記実施形態1のスクロール表示処理の流れ(図8参照)と比較して、S19とS20との間に、S41〜S43の処理が加わる点で異なり、その他は同じである。上記実施形態1と異なる処理S41〜S43は、以下のとおりである。
スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15から新たな移動方向情報を受けると、拡張機能アイコンの移動を停止する(S41)。
次に、スクロール表示処理部17は、領域B内に現在表示している拡張機能アイコンのフレーム番号が最終フレーム番号であるか否かを判断する(S42)。最終フレーム番号でない場合(S42でNo)、スクロール表示処理部17は、当該拡張機能アイコンについて、次のフレーム番号を指定し、指定したフレーム番号のフレーム画像を再生する(S43)。その後、再度、S42に戻る。
一方、領域B内に現在表示している拡張機能アイコンのフレーム番号が最終フレーム番号である場合(S42でYes)、上記S20を行い、S13の処理の戻る。
なお、上記の説明では、スクロール表示処理部17は、上記実施形態1で説明したフローチャートにおいて、S19とS20の間で、上記S41〜S43の処理を行うものとした。しかしながら、これに限らず、スクロール表示処理部17は、上記実施形態2で説明したフローチャートにおいて、S21とS22との間で、上記S42〜S43の処理を行ってもよい。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態4について、図20及び図21に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
上記実施形態1〜3では、移動方向決定部15は、ユーザ入力に応じて、移動方向を決定するものとして説明した。しかしながら、移動方向決定部15における移動方向の決定方法は、これに限られるものではない。
移動方向は、ユーザが使用している言語に応じて、当該ユーザにとって見慣れている方向とそうでない方向とがある。例えば、左から右に文字を記載することが通常の日本語を使用しているユーザにとっては、拡張機能アイコンが左方向に移動する方が一般的に見慣れている。
本実施形態は、この点を考慮したものであり、移動方向決定部が、OSで使用している言語を示す言語情報に基づいて、移動方向を決定するものである。
(ホスト装置の構成)
図20は、本実施形態に係るホスト装置101の構成を示すブロック図である。図20に示されるように、ホスト装置101は、OS部110と、アプリケーション部11と、プリンタドライバ部112とを備えている。
OS部110は、プリンタドラバイバ部から言語情報の出力要求を受け付け、現在設定されている言語を示す言語情報を、プリンタドライバ部112に出力する言語情報出力部110aを備えている。
プリンタドライバ部112は、上記プリンタドライバ部12と比較して、移動方向決定部15の代わりに移動方向決定部115を備え、さらに言語―移動方向テーブル管理部(記憶部)22を備える点で異なる。
言語―移動方向テーブル管理部22は、図22に示されるように、言語情報と、当該言語情報が示す言語に適した移動方向とを対応付けた言語―移動方向テーブルを管理するものである。言語―移動方向テーブル管理部22は、横方向に配置したときに通常左から右に向かって記載される言語(例えば、日本語や英語)に対しては、移動方向「左方向」を記憶し、通常右から左に向かって記載される言語(例えば、アラビア語)に対しては、移動方向「右方向」を記憶している。
移動方向決定部115は、OS部110の言語情報出力部110aに対して言語情報の出力要求を行い、現在設定されている言語を示す言語情報を取得する。そして、移動方向決定部115は、取得した言語情報に対応する移動方向を、言語―移動方向テーブル管理部22から読み出し、読み出した移動方向に決定する。さらに、移動方向決定部115は、決定した移動方向を示す移動方向情報をスクロール表示処理部17に出力する。
(拡張機能アイコンのスクロール表示処理)
本実施形態に係るスクロール表示処理の流れについて図21に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、移動方向決定部115は、OS部110の言語情報出力部110aに対して、現在設定されている言語を示す言語情報の出力要求を行う。そして、移動方向決定部115は、言語情報出力部110aから言語情報を取得する(S51)。
次に、移動方向決定部115は、言語情報出力部110aから取得した言語情報に対応する移動方向情報を、言語―移動方向テーブル管理部22から取得する。そして、移動方向決定部115は、取得した移動方向情報が示す移動方向に移動すると決定し、当該移動方向情報をスクロール表示処理部17に出力する(S52)。
その後、上記S12〜S16の処理を行う。その後、表示終了要求が入力されるまで、スクロール表示処理部17は、拡張機能アイコンの移動表示を継続して行う。そして、表示終了要求が入力されると、スクロール表示処理部17は、処理を終了する。
なお、移動方向決定部115は、設定画面の起動時において、上述のように、言語に応じた移動方向に決定し、起動後において、実施形態1〜3のように、ユーザ入力に応じて移動方向を決定してもよい。そして、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部がユーザ入力に応じて新たな移動方向情報を出力した場合、実施形態1〜3のいずれかの処理を行ってもよい。
また、上記各実施形態において、表示順序更新部21は、ホスト装置1・101で設定された履歴情報の全てを用いて表示順序を更新するものとした。しかしながら、表示順序更新部21は、OS部10・110からログインユーザ名を取得し、ログインユーザごとに履歴情報を管理してもよい。そして、表示順序更新部21は、プリンタドライバ部12の起動時にログインユーザを特定し、特定したログインユーザに対応する表示順序でアイコン情報管理部14を更新すればよい。
以上のように、上記各実施形態のホスト装置(情報処理装置)1・101は、プリンタ(設定対象装置)2および印刷ジョブ生成部(設定対象装置)20における処理条件を設定するための設定画面を表示装置3に表示させる情報処理装置である。そして、ホスト装置1・101は、設定画面内において、プリンタ2および印刷ジョブ生成部20が処理を実行するときに使用可能な複数の拡張機能の各々を示す拡張機能アイコンを移動させながら順次出現(表示)させるスクロール表示処理部(スクロール表示処理手段)17と、スクロール表示処理部17が拡張機能アイコンを移動させるときの移動方向を切り替える移動方向決定部(移動方向切替手段)15・115とを備える。さらに、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15・115によって切り替えられた移動方向に拘わらず、同じ出現順序で上記拡張機能アイコンを設定画面内に出現させる設定画面内に出現させる。
これにより、スクロール表示処理部17は、常に同じ表示順序で拡張機能アイコンを設定画面内に出現させる。よって、ユーザは、移動方向に拘わらず、設定画面内に出現される拡張機能アイコンの順序を把握することができ、この順序を参考にして、容易に所望のアイコンを探しだすことができる。その結果、ユーザの操作性が向上する。
上記説明では、出現順序は、使用頻度の高い順とした。この場合、ユーザは、いずれの移動方向においても、使用頻度の高い順に出現されるため、使用頻度の高い機能に対応するアイコンから確認することができる。その結果、ユーザは、頻繁に使用しているアイコンを即座に選択することができる。
なお、表示順序は、使用頻度の高い順に限られるものではない。例えば、表示順序は、予め定められたものであってもよい。この場合、ユーザは、特定のアイコンを基準にして、所望のアイコンを容易に見つけ出すことができる。例えば、アイコンAの次にアイコンBが出現され、アイコンBが所望のアイコンである場合、ユーザは、移動方向に拘わらず、アイコンAが出現された時点で、その次に出現されるアイコンを即座に選択するように、ポインティングデバイスの位置を準備をすることができる。これにより、ユーザは、所望アイコンBを即座に選択することができる。
また、各実施形態では、移動方向決定部15は、ユーザ入力に応じて、上記移動方向を切り替えることができる。
そのゆえ、ユーザは、自分の嗜好に合わせて移動方向を切り替えることができるとともに、いずれの移動方向であっても、設定画面内において、同一の表示順序で拡張機能アイコンを確認することができる。
さらに、実施形態1では、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15が移動方向を切り替えたときに、設定画面内に表示していた拡張機能アイコンを消去し、再度、表示順序1番目の拡張機能アイコンから順に設定画面内に出現させ、新たな移動方向に従って移動させる。
これにより、移動方向が切り替えられたときに、ユーザは、再度、表示順序1番目の拡張機能アイコンから確認することができる。これにより、ユーザは、途中の表示順序から見ることがなく、表示順序を把握しやすくなり、所望のアイコンを容易に見つけ出すことができる。
さらに、実施形態2では、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15が移動方向を切り替えたときに、設定画面内に表示されていた拡張機能アイコンを新たな移動方向に従って移動させるとともに、当該拡張機能アイコンの中から、新たな移動方向に対して最後尾に位置する基準アイコンを特定し、特定した基準アイコンの次の表示順序のアイコンを、当該基準アイコンに続けて設定画面に出現させる。
上記の構成によれば、移動方向が切り替えられたとき、設定画面内に表示されているアイコンは、移動方向のみが変わるだけで、そのまま表示されることとなる。すなわち、移動方向が切り替えられたときの設定画面の変化を最小限にすることができ、ユーザの視認性を向上させることができる。
加えて、基準アイコンに続けて出現される拡張機能アイコンが、当該基準アイコンの次の表示順序の拡張機能アイコンである。すなわち、基準アイコンに続けて出現されるアイコンと基準アイコンとの表示順序が連続している。そのため、ユーザは、表示順序を把握し易くなる。
さらに、実施形態3では、拡張機能アイコンが動画であり、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部15が移動方向を切り替えたときに、設定画面内に表示されている拡張機能アイコンの移動を停止し、当該拡張機能アイコンを最終フレームまで再生した後、新たな移動方向に従って移動させる。
上記の構成によれば、移動方向が切り替えられても、ユーザは、そのとき表示されている動画の拡張機能アイコンを最終フレームまで確認することができる。その結果、ユーザの視認性が向上する。
さらに、実施形態4では、ホスト装置101は、言語を示す言語情報と、当該言語に適した拡張機能アイコンの移動方向とを対応付けた言語―移動方向テーブルを記憶する言語―移動方向テーブル管理部(記憶部)22を備える。そして、移動方向決定部115は、設定言語を示す設定言語情報を取得し、取得した設定言語情報が示す設定言語に対応する移動方向を言語―移動方向テーブル管理部22から読み取り、読み取った移動方向に切り替える。
また、ホスト装置101は、以下のようにも表現できる。すなわち、ホスト装置101は、言語を示す言語情報と当該言語に適したアイコンの移動方向とを対応付けた言語―移動方向テーブルを記憶する言語―移動方向テーブル管理部(記憶部)22と、設定言語を示す設定言語情報を取得し、取得した設定言語情報が示す設定言語に対応する移動方向を言語―移動方向テーブル管理部22から読み取る移動方向決定部(移動方向読取手段)115とを備える。そして、スクロール表示処理部17は、移動方向決定部115が読み取った移動方向に従って、拡張機能アイコンを移動させる。
これにより、上記の構成によれば、ホスト装置101で現在設定されている言語に適した移動方向でアイコンを移動させることができる。その結果、ユーザは、通常見慣れている移動方向に移動するアイコンを視認することができる。つまり、ユーザに対して、違和感を感じさせることなく、アイコンを移動させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、ホスト装置1・101の各ブロック、特にプリンタドライバ部12・112は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、図23に示されるように、ホスト装置1・101は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)81、上記プログラムを格納したROM(read only memory)82、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)83、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)84、プリンタ2・表示装置(ディスプレイ)3・入力装置(マウス、キーボード)4と接続するための各種I/F85・86・87などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるホスト装置1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記ホスト装置1・101に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、ホスト装置1・101を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。