JP3956263B2 - 電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車電話機や携帯電話機等に適用して好適な電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アナログセルラーシステムやデジタルセルラーシステムとして知られているPDC(Personal Digital Cellular telecommunication system)等の携帯電話システムや、簡易型携帯電話システム(PHS:Personal Handyphone System)において、ユーザが携帯している電話装置に着信があった際には、ユーザに着信を報知する着信音が鳴らされる。従来、この着信音はある狭い周波数帯域内の音とされていたため、耳障りな音となっていた。これを解決するために、最近では、ユーザに着信があったことを知らせる着信音として、予め定められたメロディを放音することが行われている。このメロディからなる着信音は、あらかじめ携帯機器に用意されていたり、ユーザが任意に作成することができるようにされている。さらに、着信時に放音される着信音の楽音データを、配信することも行われており、ユーザは着信時に所望のメロディを放音できるように、配信された楽音データのうちの所望の楽音データを選択して設定することが可能とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯される電話装置はユーザと共に移動することが一般的とされているため、携帯される電話装置を使用する環境は常に使用に適した環境で使用されているわけではない。例えば、使用する環境の周囲ノイズによっては着信音が周囲ノイズに埋もれて聞き取りにくくなるという問題が生じるようになる。また、使用する環境の周囲ノイズがほとんどない状態においては、着信音が周囲に対して騒音になるおそれが生じるようになる。
【0004】
そこで、本発明は使用する環境によらず着信音を識別することができると共に、着信音が周囲に迷惑を与えないようにした電話装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の電話装置は、着信音を発生させるための楽音データ、および、カラオケを行うための楽音データと歌詞データと背景画像データとにより構成されたカラオケデータを外部のサーバから受信する受信手段と、該受信手段により受信した前記楽音データおよび前記カラオケデータを記憶する記憶手段と、着信があった際には、前記記憶手段に記憶されている前記着信音を発生させるための楽音データを選択して再生することにより着信音を出力すると共に、カラオケを行う際には、前記記憶手段に記憶されている前記カラオケを行うためのカラオケデータに含まれる楽音データを選択して再生しマイクからの信号を電話機能側から切り換えることにより供給され歌唱音声とミキングして出力する音源部と、カラオケを行う際には、前記音源部でミキシングされた楽音データおよび歌唱音声、前記歌詞データ、前記背景画像データで構成されるテレビ信号を生成し送信するテレビ信号送信手段とを備えている。
【0006】
また、上記本発明の電話装置において、前記受信手段により前記サーバからさらに受信された周囲ノイズ対応パラメータが前記記憶手段に記憶されており、周囲ノイズの性質を解析し、前記記憶手段に記憶された周囲ノイズ対応パラメータの中から該周囲ノイズの性質に応じて最適の周囲ノイズ対応パラメータを選択して、該選択された周囲ノイズ対応パラメータにより、前記音源部から出力される着信音の音質を、周囲ノイズと識別可能となるよう制御する制御部が、さらに備えられているようにしてもよい。
さらに、上記本発明の電話装置において、前記周囲ノイズ対応パラメータにより、前記着信音における楽音特性のアタック、ディレイ、サスティン、リリース/ディケィのうちの少なくとも1つのパラメータが制御されるようにしてもよい。
【0007】
このような本発明によれば、楽音データと共に配信された周囲ノイズ対応パラメータを記憶し、着信があった際に放音される着信音の音質を、そのときの周囲ノイズから着信音を識別できるように制御している。この際の制御は、記憶されている周囲ノイズ対応パラメータの中から最適のパラメータを選択して、この選択されたパラメータにより着信音の音質を制御するようにしている。これにより、着信音が周囲ノイズの中に埋もれることなく識別することが可能となる。また、周囲ノイズがほとんどない環境では、着信音が周囲に対して騒音とならないように、例えばソフトな音質に制御されるようになる。なお、周囲ノイズ対応パラメータが配信される形態の場合は、周囲ノイズ対応パラメータを予め用意したり演算して生成する必要をなくすことができる。
さらに、配信された楽音データは鑑賞用として再生することも可能とされており、楽音データを再生している際には周囲ノイズがあっても再生された楽音を鑑賞できるように楽音の音質を制御するようにしている。この際の制御は、記憶されている周囲ノイズ対応パラメータの中から最適のパラメータを選択して、この選択されたパラメータにより楽音の音質を制御するようにしている。これにより、再生された楽音が周囲ノイズの中に埋もれることなく鑑賞することが可能となる。また、周囲ノイズがほとんどない環境では、再生された楽音が周囲に対して騒音とならないように、例えばソフトな音質に制御されるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の電話装置を携帯電話機に適用した際の第1の実施の形態を説明するための図を図1に示す。
図1において、1は携帯電話機であり、2は各無線ゾーンを管理する基地局である。携帯電話機におけるセルラーシステムは、一般に小ゾーン方式が採用されてサービスエリア内に多数の無線ゾーンが配置されている。この各々の無線ゾーンを管理するのが基地局2であり、移動局である携帯電話機1が一般電話機と通話する際には、携帯電話機1が基地局2を介して交換機に接続され、交換機から一般電話網に接続されるようになる。
【0009】
携帯電話機1は、リトラクタブルとされたアンテナ10を備え、アンテナ10は送受信機部11に接続されている。送受信機部11は、アンテナ10で受信された信号の復調を行うと共に、送信する信号を変調してアンテナ10に供給している。ディジタルセルラー方式における携帯電話機1の場合は、復号部および符号部が送受信機部11に備えられる。電話機能部12は他の電話機と通話する際に、携帯電話機1を電話機として機能させるための制御を行うブロックであり、通話中は切換部19を制御してマイク18を電話機能部12に接続させ、他の電話機からの通話信号をスピーカ等からなる出力部20に出力する。また、通話中は送受信機部11と電話機能部12との間で信号の授受が行われる。
【0010】
記憶手段13は、後述するように配信された楽音データと周囲ノイズ対応パラメータのデータとを格納する記憶手段である。MIDIデコーダ14は、記憶手段13に格納されたMIDIフォーマットの楽音データをデコードして演奏データとして音源部16へ供給するデコーダであり、制御部(マイコン)は音源部16で生成される楽音の音質を制御する制御部である。この際に、制御部15は周囲ノイズを解析して周囲ノイズに適した周囲ノイズ対応パラメータを記憶手段13から読み出し、この周囲ノイズ対応パラメータにより音源部16を制御している。なお、音源部16は携帯電話機1に着信があった際の着信音を生成している。増幅部17は、音源部16で生成された着信音を増幅して出力部20へ供給し、放音させている。
【0011】
次に、図1に示す構成の動作を説明すると、交換機に電話回線等を介して接続されたサーバに携帯電話機1を接続した際には、サーバに蓄積されているデータベースから所望の楽音データと周囲ノイズ対応パラメータのデータとを、交換機および基地局2を介して携帯電話機1にダウンロードすることができる。この際には、基地局2と無線回線を介して携帯電話機1が接続され、基地局2のアンテナ2aから送信された、例えば上記した楽音データと周囲ノイズ対応パラメータのデータとを、アンテナ10で受信し送受信機部11で復調(復号)する。この時、携帯電話機1はサーバに接続される通信モードに設定されていることから、送受信機部11で復調(復号)された楽音データと周囲ノイズ対応パラメータのデータとは記憶手段13に格納されることによりダウンロードされる。
【0012】
また、携帯電話機1が他の電話機と通話する通信モードとされている際には、基地局2のアンテナ2aから送信された他の電話機からの通話信号が、アンテナ10で受信されて送受信機部11で復調される。この時、携帯電話機1は他の電話機と通話する通信モードに設定されていることから、送受信機部11で復調された通話信号は、電話機能部12に供給されて、スピーカ等からなる出力部20から音声として放音される。さらに、マイク18を介して入力された音声は、切換部19により電話機能部12に供給され、さらに送受信機部11において変調されて、アンテナ10から送信される。この送信信号は、アンテナ2aを介して基地局2が受信し、基地局2に接続された交換機を介して他の電話機に伝送されることにより双方向の通話が行われるようになる。
【0013】
ところで、他の電話機から携帯電話機1に電話すべく、携帯電話機1の電話番号を発信すると、交換機は携帯電話機1が登録されている基地局2を検出して、検出された基地局2を介して携帯電話機1へ着呼されたことを報知する。携帯電話機1は、これを受信して電話機能部12においてユーザに着信されたことを報知する着信音を放音する。この際に、マイク18から入力される周囲ノイズが、切換部19を介して制御部15に入力され、周囲ノイズが制御部15において離散フーリエ変換(DFT)されることにより、そのスペクトルの分布や強度が解析される。そして、その解析結果から周囲ノイズに埋もれないようにする周囲ノイズ対応パラメータが記憶手段13から選択されて読み出される。
【0014】
一方、MIDIデコーダ14は予め着信音として設定されているMIDIフォーマットの楽音データを記憶手段13から読み出してデコードした後、音源部16へ供給する。音源部16は供給された楽音データに応じた楽音を生成して増幅部17へ供給するが、この際に制御部15から供給された周囲ノイズ対応パラメータにより音質が制御される。従って、増幅部17を介して出力部20から放音される着信音としての楽音(以下、「着信メロディ」という)の音質は周囲ノイズに対応した音質とされる。このため、着信メロディは周囲ノイズに埋もれることなくユーザが確実に識別することができるようになる。また、周囲ノイズがほとんどない状態では、着信メロディが周囲に騒音とならないようにソフトな音質とされたり、テンポが遅くされたりする制御が制御部15により行われる。
【0015】
ここで、制御部15により行われる音質制御の方法は種々の方法があり、以下その例について説明する。
第1の例では、配信される周囲ノイズ対応パラメータが、低音域用ノイズパラメータ、中音域用ノイズパラメータ、高音域用ノイズパラメータの3種類が用意されている。そして、周囲ノイズを解析した結果、低音域に周囲ノイズのスペクトルが集中していると検出された場合は、制御部15は低音域用ノイズパラメータを選択して記憶手段13から読み出し、低音域用ノイズパラメータにより音源部16を制御する。また、周囲ノイズを解析した結果、中音域に周囲ノイズのスペクトルが集中していると検出された場合は、制御部15は中音域用ノイズパラメータを選択して記憶手段13から読み出し、中音域用ノイズパラメータにより音源部16を制御する。さらに、周囲ノイズを解析した結果、高音域に周囲ノイズのスペクトルが集中していると検出された場合は、制御部15は高音域用ノイズパラメータを選択して記憶手段13から読み出し、高音域用ノイズパラメータにより音源部16を制御する。これにより、着信メロディは周囲ノイズに埋もれることなくユーザが確実に識別することができるようになる。
なお、周囲ノイズを解析した結果、高音域と中音域の間や中音域と低音域との間に周囲ノイズのスペクトルが集中している場合は、高音域用ノイズパラメータと中音域用ノイズパラメータ間あるいは中音域用ノイズパラメータと低音域用ノイズパラメータ間を直線補間あるいは多項式による補間を行って最適のノイズパラメータを求めるようにしてもよい。
【0016】
第2の例では、音源部16をFM音源とし、周囲ノイズを解析した結果に応じてADSR(アタックレベル、ディレイタイム、サスティンレベル、リリース/ディケィタイム)等のFMパラメータを制御する。例えば、周囲ノイズを解析した結果、周囲ノイズのレベルが低いときは、アタックは抑えめにしてリリースタイムを長めにとるようにして聞き易い音質としてもよい。
第3の例では、周囲ノイズを解析した結果に応じて、周囲ノイズのスペクトルが集中している周波数帯域と重ならないように、着信メロディのスペクトルを移動させる。具体的には、着信メロディのキーを半音程度移調することにより、周囲ノイズのスペクトルが集中している周波数帯域と重ならないようにする。これにより、着信メロディは周囲ノイズに埋もれることなくユーザが確実に識別することができるようになる。
その他の例として、周囲ノイズが大きいときには着信メロディのテンポを遅くなるよう再生してもよい(ただし、ピッチは変更されない)。
【0017】
なお、周囲ノイズの解析は常時実行していてもよいが、常時解析するようにすると、電池の消耗が速くなり待ち受け時間が短縮されることから、着信があったときに周囲ノイズを取り込んで解析することが好適である。この際の周囲ノイズを検出するマイク18は、図示するように送話用と兼用するようにしてもよいが、独立して設けるようにしてもよい。
また、着信してからオフフックするまでは周囲ノイズの解析を行い、この解析結果に応じて時々刻々音質を制御するようにしてもよい。
さらに、周囲ノイズ対応パラメータを無線回線により基地局を介して配信する形態ではなく、予め携帯電話機1に周囲ノイズ対応パラメータをプリインストールしておく形態でもよい。
さらにまた、ノイズパラメータ創作の法則を見いだして、この法則に基づくノイズパラメータプログラムを携帯電話機1にインストールしておき、当該プログラムを実行することによりノイズパラメータを生成するようにしてもよい。
さらにまた、ノイズパラメータを変更した際の携帯電話機1の応答時間等の学習要素を、サーバにフィードバックして学習させることにより、サーバにおいてノイズパラメータが最適となるように編集を行うようにしてもよい。
さらにまた、相手の電話番号情報も付加されて着信した際には、電話番号情報別に設定されている相手に応じた着信メロディを放音するようにして、着信メロディにより相手を特定できるようにしてもよい。
【0018】
上記説明した本発明の第1の実施の電話装置では、配信されて記憶手段13に格納された楽音データを鑑賞用として再生することも可能とされている。
この場合には、携帯電話機1を楽音再生モードとして再生したい楽音データを選択するようにする。この際に、図示しない表示部には記憶手段13に格納されている楽音データの曲名等を表示して選択するようにする。その後に、再生を指示すると記憶手段13から読み出された楽音データは、MIDIデコーダ14を介して音源部16に供給されて楽音が生成されるようになる。生成された楽音は増幅部17で増幅されて、出力部20から放音される。
【0019】
この際に、携帯電話機1がおかれた環境によっては、再生楽音を聞きづらく良好に鑑賞することができない場合もある。そこで、前記着信音の音質を周囲ノイズに応じて制御するのと同様に、再生楽音の音質を周囲ノイズに応じて制御するようにする。この際の、制御部15により行われる音質制御の方法としては、前記した第1の例ないし第3の例およびその他の例に倣って制御するようにすればよい。これにより、再生楽音を鑑賞する際に、再生楽音は周囲ノイズに埋もれることなくユーザが良好に鑑賞することができるようになる。また、周囲ノイズがほとんどない状態では、再生楽音が周囲に騒音とならないようにソフトな音質とされたり、テンポが遅くされたりする制御が制御部15により行われる。
【0020】
ところで、再生楽音を鑑賞中に携帯電話機1に着信が入ることがあるが、この際には、再生楽音と異なる楽曲の楽音データや予め着信メロディとして定められた楽音データ、あるいは特定の電子音を生成するデータを音源部16に供給することにより、出力部20から放音される着信音を聴いたときに着信が入ったことをユーザに認識させるようにしてもよい。また、再生楽音を鑑賞中であることから、携帯電話機1が備えているバイブレータを振動させたり、表示部に着信が入った旨を表示したり、表示部の表示色を変えるようにして着信の報知をユーザに行うようにしてもよい。さらに、着信メロディを放音する際には、再生楽音の曲想と異なるスタイルとして識別できるようにしたり、あるいは、再生楽音の曲想と近いスタイルとして違和感を感じさせないようにしてもよい。
なお、着信を知らせないモードに設定して、気に入った曲名の再生楽音を鑑賞している際には、楽音鑑賞の邪魔をしないようにしてもよい。
【0021】
上記説明した本発明の第1の実施の電話装置では、配信される楽音データとしてカラオケデータを選択して記憶手段13にダウンロードし、携帯電話機1を用いてカラオケを行うこともできるようにされている。
この場合には、携帯電話機1をカラオケモードとして再生したい曲名のカラオケデータを選択するようにする。この際に、図示しない表示部には記憶手段13に格納されているカラオケデータの曲名等を表示して選択できるようにする。その後に、再生を指示すると記憶手段13から読み出されたカラオケデータは、MIDIデコーダ14を介して音源部16に供給されてカラオケの楽音が生成されるようになる。生成されたカラオケの楽音は増幅部17で増幅されて、出力部20から放音される。また、カラオケデータ中には歌詞データも含まれており、音源部16で生成されるカラオケの楽音に同期して、表示部に歌詞が順次表示されるようになされている。この際に、歌詞の色替えを楽音の進行にあわせて行うようにしてもよい。さらに、音源部16で生成されるカラオケの楽音における曲の移調を行うことによりキーを変更可能としてもよい。
【0022】
また、カラオケを行う際に携帯電話機1がおかれた環境によっては、カラオケの楽音を聞きづらく良好にカラオケを行うことができない場合もある。そこで、前記着信音の音質を周囲ノイズに応じて制御するのと同様に、カラオケの楽音の音質を周囲ノイズに応じて制御するようにする。この際の、制御部15により行われる音質制御の方法としては、前記した第1の例ないし第3の例およびその他の例に倣って制御するようにすればよい。これにより、カラオケを行う際に、カラオケの楽音は周囲ノイズに埋もれることなくカラオケに合わせてユーザが歌唱することができるようになる。そして、歌唱音声はマイク18に入力され、切換部19により制御部15側へ切り換えられ、音源部16で生成された楽音にミキシングされ、増幅部17で増幅されて出力部20から楽音と共に放音される。また、周囲ノイズがほとんどない状態では、カラオケの楽音および歌唱音声が周囲に騒音とならないようにソフトな音質とされたり、テンポが遅くされたりする制御が制御部15により行われる。さらに、歌唱音声に音源部16においてエコーを付加したり、エフェクトを付加するようにしてもよい。
【0023】
ところで、カラオケを行っている際に携帯電話機1に着信が入ることがあるが、この際には、カラオケの楽音と異なる楽曲の楽音データや予め着信メロディとして定められた楽音データ、あるいは特定の電子音を生成するデータを音源部16に供給することにより、出力部20から放音される着信メロディを聴いたときに着信が入ったことをユーザに認識させるようにしてもよい。また、カラオケ中であることから、携帯電話機1が備えているバイブレータを振動させたり、表示部に着信が入った旨を表示したり、表示部の表示色を変えるようにして着信の報知をユーザに行うようにしてもよい。さらに、着信メロディを放音する際には、カラオケの楽音の曲想と異なるスタイルとして識別できるようにしたり、あるいは、カラオケの楽音の曲想と近いスタイルとして違和感を感じさせないようにしてもよい。
なお、着信を知らせないモードに設定して、気に入った曲名のカラオケを行っている際には、カラオケに集中させるようにしてもよい。
【0024】
次に、本発明の電話装置を携帯電話機に適用した際の第2の実施の形態を説明するための図を図2に示す。図2に示す構成では、配信される楽音データとしてカラオケデータを選択して記憶手段13にダウンロードし、携帯電話機1を用いてカラオケを行う際に、他の装置と連携してカラオケを行えるようにしている。この際のカラオケデータは、楽音データや歌詞データおよび背景映像データにより構成されている。
図2に示す構成は図1に示す構成にFMトランスミッタ3を付加しただけであるので、FMトランスミッタ3を除く部分の説明は省略する。FMトランスミッタ3は、音源部16から出力されるミキシングされたカラオケの楽音およびマイク18から入力された歌唱音声を、FM変調して近接配置されたテレビ付きカーナビゲーション装置やカーテレビに送信している。さらに、FMトランスミッタ3には、図示していないが配信された歌詞データおよび背景映像データも供給され、カラオケの楽音および歌唱音声と共にテレビ信号とされて送信されるようになる。
【0025】
FMトランスミッタ3から送信されたテレビ信号は、近接配置されたカーナビゲーション装置やカーテレビで受信され、そのモニターに背景映像および歌詞データが表示されると共に、カラオケの楽音および歌唱音声がスピーカから放音されるようになる。
なお、カラオケを行う場合は、携帯電話機1をカラオケモードとして再生したい曲名のカラオケデータを選択するようにする。この際に、図示しない表示部には記憶手段13に格納されているカラオケデータの曲名等を表示して選択するようにする。その後に、再生を指示すると記憶手段13から読み出されたカラオケデータは、MIDIデコーダ14を介して音源部16に供給されてカラオケの楽音が生成されるようになる。生成されたカラオケの楽音は増幅部17で増幅されて、出力部20から放音される。また、音源部16で生成されるカラオケの楽音に同期して、歌詞データが記憶手段13から順次読み出されてFMトランスミッタ3に供給される。さらに、選択された楽音用の背景映像データが記憶手段13から読み出されてFMトランスミッタ3に供給される。これにより、FMトランスミッタ3から、カラオケの楽音、歌唱音声、歌詞データおよび背景映像データからなるテレビ信号が送信されるようになる。
なお、FMトランスミッタ3から送信されたテレビ信号を受信する受信装置は、テレビ付きカーナビゲーション装置やカーテレビに限らず、テレビ信号を受信できる機能を有する機器であればどのような機器でもよい。
【0026】
以上説明した本発明の電話装置において、ユーザが特に好む楽音を着信メロディとして設定した場合には、他の楽音が着信メロディとして放音された場合より認識率を高くすることができる。したがって、ユーザが特に好む楽音を着信メロディとして設定した場合には、より小さな音量で放音しても着信したことを識別することができるため、周囲に影響を与えにくくすることができる。
なお、本発明の電話装置において、内蔵される音源部の音源方式としては、FM音源方式、波形メモリ音源(PCM音源)方式、物理モデル音源方式等とすることができ、音源部の構成としてはDSP等を用いたハードウェア音源でも、音源プログラムを実行させるソフトウェア音源でもよい。
また、楽音データはMIDIデータとして配信すると説明したが、本発明はこれに限ることはなく、他のデータ形式で楽音データを配信するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、楽音データと共に配信された周囲ノイズ対応パラメータを記憶し、着信があった際に放音される着信音の音質を、そのときの周囲ノイズから着信音を識別できるように制御している。この際の制御は、記憶されている周囲ノイズ対応パラメータの中から最適のパラメータを選択して、この選択されたパラメータにより着信音の音質を制御するようにしている。これにより、着信音が周囲ノイズの中に埋もれることなく識別することが可能となる。また、周囲ノイズがほとんどない環境では、着信音が周囲に対して騒音とならないように、例えばソフトな音質に制御されるようになる。なお、周囲ノイズ対応パラメータが配信される形態の場合は、周囲ノイズ対応パラメータを予め用意したり演算して生成する必要をなくすことができる。
さらに、配信された楽音データは鑑賞用として再生することも可能とされており、楽音データを再生している際には周囲ノイズがあっても再生された楽音を鑑賞できるように楽音の音質を制御するようにしている。この際の制御は、記憶されている周囲ノイズ対応パラメータの中から最適のパラメータを選択して、この選択されたパラメータにより楽音の音質を制御するようにしている。これにより、再生された楽音が周囲ノイズの中に埋もれることなく鑑賞することが可能となる。また、周囲ノイズがほとんどない環境では、再生された楽音が周囲に対して騒音とならないように、例えばソフトな音質に制御されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電話装置を携帯電話機に適用した際の第1の実施の形態を説明するための図である。
【図2】 本発明の電話装置を携帯電話機に適用した際の第2の実施の形態を説明するための図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機、2 基地局、2a アンテナ、3 トランスミッタ、10 アンテナ、11 送受信機部、12 電話機能部、13 記憶手段、14 MIDIデコーダ、15 制御部、16 音源部、17 増幅部、18 マイク、19 切換部、20 出力部

Claims (3)

  1. 着信音を発生させるための楽音データ、および、カラオケを行うための楽音データと歌詞データと背景画像データとにより構成されたカラオケデータを外部のサーバから受信する受信手段と、
    該受信手段により受信した前記楽音データおよび前記カラオケデータを記憶する記憶手段と、
    着信があった際には、前記記憶手段に記憶されている前記着信音を発生させるための楽音データを選択して再生することにより着信音を出力すると共に、カラオケを行う際には、前記記憶手段に記憶されている前記カラオケを行うためのカラオケデータに含まれる楽音データを選択して再生しマイクからの信号を電話機能側から切り換えることにより供給され歌唱音声とミキングして出力する音源部と、
    カラオケを行う際には、前記音源部でミキシングされた楽音データおよび歌唱音声、前記歌詞データ、前記背景画像データで構成されるテレビ信号を生成し送信するテレビ信号送信手段と、
    を備えることを特徴とする電話装置。
  2. 前記受信手段により前記サーバからさらに受信された周囲ノイズ対応パラメータが前記記憶手段に記憶されており、周囲ノイズの性質を解析し、前記記憶手段に記憶された周囲ノイズ対応パラメータの中から該周囲ノイズの性質に応じて最適の周囲ノイズ対応パラメータを選択して、該選択された周囲ノイズ対応パラメータにより、前記音源部から出力される着信音の音質を、周囲ノイズと識別可能となるよう制御する制御部が、さらに備えられていることを特徴とする請求項1記載の電話装置。
  3. 前記周囲ノイズ対応パラメータにより、前記着信音における楽音特性のアタック、ディレイ、サスティン、リリース/ディケィのうちの少なくとも1つのパラメータが制御されることを特徴とする請求項2記載の電話装置。
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