JP3952639B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタあるいはインクジェットプロッタなどのインクジェット記録装置に関するものである。さらに詳しくは、インクジェット記録装置における駆動信号の生成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタやインクジェットプロッタなどといったインクジェット記録装置では、図9に示すように、装置本体2側に形成した駆動信号生成回路8′において、波形生成回路80′が生成した駆動信号COMを、たとえばプッシュプル接続したトランジスタなどを用いた電流増幅回路89で増幅してから、キャリッジ上に搭載した記録ヘッド10に出力している。この記録ヘッド10の側には、圧力発生室内のインクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子17、および記録データに基づいて複数の圧力発生素子17のいずれを駆動するかを選択するヘッド駆動回路18が構成され、このヘッド駆動回路18によって選択された圧力発生素子17に駆動信号COMが印加される。その結果、選択された圧力発生素子17は、対応する圧力発生室内のインクを加圧してノズル開口からインク滴として吐出させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のインクジェット装置では、記録ヘッド10に形成されている全ての圧力発生素子17に対して共通の駆動信号COMを印加するため、全てのノズル開口から最適な状態でインク滴が吐出されるとは限らないという問題点がある。たとえば、圧力発生素子17に対して同一の駆動信号COMを印加しても、インク流路の構造などに起因して、複数のノズル開口のうち、特定のノズル開口から吐出されるインク滴重量が少ない場合がある。また、記録の品位を向上させることを目的に、複数のノズル開口のうち、特定のノズル開口に対しては、吐出されたインク滴が記録用紙などの上に着弾するタイミングを現状よりも速くしたいという場合、あるいは現状より遅くしたいという場合があっても、このような状況に対応することができない。
【0004】
そこで、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に駆動信号生成回路8′を構成し、各々の駆動信号生成回路8′で駆動信号COMをそれぞれ生成して、それを複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加することが考えられる。しかしながら、このような構成を採用すると、回路構成がかなり複雑になってコストが上昇するという問題点がある。また、複数の駆動信号生成回路8′を形成した場合には、たとえ同一の構造に形成しても、各回路間で電気的特性がばらつくことを避けることができないため、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に所望の駆動信号COMを印加することが困難である。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、回路構成が複雑化するのを必要最小限にとどめながら、複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に所望の駆動信号を印加することにより記録の品位を向上することのできるインクジェット記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、圧力発生室内のインクを加圧することによりノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子、および記録データに基づいて前記複数の圧力発生素子のいずれに駆動信号を印加するかを選択するヘッド駆動回路を備える記録ヘッドと、前記ヘッド駆動回路に前記駆動信号を出力する駆動信号生成手段とを有するインクジェット記録装置において、前記駆動信号生成手段は、電位が時系列的に変化する原波形を生成する原波形生成手段と、該原波形生成手段が生成した前記原波形から所定の電位を選択して、前記複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の前記駆動信号を生成する複数の電位選択手段とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明においては、原波形生成手段によって原波形を生成し、この原波形から複数の電位選択手段の各々が所定の電位を選択して、複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の前記駆動信号を生成する。このため、特定のノズル開口に対して異なる駆動信号を印加して各ノズル開口から吐出されるインク滴重量のばらつきを抑えることができるので、記録の品位を向上することができる。また、特定のノズル開口に対して異なる駆動信号を印加することができるので、特定のノズル開口に対しては、吐出されたインク滴が記録用紙などの上に着弾するタイミングを他のノズル開口よりも速く、あるいは遅くすることにより、記録の品位を向上させることもできる。また、複数の駆動信号を生成するといっても、1つの原波形生成手段が生成した原波形から複数の駆動信号を生成するので、複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に駆動信号生成手段を形成する場合と違って、簡素な回路構成で済む。従って、コストの上昇を必要最小限にとどめることができる。また、1つの原波形生成手段が生成した原波形から複数の駆動信号を生成するので、複数の駆動信号生成回路を形成する場合と違って、回路毎の電気的特性のばらつきに起因して各駆動信号の波形にばらつきが発生するという問題を回避できる。
【0008】
本発明において、前記複数の電位選択手段は、たとえば、各々、サンプリング信号に基づいて前記原波形から所定の電位を選択して保持することにより前記駆動信号を生成するサンプルホールド回路を有する。このような構成であれば、複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に電位選択手段を形成するといっても、かなり簡素な回路構成で済むので、安価である。また、回路構成を簡素化できる分、動作速度が速いので、原波形から所定の電位を順次選択するのを高速に行うことができるので、一つの原波形から多数の駆動信号を生成することができる。
【0009】
本発明において、前記原波形生成手段は、前記原波形の電位変化を規定する波形データを記憶する波形データ記憶手段と、該波形データ記憶手段が記憶している前記波形データにデジタル−アナログ変換を施して前記原波形を生成するデジタル−アナログ変換手段とを備えていることが好ましい。このような構成であれば、電位が複雑に変化するような原波形であっても容易に形成することができる。
【0010】
本発明において、前記波形データ記憶手段は、前記複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の前記駆動信号の各々の波形を規定する複数の波形データを記憶しておく複数の波形データ記録領域を有していることが好ましい。
【0011】
本発明において、前記複数の駆動信号の中には、略同一の波形が互いに時間的なずれをもって出現する駆動信号が含まれていることがある。また、前記複数の駆動信号の中には、電位の変化が全く異なる非同期の駆動信号が含まれていることもある。
【0012】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明を適用したインクジェット記録装置を説明する。
【0013】
[実施の形態1]
(インクジェット記録装置の全体構成)
図1は、インクジェット記録装置の要部を示す斜視図である。
【0014】
図1に示すように、インクジェット記録装置1では、キャリッジ110がタイミングベルト102を介してキャリッジ機構12のキャリッジモータ13に接続され、ガイド部材140に案内されて記録用紙150の紙幅方向に往復動するように構成されている。また、インクジェット記録装置1には、紙送りローラ160を用いた紙送り機構11も形成されている。キャリッジ110は記録用紙150と対向する面、この図に示す例では下面にインクジェット式の記録ヘッド10が取り付けられている。記録ヘッド10はキャリッジ110の上部に載置されているインクカートリッジ170からインクの補給を受けてキャリッジ110の移動に合わせて記録用紙150にインク滴を吐出してドットを形成し、記録用紙150に画像や文字を印刷する。また、インクジェット記録装置1の非印刷領域(非記録領域)には、キャッピング装置180が構成され、印刷の休止中に記録ヘッド10のノズル開口を封止する。従って、印刷の休止中、インクから溶媒が飛散することによってインクが増粘あるいはインク膜を形成することを抑制して、印刷の休止中にノズルに目詰まりが発生するのを防止できる。また、キャッピング装置180は、印刷動作中に行われるフラッシング動作による記録ヘッド10からのインク滴を受ける。キャッピング装置180の近傍にはワイピング装置19が配置され、このワイピング装置19は、記録ヘッド10の表面をブレードなどでワイピングすることにより、そこに付着したインク滴や紙粉を拭き取るように構成されている。
【0015】
図2は、本形態のインクジェット記録装置1の機能ブロック図である。なお、インクジェット記録装置1の記録ヘッド10には多数のノズル開口が形成され、これらのノズル開口のそれぞれに圧力発生素子が1:1で形成されているが、ここでは、説明の簡略化のために、駆動信号COMの生成などに関する説明では、記録ヘッド10には4つのノズル開口が形成され、これらのノズル開口のそれぞれ圧力発生素子17が1つずつ対応しているものと図示し、説明を行う。
【0016】
図2において、インクジェット記録装置1は、装置本体2、キャリッジ機構12、紙送り機構11、および記録ヘッド10から構成されている。紙送り機構11は、図1を参照して説明したように、紙送りモータ(図示せず。)および紙送りローラ160などからなり、記録紙150などの記録媒体を順次送り出して副走査を行うものである。キャリッジ機構12は、記録ヘッド10を搭載するキャリッジ110と、このキャリッジ110をタイミングベルト102を介して走行させるキャリッジモータ13などからなり、記録ヘッド10を主走査させるものである。
【0017】
装置本体2は、ホストコンピュータ(図示せず。)などからの多値階層情報を含む記録情報(画像データ)などを受信するインターフェース3と、多値階層情報を含む記録データなどの各種データの記憶を行うRAM4と、各種データ処理を行うためのルーチンなどを記憶したROM5と、CPUなどからなる制御部6と、発振回路7と、ドットパターンデータに展開された記録データSIを記録ヘッド10に送信するなどの機能を担うインターフェース9とを備えている。
【0018】
このように構成したインクジェット記録装置1では、ホストコンピュータなどから送られた多値階層情報を含む記録情報はインターフェース3を介して記録装置内部の受信バッファ4Aに保持される。受信バッファ4Aに保持された記録データは、コマンド解析が行われてから中間バッファ4Bへ送られる。中間バッファ4B内では、制御部6によって中間コードに変換された中間形式としての記録データが保持され、各文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、フォントのアドレスなどが付加される処理が制御部6によって実行される。次に、制御部6は、中間バッファ4B内の記録データを解析し、後述するように階層データをデコード化した後の2値化されたドットパターンデータを出力バッファ4Cに展開し、記憶させる。
【0019】
記録ヘッド10の1スキャン分に相当するドットパターンデータが得られると、このドットパターンデータは、インターフェース9を介して記録ヘッド10にシリアル転送される。出力バッファ4Cから1スキャン分に相当するドットパターンデータが出力されると、中間バッファ4Bの内容が消去されて、次の中間コード変換が行われる。ここで、ドットパターンデータに展開された記録データは、後述するように、各ノズル毎の階調データとして、たとえば2ビットで構成される。
【0020】
記録ヘッド10は、副走査方向にたとえば48個などの多数のノズル開口を有し、所定のタイミングで各ノズル開口からインク滴を吐出させるものである。この記録ヘッド10には、シフトレジスタ13、ラッチ回路14、レベルシフタ15およびスイッチ回路16からなるヘッド駆動回路18(ヘッド駆動手段)が構成されている。装置本体2の側でドットパターンデータに展開された記録データは、発振回路7からのクロック信号(CLK)に同期して、インターフェース9からシフトレジスタ13にシリアル転送される。このシリアル転送された記録データSIは、一旦、ラッチ回路14によってラッチされる。ラッチされた記録データSIは、電圧変換器であるレベルシフタ15によって、スイッチ回路16を駆動できる電圧、たとえば数十ボルト程度の所定の電圧にまで変換される。所定の電圧まで変換された記録データSIはスイッチ回路16に与えられる。スイッチ回路16の入力側には、駆動信号生成回路8(駆動信号生成手段)が生成した駆動信号COMが印加されており、スイッチ回路16の出力側には、圧力発生素子17としての圧電振動子が接続されている。
【0021】
記録データSIは、スイッチ回路16の動作を制御する。たとえば、スイッチ回路16に加わる記録データが「1」である期間中は、駆動信号COMが圧力発生素子17に印加され、この信号に応じて圧力発生素子17は伸縮を行う。その結果、圧力発生室(図示せず。)のインクが加圧されてノズル開口(図示せず。)から吐出される。一方、スイッチ回路16に加わる記録データが「0」である期間中は、圧電振動子17への駆動信号COMの供給が遮断されるので、インク滴の吐出が行われない。
【0022】
(駆動信号生成回路8の構成)
図3は、駆動信号生成回路に形成されている原波形生成回路の構成を示すブロック図である。図4は、この原波形生成回路において駆動信号に含まれる各パルスを生成していく過程を示す説明図である。図5は、この原波形生成回路においてデータ信号を用いてメモリにスルーレートを設定する場合の各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0023】
図2において、駆動信号生成回路8は、信号生成用制御部81と、この信号生成用制御部81による制御の下、電位が時系列的に変化する原波形MSを生成する原波形生成回路82(原波形生成手段)と、この原波形生成回路82が生成した原波形MSから所定の電位を選択して、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の駆動信号COM(COM1〜COM4)を生成する複数の電位選択回路83(電位選択手段)と、電圧増幅回路87と、電流増幅回路88とを有している。複数の電位選択回路83には、各々、アナログスイッチ831およびキャパシタ832を備えるサンプルホールド回路830が構成され、このサンプルホールド回路830は、各々、信号生成用制御部81から出力されてくるサンプリング信号SP1〜SP4に基づいて、原波形MSから所定の電位を選択して保持することにより、複数の圧力発生素子17の一素子毎、あるいは複数素子毎に駆動信号COM1〜COM4を生成する。このようにして生成された各駆動信号COM1〜COM4は、電圧増幅回路87によって電圧増幅された後、電流増幅回路88で電流増幅され、しかる後にヘッド駆動回路18に出力される。
【0024】
原波形生成回路82は、図3、図4および図5に示すように、信号生成用制御部81からの信号を受け取って記録するメモリ86、このメモリ86の内容を読み出して一時的に保持する第1のラッチ822、この第1のラッチ822の出力と後述するもう一つの第2のラッチ824の出力とを加算する加算器823、第2のラッチ84の出力をアナログデータに変換するD/A変換器825(デジタル−アナログ変換手段)が形成されている。メモリ86は、原波形MSの波形を決める所定のパラメータを記憶しておく波形データ記憶手段である。後述するように、原波形MSの波形は、予め信号生成用制御部81から受け取った所定のパラメータにより決定される。すなわち、原波形生成回路82は、クロック信号801、802、803、データ信号830、アドレス信号810、811、812、813、およびリセット信号820を受け取る。
【0025】
このように構成した原波形生成回路82においては、図4に示すように、原波形MSの生成に先立って、信号生成用制御部81の電圧変化量を示すいくつかのデータ信号と、そのデータ信号のアドレスとがクロック信号801に同期して、原波形生成回路82のメモリ86に出力される。データ信号830は、図5に示すように、クロック信号801を同期信号とするシリアル転送により、データをやり取りする構成になっている。すなわち、信号生成用制御部81から所定の電圧変化量を転送する場合には、まず、クロック信号801に同期して複数ビットのデータ信号を出力し、その後、このデータを格納するアドレスをイネーブル信号840に同期してアドレス信号810〜813として出力する。メモリ86は、このイネーブル信号840が出力されたタイミングでアドレス信号を読み取り、受け取ったデータをそのアドレスに書き込む。アドレス信号810〜813は4ビットの信号なので、最大16種類の電圧変化量をメモリ86に記憶することができる。なお、データの最上位のビットは符号として用いられている。
【0026】
各アドレスA、B、・・・への電圧変化量の設定が終了した後、アドレスBがアドレス信号810〜813に出力されると、最初のクロック信号802により、このアドレスBに対応した電圧変化量ΔV1が第1のラッチ822により保持される。この状態で、次にクロック信号803が出力されると、第2のラッチ824の出力に第1のラッチ822の出力が加算された値が、第2のラッチ824に保持される。すなわち、図4に示すように、一旦、アドレス信号に対応したスルーレートが選択されると、その後、クロック信号803を受けるたびに、第2のラッチ824の出力は、その電圧変化量に従って増減する。アドレスBに格納された電圧変化量ΔV1とクロック信号803の単位時間ΔTにより駆動波形のスルーレートが決まる。なお、増加か減少かは、各アドレスに格納されたデータの符号により決定される。
【0027】
図4に示した例では、アドレスAには、電圧変化量として値0、すなわち、電圧を維持する場合の値が格納されている。従って、クロック信号802によりアドレスAが有効となると、原波形MSの波形は、増減のないフラットな状態に保たれる。また、アドレスCには、原波形MSのスルーレートを決定するために、単位時間ΔT当たりの電圧変化量ΔV2が格納されている。従って、クロック信号802によりアドレスCが有効になった後は、この電圧ΔV2ずつ電圧が低下していくことになる。このように制御部6からアドレス信号とクロック信号とを出力するだけで、原波形MSの波形を自由に制御できる。
【0028】
本形態では、D/A変換器825で変換されたアナログ信号(原波形MS)は、信号生成用制御部81から出力されたサンプリング信号SP1〜SP4に基づいてサンプルホールド回路83のアナログスイッチ831がオンすることにより、原波形MSから所定の電位が選択され、選択された電位は、キャパシタ832に順次保持されながら電圧増幅回路87に出力される。この電圧増幅回路87で電圧増幅された駆動信号COM1〜COM4は、それぞれ電流増幅回路88に出力され、ここで電流増幅された後、電流増幅された駆動信号COM1〜COM4は、ヘッド駆動回路18のスイッチ回路16に出力される。
【0029】
このように構成した駆動信号生成回路8において、1つの原波形MSから4つの駆動信号COM1〜COM4を生成していく様子を、図6を参照して説明する。
【0030】
図6は、本形態のインクジェット記録装置1の駆動信号生成回路8において、1つの原波形MSから4つの駆動信号COM1〜COM4を生成していく様子を示すタイミングチャートである。ここで、図6(A)はサンプルホールド回路83を制御するためのサンプリング信号SP1〜SP4を示すタイミングチャート、図6(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、4つの駆動信号COM1〜COM4の波形を示すタイミングチャート、図6(F)は、これらの4つの駆動信号COM1〜COM4を生成するのに用いた原波形MSの電位変化を示すタイミングチャートである。
【0031】
まず、信号生成用制御部81から各サンプルホールド回路830のアナログスイッチ831には、図6(A)に示すサンプリング信号SP1〜SP4が出力され、各アナログスイッチ831は、サンプリング信号SP1〜SP4によって順次、オンする。本形態では、図6(B)、(C)、(D)、(E)に示す4つの駆動信号COM1〜COM4(アナログ波形)を生成するので、原波形MSとしては、図6(F)に示す信号が原波形生成回路82から出力される。
【0032】
このような原波形MSおよびサンプリング信号SP1〜SP4を用いて4つの駆動信号COM1〜COM4を生成していくには、まず、時刻t11ではサンプリング信号SP1によって第1系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t11における電位が充電され保持される。次に、時刻t12ではサンプリング信号SP2によって第2系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t12における電位が充電され保持される。次に、時刻t13ではサンプリング信号SP3によって第3系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t13における電位が充電され保持される。次に、時刻t14ではサンプリング信号SP4によって第4系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t14における電位が充電され保持される。
【0033】
次に、時刻t15では、再びサンプリング信号SP1によって第1系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t15における電位が充電され保持される。次に、時刻t16では、再び、サンプリング信号SP2によって第2系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t16における電位が充電され保持される。次に、時刻t17では、再び、サンプリング信号SP3によって第3系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t17における電位が充電され保持される。次に、時刻t18では、再び、サンプリング信号SP4によって第4系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t18における電位が充電され保持される。
【0034】
以降、時刻t19、t20、t21、t22・・・において同様な動作が行われる結果、各系列の電圧増幅回路87からは、図6(B)〜(E)に示す駆動信号COM1〜COM4が電圧増幅された信号が出力され、その後、電流増幅回路88で電流増幅されてヘッド駆動回路18のスイッチ回路16に印加される。
【0035】
ここで、各駆動信号COM1〜COM4は、電位がわずかに異なるが、略同一の波形が互いに時間的なずれをもって出現している。従って、各系列の圧力発生素子17には、わずかに異なるタイミングで各駆動信号COM1〜COM4に含まれる駆動パルスが印加されることになる。
【0036】
以上説明したように、本形態のインクジェト記録装置1では、原波形生成回路82によって原波形を生成し、この原波形MSから各電位選択回路83のサンプルホールド回路830が所定の電位を選択して、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の駆動信号COM1〜COM4を生成する。ここで、各駆動信号COM1〜COM4は、略同一の波形が互いに時間的なずれをもって出現する波形を有しているので、たとえば、駆動信号COM1が圧力発生素子17に印加される第1系列目のノズル開口に比較して、駆動信号COM4が圧力発生素子17に印加される第4系列目のノズル開口からは、インク滴がわずかに遅れて吐出されることになる。その結果、特定のノズル開口からはインク滴が記録用紙などの上に着弾するタイミングを速く、特定のノズル開口からはインク滴が記録用紙などの上に着弾するタイミングを遅くすることにより、より高精細な記録を行えるなど、記録の品位を向上させることができる。
【0037】
また、複数の駆動信号COM1〜COM4を生成するといっても、1つの原波形生成回路82が生成した原波形MSから複数の駆動信号COM1〜COM4を生成するので、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に駆動信号生成回路を形成する場合と違って、簡素な回路構成で済む。従って、コストの上昇を必要最小限にとどめることができる。また、1つの原波形生成回路82が生成した原波形MSから複数の駆動信号COM1〜COM4を生成するので、複数の駆動信号生成回路を形成する場合と違って、回路毎の電気的特性のばらつきに起因して各駆動信号COM1〜COM4の波形にばらつきが発生するという問題を回避できる。
【0038】
さらに、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に電位選択回路83を形成するといっても、アナログスイッチ831とキャパシタ832を備えるサンプルホールド回路830であれば、かなり簡素な回路構成で済むので、安価である。また、回路構成を簡素化できる分、動作速度が速いので、原波形MSから所定の電位を順次選択するのを高速に行うことができるので、一つの原波形MSから多数の駆動信号COM1〜COM4を生成することができ、かつ、このように高速動作が可能であれば、各駆動信号COM1〜COM4の発生に遅延が生じるという問題も発生しない。
【0039】
さらにまた、本形態では、原波形生成回路82として、原波形の電位変化を規定する波形データを記憶する波形データ記憶用のメモリ86と、このメモリ86が記憶している波形データにデジタル−アナログ変換を施して原波形MSを生成するD/A変換器825とを備えているものを用いるので、電位が複雑に変化するような原波形MSであっても容易に形成することができる。
【0040】
しかも、駆動信号生成回路8全体を記録ヘッド10の側に構成したので、記録装置本体と記録ヘッド10を接続するフレキシブル基板100を転送するデータの種類が少なくて済む。また、フレシシブル基板100を介して駆動信号COMを記録ヘッド10に転送しなくてよいので、フレシシブル基板100の寄生インダクタンスなどの影響で駆動信号COMの波形が歪むことがない。
【0041】
[実施の形態2]
図7は、本形態のインクジェット記録装置1の機能ブロック図である。図8は、本形態のインクジェット記録装置1の駆動信号生成回路8において、1つの原波形MSから4つの駆動信号COM1〜COM4を生成していく様子を示すタイミングチャートである。ここで、図8(A)はサンプルホールド回路を制御するためのサンプリング信号SP1〜SP4を示すタイミングチャート、図8(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、4つの駆動信号COM1〜COM4の波形を示すタイミングチャート、図8(F)は、これらの4つの駆動信号COM1〜COM4を生成するのに用いた原波形MSの電位変化を示すタイミングチャートである。なお、本形態のインクジェット記録装置1は、実施の形態1に係るインクジェット記録装置と基本的な構成が同一であるので、共通する機能を有する部分については同一の符号を付して図7に示すことにして、それらの説明を省略する。
【0042】
本形態の駆動信号生成回路8も、信号生成用制御部81と、電位が時系列的に変化する原波形MSを生成する原波形生成回路82と、この原波形生成回路82が生成した原波形から所定の電位を選択して、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の駆動信号COM(COM1〜COM4)を生成する複数の電位選択回路83と、電圧増幅回路87と、電流増幅回路88とを有している。ここで、複数の電位選択回路83には、各々、アナログスイッチ831およびキャパシタ832を備えるサンプルホールド回路830が構成され、このサンプルホールド回路830は、各々、信号生成用制御部81から出力されてるサンプリング信号SP1〜SP4に基づいて、原波形MSから所定の電位を選択して保持することにより、複数の圧力発生素子17の一素子毎、あるいは複数素子毎に駆動信号COM1〜COM4を生成する。このようにして生成された各駆動信号COM1〜COM4は、電圧増幅回路87によって電圧増幅された後、電流増幅回路88で電流増幅され、しかる後にヘッド駆動回路18に出力される。
【0043】
ここで、原波形生成回路82には、図3、図4および図5を参照して説明したように、メモリ86の内容を読み出して一時的に保持する第1のラッチ822、この第1のラッチ822の出力と後述するもう一つの第2のラッチ824の出力とを加算する加算器823、第2のラッチ84の出力をアナログデータに変換するD/A変換器825が形成されている点では、実施の形態1と同様である。
【0044】
但し、本形態では、メモリ86には4つの記録領域861、862、863、864が形成され、これらの4つの記録領域861、862、863、864には、各駆動信号COM1〜COM4の各波形を規定する波形データがそれぞれ記憶されている。このため、本形態では、信号生成用制御部81から出力されてくるデータ選択信号TM1〜TM4に基づいて、4つの記録領域861、862、863、864から、各駆動信号COM1〜COM4の波形データを順次、読み出して、図8(F)に示す原波形MSを形成する。
【0045】
次に、1つの原波形MSから、図8(B)〜(E)に示す4つの駆動信号COM1〜COM4を生成していく様子を、図8を参照して説明する。
【0046】
まず、信号生成用制御部81から各サンプルホールド回路830のアナログスイッチ831には、図8(A)に示すサンプリング信号SP1〜SP4が出力され、各アナログスイッチ831は、サンプリング信号SP1〜SP4によって順次、オンする。また、本形態では、図8(B)、(C)、(D)、(E)に示す4つの駆動信号COM1〜COM4(アナログ波形)を生成するので、原波形MSとしては、図8(F)に示す信号が原波形生成回路82から出力される。
【0047】
このような原波形MSおよびサンプリング信号SP1〜SP4を用いて4つの駆動信号COM1〜COM4を生成していくには、まず、時刻t21ではサンプリング信号SP1によって第1系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t21における電位が充電され保持される。次に、時刻t22ではサンプリング信号SP2によって第2系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t22における電位が充電され保持される。次に、時刻t23ではサンプリング信号SP3によって第3系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t23における電位が充電され保持される。次に、時刻t24ではサンプリング信号SP4によって第4系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t24における電位が充電され保持される。
【0048】
次に、時刻t25では、再びサンプリング信号SP1によって第1系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t25における電位が充電され保持される。次に、時刻t26では、再び、サンプリング信号SP2によって第2系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t26における電位が充電され保持される。次に、時刻t27では、再び、サンプリング信号SP3によって第3系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t27における電位が充電され保持される。次に、時刻t28では、再び、サンプリング信号SP4によって第4系列目のアナログスイッチ831がオンし、この系列のキャパシタ832には、原波形MSの時刻t28における電位が充電され保持される。
【0049】
以降、時刻t29、t30、t31、t32・・・において同様な動作が行われる結果、各系列の電圧増幅回路87からは、図8(B)〜(E)に示す駆動信号COM2〜COM4が電圧増幅された信号が出力され、その後、電流増幅回路88で電流増幅されてヘッド駆動回路18のスイッチ回路16に印加される。
【0050】
ここで、各駆動信号COM1〜COM4は、電位の変化が全く異なる非同期の駆動信号である。従って、各系列の圧力発生素子17は、互いに異なる挙動を行うながらノズル開口からインク滴を吐出する。
【0051】
以上説明したように、本形態のインクジェト記録装置1では、原波形生成回路82によって原波形を生成し、この原波形から各電位選択回路83のサンプルホールド回路830が所定の電位を選択して、複数の圧力発生素子17の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の駆動信号COM1〜COM4を生成する。ここで、各駆動信号COM1〜COM4は、電位の変化が全く異なる非同期の駆動信号であるため、各系列の圧力発生素子17は、互いに異なる挙動を行うながらノズル開口からインク滴を吐出する。従って、各ノズル開口から吐出されるインク滴重量のばらつきを,圧力発生素子17に印加される駆動信号COM1〜COM4の波形によって解消することができるので、品位の高い記録を行うことができる。
【0052】
また、複数の駆動信号COM1〜COM4を生成するといっても、1つの原波形生成回路82が生成した原波形MSから複数の駆動信号COM1〜COM4を生成するため、簡素な回路構成で済むので、コストの上昇を必要最小限にとどめることができる。さらに、1つの原波形生成回路82が生成した原波形MSから複数の駆動信号COM1〜COM4を生成するので、複数の駆動信号生成回路を形成する場合と違って、回路毎の電気的特性のばらつきに起因して各駆動信号COM1〜COM4の波形にばらつきが発生するという問題を回避できるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェット記録装置では、原波形生成手段によって原波形を生成し、この原波形から複数の電位選択手段の各々が所定の電位を選択して、複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の前記駆動信号を生成する。このため、特定のノズル開口に対して異なる駆動信号を印加して各ノズル開口から吐出されるインク滴重量のばらつきを抑えることなどができるので、記録の品位を向上することができる。また、複数の駆動信号を生成するといっても、1つの原波形生成手段が生成した原波形から複数の駆動信号を生成するので、複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に駆動信号生成手段を形成する場合と違って、簡素な回路構成で済む。従って、コストの上昇を必要最小限にとどめることができる。さらに、1つの原波形生成手段が生成した原波形から複数の駆動信号を生成するので、複数の駆動信号生成回路を形成する場合と違って、回路毎の電気的特性のばらつきに起因して各駆動信号の波形にばらつきが発生するという問題を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るインクジェット記録装置の斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の機能ブロック図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置の駆動信号生成回路の原波形生成回路の構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す原波形生成回路において駆動信号に含まれる各パルスを生成していく過程を示す説明図である。
【図5】図3に示す原波形生成回路においてデータ信号を用いてメモリに電圧変化量を設定する場合の各信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】(A)は、図1に示すインクジェット記録装置の駆動信号生成回路において、サンプルホールド回路を制御するためのサンプリング信号を示すタイミングチャート、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、4つの駆動信号の波形を示すタイミングチャート、(F)は、これらの4つの駆動信号を生成するのに用いた原波形の電位変化を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録装置の機能ブロック図である。
【図8】(A)は、図7に示すインクジェット記録装置の駆動信号生成回路において、サンプルホールド回路を制御するためのサンプリング信号を示すタイミングチャート、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ、4つの駆動信号の波形を示すタイミングチャート、(F)は、これらの4つの駆動信号を生成するのに用いた原波形の電位変化を示すタイミングチャートである。
【図9】従来のインクジェット記録装置の駆動信号生成回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 装置本体
6 制御部
8 駆動信号生成回路(駆動信号生成手段)
10 記録ヘッド
13 シフトレジスタ
14 ラッチ回路
15 レベルシフタ
16 スイッチ回路
17 圧力発生素子
18 ヘッド駆動回路(ヘッド駆動手段)
81 制御部
82 原波形生成回路(原波形生成手段)
83 電位選択回路(電位選択手段)
87 電圧増幅回路
88 電流増幅回路
830 サンプルホールド回路
831 サンプルホールド回路のアナログスイッチ
832 サンプルホールド回路のキャパシタ
COM、COM1〜COM4 駆動信号
MS 原波形
SP1〜SP4 サンプリング信号
TM1〜TM4 データ選択信号

Claims (2)

  1. 圧力発生室内のインクを加圧することにより、ノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子と、
    記録データに基づいて、前記複数の圧力発生素子に駆動信号を印加するか否かを選択するヘッド駆動回路を備える記録ヘッドと、前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    を有するインクジェット記録装置であって、
    前記駆動信号生成手段は、前記原波形の所定の電圧変化量を規定する波形データを記憶する波形データ記憶手段と、
    当該波形データ記憶手段が記憶している当該波形データにデジタル−アナログ変換を施して、当該波形データに従って電位が単位時間で時系列的に変化する前記原波形を生成する原波形生成手段とを備え、
    前記駆動信号生成手段はさらに、複数のサンプルホールド回路を有し、当該サンプルホールド回路は、当該サンプルホールド回路を制御するサンプリング信号に基づいて、前記原波形生成手段が生成した前記原波形の電位から、所定のタイミングで所定の電位を選択し、当該選択された電位を所定時刻まで保持することによって、前記1つの原波形から、前記複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の前記駆動信号を生成し、
    前記ヘッド駆動回路は、前記記録データに基づいて、前記生成された複数の駆動信号が印加すべき前記圧力発生素子の1素子毎に、前記駆動信号を印加するか否かを選択し、
    前記複数のサンプルホールド回路によって生成された前記複数の駆動信号は、当該複数の駆動信号に含まれる波形に、電位の変化する時刻が当該複数の駆動信号間で全く異なり電位の変化する時刻が当該複数の駆動信号間で非同期である波形、を含む駆動信号が含まれていることを特徴とする、インクジェット記録装置。
  2. 圧力発生室内のインクを加圧することにより、ノズル開口からインク滴を吐出させる複数の圧力発生素子と、
    記録データに基づいて、前記複数の圧力発生素子に駆動信号を印加するか否かを選択するヘッド駆動回路を備える記録ヘッドと、前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    を有するインクジェット記録装置であって、
    前記駆動信号生成手段は、前記原波形の所定の電圧変化量を規定する波形データを記憶する波形データ記憶手段と、
    当該波形データ記憶手段が記憶している当該波形データにデジタル−アナログ変換を施して、当該波形データに従って電位が単位時間で時系列的に変化する前記原波形を生成する原波形生成手段とを備え、
    前記駆動信号生成手段はさらに、複数のサンプルホールド回路を有し、当該サンプルホールド回路は、当該サンプルホールド回路を制御するサンプリング信号に基づいて、前記原波形生成手段が生成した前記原波形の電位から、所定のタイミングで所定の電位を選択し、当該選択された電位を所定時刻まで保持することによって、前記1つの原波形から、前記複数の圧力発生素子の1素子毎あるいは複数の素子毎に印加すべき複数の前記駆動信号を生成し、
    前記ヘッド駆動回路は、前記記録データに基づいて、前記生成された複数の駆動信号が印加すべき前記圧力発生素子の1素子毎に、前記駆動信号を印加するか否かを選択し、
    前記複数のサンプルホールド回路によって生成された前記複数の駆動信号は、当該複数の駆動信号間で電位が略同一の波形が、当該複数の駆動信号間で互いに一定の時間的なずれをもって出現する波形からなる駆動信号が含まれることを特徴とする、インクジェット記録装置。
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