JP2000052570A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000052570A JP22347498A JP22347498A JP2000052570A JP 2000052570 A JP2000052570 A JP 2000052570A JP 22347498 A JP22347498 A JP 22347498A JP 22347498 A JP22347498 A JP 22347498A JP 2000052570 A JP2000052570 A JP 2000052570A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通信号の種類および共通信号線の数を増や
した分以上に、階調数の多値化を図ることのできるイン
クジェット記録装置を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置100におい
て、多値階調情報を含む印字データSI1、SI2が記
録ヘッドに入力されると、印字データSI1、SI2に
基づいて、スイッチ回路は、異なる波形をもって共通信
号線から時系列的に供給される第1および第2の駆動信
号COM1、CO2の第1パルスCOM11、COM2
1および第2パルスCOM12、COM22を各種組み
合わせて、それらを1記録周期内に圧電振動子に印加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタあるいはインクジェットプロッタなどのインクジ
ェット記録装置に関するものである。さらに詳しくは、
インクジェット記録装置において階調表現を行うための
駆動技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタやインクジェッ
トプロッタなどの各種インクジェット記録装置に用いら
れるインクジェットヘッドとしては、ノズル開口に連通
する圧力発生室の容積を変化させることによりインク滴
の吐出を行う形式のものが知られている。この種のイン
クジェット記録装置において階調表現を行うための駆動
方式として、たとえば、特開平9−174883号公報
には、系統毎に波形の異なるパルス(共通の駆動信号)
を供給する共通信号線を複数系統、形成し、1記録周期
毎にこれら複数系統の共通信号線のうち所定の共通信号
線を1つ選択することによって、所定の波形のパルスを
圧力発生素子に印加する構成が開示されている。ここ
で、圧力発生素子は、それに印加されるパルスの波形が
異なると、異なる重量のインク滴を吐出するので、階調
表現を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−17488
3号公報には階調表現が4値の例が記載され、アクチュ
エータの製造上あるいは温度特性のばらつきを考慮する
と6値以上に増やしても階調間でオーバーラップが生じ
るので、意味がないと記載されているが、インクジェッ
ト記録装置で行う階調表現に対してはより多値の階調化
が要求されている。また、近年は、アクチュエータやイ
ンクの品質が向上したので、6値以上の階調表現も技術
的には可能な状態にある。
【0004】しかしながら、特開平9−174883号
公報に記載の駆動方式で一層の多値階調化を行うには、
増やした階調数分だけ、共通信号線の数(共通の駆動信
号の種類)も増やさなければならないので、回路構成な
どが複雑になるという問題点がある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
共通の駆動信号の種類および共通信号線の数を増やした
分以上に、階調数の多値化を図ることのできるインクジ
ェット記録装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、1記録周期において波形の異なる複数
のパルスが時系列的に出力される共通の駆動信号を供給
する共通信号線と、前記複数のパルスから1つあるいは
複数のパルスを選択するためのパルス選択信号を出力す
るパルス選択信号出力手段と、該パルス選択信号出力手
段から出力された前記パルス選択信号に基づいて前記共
通信号線から所定のパルスを選択して前記圧力発生素子
に印加するスイッチ手段と、該スイッチ手段を介して印
加されたパルスによって駆動されることによりノズル開
口からインク滴を吐出させる圧力発生素子とを有するイ
ンクジェット記録装置において、前記パルスの波形が系
統毎に異なる前記共通信号線を複数系統有するととも
に、前記パルス選択信号出力手段は、前記パルス選択信
号として1記録周期内において前記複数系統の共通信号
線のうちいずれの系統の共通信号線からいずれのパルス
を選択すべきかを指定する信号を出力し、前記スイッチ
手段は、当該パルス選択信号に基づいて、前記複数系統
の共通信号線のうち所定の共通信号線から所定のパルス
を選択して前記圧力発生素子に印加することを特徴とす
る。
【0007】本発明では、1つの共通信号線は、1記録
周期において波形の異なる複数のパルスが時系列的に出
力される共通の駆動信号を供給するので、パルス選択信
号出力手段からパルス選択信号が出力されると、パルス
選択信号に基づいて、スイッチ手段は、共通信号線から
時系列的に供給される複数のパルスのうち、所定のパル
スを1つあるいは複数、選択して圧力発生素子に時系列
的に印加する。その結果、いずれのパルスを選択したか
によって、ノズル開口から吐出されるインク滴の重量が
変わるので階調表現を行うことができる。
【0008】また、1記録周期内で複数のパルスが時系
列的に選択されると、その都度、ノズル開口からインク
滴が吐出されるので、吐出されたインク滴が重なって実
質的に大きなドットを1つ形成することになる。それ
故、階調表現の多値化を図ることができる。さらに、本
発明では、共通信号線は複数系統、形成されているの
で、系統の異なる共通信号線の間でパルスの選択を組み
合わせることも可能である。それ故、各パルスの組合せ
間において、吐出されたインク滴の重量にオーバーラッ
プが一切ないとすれば、パルスの組合せの数に相当する
階調数での表示が可能となる。すなわち、インクジェッ
ト記録装置において階調表示する場合に、共通の駆動信
号の種類および共通信号線の数を増やした分以上に、階
調数の多値化を図ることができる。
【0009】本発明において、前記パルス選択信号出力
手段は、1記録周期内において同一のタイミングでは前
記複数系統の共通信号線のうちいずれか1つの共通信号
線からのみパルスを選択する前記パルス選択信号を出力
するように構成される場合がある。
【0010】また、本発明においては、前記パルス選択
信号出力手段が1記録周期内において同一のタイミング
で前記複数系統の共通信号線のうち2以上の共通信号線
のそれぞれからパルスを選択する前記パルス選択信号を
出力したときに、前記スイッチ手段は、前記の選択され
た2以上の共通信号線のそれぞれから選択されたパルス
に対応するパルスを前記圧力発生素子に印加するように
構成される場合もある。このように共通信号線を同一の
タイミングで複数選択できるようにすれば、パルスの選
択の組合せ数を増やすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
たインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)
を説明する。
【0012】(インクジェット記録装置の全体構成)図
1は、インクジェット記録装置の要部を示す斜視図であ
る。
【0013】図1に示すように、インクジェット記録装
置100では、キャリッジ101がタイミングベルト1
02を介してキャリッジ機構12のキャリッジモータ1
03に接続され、ガイド部材104に案内されて記録用
紙105の紙幅方向に往復動するように構成されてい
る。また、インクジェット記録装置100には、紙送り
ローラ106を用いた紙送り機構11も形成されてい
る。キャリッジ101は記録用紙105と対向する面、
この図に示す例では下面にインクジェット式の記録ヘッ
ド10が取り付けられている。記録ヘッド10はキャリ
ッジ101の上部に載置されているインクカートリッジ
107からインクの補給を受けてキャリッジ101の移
動に合わせて記録用紙105にインク滴を吐出してドッ
トを形成し、記録用紙105に画像や文字を印刷する。
【0014】また、インクジェット記録装置1の非印刷
領域には、キャッピング装置108が構成され、印刷の
休止中に記録ヘッド10のノズル開口を封止する。従っ
て、印刷の休止中、インクから溶媒が飛散することによ
ってインクが増粘あるいはインク膜を形成することがな
いので、印刷の休止中にノズルに目詰まりが発生するお
それはない。また、キャッピング装置108は、印刷動
作中に行われるフラッシング動作による記録ヘッド10
からのインク滴を受ける。キャッピング装置108の近
傍にはクリーニング装置109が配置され、このクリー
ニング装置109は、記録ヘッド10の表面をブレード
などでワイピングすることにより、そこに付着したイン
ク滓や紙粉を拭き取るように構成されている。
【0015】図2は、記録ヘッド10に構成されている
複数のノズルのうちの1つを示す断面図である。
【0016】図2に示すように、記録ヘッド10では、
ノズルプレート110にノズル開口111が形成され、
流路形成板112には、圧力発生室113を区画する通
孔、圧力発生室113に両側で連通する2つのインク供
給口114を区画する通孔または溝、およびこれらのイ
ンク供給口114にそれぞれ連通する2つの共通のイン
ク室115を区画する通孔が形成されている。振動板1
16は弾性変形可能な薄板から構成され、ピエゾ素子な
どの圧電振動子17(圧力発生素子)の先端に固着され
ている。また、振動板116は、流路形成板112を挟
んでノズルプレート110と液密に一体に固定され、流
路ユニット118を構成している。
【0017】基台119には、圧電振動子17を振動可
能に収容する収容室120と、流路ユニット118を支
持する開口121とが構成され、圧電振動子17の先端
を開口121から露出させた状態で圧電振動子17を固
定基板122で固定している。また、基台119は、振
動板116のアイランド部116aを圧電振動子17に
当接させた状態で、流路ユニット118を開口121に
固定して記録ヘッド10を纏めている。
【0018】このような構成により、後述する駆動信号
からパルスが圧電振動子17に印加されることにより、
圧電振動子17が収縮して圧力発生室113が膨張する
と、共通のインク室115のインクがインク供給口11
4を経由して圧力発生室113に流れ込む。所定時間の
経過後に圧電振動子17が伸長して圧力発生室113が
収縮すると、圧力発生室113のインクが圧縮されてノ
ズル開口111からインク滴が吐出する。そして、圧電
振動子17が再び収縮して圧力発生室113が膨張する
と、共通のインク室115の新たなインクがインク供給
口114を経由して圧力発生室113に流れ込む。
【0019】図3は、本形態のインクジェット記録装置
の機能ブロック図である。
【0020】図3において、インクジェット記録装置1
00は、プリントコントローラ1とプリントエンジン2
とから構成されている。プリントコントローラ1は、ホ
ストコンピュータ(図示せず。)などからの多値階調情
報を含む記録データなどを受信するインターフェース3
と、多値階調情報を含む記録データなどの各種データの
記憶を行うRAM4と、各種データ処理を行うためのル
ーチンなどを記憶したROM5と、CPUなどからなる
制御部6と、発振回路7と、後述する記録ヘッド10へ
の共通の駆動信号COMを発生させる駆動信号発生回路
8と、この駆動信号発生回路8で駆動信号COMを発生
させるための電源を生成する電源生成部80と、多値階
調情報を含むドットパターンデータに展開された印字デ
ータSIおよび駆動信号COMをプリントエンジン2に
送信するためのインターフェース9とを備えている。
【0021】このインクジェット記録装置100におい
て、ホストコンピュータなどから送られた多値階調情報
を含む記録データはインターフェース3を介して記録装
置内部の受信バッファ4Aに保持される。受信バッファ
4Aに保持された記録データは、コマンド解析が行われ
てから中間バッファ4Bへ送られる。中間バッファ4B
内では、制御部6によって中間コードに変換された中間
形式としての記録データが保持され、各文字の印字位
置、修飾の種類、大きさ、フォントのアドレスなどが付
加される処理が制御部6によって実行される。次に、制
御部6は、中間バッファ4B内の記録データを解析し、
多値階調情報を含む印字データSIとして出力バッファ
4Cに展開し、記憶させる。記録ヘッド10の1スキャ
ン分に相当する印字データSIが得られると、この印字
データSIは、インターフェース9を介して記録ヘッド
10にシリアル転送される。
【0022】このようにして記録ヘッド10に転送され
る印字データSIは、記録ヘッド10の各圧電振動子1
7毎に印加するパルスを駆動信号COMから選択するた
めのパルス選択信号であり、本形態では、制御部6およ
びRAM4によってパルス選択信号出力制御手段が構成
されている。
【0023】プリントエンジン2は、図1を参照して説
明したように、記録ヘッド10と、紙送り機構11と、
キャリッジ機構12とを備えている。
【0024】記録ヘッド10は、副走査方向にたとえば
48個などの多数のノズルを有し、所定のタイミングで
各ノズルからインク滴を吐出させるものである。ここ
で、出力バッファ4Cに展開し、記憶されていた印字デ
ータSIは、発振回路7からのクロック信号(CLK)
に同期して、インターフェース9から記録ヘッド10の
シフトレジスタ13にシリアル転送される。このシリア
ル転送された印字データSIは、一旦、ラッチ回路14
によってラッチされる。
【0025】ラッチされた印字データSIは、データデ
コーダ18によってデコードされた後、信号処理回路1
9を介して、電圧増幅器であるレベルシフタ15に出力
され、このレベルシフタ15によって、スイッチ回路1
6を駆動できる電圧、たとえば数十ボルト程度の所定の
電圧にまで昇圧される。所定の電圧まで昇圧された印字
データSIはスイッチ回路16に与えられる。スイッチ
回路16の入力側には、駆動信号発生回路8からの駆動
信号COMが印加されており、スイッチ回路16の出力
側には圧電振動子17(圧力発生素子)が接続されてい
る。
【0026】印字データSIは、スイッチ回路16の動
作を制御する。たとえば、スイッチ回路16に加わる印
字データが「1」である期間中は、駆動信号COMが圧
電振動子17に印加され、この信号に応じて圧電振動子
17は伸縮を行う。一方、スイッチ回路16に加わる印
字データが「0」である期間中は、圧電振動子17への
駆動信号COMの供給が遮断される。
【0027】[実施形態1]このように構成したインク
ジェット装置100において階調表示を行うことを目的
に本形態では、図4に示すように、記録ヘッド10に
は、各ノズル間で共通の駆動信号COMとして、第1の
駆動信号COM1および第2の駆動信号COM2からな
る2系統の駆動信号が第1の共通信号線LINE1およ
び第2の共通信号線LINE2を介してスイッチ回路1
6の入力側に供給されている。これらの第1および第2
の駆動信号COM1、COM2は、いずれも図3を参照
して説明した駆動信号発生回路8によって生成される。
【0028】このような駆動信号COMのうち、第1の
駆動信号COM1は、図5に示すように、1記録周期T
を時分割した期間T1、T2のうち、期間T1において
出力される第1パルスCOM11と、期間T2において
第1パルスCOM11と異なる波形をもって出力される
第2パルスCOM12と備えている。また、第2の駆動
信号COM2も、第1の駆動信号COM1と同様、1記
録周期Tを時分割した期間T1、T2のうち、期間T1
において出力される第1パルスCOM21と、期間T2
において第1パルスCOM21と異なる波形をもって出
力される第2パルスCOM22と備えている。
【0029】ここで、第1および第2の駆動信号COM
1、COM2の各パルスCOM11、COM12、CO
M21、COM22はいずれも、その電圧値が最低電位
からスタートし、最大電位まで一定の勾配で上昇した
後、この最大電位を所定時間だけ維持する。
【0030】次に、パルスは最低電位まで一定の勾配で
下降し、この最低電位を所定時間だけ維持するような波
形を有する。
【0031】従って、図2に示す記録ヘッド10では、
いずれのパルスCOM11、COM12、COM21、
COM22が印加された場合でも、電圧値が最低電位か
ら最大電位まで上昇すると圧電振動子17が圧力発生室
32の容積を膨張させる方向に撓んで圧力発生室32に
負圧が生じ、この状態が維持された後、最低電位まで下
降するときに圧電振動子17が圧力発生室113の容積
を収縮する方向に形状復帰して圧力発生室32に正圧が
発生すると、ノズル開口111からインク滴が吐出され
る。
【0032】ここで、第1および第2の駆動信号COM
1、COM2の各パルスCOM11、COM12、CO
M21、COM22は、図5からわかるように、いずれ
も、最大電位、最低電位から最大電位まで上昇するとき
の勾配、最大電位を維持する時間、および最大電位から
最低電位まで下降するときの勾配が相違する。
【0033】従って、これらの波形の異なるパルスCO
M11、COM12、COM21、COM22が圧電振
動子17に印加されると、ノズル開口111から吐出さ
れるインク滴の重量が相違する。たとえば、第1の駆動
信号COM1の第1パルスCOM11あるいは第2パル
スCOM12を単独で圧電振動子17に印加したときに
吐出されるインク滴の重量はそれぞれ、3ng、6ng
である。また、第2の駆動信号COM2の第1パルスC
OM21あるいは第2パルスCOM22を単独で圧電振
動子17に印加したときに吐出されるインク滴の重量は
それぞれ、8ng、12ngである。
【0034】再び図4において、前記の第1および第2
の駆動信号COM1、COM2を用いて階調表現の多値
化を図ることを目的に、スイッチ回路16には、第1の
共通信号線LINE1を介して第1の駆動信号COM1
が入力される第1のトランスファゲート161と、第2
の駆動信号COM2が入力される第2のトランスファゲ
ート162とが構成されている。ここで、圧電振動子1
7への駆動信号の印加はスイッチ回路16を介して行わ
れるが、本形態では、詳しくは後述するが、圧電振動子
17への駆動信号の印加は、1記録周期内における同一
のタイミングでは、第1の共通信号線LINE1または
第2の共通信号線LINE2のうちのいずれか一方のみ
から行う。
【0035】従って、スイッチ回路16では、第1のト
ランスファゲート161からの出力、および第2のトラ
ンスファゲート162からの出力のうちのいずれか一方
のみが圧電振動子17に印加されるように、第1および
第2のトランスファゲート161、162の各出力は、
入力選択用信号DIRおよびその反転信号とともにアナ
ログスイッチで構成されたセレクタ回路163、164
にそれぞれ入力され、これらのセレクタ回路163、1
64からの出力がアナログスイッチで構成されたセレク
タ回路165を介して圧電振動子17に印加される形態
になっている。なお、入力選択用信号DIRは、ホスト
コンピュータなどから送られた多値階調情報を含む記録
データに基づいて制御部6によって生成された印字デー
タSIとともに、プリントコントローラ1から記録ヘッ
ド10に出力されたデータである。
【0036】また、本形態では、制御部6によって生成
される印字データSIには、第1のトランスファゲート
161を制御するための第1の印字データSI1と、第
2のトランスファゲート162を制御するための第2の
印字データSI2との2系統で構成されている。これら
の第1および第2の印字データSI1、SI2はそれぞ
れ、データデコーダ18においてコード変換された後、
ANDゲート191、193およびORゲート192、
194からなる信号処理回路19、およびレベルシフタ
15を介して第1および第2のトランスファゲート16
1、162の制御端子に入力され、これらのトランスフ
ァゲート161、162の開閉動作を制御する。
【0037】このように構成したインクジェット記録装
置100において、ホストコンピュータなどから送られ
た多値階調情報を含む記録データに基づいて、制御部6
によて印字データSI(SI1、SI2)が生成され、
記録ヘッド10に入力されると、印字データSI1、S
I2に基づいて、スイッチ回路19は、共通信号線LI
NE1、LINE2から時系列的に供給される第1およ
び第2の駆動信号COM1、COM2の第1パルスCO
M11、COM21および第2パルスCOM12、CO
M22のうち、所定のパルスを1つあるいは複数、選択
して圧電振動子17に時系列的に印加する。
【0038】すなわち、図6(A)に示すように、1記
録周期Tの第1の期間T1において第1の駆動信号CO
M1から第1パルスCOM11のみが選択されて圧電振
動子17に印加され、同じ記録周期Tの第2の期間T2
において第1の駆動信号COM1の第2パルスCOM1
2および第2の駆動信号COM2の第2パルスCOM2
2が選択されない場合には、3ngの小さなインク滴の
みが吐出される。
【0039】また、図示を省略するが、1記録周期Tの
第1の期間T1において、第1の駆動信号COM1の第
1パルスCOM11および第2の駆動信号COM2の第
1パルスCOM21が選択されず、同じ記録周期Tの第
2の期間T2において第1の駆動信号COM1の第2パ
ルスCOM12のみが選択されて圧電振動子17に印加
された場合には、6ngのやや小さなインク滴が吐出さ
れる。
【0040】同様に、1記録周期Tの第1の期間T1に
おいて第2の駆動信号COM2から第1パルスCOM2
1のみが選択されて圧電振動子17に印加され、同じ記
録周期Tの第2の期間T2において第1の駆動信号CO
M1の第2パルスCOM12および第2の駆動信号CO
M2の第2パルスCOM22が選択されない場合には、
8ngの中間のインク滴が吐出される。
【0041】また、1記録周期Tの第1の期間T1にお
いて、第1の駆動信号COM1の第1パルスCOM11
および第2の駆動信号COM2の第1パルスCOM21
が選択されず、同じ記録周期Tの第2の期間T2におい
て第2の駆動信号COM2の第2パルスCOM22のみ
が選択されて圧電振動子17に印加された場合には、1
2ngのやや大きなインク滴が吐出される。
【0042】さらに、本形態では、印字データSI(S
I1、SI2)に基づいて、1記録周期内で複数のパル
スが時系列的に選択されると、その都度、インク滴が吐
出されるので、吐出されたインク滴が重なって実質的に
大きなドットを1つ形成することになる。
【0043】すなわち、図6(B)に示すように、1記
録周期Tの第1の期間T1において、第1の駆動信号C
OM1の第1パルスCOM11が選択されて圧電振動子
17に印加された後、同じ記録周期Tの第2の期間T2
において第1の駆動信号COM1の第2パルスCOM1
2が選択されて圧電振動子17に印加された場合には、
記録紙上に3ngと6ngの大小2発のインク滴が続け
て着弾し、各インク滴が混ざり合って実質的に9ng
(3ng+6ng)の中間のドット径が得られる。
【0044】また、図示を省略するが、1記録周期Tの
第1の期間T1において、第2の駆動信号COM2の第
1パルスCOM21が選択されて圧電振動子17に印加
された後、同じ記録周期Tの第2の期間T2において第
2の駆動信号COM2の第2パルスCOM22が選択さ
れて圧電振動子17に印加された場合には、記録紙上に
8ngと12ngの大小2発のインク滴が続けて着弾
し、各インク滴が混ざり合って実質的に20ng(8n
g+12ng)の大きなドット径が得られる。
【0045】これに対して、第1および第2の駆動信号
COM1、COM2のいずれにおいても、第1パルスお
よび第2パルスのいずれもが選択されない場合には、イ
ンク滴は吐出されない。
【0046】従って、本形態のインクジェット記録装置
100では、第1および第2の駆動信号COM1、CO
M2をそれぞれ単独で用いるだけで、インク滴の重量を
0ng、3ng、6ng、8ng、9ng、12ng、
20ngに切り換えることができる。
【0047】さらにまた、本形態では、印字データSI
(SI1、SI2)に基づいて、系統の異なる各共通信
号COM1、COM2の間でのパルスの組合せも可能で
ある。
【0048】すなわち、図6(C)に示すように、1記
録周期Tの第1の期間T1において、第1の駆動信号C
OM1の第1パルスCOM11が選択されて圧電振動子
17に印加された後、同じ記録周期Tの第2の期間T2
において第2の駆動信号COM2の第2パルスCOM2
2が選択されて圧電振動子17に印加された場合には、
記録紙上に3ngと12ngの大小2発のインク滴が続
けて着弾し、各インクが混ざり合って実質的に15ng
(3ng+12ng)のやや大きなドット径が得られ
る。
【0049】また、図示を省略するが、1記録周期Tの
第1の期間T1において、第2の駆動信号COM2の第
1パルスCOM21が選択されて圧電振動子17に印加
された後、同じ記録周期Tの第2の期間T2において第
1の駆動信号COM1の第2パルスCOM12が選択さ
れて圧電振動子17に印加された場合には、記録紙上に
8ngと6ngの大小2発のインク滴が続けて着弾し、
各インク滴が混ざり合って実質的に14ng(8ng+
6ng)のやや大きなドット径が得られる。
【0050】従って、第1および第2の駆動信号COM
1、COM2のパルスを組合せると、さらにインク滴の
重量を14ng、15ngに切り換えることができるの
で、本形態のインクジェット記録装置100では、2系
統の駆動信号(第1および第2の駆動信号COM1、C
OM2)を用いるだけで、インク滴の重量を0ng、3
ng、6ng、8ng、9ng、12ng、14ng、
15ng、20ngに切り換えることができる。よっ
て、本形態によれば、共通信号COM(COM1、CO
M2)の種類および共通信号線LINE1、LINE2
の数を増やした分以上に、階調表示を9値まで多値化す
ることができる。
【0051】[実施形態2]図7は、本形態に係るイン
クジェット記録装置において、階調表示を行うための回
路構成を示すブロック図である。
【0052】本形態でも、図7に示すように、記録ヘッ
ド10には、各ノズル間で共通の駆動信号COMとし
て、第1の駆動信号COM1および第2の駆動信号CO
M2からなる2系統の駆動信号が第1の共通信号線LI
NE1および第2の共通信号線LINE2を介してスイ
ッチ回路16の入力側に供給されている。これらの第1
および第2の駆動信号COM1、COM2は、いずれも
図3を参照して説明した駆動信号発生回路8によって生
成される。
【0053】このような駆動信号COMのうち、第1の
駆動信号COM1は、図8に示すように、1記録周期T
を時分割した期間T1、T2のうち、期間T1において
出力される第1パルスCOM11と、期間T2において
第1パルスCOM11と異なる波形をもって出力される
第2パルスCOM12と備えている。また、第2の駆動
信号COM2も、第1の駆動信号COM1と同様、1記
録周期Tを時分割した期間T1、T2のうち、期間T1
において出力される第1パルスCOM21と、期間T2
において第1パルスCOM21と異なる波形をもって出
力される第2パルスCOM22と備えている。ここで、
各パルスCOM11、COM12、COM21、COM
22は、波形が相違しているので、圧電振動子17に印
加されると、ノズル開口111から吐出されるインク滴
の重量が相違する。
【0054】たとえば、第1の駆動信号COM1の第1
パルスCOM11あるいは第2パルスCOM12を単独
で圧電振動子17に印加したときに吐出されるインク滴
の重量はそれぞれ、3ng、6ngである。また、第2
の駆動信号COM2の第1パルスCOM21あるいは第
2パルスCOM22を単独で圧電振動子17に印加した
ときに吐出されるインク滴の重量はそれぞれ、8ng、
13ngである。
【0055】再び図7において、前記の第1および第2
の駆動信号COM1、COM2を用いて階調表現の多値
化を図ることを目的に、スイッチ回路16には、第1の
共通信号線LINE1を介して第1の駆動信号COM1
が入力される第1のトランスファゲート161と、第2
の駆動信号COM2が入力される第2のトランスファゲ
ート162とが構成されている。
【0056】本形態では、実施形態1と違って、入力選
択用信号DIRによりスイッチ回路16の制御を行わな
いので、後述するように、圧電振動子17への駆動信号
の印加は同一のタイミングであっても、第1および第2
の駆動信号COM1、COM2の双方から選択できる。
すなわち、第1および第2の駆動信号COM1、COM
2の電圧を分圧抵抗168、169で分圧した電圧を圧
電振動子17に印加する。
【0057】本形態でも、制御部6によって生成される
印字データSIには、第1のトランスファゲート161
を制御するための第1の印字データSI1と、第2のト
ランスファゲート162を制御するための第2の印字デ
ータSI2との2系統で構成されている。これらの第1
および第2の印字データSI1、SI2はそれぞれ、デ
ータデコーダ18においてコード変換された後、AND
ゲート191、193およびORゲート192、194
からなる信号処理回路19、およびレベルシフタ15を
介して第1および第2のトランスファゲート161、1
62の制御端子に入力され、これらのトランスファゲー
ト161、162の開閉動作を制御する。
【0058】このように構成したインクジェット記録装
置100において、ホストコンピュータなどから送られ
た多値階調情報を含む記録データに基づいて、制御部6
によて印字データSI(SI1、SI2)が生成され、
記録ヘッド10に入力されると、印字データSI1、S
I2に基づいて、スイッチ回路19は、共通信号線LI
NE1、LINE2から時系列的に供給される第1およ
び第2の駆動信号COM1、CO2の第1パルスCOM
11、COM21および第2パルスCOM12、COM
22のうち、所定のパルスを1つあるいは複数、選択し
て圧電振動子17に時系列的に印加する。
【0059】従って、図9(A)に示すように、1記録
周期Tの第1の期間T1において第1の駆動信号COM
1から第1パルスCOM11のみが選択されて圧電振動
子17に印加され、同じ記録周期Tの第2の期間T2に
おいて第1の駆動信号COM1の第2パルスCOM12
および第2の駆動信号COM2の第2パルスCOM22
が選択されない場合には、3ngの小さなインク滴のみ
が吐出される。同様に、1記録周期Tにおいて第1の駆
動信号COM1の第2パルスCOM12、第2の駆動信
号COM2の第1パルスCOM21あるいは第2パルス
COM12がそれぞれ単独で選択された場合に吐出され
るインク滴の重量は、6ng、8ng、13ngであ
る。
【0060】また、本形態でも、印字データSI(SI
1、SI2)に基づいて、1記録周期内で複数のパルス
が時系列的に選択されると、その都度、インク滴が吐出
されるので、吐出されたインク滴が重なって実質的に大
きなドットを1つ形成することになる。すなわち、図9
(B)に示すように、1記録周期Tの第1の期間T1に
おいて、第1の駆動信号COM1の第1パルスCOM1
1が選択されて圧電振動子17に印加された後、同じ記
録周期Tの第2の期間T2において第1の駆動信号CO
M1の第2パルスCOM12が選択されて圧電振動子1
7に印加された場合には9ng(3ng+6ng)の中
間のドット径が得られる。同様に、1記録周期Tの第1
の期間T1において、第2の駆動信号COM2の第1パ
ルスCOM21が選択されて圧電振動子17に印加され
た後、同じ記録周期Tの第2の期間T2において第2の
駆動信号COM2の第2パルスCOM22が選択されて
圧電振動子17に印加された場合には21ng(8ng
+13ng)の大きなドット径が得られる。
【0061】さらに、印字データSI(SI1、SI
2)に基づいて、系統の異なる各共通信号COM1、C
OM2の間でのパルスの組合せも可能である。すなわ
ち、図9(C)に示すように、1記録周期Tの第1の期
間T1において、第1の駆動信号COM1の第1パルス
COM11が選択されて圧電振動子17に印加された
後、同じ記録周期Tの第2の期間T2において第2の駆
動信号COM2の第2パルスCOM22が選択されて圧
電振動子17に印加された場合には、16ng(3ng
+13ng)のやや大きなドット径が得られる。同様
に、1記録周期Tの第1の期間T1において、第2の駆
動信号COM2の第1パルスCOM21が選択されて圧
電振動子17に印加された後、同じ記録周期Tの第2の
期間T2において第1の駆動信号COM1の第2パルス
COM12が選択されて圧電振動子17に印加された場
合には、14ng(8ng+6ng)のやや大きなドッ
ト径が得られる。
【0062】これに対して、第1および第2の駆動信号
COM1、COM2のいずれにおいても、第1パルスお
よび第2パルスのいずれもが選択されない場合には、イ
ンク滴は吐出されない。
【0063】従って、第1および第2の駆動信号COM
1、COM2のパルスを組合せると、インク滴の重量を
0ng、3ng、6ng、8ng、9ng、13ng、
14ng、16ng、21ngに切り換えることができ
る。
【0064】さらに、本形態では、制御部6が1記録周
期T内において同一のタイミングで2つの系統の共通信
号線LINE1、LINE2のそれぞれからパルスを選
択するような印字データSI(SI1、SI2)を出力
したときには、スイッチ部16は、印字データSI(S
I1、SI2)に基づいて、第1および第2の共通信号
線LINE1、LINE2のそれぞれから選択されたパ
ルス波形を合成したパルスを圧電振動子17に印加す
る。すなわち、図9(D)に示すように、1記録周期T
の第1の期間T1において、第1および第2の駆動信号
COM1の第1パルスCOM11、COM21の双方が
選択されたときには、第1パルスCOM11、COM2
1の各電位を分圧抵抗168、169によって平均化し
た波形のパルスP31が圧電振動子17に印加されるの
で、この第1の期間T1では、5.5ng((3ng+
8ng)/2)のインク滴が吐出される。
【0065】また、図9(D)に示すように、1記録周
期Tの第2の期間T2において、第1および第2の駆動
信号COM1の第2パルスCOM12、COM22の双
方が選択されたときには、第1パルスCOM12、CO
M22の各電位を平均した波形のパルスP32が圧電振
動子17に印加されるので、この第2の期間T2では、
9.5ng((6ng+13ng)/2)のインク滴が
吐出される。
【0066】従って、本形態によれば、インク滴の重量
16ngにおいてオーバーラップがあるが、インク滴の
重量を0ng、3ng、5.5ng、6ng、8ng、
9ng、9.5ng、11.5ng、12.5ng、1
3ng、14ng、16ng、17.5ng、18.5
ng、21ngに切り換えることができる。よって、本
形態によれば、共通信号COM(COM1、COM2)
の種類および共通信号線LINE1、LINE2の数を
増やした分以上に、階調表示を15値まで多値化するこ
とができる。
【0067】[その他の実施形態]なお、上記形態で
は、圧電振動子17として撓み振動子型のPZTを用い
たが、縦振動横効果のPZTを用いてもよく、この縦振
動横効果のPZTを用いた場合には、充電と放電とか入
れ代わることになる。また、圧力発生素子としては、圧
電振動子に限らず、磁歪素子などを用いてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット記録装置では、1つの共通信号線は、1記録
周期において波形の異なる複数のパルスが時系列的に出
力される共通信号を供給するので、パルス選択信号出力
手段からパルス選択信号が出力されると、パルス選択信
号に基づいて、スイッチ手段は、共通信号線から時系列
的に供給される複数のパルスのうち、所定のパルスを1
つあるいは複数、選択して圧力発生素子に時系列的に印
加する。その結果、いずれのパルスを選択したかによっ
て、ノズル開口から吐出されるインク滴の重量が変わる
ので階調表現を行うことができる。また、1記録周期内
で複数のパルスが時系列的に選択されると、その都度、
ノズル開口からインク滴が吐出されるので、吐出された
インク滴が重なって実質的に大きなドットを1つ形成す
ることになる。それ故、階調表現の多値化を図ることが
できる。
【0069】さらに、本発明では、共通信号線は複数系
統、形成されているので、系統の異なる共通信号線の間
でパルスの選択を組み合わせることも可能である。それ
故、共通信号の種類および共通信号線の数を増やした分
以上に、階調数の多値化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るインクジェット記録装置の要部を
示す斜視図である。
【図2】図1に示すインクジェット記録装置の記録ヘッ
ドの機械的構造を示す説明図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置のブロック
図である。
【図4】本発明の実施形態1に係るインクジェット記録
装置の記録ヘッドに形成した階調表現用の回路を示す説
明図である。
【図5】図4に示す階調表現用の回路で扱われる信号の
タイミングチャートである。
【図6】(A)〜(C)はそれぞれ、図4に示すインク
ジェット記録装置において階調表現を行う際に圧電振動
子に印加される信号の波形図である。
【図7】本発明の実施形態2に係るインクジェット記録
装置の記録ヘッドに形成した階調表現用の回路を示す説
明図である。
【図8】図7に示す階調表現用の回路で扱われる信号の
タイミングチャートである。
【図9】(A)〜(D)はそれぞれ、図7に示すインク
ジェット記録装置において階調表現を行う際に圧電振動
子に印加される信号の波形図である。
【符号の説明】
1 プリントコントローラ 2 プリントエンジン 4 RAM 6 制御部 8 駆動信号発生回路 10 記録ヘッド 15 レベルシフタ 16 スイッチ回路 17 圧電振動子(圧力発生素子) 18 データデコーダ 19 信号処理回路 23 ノズル開口 32 圧力発生室 100 インクジェット記録装置 161、162 トランスファゲート COM、COM1、COM2 共通の駆動信号 COM11、COM21 第1パルス COM12、COM22 第2パルス LINE1、LINE2 共通信号線 SI、SI1、SI2 印字データ(パルス選択信号)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1記録周期において波形の異なる複数の
    パルスが時系列的に出力される共通の駆動信号を供給す
    る共通信号線と、前記複数のパルスから1つあるいは複
    数のパルスを選択するためのパルス選択信号を出力する
    パルス選択信号出力手段と、該パルス選択信号出力手段
    から出力された前記パルス選択信号に基づいて前記共通
    信号線から所定のパルスを選択して前記圧力発生素子に
    印加するスイッチ手段と、該スイッチ手段を介して印加
    されたパルスによって駆動されることによりノズル開口
    からインク滴を吐出させる圧力発生素子とを有するイン
    クジェット記録装置において、 前記パルスの波形が系統毎に異なる前記共通信号線を複
    数系統有するとともに、 前記パルス選択信号出力手段は、前記パルス選択信号と
    して1記録周期内において前記複数系統の共通信号線の
    うちいずれの系統の共通信号線からいずれのパルスを選
    択すべきかを指定する信号を出力し、前記スイッチ手段
    は、当該パルス選択信号に基づいて、前記複数系統の共
    通信号線のうち所定の共通信号線から所定のパルスを選
    択して前記圧力発生素子に印加することを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記パルス選択信号
    出力手段は、1記録周期内において同一のタイミングで
    は前記複数系統の共通信号線のうちいずれか1つの共通
    信号線からパルスを選択する前記パルス選択信号を出力
    するように構成されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記パルス選択信号
    出力手段が1記録周期内において同一のタイミングで前
    記複数系統の共通信号線のうち2以上の共通信号線のそ
    れぞれからパルスを選択する前記パルス選択信号を出力
    したときに、前記スイッチ手段は、前記の選択された2
    以上の共通信号線のそれぞれから選択されたパルスに対
    応するパルスを前記圧力発生素子に印加するように構成
    されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
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