JP2008284850A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1駆動信号と第2駆動信号を生成し、これらの駆動信号における必要部分をピエゾ素子に印加するインクジェットプリンタにおいて、省電力化を図る。
【解決手段】液体吐出装置としてのプリンタは、ノズルから液体を吐出させるための動作をする素子54と、素子を動作させるための電圧変化パターンを有する第1駆動信号COM_Aを生成する第1駆動信号生成部41と、第1駆動信号の電圧変化パターンとは異なる他の電圧変化パターンを有する、第2駆動信号COM_Bを生成する第2駆動信号生成部42と、第1駆動信号の生成に用いられる第1電源を生成するとともに、第2駆動信号の生成に用いられ、電源電圧が第1電源の電源電圧とは異なる第2電源を生成する、電源生成部とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の一種であるインクジェットプリンタには、第1駆動信号と第2駆動信号を生成し、これらの駆動信号における必要部分をピエゾ素子に印加するものがある(例えば、特許文献1を参照。)。このプリンタにおいて、各駆動信号の生成時に用いられる電源は、各駆動信号において共通であった。
特開2006−205391号公報
この種の装置では省電力化の要請がある。この点、従来のプリンタでは、各駆動信号における電圧変化パターンに関わらず同じ電圧の電源を用いていた。省電力化の観点からすると、この点に改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、省電力化を図ることにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
(A)ノズルから液体を吐出させるための動作をする素子と、
(B)前記素子を動作させるための電圧変化パターンを有する第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、
(C)前記素子を動作させるための前記第1駆動信号の電圧変化パターンとは異なる他の電圧変化パターンを有する、第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、
(D)前記第1駆動信号の生成に用いられる第1電源を生成するとともに、前記第2駆動信号の生成に用いられ、電源電圧が前記第1電源の電源電圧とは異なる第2電源を生成する、電源生成部と、
(E)を有する、液体吐出装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
すなわち、(A)ノズルから液体を吐出させるための動作をする素子と、(B)前記素子を動作させるための電圧変化パターンを有する第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、(C)前記素子を動作させるための前記第1駆動信号の電圧変化パターンとは異なる他の電圧変化パターンを有する、第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、(D)前記第1駆動信号の生成に用いられる第1電源を生成するとともに、前記第2駆動信号の生成に用いられ、電源電圧が前記第1電源の電源電圧とは異なる第2電源を生成する、電源生成部と、(E)を有する、液体吐出装置を実現できることが明らかにされる。
このような液体吐出装置によれば、第1電源の電圧と第2電源の電圧とを、対応する駆動信号に応じて定めることができる。これにより、生成する駆動信号の電圧変化パターンに適した電源電圧にでき、装置の省電力化が図れる。
かかる液体吐出装置であって、前記電源生成部は、前記第1駆動信号の振幅に応じた電源電圧に定められた第1電源を生成する第1電源生成部と、前記第2駆動信号の振幅に応じた電源電圧に定められた第2電源を生成する第2電源生成部とを有することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1電源の電圧と第2電源の電圧とをそれぞれ最適化でき、装置の省電力が図れる。
かかる液体吐出装置であって、前記第1駆動信号生成部は、第1デジタルデータで表される電圧値に対応する第1アナログ信号を出力する第1アナログ信号出力部と、前記第1アナログ信号の電流を増幅する第1電流増幅部とを有し、前記第2駆動信号生成部は、第2デジタルデータで表される電圧値に対応する第2アナログ信号を出力する第2アナログ信号出力部と、前記第2アナログ信号の電流を増幅する第2電流増幅部とを有することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1デジタルデータや第2デジタルデータの与え方次第で、所望の電圧変化パターンを有する第1駆動信号や第2駆動信号を生成できる。
かかる液体吐出装置であって、前記第1電流増幅部は、相補的に接続されたバイポーラトランジスタ対を有し、前記第2電流増幅部は、相補的に接続された他のバイポーラトランジスタ対を有することが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1電源及び第2電源の電源電圧の設定次第で、電流増幅時における消費電力を抑制することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記素子は、充電レベルに応じた度合いで変形し、変形によって前記ノズルに連通された圧力室内の液体に圧力変化を与えるものであることが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、駆動信号の与え方次第で素子の変形パターンを定めることができ、種々の動作をさせることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記第1駆動信号は、最大量の液体を前記ノズルから吐出させる際に前記素子へ印加される最大量吐出パルスを含み、前記第2駆動信号は、前記最大量吐出パルス以外のパルスを含むことが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第2駆動信号には、素子を動作させる複数種類のパルスのうちの、消費電力の大きい最大量吐出パルス以外のパルスが含まれる。このため、第2電源の与え方次第で、第2駆動信号に関わる電力の消費を抑制することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記第2駆動信号は、前記液体の増粘を抑制する際に前記素子へ印加される増粘抑制パルスを含むことが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、第2駆動信号には、素子を動作させる複数種類のパルスのうちの、消費電力の小さい増粘抑制パルスが含まれる。このため、第2電源の与え方次第で、第2駆動信号に関わる電力の消費を抑制することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記素子は、充電レベルに応じた度合いで変形し、変形によって前記ノズルに連通された圧力室内の液体に圧力変化を与えるものであり、前記増粘抑制パルスは、前記液体が吐出されない程度の圧力変化を前記圧力室の液体に与えるための動作を、前記素子に行わせることが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、液体の増粘を効率よく抑制することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記第2駆動信号は、前記最大量よりも少ない量の液体を前記ノズルから吐出させる際に前記素子へ印加される他の吐出パルスを含むことが好ましい。
このような液体吐出装置によれば、前記第2駆動信号には、最大量吐出パルスよりも消費電力の小さい他の吐出パルスが含まれる。このため、第2電源の与え方次第で、第2駆動信号に関わる電力の消費を抑制することができる。
===第1実施形態===
<液体吐出装置について>
液体吐出装置には、印刷装置、カラーフィルタ製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、及びDNAチップ製造装置など、様々な種類がある。本明細書では、液体吐出装置の一種であるインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタともいう。)を例に挙げて説明する。このプリンタでは、液体の一種であるインクを用紙等の媒体に向けて吐出することにより、用紙の表面に画像を印刷する。
===システム構成===
<印刷システムについて>
図1は、印刷システムの構成を説明するブロック図である。例示した印刷システムは、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを有する。プリンタ1は印刷装置に相当し、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する。媒体は、液体が吐出される対象となる対象物であり、例えば用紙である。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されている。プリンタ1に画像を印刷させるため、コンピュータ110は、その画像に応じた印刷データをプリンタ1に送信する。表示装置120は、液晶ディスプレイ等である。入力装置130は、キーボード等である。記録再生装置140は、フレキシブルディスクドライブ装置等である。
<コンピュータ110について>
コンピュータ110は、ホスト側コントローラ111を有する。ホスト側コントローラ111は、コンピュータ110における各種の制御を行うものである。ホスト側コントローラ111は、インタフェース部112と、CPU113と、メモリ114とを有する。インタフェース部112は、プリンタ1との間でデータの受け渡しを行う。CPU113は、コンピュータ110の全体的な制御を行う。メモリ114は、CPU113が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保する。そして、CPU113は、メモリ114に格納されているコンピュータプログラムに従って、各種の制御を行う。
印刷データは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと、ドット形成データSIとを有する。コマンドデータとは、プリンタ1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。このコマンドデータには、例えば、給紙を指示するコマンドデータ、搬送量を示すコマンドデータ、排紙を指示するコマンドデータがある。また、ドット形成データSIは、用紙上に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
ここで、用紙へのドットの形成は、必要なノズルNz(図2を参照。)からインクを吐出させることでなされる。本実施形態におけるドット形成データSIは、2ビットのデータによって構成されている。このドット形成データSIに基づき、ドットなし(データ[00])、小ドットの形成(データ[01])、中ドットの形成(データ[10])、及び、大ドットの形成(データ[11])からなる4種類の内容をノズルNz毎に表すことができる。このようなドット形成データSIは、インクの吐出制御の内容をノズルNz毎に示す吐出指令といえる。
<プリンタ1について>
プリンタ1は、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、駆動信号生成回路40、ヘッドユニット50、検出器群60、プリンタ側コントローラ70、及び、電源生成部80を有する。
用紙搬送機構20は、媒体としての用紙を搬送方向に搬送する。キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット50を所定方向(例えば紙幅方向)に移動する。ヘッドユニット50が有するヘッド51は、液体の一種であるインクを用紙に向けて吐出する。駆動信号生成回路40は、駆動信号を生成する駆動信号生成部に相当する。駆動信号生成回路40が生成する駆動信号は、用紙への印刷時等に使用されるものである。この駆動信号は、ヘッド51が有するピエゾ素子に所定の動作をさせるための駆動パルスを含む。この実施形態における駆動信号生成回路40では、例えば図5に示すように、インクを吐出させるための吐出パルスを含む第1駆動信号COM_A、及び、インクの増粘を抑制するための微振動パルスを含む第2駆動信号COM_Bが生成される。なお、各駆動信号COM_A,COM_Bについては後で説明する。
ヘッドユニット50は、ヘッド51とヘッド制御部90とを有する。ヘッド51は、インクの吐出口となる複数のノズルNzと、インクの吐出動作等をする複数のピエゾ素子54を有する。ヘッド制御部90は、ヘッド51におけるインクの吐出を制御する。例えば、ピエゾ素子54への駆動パルスの印加を制御する。これにより、インクの吐出等がノズルNz毎に制御される。検出器群60は、プリンタ1の状況を監視する複数の検出器によって構成される。これらの検出器による検出結果は、プリンタ側コントローラ70に出力される。
プリンタ側コントローラ70は、コンピュータ110から受け取った印刷データや各検出器からの検出結果に基づいて各部を制御し、用紙に画像を印刷させる。プリンタ側コントローラ70は、インタフェース部71と、CPU72と、メモリ73と、制御ユニット74とを有する。インタフェース部71は、コンピュータ110との間でデータの受け渡しを行う。CPU72は、全体的な制御を行う演算処理装置である。例えば、CPU72は、ヘッドユニット50に対してヘッド制御信号を送信したり、駆動信号生成回路40に対してDACデータを送信したりする。メモリ73は、コンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保する。制御ユニット74は、CPU72からの指令に基づき、用紙搬送機構20やキャリッジ移動機構30を駆動する。
電源生成部80は、各種の電源を生成する。生成される電源には、第1駆動信号COM_Aを生成する際に用いられる第1高圧電源VH_A(第1電源に相当する。)、及び、第2駆動信号COM_Bを生成する際に用いられる第2高圧電源VH_B(第2電源に相当する。)が含まれる。
以下、プリンタ1の要部(ヘッド51,ヘッド制御部90,駆動信号生成回路40,電源生成部80)、及び、生成される各駆動信号COM_A,COM_Bについて説明する。
===プリンタ1の要部===
<ヘッド51について>
ヘッド51は、液体を吐出する液体吐出ヘッドの一種である。この実施形態のヘッド51は、4種類のインクを吐出することができる。例えば、図7や図8に示すように、ブラックインク(Nk)、イエローインク(Ny)、シアンインク(Nc)、及び、マゼンタインク(Nm)からなる4種類のインクを吐出することができる。図2に例示したヘッド51は、ノズルNzと、圧力室52と、共通インク室53と、ピエゾ素子54とを有する。ノズルNzは、所定ピッチで複数設けられる。圧力室52は、インクを貯留する室であり、複数のノズルNzのそれぞれに対応して複数設けられる。なお、対応関係にあるノズルNzと圧力室52とは、互いに連通されている。共通インク室53は、インクカートリッジからのインクが貯留される部分である。共通インク室53には、複数の圧力室52がそれぞれ連通される。従って、このヘッド51には、共通インク室53から圧力室52を通ってノズルNzに至る一連の流路が、ノズルNzに対応する複数設けられている。なお、プリンタ1の使用時において、この流路はインクで満たされている。圧力室52は、その容積がピエゾ素子54の動作によって変化される。このため、圧力室52の一部は、区画膜の一種である振動板55によって区画されている。
ピエゾ素子54は、圧力室52とは反対側となる振動板55の表面に、複数の圧力室52のそれぞれに対応して設けられている。言い換えれば、複数のノズルNzのそれぞれに対応して設けられている。ピエゾ素子54は、例えば圧電体を上電極と下電極とで挟んだ構成であり(何れも図示せず。)、これらの電極間に電位差を与えることにより変形する。この例では、上電極の電位を上昇させると圧電体が充電される。そして、ピエゾ素子54は、充電レベルに応じた度合いで圧力室52側に凸となるように撓む(つまり変形する。)。また、上電極の電位を下降させて圧電体を放電させると、ピエゾ素子54は撓み度合いを少なくするように変形する。
ピエゾ素子54の変形に伴って振動板55も変形する。これにより圧力室52の容積が変化する。この例では、充電度合いが高い程ピエゾ素子54の撓み量が大きくなり、圧力室52が収縮される。従って、圧力室52の容積を制御することにより、圧力室52内のインクに圧力変化を与えることができ、ノズルNzからインクを吐出させたり、インクの増粘を防止するための微振動動作(増粘抑制動作,後述する。)を行わせたりできる。ピエゾ素子54の変形量は、各駆動信号における印加部分によって定められる。すなわち、ピエゾ素子54は、印加された駆動信号によって与えられる電位に応じて変形するといえる。
このように、各ピエゾ素子54は、充放電によってインクを吐出させるための動作をする複数の素子であって、充電によって圧力室52の容積を収縮させる複数の素子に相当する。このピエゾ素子54をインクの吐出用に用いた場合、充電状態によって変形量が精度良く定まる。このため、駆動信号の与え方次第で、ピエゾ素子54の変形パターンを定めることができる。その結果、インクの吐出量の制御や微振動動作の制御を、精度よく行うことができる。
<ヘッド制御部90について>
ヘッド制御部90は、用紙にドットを形成するドット形成動作時において、プリンタ側コントローラ70からのドット形成データSI(吐出指令)に基づき、第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bにおける必要な部分を選択し、ピエゾ素子54へ印加させる。このようなヘッド制御部90は、印加制御部に相当し、ドット形成データSIに基づき、駆動信号のピエゾ素子54への印加を制御する。
図3に示すように、ヘッド制御部90は、第1シフトレジスタ91Aと、第2シフトレジスタ91Bと、第1ラッチ回路92Aと、第2ラッチ回路92Bと、制御ロジック93と、デコーダ94と、第1スイッチ95Aと、第2スイッチ95Bとを有する。これらの中で、制御ロジック93を除いた各部は、それぞれピエゾ素子54毎(ノズルNz毎)に設けられる。
ドット形成動作において、第1シフトレジスタ91A及び第2シフトレジスタ91Bには、プリンタ側コントローラ70からのドット形成データSIがセットされる。例えば、第1シフトレジスタ91Aにはドット形成データSIの上位ビットがセットされ、第2シフトレジスタ91Bにはドット形成データSIの下位ビットがセットされる。第1ラッチ回路92A及び第2ラッチ回路92Bは、第1シフトレジスタ91A及び第2シフトレジスタ91Bにセットされたデータをラッチする。すなわち、第1ラッチ回路92Aは、第1シフトレジスタ91Aにセットされたドット形成データSIの上位ビットをラッチする。一方、第2ラッチ回路92Bは、第2シフトレジスタ91Bにセットされたドット形成データSIの下位ビットをラッチする。これらの第1ラッチ回路92A及び第2ラッチ回路92Bにてラッチされると、ドット形成データSIの上位ビットと下位ビットは、ピエゾ素子54毎の組となる。そして、ピエゾ素子54毎の組とされたドット形成データSIは、デコーダ94へ入力される。
制御ロジック93は、第1スイッチ95Aの制御に用いられるスイッチ制御情報q0〜q3、及び、第2スイッチ95Bの制御に用いられるスイッチ制御情報q4〜q7を記憶し、出力する。これらのスイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7は、ドット階調毎に定められており、各スイッチ95A,95Bを動作させる際に用いられる。この実施形態において、第1スイッチ95Aは、第1駆動信号COM_Aのピエゾ素子54への印加を制御する。また、第2スイッチ95Bは、第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子54への印加を制御する。なお、スイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7の具体的な内容については、後で説明する。
デコーダ94は、制御ロジック93から出力されるスイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7の中から、必要なスイッチ制御情報をドット形成データSIに応じて選択し、各スイッチ95A,95Bへ出力する。例えば、デコーダ94は、ドットなしに対応するドット形成データSI[00]に対応して、スイッチ制御情報q0,q4を選択する。そして、スイッチ制御情報q0を第1スイッチ95Aへ出力し、スイッチ制御情報q4を第2スイッチ95Bへ出力する。また、デコーダ94は、小ドットの形成に対応するドット形成データSI[01]に対応して、スイッチ制御情報q1を選択して第1スイッチ95Aへ出力し、スイッチ制御情報q5を選択して第2スイッチ95Bへ出力する。同様に、デコーダ94は、中ドットの形成に対応するドット形成データSI[10]に対応してスイッチ制御情報q2を第1スイッチ95Aへ、スイッチ制御情報q6を第2スイッチ95Bへそれぞれ出力し、大ドットの形成に対応するドット形成データSI[11]に対応してスイッチ制御情報q3を第1スイッチ95Aへ、スイッチ制御情報q7を第2スイッチ95Bへそれぞれ出力する。
第1スイッチ95Aは第1駆動信号COM_Aのピエゾ素子54への印加を制御し、第2スイッチ95Bは第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子54への印加を制御する。本実施形態において、第1スイッチ95Aと第2スイッチ95Bは、いずれもアナログスイッチによって構成されている。そして、入力されたスイッチ制御情報(デコーダ94で選択された後のスイッチ制御情報)がHレベルの場合にオン状態となり、入力されたスイッチ制御情報がLレベルの場合にオフ状態となる。そして、各スイッチは、オン状態の期間に亘り、対応する駆動信号をピエゾ素子54に印加する。また、オフ状態の期間に亘り、対応する駆動信号を遮断する。なお、スイッチ制御情報q0〜q3,q4〜q7に基づく各駆動信号COM_A,COM_Bのピエゾ素子54への印加については、後で説明する。
<駆動信号生成回路40について>
駆動信号生成回路40は、複数のピエゾ素子54について共通に用いられる駆動信号を生成する。図4に示すように、駆動信号生成回路40は、第1駆動信号生成回路41と、第2駆動信号生成回路42とを有する。第1駆動信号生成回路41は、第1駆動信号COM_Aを生成するための回路であり、第1駆動信号生成部に相当する。第2駆動信号生成回路42は、第2駆動信号COM_Bを生成するための回路であり、第2駆動信号生成部に相当する。本実施形態において、第1駆動信号COM_Aは、最大量のインクを吐出させる際にピエゾ素子54へ印加される最大量吐出パルス(後述する。)を複数含む。また、第2駆動信号COM_Bは、最大量吐出パルスを含まない。なお、生成される各駆動信号COM_A,COM_Bについては、後で詳しく説明する。
<第1駆動信号生成回路41について>
第1駆動信号生成回路41は、第1波形生成回路411と第1電流増幅回路412とを有する。第1波形生成回路411は、第1DACデータに基づいて第1波形信号COM_A´を生成する。第1DACデータは、第1駆動信号COM_Aにおける制御上の電圧を示すデジタルデータであり、例えば10ビットのデジタルデータによって構成されている。具体的には、第1DACデータが[0000000000]のとき、第1駆動信号COM_Aの制御上の電圧は1.40Vである。第1駆動信号COM_Aの制御上の電圧は、DACデータが値[1]大きくなる毎に約0.036V高くなる。そして、第1DACデータが[1111111111]のとき、第1駆動信号COM_Aの制御上の電圧は37.40Vになる。よって、第1駆動信号COM_Aは、最大で36.00Vの振幅を実現することができる。このような第1DACデータは第1デジタルデータに相当する。第1波形信号COM_A´は、第1駆動信号COM_Aに倣った電圧変化パターンのアナログ信号であり、第1アナログ信号に相当する。第1駆動信号COM_Aとの大きな違いは電流量にある。すなわち、第1波形信号COM_A´の電流量は、第1駆動信号COM_Aの電流量に比べて小さく定められている。例えば、第1駆動信号COM_Aの電流量は最大で20A程度であるのに対し、第1波形信号COM_A´の電流量は最大で150mA程度である。そして、第1波形生成回路411は、第1デジタルデータで表される電圧値の第1アナログ信号を出力する第1アナログ信号出力部に相当する。
第1波形生成回路411は、第1DAC回路413(第1デジタルアナログ変換回路)と第1プリアンプ414とを有する。第1DAC回路413は、10ビットの第1DACデータをアナログ変換してロジックレベルのアナログ信号を出力する。この実施形態では、第1DACデータの変換によって、0Vから3.3Vまでの電圧範囲のアナログ信号が出力される。このロジックレベルのアナログ信号は、第1増幅前アナログ信号に相当する。第1プリアンプ414は、第1電圧増幅回路に相当し、第1DAC回路413から出力されたロジックレベルのアナログ信号について電圧増幅を行い、第1波形信号COM_A´(第1アナログ信号)を生成する。本実施形態の第1プリアンプ414は、1.40Vから37.40Vまでの電圧範囲の第1波形信号COM_A´を生成する。また、第1プリアンプ414は、電流を増幅する機能も有する。この電流増幅は、相補的に接続されたトランジスタ対によってなされる。しかし、電流増幅率の関係で、最大電流は150mA程度に制限されている。
このような構成の第1波形生成回路411では、第1DAC回路413によって、第1DACデータをロジックレベルのアナログ信号に変換し、第1プリアンプ414によって、ロジックレベルのアナログ信号の電圧をピエゾ素子54の駆動に必要な電圧まで増幅している。これにより、第1DACデータの与え方次第で、所望の電圧変化パターンのアナログ信号が得られる。また、第1プリアンプ414の構成の仕方次第で、所望の電圧範囲のアナログ信号が得られる。
第1電流増幅回路412は、第1波形生成回路411で生成された第1波形信号COM_A´について電流の増幅を行い、第1駆動信号COM_Aとして出力する。第1波形信号COM_A´は、前述したように第1アナログ信号に相当する。このため、第1電流増幅回路412は、第1アナログ信号の電流増幅を行って第1駆動信号COM_Aとして出力する回路といえる。第1電流増幅回路412は、相補的に接続されたバイポーラトランジスタ対を有する。すなわち、電流増幅用のトランジスタとして、NPN型トランジスタ415とPNP型トランジスタ416とを有する。
NPN型トランジスタ415は、第1駆動信号COM_Aの電圧上昇時(印刷時においてはピエゾ素子54の充電時)に動作するトランジスタである。このNPN型トランジスタ415は、コレクタが第1高圧電源VH_Aの供給線に接続され、エミッタが第1駆動信号COM_Aの供給線に接続されている。本実施形態における第1高圧電源VH_Aは、電圧変動や素子損失があっても、第1駆動信号COM_Aの最大電圧37.40Vを供給できるように、電圧が42Vに定められている。また、NPN型トランジスタ415のベースは、第1波形信号COM_A´の供給線に接続されている。PNP型トランジスタ416は、第1駆動信号COM_Aの電圧下降時(同じくピエゾ素子54の放電時)に動作するトランジスタである。このPNP型トランジスタ416は、エミッタが第1駆動信号COM_Aの供給線に接続され、コレクタが基準電圧の供給線に接続されている。このプリンタ1において、基準電圧はグランド(0V)であり、基準電圧の供給線はグランド線によって構成されている。また、PNP型トランジスタ416のベースは、第1波形信号COM_A´の供給線に接続されている。
このような構成の第1電流増幅回路412では、第1波形生成回路411から出力される第1波形信号COM_A´により、各トランジスタの動作が制御される。その結果、第1電流増幅回路412から出力される第1駆動信号COM_Aの電圧は、電流増幅の過程において多少変動されるが、第1波形信号COM_A´の電圧に概ね等しくなる。また、この第1電流増幅回路412によって、最大で150mA程度の第1波形信号COM_A´の電流が増幅され、最大で数A程度の第1駆動信号COM_Aが生成される。ここで、本実施形態の第1電流増幅回路412は、相補的に接続されたバイポーラトランジスタ対によって構成されている。このため、各ピエゾ素子54を動作させるために十分な電流を容易に得ることができる。
なお、第1駆動信号COM_Aの電流量は、動作対象となるピエゾ素子54の数やピエゾ素子54に行わせる動作の内容によって定まる。一般に、必要な電流量は、動作対象となるピエゾ素子54の数が多くなると増える。また、必要な電流量は、ピエゾ素子54の充電状態を短時間で大きく変化させる場合に増える。電流の増幅時において、バイポーラトランジスタ対は発熱する。これは、各トランジスタ415,416におけるコレクタ損失による。
<第2駆動信号生成回路42について>
第2駆動信号生成回路42は、第2波形生成回路421と第2電流増幅回路422とを有する。第2波形生成回路421は、第1波形生成回路411と同じ構成であり、第2DACデータに基づいて第2波形信号COM_B´を生成する。第2DACデータは、第2駆動信号COM_Bにおける制御上の電圧を示すデジタルデータであり、第1DACデータと同じく10ビットのデジタルデータによって構成される。この第2DACデータは、第2デジタルデータに相当する。第2波形信号COM_B´は、第2DACデータの変換で得られるアナログ信号であり、第2アナログ信号に相当する。そして、第2波形信号COM_B´の電流量は、最大で150mA程度である。このような第2波形生成回路421は、第2デジタルデータをアナログ変換した第2アナログ信号を出力する第2アナログ信号出力部に相当する。
第2波形生成回路421は、第2DAC回路423(第2デジタルアナログ変換回路)と第2プリアンプ424とを有する。ここで、第2DAC回路423は前述した第1DAC回路413と同じ構成であり、第2プリアンプ424は前述した第1プリアンプ414と同じ構成である。簡単に説明すると、第2DAC回路423は、10ビットの第2DACデータをアナログ変換してロジックレベル(例えば、0Vから3.3V)のアナログ信号を生成する。このアナログ信号は第2増幅前アナログ信号に相当する。第2プリアンプ424は、第2電圧増幅回路に相当し、第2DAC回路423からのロジックレベルのアナログ信号の電圧を増幅することで、第2波形信号COM_B´(第2アナログ信号)を生成する。この第2波形生成回路421でも、第2DAC回路423によって、第2DACデータをロジックレベルのアナログ信号に変換し、第2プリアンプ424によって、ロジックレベルのアナログ信号の電圧をピエゾ素子54の駆動に必要な電圧まで増幅している。これにより、第2DACデータの与え方次第で、所望の電圧変化パターンのアナログ信号を得ることができる。また、第2プリアンプ424の構成の仕方次第で、所望の電圧範囲のアナログ信号が得られる。
第2電流増幅回路422は、第2波形生成回路421で生成された第2波形信号COM_B´について電流の増幅を行い、第2駆動信号COM_Bとして出力する。第2波形信号COM_B´は、前述したように第2アナログ信号に相当する。このため、第2電流増幅回路422は、第2アナログ信号の電流増幅を行って第2駆動信号COM_Bとして出力する回路といえる。第2電流増幅回路422は、第1電流増幅回路412と同様に、相補的に接続されたバイポーラトランジスタ対(他のバイポーラトランジスタ対に相当する。)を有する。すなわち、電流増幅用のトランジスタとして、NPN型トランジスタ425とPNP型トランジスタ426とを有する。
NPN型トランジスタ425は、第2駆動信号COM_Bの電圧上昇時に動作するトランジスタである。このNPN型トランジスタ425は、コレクタが第2高圧電源VH_Bの供給線に接続され、エミッタが第2駆動信号COM_Bの供給線に接続されている。本実施形態における第2駆動信号COM_Bの電圧振幅は第1駆動信号COM_Aよりも小さく設定されるので、第2高圧電源VH_Bの電圧は例えば32Vに定められる。この点に関し、第2駆動信号COM_Bの最高電圧が32V未満となるように、第2DACデータの内容を定めているため、動作に支障はない。また、NPN型トランジスタ425のベースは、第2波形信号COM_B´の供給線に接続されている。PNP型トランジスタ426は、第2駆動信号COM_Bの電圧下降時に動作するトランジスタである。このPNP型トランジスタ426は、エミッタが第2駆動信号COM_Bの供給線に接続され、コレクタが基準電圧の供給線に接続されている。このプリンタ1において、基準電圧の供給線はグランド線によって構成されている。また、PNP型トランジスタ426のベースは、第2波形信号COM_B´の供給線に接続されている。
このような構成の第2電流増幅回路422は、第1電流増幅回路412と同じように動作する。このため、第2電流増幅回路422から出力される第2駆動信号COM_Bの電圧は、電流増幅の過程において多少変動されるが、第2波形信号COM_B´の電圧に概ね等しくなる。また、この第2電流増幅回路422によって、最大で150mA程度の第2波形信号COM_B´の電流が増幅され、数A程度の第2駆動信号COM_Bが生成される。ここで、第2電流増幅回路422もまた、相補的に接続されたバイポーラトランジスタ対で構成されているため、各ピエゾ素子54を動作させるために十分な電流を容易に得ることができる。
なお、第2駆動信号COM_Bの電流量が動作対象となるピエゾ素子54の数やピエゾ素子54に行わせる動作の内容によって定まる点、及び、電流の増幅時においてバイポーラトランジスタ対が発熱する点については、第1駆動信号生成回路41で説明した通りである。
<電源生成部80について>
電源生成部80は、各種の電源を生成する。例えば、ロジックレベルの電源、各種センサの動作用電源、各種モータの動作用電源、及び、各駆動信号を生成するための電源を生成する。このプリンタ1において、各駆動信号を生成するための電源には、第1駆動信号COM_Aを生成する際に用いられる第1高圧電源VH_Aと、第2駆動信号COM_Bを生成する際に用いられる第2高圧電源VH_Bとが含まれる。図1には、第1高圧電源VH_Aを生成する第1電源生成部81と、第2高圧電源VH_Bを生成する第2電源生成部82とが記載されている。そして、これらの第1電源生成部81と第2電源生成部82は、生成する各高圧電源VH_A,VH_Bの電圧を個別に設定できる。
第1高圧電源VH_Aは、第1駆動信号COM_Aの生成に用いられる第1電源に相当し、電圧が前述のように例えば42Vに定められている。第2高圧電源VH_Bは、第2駆動信号COM_Bの生成に用いられる第2電源に相当し、その電圧が第1高圧電源VH_Aの電圧とは異なる電圧に定められている。具体的には、前述のように例えば32Vに定められている。そして、第1高圧電源VH_Aは、第1駆動信号生成回路41が有する第1電流増幅回路412に供給され、第2高圧電源VH_Bは、第2駆動信号生成回路42が有する第2電流増幅回路422に供給される。
第1高圧電源VH_Aの電圧と第2高圧電源VH_Bの電圧は、対応する駆動信号の振幅に応じて定められる。すなわち、第1高圧電源VH_Aは、第1駆動信号COM_Aにおける電圧の振幅に応じた電圧差を、基準電圧としてのグランドとの間に与えるべく、電圧が定められている。同様に、第2高圧電源VH_Bは、第2駆動信号COM_Bにおける電圧の振幅に応じた電圧差を、基準電圧としてのグランドとの間に与えるべく、電圧が定められている。
第1高圧電源VH_Aは、電圧変動や素子損失があっても、第1駆動信号COM_Aの最大電圧を供給できるように、電圧が定められている。このプリンタ1では、第1駆動信号COM_Aの最高電圧が37.40Vである。このため、第1高圧電源VH_Aの電圧は42Vに定められている。
第2高圧電源VH_Bの電圧も、第1高圧電源VH_Aと同様な観点で定められている。図5に示すように、このプリンタ1では、第2駆動信号COM_Bの最高電圧が中間電圧VCであり、第1駆動信号COM_Aにおける最高電圧の70%である25.2Vに定められている。このため、第2高圧電源VH_Bの電圧が例えば32Vでも十分に駆動が可能となる。その結果、第2電流増幅回路422におけるコレクタ損失を抑制でき、ひいては電力消費を抑制できる(後述する)。
===駆動信号===
<生成される各駆動信号COM_A,COM_Bについて>
次に、生成される各駆動信号COM_A,COM_Bについて説明する。図5に示すように、第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bはそれぞれ、繰り返し単位でもある印刷期間T毎に繰り返し生成される。この印刷期間Tは、インクを吐出可能な期間でもある。本実施形態において、第1駆動信号COM_Aは3つの駆動パルスを含んで構成され、第2駆動信号COM_Bは4つの駆動パルスを含んで構成されている。ここで、駆動パルスとは、ヘッド51が有するピエゾ素子54に所定の動作をさせるための電圧変化パターンである。この駆動パルスには、ノズルNzからインクを吐出させるための吐出パルスと、インクの増粘を抑制するための微振動パルス(増粘抑制パルス)とが含まれる。
第1駆動信号COM_Aは、期間T11内に生成される第1吐出パルスPS1と、期間T12内に生成される第2吐出パルスPS2と、期間T13内に生成される第3吐出パルスPS3とを含んで構成される。これらの吐出パルスPS1〜PS3はいずれも、所定量のインクを吐出させるための動作をピエゾ素子54に行わせる。例えば、第1吐出パルスPS1及び第3吐出パルスPS3はいずれも同じ電圧変化パターンを有する。このため、同じ動作をピエゾ素子54に行わせる。そして、第1吐出パルスPS1や第3吐出パルスPS3が印加されると、ピエゾ素子54は、大ドットの形成に必要な量の半分のインクを吐出するための動作を行う。また、第2吐出パルスPS2が印加されると、ピエゾ素子54は、小ドットの形成に必要な量のインクを吐出するための動作を行う。なお、第2吐出パルスPS2の印加によって吐出されるインクの量は、第1吐出パルスPS1や第3吐出パルスPS3の印加によって吐出されるインクの量よりも少ない。
ここで、インクを吐出させるための動作を、第1吐出パルスPS1を例に挙げて説明する。図5に示すように、第1吐出パルスPS1は、基準電圧としての中間電圧VCより生成が開始される。中間電圧VCが印加されているとき、ピエゾ素子54は、中間電圧VCに対応する度合いで変形する。これにより、圧力室52は基準容積となる。この基準容積は、最大容積よりも小さく、かつ、最小容積よりも大きく定められている。その後、第1吐出パルスPS1の電圧は一定勾配で下降して最低電圧VLとなる。このときの電圧変化によってピエゾ素子54の変形度合いは緩み、圧力室52は最大容積となる。その後、第1吐出パルスPS1の電圧は一定勾配で急上昇し、最高電圧VUになる。このときの電圧変化によってピエゾ素子54は急激に変形し、圧力室52は最小容積となる。圧力室52の最大容積から最小容積への急激な変化により、圧力室52内のインクが強く加圧される。これにより、ノズルNzからインクが吐出される。その後、第1吐出パルスPS1の電圧は一定勾配で下降し、中間電圧VCに戻る。
第2駆動信号COM_Bは、期間T21内に生成される第1微振動パルスPS4と、期間T22内に生成される第2微振動パルスPS5と、期間T23内に生成される第3微振動パルスPS6と、期間T24内に生成される第4微振動パルスPS7とを有する。これらの微振動パルスPS4〜PS7はいずれも同じ電圧変化パターンとされ、ピエゾ素子54に微振動動作を行わせる。この微振動動作は、インクがノズルNzから吐出されない程度の圧力変化を、圧力室52内のインクに与えるための動作である。
この微振動動作を、第1微振動パルスPS4を例に挙げて説明する。第1微振動パルスPS4もまた、中間電圧VCより生成が開始される。このため、第1微振動パルスPS4の印加直前にて、圧力室52は基準容積となっている。その後、第1微振動パルスPS4の電圧は一定勾配で緩やかに下降し、微振動電圧VVになる。このときの電圧変化によってピエゾ素子54の変形度合いは僅かに緩み、圧力室52は微振動容積となる。なお、微振動容積は、基準容積よりも大きく、最大容積よりも小さい。圧力室52の基準容積から微振動容積への拡大に伴って、圧力室52内のインクは減圧され、メニスカスが圧力室52の側へ僅かに引き込まれる。ここで、メニスカスとは、ノズルNzで露出しているインクの自由表面を意味する。その後、第1微振動パルスPS4の電圧は一定勾配で緩やかに上昇し、中間電圧VCに戻る。これにより、圧力室52は収縮して、微振動容積から基準容積に戻る。この圧力室52の収縮に伴って圧力室52内のインクは加圧され、メニスカスが吐出方向へ僅かに押し出される。
従って、微振動パルスをピエゾ素子54に印加すると、インクが吐出されない程度の弱い圧力変化が圧力室52内のインクに与えられる。その結果、ノズルNzの内部でメニスカスが、吐出方向と圧力室方向とに移動する(すなわち微振動する)。このメニスカスの微振動により、ノズルNz付近のインクが攪拌され、増粘が抑制される。従って、ピエゾ素子54の微振動動作は、インクの増粘を抑制するための増粘抑制動作に相当する。このような動作をする各微振動パルスPS4〜PS7は、インクに与える圧力変化の大きさが各吐出パルスPS1〜PS3に比べて小さいので、電圧の振幅も各吐出パルスPS1〜PS3に比べて小さく定められている。
以上の説明から判るように、第1駆動信号COM_Aは、吐出パルスのみを複数含むものである。このため、インクの吐出時に用いられる吐出用駆動信号に相当する。そして、第1吐出パルスPS1及び第3吐出パルスPS3は、複数の吐出パルスのうち、最大量のインクを吐出させるものであるため、最大量吐出パルスに相当する。また、第2吐出パルスPS2は、最大量よりも少ない量のインクを吐出させるものであるため、他の吐出パルスに相当する。一方、第2駆動信号COM_Bは、微振動パルスのみを複数含むものである。これらの微振動パルスは、増粘抑制パルスに相当し、インクの増粘抑制動作に用いられる。このため、第2駆動信号COM_Bは、インクの増粘抑制動作時に用いられる増粘抑制用駆動信号に相当する。そして、ピエゾ素子54に行わせる動作の違いから、増粘抑制用駆動信号における電圧の振幅は、吐出用駆動信号における電圧の振幅よりも小さく定められている。
<インク吐出動作及び微振動動作について>
次に、インク吐出動作及び微振動動作について説明する。前述したように、第1駆動信号COM_Aは、印刷期間内に3つの吐出パルスPS1〜PS3を有する。そして、ヘッド制御部90は、形成すべきドットの大きさに応じてピエゾ素子54へ印加する吐出パルスを特定している。この実施形態においてヘッド制御部90は、小ドットの形成指令(ドット形成データSI[01])に対応して、第2吐出パルスPS2をピエゾ素子54に印加する。これにより、ノズルNzからは、小ドットの形成に適した量のインクが吐出される。また、ヘッド制御部90は、中ドットの形成指令(ドット形成データSI[10])に対応して、第1吐出パルスPS1をピエゾ素子54に印加する。これにより、ノズルNzからは、中ドットの形成に適した量のインクが吐出される。この例では、大ドットを形成するために必要な量の半分のインクが吐出される。同様に、ヘッド制御部90は、大ドットの形成指令(ドット形成データSI[11])に対応して、第1吐出パルスPS1と第3吐出パルスPS3をピエゾ素子54に印加する。これにより、ノズルNzからは、大ドットの形成に適した量のインクが吐出される。なお、各ドットの形成指令と印加される駆動パルスの関係は、インクの種類に関わらず共通である。
各吐出パルスPS1〜PS3のピエゾ素子54への印加は、期間T11〜期間T13のそれぞれを単位とする第1スイッチ95Aのオンオフ制御によって行われる。すなわち、第1吐出パルスPS1の印加は、期間T11に亘って第1スイッチ95Aをオン状態にすることでなされ、第2吐出パルスPS2の印加は、期間T12に亘って第1スイッチ95Aをオン状態にすることでなされる。同様に、第3吐出パルスPS3の印加は、期間T13に亘って第1スイッチ95Aをオン状態にすることでなされる。
前述したように、第1スイッチ95Aの制御はスイッチ制御情報q0〜q3によってなされる。これらのスイッチ制御情報q0〜q3のうち、スイッチ制御情報q0は、ドットなしの指令(ドット形成データSI[00])に対応する第1スイッチ95Aの制御パターンを示し、スイッチ制御情報q1は、小ドットの形成指令に対応する第1スイッチ95Aの制御パターンを示す。同様に、スイッチ制御情報q2は、中ドットの形成指令に対応する第1スイッチ95Aの制御パターンを示し、スイッチ制御情報q3は、大ドットの形成指令に対応する第1スイッチ95Aの制御パターンを示す。
図6に示すように、これらのスイッチ制御情報q0〜q3は、いずれも3ビットのデジタルデータで構成されている。3ビットのうちの最上位ビットは、期間T11における第1スイッチ95Aのオンオフ状態を示し、中間のビットは、期間T12における第1スイッチ95Aのオンオフ状態を示す。同様に、最下位ビットは、期間T13における第1スイッチ95Aのオンオフ状態を示す。そして、各ビットには、オン状態を示すデータ[1](Hレベル)か、オフ状態を示すデータ[0](Lレベル)が与えられる。
ドットなしの指令の場合、第1吐出パルスPS1から第3吐出パルスPS3の何れもピエゾ素子54へは印加されない。このため、対応するスイッチ制御情報q0はデータ[000]とされる。この場合、何れの期間T11〜T13においても、第1スイッチ95Aはオフ状態となる。小ドットの形成指令の場合、第2吐出パルスPS2がピエゾ素子54へ印加される。このため、対応するスイッチ制御情報q1はデータ[010]とされる。これにより、期間T12にて第1スイッチ95Aがオン状態となり、第1駆動信号COM_Aがピエゾ素子54へ印加される。中ドットの形成指令の場合、第1吐出パルスPS1がピエゾ素子54へ印加される。このため、対応するスイッチ制御情報q2はデータ[100]とされる。これにより、第1駆動信号COM_Aは、期間T11に亘ってピエゾ素子54へ印加される。大ドットの形成指令の場合、第1吐出パルスPS1と第3吐出パルスPS3がピエゾ素子54へ印加される。このため、対応するスイッチ制御情報q2はデータ[101]とされる。これにより、第1駆動信号COM_Aは、期間T11と期間T13のそれぞれでピエゾ素子54へ印加される。
第2駆動信号COM_Bは、印刷期間内に4つの微振動パルスPS4〜PS7を有する。そして、ドットなしの指令に基づき、特定の微振動パルスがピエゾ素子54に印加される。このとき、ピエゾ素子54に印加される微振動パルスは、対応するインクの種類に応じて定められる。例えば、図6から図8の各図に示すように、ブラックインク(Nk)に対しては第1微振動パルスPS4が印加され、イエローインク(Ny)に対しては第2微振動パルスPS5が印加される。同様に、シアンインク(Nc)に対しては第3微振動パルスPS6が印加され、イエローインク(Ny)に対しては第4微振動パルスPS7が印加される。
各微振動パルスPS4〜PS7のピエゾ素子54への印加は、期間T21〜期間T24のそれぞれを単位とする第2スイッチ95Bのオンオフ制御によって行われる。すなわち、第1微振動パルスPS4の印加は、期間T21に亘って第2スイッチ95Bをオン状態にすることでなされ、第2微振動パルスPS5の印加は、期間T22に亘って第2スイッチ95Bをオン状態にすることでなされる。同様に、第3微振動パルスPS6の印加は、期間T23に亘って第2スイッチ95Bをオン状態にすることでなされ、第4微振動パルスPS7の印加は、期間T24に亘って第2スイッチ95Bをオン状態にすることでなされる。
前述したように、第2スイッチ95Bの制御はスイッチ制御情報q4〜q7によってなされる。これらのスイッチ制御情報q4〜q7のうち、スイッチ制御情報q4は、ドットなしの指令に対応する第2スイッチ95Bの制御パターンを示し、スイッチ制御情報q5は、小ドットの形成指令に対応する第2スイッチ95Bの制御パターンを示す。同様に、スイッチ制御情報q6は、中ドットの形成指令に対応する第2スイッチ95Bの制御パターンを示し、スイッチ制御情報q7は、大ドットの形成指令に対応する第2スイッチ95Bの制御パターンを示す。
これらのスイッチ制御情報q4〜q7は、4つの期間T21〜期間T24に対応する4ビットのデジタルデータで構成されている。例えば、4ビットのうちの最上位ビットが期間T21に、2番目のビットが期間T22にそれぞれ対応する。また、3番目のビットが期間T23に、最下位ビットが期間T24にそれぞれ対応する。なお、第2駆動信号COM_Bは、ドットなしの指令が与えられた場合にピエゾ素子54に印加され、ドットの形成指令が与えられた場合にはピエゾ素子54へ印加されない。このため、スイッチ制御情報q4がインクの種類に応じて種々定められる。そして、他のスイッチ制御情報q5〜スイッチ制御情報q7は、インクの種類に関わらずデータ[0000]となる。
前述したように、ブラックインクでドットなしの場合、ピエゾ素子54には、第1微振動パルスPS4が印加される。このため、ブラックインク用の制御ロジック93には、スイッチ制御情報q4としてデータ[1000]が記憶される。イエローインクでドットなしの場合、ピエゾ素子54には、第2微振動パルスPS5が印加される。このため、イエローインク用の制御ロジック93には、スイッチ制御情報q4としてデータ[0100]が記憶される。シアンインクでドットなしの場合、ピエゾ素子54には、第3微振動パルスPS6が印加される。このため、シアンインク用の制御ロジック93には、スイッチ制御情報q4としてデータ[0010]が記憶される。マゼンタインクでドットなしの場合、ピエゾ素子54には、第4微振動パルスPS7が印加される。このため、マゼンタインク用の制御ロジック93には、スイッチ制御情報q4としてデータ[0001]が記憶される。
このように、吐出するインクの種類毎、言い換えれば、同じ種類のインクを吐出するノズル群(ノズル列)毎に、特定の微振動パルスを用いて微振動動作を行っているので、微振動パルスPS4〜PS7の印加に伴う電流集中を抑制できる。すなわち、時分割で電流を流すことができる。その結果、微振動動作時における最大電流を抑えることができる。
<消費電力について>
次に、ピエゾ素子54の動作に起因する消費電力について説明する。前述したように、第1駆動信号生成回路41は第1電流増幅回路412を有し、第2駆動信号生成回路42は第2電流増幅回路422を有する。そして、これらの第1電流増幅回路412及び第2電流増幅回路422は、バイポーラトランジスタ対によって構成されている。このため、ピエゾ素子54の動作に起因する消費電力は、主に、各電流増幅回路412,422が有するバイポーラトランジスタのコレクタ損失に依存する。このコレクタ損失は、コレクタ−エミッタ間の電圧差とコレクタ−エミッタ間の電流との積で表される。このため、対応する高圧電源の電圧を調整することにより、コレクタ−エミッタ間の電圧差を過不足なく定めることができる。その結果、消費電力を抑えることができる。
このことを、第2駆動信号COM_Bを例に挙げて説明する。ここで、図9は、第2駆動信号COM_Bの消費電力を説明する図である。図10は、比較例における消費電力を説明する図である。この実施形態と比較例との違いは、第2高圧電源VH_Bの電圧にある。すなわち、この実施形態における第2高圧電源VH_Bの電圧は、前述したように32Vである。これに対し、比較例における第2高圧電源VH_Bの電圧は、第1高圧電源VH_Aと同じ42Vである。また、この実施形態と比較例において、駆動対象となるピエゾ素子54の全体的な容量は0.2μFとしている。
図9に示すように、第1微振動パルスPS4における放電期間であるタイミングt1からt2の期間(5μs)では、ブラックインク用のピエゾ素子54からグランド側に向けて0.14Aの電流が流れる。これにより、この期間における第1微振動パルスPS4の電圧は、中間電圧VCから微振動電圧VVまで下降する。便宜上、以下の説明では、ピエゾ素子54からグランド側に向けて流れる電流値を負の値で示し、電源生成部80側からピエゾ素子54に向けて流れる電流を正の値で示す。従って、タイミングt1からt2の期間に流れる電流は−0.14Aとなる。この期間では、第2電流増幅回路422が有するPNP型トランジスタ426が動作する。従って、PNP型トランジスタ426のコレクタ損失は、図9にハッチングで示す第2駆動信号COM_Bの電圧とグランドとの差に、電流(−0.14A)を乗じることで得られる。この例では、−0.14Wとなる。一方、第1微振動パルスPS4における充電期間であるタイミングt3からt4の期間(5μs)では+0.14Aの電流が流れる。これにより、ブラックインク用のピエゾ素子54が充電され、当該期間における第1微振動パルスPS4の電圧は、微振動電圧VVから中間電圧VCまで上昇する。この期間では、第2電流増幅回路422が有するNPN型トランジスタ425が動作する。従って、NPN型トランジスタ425のコレクタ損失は、図9にハッチングで示す第2高圧電源VH_Bの電圧と第2駆動信号COM_Bの電圧との差に、電流(+0.14A)を乗じることで得られる。この例では、+0.09Wとなる。このように、第1微振動パルスPS4をブラックインク用のピエゾ素子54に印加した場合、放電時の消費電力は0.14Wとなり、充電時の消費電力は0.09Wとなる。
前述したように、他の微振動パルスは、その電圧変化パターンが第1微振動パルスPS4と同じである。このため、他の微振動パルスのピエゾ素子54への印加に伴う消費電力は、第1微振動パルスPS4を印加した際の消費電力と同じである。例えば、第2微振動パルスPS5を印加すると、イエローインク用のピエゾ素子54が充放電される。これに伴い、タイミングt5からt6の期間で−0.14Wの電力が消費され、タイミングt7からt8の期間で+0.09Wの電力が消費される。その結果、各微振動パルスを対応するピエゾ素子54へ印加した場合、放電時の消費電力は0.56Wとなり、充電時の消費電力は0.36Wとなる。
次に比較例について説明する。前述したように、本実施形態と比較例との違いは電源電圧にある。このため、放電時の消費電力は本実施形態と比較例とで同じである。具体的には、図10に示すように、−0.56Wである。そして、電源電圧の違いにより、充電時の消費電力に差が生じる。すなわち、比較例における充電時の消費電力は+0.65Wであるのに対し、本実施形態における充電時の消費電力は+0.36Wである。このように、第2電源の電圧を第2駆動信号COM_Bの最高電圧VUにあわせて設定することで、省電力化が図れる。本実施形態では、充電時の消費電力を比較例の56%に抑えることができる。
===第2実施形態===
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態のプリンタ1は、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bのそれぞれが第1実施形態のものと相違している。なお、ハードウェア構成は第1実施形態と共通であるので、その説明を省略する。
図11に示すように、第1駆動信号COM_Aは、期間T11内に生成される第1吐出パルスPS11と、期間T12内に生成される第2吐出パルスPS12とを含んで構成される。これらの吐出パルスはいずれも同じ電圧変化パターンを有し、且つ、第1実施形態における第1吐出パルスPS1と同じ電圧変化パターンを有する。そして、1つの吐出パルスが印加されると、ピエゾ素子54は、大ドットの形成に必要な量の1/2のインクを吐出するための動作を行う。また、第2駆動信号COM_Bは、期間T11内に生成される微振動パルスPS13と、期間T12内に生成される第3吐出パルスPS14とを含んで構成される。微振動パルスPS13は、第1実施形態における各微振動パルスPS4〜PS7と同じ電圧変化パターンを有する。このため、ピエゾ素子54に印加されると、インクが吐出されない程度の弱い圧力変化が圧力室52内のインクに付与される。第3吐出パルスPS14は、第1実施形態における第2吐出パルスPS2と同じ電圧変化パターンを有する。このため、ピエゾ素子54に印加されると、小ドットの形成に必要な量のインクが吐出される。
そして、第1吐出パルスPS11及び第2吐出パルスPS12は、複数の吐出パルスのうち、最大量のインクを吐出させるものである。このため、最大量吐出パルスに相当する。また、第3吐出パルスPS14は、最大吐出量よりも少ない量のインクを吐出させる他の吐出パルスに相当する。また、第1駆動信号COM_Aは、最大量吐出パルスを含む駆動信号に相当する。第2駆動信号COM_Bは、最大量吐出パルスを含まず、他の吐出パルスと微振動パルスを含む駆動信号に相当する。
なお、第2駆動信号COM_Bが第3吐出パルスPS14を含むことから、第2高圧電源VH_Bは例えば36Vに設定する。これは、第3吐出パルスPS14の最高電圧VUが30Vであることに起因する。
<消費電力について>
次に、消費電力について説明する。ここで、図12は、第2駆動信号COM_Bの消費電力を説明する図である。図13は、比較例の消費電力を説明する図である。この実施形態と比較例との違いは、第2高圧電源VH_Bの電圧にある。すなわち、この実施形態における第2高圧電源VH_Bの電圧は、前述したように36Vである。これに対し、比較例における第2高圧電源VH_Bの電圧は、第1高圧電源VH_Aと同じ42Vである。また、この実施形態と比較例において、駆動対象となるピエゾ素子54の全体的な容量は0.2μFとしている。
図12に示すように、微振動パルスPS13における放電期間であるタイミングt1からt2の期間(5μs)では、各ピエゾ素子54からグランドへ向けて0.58Aの電流が流れる。つまり、−0.58Aの電流が流れる。これにより、この期間における微振動パルスPS13の電圧は、中間電圧VCから微振動電圧VVまで下降する。そして、このときの消費電力は、−0.56Wとなる。一方、微振動パルスPS13の充電期間であるタイミングt3からt4の期間(5μs)では+0.58Aの電流が流れる。これにより、この期間における微振動パルスPS13の電圧は、微振動電圧VVから中間電圧VCまで上昇する。そして、このときの消費電力は、+0.48Wとなる。
次に、第3吐出パルスPS14について説明する。タイミングt5からt6の期間(5μs)では、−0.78Aの電流が流れ、−0.66Wの電力が消費される。タイミングt7からt8の期間(2μs)では、+1.23Aの電流が流れ、+0.56Wの電力が消費される。タイミングt9からt10の期間(2μs)では、+1.20Aの電流が流れ、+0.25Wの電力が消費される。タイミングt11からt12の期間(5μs)では、−0.19Aの電流が流れ、−0.28Wの電力が消費される。
従って、この実施形態の第2駆動信号COM_Bでは、放電時の消費電力が1.49Wであり、充電時の消費電力が1.29Wとなる。
次に比較例について説明する。この実施形態でも、比較例との違いは電源電圧にある。このため、放電時の消費電力は本実施形態と比較例とで同じである。具体的には、図13に示すように、−1.49Wである。そして、電源電圧の違いにより、充電時の消費電力に差が生じる。例えば、タイミングt3からt4までの期間において、比較例の消費電力は+0.65Wであり、図12に示す実施形態の消費電力よりも0.17Wも多い。同様に、タイミングt7からt8までの期間において、比較例の消費電力は+0.71Wであり、図12に示す実施形態の消費電力よりも0.15Wも多い。そして、比較例における充電時の消費電力は+1.76Wとなる。これに対し、本実施形態における充電時の消費電力は+1.29Wである。このように、第2電源の電圧を第2駆動信号COM_Bの最高電圧VUにあわせて設定することで、省電力化が図れる。本実施形態では、充電時の消費電力を比較例の74%に抑えることができる。
===まとめ===
以上説明したように各実施形態のプリンタ1では、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bとを異なる電圧変化パターンで構成し、第1駆動信号COM_Aを生成する際に用いられる第1高圧電源VH_Aと、第2駆動信号COM_Bを生成する際に用いられる第2高圧電源VH_Bとを、それぞれ異なる電圧に定めている。これにより、使用する電源電圧を適正化でき、ピエゾ素子54の動作時における消費電力を抑制できる。また、第2駆動信号COM_Bは、最大吐出量パルスを含んでいない。このため、第2高圧電源VH_Bの電圧を、第1高圧電源VH_Aの電圧よりも低く定めることができる。その結果、第2駆動信号COM_Bの生成時における消費電力を効率的に抑制できる。
===その他の実施の形態===
前述した実施形態は、プリンタ1を有する印刷システムについて記載されているが、その中には、液体の吐出方法や液体吐出システム等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<駆動信号について>
前述した各実施形態では、2種類の駆動信号を生成していた。ここで、生成する駆動信号は2種類に限定されるものではなく、3種類以上であってもよい。例えば、3種類の駆動信号を用いる場合、2種類の駆動信号をインクの吐出に用い、1種類の駆動信号を微振動動作に用いてもよい。
また、ドット階調の種類毎に駆動信号を生成してもよい。例えば、第1の駆動信号から第4の駆動信号からなる4種類の駆動信号を生成する。そして、第1の駆動信号を、大ドットの形成時に用いる駆動パルスのみで構成し、第2の駆動信号を中ドットの形成時に用いる駆動パルスのみで構成する。同様に、第3の駆動信号を小ドットの形成時に用いられる駆動パルスのみで構成し、第4の駆動信号をドットなしの時に用いられる駆動パルスのみで構成するようにしてもよい。さらに、駆動信号を、駆動パルスの種類毎に複数種類生成してもよい。
<第2高圧電源VH_Bについて>
前述した各実施形態において、第2高圧電源VH_Bは、第1高圧電源VH_Aに対して独立した形態として説明をした。ここで、第2高圧電源VH_Bの電圧は、第1高圧電源VH_Aの電圧よりも低い関係にある。このため、第1高圧電源VH_Aから第2高圧電源VH_Bを生成する形態であってもよい。
<他の装置について>
前述した各実施形態におけるプリンタ1は、ヘッド51をキャリッジ移動方向に往復移動させて印刷を行う形式のものであったが、この構成に限定されない。例えば、媒体の幅方向に亘って複数のノズルNzを配置したラインヘッドを有するラインヘッドプリンタであってもよい。
また、前述の実施形態では、印刷装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
印刷システムの構成を説明するブロック図である。 ヘッドの構造を説明するための断面図である。 ヘッド制御部の構成を説明するためのブロック図である。 駆動信号生成回路と周辺部の関係を説明するブロック図である。 第1実施形態の各駆動信号を説明するための図である。 ブラックインク用のスイッチ制御情報を説明するための図である。 ドットなし用のスイッチ制御情報をインクの種類毎に説明する図である。 印加される微振動パルスをインクの種類毎に説明する図である。 第1実施形態における第2駆動信号の消費電力を説明する図である。 比較例の消費電力を説明する図である。 第2実施形態の各駆動信号を説明するための図である。 第2実施形態における第2駆動信号の消費電力を説明する図である。 比較例の消費電力を説明する図である。
符号の説明
1 プリンタ,20 用紙搬送機構,30 キャリッジ移動機構,
40 駆動信号生成回路,41 第1駆動信号生成回路,
411 第1波形生成回路,412 第1電流増幅回路,
413 第1DAC回路,414 第1プリアンプ,
415 NPN型トランジスタ,416 PNP型トランジスタ,
42 第2駆動信号生成回路,421 第2波形生成回路,
422 第2電流増幅回路,423 第2DAC回路,
424 第2プリアンプ,425 NPN型トランジスタ,
426 PNP型トランジスタ,50 ヘッドユニット,
51 ヘッド,52 圧力室,53 共通インク室,
54 ピエゾ素子,55 振動板,60 検出器群,
70 プリンタ側コントローラ,71 インタフェース部,
72 CPU,73 メモリ,74 制御ユニット,
80 電源生成部,81 第1電源生成部,82 第2電源生成部,
90 ヘッド制御部,91A 第1シフトレジスタ,
91B 第2シフトレジスタ,92A 第1ラッチ回路,
92B 第2ラッチ回路,93 制御ロジック,94 デコーダ,
95A 第1スイッチ,95B 第2スイッチ,
110 コンピュータ,111 ホスト側コントローラ,
112 インタフェース部,113 CPU,114 メモリ,
120 表示装置,130 入力装置,140 記録再生装置,
Nz ノズル,SI ドット形成データ,VH_A 第1高圧電源,
VH_B 第2高圧電源,VC 中間電圧,VL 最低電圧,
VU 最高電圧,VV 微振動電圧,T 印刷期間,
COM_A 第1駆動信号,COM_B 第2駆動信号,
COM_A´ 第1波形信号,COM_B´ 第2波形信号,
PS1 第1吐出パルス,PS2 第2吐出パルス,
PS3 第3吐出パルス,PS4 第1微振動パルス,
PS5 第2微振動パルス,PS6 第3微振動パルス,
PS7 第4微振動パルス,PS11 第1吐出パルス,
PS12 第2吐出パルス,PS13 微振動パルス,
PS14 第3吐出パルス

Claims (9)

  1. (A)ノズルから液体を吐出させるための動作をする素子と、
    (B)前記素子を動作させるための電圧変化パターンを有する第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、
    (C)前記素子を動作させるための前記第1駆動信号の電圧変化パターンとは異なる他の電圧変化パターンを有する、第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、
    (D)前記第1駆動信号の生成に用いられる第1電源を生成するとともに、前記第2駆動信号の生成に用いられ、電源電圧が前記第1電源の電源電圧とは異なる第2電源を生成する、電源生成部と、
    (E)を有する、液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記電源生成部は、
    前記第1駆動信号の振幅に応じた電源電圧に定められた第1電源を生成する第1電源生成部と、
    前記第2駆動信号の振幅に応じた電源電圧に定められた第2電源を生成する第2電源生成部とを有する、液体吐出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記第1駆動信号生成部は、
    第1デジタルデータで表される電圧値に対応する第1アナログ信号を出力する第1アナログ信号出力部と、
    前記第1アナログ信号の電流を増幅する第1電流増幅部とを有し、
    前記第2駆動信号生成部は、
    第2デジタルデータで表される電圧値に対応する第2アナログ信号を出力する第2アナログ信号出力部と、
    前記第2アナログ信号の電流を増幅する第2電流増幅部とを有する、液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置であって、
    前記第1電流増幅部は、
    相補的に接続されたバイポーラトランジスタ対を有し、
    前記第2電流増幅部は、
    相補的に接続された他のバイポーラトランジスタ対を有する、液体吐出装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記素子は、
    充電レベルに応じた度合いで変形し、変形によって前記ノズルに連通された圧力室内の液体に圧力変化を与えるものである、液体吐出装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記第1駆動信号は、
    最大量の液体を前記ノズルから吐出させる際に前記素子へ印加される最大量吐出パルスを含み、
    前記第2駆動信号は、
    前記最大量吐出パルス以外のパルスを含む、液体吐出装置。
  7. 請求項6に記載の液体吐出装置であって、
    前記第2駆動信号は、
    前記液体の増粘を抑制する際に前記素子へ印加される増粘抑制パルスを含む、液体吐出装置。
  8. 請求項7に記載の液体吐出装置であって、
    前記素子は、
    充電レベルに応じた度合いで変形し、変形によって前記ノズルに連通された圧力室内の液体に圧力変化を与えるものであり、
    前記増粘抑制パルスは、
    前記液体が吐出されない程度の圧力変化を前記圧力室の液体に与えるための動作を、前記素子に行わせる、液体吐出装置。
  9. 請求項6に記載の液体吐出装置であって、
    前記第2駆動信号は、
    前記最大量よりも少ない量の液体を前記ノズルから吐出させる際に前記素子へ印加される他の吐出パルスを含む、液体吐出装置。
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