JP4702089B2 - 液体吐出ヘッドの制御装置、液体吐出ヘッドの制御方法、及び、プログラム - Google Patents

液体吐出ヘッドの制御装置、液体吐出ヘッドの制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出ヘッドの制御装置、液体吐出ヘッドの制御方法、及び、プログラムに関する。
液体吐出ヘッド及びこの液体吐出ヘッドを制御するための制御装置は、例えばインクジェットプリンタ等の液体吐出装置に用いられている。この制御装置には、印刷期間において複数の駆動信号を同時に生成させ、各駆動信号に含まれる駆動パルスを液体吐出ヘッドが有するピエゾ素子へ選択的に印加させるものがある(例えば特許文献1を参照。)。
ピエゾ素子は充放電されることでインクを吐出させるための動作をする素子である。そして、自然放電による電位の低下を防止するため、液体吐出ヘッドが有する全てのピエゾ素子を一括して充電する技術が提案されている(例えば特許文献2を参照)。
特開2000−52570号公報 特開平4−310748号公報
印刷期間に複数の駆動信号を同時に生成する装置では、どの駆動信号を用いてピエゾ素子を充電するかが問題となる。例えば、1つのピエゾ素子へ複数の駆動信号の両方を印加することが考えられる。この場合、或る駆動信号を生成するための回路と他の駆動信号を生成するための回路とが接続されることとなり、貫通電流が生じる可能性がある。この貫通電流は、電源とグランドの間が短絡状態となって流れる電流を意味する。この貫通電流が生じると回路に不具合が生じる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、素子を強制的に充電する際の不具合を防止することにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、
(A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行う素子を複数有する液体吐出ヘッドを制御する、液体吐出ヘッドの制御装置であって、
(B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成する駆動信号生成部と、
(C)複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させる信号印加部と、
(D)1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部についての印加情報、及び、2番目以降の第2波形部についての印加情報に基づいて、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させる充電制御部と、
(E)を有する液体吐出ヘッドの制御装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
すなわち、(A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行う素子を複数有する液体吐出ヘッドを制御する、液体吐出ヘッドの制御装置であって、(B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成する駆動信号生成部と、(C)複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させる信号印加部と、(D)1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部についての印加情報、及び、2番目以降の第2波形部についての印加情報に基づいて、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させる充電制御部と、(E)を有する液体吐出ヘッドの制御装置が実現できること。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、素子の強制的な充電時において、第1波形部側の基準電圧の部分と第2波形部側の基準電圧の部分とが同時に印加されてしまう不具合を防止できる。また、第1波形部側の基準電圧の部分と第2波形部側の基準電圧の部分とを適切に選択できる。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記充電制御部は、前記2番目以降の第1波形部が前記2番目以降の第2波形部よりも前記素子へ先に印加される場合に、前記第1波形部側の基準電圧の部分を選択し、前記2番目以降の第2波形部が前記2番目以降の第1波形部よりも前記素子へ先に印加される場合に、前記第2波形部側の基準電圧の部分を選択する構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、第1波形部の基準電圧と第2波形部の基準電圧の違いに起因する素子への負担を軽減できる。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記充電制御部は、1番目の第1波形部についての印加情報と1番目の第2波形部についての印加情報の1つが印加を示す場合に、前記或る期間の最初に生成される前記基準電圧の部分であって、印加を示す波形部側の基準電圧の部分を選択する構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、或る期間にて1番目の第1波形部が印加される場合、その素子の強制的な充電が第1波形部側の基準電圧の部分で行われる。一方、或る期間にて1番目の第2波形部が印加される場合、その素子の強制的な充電が第2波形部側の基準電圧の部分で行われる。このため、第1波形部の基準電圧と第2波形部の基準電圧の違いに起因する素子への負担を軽減できる。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記信号印加部は、前記第1駆動信号の前記素子への印加を制御するための第1スイッチと、前記第2駆動信号の前記素子への印加を制御するための第2スイッチとを有し、それぞれの前記第1波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第1スイッチ動作情報によって前記第1スイッチを制御し、それぞれの前記第2波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第2スイッチ動作情報によって前記第2スイッチを制御し、前記充電制御部は、前記或る期間に生成される複数の前記第1波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第1スイッチ動作情報によって前記第1スイッチを制御し、前記或る期間に生成される複数の前記第2波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第2スイッチ動作情報によって前記第2スイッチを制御する構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、第1スイッチと第2スイッチを充電制御部でも制御するため、構成の簡素化が図れる。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記信号印加部は、前記第1スイッチ動作情報及び前記第2スイッチ動作情報を、液体の吐出量を示す複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力し、前記充電制御部は、前記他の第1スイッチ動作情報及び前記他の第2スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力する構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、液体の吐出量を異ならせた制御にて、素子の充電時における不具合を防止できる。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記充電制御部は、前記他の第1スイッチ動作情報及び前記他の第2スイッチ動作情報を前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して記憶するメモリを有している構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、処理の高速化が図れる。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記駆動信号生成部は、前記第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部であって、前記第1駆動信号の基となる電圧波形の第1電圧波形信号を生成する第1電圧波形信号生成部、及び、前記第1電圧波形信号の電流を増幅する第1電流増幅部を有する第1駆動信号生成部と、前記第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部であって、前記第2駆動信号の基となる電圧波形の第2電圧波形信号を生成する第2電圧波形信号生成部、及び、前記第2電圧波形信号の電流を増幅する第2電流増幅部とを有する第2駆動信号生成部とを有する構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、第1駆動信号及び第2駆動信号を所望の波形にでき、また複数の素子を充電放電するために十分な電流容量が得られる。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記第1電流増幅部は、相補的に接続されたトランジスタ対によって構成され、前記第2電流増幅部は、相補的に接続された他のトランジスタ対によって構成されている構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、簡単な構成で電流の増幅が行える。
かかる液体吐出ヘッドの制御装置であって、前記素子はピエゾ素子である構成が好ましい。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、第1波形部や第2波形部によって液体の吐出をきめ細かく制御できる。
また、次の液体吐出ヘッドの制御装置が実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行うピエゾ素子を複数有する液体吐出ヘッドを制御する、液体吐出ヘッドの制御装置であって、
(B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成する、駆動信号生成部であって、前記第1駆動信号の基となる電圧波形の第1電圧波形信号を生成する第1電圧波形信号生成部、及び、相補的に接続されたトランジスタ対によって構成されて前記第1電圧波形信号の電流を増幅する第1電流増幅部を有し、前記第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、前記第2駆動信号の基となる電圧波形の第2電圧波形信号を生成する第2電圧波形信号生成部、及び、相補的に接続された他のトランジスタ対によって構成されて前記第2電圧波形信号の電流を増幅する第2電流増幅部を有し、前記第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、を有する駆動信号生成部と、
(C)前記第1駆動信号の前記素子への印加を制御するための第1スイッチと、前記第2駆動信号の前記素子への印加を制御するための第2スイッチとを有し、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させる信号印加部であって、それぞれの前記第1波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第1スイッチ動作情報を、液体の吐出量を示す複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第1スイッチを制御し、それぞれの前記第2波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第2スイッチ動作情報を、液体の吐出量を示す複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第2スイッチを制御し、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させる信号印加部と、
(D)前記或る期間に生成される複数の前記第1波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第1スイッチ動作情報、及び、前記或る期間に生成される複数の前記第2波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第2スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して記憶するメモリを有し、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、前記他の第1スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第1スイッチを制御するとともに、前記他の第2スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第2スイッチを制御し、選択された基準電圧の部分を印加させる充電制御部であって、1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示し、かつ、2番目以降の第1波形部が2番目以降の第2波形部よりも前記素子へ先に印加される場合には、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分を前記素子毎に選択する一方、1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示し、かつ、前記2番目以降の第2波形部が前記2番目以降の第1波形部よりも前記素子へ先に印加される場合には、前記或る期間の最初に生成される前記第2波形部側の基準電圧の部分を前記素子毎に選択し、1番目の第1波形部についての印加情報と1番目の第2波形部についての印加情報の1つが印加を示す場合に、前記或る期間の最初に生成される前記基準電圧の部分であって、印加を示す波形部側の基準電圧の部分を前記素子毎に選択する、充電制御部と、
(E)を有する液体吐出ヘッドの制御装置が実現できること。
このような液体吐出ヘッドの制御装置によれば、既述のほぼ全ての効果を奏するので、本発明の目的が最も有効に達成される。
また、次の液体吐出ヘッドの制御方法が実現できることも明らかにされる。
すなわち、(A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行う素子を複数有する液体吐出ヘッドの制御方法であって、(B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成すること、(C)複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させること、(D)1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部についての印加情報、及び、2番目以降の第2波形部についての印加情報に基づいて、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させること、(E)を行う液体吐出ヘッドの制御方法が実現できること。
また、次のプログラムが実現できることも明らかにされる。すなわち、(A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行うピエゾ素子を複数有する液体吐出ヘッドを制御する制御装置用のプログラムであって、(B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成すること、(C)複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させること、(D)1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部についての印加情報、及び、2番目以降の第2波形部についての印加情報に基づいて、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させること、(E)を前記制御装置に行わせるプログラムが実現できること。
===第1実施形態===
<液体吐出装置について>
液体吐出装置には、印刷装置、カラーフィルタ製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、及びDNAチップ製造装置など、様々な種類があり、全てについて説明することは困難である。そこで、本明細書では、印刷装置としてのインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタともいう。)、及び、このプリンタを有する印刷システムを例に挙げて説明する。なお、印刷システムとは、印刷装置と、この印刷装置の動作を制御する印刷制御装置とを少なくとも有するシステムのことである。
===印刷システム100===
まず、印刷装置を印刷システム100とともに説明する。ここで、図1は、印刷システム100の構成を説明する図である。例示した印刷システム100は、プリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを有している。プリンタ1は、用紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する。なお、この媒体は、液体が吐出される対象となる対象物に相当する。また、以下の説明では、代表的な媒体である用紙S(図3を参照。)を例に挙げて説明する。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されている。このコンピュータ110には、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のコンピュータプログラムがインストールされている。そして、プリンタ1に画像を印刷させるため、コンピュータ110は、その画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有している。入力装置130は、例えば、キーボード131やマウス132である。記録再生装置140は、例えば、フレキシブルディスクドライブ装置141やCD−ROMドライブ装置142である。
===コンピュータ110===
<コンピュータ110の構成について>
図2は、コンピュータ110、及び、プリンタ1の構成を説明するブロック図である。コンピュータ110は、前述した記録再生装置140と、ホスト側コントローラ111とを有している。記録再生装置140は、ホスト側コントローラ111と通信可能に接続されている。ホスト側コントローラ111は、コンピュータ110における各種の制御を行うものであり、前述した表示装置120や入力装置130も通信可能に接続されている。このホスト側コントローラ111は、インタフェース部112と、CPU113と、メモリ114とを有する。インタフェース部112は、プリンタ1との間でデータの受け渡しを行う。CPU113は、コンピュータ110の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ114は、CPU113が使用するコンピュータプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。このメモリ114に格納されるコンピュータプログラムとしては、前述したように、アプリケーションプログラムやプリンタドライバがある。そして、CPU113は、メモリ114に格納されているコンピュータプログラムに従って各種の制御を行う。
コンピュータ110から出力される印刷データは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと、ドット形成データSI(図7を参照。)とを有する。コマンドデータとは、プリンタ1に特定の動作の実行を指示するためのデータである。このコマンドデータには、例えば、給紙を指示するもの、搬送量を示すもの、排紙を指示するものがある。また、ドット形成データSIは、用紙Sの上に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)であり、単位領域毎に定められる。ここで、単位領域とは、用紙S等の媒体上に仮想的に定められた矩形状の領域を指し、印刷解像度に応じて大きさや形が定められる。本実施形態におけるドット形成データSIは、ドットの大きさを示すドット階調データによって構成されている。ドットの大きさは、吐出されるインク(液体の一種)の量によって定まる。このため、ドット形成データSIは吐出されるインクの量を示す吐出量情報に相当する。
この印刷システム100におけるドット形成データSIは、3ビットのデータによって構成されている。例えば、ドット形成データSIには、ドットなし(インクの非吐出)に対応するデータ[000]と、第1小ドットの形成に対応するデータ[001]と、第2小ドットの形成に対応するデータ[100]と、第1中ドットの形成に対応するデータ[010]と、第2中ドットの形成に関するデータ[101]と、大ドットの形成に対応するデータ[011]とがある。従って、プリンタ1は、1つの単位領域について6階調で画像が形成できる。
===プリンタ1===
<プリンタ1の構成について>
次に、プリンタ1の構成について説明する。ここで、図3は、本実施形態のプリンタ1の構成を示す図である。なお、以下の説明では、図2も参照する。
図2に示すように、プリンタ1は、用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40、検出器群50、プリンタ側コントローラ60、及び、駆動信号生成回路70を有する。ヘッドユニット40は、ヘッド制御部HCとヘッド41とを有している。このプリンタ1では、プリンタ側コントローラ60によって制御対象部、すなわち用紙搬送機構20、キャリッジ移動機構30、ヘッドユニット40(ヘッド制御部HC,ヘッド41)、及び、駆動信号生成回路70が制御される。これにより、プリンタ側コントローラ60は、コンピュータ110から受け取った印刷データに基づき、用紙Sに画像を印刷させる。また、検出器群50の各検出器は、プリンタ1内の状況を監視している。そして、各検出器は、検出結果をプリンタ側コントローラ60に出力する。各検出器からの検出結果を受けたプリンタ側コントローラ60は、その検出結果に基づいて制御対象部を制御する。
<用紙搬送機構20について>
用紙搬送機構20は、媒体を搬送させる媒体搬送部に相当する。この用紙搬送機構20は、媒体としての用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだり、この用紙Sを搬送方向に所定の搬送量で搬送させたりするものである。この搬送方向は、次に説明するキャリッジ移動方向と交差する方向である。この用紙搬送機構20は、例えば図3に示すように、搬送モータ21や搬送ローラ22等を有する。搬送モータ21は搬送ローラ22の駆動源となるものである。
<キャリッジ移動機構30について>
キャリッジ移動機構30は、ヘッドユニット40が取り付けられたキャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させるためのものである。キャリッジ移動方向には、一側から他側への移動方向と、他側から一側への移動方向が含まれている。ここで、ヘッドユニット40はヘッド41を有するので、キャリッジ移動方向は、ヘッド41が移動するヘッド移動方向に相当する。また、キャリッジ移動機構30は、ヘッド41を所定方向に移動させるヘッド移動部に相当する。このキャリッジ移動機構30は、キャリッジモータ31と、ガイド軸32と、タイミングベルト33と、駆動プーリー34と、アイドラプーリー35とを有する。
キャリッジモータ31の回転軸には、駆動プーリー34が取り付けられている。この駆動プーリー34は、キャリッジ移動方向の一端側に配置されている。駆動プーリー34とは反対側のキャリッジ移動方向の他端側には、アイドラプーリー35が配置されている。タイミングベルト33は、キャリッジCRに接続されているとともに、駆動プーリー34とアイドラプーリー35とに架け渡されている。ガイド軸32は、キャリッジCRを移動可能な状態で支持する。そして、キャリッジモータ31が動作すると、キャリッジCRは、このガイド軸32に沿ってキャリッジ移動方向に移動する。
<ヘッドユニット40について>
ヘッドユニット40は、インクを用紙Sに向けて吐出させるヘッド41を有する。このヘッドユニット40は、キャリッジCRに取り付けられている。そして、このヘッドユニット40が有するヘッド41は、キャリッジCRの下面に設けられている。また、ヘッドユニット40が有するヘッド制御部HCは、ヘッド41の内部に設けられている。なお、ヘッド制御部HCについては、後で説明することにする。
<ヘッド41について>
図4Aは、ヘッド41の断面図である。図4Bは、ヘッド41の要部を説明する拡大図である。ヘッド41は、液体の一種であるインクを吐出する液体吐出ヘッドの一種である。このヘッドは、図4Aに示すように、ケース411と、流路ユニット412と、ピエゾ素子ユニット413とを有する。ケース411はブロック状の部材であり、その内部にはピエゾ素子ユニット413を収容するための収容室411aが設けられている。
流路ユニット412は、図4Bに示すように、流路形成板412aと、弾性板412bと、ノズルプレート412cとを有する。流路形成板412aには、圧力室412dとなる溝部、ノズル連通口412eとなる貫通口、共通インク室412fとなる貫通口、インク供給路412gとなる溝部が形成されている。弾性板412bは、支持枠412hと、ピエゾ素子PZTの先端が接合されるアイランド部412jとを有する。そして、アイランド部412jの周囲には、弾性膜412iによる弾性領域が形成されている。
ピエゾ素子ユニット413は、ピエゾ素子群413aと、接着用基板413bと、素子用配線基板413cとから構成されている。ピエゾ素子群413aは櫛歯状をしており、1つ1つの櫛歯状部分がピエゾ素子PZTに相当する。このピエゾ素子群413aは、ノズルNzに対応する数のピエゾ素子PZTを有する。また、接着用基板413bは矩形状の板であり、一方の表面にピエゾ素子群413aが接着され、他方の表面がケース411に接着されている。素子用配線基板413cには、各ピエゾ素子PZTへの配線やヘッド制御部HCが設けられている。
ピエゾ素子PZTは、対向する電極間に電位差を与えることにより変形する。この例では、素子の長手方向に伸縮する。この伸縮量は、ピエゾ素子PZTの電位に応じて定まる。そして、ピエゾ素子PZTの電位は、駆動信号COMにおける印加部分(後述する波形部SS11〜SS23。図10を参照。)によって定められる。従って、ピエゾ素子PZTは、印加された駆動信号COMによって与えられる電位に応じて伸縮する。ピエゾ素子PZTが伸縮すると、アイランド部412jは圧力室412d側に押されたり、反対方向に引かれたりする。すなわち、このヘッド41は、ノズルNzに連通した圧力室412dの容積をピエゾ素子PZTの動作によって変化させるものといえる。このピエゾ素子PZTは、コンデンサのように振る舞う。すなわち、印加される信号(この例では駆動信号COM)によって充放電される。このようなピエゾ素子PZTは、駆動信号COMによって充放電される素子であって、インクを吐出させるための動作を行う素子に相当する。そして、このピエゾ素子PZTをヘッド41に用いると、駆動信号COMの電圧に応じてピエゾ素子PZTの状態を制御できるので、各波形部SS11〜SS23が有する駆動パルスPS1〜PS6によって、インクの吐出をきめ細かく制御することができる。
<検出器群50について>
検出器群50は、プリンタ1の状況を監視するためのものである。この検出器群50には、例えば図3に示すリニア式エンコーダ51が含まれている。このリニア式エンコーダ51は、キャリッジCR(ヘッド41)のキャリッジ移動方向の位置を検出するためのものである。この他に検出器群50には、搬送ローラ22の回転量を検出するためのロータリエンコーダや用紙Sの有無を検出する紙検出器等も含まれている(いずれも図示せず。)。
<プリンタ側コントローラ60について>
プリンタ側コントローラ60は、プリンタ1の制御を行うものである。このプリンタ側コントローラ60は、図2に示すように、インタフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、制御ユニット64とを有する。インタフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110との間でデータの受け渡しを行う。CPU62は、プリンタ1の全体的な制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。そして、CPU62は、メモリ63に記憶されているコンピュータプログラムに従い、各制御対象部を制御する。例えば、CPU62は、制御ユニット64を介して用紙搬送機構20やキャリッジ移動機構30を制御する。
また、CPU62は、ヘッド41の動作を制御するためのヘッド制御信号をヘッド制御部HCに出力したり、駆動信号COM(第1駆動信号COM_A,第2駆動信号COM_B,図10を参照。)を生成させるための制御信号を駆動信号生成回路70に出力したりする。なお、この制御信号はDAC値とも呼ばれ、駆動信号COMの波形を定めるための波形情報に相当する。
ヘッド制御信号は、例えば図7に示すように、クロックCLK,ドット形成データSI,ラッチ信号LAT,第1チェンジ信号CH_A,第2チェンジ信号CH_B,N−チャージ信号NCHGである。そして、ラッチ信号LATはラッチパルスを有し、第1チェンジ信号CH_Aや第2チェンジ信号CH_Bは、チェンジパルスを有する。これらのラッチパルス及びチェンジパルスは、駆動信号COMをピエゾ素子PZTへ印加させるタイミングを規定するためのタイミングパルスに相当する。このタイミングパルスは、各駆動信号COM_A,COM_Bが有する波形部SS11〜SS23の生成開始タイミングを規定しているともいえる。また、N−チャージ信号NCHGは、ヘッド41が有する全てのピエゾ素子PZTを強制的に充電するための信号である。本実施形態では、第1駆動信号COM_A又は第2駆動信号COM_Bがピエゾ素子PZT毎に選択され、N−チャージ信号NCHGが有効を示すLレベルの期間に亘って、選択された側の駆動信号COM(詳しくは基準電圧で一定の部分)がピエゾ素子PZTへ印加される(後述する。)。
そして、プリンタ側コントローラ60は、このようなヘッド制御信号を用いることで、ヘッド制御部HCと協働して、駆動信号COMが有する各波形部SS11〜SS23を、ピエゾ素子PZTへ選択的に印加させることができる。このため、プリンタ側コントローラ60、駆動信号生成回路70、及び、ヘッド制御部HCは、ヘッド41の制御装置を構成する。
<駆動信号生成回路70について>
図5は、駆動信号生成回路70の構成を説明するためのブロック図である。図6Aは、駆動信号生成回路70が有する第1波形生成回路71A、及び、第2波形生成回路71Bの構成を説明するための図である。図6Bは、第1電流増幅回路72A、及び、第2電流増幅回路72Bの構成を説明するための図である。なお、図6Aや図6Bにおいて、第2波形生成回路71Bや第2電流増幅回路72Bの構成は、括弧付きの符号で示している。
駆動信号生成回路70は、各ピエゾ素子PZTに対して共通に使用される駆動信号COMを生成するものであり、駆動信号生成部に相当する。この駆動信号生成回路70は、複数種類の駆動信号COMを印刷期間Tに亘って同時に生成する。本実施形態では、印刷期間Tに亘って、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bとを同時に生成している。そして、プリンタ1は、印刷期間T毎に6種類のドット階調による制御を行う。
駆動信号生成回路70は、第1駆動信号COM_Aを生成する第1駆動信号生成回路70Aと、第2駆動信号COM_Bを生成する第2駆動信号生成回路70Bとを有している。第1駆動信号生成回路70Aは、第1DAC値(第1波形情報)に対応する電圧波形の信号を生成する第1波形生成回路71Aと、第1波形生成回路71Aで生成された信号の電流を増幅する第1電流増幅回路72Aを有する。また、第2駆動信号生成回路70Bは、第2DAC値(第2波形情報)に対応する電圧波形の信号を生成する第2波形生成回路71Bと第2波形生成回路71Bで生成された信号の電流を増幅する第2電流増幅回路72Bを有する。
第1波形生成回路71Aは、第1DAC値に基づいて所望波形の信号を生成する。所望波形の信号は、第1駆動信号COM_Aの基となる電圧波形の第1電圧波形信号に相当する。従って、第1波形生成回路71Aは第1電圧波形信号生成部に相当する。第2波形生成回路71Bは、第2DAC値に基づいて他の所望波形の信号を生成する。他の所望波形の信号は、第2駆動信号COM_Bの基となる電圧波形の第2電圧波形信号に相当する。従って、第2波形生成回路71Bは第2電圧波形信号生成部に相当する。そして、第1電流増幅回路72Aは、所望波形の信号についてその電流を増幅し、第1駆動信号COM_Aとして出力する。このため、第1電流増幅部に相当する。第2電流増幅回路72Bは、他の所望波形の信号についてその電流を増幅し、第2駆動信号COM_Bとして出力する。このため、第2電流増幅部に相当する。
なお、第1波形生成回路71Aと第2波形生成回路71Bは同じ構成であり、第1電流増幅回路72Aと第2電流増幅回路72Bは同じ構成である。このため、以下の説明は、主として、第1駆動信号生成回路70A、すなわち、第1波形生成回路71A及び第1電流増幅回路72Aについて行う。
<第1駆動信号生成回路70Aについて>
図6Aに示すように、第1波形生成回路71Aは、デジタルアナログ変換器711A(D/A変換器)と、電圧増幅回路712Aとを有する。デジタルアナログ変換器711Aは、第1DAC値に応じた電圧信号を出力する電気回路である。この第1DAC値は、電圧増幅回路712Aから出力させる電圧(以下、出力電圧ともいう。)を指示するための情報であり、メモリ63から読み出されてCPU62によって出力される。
電圧増幅回路712Aは、デジタルアナログ変換器711Aからの出力電圧を、ピエゾ素子PZTの動作に適した電圧まで増幅する。本実施形態の電圧増幅回路712Aでは、デジタルアナログ変換器711Aから出力されるロジックレベルの電圧を、最大で40数Vまで増幅する。そして、増幅後の出力電圧は、制御信号S_Tr1及び制御信号S_Tr2として第1電流増幅回路72Aに出力される。これらの制御信号S_Tr1及び制御信号S_Tr2は電流増幅前の第1駆動信号であり、所望波形の信号(第1電圧波形信号)に相当する。なお、これらの制御信号S_Tr1及び制御信号S_Tr2は、同じ電圧波形である。
第1電流増幅回路72Aは、複数のピエゾ素子PZTが支障なく動作できるように、十分な電流を供給するための回路である。図6Bに示す第1電流増幅回路72Aは、第1駆動信号COM_Aの電圧の変化に伴って動作する第1トランジスタ対721Aによって構成されている。この第1トランジスタ対721Aは、相補的に接続された2つのトランジスタによって構成されている。具体的には、互いのエミッタ端子同士が接続されたNPN型のトランジスタTr1とPNP型のトランジスタTr2によって構成されている。NPN型のトランジスタTr1は、第1駆動信号COM_Aの電圧上昇時に動作するトランジスタである。このNPN型のトランジスタTr1は、コレクタが電源に、エミッタが第1駆動信号COM_Aの出力信号線に、それぞれ接続されている。PNP型のトランジスタTr2は、第1駆動信号COM_Aの電圧降下時に動作するトランジスタである。PNP型のトランジスタTr2は、コレクタがグランドに、エミッタが第1駆動信号COM_Aの出力信号線に、それぞれ接続されている。
この第1電流増幅回路72A、すなわち第1トランジスタ対721Aは、第1波形生成回路71Aから出力される信号(制御信号S_Tr1,制御信号S_Tr2)によって動作が制御される。従って、この第1電流増幅回路72Aは、相補的に接続されたトランジスタ対によって構成され、第1電圧波形信号の電流を増幅するものといえる。そして、この第1電流増幅回路72Aからの出力される第1駆動信号COM_Aは、所望波形に倣った電圧波形を有する。
<第2駆動信号生成回路70Bについて>
次に、第2駆動信号生成回路70Bについて簡単に説明する。前述したように、第2波形生成回路71Bの構成は、第1波形生成回路71Aの構成と同じであり、第2電流増幅回路72Bの構成は、第1電流増幅回路72Aの構成と同じである。すなわち、第2波形生成回路71Bは、デジタルアナログ変換器711Bと、電圧増幅回路712Bとを有する。また、第2電流増幅回路72Bは、第2駆動信号COM_Bの電圧の変化に伴って発熱する第2トランジスタ対721Bを有する。そして、第2トランジスタ対721Bは、互いのエミッタ端子同士が接続されたNPN型のトランジスタTr1とPNP型のトランジスタTr2を有する。従って、第2電流増幅回路72Bは、相補的に接続された他のトランジスタ対によって構成され、第2波形生成回路71Bからの制御信号S_Tr1,制御信号S_Tr2(第2電圧波形信号)の電流を増幅するものといえる。そして、この第2電流増幅回路72Bからの出力される第2駆動信号COM_Bは、他の所望波形に倣った電圧波形を有する。
<駆動信号生成回路70のまとめ>
このように構成された駆動信号生成回路70によれば、第1波形生成回路71Aと第2波形生成回路71Bによって基となる電圧波形を生成し、第1電流増幅回路72Aと第2電流増幅回路72Bによってこれらの電圧波形の電流を増幅している。この構成により、第1駆動信号COM_A及び第2駆動信号COM_Bを所望の波形にでき、また複数のピエゾ素子PZTを充電放電するために十分な電流容量が得られる。また、第1電流増幅回路72Aと第2電流増幅回路72Bとを相補的に接続したトランジスタ対によって構成しているので、簡単な構成で電流の増幅が行える。
<生成される駆動信号COMの概略について>
ここで、駆動信号生成回路70によって生成される第1駆動信号COM_A、及び、第2駆動信号COM_Bの概略を説明する。なお、この説明では図10を参照する。これらの第1駆動信号COM_A,第2駆動信号COM_Bは、印刷期間Tを繰り返し単位として繰り返し生成される。従って、この印刷期間Tは、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bとを同時に生成するための或る期間に相当する。
第1駆動信号COM_Aは、第1波形部を構成する3つの波形部SS11〜SS13を有している。波形部SS11〜SS13のそれぞれは、ピエゾ素子PZTに所定の動作をさせるための駆動パルスを有している。すなわち、波形部SS11は第1駆動パルスPS1を有し、波形部SS12は第2駆動パルスPS2を有する。波形部SS13は第3駆動パルスPS3を有している。第2駆動信号COM_Bは、第2波形部を構成する3つの波形部SS21〜SS23を有している。波形部SS21〜SS23のそれぞれも、ピエゾ素子PZTに所定の動作をさせるための駆動パルスを有している。すなわち、波形部SS21は第4駆動パルスPS4を有し、波形部SS22は第5駆動パルスPS5を有する。波形部SS23は第6駆動パルスPS6を有している。なお、これらの駆動信号COM_A,COM_Bについては、後で詳しく説明する。
<ヘッド制御部HCについて>
次に、ヘッド制御部HCについて説明する。図7は、ヘッド制御部HCの構成を説明するための図である。ヘッド制御部HCは、6種類のドット形成データSIを用いてインクの吐出を制御する。すなわち、このヘッド制御部HCは信号印加部に相当し、第1駆動信号COM_Aが有する波形部SS11〜SS13を選択的に印加するとともに、第2駆動信号COM_Bが有する波形部SS21〜SS23を選択的に印加する。これにより、ピエゾ素子PZTが動作されてインクの吐出やメニスカス(ノズルNzで露出しているインクの自由表面)の微振動が行われる。ヘッド制御部HCは、第1シフトレジスタ81Aと、第2シフトレジスタ81Bと、第3シフトレジスタ81Cと、第1ラッチ回路82Aと、第2ラッチ回路82Bと、第3ラッチ回路82Cと、制御ロジック83と、デコーダ84と、スイッチ動作情報出力部85と、第1スイッチ86Aと、第2スイッチ86Bとを有する。このヘッド制御部HCでは、制御ロジック83を除いた各部、すなわち、シフトレジスタ81、ラッチ回路82、デコーダ84、スイッチ動作情報出力部85、第1スイッチ86A、及び、第2スイッチ86Bは、それぞれピエゾ素子PZT毎(ノズルNz毎)に設けられる。
<各シフトレジスタ81A〜81C,各ラッチ回路82A〜82Cについて>
第1シフトレジスタ81A、第2シフトレジスタ81B、及び、第3シフトレジスタ81Cは、プリンタ側コントローラ60からのドット形成データSIがセットされるものである。すなわち、第1シフトレジスタ81Aにはドット形成データSIの中位ビットがセットされ、第2シフトレジスタ81Bにはドット形成データSIの下位ビットがセットされる。そして、第3シフトレジスタ81Cにはドット形成データSIの上位ビットがセットされる。ここで、第1シフトレジスタ81Aと第2シフトレジスタ81Bには、同じ信号線を通じて供給されたドット形成データSIがクロックCLKで規定されるタイミングでセットされる。一方、第3シフトレジスタ81Cには、他の信号線を通じて供給されたドット形成データSIがクロックCLKで規定されるタイミングでセットされる。
第1ラッチ回路82A、第2ラッチ回路82B、及び、第3ラッチ回路82Cは、第1シフトレジスタ81A、第2シフトレジスタ81B、及び、第3シフトレジスタ81Cにセットされたドット形成データSIをラッチするものである。すなわち、第1ラッチ回路82Aは、第1シフトレジスタ81Aにセットされたドット形成データSIをラッチする。また、第2ラッチ回路82Bは、第2シフトレジスタ81Bにセットされたドット形成データSIを、第3ラッチ回路82Cは、第3シフトレジスタ81Cにセットされたドット形成データSIを、それぞれラッチする。これらの第1ラッチ回路82A〜第3ラッチ回路82Cでラッチされることで、ドット形成データSIはノズルNz毎の組とされ、デコーダ84に入力される。
<制御ロジック83について>
制御ロジック83は、第1スイッチ86A用のスイッチ制御情報と、第2スイッチ86B用のスイッチ制御情報とを記憶する。これらのスイッチ制御情報は、階調毎に定められるものであり、第1スイッチ86Aを動作させるための第1スイッチ動作情報SD_A及び第2スイッチ86Bを動作させるためのスイッチ動作情報SD_Bの基となる情報である。本実施形態では、ドット形成データSIが6階調を示すため、第1スイッチ86Aには6種類のスイッチ制御情報q0〜q5が用いられ、第2スイッチ86Bには6種類のスイッチ制御情報q6〜q11が用いられる。第1スイッチ86A用のスイッチ制御情報q0〜q5としては、ドットの非形成(ドット形成データSI[000])に対応するスイッチ制御情報q0と、第1小ドットの形成(ドット形成データSI[001])に対応するスイッチ制御情報q1と、第2小ドットの形成(ドット形成データSI[100])に対応するスイッチ制御情報q2と、第1中ドットの形成(ドット形成データSI[010])に対応するスイッチ制御情報q3と、第2中ドットの形成(ドット形成データSI[101])に対応するスイッチ制御情報q4と、大ドットの形成(ドット形成データSI[011])に対応するスイッチ制御情報q5とが用意されている。また、第2スイッチ86B用のスイッチ制御情報q6〜q11としては、ドットの非形成に対応するスイッチ制御情報q6と、第1小ドットの形成に対応するスイッチ制御情報q7と、第2小ドットの形成に対応するスイッチ制御情報q8と、第1中ドットの形成に対応するスイッチ制御情報q9と、第2中ドットの形成に対応するスイッチ制御情報q10と、大ドットの形成に対応するスイッチ制御情報q11とが用意されている。制御ロジック83からは、これらのスイッチ制御情報q0〜q11が出力される。
この制御ロジック83は、1ビットのデータを記憶可能なレジスタ(図示せず)を複数有している。各レジスタには、スイッチ制御情報q0〜q11の各ビットを構成するデータ(以下、選択データともいう。)が記憶される。この選択データは各波形部SS11〜SS23について定められ、ドット階調値毎に、それぞれの波形部SS11〜SS23のピエゾ素子PZTへの印加や非印加を定める。従って、この選択データは、複数の第1波形部と複数の第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部のピエゾ素子PZTへの印加状態を示す印加情報に相当する。そして、各レジスタは、印加情報を記憶する印加情報用のメモリに相当する。なお、各レジスタに記憶されたデータは、マルチプレクサ(図示せず)によって出力される。また、スイッチ制御情報q0〜q11の具体的な内容については、後で説明する。
<デコーダ84について>
デコーダ84は、制御ロジック83から出力されるスイッチ制御情報q0〜q11を、各ラッチ回路82A〜82Cでラッチされたドット形成データSI(すなわち、吐出量情報)に応じて選択し、選択したスイッチ制御情報をスイッチ動作情報出力部85へ出力する。ここで、デコーダ84では、第1スイッチ86A用のスイッチ制御情報q0〜q5の中から1つをドット形成データSIに応じて選択し、第2スイッチ86B用のスイッチ制御情報q6〜q11の中から1つをドット形成データSIに応じて選択する。便宜上、以下の説明では、デコーダ84によって選択された第1スイッチ86A用のスイッチ制御情報を第1スイッチ制御情報SW_Aといい、第2スイッチ86B用のスイッチ制御情報を第2スイッチ制御情報SW_Bという。
<スイッチ動作情報出力部85の概略について>
スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ動作情報SD_A及び第2スイッチ動作情報SD_Bを出力するものである。例えば、N−チャージ信号NCHGが非有効の期間(Hレベルの期間)にあっては、第1スイッチ制御情報SW_Aに基づく第1スイッチ動作情報SD_Aを第1スイッチ86Aへ出力し、第2スイッチ制御情報SW_Bに基づく第2スイッチ動作情報SD_Bを第2スイッチ86Bへ出力する。一方、N−チャージ信号NCHGが有効の期間(Lレベルの期間)にあっては、ドット形成データSIに基づく第1スイッチ動作情報SD_Aを第1スイッチ86Aへ出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bを第2スイッチ86Bへ出力する。すなわち、このスイッチ動作情報出力部85は、N−チャージ信号NCHGが非有効の期間では信号印加部の一部として機能し、N−チャージ信号NCHGが有効の期間では充電制御部として機能する。従って、充電制御部として機能する場合、スイッチ動作情報出力部85は、信号印加部が有する第1スイッチ86A,第2スイッチ86Bを制御することで、ピエゾ素子PZTを充電させているといえる。この構成を採ることで、各スイッチ86A,86Bを共用でき、構成の簡素化が図れる。
そして、非有効の期間においてスイッチ動作情報出力部85から出力される第1スイッチ動作情報SD_A及び第2スイッチ動作情報SD_Bは、インクの吐出に用いられるものであり、ラッチパルス、第1チェンジパルス、及び、第2チェンジパルスのタイミングで選択データが更新される。一方、有効の期間においてスイッチ動作情報出力部85から出力される第1スイッチ動作情報SD_A及び第2スイッチ動作情報SD_Bは、ピエゾ素子PZTの充電に用いられるものであり、ドット形成データSIに応じてその内容が定まる。ここで、ドット形成データSIを用いているのは、2番目以降の第1波形部SS12,SS13及び2番目以降の第2波形部SS22,SS23についての選択データ(印加情報)をも考慮するためである。すなわち、ドット形成データSIに基づいて第1スイッチ動作情報SD_A及び第2スイッチ動作情報SD_Bを出力することで、1番目の第1波形部SS11や1番目の第2波形部SS21が共に非印加の場合でも、それ以降の各波形部の印加状態に基づいて適切な駆動信号COMを選択できる。なお、このスイッチ動作情報出力部85については、後で詳しく説明する。
<各スイッチ86A,86Bについて>
第1スイッチ86Aは、第1駆動信号COM_Aのピエゾ素子PZTへの印加を制御する。例えば、第1スイッチ動作情報SD_Aがデータ[1]の期間に亘って第1駆動信号COM_Aをピエゾ素子PZTへ印加し、データ[0]の場合には第1駆動信号COM_Aをピエゾ素子PZTへ印加しない。第2スイッチ86Bは、第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子PZTへの印加を制御する。例えば、第2スイッチ動作情報SD_Bがデータ[1]の期間に亘って第2駆動信号COM_Aをピエゾ素子PZTへ印加し、データ[0]の場合には第2駆動信号COM_Bをピエゾ素子PZTへ印加しない。
<印刷動作について>
次に、用紙Sに印刷するためにプリンタ1にて行われる印刷動作について説明する。ここで、図8は、プリンタ1の印刷動作を説明するフローチャートである。図8に示すように、プリンタ1では、一連の印刷動作として、印刷命令の受信動作(S10)、給紙動作(S20)、ドット形成動作(S30)、搬送動作(S40)、排紙判断(S50)、排紙動作(S60)、及び、印刷終了判断(S70)が行われる。この印刷動作は、プリンタ側コントローラ60が有するCPU62で行われる。すなわち、CPU62は、メモリ63に記憶されたコンピュータプログラムに従って動作し、これらの動作を実行する。従って、このコンピュータプログラムは、各動作を実行するためのコードを有する。
印刷命令の受信動作にて、プリンタ側コントローラ60は、コンピュータ110からの印刷コマンドを受信する。この印刷コマンドは、コンピュータ110から送信される印刷データに含まれている。給紙動作は、印刷対象となる用紙Sを移動させ、印刷開始位置に位置決めする動作である。ドット形成動作は、キャリッジ移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、用紙Sにドットを形成する動作である。このときプリンタ側コントローラ60は、キャリッジモータ31を駆動し、キャリッジCRをキャリッジ移動方向に移動させる。また、プリンタ側コントローラ60は、キャリッジCRが移動している間に、駆動信号COM(第1駆動信号COM_A,第2駆動信号COM_B)を印刷期間T毎に繰り返し生成し、ドット形成データSIに基づいてヘッド41を制御して、ノズルNzからインクを吐出させる。搬送動作は、用紙Sを搬送方向へ移動させる動作である。この搬送動作により、ヘッド41は、先程のドット形成動作によって形成されたドットの位置とは異なる位置にドットを形成することができる。排紙判断は、印刷中の用紙Sを排出するか否かを判断する処理である。この判断は、例えば印刷データの有無に基づいて行われる。印刷終了判断は、印刷を続行するか否かの判断である。この判断において、プリンタ側コントローラ60は、印刷データの有無を判断する。そして、次の用紙Sに印刷を行うのであれば、次の用紙Sについての給紙動作を行う。一方、次の用紙Sに印刷を行わないのであれば、印刷動作を終了する。
===ピエゾ素子PZTの強制充電について===
<強制充電動作の概要について>
前述したようにピエゾ素子PZTは、充放電によって変形するものであり、コンデンサと同じように振る舞う。そして、理想的にはピエゾ素子PZTは、駆動信号COMの印加を停止した後も、停止直前の電位を保持する。しかし、実際には、ピエゾ素子PZTの電位が低下してしまう。これは、漏れ電流に起因すると考えられる。特に、ピエゾ素子PZTが劣化した場合には、電位の低下が顕著になる。このようなピエゾ素子PZTの電位低下を防止するため、この種の充放電される素子を用いたプリンタでは、印刷周期Tの最初に生成される基準電位で一定の期間に、全てのピエゾ素子PZTへ一括して駆動信号COMを印加している。
ところで、本実施形態のプリンタ1は、印刷期間Tにおいて複数の駆動信号COM_A,COM_Bを同時に生成している。この場合、各駆動信号COM_A,COM_Bを1つのピエゾ素子PZTへ印加することが考えられる。しかし、そうしてしまうと、第1駆動信号生成回路70Aと第2駆動信号生成回路70Bとの間に貫通電流(短絡状態の電源とグランドの間で流れる電流)が生じてしまう虞があり、好ましくない。ここで、図9は、貫通電流を説明するための図である。図9に示すように、第1スイッチ86Aと第2スイッチ86Bが共にオン状態となり、かつ、第1電流増幅回路72AのNPN型のトランジスタTr1と第2電流増幅回路72BのPNP型のトランジスタTr2が共にオン状態になった場合、電源(例えば42V)とグランドが、NPN型のトランジスタTr1、第1スイッチ86A、第2スイッチ86B、及び、PNP型のトランジスタTr2を通じて短絡する。これにより、電源からグランドへ向けて貫通電流Ithが流れてしまい、第1駆動信号生成回路70Aや第2駆動信号生成回路70Bに悪影響を与える虞がある。
このため、各駆動信号COM_A,COM_Bの一方をピエゾ素子PZTへ印加することが考えられる。ここで、制御上は、第1駆動信号COM_Aの基準電圧と第2駆動信号COM_Bの基準電圧は同じであるので、何れの駆動信号COM_A,COM_Bを印加しても支障はないとも考えられる。しかし、実際には、第1駆動信号生成回路70Aと第2駆動信号生成回路70Bのばらつきに起因して、基準電圧が異なっている場合がある。この場合、ピエゾ素子PZTの充電時には第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの一方を印加し、その後第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの他方が有する波形部を印加すると、基準電圧同士の差の分だけピエゾ素子PZTの電位が変化する。このような電位の変化は回数が多くなるとピエゾ素子PZTの負担となる可能性があり、なるべく少ないことが望ましい。
特に、1番目の第1波形部SS11と1番目の第2波形部SS21とが共に非印加の場合には、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの何れを選択してピエゾ素子PZTを充電すればよいか問題となる。このような事情に鑑み、スイッチ動作情報出力部85(充電制御部)は、1番目の第1波形部SS11についての選択データ(印加情報)、及び、1番目の第2波形部SS21についての選択データのいずれか一方が共に印加を示す場合に、印加を示す側の波形部側の基準電圧で一定の部分を選択する。そして、スイッチ動作情報出力部85は、各ピエゾ素子PZTを強制的に充電させるためのN−チャージ信号NCHG(強制充電信号)で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させる。
また、スイッチ動作情報出力部85は、1番目の第1波形部SS11についての選択データ、及び、1番目の第2波形部SS21についての選択データが共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部SS12,SS13についての選択データ、及び、2番目以降の第2波形部SS22,SS23についての選択データに基づいて、印刷期間Tの最初に生成される第1波形部SS11側の基準電圧の部分と第2波形部SS21側の基準電圧の部分の何れかをピエゾ素子PZT毎に選択する。なお、本実施形態では、第1スイッチ動作情報SD_A,第2スイッチ動作情報SD_Bの内容を、2番目以降の各波形部SS12,SS13,SS22,SS23についての選択データを考慮して定めている。そして、N−チャージ信号NCHGで規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させる。
これにより、ピエゾ素子PZTの強制的な充電時において、1番目の第1波形部SS11側の基準電圧の部分と1番目の第2波形部SS12側の基準電圧の部分とが同時に印加されてしまう不具合を防止できる。また、これらの基準電圧の部分を適切に選択できる。以下、これらについて詳細に説明する。
<生成される各信号の詳細について>
図10は、ドット形成動作で生成される第1駆動信号COM_A、第2駆動信号COM_B、ラッチ信号LAT、第1チェンジ信号CH_A、第2チェンジ信号CH_B、及び、N−チャージ信号NCHGを示す図である。
第1駆動信号COM_Aは、印刷期間T(繰り返し期間)における最初の期間T11で生成される波形部SS11と、2番目の期間T12で生成される波形部SS12と、3番目の期間T13で生成される波形部SS13とを有する。また、第2駆動信号COM_Bは、印刷期間Tにおける最初の期間T21で生成される波形部SS21と、2番目の期間T22で生成される波形部SS22と、3番目の期間T23で生成される波形部SS23とを有する。前述したように、波形部SS11〜SS13は、第1駆動信号COM_Aが有する複数の第1波形部に相当する。また、波形部SS21〜SS23は、第2駆動信号COM_Bが有する複数の第2波形部に相当する。
第1駆動信号COM_Aが有する波形部SS11は、第1駆動パルスPS1を有する。また、波形部SS12は第2駆動パルスPS2を、波形部SS13は第3駆動パルスPS3をそれぞれ有する。第2駆動信号COM_Bが有する波形部SS21は、第4駆動パルスPS4を有する。波形部SS22は第5駆動パルスPS5を、波形部SS23は第6駆動パルスPS6をそれぞれ有する。これらの駆動パルスPS1〜PS6は、ピエゾ素子PZTを駆動して所望の動作を行わせるための電圧変化パターンである。そして、これらの駆動パルスPS1〜PS6の開始電圧、及び、終了電圧は制御上同じであり、これらの電圧が基準電圧となっている。従って、これらの駆動パルスPS1〜PS6を有する波形部SS11〜SS23は、基準電圧から開始され、ピエゾ素子PZTに行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に基準電圧に戻る一連の信号といえる。本実施形態では、駆動パルスPS1〜PS6が印加されることで、印加された駆動パルスの電圧波形に応じてピエゾ素子PZTは伸縮し、アイランド部412jを変位させる。アイランド部412jの変位に伴い、圧力室412dの容積が変化する。このような圧力室412dの容積変化によって圧力室412d内のインクには圧力変化が生じる。そして、この圧力変化によってノズルNzからインクを吐出させたり、メニスカスを微振動させたりできる。
これらの駆動パルスPS1〜PS6のうち、第4駆動パルスPS4は微振動パルスである。この第4駆動パルスPS4がピエゾ素子PZTに印加されると、インクが吐出されない程度の弱い圧力変動が圧力室412d内のインクに生じ、メニスカスが微振動される。第5駆動パルスPS5は第1小ドットパルスである。すなわち、この第5駆動パルスPS5は、第1小ドットの形成に適した量のインクを吐出させるものである。本実施形態では、この第5駆動パルスPS5がピエゾ素子PZTに印加されると、約1.5pLのインクがノズルNzから吐出される。第3駆動パルスPS3は第2小ドットパルスである。すなわち、この第3駆動パルスPS3は、第2小ドットの形成に適した量のインクを吐出させるものである。本実施形態では、この第3駆動パルスPS3がピエゾ素子PZTに印加されると、約3pLのインクがノズルNzから吐出される。
残りの駆動パルス、即ち、第1駆動パルスPS1,第2駆動パルスPS2,第6駆動パルスPS6は、中ドットパルスである。これらの駆動パルスの1つがピエゾ素子PZTへ印加されると、約7pLのインクがノズルNzから吐出される。また、2つがピエゾ素子PZTへ印加されると、合計で約14pLのインクがノズルNzから吐出され、3つがピエゾ素子PZTへ印加されると、合計で約21pLのインクがノズルNzから吐出される。そして、本実施形態では、第1中ドットの形成時に、これらの駆動パルスのうちの1つをピエゾ素子PZTへ印加する。具体的には、第2駆動パルスPS2をピエゾ素子PZTへ印加する。また、第2中ドットの形成時には、これらの駆動パルスのうちの2つをピエゾ素子PZTへ印加する。具体的には、第2駆動パルスPS2と第6駆動パルスPS6をピエゾ素子PZTへ印加する。さらに、大ドットの形成時には、これらの3つの駆動パルスPS1,PS2,PS6をピエゾ素子PZTへ印加する。そして、これらの駆動パルスPS1,PS2,PS6は、いずれも同じ電圧波形(電圧変化パターン)をしている。従って、ピエゾ素子PZTに同じ動作をさせるためのものといえる。
<各波形部のピエゾ素子PZTへの印加動作について>
次に、スイッチ動作情報に基づく各波形部SS11〜SS23のピエゾ素子PZTへの印加動作について説明する。図11は、スイッチ制御情報q0〜q11の具体的内容を説明する図である。図12は、印加される駆動パルスとインクの吐出量を、ドット階調毎(ドット形成データSI毎)に説明する図である。
前述したように、このプリンタ1では、6種類のドット階調でドットの形成が行える。そして、スイッチ制御情報q0〜q11は、次のように定められる。例えば、ドットなしのドット形成データSIに対応するスイッチ制御情報q0はデータ[000]とされ、スイッチ制御情報q6はデータ[100]とされる。ここで、スイッチ制御情報q0,q6を構成する各ビットが選択データ(印加情報)に相当する。このことは他のスイッチ制御情報q1〜q4,q7〜q11についても同様に当てはまる。第1小ドットのドット形成データSIに対応するスイッチ制御情報q1はデータ[000]とされ、スイッチ制御情報q7はデータ[010]とされる。第2小ドットのドット形成データSIに対応するスイッチ制御情報q2はデータ[001]とされ、スイッチ制御情報q8はデータ[000]とされる。第1中ドットのドット形成データSIに対応するスイッチ制御情報q3はデータ[010]とされ、スイッチ制御情報q9はデータ[000]とされる。第2中ドットのドット形成データSIに対応するスイッチ制御情報q4はデータ[100]とされ、スイッチ制御情報q10はデータ[001]とされる。大ドットのドット形成データSIに対応するスイッチ制御情報q5はデータ[110]とされ、スイッチ制御情報q11はデータ[001]とされる。
これにより、ドットなしでは、第2駆動信号COM_Bの波形部SS21がピエゾ素子PZTに印加され、第4駆動パルスPS4の電圧変化パターンに基づき、メニスカスが微振動される。第1小ドットの形成では、第2駆動信号COM_Bの波形部SS22がピエゾ素子に印加される。そして、第5駆動パルスPS5の電圧変化パターンに基づき、約1.5pLのインクが吐出される。第2小ドットの形成では、第1駆動信号COM_Aの波形部SS13がピエゾ素子PZTに印加され、第3駆動パルスPS3の電圧変化パターンに基づき、約3pLのインクが吐出される。第1中ドットの形成では、第1駆動信号COM_Aの波形部SS12がピエゾ素子PZTに印加され、第2駆動パルスPS2の電圧変化パターンに基づいて約7pLのインクが吐出される。第2中ドットの形成では、第1駆動信号COM_Aの波形部SS11と第2駆動信号COM_Bの波形部SS23がピエゾ素子PZTに印加され、第1駆動パルスPS1及び第6駆動パルスPS6の電圧変化パターンに基づいて約14pLのインクが吐出される。大ドットの形成では、第1駆動信号COM_Aの波形部SS11、波形部SS12、第2駆動信号COM_Bの波形部SS23がピエゾ素子PZTに印加され、第1駆動パルスPS1、第2駆動パルスPS2、及び、第6駆動パルスPS6の電圧変化パターンに基づいて、約21pLのインクが吐出される。
<スイッチ動作情報出力部85について>
次に、スイッチ動作情報出力部85について説明する。図13Aは、スイッチ動作情報出力部85、及び、その周辺部分を説明するための図である。図13Bは、スイッチ動作情報出力部85の構成を説明するためのブロック図である。図14Aは、N−チャージ信号NCHGが非有効の場合における制御を説明する図であって、第1スイッチ制御情報SW_Aの選択データ及び第2スイッチ制御情報SW_Bの選択データと出力される各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bとの関係を説明するための図である。図14Bは、N−チャージ信号NCHGが有効の場合における制御を説明する図であって、ラッチされたドット形成データSIと出力される各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bとの関係を説明するための図である。
図13A,図13Bに示すように、スイッチ動作情報出力部85には、デコーダ84から出力された第1スイッチ制御情報SW_A及び第2スイッチ制御情報SW_Bと、各ラッチ回路82A〜82Cでラッチされた3ビットのドット形成データSIとが入力される。また、プリンタ側コントローラ60から出力されたN−チャージ信号NCHGも入力される。そして、スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ動作情報SD_Aを第1スイッチ86Aへ出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bを第2スイッチ86Bへ出力する。
スイッチ動作情報出力部85は、メモリ851とロジック回路852とを有している。メモリ851には、図14Aに示す情報、すなわち、第1スイッチ制御情報SW_Aの選択データ及び第2スイッチ制御情報SW_Bの選択データと出力される各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bとの関係を示す情報が記憶されている。また、メモリ851には、図14Bに示す情報、すなわち、ドット形成データSIと出力される各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bとの関係を示す情報も記憶されている。ロジック回路852は、入力された情報に対応する各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。このロジック回路852は、メモリ851と通信可能に接続されている。また、ロジック回路852には、各スイッチ制御情報SW_A,SW_B、ドット形成データSI、及び、N−チャージ信号NCHGが入力される。そして、ロジック回路852は、入力された情報等に基づいて、対応する各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bをメモリ851から読み出して出力する。
本実施形態において、ロジック回路852は、N−チャージ信号NCHGがHレベル(非有効)の期間に、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。また、N−チャージ信号NCHGがLレベル(有効)の期間に、ドット形成データSIに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。以下、N−チャージ信号NCHGが非有効の期間と有効の期間とに分けて説明する。
<N−チャージ信号NCHGが非有効の期間について>
N−チャージ信号NCHGが非有効の期間とは、インクの吐出制御が行われている期間に相当する。この期間において、ロジック回路852は、第1スイッチ制御情報SW_Aの各ビットを構成する選択データに基づいて定められた第1スイッチ動作情報SD_Aと、第2スイッチ制御情報SW_Bの各ビットを構成する選択データに基づいて定められた第2スイッチ動作情報SD_Bとを、メモリ851から読み出して出力する。
図14Aに示すように、ロジック回路852は、第1スイッチ制御情報SW_Aの選択データと第2スイッチ制御情報SW_Bの選択データの一方が印加を示すデータ[1]であって他方が非印加を示すデータ[0]の場合には、第1スイッチ制御情報SW_Aの選択データを第1スイッチ動作情報SD_Aとして出力し、第2スイッチ制御情報SW_Bの選択データを第2スイッチ制御情報SD_Bとして出力する。これにより、第1スイッチ制御情報SW_A及び第2スイッチ制御情報SW_Bでデータ[1]に定められた側の波形部SS11〜SS23がピエゾ素子PZTへ印加される。また、第1スイッチ制御情報SW_A側の選択データと第2スイッチ制御情報SW_B側の選択データが共にデータ[0]の場合も、第1スイッチ制御情報SW_Aの選択データを第1スイッチ動作情報SD_Aとして出力し、第2スイッチ制御情報SW_Bの選択データを第2スイッチ制御情報SD_Bとして出力する。この場合には、いずれも波形部SS11〜SS23もピエゾ素子PZTへは印加されない。
このように、ここでの第1スイッチ動作情報SD_Aは、各波形部SS11〜SS13のそれぞれに対して定められた選択データに基づくものである。このため、それぞれの第1波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第1スイッチ動作情報といえる。同様に、第2スイッチ動作情報SD_Bは、各波形部SS21〜SS23のそれぞれに対して定められた選択データに基づくものである。このため、それぞれの第2波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第2スイッチ動作情報といえる。そして、第1スイッチ制御情報SW_Aの選択データ及び第2スイッチ制御情報SW_Bの選択データは、ドット形成データSIに基づきデコーダ84で選択されている。
従って、スイッチ動作情報出力部85は、デコーダ84と協働して、各第1波形部(波形部SS11〜波形部SS13)に対応する印加情報に基づいて定められた第1スイッチ動作情報SD_A、及び、各第2波形部(波形部SS21〜波形部SS23)に対応する印加情報に基づいて定められた第2スイッチ動作情報SD_Bを、複数種類のドット形成データSI(吐出量情報)のそれぞれに対応して出力しているといえる。
なお、ロジック回路852は、2番目以降の或る印刷期間Tにて、ノイズ等によって第1スイッチ制御情報SW_A側の選択データと第2スイッチ制御情報SW_B側の選択データが共にデータ[1]になってしまった場合、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bを同時にピエゾ素子PZTへ印加させないように制御をする。例えば、図14Aに示すように、ロジック回路852は、それまで出力されていた第1スイッチ動作情報SD_Aと第2スイッチ動作情報SD_Bをそのまま出力する。つまり、ロジック回路852は、前の印刷期間Tの状態を維持する。そして、前の状態における第1スイッチ動作情報SD_Aと第2スイッチ動作情報SD_Bは、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子PZTへの同時印加を示すものではない。このため、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bのピエゾ素子PZTへの同時印加を確実に防止することができる。
また、1番目の印刷期間Tにて第1スイッチ制御情報SW_A側の選択データと第2スイッチ制御情報SW_B側の選択データが共にデータ[1]になってしまった場合、ロジック回路852は、初期データ(例えばnull data)をそのまま出力する。
<N−チャージ信号NCHGが有効の期間について>
N−チャージ信号NCHGが有効の期間とは、印刷期間Tの開始直後におけるピエゾ素子PZTの強制的な充電期間に相当する。この期間において、ロジック回路852は、ドット形成データSIに対応する各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bをメモリ851から読み出して出力する。この期間における各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bの内容は、波形部SS11〜SS13(複数の第1波形部)及び波形部SS21〜SS23(複数の第2波形部)に定められた複数の選択データに基づいて定められる。
本実施形態において、各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bは、最初にピエゾ素子PZTへ印加される波形部に基づいて定められる。例えば、図14Bに示すように、ドット形成データSIがデータ[000](ドットなし)の場合、ロジック回路852は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[0]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[1]を出力する。これは、印刷期間Tにおいて、第2駆動信号COM_Bが有する波形部SS21が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるためである。これにより、充電用の波形部としても波形部SS21が有する基準電圧で一定の部分が選択される。
また、ドット形成データSIがデータ[001](第1小ドット)の場合、ロジック回路852は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[1]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[0]を出力する。これは、印刷期間Tにおいて、第1駆動信号COM_Aが有する波形部SS13が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるからである。これにより、充電用の波形部として波形部SS11が有する基準電圧で一定の部分が選択される。
他のドット形成データSIでも同様である。例えば、ドット形成データSIがデータ[100](第2小ドット)の場合、第2駆動信号COM_Bが有する波形部SS22が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるため、ロジック回路852は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[0]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[1]を出力する。ドット形成データSIがデータ[010](第1中ドット)の場合、第1駆動信号COM_Aが有する波形部SS12が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるため、ロジック回路852は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[1]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[0]を出力する。また、ドット形成データSIがデータ[101](第2中ドット)の場合、及び、データ[011](大ドット)の場合、第1駆動信号COM_Aが有する波形部SS11が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるため、ロジック回路852は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[1]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[0]を出力する。
このように、N−チャージ信号NCHGが有効の期間における各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bは、複数の第1波形部SS11〜SS13及び複数の第2波形部SS21〜SS23の印加状態を考慮して定められているといえる。すなわち、この期間における第1スイッチ動作情報SD_Aは、印刷期間Tに生成される複数の第1波形部に対応する印加情報に基づいて定められた他の第1スイッチ動作情報に相当する。また、第2スイッチ動作情報SD_Bは、印刷期間Tに生成される複数の第2波形部に対応する印加情報に基づいて定められた他の第2スイッチ動作情報に相当する。
このような第1スイッチ動作情報SD_A及び第2スイッチ動作情報SD_Bを用いることで、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bとが共に同じピエゾ素子PZTへ印加されてしまう不具合を防止できる。また、1番目の第1波形部SS11や1番目の第2波形部SS21が共に非印加の場合でも、それ以降の各波形部の印加状態に基づいて適切な駆動信号COMを選択できる。例えば、その印刷期間Tにて最初にピエゾ素子PZTへ印加される波形部側の駆動信号COMでピエゾ素子PZTを充電できる。その結果、第1駆動信号生成回路70Aの基準電圧と第2駆動信号生成回路70Bの基準電圧とがばらついてしまったとしても、ピエゾ素子PZTに対する負担を軽減することができる。
===強制充電の具体例===
<波形部SS12が最初に印加される場合>
図15は、第1中ドットの形成時におけるピエゾ素子PZTの強制的な充電動作を説明する図である。図11で説明したように、この場合、デコーダ84は、第1スイッチ制御情報SW_Aとしてスイッチ制御情報q3(データ[010])を選択し、第2スイッチ制御情報SW_Bとしてスイッチ制御情報q9(データ[000])が選択する。
タイミングt0でラッチパルスがHレベルになると、第1スイッチ制御情報SW_Aとして最上位ビットのデータ[0]が出力され、第2スイッチ制御情報SW_Bとして最上位ビットのデータ[0]が出力される。また、このタイミングt0ではN−チャージ信号NCHGがLレベルになる(つまり、有効になる。)。この場合、スイッチ動作情報出力部85(ロジック回路852)は、ドット形成データSIに基づくスイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。この場合、波形部SS12が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるので、スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[1]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[0]を出力する。この状態は、タイミングt1までの期間Tncに亘って継続される。その結果、この期間Tncに亘って波形部SS11が有する最初の基準電圧の部分がピエゾ素子PZTへ印加され、ピエゾ素子PZTが充電される。
タイミングt1ではN−チャージ信号NCHGがHレベルになる(つまり、非有効となる。)。これに伴い、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づく制御期間Tswになる。そして、スイッチ動作情報出力部85は、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。すなわち、スイッチ動作情報出力部85には、第1スイッチ制御情報SW_Aの最上位ビット(データ[0])と第2スイッチ制御情報SW_Bの最上位ビット(データ[0])が入力される。これに伴い、スイッチ動作情報出力部85は、入力された第1スイッチ制御情報SW_Aを第1スイッチ動作情報SD_Aとして出力し、入力された第2スイッチ制御情報SW_Bを第2スイッチ動作情報SD_Bとして出力する。この状態はタイミングt3まで継続される。従って、タイミングt1からタイミングt3までの期間に亘って、波形部SS11や波形部SS21はピエゾ素子PZTへ印加されない。
タイミングt3において、スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ制御情報SW_Aの2番目のビットを第1スイッチ動作情報SD_Aとして出力し、第2スイッチ制御情報SW_Bの2番目のビットを第2スイッチ動作情報SD_Bとして出力する。これにより、第1スイッチ動作情報SD_Aはデータ[1]となり、第2スイッチ動作情報SD_Bはデータ[0]となる。従って、波形部SS12がピエゾ素子PZTへ印加される。そして、7pLのインクがノズルNzから吐出されて、単位領域に第1中ドットが形成される。
なお、波形部SS12,SS22と波形部SS13,SS23の切り替わりタイミングでは、第1スイッチ制御情報SW_Aの最下位ビットが第1スイッチ動作情報SD_Aとして出力され、第2スイッチ制御情報SW_Bの最下位ビットが第2スイッチ動作情報SD_Bとして出力される。これらは何れもデータ[0]であるので、波形部SS12や波形部SS23は、ピエゾ素子PZTへ印加されない。
この第1中ドットの形成時において、ピエゾ素子PZTには、期間Tcnに亘って波形部SS11の基準電圧の部分が印加され、その後、波形部SS12の基準電圧の部分が印加される。これらの波形部SS11及び波形部SS12は、いずれも第1駆動信号COM_Aに含まれている。言い換えれば、同じ駆動信号生成回路(この場合は第1駆動信号生成回路70A)で生成されている。従って、波形部SS11の基準電圧と波形部SS12の基準電圧を高い精度で揃えることができ、強制的な充電に起因するピエゾ素子PZTへの負担を軽減できる。詳しくは、基準電圧の違いに起因するピエゾ素子PZTの電位変化を防止できる。その結果、ピエゾ素子PZTの寿命を延ばすことができる。
<波形部SS22が最初に印加される場合>
図16は、第1小ドットの形成時におけるピエゾ素子PZTの強制的な充電動作を説明する図である。この場合、デコーダ84は、第1スイッチ制御情報SW_Aとしてスイッチ制御情報q1(データ[000])を選択し、第2スイッチ制御情報SW_Bとしてスイッチ制御情報q7(データ[010])を選択する。そして、期間Tncに亘ってスイッチ動作情報出力部85は、ドット形成データSIに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。この場合、波形部SS22が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるので、スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[0]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[1]を出力する。その結果、この期間Tncに亘って波形部SS21が有する最初の基準電圧の部分がピエゾ素子PZTへ印加され、ピエゾ素子PZTが充電される。
その後、タイミングt1からタイミングt3までの期間に亘って、スイッチ動作情報出力部85は、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。この期間では、各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bのいずれもデータ[0]である。このため、波形部SS11及び波形部SS21のいずれもピエゾ素子PZTへは印加されない。タイミングt3において、スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ動作情報SD_Aの2番目のデータ[0]と第2スイッチ動作情報SD_Bの2番目のデータ[1]を出力する。これにより、波形部SS22がピエゾ素子PZTへ印加される。そして、第5駆動パルスPS5の電圧変化パターンに基づいて1.5pLのインクがノズルNzから吐出され、単位領域に第1小ドットが形成される。
この場合において、ピエゾ素子PZTには、期間Tcnにて波形部SS21の基準電圧の部分が印加され、その後、波形部SS22の基準電圧の部分が印加される。これらの波形部SS21及び波形部SS22は、いずれも第2駆動信号COM_Bに含まれている。従って、波形部SS21の基準電圧と波形部SS22の基準電圧を高い精度で揃えることができる。その結果、強制的な充電に起因するピエゾ素子PZTへの負担を軽減できる。その結果、ピエゾ素子PZTの寿命を延ばすことができる。
<波形部SS11が最初に印加される場合>
図17は、大ドットの形成時におけるピエゾ素子PZTの強制的な充電動作を説明する図である。この場合、デコーダ84は、第1スイッチ制御情報SW_Aとしてスイッチ制御情報q5(データ[110])を選択し、第2スイッチ制御情報SW_Bとしてスイッチ制御情報q11([001])を選択する。そして、期間Tncに亘ってスイッチ動作情報出力部85は、ドット形成データSIに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。この場合において、第1スイッチ制御情報SW_Aの最上位ビットがデータ[1]であり、第2スイッチ制御情報SW_Bの最上位ビットがデータ[0]である。このため、スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[1]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[0]を出力する。その結果、この期間Tncに亘って波形部SS11が有する最初の基準電圧の部分がピエゾ素子PZTへ印加され、ピエゾ素子PZTが充電される。
その後、タイミングt1からタイミングt3までの期間に亘って、スイッチ動作情報出力部85は、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。この期間では、第1スイッチ動作情報SD_Aがデータ[1]であり、第2スイッチ動作情報SD_Bがデータ[0]である。従って、この期間に亘って、波形部SS11の残りの部分がピエゾ素子PZTへ印加される。これにより、第1駆動パルスPS1の電圧変化パターンに従ってピエゾ素子PZTが伸縮し、ノズルNzからインクが吐出される。その後、スイッチ動作情報出力部85は、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。簡単に説明すると、1番目の第1チェンジパルスのタイミングでは、第1スイッチ制御情報SW_Aの2番目のビット(データ[1])が第1スイッチ動作情報SD_Aとして出力され、1番目の第2チェンジパルスのタイミングでは、第2スイッチ制御情報SW_Bの2番目のビットが第2スイッチ動作情報SD_Bとして出力される。同様に、2番目の第1チェンジパルスのタイミングでは、第1スイッチ制御情報SW_Aの最下位ビット(データ[0])が第1スイッチ動作情報SD_Aとして出力され、2番目の第2チェンジパルスのタイミングでは、第2スイッチ制御情報SW_Bの最下位ビット(データ[1])が第2スイッチ動作情報SD_Bとして出力される。これにより、期間T12で波形部SS12が、期間T23で波形部SS23が、それぞれピエゾ素子PZTへ印加される。その結果、合計で21pLのインクが吐出され、大ドットが単位領域に形成される。
この場合において、ピエゾ素子PZTの充電には、波形部SS11の一部が用いられる。この波形部SS11は、タイミングt1からタイミングt3に亘ってピエゾ素子PZTへ印加されるものであるため、電圧差に起因するピエゾ素子PZTの負担を軽減することができる。
<波形部SS21が最初に印加される場合>
図18は、ドットなしにおけるピエゾ素子PZTの強制的な充電動作を説明する図である。ドットなしの場合、デコーダ84では、第1スイッチ制御情報SW_Aとしてスイッチ制御情報q0(データ[000])が選択され、第2スイッチ制御情報SW_Bとしてスイッチ制御情報q6(データ[100])が選択される。期間Tncに亘ってスイッチ動作情報出力部85は、ドット形成データSIに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。すなわち、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[0]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[1]を出力する。その結果、この期間Tncに亘って波形部SS21が有する最初の基準電圧の部分がピエゾ素子PZTへ印加され、ピエゾ素子PZTが充電される。
タイミングt1では、N−チャージ信号NCHGがHレベルになる。これにより、スイッチ動作情報出力部85は、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。すなわち、スイッチ動作情報出力部85は、第1スイッチ動作情報SD_Aとしてデータ[0]を出力し、第2スイッチ動作情報SD_Bとしてデータ[1]を出力する。そして、この状態はタイミングt3まで継続される。その結果、波形部SS21の残りの部分がピエゾ素子PZTへ印加され、メニスカスが微振動される。
その後、スイッチ動作情報出力部85は、各スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づいて各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bを出力する。この例では、タイミングt3の後においてデータ[0]が出力されるので、何れの波形部SS12,SS13,SS22,SS23もピエゾ素子PZTへは印加されない。
<まとめ>
(1)このように、第1実施形態のプリンタ1では、ピエゾ素子PZTを充電するに際して、ドット形成データSIに基づく各スイッチ動作情報SD_A,SD_Bが用いられる。これらのスイッチ動作情報SD_A,SD_Bは、第1駆動信号COM_Aにおける2番目以降の波形部SS12,SS13や第2駆動信号COM_Bにおける2番目以降の波形部SS22,SS23をも考慮して定められている。例えば、第1駆動信号COM_Aが有する波形部SS11についての選択データ(印加情報)、及び、第2駆動信号COM_Bが有する波形部SS21についての選択データが共に非印加を示すデータ[0]の場合には、波形部SS12,SS13,SS22,SS23のうち、最も先にピエゾ素子PZTへ印加される波形部を有する側の駆動信号COMが選択される。そして、N−チャージ信号NCHGが有効の期間に亘って、選択された駆動信号COMが有する波形部の基準電圧の部分がピエゾ素子PZTへ印加される。例えば、第1中ドットの形成時には、波形部SS12が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるため、ピエゾ素子PZTの充電時には波形部SS11の最初の基準電圧の部分が用いられる。また、第1小ドットの形成時には、波形部SS22が最初にピエゾ素子PZTへ印加されるため、ピエゾ素子PZTの充電時には波形部SS21の最初の基準電圧の部分が用いられる。そして、このような構成を採ることにより、或る印刷期間Tにて2番目以降の波形部が最初に印加される場合であっても、その波形部と同じ基準電圧でピエゾ素子を充電することができる。このため、ピエゾ素子PZTの負担を軽減できる。ひいては、ピエゾ素子PZTの延命化を図ることができる。
(2)また、ヘッド制御部HC(信号印加部)は、スイッチ制御情報SW_A,SW_Bに基づく制御期間Tswにおいて、複数の波形部SS11〜SS13のそれぞれに対応する選択データ(印加情報)に基づいて定められた第1スイッチ動作情報SD_Aによって第1スイッチ86Aを制御し、各波形部SS21〜SS23のそれぞれに対応する選択データに基づいて定められた第2スイッチ動作情報SD_Bによって第2スイッチ86Bを制御している。スイッチ動作情報出力部85(充電制御部)は、N−チャージ信号NCHGが有効の期間において、印刷期間Tに生成される各波形部SS11〜SS13に対応する複数の選択データ(印加情報)に基づいて定められた他の第1スイッチ動作情報SD_Aによって第1スイッチ86Aを制御し、印刷期間Tに生成される各波形部SS21〜SS23に対応する選択データに基づいて定められた他の第2スイッチ動作情報SD_Bによって第2スイッチ86Bを制御している。このように、信号印加部と充電制御部の両方で、第1スイッチ86Aと第2スイッチ86Bを制御しているので、構成の簡素化が図れる。
(3)また、ヘッド制御部HC(信号印加部)は、第1スイッチ動作情報SD_A及び第2スイッチ動作情報SD_Bを、インクの吐出量を示す複数種類のドット形成データSI(吐出量情報)のそれぞれに対応して出力し、スイッチ動作情報出力部85(充電制御部)は、他の第1スイッチ動作情報SD_A及び他の第2スイッチ動作情報SD_Bを、複数種類のドット形成データSIのそれぞれに対応して出力している。このような構成を採ることにより、形成されるドットの大きさ(つまりインクの吐出量)を異ならせた制御に対して容易に対応できる。
(4)また、スイッチ動作情報出力部85(充電制御部)は、他の第1スイッチ動作情報SD_A及び他の第2スイッチ動作情報SD_Bを複数種類のドット形成データSI(吐出量情報)のそれぞれに対応して記憶するメモリ851を有している。このような構成を採ると、メモリ851に記憶されているデータを読み出すことで、ピエゾ素子PZTの充電に用いる駆動信号COM(基準電圧で一定の部分)を選択できる。このため、処理の高速化が図れる。
===その他の実施形態について===
前述した実施形態は、主として、液体吐出装置としてのプリンタ1を有する印刷システム100について記載されているが、その中には、液体吐出方法や液体吐出システム等の開示が含まれている。加えて、液体吐出ヘッドを制御するための制御装置の開示や、液体吐出装置や制御装置を制御するための、プログラムやコードの開示も含まれている。また、この実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<駆動信号について>
前述の第1実施形態では、第1駆動信号COM_Aが3つの波形部SS11〜SS13を有し、第2駆動信号COM_Bも3つの波形部SS21〜SS23を有していた。しかし、波形部の数はこの数に限定されるものではない。各駆動信号COM_A,COM_Bが複数の波形部を有していればよい。また、第1実施形態では、第1駆動信号COM_Aと第2駆動信号COM_Bの2種類の駆動信号を印刷期間Tに亘って同時に生成する構成を例示したが、駆動信号COMの種類は2種類に限定されるものではない。3種類以上であっても同様に実施することができる。
<充電期間について>
前述した実施形態において、N−チャージ信号NCHGによる充電期間は、N−チャージ信号の有効期間に応じて変えることができる。そして、この充電期間は、最大で波形部SS11における最初の基準電圧の生成期間Tvs(期間t1−t2,図15等を参照。)とすることができる。
<インクを吐出させるための動作をする素子について>
第1実施形態のピエゾ素子PZTは、電位の上昇によって圧力室412dを膨張させ、電位の下降によって圧力室412dを収縮させるものであった。このピエゾ素子に関し、電位の上昇によって圧力室412dを収縮させ、電位の下降によって圧力室412dを膨張させるものを用いてもよい。また、インクを吐出させるための動作をする素子は、充放電によってインクを吐出するための動作を行うものであれば、同様な効果が得られると考えられる。
<他の応用例について>
また、前述の実施形態では、液体吐出装置としてプリンタ1が説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
印刷システムの構成を説明する図である。 コンピュータ、及び、プリンタの構成を説明するブロック図である。 プリンタの構成を示す図である。 図4Aは、ヘッドの断面図である。図4Bは、ヘッドの要部を説明する拡大図である。 駆動信号生成回路の構成を説明するためのブロック図である。 図6Aは、第1波形生成回路、及び、第2波形生成回路の構成を説明するための図である。図6Bは、第1電流増幅回路、及び、第2電流増幅回路の構成を説明するための図である。 ヘッド制御部の構成を説明するための図である。 プリンタの印刷動作を説明するフローチャートである。 貫通電流を説明するための図である。 ドット形成動作で生成される各種の信号を説明する図である。 スイッチ制御情報の具体的内容を説明する図である。 印加される駆動パルスとインクの吐出量をドット階調毎に説明する図である。 図13Aは、スイッチ動作情報出力部、及び、その周辺部分を説明するための図である。図13Bは、スイッチ動作情報出力部の構成を説明するためのブロック図である。 図14Aは、N−チャージ信号が非有効の場合における制御を説明する図である。図14Bは、N−チャージ信号が有効の場合における制御を説明する図である。 第1中ドット形成時のピエゾ素子の強制的な充電動作を説明する図である。 第1小ドット形成時のピエゾ素子の強制的な充電動作を説明する図である。 大ドット形成時のピエゾ素子の強制的な充電動作を説明する図である。 ドットなしの際のピエゾ素子の強制的な充電動作を説明する図である。
符号の説明
1 プリンタ,20 用紙搬送機構,21 搬送モータ,22 搬送ローラ,
30 キャリッジ移動機構,31 キャリッジモータ,32 ガイド軸,
33 タイミングベルト,34 駆動プーリー,35 アイドラプーリー,
40 ヘッドユニット,41 ヘッド,411 ケース,411a 収容室,
412 流路ユニット,412a 流路形成板,412b 弾性板,
412c ノズルプレート,412d 圧力室,412e ノズル連通口,
412f 共通インク室,412g インク供給路,412h 支持枠,
412i 弾性膜,412j アイランド部,413 ピエゾ素子ユニット,
413a ピエゾ素子群,413b 接着用基板,413c 素子用配線基板,
50 検出器群,51 リニア式エンコーダ,60 プリンタ側コントローラ,
61 インタフェース部,62 CPU,63 メモリ,64 制御ユニット,
70 駆動信号生成回路,70A 第1駆動信号生成回路,
71A 第1波形生成回路,711A デジタルアナログ変換器,
712A 電圧増幅回路,72A 第1電流増幅回路,
721A 第1トランジスタ対,70B 第2駆動信号生成回路,
71B 第2波形生成回路,711B デジタルアナログ変換器,
712B 電圧増幅回路,72B 第2電流増幅回路,
721B 第2トランジスタ対,81A 第1シフトレジスタ,
81B 第2シフトレジスタ,81C 第3シフトレジスタ,
82A 第1ラッチ回路,82B 第2ラッチ回路,82C 第3ラッチ回路,
83 制御ロジック,84 デコーダ,85 スイッチ動作情報出力部,
86A 第1スイッチ,86B 第2スイッチ,
100 印刷システム,110 コンピュータ,111 ホスト側コントローラ,
112 インタフェース部,113 CPU,114 メモリ,120 表示装置,
130 入力装置,131 キーボード,132 マウス,140 記録再生装置,
141 フレキシブルディスクドライブ装置,142 CD−ROMドライブ装置,
S 用紙,CR キャリッジ,PZT ピエゾ素子,HC ヘッド制御部,
Nz ノズル,Tr1 NPN型のトランジスタ,Tr2 PNP型のトランジスタ,
CLK クロック,SI ドット形成データ,LAT ラッチ信号,
CH_A 第1チェンジ信号,CH_B 第2チェンジ信号,
NCHG N−チャージ信号,S_Tr1 制御信号,S_Tr2 制御信号,
COM 駆動信号,COM_A 第1駆動信号,COM_B 第2駆動信号,
SS11 波形部,SS12 波形部,SS13 波形部,
SS21 波形部,SS22 波形部,SS23 波形部,
PS1 第1駆動パルス,PS2 第2駆動パルス,PS3 第3駆動パルス,
PS4 第4駆動パルス,PS5 第5駆動パルス,PS6 第6駆動パルス,
SW_A 第1スイッチ制御情報,SW_B 第2スイッチ制御情報,
SD_A 第1スイッチ動作情報,SD_B 第2スイッチ動作情報,
Ith 貫通電流

Claims (12)

  1. (A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行う素子を複数有する液体吐出ヘッドを制御する、液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    (B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成する駆動信号生成部と、
    (C)複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させる信号印加部と、
    (D)1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部についての印加情報、及び、2番目以降の第2波形部についての印加情報に基づいて、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させる充電制御部と、
    (E)を有する液体吐出ヘッドの制御装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記充電制御部は、
    前記2番目以降の第1波形部が前記2番目以降の第2波形部よりも前記素子へ先に印加される場合に、前記第1波形部側の基準電圧の部分を選択し、
    前記2番目以降の第2波形部が前記2番目以降の第1波形部よりも前記素子へ先に印加される場合に、前記第2波形部側の基準電圧の部分を選択する、液体吐出ヘッドの制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記充電制御部は、
    1番目の第1波形部についての印加情報と1番目の第2波形部についての印加情報の1つが印加を示す場合に、前記或る期間の最初に生成される前記基準電圧の部分であって、印加を示す波形部側の基準電圧の部分を選択する、液体吐出ヘッドの制御装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記信号印加部は、
    前記第1駆動信号の前記素子への印加を制御するための第1スイッチと、
    前記第2駆動信号の前記素子への印加を制御するための第2スイッチを有し、
    それぞれの前記第1波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第1スイッチ動作情報によって前記第1スイッチを制御し、
    それぞれの前記第2波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第2スイッチ動作情報によって前記第2スイッチを制御し、
    前記充電制御部は、
    前記或る期間に生成される複数の前記第1波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第1スイッチ動作情報によって前記第1スイッチを制御し、
    前記或る期間に生成される複数の前記第2波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第2スイッチ動作情報によって前記第2スイッチを制御する、液体吐出ヘッドの制御装置。
  5. 請求項4に記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記信号印加部は、
    前記第1スイッチ動作情報及び前記第2スイッチ動作情報を、液体の吐出量を示す複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力し、
    前記充電制御部は、
    前記他の第1スイッチ動作情報及び前記他の第2スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力する、液体吐出ヘッドの制御装置。
  6. 請求項5に記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記充電制御部は、
    前記他の第1スイッチ動作情報及び前記他の第2スイッチ動作情報を前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して記憶するメモリを有している、液体吐出ヘッドの制御装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記駆動信号生成部は、
    前記第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部であって、前記第1駆動信号の基となる電圧波形の第1電圧波形信号を生成する第1電圧波形信号生成部、及び、前記第1電圧波形信号の電流を増幅する第1電流増幅部を有する第1駆動信号生成部と、
    前記第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部であって、前記第2駆動信号の基となる電圧波形の第2電圧波形信号を生成する第2電圧波形信号生成部、及び、前記第2電圧波形信号の電流を増幅する第2電流増幅部とを有する第2駆動信号生成部とを有する、液体吐出ヘッドの制御装置。
  8. 請求項7に記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記第1電流増幅部は、
    相補的に接続されたトランジスタ対によって構成され、
    前記第2電流増幅部は、
    相補的に接続された他のトランジスタ対によって構成されている、液体吐出ヘッドの制御装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載の液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    前記素子は、
    ピエゾ素子である、液体吐出ヘッドの制御装置。
  10. (A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行うピエゾ素子を複数有する液体吐出ヘッドを制御する、液体吐出ヘッドの制御装置であって、
    (B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成する、駆動信号生成部であって、
    前記第1駆動信号の基となる電圧波形の第1電圧波形信号を生成する第1電圧波形信号生成部、及び、相補的に接続されたトランジスタ対によって構成されて前記第1電圧波形信号の電流を増幅する第1電流増幅部を有し、前記第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、
    前記第2駆動信号の基となる電圧波形の第2電圧波形信号を生成する第2電圧波形信号生成部、及び、相補的に接続された他のトランジスタ対によって構成されて前記第2電圧波形信号の電流を増幅する第2電流増幅部を有し、前記第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、
    を有する駆動信号生成部と、
    (C)前記第1駆動信号の前記素子への印加を制御するための第1スイッチと、前記第2駆動信号の前記素子への印加を制御するための第2スイッチとを有し、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させる信号印加部であって、
    それぞれの前記第1波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第1スイッチ動作情報を、液体の吐出量を示す複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第1スイッチを制御し、それぞれの前記第2波形部に対応する印加情報に基づいて定められた第2スイッチ動作情報を、液体の吐出量を示す複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第2スイッチを制御し、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させる信号印加部と、
    (D)前記或る期間に生成される複数の前記第1波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第1スイッチ動作情報、及び、前記或る期間に生成される複数の前記第2波形部に対応する複数の印加情報に基づいて定められた他の第2スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して記憶するメモリを有し、
    前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、前記他の第1スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第1スイッチを制御するとともに、前記他の第2スイッチ動作情報を、前記複数種類の吐出量情報のそれぞれに対応して出力することで前記第2スイッチを制御し、選択された基準電圧の部分を印加させる充電制御部であって、
    1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示し、かつ、2番目以降の第1波形部が2番目以降の第2波形部よりも前記素子へ先に印加される場合には、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分を前記素子毎に選択する一方、1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示し、かつ、前記2番目以降の第2波形部が前記2番目以降の第1波形部よりも前記素子へ先に印加される場合には、前記或る期間の最初に生成される前記第2波形部側の基準電圧の部分を前記素子毎に選択し、
    1番目の第1波形部についての印加情報と1番目の第2波形部についての印加情報の1つが印加を示す場合に、前記或る期間の最初に生成される前記基準電圧の部分であって、印加を示す波形部側の基準電圧の部分を前記素子毎に選択する、充電制御部と、
    (E)を有する液体吐出ヘッドの制御装置。
  11. (A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行う素子を複数有する液体吐出ヘッドの制御方法であって、
    (B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成すること、
    (C)複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させること、
    (D)1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部についての印加情報、及び、2番目以降の第2波形部についての印加情報に基づいて、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させること、
    (E)を行う液体吐出ヘッドの制御方法。
  12. (A)充放電によって液体を吐出させるための動作を行うピエゾ素子を複数有する液体吐出ヘッドを制御する制御装置用のプログラムであって、
    (B)基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第1波形部を複数有する第1駆動信号、及び、前記基準電圧から開始されて前記素子に行わせる動作に応じて定められたパターンの電圧変化を経た後に前記基準電圧に戻る第2波形部を複数有する第2駆動信号を、或る期間において同時に生成すると共に、前記或る期間を繰り返し単位として繰り返し生成すること、
    (C)複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部のそれぞれに対応して定められ、対応する波形部の前記素子への印加状態を示す印加情報に基づき、複数の前記第1波形部と複数の前記第2波形部から必要なものを前記素子へ印加させること、
    (D)1番目の第1波形部についての印加情報、及び、1番目の第2波形部についての印加情報が共に非印加を示す場合に、2番目以降の第1波形部についての印加情報、及び、2番目以降の第2波形部についての印加情報に基づいて、前記或る期間の最初に生成される前記第1波形部側の基準電圧の部分と前記第2波形部側の基準電圧の部分の何れかを前記素子毎に選択し、複数の前記素子を強制的に充電させるための強制充電信号で規定される期間に亘って、選択された基準電圧の部分を印加させること、
    (E)を前記制御装置に行わせるプログラム。

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