JP3952627B2 - 薄形表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックライトを備えた液晶表示装置やプラズマ表示装置等の薄形の表示ユニットに、外部からの映像信号を取り込んで画像として再現する薄形表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置やプラズマ表示装置等の薄形の表示装置は、CRT表示装置に較べて薄型で軽量であるので、モニター装置として、あるいはブック型パソコン、携帯端末等のポータブル型のコンピュータなどに搭載されて、広く普及している。
【0003】
特に、近年の技術革新にともない大形表示画面を備えた液晶表示ユニットや高精細液晶表示ユニットが低価格に製造可能となったことに伴い、デスクトップタイプのパーソナルコンピュータや端末処理装置にも広く普及し始めている。これらのデスクトップタイプに採用されている薄形の表示装置は、例えば液晶の表示ユニットを備えた本体と、該本体をチルト可能に支持するスタンドとから構成される。
【0004】
前記従来例としては、例えば登録意匠第1002223号の公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の薄形表示装置は、薄い鉄板を本体の強度部材として設け、この強度部材の前面に液晶ユニットをネジなどで取付ける構造を採用している。しかし、近年の大型の表示画面を備えた薄形の表示ユニットは、その薄さゆえに、前記従来の構造ではねじれによる破損の課題がある。しかも、表示ユニットの大型化に伴う重量増を考慮すると、強度を維持しつつ薄い形態を備えた薄形表示装置が要望されている。
【0006】
また、液晶表示ユニットにおいては、その背面側にバックライトを備えているので、その発熱量も多くなる。特に、近年脚光を浴びている高精細の液晶表示装置では、背面に複数のバックライトが配置されるため、このバックライトによる発熱や、それを駆動させる回路からの発熱を排気することが課題である。
【0007】
更に、前記大型の液晶表示装置では、液晶表示装置や制御回路から発生する電波を強度を維持し、かつ軽量化を考慮して遮蔽することも重要である。
【0008】
更に、近年の表示装置は、例えば、AV機器や各種の機器と接続可能なマルチメデイア対応の表示装置が主流となっており、また、高精細の液晶表示装置では、3次元CGなどの多様な使われかたに対応するため、多様な入出力端子を備えていることが要望されている。これらのことから、液晶表示装置は、他と周辺機器との間で多くの結線が必要となってきており、その結線処理が課題となっている。
【0009】
本発明の目的は、大型の薄形表示装置に最適な構造体を備えた薄形表示装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る薄形表示装置は、前記目的を達成するために、薄形表示装置の構造体を、高さ寸法より奥行寸法が大きい箱形の第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱形の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とで構成されるシャーシと、前記シャーシの前部を覆うフロントケースと、前記シャーシの後部を覆うバックケースとから構成され、内部に薄形表示部を有する本体を備え、前記第1の筐体は、電源部を収納する第1の装置収納部を備え、前記第2の筺体は、前記薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、前記第3の筺体は、基板を収納する第3の装置収納部を備え、前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に形成される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備えるようにする。
【0011】
また、本発明に係る薄形表示装置は、前記目的を達成するために、第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱型の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とを備え、前記第1の筐体は、前記上面前部に前記上面後部よりも低く形成された段差部と、電源部を収納する第1の装置収納部とを備え、前記第2の筺体は、薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、前記第3の筺体は、基板を収納する第3の装置収納部を備え、前記段差部は、前記第2の筺体の下端部を前記第3の筺体の下端部よりも低い位置で支持し、前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に配置される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備えるようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1から図10を参照して、本発明に係る第1の実施形態を説明する。先ず、本発明に係る第1の実施形態である液晶表示装置の概略構造を図1を参照して説明する。図1は液晶表示装置の中央縦断面図である。
【0014】
図1において、符号1で総括的に示すのは、本発明に係る液晶表示装置であり、液晶ユニット100を備えた本体1000と、該本体1000を可動可能に支持するスタンド2000とから構成される。前記液晶表示装置1は、外部からの映像信号を取り込んで画像として再現するものであり、この実施形態では、各種のプログラムを実行処理する図示しない処理装置とコードを介して接続され、他のキーボードやマウスなどの入力装置や、プリンタ、外部記憶装置などとともにパーソナルコンピュータを構成する。更に、本実施形態で採用する前記液晶ユニット100は、薄膜トランジシタTFTを採用した18インチの大画面を備えた高画質のTFT液晶表示モジュールを採用している。該TFT液晶表示モジュールは、超広視野角、高解像度、高輝度、低反射を生かした例えば3次元CGなど各種のモニターに良好なものである。本実施形態では、これら各種の高精細の画像を必要とするモニターに対応させるために、複数の入出力端子を備えた接続端子部300(図2参照)を背面側に設けている。なお、この接続端子部300に、例えばAV機器や他の機器との接続端子を備えて、マルチメデイアに対応させてもよい。
【0015】
前記本体1000は、その外観を正面形状がほぼ横長四角形で奥行寸法が小さい薄形の形態とし、本体前部をカバーする樹脂成形のフロントケース1010と、本体後部をカバーする樹脂成形のバックケース1020とから構成される。前記フロントケース1010は、周囲に幅広の平面部を残してその中央に開口部1011が形成され、該開口部1011に液晶ユニット100の表示画面101が露出して配置される。
【0016】
前記フロントケース1010およびバックケース1020は、薄形表示装置1の骨格を成すシャーシ200に図示しないネジなどを介して取り付けられる。前記シャーシ200は、高さ寸法より奥行寸法が大きい横配置の第1の筐体210と、前記第1の筐体210の上面前部に配置され、その広い面221を前後方向とする縦配置の第2の筐体220と、前記第1の筐体210の上面後部の上方で、かつ前記第2の筐体220の後方に配置される縦配置の第3の筐体230とから構成される。前記フロントケース1010は、前記第1の筐体210の前部と第2の筐体220を内包し、前記バックケース1020は前記第1の筐体210の後部と第3の筐体230を内包する。
【0017】
前記第1の筐体210は、鉄板の折り曲げ加工で形成される偏平な薄形の箱形の形態を備え、その内部に電源部10を収納する第1の装置収納部210aを備えている。前記第2の筐体220は、該第2の筐体220の前記広い面221の前部の周囲に縁部222を設けることで前方に開放して形成される第2の装置収納部220aを備え、該第2の装置収納部220aに縦配置の前記液晶ユニット100を収納する。前記第3の筐体230は、前記液晶ユニット100の駆動制御や各種のインターフエイスを行う縦配置の基板20を収納する第3の装置収納部230aを備えている。
【0018】
また、前記スタンド2000は、前記本体1000を支持し、回転軸P1を中心として前記本体1000を前後方向にチルトさせるチルト機構部400とを備えている。なお、この実施形態では、本体1000を回転軸P1でその上部を前後方向に揺動するチルト機構部のみを設けたが、本体1000を左右方向に回転させるターンテーブルを設けてもよい。
【0019】
次に、図2を基に図1および図7から図10を参照しながら液晶表示装置1の部品の配置構成を説明する。図2は液晶表示装置の部品展開図、図7はバックケースとシールドパネルを取外した状態の後方斜視図、図8はバックケースを取り外した状態の後方斜視図、図9は配線カバーを取り外した状態の後方斜視図、図10は操作スイッチ群による画面調整方法の説明図である。
【0020】
図2において、先ず、前記第1の筐体210は、前記第2の筐体220と第3の筐体230を支持するシャーシ200の強度構造の骨格をなすものである。図7で示すように、前記第1の筐体210は、複数のパンチングの開口部211が形成された両壁面と底面とを折曲げ加工で形成した下部板材212と、その前部に両側にスピーカ30の取付部を張り出させて設けた前板213と、天板214とから構成され、これらの板材を溶接または図示しないネジで連結して形成される。なお、背面は、図8に示すように着脱可能なシールドパネル231によってカバーされる。また、第1の筐体210の上面は、図2または図7、8に示すように、上面前部がその後部より低く形成され、この段差部215に前記第2の筐体220の下端部が取付けられる。また、前記天板214には通気用の開口部216と配線の開口部217が形成されている。
【0021】
この第1の筐体210の構造によれば、複数の板材で箱体を構成しているので、上部に取付けられる第2の筐体220と第3の筐体230を堅固に支持することができる。特に、第1の筐体210の前部に下部板材213と前板213で形成する段差部215を形成することで、重量物である第2の筐体230を堅固に支持するとともに、組み立て時の位置決めを容易にして組み立て性を向上している。一方、第1の筐体210の後部は、着脱可能なシールドパネル231により構成されるので、第1の装置収納部210aに収納される電源部10などの装置の組み立て性やメンテナンス性を向上することができる。
【0022】
第2の筐体220は、前記広い面221とその前部に形成される上辺縁部222a、下辺縁部222b、両側辺縁部222c、222dから構成される前方に開放した箱形の形態を縦姿勢で配置したものである。この構造は、例えば、矩形状の鉄板の四隅をカットして、4辺を前方に折り曲げて各角部を溶接するなどして形成する。この構造によれば、第2の装置収納部220aで収納する液晶ユニット100を、下部に形成される下部縁部222bのみだけでなく4辺で構成される前記縁部222及び前記広い面221とにより第1の筐体220全体で力を分散して支持することができる。また、この構造によれば、新たに補強部材を設ける必要がないので重量を軽減できる。また、前記縁部221の厚さ(上下寸法及び横幅寸法)を板材の厚さで止めることができるので、表示画面101の周囲の枠体を小さくして装置の大型化を軽減することができる。加えて、この構造によれば、第2の筐体220をねじれに強い構造とすることができるから、大型の表示画面101を備えた液晶ユニット100に極めて有利である。
【0023】
また、前記第2の装置収納部220aには、その前方から前記液晶ユニット100が取付けられる。前記液晶ユニット100はその背面側に突起部102が設けられ、前記液晶ユニット100の背面と、前記広い面221との間に空間220bが形成される。この空間は、図1に示すように、液晶ユニット100の背面に設けたインバータ基板103の配置空間を確保するとともに、該空間を利用して、前記液晶ユニット100とインバータ基板103などの配線空間や余った配線の収納空間として、あるいは液晶ユニット100及びインバータ基板103から発生する熱を排熱するための通路としての機能をもたせることができる。
【0024】
また、前記第2の筐体220の広い面の上部には第2の装置収納部220aの内部で発生する熱を排気する開口部223が形成される。これにより、第2の装置収納部220aの下部に形成される開口部(取付リブを形成するために形成される隙間など)と、前記開口部223が連通されて排熱用の通風路が形成されるから煙突効果で効果的に第2の装置収納部220a内の熱を排気することができる。本実施形態では、より効率的に第2の装置収納部220a内の熱を排気するために、前記開口部223に送風フアン224を設けて強制的に排出するようにしている。もちろん、自然対流で十分効果が達成されれば前記送風フアン224を設ける必要はない。
【0025】
また、前記第2の筐体220の広い面221に、前記第2の装置収納部220aと該第2の筐体220の広い面221に隣接する第3の装置収納部230aとを結ぶ配線通路となる開口部225を形成している。これにより、インバータ基板103を含む前記液晶ユニット100と第3の装置収納部230a内に配置される前記基板20を短距離で連結することができる。
【0026】
前記第2の筐体220の下方でかつ前記第1の筐体210の前部には、操作スイッチ基板35と、スピーカ30とが配置される。この実施形態では、操作スイッチ基板35を、フロントケース1010の裏面に形成した図示しない取付リブに取付けるようにしているが、前記第1の筐体210の前部にネジなどで直接取付けてもよい。この場合、フロントケース1010に取付けると、フロントケース1010に形成されるスイッチ穴との整合が良好となり、第1の筐体210に取付けると、フロントケース1010に配線が必要ないので組立性やメンテナンス性が良好となる。更に、この実施形態では、本体1000の中央に前記操作スイッチ基板35を配置するとともに、その両側に一対の前記スピーカ30を配置している。しかも、この実施形態では、前記操作スイッチ基板35を傾斜して取付けることで操作スイッチの操作性を向上するとともに、該操作スイッチ基板35の後方に各種素子の配置スペースや配線空間を確保している。また、前記スピーカ30は、フロントケース1010の両側に形成されるデッドスペースに配置することでステレオ効果を備えたスピーカシステムを提供している。
【0027】
前記第3の筐体230は、前記第2の筐体220を構成する広い面221と、前記第1の筐体210の天板214と、前記広い面221の一方の片側に取付けられる端子取付側板232と、他方の片側に取付けられる電源スイッチ取付側板233と、前記広い面221に着脱可能に取付けられる前記シールドパネル231とから構成される。
【0028】
図1に示すように、前記第3の装置収納部230aに配置される基板20は、取付ネジを介して前記広い面221に対して、その間に空間を残してほぼ平行に取付けられる。また、前記第1の装置収納部210aと第3の装置収納部230aを分離する前記天板214に形成される開口部216には送風フアン234が取付けられる。なお、この実施形態では、前記送風フアン234を側面からみて断面形状が三角形でデッドスペースになりやすい第3の装置収納部230aに設けたが、前記第1の装置収納部210aに設けてもよい。
【0029】
また、この実施形態では、前記第3の装置収納部230aを、背面に段差を形成することで上下に2分して、下側を奥行のある広い空間とし、上側を奥行の小さい狭い空間としている。前記下側の広い空間には、取付けた際に奥行寸法が比較的大きい前記送風フアン234や、前記基板20に取付けられる各種の素子を配置し、上側の狭い空間には、基板20に取付けられた際に奥行寸法が小さい素子を配置するようにしている。これにより、薄形表示装置1の背面の形態を下部から上部にかけて段階的に薄く(奥行寸法)なる形態とすることができるので、デッドスペースの少ない実装効率が良好な形態とできるとともに、正面からみて前記第3の筐体230をカバーするバックケース1020が見え難くなるので、使用者に圧迫感を軽減して薄形感を抱かせることができる。
【0030】
前記シールドパネル231は、前記第3の筐体230の背面と前記第1の筐体210の背面を同時にカバーする。そして、前記シールドパネル231は、前記第1の筐体210と第3の筐体230の後部を断面形状が階段状となるようにカバーする。これにより、大きなシールドパネル231の強度を維持するようにしている。ここで、図8に示すように、この実施形態では、前記第1の筐体210の背面は平面でカバーし、前記第3の筐体230の背面は一面にパンチングの開口部を施した平面でカバーするようにしている。前記パンチング状の開口部は、電波シールドを維持しつつ放熱性を向上させるために電波を装置外部に漏らさないため、あるいは外部からの電波が基板20に悪影響を与えないようにするための大きさを備えた複数の小穴を備えるようにしている。なお、この実施形態では、
小穴を直径6mmに設定しているが、放熱効果やシールドの効果を考慮すれば直径4mm〜7mmの範囲内であれば同様な効果を得ることができる。
【0031】
次に、図7、図8を参照して、更に第3の装置収納部230aの周辺の構造を詳細に説明する。図7において、前記端子取付側板232は、複数の端子取付穴232aがその長手方向に沿って形成され、近接して配置される前記基板20に設けた複数の端子21が前記端子取付穴232aに取付けられる。また前記電源スイッチ取付側板233には、電源スイッチ233aと電源コンセント233bが設けられ、前記基板20に近接して配置される。前記基板20の上方(設置時後方)には、該基板20の保護と、前記シールドパネル231の補強機能及び取付時のガイドとしての機能を持たせた保護バー235を設けている。この実施形態では、前記保護バー235の中間位置を前記基板20上に設けた支持部材236で支持することで、強度を補強している。
【0032】
また、この実施形態では基板20を一枚の基板で構成し、広い面221に面する側に配線面を向け、図7で露出する側に各種の素子配置面が向くように取付けている。なお、複数の基板を採用する場合は、前記基板20に脚を取付けたり、前記端子取付側板232あるいは前記保護バー235を介して2階建てなどして積層する基板配置構造としてもよい。
【0033】
図7に示すシールドパネルを取外した状態では、前記第3の装置収納部230aと前記第1の装置収納部210aを露出することができるので、メンテナンス性を向上することができる。しかも、この背面部は、設置状態においてはテーブル面に直立した状態であるので、メンテナンスする作業者は、薄形表示装置1を倒すことなく、バックケース1020とシールドパネル231を取外すだけで、作業を行うことができる。更に、メンテナンスを終了した際には、シールドパネル231を前記保護235を介して図8のように取付けることができる。したがって、シールドパネル231が基板20に触れて基板20を破損することを軽減することができる。そしてバックケース1020を取付ければ簡単にメンテナンスを完了することができる。
【0034】
また、図7、8において、この実施形態では第2の筐体220に前記フロントケース1010を取付けるために、前記第2の筐体220の広い面221の背面側の4隅に補強用の取付板224を設け、更に前記縁部222を切起こして前記広い面221と面一に形成した取付部225を設けている。前記取付板224には前記広い面221から外方に突出したネジ穴を備えた突起部が形成され、前記取付部225にはネジ穴が設けられる。そして、前記取付板224と取付部225に対応する位置にフロントケース1010の取付リブが設けられる。また、図9に示すように、バックケース1020には、前記取付板224のネジ穴に対応する位置に取付用のネジ穴1021が形成される
この実施形態では、先ず、前記取付部225を介して図示しないネジを介してフロントケース1010を第2の筐体210に取付ける。そして、バックケース1020のネジ穴1021を介して、前記取付板224をバックケース1020の図示しない取付リブと、前記フロントケース1010の取付リブで挟んで図示しないネジで取付けることができる。
【0035】
図2に戻り、前記バックケース1020の片側には、配線カバー1031が前記バックケース1020に対して着脱可能に設けられている。この具体的構造を図8及び図9で説明する。先ず、図8において、前記第3の筐体230は、前記第2の筐体220に対し、該第3の筐体230と配線空間1031(点線で示す仮想空間)が並設するように一方に片寄って配置される。前記第3の筐体230は、この配線空間1031に隣接する位置に前記接続端子部300を配置している。この具体的構造を図9で説明する。
【0036】
図9は、薄形表示装置1から前記配線カバー1030を取外した状態の展開図を示している。本実施形態では、前記配線空間1031の内側となる部分となるバックケース1020の一方の片側1022を、第1の筐体210と第2の筐体220と第3の筐体230の外形に馴染んで形成し、これをカバーするように配線カバー1030を設け、前記配線空間1031の外側をカバーする配線カバー1030の外形状を、前記バックケース1020の他の片側1023の形態と同じになるように、薄形表示装置1の背面の形態を左右対称な形態としている。これにより、前記バックケース1020の一方の片側1022と、前記配線カバー1030の内壁との間に配線空間1031を形成している。
【0037】
また、前記接続端子部300は、前記バックケース1020の一方の片側102に面して設けられ、前記配線カバー1030には前記配線空間1031を下方に開放するための点線で示す切欠部1032を形成している。これにより、前記接続端子部300に取付けられる接続コネクターを本体1000の下方に引出すための前記配線空間1031を形成している。
【0038】
ここで、前記背配線カバー1030は、片側に設けた取付リブ1033をバックケース1020に設けた位置決め穴1024に勘合し、バックケース1020に設けた取付リブ1026に、該取付リブ1025と勘合するように配線カバー1030の他の片側の内壁面に設けた図示しない取付リブを樹脂の弾性を利用して着脱可能に取付けるようにしている。
【0039】
この構造によれば、前記配線カバー1030を取外すことで、配線接続部300を大きく露出させることができるから、接続する接続コネクタを簡単に接続することができる。一方、前記接続作業を完了した後で、前記配線カバー1030を、前記取付リブを介して簡単に取付けることで、接続コネクターが接続される前記接続端子部300と、薄形表示装置1の背面を下方に伸びる前記接続コードを前記配線カバー1030の内側に隠蔽することができる。しかも、薄形表示装置1の背面形状は左右対称に形成されるので、外観品質を損なうことなく前記配線空間1031を本体1000内に収めることができる。
【0040】
図2に戻り、スタンド2000は、厚みのある鉄板で形成されるベース部2010と、前記ベース部2010の上部をカバーする樹脂成形の上ケース2020と、前記上ケース2020の上部の開口部2021から一端を露出して設けられるチルト機構部400とから構成される。前記チルト機構部400は、前記本体1000の横幅方向に沿って設けられ、その一端を前記ベース部2010に取付台402を介して取付けらる一対の第1の支持部401と、前記第1の筐体210の底面に取付台411(図1参照)を介して取付けられる第2の支持部410と、前記第2の支持部410に設けられる1対の腕412の一端と、前記第1の支持部401の一端を回転軸P1で回転可能に取付ける回転軸支持体420とから構成される。前記回転支持体420にはバネが設けられており、前記第1の支持部401と第2の支持部410に設けられる腕412との回転が所定の位置で釣合って保持されるようにしている。これにより、前記本体1000は、前方に5度程度、後方に20度程の範囲で揺動することができる。
【0041】
また、この実施形態では、前記第1の筐体210に取付けた取付台411と前記第2の支持体410とをネジを介して着脱可能に取付けている。そして、図9に示すように、前記第1の筐体210に取付けた取付台411を、前記本体1000の底面と面一または、突出しないように形成している。これにより、本体1000から前記スタンド2000を取外しても前記本体1000の底面がフラットに構成されているから、設置面に本体1000を直接設置することができる。この際、前記本体1000は、その断面積が上部より下部が広い安定感のある形態としているので、新たに取付台を必要とすることなく安定設置することができる。また、前記取付台411に、例えば高さが調節可能なスタンドや、前後方向に移動が可能なスタンドなどの多様なスタンドとネジを介して接続することができるから多様な設置環境に対応させることができる。
【0042】
次に、図3を参照して本実施形態に係る液晶表示装置1の外観形状を説明する。図3中、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は右側面図、(d)図は背面図を示している。
【0043】
図において、本実施形態に係る液晶表示装置1は、奥行寸法が小さい薄形の箱体50と、その箱体50の背面下方に設けられる一回り小さい薄形の箱体51と、この箱体51の背面下方に設けられる一回り小さい薄形の箱体52とで本体1000の基本的な外観形状を構成し、その下方に配置されるスタンド2000は、偏平な板体60と、該板体60の後方に配置される隆起部61と、で基本的な外観形状を構成している。前記本体1000は、前記箱体50をフロントケース1010で構成し、前記箱体51、52をバックケース1020で構成している。つまり、本実施形態に係る本体1000の外観形状は、前記シャーシ200の配置構成をそのまま外観に生かしたデッドスペースの少ない実装効率が良好な形態としている。これにより、使用者から見られる頻度が高い斜め前方からは、前記箱体51、52が前記箱体50により見え難くなるので、前記箱体50の薄形の印象がひときわめだつ薄形の外観を提供することができる。また、背面からみた外観においても、中央に向かって段階的に大きくなる形態としているので、本体1000の実質的な最大奥行寸法を目立たなくすることができる。
【0044】
なお、本実施形態では、18インチの液晶ユニット100を採用し、本体1000の横幅W1を489mm、高さH1を440mm、上部の奥行D1を73mm、下部の最大奥行D2を187mmにそれぞれ設定し、全体の高さH2を507mm、全体の奥行(スタンドの奥行)D3を268mmにそれぞれ設定している。
【0045】
また、(b)(c)図において、この実施形態では、表示画面101の周囲に「ロ字」状の平面部を残し、その平面部の下部を下端部が前方に突き出た傾斜面65としている。また、同様にスタンド部2000もまたシンプルな面を主体とした平面部で構成している。これにより、この実施形態では、表示画面101の周囲に、表示画面101と連続する模様や造形、あるいは表示画面101を重視させない模様や造形等の視角ノイズが少ないので、視認性を向上させることができる。
【0046】
また、前記傾斜面65の中央には、複数の表示画面調整用スイッチと電源表示ランプなどからなる操作スイッチ群70を設け、各操作スイッチの操作性や表示ランプの視認性を向上させている。また、前記傾斜面65の下端部には中央が狭く両側が大きいCカット面80が形成される。前記Cカット面80の両側には複数の小穴からなるパンチング状の放音部81が形成されている。前記放音部81は(c)図に示すように、設置状態において斜め下方に向いて形成されている。このため、矢印に示すように、放音部81から発信された音は一度テーブル面に反射して利用者の耳に入るので、良好な音響効果を得ることができる。一方、テーブル面に反射した音は天井方向に拡散するので、利用者以外の人に聞こえ難くくすることができる。更に、前記Cカット面80に配置される放音部は正面からは見え難くくなるので、放音部81を大きくして音響効率を高めても前記視角ノイズを軽減することができる。
【0047】
次に、図10を参照して前記操作スイッチ群70の操作性について説明する。図10中、(a)図は操作スイッチ群70の配置図、(b)図は表示画面に表示される表示画面調整用メニューウインドウ図、(c)図は1つの機能ウインドウの設定ウインドウ図、(c)図は他の機能の設定ウインドウ図である。
【0048】
(a)図において、前記操作スイッチ群70は、一対の設定スイッチ71(セレクト71a、バック71b)と、一対のアップ/ダウンスイッチ72(アップ72a、ダウン72b)とを本体1000の中心で左右対称に配置し、その両側にメニュースイッチ73と自動調整スイッチ74を左右対称に設け、更にその両側に電源ランプ75と切り替えランプ76(例えば、省エネ表示ランプ)とを左右対称に設けている。この実施形態では、左から右側に操作を行うように設定している
前記設定スイッチ71とアップダウンスイッチ72は、表示されるウインドウによって縦方向の操作方向と左右方向の操作方向とを操作する必要があることから縦方向と左右方向の両方の方向性を兼ね備えた斜め配置にするとともに、複数の操作スイッチの中で一対の操作スイッチが容易に認識できるように、一対のスイッチを備えた前記選択スイッチ71とアップダウンスイッチ72は斜め模様のグラフック表示で関連性を示している。
【0049】
次に、前記操作スイッチ群70の操作方法について(b)から(d)図を参照して説明する。先ずメニュースイッチ73を押下すると(a)図のメニューウインドウ77が表示される。メニューウインドウ77には上から下に複数の機能(77a、77b、77c、・・)が表示され、該機能77a・・はアップ/ダウンスイッチ72により選択することができる。アップスイッチ72aの押下で選択されたことを示す強調表示が上方に移動し、ダウンスイッチの押下で前記強調表示は下方に移動する。これにより上位置に配置されたスイッチが上方のスイッチで、下位置のスイッチが下方移動のスイッチであることを示している。
【0050】
目的の機能77a・・で前記設定スイッチ71のセレクトスイッチ71aを押下することで同機能を選択して前記(c)または(d)図に示す設定ウインドウ78または79を表示させることができる。また、バックスイッチ71bを押下することで1つ前の操作、この場合は前記メニューウインドウ77を消すことができる。
【0051】
次に、例えば、前記操作で(c)図の設定ウインドウ78が選択されたことを説明する。この設定ウインドウ78は機能タイトル78aとアップ機能表示78bとダウン機能表示78cが表示される。この状態で、前記アップスイッチ78aを押下することで前記アップ機能表示78bが選択され、ダウンスイッチ72bが押下されることで前記ダウン機能表示78cが選択される。この操作で選択した機能の設定を行うことができる。前記機能の設定後は、バックスイッチを1回押下してメニューウインドウ77に戻し、更に1回押下して前記メニューウインドウ77を消すことができる。
【0052】
また、前記(d)図の機能設定ウインドウ79では、機能タイトル79aと、左側が0で右側が100を示す設定バー79bが表示される。この状態でアップスイッチ72aを押下すれば設定バー79bは右側に移動し、ダウンスイッチ72bの押下することで設定バー79bを左側に移動させることができる。これにより、スイッチの左右の配置と設定バー79bの増減を一致させている。前記機能の設定及び取り消しは前記(c)図の操作と同様である。
【0053】
以上述べたように、本実施形態に係る操作スイッチ群70の操作によれば、操作手順の操作方向を横文字の配列方向に合せた馴染みのある配列とするとともに、その操作手順に合せて各スイッチを配置し、各スイッチの配置をウインドウの表示に合せて横方向にも縦方向にも対応できるように斜め配置としたので、操作性が良好となる。
【0054】
図3の(d)図に戻り、本実施形態では、内部の熱を筐体の外に排気するために、本体1000の背面の上部に複数の小穴からなるパンチング状の第1の通気口1040を設け、本体1000の底面の両側後方に第2の通気口1041と第3の通気口1042を設けている。前記第2の通気口1041は、前記した接続コードの配線用の切欠部1032によって形成される開口部であり、前記第3の通気口1042は図示しないが、前記切欠部1032によって形成される開口部と対象な位置に小穴からなるパンチング状の形態としている。
【0055】
次に、前記排気構造を図1を参照して更に説明する。この実施形態では、前記第2の通気口1041と第3の通気口1042から外気を取り込んで前記第1の通気口1040から排出する構造としている。つまり、この実施形態では、前記第2の通気口1041と第3の通気口1042から吸込まれた空気は、第1の筐体210の両側面に設けた開口部211を通過して第1の装置収納部210aに取り込まれる。この取り込まれた空気は、第1の装置収納部210a内に設けた電源部10を冷やしたあとで、第1の筐体210の天板214に設けた送風フアン234により第3の装置収納部230a内に送り込まれ、基板20を冷やした後、シールドパネル231に設けた開口部を経て前記第1の通気口1040から排気される。
【0056】
また、前記第2の筐体220の排気は、前記広い面221の上部に設けた送風フアン224によって前記第2の装置収納部220a内の空気が吸引され、前記第1の通気口1040から排気される。この際、第2の装置収納部220a内の空気は、図7で説明した取付部225によって形成される開口部や他の隙間から供給され、液晶ユニット100の裏面やインバータ基板103を冷やしたのち前記経路で排気される。
【0057】
図1及び図8を参照して電磁波遮蔽構造について説明する。この実施形態では、後で説明するように、(図4に示す)液晶ユニット100の外装を導電性材料で形成しているので、前記第2の装置収納部に液晶ユニット100を設けることで、前記広い面221と前記縁部222と前記液晶ユニット100の外装とで、導電性処理が図られた薄い箱形の前記第2の装置収納部210aを構成することができる。これにより、導電性材料で形成される前記第1の筐体210と第2の筐体220と第3の筐体230内に各種装置を収めることで内部装置から発生する電磁波漏れや、外部から前記装置に影響を与える電磁波を軽減することができる。そして、この実施形態では、前記第1の装置収納部210aと前記第2の装置収納部220aと第3の装置収納部230aを分離する前記第2の筐体220の前記広い面221と、前記第1の筐体210の天板214に各筐体を連結する開口部216、217、223、225を設けることで、電波などの電磁波を遮蔽する処理がなされたシャーシ200の中で通気と主たる配線を行うことができるので、シャーシ200の電波のシールド効果をより高めることができる。
【0058】
特に、この実施形態の液晶ユニット100では、その裏面に設けられたシールドされたインバータ103と液晶ユニット100との接続コードから大きな電磁波が発生するする恐れがあるが、これらは、前記した導電性処理が図られた薄い箱形の前記第2の装置収納部210aに収められているので、外部から遮蔽することができる。したがって、この実施形態では、多様な機器に採用されることを考慮して、前記インバータ103をシールドするために、後で説明する導電性材料で形成されるカバー104を備えるようにしているが、前記構造によれば、通常の使用形態では前記カバー104を設ける必要がないが、厳格なシールドが必要な場合は設けるほうがよい。
【0059】
次に、図4から図6を参照して液晶ユニット100を詳細に説明する。図4は液晶ユニット100の部品構成図、図5は液晶ユニットの後方斜視図、図6は液晶ユニットの取付状態図で(a)図が正面図、(b)図が部分断面図である。
【0060】
図4において、前記したように、本実施形態で採用する前記液晶ユニット100は、薄膜トランジシタTFTを採用した18インチの大画面を備えた高画質のTFT液晶表示モジュールを採用している。ここで図4においては、斜め右上の上辺115を上方にして液晶表示装置1に取付けられる。前記上辺115側を上部として以後の説明を行う。
【0061】
前記液晶ユニット100は、金属板からなる枠状の上フレーム(メタルフレーム)110と、液晶パネル120と、樹脂材料の中間フレーム130と、導電性材料のアルミ材料で形成される下フレーム140とを積層する構造としている。前記上フレーム110は、その中央に前記液晶パネル120の表示画面101を露出する表示窓111を備えるとともに、周囲に側面壁を設けて、前記中間フレーム130と下フレーム140を包み込んで、前記側面壁の端部に設けた爪を前記下フレームの周側面の凹部に勘合して液晶ユニット100を固定する。
【0062】
前記液晶パネル120は、一方の短辺116側にゲートドライバ121とゲートFPC122が設けられ、下辺117側にドレインドライバ123とドレインFPC124が設けられている。また、前記液晶パネル120の表示画面101の表面には導電性材料が塗布された透明なシートが設けられている。これにより、静電気を帯電した手などで表示画面101を触れられても、静電気を周囲の上フレーム110を介して逃がすことができる。また、この構造により液晶ユニットの前部を導電性材料でカバーすることができる。
【0063】
前記中間フレーム130は、周囲の壁面から構成される枠状の形態を備え、後で説明するバックライトの蛍光ランプ150と前記液晶パネル120との一定距離を保持する。
【0064】
前記下ケース140は、周囲の壁面と取付時に前記広い面221と平行となる底面壁とからなり、その内部に複数の前記蛍光ランプ150を前記液晶パネル120の面と平行となるように配列している。この構造を図6の(b)図で説明する。(b)図は液晶ユニット100を第2の筐体220に取付けた状態の部分縦断面図である。前記図4においては省略しているが、前記下ケース140の内部には1個の前記蛍光管150に対応して液晶パネル120側に反射する波形の反射板141が設けられている。そして、前記蛍光管150は前記波形の円弧面の中央に固定されて配置される。この際、蛍光管150は両側端部に設けられ、かつ電気的に前記蛍光150と反射板141や前記下ケース140と分離するゴム材料で支持される。また、図示しないが、前記下ケース140には内部の熱上昇を軽減しているための排熱用の通気口が複数設けられている。
【0065】
更に、(b)図では反射板141を直接したケース140の内部に設けたが、ユニット化して下ケース140の内部に設けるとよい。この場合、前記液晶パネル140側に開放した薄い箱型のケースに、前記反射板141を蓋をするように配置し、該反射板141の波形の各前面に前記箱型のケースの内部に位置するように蛍光ランプ150を設ける。この際、前記ランプの両端を支持する前記ゴム材料は前記箱型のケースに設けるようにする。この構造によれば、蛍光ランプ150を交換する場合は、前記ユニットごと交換すればよいのでメンテナンスが容易となる。
【0066】
更に、本実施形態では、前記蛍光管150を設置状態において上下に配置されるように前記上辺115と平行に配置される、これにより、液晶表示装置1に取付けた状態では、最も発熱する蛍光管150の両端部が、液晶ユニット100の両側に上下に配置する。したがって、(b)図に示すように、蛍光管150の両端部から発生した熱は液晶ユニット100の両辺に沿って上方に排気されるから、前記蛍光管150の両端部の中央に位置する表示画面101に前記発生する熱が影響するのを軽減することができる。
【0067】
また、本実施形態では、図8に示すように、第3の筐体230はその両側に平面部を残して配置され、該両側の平面部は前記した蛍光感150の両端部の位置と一致する。したがって、前記第3の筐体230に配置される基板20は、前記発熱量の大きな部分から離れた中央に配置されるから、熱的な影響を軽減することもできる。
【0068】
また、本実施形態では、大型の液晶パネル120を採用しているので、前記蛍光管150もまた長くなる。このため、前記長い蛍光管150の放電を良好にするために高電圧、高周波数とする必要がある。しかも、この実施形態では、高精細の液晶パネル120を採用しているので、蛍光管150を多数内部に配置している。これら多数の蛍光管150からは、大きな熱量とともに電磁波が発生する。この実施形態では、前記課題を達成するために、前記したように下ケース140を導電性材料のアルミで形成している。これにより、内部で発生する熱を前記下ケース140で分散することができる。更に、液晶ユニット100の外装を導電性材料で形成される前記下ケース140と上ケース10、及び導電性材料の透明シートでカバーされた表示画面101とで包むことができるので前記電磁波の影響を軽減することができる。
【0069】
図4に戻り、前記液晶ユニット100の下辺117側には該液晶ユニット100の厚みより僅かに小さい幅を備えて該液晶ユニット100の筐体内に収納されるD/Dコンバータ160とTCON基板170が配置される。前記TCON基板170は、前記液晶パネル120を外部と接続するための仲介となる機能を備えており、前記ドレインFPC124と接続されるドレインFPC接続用コネクタ171と、前記ゲートFPC122が接続されるゲートFPC接続用コネクタ172と、外部装置と接続するためのI/Fコネクタ173が設けられている。液晶ユニット100の前記I/Fコネクタ173に対応する位置には切欠部174が形成され、外部のコネクタが接続される。
【0070】
図5において、この実施形態では、前記したように、液晶ユニット100の裏面側にはインバータ103がネジなどを介して取付けられる。更に、前記インバータ103は、導電性材料で形成されるカバー104でカバーされる。そして前記インバータ103は前記蛍光管150にコードを介して接続され、高電圧(1000V)、高周波の電源を供給する。この構造によれば、前記インバータ基板103は、熱伝導率が良好なアルミ材料で形成される前記下ケース140に密着して取付けられるから前記インバータ基板103から発生する熱を下ケース140を介して放熱することができるので、熱が集中しておこる障害を軽減することができる。
【0071】
図5において、また、前記したように、前記液晶ユニット100の裏面側に突起部102が設けられている。この突起部102は、前記上フレーム110の周側壁を張出させて設けているが、下フレーム140の裏面側に突起部を形成してもよい。そして、この実施形態では、図5において右下の辺を前記上辺115として設置され、設置時の液晶ユニット100の横幅W2を415mm、高さH3を330mm、液晶ユニット100の本体の奥行きD4を35mm、前記突起部102を含めた奥行D5を45mmに設定している。
【0072】
図6において、(a)図は第2の筐体220に液晶ユニット100を取付けた状態の概略正面図である。本実施形態では、前記第2の装置収納部220aに液晶ユニット100を取付けるのに際し、液晶ユニット100の4隅に設けたネジ105で取付ける。ネジ105は(b)図に示すように液晶ユニット100を貫通して前記第2の筐体220の広い面221に取付けられる。そして、この実施形態では、前記液晶ユニット100の周囲の側面と前記縁部222の内壁面との間に緩衝部材106を設けている。この緩衝部材は、前記液晶ユニット100を前記第2の装置収納部220aの所定の位置に安定設置するとともに、(b)図の矢印X1方向に受ける第2の筐体220が受ける応力を分散することができる。特に、この実施形態が採用する大型で高精細の液晶ユニット100においては、前記液晶パネル120が重量増となるので、前記構造により、大きな前記矢印X1の応力を十分に支持することができる。また、運送時などに受ける左右方向や上下方向の衝撃から液晶ユニット100を保護する効果がある。
【0073】
また、前記緩衝部材106はゴムなどの軟質材料で形成してもよい。本実施形態では、板バネで構成することにより、前記液晶ユニット100と第2の筐体220を電気的に接続することができるので、液晶ユニット100が受ける静電気を前記第2の筐体220を介してアースすることができる。
【0074】
更に、図6(a)図では説明の都合上、液晶ユニット100と縁部222との隙間を大きくしているが、前記シールドパネル1020で説明した小穴の大きさと同程度とすることで、この隙間からの電磁波の侵入を軽減することができる。
【0075】
なお、前記緩衝部材106を設けない場合は、前記液晶ユニット100の周側面に突起部を設けてもよい。また、前記突起部を設けない場合は、液晶ユニット100の下部(下辺117)を第2の筐体220の前記縁部222の前記下部縁部222bと密着するようにする。これにより、矢印X1の応力を前記下部縁部222bで均等に支持して第2の筐体220全体で支持することができる。
【0076】
(第2の実施形態)
図11は、本発明に係る薄形表示装置の他の実施形態に係る液晶表示装置の外観図である。図11中、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は右側面図、(d)図は背面図を示している。
【0077】
この実施形態に係る液晶表示装置1aは、背面の外観形状を上方にいくにしたがて先細りの凸円弧曲面で形成される安定感があり、清掃性が良好な形態としたものである。なお、この実施形態のシャーシ200の構造や各装置の配置構成は前記第1の実施形態と共通であるため説明を省略する。
【0078】
図において、本実施形態では、本体1000の外観を、前部をカバーするフロントケース1010と、本体1000の後部をカバーするバックケース1020とから構成している。そして、前記バックケース1020の外観形状を大きな円弧形状とした点で前記第1の実施形態と相違する。
【0079】
その具体的な形態は、(a)図に示す上面形状においては、後方の中央が突出し、両側が大きな凸円弧を備えた曲面で形成され、(b)図に示す側面形状においては、背面の後方下端部を最も後方に突出させ、背面の後方上端部の奥行を小さくして、該2つの端部を大きな凸曲線で結んだ形態としている。
【0080】
この形状により、背面の外観形状が上方にゆくにしたがって徐々に絞り込まれた形態とすることができるので、本体1000の下部がどっしりした前記第1の実施形態と同様な効果が得られるとともに、背面全体を一様な形態とすることができるので清掃性を向上することができる。しかも、前記背面の形態はドーム形状であるので強度が得やすいからひけの原因となる補強リブを少なくすることができる。また、この実施形態では、第1の通気口を複数の縦スリット穴からなる形状としたので、前記パンチング形状より大きな開口率が得られるとともに、成形型での成形が容易であり、清掃性も向上することができる。
【0081】
また、この実施形態では、正面下部の前記Cカット面を段左形状としている。これにより、
また、この実施形態では、前記スタンド2000のベース部2010の上面形状を円形状とすることで、前記スタンド2000の転倒効果を損なうことなく全体のコンパクト化を実現している。
【0082】
このように、本発明に係る薄形表示装置によれば、前記3つの筐体からなるシャーシ200を採用することで、全体の強度や通気性あるいは電波の遮蔽性を向上することができる。しかも、前記第1、第2の実施形態からもわかるように、前記シャーシ200に合わせて外観ケース、特にバックケース1020を薄形が強調できやすい多様な形態とすることができる。更に、本体1000の底面をフラットにすることが用意であるので、特にスタンド2000を設けることなく設置性を向上しやすくすることができる。
【0085】
また、前記した実施形態では、バックライトを備えた液晶表示装置で説明したが、プラズマ表示装置等の薄形の表示ユニットでも同様な効果を得ることができる。
【0086】
(第3の実施形態)
図12を参照して、本発明に係る第3の実施形態を説明する。図12は液晶表示装置の中央縦断面図である。他図と同符号は同構成要素を表す。
【0087】
この実施形態にかかる液晶表示装置は、電源部10を縦長方向に配置したものである。
【0088】
本実施例形態において第1の筐体210は、鉄板の折り曲げ加工で形成される断面形状がL字型の形態を備え、その内部に電源部10を収納する第1の装置収納部210aを備えている。本実施形態においては前記第1の収納部の後方に電源部10が縦長配置で収納されている。
【0089】
第1の筐体210の上面は、第1の実施形態に示されたように、上面前部がその後部より低く形成され、この段差部215に前記第2の筐体220の下端部が取付けられる。本実施例では、この段差がより大きく形成される。このため、重量物である第2の筐体230をより堅固に支持するとともに、組み立て時の位置決めを容易にして組み立て性を向上している。
【0090】
本実施形態では、前記第3の装置収納部230aを、上部から下部に向かって徐々に奥行きのある空間としている。また、前記第1の装置収納部210aに電源部10を縦長方向に配置したことにより、前記第1の収納部の奥行きを小さくすることができる。このため、液晶表示装置下部の奥行きを小さくすることができ、設置スペースを小さくすることができる。
【0091】
奥行きを小さくすることにより、送風ファン234による送風効率が向上し、電源部10で発生する熱を効率よく排熱することができる。
【0092】
また、上述の複数の実施形態に示されたように、電源部を本体部に配置することにより、本体をたとえばスタンドから容易に取り外すことができるので、本体部の据え付け自由度を大きくすることができる。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、薄形表示部を支持する筐体の強度を維持しつつ、全体の薄形化が図れるコンパクトな薄形表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の中央縦断面図。
【図2】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の部品展開図。
【図3】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の外観図。
【図4】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の液晶ユニット100の部品構成図。
【図5】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の液晶ユニットの後方斜視図。
【図6】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の液晶ユニットの取付状態図。
【図7】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置のバックケースとシルードパネルを取外した状態の後方斜視図。
【図8】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置のバックケースを取り外した状態の後方斜視図。
【図9】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の配線カバーを取り外した状態の後方斜視図。
【図10】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の操作スイッチ群による画面調整方法の説明図。
【図11】本発明の他の実施形態に係る液晶表示装置の外観図。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係る液晶表示装置の中央断面図。
【符号の説明】
1…薄形(液晶)表示装置、100…液晶ユニット、101…表示画面、200…シャーシ、210…第1の筐体、210a…第1の装置収納部、220…第2の筐体、220a…第2の装置収納部、221…第2の筐体の広い面、222…第2の筐体の縁部、230…第3の筐体、230a…第3の装置収納部、400…チルト機構部、1000…本体、1010…フロントケース、1020…バックケース、2000…スタンド2000。

Claims (18)

  1. 高さ寸法より奥行寸法が大きい箱形の第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱形の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とで構成されるシャーシと、前記シャーシの前部を覆うフロントケースと、前記シャーシの後部を覆うバックケースとから構成され、内部に薄形表示部を有する本体を備え、
    前記第1の筐体は、電源部を収納する第1の装置収納部を備え、
    前記第2の筺体は、前記薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、
    前記第3の筺体は、基板を収納する第3の装置収納部を備え、
    前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に形成される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備えている
    ことを特徴とする薄形表示装置。
  2. 請求項1に記載の薄形表示装置において、
    前記縁部と前記薄形表示部との間に緩衝手段を備えたことを特徴とする薄形表示装置。
  3. 請求項2に記載の薄形表示装置において、
    前記緩衝手段は、軟質材料またはバネであることを特徴とする薄形表示装置。
  4. 高さ寸法より奥行寸法が大きい箱形の第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱形の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とで構成されるシャーシと、前記シャーシの前部を覆うフロントケースと、前記シャーシの後部を覆うバックケースとから構成され、内部に薄形表示部を有する本体を備え、
    前記第1の筐体は、電源部を収納する第1の装置収納部を備え、
    前記第2の筺体は、前記薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、
    前記第3の筺体は、その前部と前記第2の筺体の後部との間に通風路を備えて配置される基板を収納する第3の装置収納部を備え、
    前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に形成される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備え、
    前記薄形表示部は、その背面と前記第2の装置収納部の広い面との間に通風路を形成するように前記第2の装置収納部に配置される
    ことを特徴とする薄形表示装置。
  5. 請求項4に記載の薄形表示装置において、
    前記第1の筺体は、その上部に前記第1の装置収納部と前記第3の装置収納部とを連通するファンを備えた第1の開口部を備え、前記第2の筺体は、前記広い面の上部に形成された第2の開口部を備え、更に、前記バックカバーの上方に、前記第1の開口部と前記第2の開口部からの排熱を前記本体の外部に排気する排気口を形成していることを特徴とする薄形表示装置。
  6. 請求項5に記載の薄形表示装置において、
    前記第2の開口部にファンを備えたことを特徴とする薄形表示装置。
  7. 高さ寸法より奥行寸法が大きい箱形の第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱形の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とで構成されるシャーシと、前記シャーシの前部を覆うフロントケースと、前記シャーシの後部を覆うバックケースとから構成され、内部に薄形表示部を有する本体を備え、
    前記第1の筐体は、電源部を収納する第1の装置収納部を備え、
    前記第2の筺体は、前記薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、
    前記第3の筺体は、基板を収納する第3の装置収納部を備え、
    前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に形成される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備え、
    前記薄形表示部は、その背面と前記第2の装置収納部の広い面との間に配線空間を形成するように前記第2の装置収納部に配置され
    前記基板は、その前部と前記第2の装置収納部の広い面との間に空間を形成するように前記第3の装置収納部に配置される
    ことを特徴とする薄形表示装置。
  8. 請求項7に記載の薄形表示装置において、
    前記第2の筺体は、前記広い面に形成された開口部を備え、
    前記開口部は、前記薄形表示部と前記基板とを接続する配線通路であることを特徴とする薄形表示装置。
  9. 請求項7または請求項8の何れかに記載の薄形表示装置において、
    前記薄形表示部と前記第2の筺体の前記広い面との間に、前記薄形表示部を駆動させる駆動基板を設けたことを特徴とする薄形表示装置。
  10. 高さ寸法より奥行寸法が大きい箱形の第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱形の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とで構成されるシャーシと、前記シャーシの前部を覆うフロントケースと、前記シャーシの後部を覆うバックケースとから構成され、内部に薄形表示部を有する本体を備え、
    前記第1の筐体は、電源部を収納する導電性材料で形成される第1の装置収納部を備え、
    前記第2の筺体は、前記薄形表示部を収納する導電性材料で形成される第2の装置収納部を備え、
    前記第3の筺体は、基板を収納し、かつ導電性材料で形成される第3の装置収納部を備え、
    前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に配置される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備え、
    前記第2の装置収納部に収納される前記薄形表示部は、その外装が導電性材料で構成され
    前記基板は、その前部と前記第2の装置収納部の広い面との間に空間を形成するように前記第3の装置収納部に配置される
    ことを特徴とする薄形表示装置。
  11. 高さ寸法より奥行寸法が大きい箱形の第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱形の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とで構成されるシャーシと、前記シャーシの前部を覆うフロントケースと、前記シャーシの後部を覆うバックケースとから構成され、内部に薄形表示部を有する本体を備え、
    前記第1の筐体は、電源部を収納する第1の装置収納部を備え、
    前記第2の筺体は、前記薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、
    前記第3の筺体は、基板を収納する第3の装置収納部を備え、
    前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に形成される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備え、
    前記基板は、その前部と前記第2の装置収納部の広い面との間に空間を形成するように 前記第3の装置収納部に配置され、
    前記第3の筺体は、前記第2の筺体の背面に配線空間を形成するように、前記第2の筺体の背面の一方に片寄って配置され、
    前記第2の筺体の背面の配線空間は、前記第3の筺体と並設するように形成され、
    前記第3の筺体は、前記第2の筺体の背面の配線空間に隣接する位置に接続端子部を備え、
    前記バックケースは、前記第2の筺体の背面の配線空間を下方に開放するとともに、前記接続端子部を隠蔽する着脱可能な配線カバーを備えている
    ことを特徴とする薄形表示装置。
  12. 請求項1から請求項11の何れかに記載の薄形表示装置において、
    前記薄形表示部は、バックライトを備えた液晶表示装置であることを特徴とする薄形表示装置。
  13. 請求項12に記載の薄形表示装置において、
    前記液晶表示装置のバックライトは、前記液晶表示装置の表示画面部と対向する側に、複数のバックライトを該表示画面部と並設していることを特徴とする薄形表示装置。
  14. 請求項1から請求項11の何れかに記載の薄形表示装置において、
    前記本体を支持するスタンドを備え、
    該スタンドは、ベース部と、前記ベース部と前記第1の筺体とを連結し、前記本体をチルト可能に支持するチルト機構部とを備えていることを特徴とする薄形表示装置。
  15. 第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱型の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とを備え、
    前記第1の筐体は、前記上面前部に前記上面後部よりも低く形成された段差部と、電源部を収納する第1の装置収納部とを備え、
    前記第2の筺体は、薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、
    前記第3の筺体は、基板を収納する第3の装置収納部を備え、
    前記段差部は、前記第2の筺体の下端部を前記第3の筺体の下端部よりも低い位置で支持し、
    前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に配置される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備えている
    ことを特徴とする薄形表示装置。
  16. 請求項15に記載の薄形表示装置において、
    前記第1の筺体の前記上面前部と前記上面後部とは略平行で、かつ、前記上面前部と前記上面後部との段差は略垂直な平面で接続されていることを特徴とする薄形表示装置。
  17. 請求項15に記載の薄形表示装置において、
    前記第3の筺体内であって、前記電源部の上方の位置に配置された送風機を有することを特徴とする薄形表示装置。
  18. 第1の筺体と、前記第1の筺体の上面前部に配置される箱型の第2の筺体と、前記第1の筺体の上面後部で、かつ前記第2の筺体の後方に配置される第3の筺体とを備え、
    前記第1の筺体は、電源部を収納する第1の装置収納部を備え、
    前記第2の筺体は、薄形表示部を収納する第2の装置収納部を備え、
    前記第3の筺体は、基板を収納する第3の装置収納部を備え、
    前記第2の装置収納部は、広い面とこの広い面の前部の周囲に形成される縁部とで構成される前方が開放した箱形の形態を備え、
    前記第3の筺体は、その内部に配置された送風機を備え、
    前記送風機は、前記電源部の上方に配置された
    ことを特徴とする薄形表示装置。
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