JP3952422B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、自動販売機の扉及び商品搬出シュート部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
販売する商品の種類が多い場合は、一列のコラムを2〜3段に仕切り、コラムの数を増やすことにより対応している。このような構成の場合、中段や上段にある商品を下方に設けてある商品取出口までスムーズに搬出することができるようにコラム前面と扉との間に商品搬出シュートが取り付けられている。そして、この搬出シュートは端部近傍を軸心にして前後に開閉する構成になっている。
【0003】
図6は、従来の自動販売機の一実施例の上面図であり、この図を用いて説明をすれば、自動販売機の箱部には、商品搬出装置14、商品搬出装置取付板15、仕切板16などより構成されたコラム部が収納されている。そして、この箱32の前面には扉33が取り付けられており、この扉33は、箱32の右端部近傍の上下に保持された扉回転軸34を支点にして回転自在に開閉するような構成になっている。
【0004】
また、コラム部と扉33との間には商品搬出シュート31が備えられており、この搬出シュート31は、扉33の上下に保持された搬出シュート用回転軸A35を支点にして回転自在に開閉するような構成になっている。そして、この搬出シュート回転軸35は扉用回転軸34の近傍に設けられている。実線で示した扉33及び商品搬出シュート31は、扉33を閉めた状態の図であり、そして、想像線で示した扉33b及び商品搬出シュート31bは各々を開いた状態を示している。
【0005】
この様な自動販売機において、扉33を開くことにより、搬出シュート回転軸A35は扉回転軸34を支点にして、円弧の回転経路を描きながら搬出シュート回転軸A’35に移動する。搬出シュート回転軸35と扉回転軸34との回転軸が異なるので、扉33を開く角度により、商品搬出シュート31の先端の回転経路が変化する。
【0006】
図7は、自動販売機のコラム部13の側面図であり、商品搬出装置14に内蔵されたモータの回転により、減速機、チェーンを介し押出部17が移動し、積層された商品9の最下部の商品が押圧され搬出される構造になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動販売機は、扉の回転軸と商品搬出シュートの回転軸との軸心の違いからくる回転経路の違いにより、商品搬出シュートが箱本体に干渉することがある。また、この様に軸心が異なることにより、扉を開放した状態で搬出シュートだけを箱のコラム部へ閉めることは不可能であり、従って、扉を開放した状態で商品搬送の状況を確認することができない。さらに、金銭回収などの金銭管理をするときに搬出シュートが邪魔になり、作業がしにくいという問題があった。
【0008】
本発明は、この様な事情を鑑みてなされたものであり、商品搬出シュートが箱へ干渉することがなく、また、扉を開放した状態で商品の搬出試験の状況が確認でき、かつ、金銭管理の折りに搬出シュートが邪魔にならない自動販売機を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動販売機は、複数の商品を積層して収納するコラムが箱に設けられ、前記積層された商品の最下段の商品から1個ずつ前方にへ搬出する商品搬出部を備え、該商品搬出部が取付板の上下方向に複数個保持され、搬出された商品を商品取出口まで案内する商品搬出シュートを扉に回転自在に保持し、かつ、前記商品搬出シュートを前記コラムと商品展示棚との間に配置した自動販売機において、
前記箱の上下部に保持され、前記扉を回転自在に保持する第1ヒンジの回転軸の軸心と、前記扉の上下部に保持され、前記商品搬出シュートを回転自在に保持する第2ヒンジの回転軸の軸心とを同一軸心にしたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
ロックを解除し、扉を手前に引くことにより、扉は、この扉の回転軸を支点にして開放される。そして、商品搬出シュートを手前に引くことにより、このシュートの回転軸を支点にして開く。コラムを手前に引っ張ることにより、コラムが手前に引き出され、商品を積層することができる。
【0011】
そして、扉と商品搬出シュートの回転軸が同一軸心上にあるので、扉を開けたまま商品搬出シュートを閉めることができる。従って、金銭管理をするときに、商品搬出シュートが邪魔にならずに処理でき、そして、商品搬出テストを行うときには、扉を開いたまま商品の搬出状況を確認することができる。
【0012】
また、商品選択釦を押すことにより箱本体に内蔵されていてる商品搬出機構が作動し、最下段の商品の側部が押圧されコラム部より搬出され、この商品が商品搬出シュートの案内板により導かれ商品取出口に搬出される。
【0013】
【実施例】
本発明を図面に示された一実施例に基づいて説明すると、図1は本発明の一実施例による自動販売機の側断面図であり、図2は本発明の一実施例による自動販売機の回転軸部の側断面図であり、図3は本発明の一実施例による自動販売機の上面図であり、図4は本発明の一実施例による自動販売機の内面斜視図であり、図5は自動販売機の外観斜視図であり、これらの図を用いて本発明を説明する。
【0014】
符号2は箱であり、この箱2の内部には、商品搬出装置14が取り付けられた商品搬出装置取付板15と、仕切板16とから構成されているコラム部13が収納されており、このコラム部13は、箱2の上部に保持されたローラ(図示していない)に吊持されており、引き出し可能な構造になっている。そして。商品搬出装置14はモータ、チェーン、減速部(図示していない)及び押出部17などから構成されている。また、箱の開口部には第1ヒンジ5が上下に各一個取り付けられており、この第1ヒンジ5には第1回転軸7が設けられている。
【0015】
符号3は扉であり、この扉3は、箱2の上下に保持された第1ヒンジ5に設けられた第1回転軸7に回転自在に保持されている。そして、この扉3には、商品展示棚19、商品選択釦20、金銭投入口21、金銭処理装置22、商品取出口23などが設けられている。そして、扉3の端部には第2ヒンジ6が上下に各1個取り付けられており、この第2ヒンジ6には第2回転軸8が設けられている。この扉3は、箱2の上下に取り付けられた第1ヒンジ5の第1回転軸7に回転自在に軸着されている。
【0016】
そして、第1回転軸7と第2回転軸8との4個の軸は同一軸心になるように取り付けられている。
【0017】
符号4は商品搬出シュートであり、この搬出シュート4には案内板11が設けられている。そして、この搬出シュート4は、扉3の上下に保持された第2ヒンジ5の第2回転軸9に回転自在に保持されている。従って、扉3と商品搬出シュート4とは同一軸心上に取り付けられている。
【0018】
この様な構成において、扉3と商品搬出シュート4とが同一軸心上に配置されているので、扉3をどの角度に開放したときでも、商品搬出シュート4の端部が箱と干渉する恐れがない。
【0019】
また、扉3を開放した状態で、商品搬出シュート4をコラム前部に装着することができるので、商品の搬出確認試験をおこなうときには、扉3を開放したままで確認することができ、さらに、扉3に収納された金銭処理部22で売上金である金銭を管理するときに商品搬出シュート4が邪魔にならず、金銭の取扱いを容易におこなうことができ大変便利である。
【0020】
【発明の効果】
以上の通り、本願発明の自動販売機は、扉と商品搬出シュートとを取り付ける回転軸を同一軸心に配置することにより、商品搬出シュートが箱へ干渉することがなく、また、扉を開けた状態で商品の搬出確認試験ができ、さらに、金銭管理をするときに搬出シュートが邪魔にならず取扱いが容易になりその効果は大きい。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動販売機の側断面図である。
【図2】本発明の一実施例による自動販売機の回転軸部の側断面図である。
【図3】本発明の一実施例による自動販売機の上面図である。
【図4】本発明の一実施例による自動販売機の内面斜視図である。
【図5】自動販売機の外観斜視図である。
【図6】従来の自動販売機の上面図である。
【図7】自動販売機のコラム部の側面図である。
【符号の説明】
1、30・・・自動販売機
2、32・・・箱
3、33・・・扉
4、31・・・商品搬出シュート
5・・・・・・第1ヒンジ
6・・・・・・第2ヒンジ
7・・・・・・第1回転軸
8・・・・・・第2回転軸
11・・・・・・案内板
13・・・・・・コラム部
14・・・・・・商品搬出装置
15・・・・・・商品搬出装置取付板
16・・・・・・仕切板
17・・・・・・押出部
19・・・・・・商品展示棚
20・・・・・・商品選択釦
21・・・・・・金銭投入口
22・・・・・・金銭処理部
23・・・・・・商品取出口
Claims (1)
- 複数の商品を積層して収納するコラムが箱に設けられ、前記積層された商品の最下段の商品から1個ずつ前方にへ搬出する商品搬出部を備え、該商品搬出部が取付板の上下方向に複数個保持され、搬出された商品を商品取出口まで案内する商品搬出シュートを扉に回転自在に保持し、かつ、前記商品搬出シュートを前記コラムと商品展示棚との間に配置した自動販売機において、
前記箱の上下部に保持され、前記扉を回転自在に保持する第1ヒンジの回転軸の軸心と、前記扉の上下部に保持され、前記商品搬出シュートを回転自在に保持する第2ヒンジの回転軸の軸心とを同一軸心にしたことを特徴とする自動販売機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10667197A JP3952422B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10667197A JP3952422B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 自動販売機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10283553A JPH10283553A (ja) | 1998-10-23 |
JP3952422B2 true JP3952422B2 (ja) | 2007-08-01 |
Family
ID=14439546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10667197A Expired - Fee Related JP3952422B2 (ja) | 1997-04-08 | 1997-04-08 | 自動販売機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3952422B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-08 JP JP10667197A patent/JP3952422B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10283553A (ja) | 1998-10-23 |
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