JP3951900B2 - アンバランス測定用回転子保持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定軸型電動機の回転子のアンバランス測定において、この回転子を保持するアンバランス測定用回転子保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電動機の回転子Aには、図4に示すように軸Bが設けられているので、従来の回転子Aのアンバランス測定においては、その軸Bをアンバランス測定装置の軸受部で受けて回転させることにより、回転子Aの振動を軸受部に設けたセンサで測定してアンバランスの位置や大きさを求めている。
【0003】
しかしながら、軸が固定されている固定軸型電動機においては、回転子だけがその軸を中心に回転している。従って、この固定軸型電動機の回転子には従来のアンバランス測定装置の軸受部で支持する軸がないので、回転子のアンバランス測定ができないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、軸固定型電動機の軸を有さない回転子であっても、従来のアンバランス測定装置で回転子のアンバランス量の測定を可能とするアンバランス測定用回転子保持具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のアンバランス測定用回転子保持具を提供する。
請求項1に記載のアンバランス測定用回転子保持具は、テーパー部を主体とする回転子保持具本体と、この回転子保持具本体のテーパー部に嵌め合わされる保持部材とよりなり、この保持部材が爪部と弾性部とを有するものである。これにより、爪部がテーパー部と回転子との隙間に挿入され、回転子をしっかりと保持できる。
【0006】
請求項2の該回転子保持具は、爪部と弾性部とを接合して輪を形成したものであり、これにより、爪部の周方向への移動が防止でき、爪部間が開き過ぎることもなく、確実に回転子とテーパー部との隙間に挿入し、回転子を保持できる。
請求項3の該回転子保持具は、爪部と弾性部とから内外径形状を略多角形状にしたものであり、これにより、回転子内径に寸法誤差があった場合においても、これに充分対応でき、回転子をしっかりと保持できる。
【0007】
請求項4の該回転子保持具は、爪部と弾性部とからなる内外径形状を略三角形状にしたものであり、これにより、回転子の安定したチャックが行えるとともに、回転子内径が最大誤差を有する回転子であっても、充分に対応でき、保持することができる。
請求項5の該回転子保持具は、保持部材が更にフランジ状の座部を有していて、座部と爪部間に第2の弾性部を、爪部間に周方向に第1の弾性部を備え、第2の弾性部に逃がし穴を形成したものであり、これにより、座部を押すことによりテーパー部に沿って保持部材を容易に移動させることができ、テーパー部と回転子との隙間に爪部をしっかりと保持できる位置まで挿入することができる。また、逃がし穴を設けることによって、第1、第2の弾性部のバネ定数を加減することができ、回転子のチャック具合いを調整できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態のアンバランス測定用回転子保持具について説明する。図1は、アンバランス測定装置の全体構成を示す正面図と側面図である。アンバランス測定装置1は、被測定対象物である軸固定型電動機の回転子2と、この回転子2を保持する回転子保持具3と、回転子2を保持した回転子保持具3を両側で支える軸受部4と、この軸受部4を支える軸受支持台5と、軸受部4と軸受支持台5との間に鉛直方向に架設される板ばね6と、回転子2のアンバランス量に応じた振動を計測するセンサ7と、軸受支持台5を支えるベース8等から構成されている。
【0009】
軸受部4は、回転子2を保持した回転子保持具3の両端部を載せる一対の2つのローラ41と、このローラ41を軸支しているローラ支持ブラケット42と、ローラ支持プラケット42と結合する軸受プレート43とから構成されている。なお、必要に応じてローラ41の位置を調整するアジャスタ(図示せず)が設けられている。
【0010】
軸受部4は、ベース8上に直立して設けられる軸受支持台5に板ばね6によって支持されている。即ち、軸受部4の軸受支持プレート43の下部両側部と軸受支持台5の上部とは、板ばね6によって連結してる。このように、軸受部4は、板ばね6により軸受支持台5から軸受支持プレート43の下部へ吊り下げられており、その板ばねの平担な側面は、回転子2の軸方向に沿っていて、回転子2のアンバランス量に応じて左右に振動する。
【0011】
軸受部4の軸受支持プレート43は、センサ7の触針71と適宜の手段によって連結されており、回転子2のアンバランス量に応じた軸受部4の振動は、触針71を介してセンサ7によって測定され、電気信号に変換されてセンサ信号処理装置(図示せず)に送られる。
【0012】
また、図示されない適宜の駆動手段によって、アンバランス測定時に、回転子2は一定速度で回転させられるようになっている。回転子2がアンバランスである場合、この回転子2の回転によってアンバランス量に応じた振動が軸受部4に生じ、これがセンサ7によって測定される。
【0013】
図2は、本発明の特徴である、回転子を保持する回転子保持具3の全体構成を示しており、図3は、回転子保持具3の保持部材32の正面図、平面図及び側面図を示している。回転子保持具3は、回転子保持具本体31と保持部材32とから構成されている。回転子保持具本体31は、中実の丸棒であり、やや先細状にされた、緩やかなテーパー部31aが主体となっている。この回転子保持具本体31を回転子2の中心に形成された貫通穴(内径)21内に貫挿させ、先細状の−端部31b側から後述する保持部材32を回転子保持具本体31の軸方向に沿って移動させることで、回転子2を保持している。したがって、回転子保持具本体31の他端部31cは、回転子2の貫通穴21の径(内径)よりやや大きい径に形成されている。
【0014】
図3に示されるように、保持部材32は、略円筒状に形成されていて、その後部側で径方向に環状に突出する座部32aと、その前部側に周方向に間隔をあけて形成された複数の爪部32bと、これらの爪部32b間を周方向に接合する第1の弾性部32C1 と、前部側と後部側の間に形成され、座部32aと爪部32bとを接合する第2の弾性部32C2 とを有している。また、第2の弾性部32C2 と第1の弾性部32C1 の一部分にかけて、逃がし穴32dが形成されている。この逃がし穴32dは、第1と第2の弾性部32C1 ,32C2 のバネ定数を加減するために設けられている。複数の爪部32bと複数の第1の弾性部32C1 とが交互に接合されることで、輪を形成している。更に、爪部32bの先端には、保持部材32が回転子2の貫通穴21へ挿入される際のガイドとなる面取部32eが形成されている。
【0015】
図3においては、3つの爪部32bと3つの第1の弾性部32C1 とが交互に接合されることで、保持部材32の前部側の内外径形状が略三角形状の輪に形成されているが、更に多くの爪部32bと第1の弾性部32C1 を交互に接合することで、その内外径形状を略多角形状の輪に形成してもよい。
【0016】
次に上記のように構成された回転子保持具3の使い方について説明する。図1に示されるアンバランス測定装置1を使用して、軸固定型電動機の軸を有さない回転子2のアンバランス量を測定する場合には、この回転子保持具3を使用して回転子2を軸受部4に支持させることで、このような回転子2でもアンバランス測定を可能としている。
【0017】
即ち、まず回転子2の貫通穴21内へ回転子保持具本体31をその外周部と回転子2の貫通穴21の内周面との隙間が無くなりしっかりと保持できる位置(回転子保持具本体31の他端部31C近くの位置)まで挿入する。次に、保持部材32を回転子保持具本体31の先細状の一端31b側から入れて、軸方向に移動させ、回転子2の反対側の貫通穴21の内周面と回転子保持具本体31の外周部との隙間に、保持部材32の座部32aを押す等により、保持部材32の爪部32bを押し込む。その場合、保持部材32の内面が回転子保持具本体31の外周部を滑りながら、第1の弾性部32C1 及び第2の弾性部32C2 の変形に伴って爪部32bの外径が順次に拡大して行き、回転子2の反対側の貫通穴21の内周面と回転子保持具本体31の外周部との隙間がなくなり、しっかりと保持できる位置まで挿入する。このようにして、回転子保持具3と回転子2とは一体化される。したがって、この一体化された回転子保持具3の回転子2より突出する両端部を、アンバランス測定装置1の軸受部4のローラ41上に載せて、回転子2を支持することによって、軸を有した回転子と同様にアンバランス測定を行うことができる。
【0018】
以上説明したように、本発明のアンバランス測定用回転子保持具を使用することによって、今まで不可能であった軸を有さない回転子のアンバランス測定が可能となった。また、保持部材が爪部と弾性部とを有すると共に、これらが交互に接合して輪になっていることで、回転子の内径の中心が回転中心の軸となるように、回転子保持具が回転子をしっかりと保持可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンバランス測定装置の全体構成を示す正面図と側面図である。
【図2】本発明の実施の形態のアンバランス測定用回転子保持具の構成を示す図である。
【図3】アンバランス測定用回転子保持具の保持部材の正面図、平面図及び側面図である。
【図4】従来の軸付き電動機回転子を示す図である。
【符号の説明】
1…アンバランス測定装置
2…回転子
3…(アンバランス測定用)回転子保持具
31…回転子保持具本体
31a…テーパー部
32…保持部材
32a…座部
32b…爪部
32C1 …第1の弾性部
32C2 …第2の弾性部
32d…逃がし穴
32e…面取り部
4…軸受部
41…ローラ
5…軸受支持台
6…板ばね
7…センサ
Claims (5)
- 軸固定型電動機の回転子のアンバランス測定の際に前記回転子を保持するのに使用するものであって、
テーパー部を主体とする回転子保持具本体と、
前記回転子保持具本体のテーパー部と嵌め合って、測定する前記回転子の中心の貫通穴を保持する保持部材とからなるアンバランス測定用回転子保持具において、
前記保持部材が複数の爪部と複数の弾性部とを有していることを特徴とするアンバランス測定用回転子保持具。 - 前記爪部と前記弾性部とが接合して輪を形成していることを特徴とする請求項1に記載のアンバランス測定用回転子保持具。
- 前記爪部と前記弾性部とからなる内外径形状が略多角形状であることを特徴とする請求項2に記載のアンバランス測定用回転子保持具。
- 前記爪部と前記弾性部とからなる内外径形状が略三角形状であることを特徴とする請求項3に記載のアンバランス測定用回転子保持具。
- 前記保持部材がフランジ状の座部を更に有していて、前記弾性部が、前記座部と前記爪部との間に第2の弾性部を、前記爪部間に周方向に第1の弾性部を備え、前記第2の弾性部に逃がし穴を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアンバランス測定用回転子保持具。
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