JP2004020273A - 動釣合い試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】非対称クランクシャフトの有するフリーモーメントを相殺する機械的な構成を備え、非対称クランクシャフトの回転不釣合いを正確に計測することのできる動釣合い試験機が望まれていた。
【解決手段】振動架台1に、被試験体であるクランクシャフト5のフリーモーメントを打ち消すための補償ウェイト11を有する補償回転軸10を設ける。補償回転軸10は、クランクシャフト5を回転するための駆動モータ8とは別の同期モータ9によって回転させる。この時、同期モータ9は、クランクシャフト5の回転に同期して回転するように、光センサ18(13,14)で検知される基準信号に基づいて回転させる。
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、動釣合い試験機に関し、特に、非対称クランクシャフトの不釣合いを測定するための動釣合い試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関の主要部品であるクランクシャフトには、いわゆる非対称クランクシャフトがある。非対称クランクシャフトは、たとえば3気筒やV型6気筒エンジンのクランクシャフトに代表され、重量分布が回転軸心に対して対称に分布しておらず、それ単体では所定の動不釣合いによるモーメント(フリーモーメントという)を有している。かかる非対称クランクシャフトの回転不釣合いを計測する場合には、上記フリーモーメントに起因して大きな振動が生じるから、フリーモーメントの処理に様々な工夫が必要である。
【0003】
より具体的に説明すると、非対称クランクシャフトは、クランクシャフト単体で回転不釣合いを釣合わせればよいわけではなく、クランクシャフトに対してピストンやコネクティングロッドが取り付けられた状態で回転不釣合いが釣合わされる必要がある。このため、従来より、
▲1▼クランクシャフトの各クランクピンに、そのクランクピンに取り付けられるコネクティングロッドやピストンの重量と等しいダミー錘を取り付けて、フリーモーメントを補償した上で、回転不釣合いを計測する方法があった。
【0004】
しかしながら、この方法は、ダミー錘の取り付けおよび取り外しを手動で行うことが多く、自動化が困難であった。また、仮に、ダミー錘の自動取り付けおよび取り外しを実現する装置を作製しようとすると、非常に複雑で、全体として高コストの装置となってしまうという欠点があった。また、ダミー錘の取り付けおよび取り外しに時間を要し、1本のクランクシャフトの回転不釣合いの計測時間、いわゆるサイクルタイムが長いという欠点もあった。そこで、
▲2▼振動台に被試験体としてのクランクシャフトと、ダミー錘を備えたダミー軸とをそれぞれ回転可能に取り付け、クランクシャフトとダミー軸とを回転駆動装置に機械的に結合し、両者を同期回転させることで、クランクシャフトの有するフリーモーメントをダミー軸の有するフリーモーメントによって相殺するようにした装置が提案されている(たとえば特開平7−306112号段落[0005])。かかる構成では、ダミー軸の回転により、クランクシャフトのフリーモーメントが打ち消されるから、クランクシャフトのフリーモーメントに煩わされず、クランクシャフトの回転不釣合いの計測が良好に行える。
【0005】
しかしながら、この従来技術では、ダミー軸がクランクシャフトの回転駆動装置と機械的に結合されているため、機械的結合部に含まれるプーリ、ギヤ等の調整に時間を要し、また、結合部の部品の精度や質量分布の変化などに測定精度が影響を受けやすい等の課題があった。また、多種類のクランクシャフトの不釣合い測定に対しては、段取り替えが困難であるという課題があった。
さらに、他の従来例として、
▲3▼被試験体であるクランクシャフトを回転させ、クランクシャフトのフリーモーメントにより発生する振動と、クランクシャフトの修正すべき不釣合いにより発生する振動との合成された振動を計測し、フリーモーメントに基づく振動を電気的に処理して除去する提案もされている(たとえば特開2001−255227号公報)。
【0006】
しかしながら、クランクシャフトのフリーモーメントの大きさは、測定しようとする不釣合いの大きさの数十倍〜数百倍という大きさであり、かかる大きなフリーモーメントにより生じる振動を電気的な補償により除去した結果、測定精度が低くなるという欠点があった。また、かかる装置を長期に使用するためには、頻繁にキャリブレーション(較正)をしなければならないという欠点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記▲1▼〜▲3▼に説明した従来技術のうちの、▲2▼の従来技術の有する課題を解決し、被試験体としてのクランクシャフトの種類や形状の変更に対して、段取り替えが容易にできる動釣合い試験機を提供することを主たる目的とする。
この発明の他の目的は、非対称クランクシャフトの有するフリーモーメントを相殺する機械的な構成を備え、非対称クランクシャフトの回転不釣合いを正確に計測することのできる動釣合い試験機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の発明は、被試験体の不釣合い測定時に、不釣合いに応じて振動し得るように設けられた振動架台と、振動架台に備えられ、不釣合いを測定すべき被試験体を回転させるための回転軸を有する被試験体駆動装置と、振動架台に備えられ、被試験体の回転軸心と同一線上または平行な線上に存在する回転軸、およびその回転軸に備えられた補償ウェイトを有し、回転することによって、被試験体の有する所定の不釣合いにより被試験体の回転時に振動架台に生じる振動を打ち消すための振動を生じる補償回転軸と、振動架台に備えられ、被試験体駆動装置の回転軸とは機械的に分離されているが、被試験体の回転と補償回転軸の回転とが同期するように、補償回転軸を回転させるための補償回転軸駆動手段と、を含むことを特徴とする動釣合い試験機である。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記被試験体駆動装置は、種類または形状の異なる複数の被試験体を不釣合い測定のために回転させることができ、前記補償回転軸は、不釣合いを測定する被試験体の種類または形状に対応した複数の補償回転軸を有し、前記補償回転軸駆動手段は、複数の補償回転軸の中の不釣合い測定される被試験体に対応した補償回転軸を選択的に回転させることを特徴とする、請求項1記載の動釣合い試験機である。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記補償回転軸駆動手段は、補償回転軸毎にそれぞれ別個の駆動手段を有することを特徴とする、請求項2記載の動釣合い試験機である。
請求項4記載の発明は、被試験体が被試験体駆動装置により回転される時に、被試験体の予め定める箇所が1回転する毎に基準信号を出力する手段を有し、前記補償回転軸駆動手段は、前記基準信号に同期して補償回転軸を回転させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の動釣合い試験機である。
【0011】
請求項5記載の発明は、前記被試験体はクランクシャフトであり、前記基準信号出力手段は、クランクシャフトに含まれるクランクピンの回転軌跡と交差するセンサ光を出力する光センサを有し、センサ光が回転するクランクピンにより遮断されることに基づいて基準信号を出力することを特徴とする、請求項4記載の動釣合い試験機である。
請求項6記載の発明は、基準信号出力手段は、前記クランクピンによりセンサ光が遮断される期間の中央を基準信号として出力することを特徴とする、請求項5記載の動釣合い試験機である。
【0012】
請求項1の発明によれば、補償回転軸および補償回転軸駆動手段は、被試験体駆動装置とは機械的に分離されて配置されているから、補償回転軸を段取り替えの容易な位置に配置することができる。それにより、補償回転軸が1つの場合であっても、その補償回転軸に装着する補償ウェイトを交換することにより、形状等の異なる複数種類の被試験体に対して対処することが可能である。
また、請求項2,3の発明によれば、補償回転軸は不釣合いを測定すべき被試験体の形状や種類に応じて複数備えられている。従って被試験体に合った補償回転軸を選択して回転させることにより、被試験体のフリーモーメントを補償回転軸の回転により相殺することができる。そして被試験体の種類が変われば、それに対応した補償回転軸を選択し、それを回転させればよいから、段取り替えの容易な動釣合い試験機とすることができる。
【0013】
補償回転軸は、被試験体の種類または形状に合わせて複数種類配置されているが、この補償回転軸を回転させるための補償回転軸駆動手段は、単一の駆動手段であってもよいし、補償回転軸毎にそれぞれ設けられていてもよい。単一の駆動手段の場合、たとえば駆動手段にモータが含まれる場合において、モータ軸が前方および後方へ突出した両軸構成とし、そのモータの前方および後方にそれぞれクラッチを介して補償回転軸が配置された構成としてもよい。この場合、クラッチの切り換えにより、2種類の補償回転軸を選択的に回転させることができる。
【0014】
また、補償回転軸駆動手段の駆動力を、クラッチおよびプーリ等を経由して複数の補償回転軸に選択的に伝達できるような構成とすることもできる。
また、補償回転軸駆動手段は、各補償回転軸に個別に備えられている、請求項3のような構成でもよい。
請求項4の構成によれば、被試験体駆動装置により回転される被試験体の回転を正確に検知でき、被試験体の回転に同期するように補償回転軸を回転させることができる。
【0015】
特に、請求項5のように、クランクシャフトの場合は、含まれるクランクピンの回転位置を光センサで検知し、その出力に基づいて補償回転軸が同期回転するように構成するのが、装置の信頼性上好ましい。
さらに、請求項6のように、センサ光が遮断される期間の中心を基準信号として利用すると、クランクピンの大きさや回転軸心からの半径方向の寸法誤差に影響を受けず、装置の信頼性が向上する。
【0016】
以上の構成の本件発明によれば、特に非対称クランクシャフトの不釣合い測定を正確にできる、しかも段取り替えの容易な動釣合い試験機を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る動釣合い試験機の構成を図解的に示す図である。
図1を参照して、この実施形態に係る動釣合い試験機は、ベース20に立設されたたとえば4本の支持ばね2によって、振動架台1が振動可能に保持されている。すなわち、振動架台1は、被試験体の不釣合い測定時に、不釣合い量に応じて振動し得るように設けられている。振動架台1の上には、一対の支持体3,3′が立設されていて、これら一対の支持体3,3′によってそれぞれ軸受ローラ対4,4′が回転自在に支持されている。2組の軸受ローラ対4,4′は、被試験体としての非対称クランクシャフト5の両端を支持する。
【0018】
振動架台1のたとえば下面には、駆動モータ8が配置されている。駆動モータ8の回転力は、プーリ15、駆動ベルト7およびプーリ16によって一方の軸受ローラ対4′へ伝達される。つまり駆動モータ8により軸受ローラ対4′が回転される。軸受ローラ対4′の回転により、その上に乗せられた非対称クランクシャフト5が回転する。なお非対称クランクシャフト5の他端はもう1つの軸受ローラ対4により受け止められているから、非対称クランクシャフト5は、2組の軸受ローラ対4,4′上で、軸受ローラ対4′の回転に伴って回転する。
【0019】
回転する非対称クランクシャフト5に不釣合いがある場合は、その不釣合いの量と角度に応じて、振動架台1に所定の振動が現れる。振動架台1の振動は、たとえばその下面から下方へ延びるように振動架台1に固着された検知棒17,17′の振動を、ベース20に配置された振動検出器6,6′により検知されることにより実現されている。
この実施形態では、さらに、振動架台1のたとえば下面に一対の軸受12が取り付けられ、この軸受12によって補償回転軸10が回転自在に保持されている。補償回転軸10は、その回転軸心が、軸受ローラ対4,4′に受け止められた非対称クランクシャフト5の回転軸心と平行になるように配置されている。この補償回転軸10には、非対称クランクシャフト5のフリーモーメントを相殺するためのモーメントを発生できるように、補償錘11が取り付けられている。
【0020】
振動架台1の下面には、また、モータ9が取り付けられており、モータ9の回転軸は補償回転軸10と連結されていて、モータ10によって補償回転軸10が回転される構成となっている。
さらに、2組の軸受ローラ対4,4′で受け止められた非対称クランクシャフト5の所定のクランクピン51の1回転毎に基準信号を出力するための投光素子13および受光素子14を備える光センサ18が備えられている。
【0021】
後述するように、光センサ18から出力される基準信号に基づき、モータ9の回転速度および回転位相が制御される。
図2は、図1に示す構成の動釣合い試験機における作用を説明するための図解図であり、振動架台1を平面的に見た状態において、非対称クランクシャフト5が回転することにより生じるフリーモーメントと、不釣合い量と、補償回転軸10が回転することにより生じる補償モーメントとの関係が示されている。
【0022】
非対称クランクシャフト5には、既に説明したように、それ単体で大きなモーメント、すなわちフリーモーメントが存在する。このフリーモーメントは、非対称クランクシャフトの基本的な形態に依存するものであり、フリーモーメントは非対称クランクシャフト5が内燃機関内に組み込まれて、非対称クランクシャフトのクランクピンにコネクティングロッドやピストンが取り付けられた状態では、かかる取り付けられたコネクティングロッドやピストンの重量によってフリーモーメントは相殺される。非対称クランクシャフト5には、フリーモーメント以外に、不釣合い測定によって計測し、修正によって除去されるべき不釣合いが存在する。この修正すべき不釣合いは、フリーモーメントの大きさに比べてかなり小さなものであることが多い。
【0023】
補償回転軸10がモータ9により回転されると、補償回転軸10に備えられた補償錘11の作用で、補償モーメントが発生する。モータ9を制御して、補償回転軸10の回転速度が非対称クランクシャフト5の回転速度と等しくなるようにし、かつその回転位相が非対称クランクシャフト5の回転位相と一致するように制御することにより、補償モーメントはフリーモーメントと大きさが等しくかつ逆方向のモーメントとなる。このため、フリーモーメントに基づく振動と補償モーメントに基づく振動とが相殺されて、振動架台1にはフリーモーメントに基づく振動は生じない。その結果、振動架台1には非対称クランクシャフトの修正すべき不釣合いに起因する振動のみが現れる。
【0024】
図3は、図1に示す動釣合い試験機におけるモータ9の制御回路構成を示すブロック図である。上述したように、非対称クランクシャフト5の所定のクランクピン51(図3では図示せず)の回転状態が光センサ18により検知され、クランクピン51、すなわち非対称クランクシャフト5が1回転する毎に、光センサ18から同期をとるための基準信号が同期制御回路21へ与えられる。一方、補償回転軸10はモータ9にたとえば直結されており、モータ9が1回転することにより補償回転軸10も1回転される。このモータ9にはエンコーダ23が備えられていて、モータ9の回転状態はエンコーダ23によって検知され、回転制御回路21へ与えられる。
【0025】
回転制御回路21では、光センサ18からの基準信号とエンコーダ23からのモータ9の回転状態信号とを比較し、モータ9の回転速度が非対称クランクシャフト5の回転速度と一致し、かつその回転位相も一致するような制御信号を生成し、サーボドライバ22へ与える。そしてサーボドライバ22によって、モータ9の回転が制御される。
これにより、モータ9は、非対称クランクシャフト5と等しい回転速度で、かつ位相が一致するように回転し、モータ9に直結された補償回転軸10も、非対称クランクシャフト5と等しい速度で、かつ位相が一致するように回転する。
【0026】
この結果、非対称クランクシャフト5により生じるフリーモーメントを相殺する補償モーメントが、補償回転軸10の回転により発生される。
図4は、光センサ18(投光器13および受光器14)の配置状態と、クランクピン51との関係を示す図解的な図である。投光器13および受光器14を有する光センサ18は、センサ光(センサビーム)が投光器13から受光器14へと直進する。センサ光は、クランクピン51の回転軌跡と交差するように照射される。つまり、投光器13および受光器14の配置位置は、投光器13から受光器14へと直進するセンサ光がクランクピン51の回転軌跡と交差するようにされている。
【0027】
図4では、投光器13から受光器14へ照射されるセンサ光が、クランクシャフトの回転中心からずれた位置であって、クランクピン51の中心の回転軌跡と交差するようにされている。これにより、クランクピン51が1回転する間に、センサ光は1回遮られる。具体的には、図示の場合、クランクピン51が0°〜180°の範囲では、センサ光は遮られず、180°〜360°(0°)の範囲ではセンサ光が遮られる。よって、受光器14の出力は、図5のAに示すパルス信号となる。
【0028】
なお、上述の具体的な角度は、単なる一例であり、クランクピンの直径、光センサ18の配置位置等により、その値は変化する。
図4および図5の場合は、クランクピン51が1回転する毎に1つのパルスが出力されるから、そのパルスのたとえば立ち上がり(基準信号1)、立ち下がり(基準信号2)またはパルスの中心(基準信号3)を基準信号として得ることができる。
【0029】
上記の場合において、パルスの中心(基準信号3)を基準信号として得る構成は、たとえば同期制御回路21において、クロックによりパルスの立ち上がりから立ち下がりまでの時間を計測し、その時間の中心をパルスの中心として認識するような構成とすればよい。認識されたパルスの中心は、基準信号として、順次、制御に用いられる。なお、パルスの中心、換言すればクランクピン51の中心がセンサ光を遮断した時を基に基準信号を作成すると、クランクピン51の直径の微小な誤差を吸収できる、クランクピン51のアームの長さ(クランクシャフトの回転中心からクランクピン51の中心までの長さ)に微小なばらつきがあっても、それを吸収できる、等の利点がある。
【0030】
上述の実施形態では、光センサ18は、投光器13および受光器14を有する構成としたが、これに代え、反射型の光センサを用いてもよい。また、光センサに代え、近接スイッチなどにより、基準信号が出力される構成としてもよい。
要は、クランクピンが1回転する間に、センサ光が1回遮られる構成、または、クランクピンの1回転に伴って1回の信号が出力されるようなセンサの配置や構成が採用されていればよい。
【0031】
上述の実施形態では、振動架台1に対して上部に非対称クランクシャフト5が配置され、下部に補償回転軸10が配置されているから、両者の回転位相が一致するように制御する旨説明したが、たとえば振動架台1の上面に、非対称クランクシャフト5および補償回転軸10が備えられている場合は、両者の位相が逆になるように、すなわち回転方向が逆になるように制御すればよい。要は、非対称クランクシャフト5により生じるフリーモーメントが、補償回転軸10により生じる補償モーメントによって打ち消されるように、補償回転軸10の速度および位相を制御すればよい。
【0032】
図6は、この発明の他の実施形態に係る動釣合い試験機の構成を説明するための概念図であり、振動架台1を平面的に見た状態が示されている。振動架台1には、駆動モータ8により回転される軸受ローラ対4′およびその軸受ローラ対4′と組になる軸受ローラ対4が備えられていることは、前述の実施例と同様である。そしてこの2組の軸受ローラ対4,4′によって被試験体である非対称クランクシャフト5が受け止められ、回転される。
【0033】
振動架台1には、また、先に説明した実施例と同様、同期モータ9により回転される補償回転軸10が備えられている。補償回転軸10には補償錘11が取り付けられている。
さらに、この実施形態では、同期モータ91と、この同期モータ91により回転される補償回転軸101が備えられている。補償回転軸101には補償錘111が取り付けられている。さらに、同期モータ92が備えられている。同期モータ92は前後にそのモータ軸が突出したいわゆる両軸モータである。そして同期モータ92の両軸には、それぞれ、クラッチ95,95を介して補償回転軸102および補償回転軸103が連結されている。補償回転軸102には補償錘112が、補償回転軸103には補償錘113が取り付けられている。
【0034】
これら構成において、各補償回転軸10,101,102,103は、いずれも、軸受ローラ対4,4′上に受け止められて回転される非対称クランクシャフト5の回転軸と平行な軸線上に延びるように配置されている。
また、各補償回転軸10,101,102,103の長さや補償錘11,111,112,113の数および重量は、それぞれ、不釣合いを測定する所定の形式の非対称クランクシャフトのフリーモーメントを打ち消し得る大きさに設定されている。
【0035】
かかる構成であれば、同期モータ9,91,92が駆動されない限り、補償回転軸10,101,102,103は回転せず、補償モーメントは生じない。そこで、被試験体である非対称クランクシャフト5の種類または形状に合わせて、動作させるべき補償回転軸を選択することにより、複数種類の非対称クランクシャフトの不釣合い測定に対して、容易に段取り替えのできる動釣合い試験機とすることができる。たとえば、第1の種類の非対称クランクシャフト5に対しては、同期モータ9により補償回転軸10を回転させる。また、第2の種類の非対称クランクシャフトに対しては、同期モータ91により補償回転軸101を回転させる。さらに、第3の種類の非対称クランクシャフトの不釣合い測定時には、同期モータ92により、クラッチ95を接続して補償回転軸102を回転させる。さらに第4の種類の非対称クランクシャフトの不釣合い測定時には、同期モータ92を回転し、クラッチ96のみを接続して補償回転軸103を回転させる。
【0036】
このように、同期モータにより回転させる補償回転軸を選択することにより、種類の異なる非対称クランクシャフトの不釣合い測定に容易に対応できる動釣合い試験機とすることができる。
なお上述の実施形態では、補償回転軸10は、振動架台1に取り付けられた支持軸受12により回転自在に保持されている構成を説明した。しかし、補償回転軸は、支持軸受12ではなく、被試験体である非対称クランクシャフトと同様に、軸受ローラ上に回転自在に受け止められ、軸受ローラを介して回転される構成としてもよい。かかる構成にした場合、不釣合い測定をする非対称クランクシャフトの種類が変わった時、補償回転軸も非対称クランクシャフトの種類変更に伴い別の種類のものを軸受ローラに乗せ替えればよく、段取り替えを容易に行えるという利点がある。
【0037】
以上の実施形態では、被試験体を非対称クランクシャフトとして説明したが、被試験体は、非対称クランクシャフトに限定されず、所定の動不釣合いによるモーメント(いわゆるフリーモーメント)を有する被試験体にも適用できる。
この発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る動釣合い試験機の構成を図解的に示す図である。
【図2】図1に示す構成の動釣合い試験機における作用を説明するための図解図である。
【図3】図1に示す動釣合い試験機における同期モータの制御回路構成を示すブロック図である。
【図4】光センサの配置状態とクランクピンとの関係を示す図解的な図である。
【図5】図4と対応した光センサ18(受光器14)の出力パルスを表わす図である。
【図6】この発明の他の実施形態に係る動釣合い試験機の構成を説明するための概念図である。
【符号の説明】
1  振動架台
2  支持ばね
3,3′  支持体
4,4′  軸受ローラ
5  被試験体(非対称クランクシャフト)
6,6′  振動検出器
8  駆動モータ
9  同期モータ
10  補償回転軸
11  補償錘
13  投光器
14  受光器
18(13,14)  光センサ
51  クランクピン

Claims (6)

  1. 被試験体の不釣合い測定時に、不釣合いに応じて振動し得るように設けられた振動架台と、
    振動架台に備えられ、不釣合いを測定すべき被試験体を回転させるための回転軸を有する被試験体駆動装置と、
    振動架台に備えられ、被試験体の回転軸心と同一線上または平行な線上に存在する回転軸、およびその回転軸に備えられた補償ウェイトを有し、回転することによって、被試験体の有する所定の不釣合いにより被試験体の回転時に振動架台に生じる振動を打ち消すための振動を生じる補償回転軸と、
    振動架台に備えられ、被試験体駆動装置の回転軸とは機械的に分離されているが、被試験体の回転と補償回転軸の回転とが同期するように、補償回転軸を回転させるための補償回転軸駆動手段と、
    を含むことを特徴とする動釣合い試験機。
  2. 前記被試験体駆動装置は、種類または形状の異なる複数の被試験体を不釣合い測定のために回転させることができ、
    前記補償回転軸は、不釣合いを測定する被試験体の種類または形状に対応した複数の補償回転軸を有し、
    前記補償回転軸駆動手段は、複数の補償回転軸の中の不釣合い測定される被試験体に対応した補償回転軸を選択的に回転させることを特徴とする、請求項1記載の動釣合い試験機。
  3. 前記補償回転軸駆動手段は、補償回転軸毎にそれぞれ別個の駆動手段を有することを特徴とする、請求項2記載の動釣合い試験機。
  4. 被試験体が被試験体駆動装置により回転される時に、被試験体の予め定める箇所が1回転する毎に基準信号を出力する手段を有し、
    前記補償回転軸駆動手段は、前記基準信号に同期して補償回転軸を回転させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の動釣合い試験機。
  5. 前記被試験体はクランクシャフトであり、前記基準信号出力手段は、クランクシャフトに含まれるクランクピンの回転軌跡と交差するセンサ光を出力する光センサを有し、センサ光が回転するクランクピンにより遮断されることに基づいて基準信号を出力することを特徴とする、請求項4記載の動釣合い試験機。
  6. 基準信号出力手段は、前記クランクピンによりセンサ光が遮断される期間の中央を基準信号として出力することを特徴とする、請求項5記載の動釣合い試験機。
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