JP6229240B2 - 不釣合い測定装置 - Google Patents

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この発明は、回転体を有する被試験体の不釣合いを測定する不釣合い測定装置に関するものである。
不釣合い測定装置は、被試験体におけるロータ等の回転体を回転させたときにおける振動を測定することによって、被試験体での任意の位置の修正面における不釣合いを測定する装置である。不釣合いを測定する場合には、修正面における影響係数というものを予め求めておいて、実際に測定した振動のデータに影響係数を乗じることによって、当該修正面における不釣合いが測定される。つまり、影響係数は、一種の較正係数である。
従来では、被試験体とは別に、キャリブレーション用の回転体を準備して、この回転体に、既知の不釣合いを有するおもりを取り付けて回転させる予備運転を行うといった手作業によって、影響係数を求めていた。これでは、キャリブレーション用の回転体が被試験体の種類毎に必要となるし、キャリブレーション用の回転体を回転させる予備運転に長時間を要するので、影響係数を求めるために手間がかかっていた。
そこで、下記特許文献1では、被試験体を支持する軸受架台に、既知の不釣合い部を回転させて遠心力を発生する遠心力発生装置が備えられ、遠心力発生装置により発生された遠心力に基づく軸受架台の振動に基づいて、軸受架台における影響係数を算出する釣合い試験機が提案されている。この釣合い試験機では、遠心力発生装置が発生させた遠心力が従来のおもりの役割を果たすので、キャリブレーション用の回転体を準備して実際に回転させなくても、遠心力発生装置が発生させた遠心力に起因した軸受架台の振動により、影響係数を自動的に算出することができる。
特許第3943410号公報
特許文献1の釣合い試験機では、軸受架台に遠心力発生装置が備えられるのだが、釣合い試験機がたとえば小型ロータ用の小規模のものである場合、軸受架台が小さいために、遠心力発生装置を軸受架台に取り付けられない虞がある。
また、特許文献1の釣合い試験機では、軸受架台によって被試験体を支持することが前提である。そして、この釣合い試験機では、軸受架台における影響係数から、軸受架台と接する位置における被試験体の不釣合いを算出した後に、被試験体において実際に不釣合いが修正される位置である修正面と軸受架台との寸法関係から、先ほど算出した不釣合いを当該修正面における不釣合いに換算する。つまり、特許文献1の釣合い試験機では、被試験体の任意の修正面における影響係数を直接求めることができない。
このような釣合い試験機では、被試験体の回転体が、軸受架台ではなく、被試験体に内蔵された軸受で支持されている場合には、被試験体を分解して軸受と軸受架台との位置関係を求めてから、この位置関係に基づいて、軸受架台における影響係数を軸受における影響係数に変換し、所望の修正面における不釣合いを算出しなければならない。
この発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、不釣合い測定装置の規模に関わらず、被試験体の任意の修正面における不釣合い測定を行うための手間を低減することができる不釣合い測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、固定されたベース(4)と、前記ベースから延び出た弾性体(5)と、回転体(2)を含む被試験体(3)がセットされ、前記弾性体によって振動可能に支持された振動枠(6)と、前記振動枠に生じた振動を検出するための振動検出器(7)と、前記振動枠に取り付けられ、前記被試験体の不釣合いを測定するときの前記回転体の回転数に相当する周波数で、既知の不釣合いによる振動と等価な振動を前記振動枠および前記被試験体に発生させるための加振装置(9)と、前記回転体が静止した状態で前記加振装置を動作させたときに前記振動検出器が検出した振動、前記被試験体において不釣合いが修正される位置である修正面(P1,P2)と前記加振装置との位置関係、および前記既知の不釣合いに基づいて、前記修正面における前記被試験体の不釣合いを求める際に用いられる前記修正面での影響係数を算出する影響係数算出手段(15)と、前記加振装置の動作が停止した状態で前記回転体を回転させたときに前記振動検出器が検出した振動のデータと、前記影響係数とに基づいて、前記修正面における前記被試験体の不釣合いを測定する不釣合い測定手段(15)と、を含むことを特徴とする、不釣合い測定装置(1)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、不釣合い測定装置では、ベースから延び出た弾性体によって振動可能に支持された振動枠に、回転体を含む被試験体がセットされる。被試験体は、回転体そのものであって、振動枠に備え付けられた軸受架台に支持されることで振動枠に間接的にセットされてもよいし、回転体を支持する軸受を内蔵した被試験体が振動枠に直接セットされてもよい。振動枠に生じた振動は、振動検出器によって検出される。
振動枠には、影響係数を算出するために動作される加振装置が取り付けられている。つまり、加振装置は、前述した軸受架台ではなく、ある程度大きな振動枠に取り付けられるので、不釣合い測定装置は、その規模に関わらず、振動枠内の任意の位置において加振装置を必ず備えることができる。
不釣合い測定装置では、回転体が静止した状態で加振装置を動作させたときに振動検出器が検出した振動、被試験体において不釣合いが修正される位置である修正面と加振装置との位置関係、および加振装置が発生させる既知の不釣合いに基づいて、修正面における被試験体の不釣合いを求める際に用いられる修正面での影響係数が算出される。つまり、軸受架台といった基準の位置での影響係数を算出してこの算出結果を換算する等の手間をかけずに、先程の振動、位置関係および既知の不釣合いのデータから、被試験体の任意の修正面における影響係数を直接求めることができる。このことは、被試験体が回転体を支持する軸受を内蔵している場合であっても同様であり、被試験体を分解する等によって当該軸受の位置を調べなくても、被試験体の任意の修正面における影響係数を直接求めることができる。
そして、不釣合い測定装置では、算出された修正面における影響係数と、加振装置の動作が停止した状態で回転体を回転させたときに振動検出器が検出した振動のデータとに基づいて、当該修正面における被試験体の不釣合いが測定される。
以上により、不釣合い測定装置の規模に関わらず、被試験体の任意の修正面における不釣合い測定を行うための手間を低減することができる。
さらに、請求項記載の発明において、前記加振装置は、前記既知の不釣合いを有する回転部材(18)と、前記回転部材を、前記被試験体の不釣合いを測定するときの前記回転体の回転数で回転させる駆動装置(17)と、前記影響係数を算出するための前記振動検出器の振動検出タイミングを示す基準信号を発生する基準信号発生装置(19)と、を含む。
この構成によれば、加振装置は、回転部材を回転させることによって機械的に振動を振動枠および被試験体に発生させてもよい。この場合、基準信号発生装置が、影響係数を算出するための振動検出器の振動検出タイミングを示す基準信号を発生するので、この基準信号に応じて振動検出器が正確なタイミングで振動検出を行なえば、影響係数を精度よく算出することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る不釣合い測定装置1の模式的な正面図である。 図2は、不釣合い測定装置1の模式的な側面図である。 図3は、不釣合い測定装置1に含まれる加振装置9の模式図である。 図4(a)は、変形例に係る加振装置9の模式図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A矢視断面図である。 図5は、変形例に係る不釣合い測定装置1の模式的な正面図である。 図6は、変形例に係る不釣合い測定装置1の模式的な側面図である。
以下では、この発明の実施形態について詳細に説明をする。
図1は、この発明の一実施形態に係る不釣合い測定装置1の模式的な正面図である。図2は、不釣合い測定装置1の模式的な側面図である。
図1を参照して、この不釣合い測定装置1は、ロータ等の回転体2を含む被試験体3の不釣合い(動不釣合い)を測定する装置であり、バランシングマシンとも呼ばれる。不釣合い測定装置1として、いわゆるソフトタイプやセミハードタイプのバランシングマシンを想定している。ソフトタイプのバランシングマシンの場合、バランシングマシンの固有振動数が不釣合い測定中の回転体2の測定回転数より小さい。セミハードタイプのバランシングマシンの場合、バランシングマシンの固有振動数が不釣合い測定中の回転体2の測定回転数より若干大きい。
被試験体3は、図1に示すように回転体2そのものであってもよいし、回転体2と、回転体2を支持する軸受(図示せず)と、回転体2を回転駆動させるモータ等の回転駆動装置(図示せず)と、前記軸受および回転駆動装置を内蔵するケース(図示せず)とを備えたアセンブリであってもよい(後述する図5参照)。なお、ここでの回転体2は、いわゆる剛性ロータを想定している。
図1では、回転体2の回転中心をなす回転軸2Aの延びる方向(軸方向)が、図1の左右方向Xに沿っている。
不釣合い測定装置1は、ベース4と、弾性体5と、振動枠6と、振動検出器7と、センサ8と、加振装置9と、影響係数算出手段および不釣合い測定手段としての制御装置10とを主に含んでいる。
ベース4は、水平方向に沿った平板状であって、床面に固定されている。弾性体5は、ベース4の上面から上方へ延び出た板ばねまたは棒ばねであって、水平方向に間隔を隔てて複数(ここでは4つ)設けられる。
振動枠6は、水平方向に沿った平板状であって、ベース4の真上に配置され、各弾性体5の上端部に連結されている。そのため、各弾性体5は、振動枠6とベース4との間に架設されている。これにより、振動枠6は、弾性体5によって、水平方向に振動可能に支持されている。
振動枠6の上面には、上方に延びる2つの軸受架台11が、左右方向Xに間隔を隔てて備え付けられている。軸受架台11は、軸受け部とも呼ばれ、上下に長手の板状である。各軸受架台11の上端面には、下方へ凹状に湾曲する受け部11Aが形成されていて、各軸受架台11の受け部11Aに対して、被試験体3の回転体2の軸方向における両側の端部2Bが1つずつ上から嵌め込まれている(図2参照)。これにより、被試験体3は、軸受架台11を介して振動枠6に上から間接的にセットされており、各軸受架台11によって回転自在に支持されている。
なお、回転体2の端部2Bを各軸受架台11の受け部11Aに嵌め込むことに代え、各軸受架台11の上端部に回転自在に設けた一対のローラ(図示せず)に上から跨るように回転体2の端部2Bを載せることで、各軸受架台11によって被試験体3を回転自在に支持してもよい。
不釣合い測定装置1は、たとえば電動の駆動モータ12を備えている。説明の便宜上、駆動モータ12は、振動枠6に設けられているが、ベース4に設けられてもよく、要は、不釣合い測定の精度に影響を与えないように配置されていればよい。駆動モータ12の駆動力が駆動ベルト等の動力伝達部材を介して回転体2に伝達されることによって、回転体2が回転する。回転体2に不釣合いがあれば、振動枠6が回転体2を伴って振動する。
なお、駆動モータ12は、不釣合い測定装置1とは別に設けられてもよい。その場合、駆動モータ12の駆動力が、駆動ベルト等を介して不釣合い測定装置1の外部から回転体2に伝達される。
振動検出器7は、振動枠6の振動を検出する振動ピックアップである。振動検出器7は、ベース4に固定されて上方へ延びた左右一対の固定部材13の上端部に1つずつ取り付けられている。2つの振動検出器7のうち、左側のものを振動検出器7Aとし、右側のものを振動検出器7Bとする。一例として、振動検出器7Aは、左側の軸受架台11よりも右側に位置し、振動検出器7Bは、右側の軸受架台11よりも左側に位置している。
図2を参照して、各振動検出器7には、振動枠6の正面側の端面である被検出部6Aへ向けて水平に延びる振動伝達棒14の一端(図2における左端)がつながっている。振動伝達棒14の他端(図2における右端)は、振動枠6の被検出部6Aに当接している。
振動枠6に生じた振動は、振動伝達棒14を介して各振動検出器7に伝達され、各振動検出器7によって検出される。
センサ8は、図1に示すように、ベース4の上面において左側の軸受架台11よりも左側から上方へ延び出た支持アーム15の上端部に取り付けられていて、回転体2の軸方向における端面(図1では左端面)に対して間隔を隔てて対向している。たとえば、回転体2の端面の周上1箇所には、印が設けられていて、センサ8は、この印を検知することによって回転体2の回転角度や回転数を検知する。センサ8として公知のものを採用できる。
加振装置9は、被試験体3の不釣合いを測定するときの回転体2の回転数に相当する周波数で、既知の不釣合いによる振動と等価な振動を振動枠6および被試験体3に発生させるためのものである。
加振装置9の数は、任意に設定できるが、この実施形態では2つ設けられる。2つの加振装置9は、左右方向Xに間隔を隔てて配置され、振動枠6に対して、たとえば下方から取り付けられる。2つの加振装置9のうち、左側のものを加振装置9Aとし、右側のものを加振装置9Bとする。この実施形態では、加振装置9Aは、左側の軸受架台11および振動検出器7Aよりも左側に位置し、加振装置9Bは、右側の軸受架台11および振動検出器7Bよりも右側に位置している。
このように、加振装置9は、前述した軸受架台11ではなく、ある程度大きな振動枠6に取り付けられるので、不釣合い測定装置1は、その規模に関わらず、振動枠6内の任意の位置において加振装置9を必ず備えることができる。そのため、不釣合い測定装置1は、小さな軸受部を持つ小型ロータ用バランシングマシンにも適用でき、その場合においても、加振装置9を周囲の部品と干渉しないように振動枠6に配置できる。なお、各加振装置9が振動枠6に取り付けられた後の状態で、振動枠6における各加振装置9の位置が自在に調整できてもよい。
図3は、不釣合い測定装置1に含まれる加振装置9の模式図である。
図3を参照して、加振装置9は、振動枠6に固定される取付け台16と、駆動装置17と、回転部材18と、基準信号発生装置19とを含んでいる。
取付け台16は、平板状であって、取付け台16に駆動装置17および基準信号発生装置19が取り付けられている。駆動装置17として、サーボモータを用いることができ、そのモータ軸17Aに、円盤状の回転部材18の円中心部分が取り付けられている。回転部材18において円中心部分から離れた部分の周上1箇所には、既知の質量のおもり20が取り付けられている。そのため、回転部材18は、既知の不釣合いを有しており、加振装置9は、当該既知の不釣合いを発生させることができる状態で振動枠6に取り付けられている。
基準信号発生装置19として、たとえば近接スイッチを用いることができる。基準信号発生装置19は、おもり20を検知することによって回転部材18の回転角度や回転数を検知する。また、基準信号発生装置19は、おもり20の角度位置を検出して、回転部材18が1回転する度に基準信号を1つ発生する。
図1に戻り、制御装置10は、CPU、A/D変換部、アンプ、メモリー、表示部等によって構成されている。制御装置10には、前述した振動検出器7、センサ8および加振装置9のそれぞれが電気的に接続されている。そのため、振動検出器7やセンサ8の検出結果は、制御装置10に入力される。また、制御装置10は、前述した駆動モータ12や各加振装置9の駆動装置17(図3参照)の駆動を制御する。また、各加振装置9の基準信号発生装置19(図3参照)が発生した基準信号は、制御装置10に入力される。
次に、不釣合い測定装置1による被試験体3の不釣合い測定について説明する。実際に不釣合いを測定するときの被試験体3の回転体2の回転数(測定回転数という)と、不釣合い測定後の被試験体3において穴開け加工等によって不釣合いが修正される位置である修正面とは、不釣合い測定に先立って事前に決められている。この実施形態では、修正面は、回転体2の軸方向(左右方向X)に離れて2つ設定されていて、これら2つの修正面のうち、図1における左側のものを修正面P1といい、図1における右側のものを修正面P2という。
また、被試験体3の実際の不釣合い測定に先立って、不釣合い測定装置1では、修正面P1および修正面P2での影響係数が算出される。影響係数は、修正面P1および修正面P2における被試験体3の不釣合いを求める際に用いられる較正係数である。
影響係数を算出するために、まず、図1に示すように被試験体3が振動枠6に予めセットされ、被試験体3の回転体2が静止した状態で、制御装置10は、加振装置9Aの駆動装置17と加振装置9Bの駆動装置17とを交替で片方ずつ駆動する。つまり、制御装置10は、加振装置9Aおよび加振装置9Bの一方だけを動作させてから、残りの他方だけを動作させる。これによって、加振装置9Aおよび9Bの駆動装置17は、交替で、回転部材18を測定回転数で回転させる。そのため、加振装置9Aおよび9Bは、回転部材18の回転によって、測定回転数に相当する周波数の振動(不釣合い振動)を振動枠6および被試験体3に発生させる。つまり、振動枠6および被試験体3が各加振装置9によって加振される。この不釣合い振動は、前述した既知の不釣合いによる振動と等価な振動である。
以下では、加振装置9Aが発生させた振動が振動枠6に作用する位置を作用面P0といい、加振装置9Bが発生させた振動が振動枠6に作用する位置を作用面P3という。左右方向Xにおいて、作用面P0と作用面P3との間に被試験体3の修正面P1およびP2が存在する。左右方向Xにおける作用面P0と修正面P1との間の直線距離を距離Aといい、左右方向Xにおける修正面P1と修正面P2との間の直線距離を距離Bといい、左右方向Xにおける修正面P2と作用面P3との間の直線距離を距離Cという。
一方の加振装置9だけが振動を発生させた状態で、当該加振装置9の基準信号発生装置19が発生した基準信号が制御装置10に入力されると、制御装置10は、各振動検出器7によって、作用面P0およびP3のそれぞれにおける振動を検出し、検出した振動のデータを自身のメモリーに記憶する。このように、基準信号発生装置19は、影響係数を算出するための振動検出器7の振動検出タイミングを示す基準信号を発生して制御装置10に出力する。この基準信号に応じて振動検出器7が正確なタイミングで振動検出を行なえば、影響係数を精度よく算出することができる。
当該一方の加振装置9の動作が停止した後、当該一方の加振装置9の場合と同様に、他方の加振装置9だけが振動を発生させた状態で、基準信号が制御装置10に入力されると、制御装置10は、各振動検出器7によって、作用面P0およびP3のそれぞれにおける振動を検出し、検出した振動のデータを自身のメモリーに記憶する。
次いで、制御装置10は、作用面P0およびP3での振動と、修正面P1およびP2ならび作用面P0およびP3の位置関係(前述した距離A〜C)と、各加振装置9が発生させる既知の不釣合いとに基づいて、以下の手順で影響係数を求める。
影響係数を求めるにあたっては、力学の法則を用いて、作用面P0の加振装置9Aが有する(発生させる)既知の不釣合いU1を、修正面P1での不釣合いU11と修正面P2での不釣合いU12とに変換する。ちなみに、不釣合い、振動のデータおよび影響係数は、以下に示すように、すべてベクトルで示される。図1の場合には、不釣合いU11およびU12は、以下の式(1)および式(2)で求められる。
U11=U1・(1+A/B) …式(1)
U12=−U1・A/B …式(2)
不釣合いU1の場合と同様に、力学の法則を用いて、作用面P3の加振装置9Bが有する(発生させる)既知の不釣合いU2を、修正面P1での不釣合いU21と修正面P2での不釣合いU22とに変換する。図1の場合には、不釣合いU21およびU22は、以下の式(3)および式(4)で求められる。
U21=−U2・C/B …式(3)
U22=U2・(1+C/B) …式(4)
また、加振装置9Aだけを動作させたときに発生した振動のデータ(各振動検出器7による測定値)が、振動検出器7Aおよび7Bで、それぞれB11、B12であったとし、加振装置9Bだけを動作させたときに発生した振動のデータが、振動検出器7Aおよび7Bで、それぞれB21、B22であったとする。
これから算出したい未知の影響係数のマトリックス[αij]は、以下の式(5)で表される。
Figure 0006229240
前述したU11、U12、U21、U22、B11、B12、B21、B22および式(5)から、以下の式(6)および(7)が成立する。
Figure 0006229240
以上の式(3)、(4)、(6)および(7)を解くことによって、修正面P1および修正面P2における影響係数のマトリックス[αij]の要素を、以下の式(8)および(9)で求めることができる。
Figure 0006229240
以上のように、制御装置10は、回転体2が静止した状態で各加振装置9を交替で動作させたときに振動検出器7が検出した振動、修正面P1およびP2と各加振装置9(作用面P0およびP3)との位置関係(修正面P1とP2との位置関係も含む)、および各加振装置9が有する(発生させる)既知の不釣合いU1およびU2に基づいて、修正面P1およびP2での影響係数を算出する。
この場合、従来のように影響係数を求めるためにキャリブレーション用の回転体を準備して予備運転を行う作業に相当するものを自動で行えることから、作業時間の大幅な短縮を図れるとともに、キャリブレーション用の回転体を被試験体3の種類毎に準備せずに済む。
さらに、軸受架台11等といった基準の位置での影響係数を算出してこの算出結果を換算する等の手間をかけずに、先程の振動、位置関係および既知の不釣合いのデータから、被試験体3の任意の修正面における影響係数を直接求めることができる。
そして、影響係数が求められた後に、制御装置10は、今度は各加振装置9の動作を停止した状態で、被試験体3の回転体2を回転させ、実際の不釣合い測定を行う。このとき、回転体2によって振動枠6に生じて振動検出器7によって検出された振動のデータは、振動検出器7Aおよび7BのそれぞれでX1、X2であるとする。この場合、修正面P1で修正すべき不釣合いU1と、修正面P2で修正すべき不釣合いU2とは、式(8)および(9)と以下の式(10)とで求められる。
Figure 0006229240
以上のように、制御装置10は、加振装置9Aおよび9Bの動作を制御して影響係数を算出する。その後、制御装置10は、加振装置9の動作が停止した状態で被試験体3の回転体2を測定回転数で回転させて、そのときに振動検出器7が検出した振動のデータと、影響係数とに基づいて(振動のデータに影響係数を乗じて)、自動でキャリブレーションを完了させて、修正面P1およびP2における被試験体3の不釣合いU1およびU2を測定する。
以上の構成によれば、不釣合い測定装置1の規模に関わらず、被試験体3の任意の修正面における不釣合い測定を行うための手間を低減することができる。特に、不釣合い測定装置1が、ハードタイプに比べて影響係数が変わりやすいソフトタイプやセミハードタイプのバランシングマシンである場合に、不釣合い測定を行うための手間を低減できるメリットは大きい。
次に、加振装置9の変形例について説明する。加振装置9には、以上に説明したようにおもり20が付いた回転部材18を回転させて機械的に振動を発生させる方式の他に、振動検出器7における振動ピックアップの構成を利用した永久磁石方式が、変形例として存在する。振動検出器7が振動を電気信号に変換するのに対し、永久磁石方式の加振装置9は、電気信号を変換して振動を発生させる。
図4(a)は、変形例に係る加振装置9の模式図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A矢視断面図である。
図4を参照して、変形例に係る加振装置9は、取付け板25と、ケーシング26と、永久磁石27と、可動コイル28と、弾性構造29と、伝達部材30と、電気信号発生器31とを含んでいる。
取付け板25は、平板状である。ケーシング26は、間隔を隔てて対向配置される一対のカバー26Aおよび26Bを含んでいる。図4(b)では、左側のカバー26Aが取付け板25に固定されている。
永久磁石27は、円筒状である。永久磁石27には、その円中心を永久磁石27の軸方向に貫通する貫通孔27Aと、当該軸方向における一端面から環状に窪む環状溝27Bとが形成されている。永久磁石27は、一対のカバー26Aおよび26Bによって挟持されることによって、ケーシング26に保持されている。
可動コイル28は、全体として環状をなしており、環状溝27Bに遊び(ギャップ)を持って嵌め込まれることによって、永久磁石27に非接触で巻かれている。可動コイル28において環状溝27Bからはみ出した部分は、永久磁石27の円中心側でまとまっていて、可動コイル28の軸芯28Aを構成している。
弾性構造29は、一対のばね29Aおよび29Bを含んでいる。ばね29Aは、カバー26Aおよび永久磁石27によって挟持されている。ばね29Bは、カバー26Bおよび永久磁石27によって挟持された状態で、可動コイル28の軸芯28Aに連結され、可動コイル28全体を振動可能に支持している。
伝達部材30は、棒状である。伝達部材30の基端部30Aは、可動コイル28の軸芯28Aに連結されている。伝達部材30は、永久磁石27の貫通孔27Aに対して遊びを持って挿通されている。伝達部材30の先端部30Bは、カバー26Aおよび取付け板25を貫通して、取付け板25から突出している。伝達部材30は、ばね29Aによって弾性支持されている。また、伝達部材30の基端部30Aが連結された可動コイル28は、ばね29Bによって振動可能に支持されている。そのため、伝達部材30は、可動コイル28とともに振動可能である。変形例に係る加振装置9は、伝達部材30の先端部30Bが振動枠6に接触するように、振動枠6に取り付けられる。
電気信号発生器31は、可動コイル28に対して電気的に接続されている。電気信号発生器31は、前述した測定回転数に相当する(測定回転数と等しい)周波数の電気信号を発生して可動コイル28に供給すると同時に、この測定回転数と等しい周波数の不釣合い測定用基準信号(前述した基準信号発生装置19が発生する基準信号に相当する)を発生する。この電気信号は、測定回転数に一致する周期の例えばsin信号またはcos信号である。測定回転数に相当する周波数の電気信号が供給された可動コイル28は、永久磁石27との間で成立するフレミングの法則による作用によって、伝達部材30を伴って、当該周波数で振動する。可動コイル28の振動は、伝達部材30によって振動枠6に伝達される。
ここで、フレミングの法則の作用によって可動コイル28に生じる力(作用力)の振幅F(N)が既知であれば、測定回転数をω(rad/s)とすると、前述した作用面P0またはP3における等価不釣合いU(kgm)は、以下の式(11)を変形した式(12)によって求められる。等価不釣合いUは、前述した既知の不釣合いU1およびU2に相当する。
F=U・ω …式(11)
U=F/ω …式(12)
図1の不釣合い測定装置1では、このような永久磁石方式の加振装置9の取付け板25を、ベース4から伸ばした支柱32(後述する図5および図6参照)に固定して、伝達部材30を介して振動枠6に接続すればよい。この場合に加振装置9を動作させると、加振装置9において振動する部分(可動コイル28等)だけが伝達部材30を介して振動枠6に固定されるので、振動枠6を大幅に軽量化できる。その結果、振動枠6において被試験体3の不釣合いに起因する振動を拡大させることができるので、不釣合い測定精度を向上させることができる。
図5は、変形例に係る不釣合い測定装置1の模式的な正面図である。図6は、変形例に係る不釣合い測定装置1の模式的な側面図である。
図5および図6に示す変形例に係る不釣合い測定装置1において、図1および図2で示した不釣合い測定装置1で説明した部材と同様の部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図5を参照して、変形例に係る不釣合い測定装置1では、振動枠6に軸受架台11(図1参照)が設けられておらず、被試験体3は、振動枠6に直接セットされ、ボルト等で固定される。
この場合の被試験体3は、回転体2の他にケース3Aを有していて、回転体2を回転させるモータ等の回転駆動装置(図示せず)や回転体2を支持する軸受(図示せず)等がケース3A内に一体的に組込まれている。よって、この被試験体3の場合、分解してケース3Aを外さないと内部の軸受の位置を知ることができない。
被試験体3における前述した修正面P1およびP2には、回転体2に固定された円盤状の部品33が1つずつ配置されており、これらの部品33は、回転体2と同期回転する。回転体2は、ケース3Aの内部に組み込まれた回転駆動装置によって、前述した測定回転数で回転駆動される。振動枠6の外には、前述した制御装置10が配置されており、制御装置10は、電気信号を被試験体3の回転駆動装置に送信することによって、被試験体3における回転体2の回転制御を行う。
また、変形例の不釣合い測定装置1では、一例として永久磁石方式の加振装置9が用いられており、加振装置9の伝達部材30の先端部30Bは、図6に示すように、振動枠6の一部として振動枠6から下方に延び出た被接触部34に接触している。
変形例のように、被試験体3が回転体2を支持する軸受を内蔵している場合であっても、被試験体3を分解する等によって当該軸受の位置を調べなくても、前述した手順により、被試験体3の任意の修正面P1およびP2における影響係数を直接求めることができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した実施形態では、作用面P0およびP3は、修正面P1およびP2から外れた位置に設定されているが、作用面と修正面とは互いに一致するように設定されてもよい。つまり、前述した左右方向Xにおいて修正面と一致する位置に加振装置9を配置してもよい。そうすれば、前述したように作用面P0での既知の不釣合いU1を不釣合いU11およびU12に変換したり作用面P3での既知の不釣合いU2を不釣合いU21およびU22に変換したりするような手間をかけることなく、より直接的に修正面での影響係数を算出することができる。
また、前述した実施形態では、加振装置9を2つ設け、修正面P1およびP2という2面の修正面において被試験体3の不釣合い測定を行っているが、加振装置9および修正面の数は任意に設定できる。加振装置9および修正面が1つの場合には、加振装置9を2つ設ける場合において影響係数を求めるために合計で2回実施した振動枠6の加振が、1回で済む。
1 不釣合い測定装置
2 回転体
3 被試験体
4 ベース
5 弾性体
6 振動枠
7 振動検出器
9 加振装置
10 制御装置
17 駆動装置
18 回転部材
19 基準信号発生装置
27 永久磁石
28 可動コイル
29 弾性構造
30 伝達部材
31 電気信号発生器
P1 修正面
P2 修正面

Claims (1)

  1. 固定されたベースと、
    前記ベースから延び出た弾性体と、
    回転体を含む被試験体がセットされ、前記弾性体によって振動可能に支持された振動枠と、
    前記振動枠に生じた振動を検出するための振動検出器と、
    前記振動枠に取り付けられ、前記被試験体の不釣合いを測定するときの前記回転体の回転数に相当する周波数で、既知の不釣合いによる振動と等価な振動を前記振動枠および前記被試験体に発生させるための加振装置と、
    前記回転体が静止した状態で前記加振装置を動作させたときに前記振動検出器が検出した振動、前記被試験体において不釣合いが修正される位置である修正面と前記加振装置との位置関係、および前記既知の不釣合いに基づいて、前記修正面における前記被試験体の不釣合いを求める際に用いられる前記修正面での影響係数を算出する影響係数算出手段と、
    前記加振装置の動作が停止した状態で前記回転体を回転させたときに前記振動検出器が検出した振動のデータと、前記影響係数とに基づいて、前記修正面における前記被試験体の不釣合いを測定する不釣合い測定手段と、
    を含み、
    前記加振装置は、
    前記既知の不釣合いを有する回転部材と、
    前記回転部材を、前記被試験体の不釣合いを測定するときの前記回転体の回転数で回転させる駆動装置と、
    前記影響係数を算出するための前記振動検出器の振動検出タイミングを示す基準信号を発生する基準信号発生装置と、
    を含むことを特徴とする、不釣合い測定装置。
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