JP4749878B2 - 動釣合い試験機 - Google Patents
動釣合い試験機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4749878B2 JP4749878B2 JP2006029171A JP2006029171A JP4749878B2 JP 4749878 B2 JP4749878 B2 JP 4749878B2 JP 2006029171 A JP2006029171 A JP 2006029171A JP 2006029171 A JP2006029171 A JP 2006029171A JP 4749878 B2 JP4749878 B2 JP 4749878B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- testing machine
- transmission mechanism
- vibration frame
- dynamic balance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
特許文献1、2および3には、1対のローラをそれぞれに備える複数の軸受架台を有する動釣合い試験機において、ローラを備える軸受架台の、被試験体の回転軸方向における間隔を調節可能にし、長さの異なる被試験体の不釣合いを測定できるものが提案されている。
特許文献2に記載の動釣合い試験機においては、1対のローラをそれぞれに備える複数の軸受架台を1つの振動枠で支持しているので、被試験体の不釣合いの測定精度に振動枠および弾性体の個体差が影響する虞が解消される。しかしながら、被試験体の回転軸方向に対向するローラ同士が同一のスプライン軸で連結されている。そのため、被試験体が、対向するローラ間において径方向へ所定以上に突出した部分(たとえば、クランクシャフトにおけるクランクピン)を有している場合には、その突出部分がスプライン軸に干渉し、このような被試験体の不釣合いを測定することができない。
また、この発明は、正確な不釣合い計測ができる動釣合い試験機を提供することを別の目的とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の動釣合い試験機において、前記第1伝達機構は、少なくとも4つのタイミングプーリと1つのタイミングベルトとを備えており、前記駆動源の駆動力によって前記回転軸および前記ローラを同時に回転駆動させることを特徴とする動釣合い試験機である。
請求項2記載の発明によれば、駆動源が軸受架台に固定されているので、駆動源とローラとの間隔を相対的に短くすることができ、第1伝達機構を簡単に構成することができる。また、駆動源が軸受架台と共に回転軸方向に移動可能であるので、軸受架台を移動した場合の不釣合い測定の精度において、駆動源の配置位置を起因とする誤差を減少することができる。
請求項3記載の発明によれば、第1伝達機構では、1対のローラと回転軸と駆動源とに対応する4つのタイミングプーリを1つのタイミングベルトで連結している。そのため、必要最小限のタイミングプーリおよびタイミングベルト、すなわち簡単な構成で、駆動源の駆動力を伝達して回転軸およびローラを同時に回転駆動させることができる。
請求項4記載の発明によれば、2以上の複数の軸受架台は、軸受架台間隔調整用の長手部材で連結されている。長手部材を回転させると、ねじ結合された少なくとも1つの軸受架台を長手部材との連結位置が変化し、複数の軸受架台の間隔が変わる。
その結果、簡単な構成でローラ間隔を変えることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る動釣合い試験機1の正面図であり、図2は、図1のA−A矢視図、図3は、図1のB−B矢視図である。図1〜3においては、説明上必要がある部分は部分的に切欠いて内部構造が示されていると共に、発明の構成とは直接関係のない部分(たとえば取付ボルトその他のもの)は省略されている。
ベッド2上には、弾性体としての4本の棒スプリング3a、3b、3cおよび3dが立設されており、その4本の棒スプリング3a〜3dによって舟型の振動枠4が振動可能に保持されている。なお、振動枠4を保持するスプリングは、棒状に限らず、板状でもよい。
これらの2つの軸受架台5および6は、図中矢印Xで示すように、振動枠4に対して左右に移動可能にされている。2つの軸受架台5および6には、それぞれ、1対のローラ7aおよび7bならびに8aおよび8bが備えられている。詳しくは、ローラ7aと7bとは、図2に示すように、前後方向に間隔を隔てて配置されており、ローラ8aと8bとは、図3に示すように、前後方向に間隔を隔てて配置されている。そして、ローラ7aと8aとは、図1に示すように、左右方向に間隔を隔てて対向配置されており、ローラ7bと8bとは、左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。
1対のローラ7aおよび7bの右端部には、それぞれ、タイミングプーリ13aおよび13bが一体的に備えられている。また、1対のローラ8aおよび8bの左端部には、それぞれ、タイミングプーリ14aおよび14bが一体的に備えられている。
スプライン軸12には、その軸方向両端部、詳しくは、軸受架台5および6とスプライン軸12の軸方向両端縁との間において、軸受架台5側には、タイミングプーリ16が、軸受架台6側には、タイミングプーリ17が、それぞれ、スプライン軸12を外嵌するように配置されている。タイミングプーリ16および17には、スプライン15に対応するボスが形成されており、各ボスとスプライン15とが噛合することにより、タイミングプーリ16および17は、スプライン軸12の回転に伴って回転可能であり、また、スプライン15に沿って、スプライン軸12の軸(左右)方向に移動可能である。
なお、この実施例では、スプライン15によって、タイミングプーリ16および17を、スプライン軸12に共回りさせ、また、スプライン軸12の軸方向に移動させているが、これに代え、スプライン軸12と同等の機能を有するキー溝が形成された溝付き軸を用いてもよい。また、軸方向での所定の長さの範囲における軸断面が非円形の嵌合軸部が形成された軸を用いてもよい。
そして、軸受架台5において、タイミングプーリ19、13a、13bおよび16には、タイミングベルト20が掛け回されている。詳しくは、図2に示すように、タイミングベルト20は、タイミングプーリ16および19の下半分と、タイミングプーリ13aおよび13bの上半分とに接触して、右側面視において略V字をなすように、掛け回されている。ここで、タイミングプーリ13a、13b、16、19およびタイミングベルト20が第1伝達機構として機能する。
そして、軸受架台6において、タイミングプーリ21、14a、14bおよび17には、タイミングベルト22が掛け回されている。詳しくは、図3に示すように、タイミングベルト22は、タイミングプーリ17および21の下半分と、タイミングプーリ14aおよび14bの上半分とに接触して、左側面視において略V字をなすように、掛け回されている。ここで、タイミングプーリ14a、14b、17、21およびタイミングベルト22が第2伝達機構として機能する。
そして、これら軸受架台5および6は、送りねじ軸26で連結されており、移動用モータ29によって送りねじ軸26を或る方向へ回転させることにより、軸受架台5および6と送りねじ軸26との連結位置が変化し、振動枠4上を互いに近づく方向または遠ざかる方向へ移動可能である。そのため、被試験体11の長さに合わせて、軸受架台5と6との左右方向の間隔、すなわちローラ7aと8aとの間隔およびローラ7bと8bとの間隔を調整できる。
また、駆動用モータ18が軸受架台5に固定されるので、駆動用モータ18とローラ7aおよび7bとの間隔を相対的に短くすることができ、これにより第1伝達機構を簡易に構成することができる。また、駆動用モータ18が軸受架台5と共にスプライン軸12の軸(左右)方向に移動可能であるので、軸受架台5を移動した場合の不釣合い測定の精度において、駆動用モータ18の配置位置を起因とする誤差を減少することができる。
また、第1伝達機構では、ローラ7aおよび7bに対応するタイミングプーリ13aおよび13bと、スプライン軸12に対応するタイミングプーリ16と、駆動用モータ18に対応するタイミングプーリ19との合計4つのタイミングプーリを1つのタイミングベルト20で連結している。そのため、必要最小限のタイミングプーリおよびタイミングベルト、すなわち簡易な構成で、駆動用モータ18の駆動力を伝達してスプライン軸12およびローラ7aおよび7bを同時に回転駆動させることができる。
以上の実施例では、振動枠4上に2つの軸受架台5および6を設けた構成にしたが、軸受架台は3以上であってもよい。特に、被試験体11が軸方向に長い場合や重い場合には、3以上の軸受架台が設けられることがある。その場合にも、この発明の構成に基づいて各軸受架台のローラを回転させることができる。また、振動枠4に対して移動可能な軸受架台は全ての軸受架台である必要はなく、必要に応じて、3以上の軸受架台のうちの任意の軸受架台だけにすればよい。任意の軸受架台を移動可能にする際には、軸受架台移動のための送りねじ軸26および移動用モータ29が1組でよい場合もあろうし、2組以上の送りねじ軸26および移動用モータ29が必要になることもあろう。いずれにしても、この発明の思想に基づいて構成すればよい。
2 ベッド
3a〜3d 棒スプリング
4 振動枠
5、6 軸受架台
7a、7b ローラ
8a、8b ローラ
12 スプライン軸
13a、13b タイミングプーリ
14a、14b タイミングプーリ
15 スプライン
16、17 タイミングプーリ
18 駆動用モータ
19 タイミングプーリ
20 タイミングベルト
21 タイミングプーリ
22 タイミングベルト
24a、24b ピックアップ
26 送りねじ軸
29 移動用モータ
Claims (4)
- ベッド上に弾性体によって振動可能に保持された振動枠と、
前記振動枠の振動を検出するための検出手段と、
前記振動枠上に立設され、被試験体を支承して回転させるための1対のローラをそれぞれに備える2以上の複数の軸受架台と、
前記複数の軸受架台によって軸支された共通の回転軸とを含み、
前記振動枠には移動案内手段が設けられ、前記複数の軸受架台のうち、すくなくとも1つの軸受架台が前記移動案内手段に案内されて前記振動枠上を移動可能にされており、
前記複数の軸受架台のうち、いずれか1つの軸受架台には、駆動源と、前記駆動源の駆動力をその軸受架台に備えられた前記ローラおよび前記回転軸へ伝達するための第1伝達機構とが設けられており、
前記複数の軸受架台のうち、前記駆動源および前記第1伝達機構が設けられた軸受架台以外の軸受架台には、前記回転軸の回転をその軸受架台に備えられた前記ローラへ伝達するための第2伝達機構が設けられており、
前記回転軸には、スプラインまたはキー溝が形成されていて、前記第1伝達機構および前記第2伝達機構のうち、少なくともいずれかは、当該いずれかが設けられた軸受架台と共に、前記スプラインまたはキー溝に沿って、前記回転軸の軸方向に移動可能にされていることを特徴とする動釣合い試験機。 - 請求項1記載の動釣合い試験機において、
前記駆動源は、前記軸受架台に固定されており、前記移動案内手段に案内されて前記振動枠上をその軸受架台と共に前記回転軸の軸方向に移動可能にされていることを特徴とする動釣合い試験機。 - 請求項1または2記載の動釣合い試験機において、
前記第1伝達機構は、少なくとも4つのタイミングプーリと1つのタイミングベルトとを備えており、前記駆動源の駆動力によって前記回転軸および前記ローラを同時に回転駆動させることを特徴とする動釣合い試験機。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の動釣合い試験機において、
前記移動案内手段は、前記振動枠上に設けられ、前記複数の軸受架台に連結された軸受架台間隔調整用の長手部材を含み、
前記長手部材は、前記複数の軸受架台の少なくとも1つとねじ結合されていて、前記長手部材を回転させることによって、前記長手部材とねじ結合された少なくとも1つの軸受架台との結合位置が変化し、それによって、少なくとも1つの軸受架台を移動させることができることを特徴とする動釣合い試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006029171A JP4749878B2 (ja) | 2006-02-07 | 2006-02-07 | 動釣合い試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006029171A JP4749878B2 (ja) | 2006-02-07 | 2006-02-07 | 動釣合い試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007212143A JP2007212143A (ja) | 2007-08-23 |
JP4749878B2 true JP4749878B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=38490742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006029171A Active JP4749878B2 (ja) | 2006-02-07 | 2006-02-07 | 動釣合い試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4749878B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105021349B (zh) * | 2015-05-19 | 2023-06-02 | 北京双元天衡检测科技有限公司 | 一种获取转子的不平衡量的方法 |
CN115318678A (zh) * | 2022-10-13 | 2022-11-11 | 南通启重润滑设备有限公司 | 一种润滑设备内轴体部件的动平衡测试装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6225710Y2 (ja) * | 1979-08-31 | 1987-07-01 | ||
JP2901987B2 (ja) * | 1988-12-20 | 1999-06-07 | 株式會社長濱製作所 | 動釣合い試験機 |
JP2966424B2 (ja) * | 1988-12-26 | 1999-10-25 | 株式會社長濱製作所 | 動釣合い試験機 |
JP4205484B2 (ja) * | 2002-05-16 | 2009-01-07 | 国際計測器株式会社 | クランク軸の回転バランス試験装置および試験方法 |
-
2006
- 2006-02-07 JP JP2006029171A patent/JP4749878B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007212143A (ja) | 2007-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103926077B (zh) | 一种滚珠丝杠静动刚度综合测量装置 | |
CN105865714B (zh) | 一种基于光栅尺反馈信号的转子不平衡测量装置 | |
US9494479B2 (en) | Drive shaft balancing machine having two pedestals and first and second vibration sensors and balancing method | |
CN103217287B (zh) | 滚动支撑直线进给系统静、动态特性测试装置及测试方法 | |
CN101929896B (zh) | 高精度摩擦力动态过程测试装置及测试方法 | |
KR101514296B1 (ko) | 비틀림 스프링 토크 검사장치 | |
CN101248342A (zh) | 用于对带转子的试验物进行振动测量的带平衡装置的装置 | |
CN204115638U (zh) | 曲轴轴颈随动测量装置 | |
KR100732009B1 (ko) | 진원도 측정장치 | |
JP4749878B2 (ja) | 動釣合い試験機 | |
CN108020389B (zh) | 鱼线轮手感振动测试装置 | |
JP2004020273A (ja) | 動釣合い試験機 | |
PL214217B1 (pl) | Urzadzenie do badania statycznych i dynamicznych momentów oporowych w lozyskach tocznych i sposób pomiaru momentu oporowego w lozyskach tocznych obciazonych poprzecznie | |
JP2966424B2 (ja) | 動釣合い試験機 | |
JP2016045048A (ja) | タイヤまたはタイヤ付ホイールの試験装置 | |
CN219104623U (zh) | 一种适用于疲劳试验机的动态力校准装置 | |
CN111336978A (zh) | 周向间隙测量装置和周向间隙测量方法 | |
JP6056654B2 (ja) | 不釣合い測定装置 | |
JP2901987B2 (ja) | 動釣合い試験機 | |
RU2348024C2 (ru) | Стенд для исследования характеристик устройств возбуждения виброколебаний | |
CN212159084U (zh) | 一种拉力和压力测试机 | |
RU2379654C1 (ru) | Машина для испытания материалов на трение и износ | |
KR102390945B1 (ko) | 만능재료시험기 | |
JPS6225710Y2 (ja) | ||
JP2015194386A (ja) | 回転曲げ疲労特性評価装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110324 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110512 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110518 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4749878 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |