JP4749878B2 - 動釣合い試験機 - Google Patents

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この発明は、クランクシャフトなどの被試験体を動釣合い試験するための動釣合い試験機に関するものである。
クランクシャフトなどの回転する被試験体の不釣合いを測定するための動釣合い試験機が公知である。この種の動釣合い試験機は、被試験体の回転軸方向に沿って配設され、1対のローラをそれぞれに備える複数の軸受架台と、各軸受架台を支持する振動枠と、振動枠とベッドとを繋ぐ弾性体とを備えている。そして、動釣合い試験機において、被試験体の、回転軸方向における複数の軸部をローラで支承し、ローラで被試験体を回転させたときの振動枠の振動を検出することで、被試験体の不釣合いを測定する。
このような動釣合い試験機において、被試験体の不釣合いを精度良く測定できることは勿論重要であるが、異なる種類(回転軸方向の長さ)の被試験体の不釣合いを測定できることも重要である。なぜなら、被試験体の長さは、その種類に応じて変化し、ローラで支承する軸部の位置も被試験体に応じて変化するからである。
特許文献1、2および3には、1対のローラをそれぞれに備える複数の軸受架台を有する動釣合い試験機において、ローラを備える軸受架台の、被試験体の回転軸方向における間隔を調節可能にし、長さの異なる被試験体の不釣合いを測定できるものが提案されている。
特許第2901987号公報 特許第2966424号公報 実公昭62−25710号公報
しかし、特許文献1に記載の動釣合い試験機においては、各1対のローラに対して振動枠が個別に設けられており、各振動枠が、それぞれの振動枠に対応して設けられた弾性体によってベッドに連結されているので、各振動枠および弾性体の個体差が不釣合いの測定精度を低下させる虞がある。
特許文献2に記載の動釣合い試験機においては、1対のローラをそれぞれに備える複数の軸受架台を1つの振動枠で支持しているので、被試験体の不釣合いの測定精度に振動枠および弾性体の個体差が影響する虞が解消される。しかしながら、被試験体の回転軸方向に対向するローラ同士が同一のスプライン軸で連結されている。そのため、被試験体が、対向するローラ間において径方向へ所定以上に突出した部分(たとえば、クランクシャフトにおけるクランクピン)を有している場合には、その突出部分がスプライン軸に干渉し、このような被試験体の不釣合いを測定することができない。
特許文献3に記載の動釣合い試験機においては、ローラを回転させる駆動源が、振動枠ではなく、ベッドに備えられているので、ベッド側にて振動しない駆動源から振動枠と共に振動するローラへの駆動力の伝達が、不釣合いの測定精度に悪影響を及ぼす虞がある。また、駆動源がベッドにあることから駆動源とローラとの間隔が相対的に長くなり、駆動源とローラとの間には、複雑な伝達機構が必要となる。
それゆえ、この発明は、このような従来装置を改善し、より簡単な構成でローラ間隔を変えることができ、多種類の被試験体の不釣合いを測定できる動釣合い試験機を提供することを主たる目的とする。
また、この発明は、正確な不釣合い計測ができる動釣合い試験機を提供することを別の目的とする。
請求項1記載の発明は、ベッド上に弾性体によって振動可能に保持された振動枠と、前記振動枠の振動を検出するための検出手段と、前記振動枠上に立設され、被試験体を支承して回転させるための1対のローラをそれぞれに備える2以上の複数の軸受架台と、前記複数の軸受架台によって軸支された共通の回転軸とを含み、前記振動枠には移動案内手段が設けられ、前記複数の軸受架台のうち、すくなくとも1つの軸受架台が前記移動案内手段に案内されて前記振動枠上を移動可能にされており、前記複数の軸受架台のうち、いずれか1つの軸受架台には、駆動源と、前記駆動源の駆動力をその軸受架台に備えられた前記ローラおよび前記回転軸へ伝達するための第1伝達機構とが設けられており、前記複数の軸受架台のうち、前記駆動源および前記第1伝達機構が設けられた軸受架台以外の軸受架台には、前記回転軸の回転をその軸受架台に備えられた前記ローラへ伝達するための第2伝達機構が設けられており、前記回転軸には、スプラインまたはキー溝が形成されていて、前記第1伝達機構および前記第2伝達機構のうち、少なくともいずれかは、当該いずれかが設けられた軸受架台と共に、前記スプラインまたはキー溝に沿って、前記回転軸の軸方向に移動可能にされていることを特徴とする動釣合い試験機である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の動釣合い試験機において、前記駆動源は、前記軸受架台に固定されており、前記移動案内手段に案内されて前記振動枠上をその軸受架台と共に前記回転軸の軸方向に移動可能にされていることを特徴とする動釣合い試験機である。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の動釣合い試験機において、前記第1伝達機構は、少なくとも4つのタイミングプーリと1つのタイミングベルトとを備えており、前記駆動源の駆動力によって前記回転軸および前記ローラを同時に回転駆動させることを特徴とする動釣合い試験機である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の動釣合い試験機において、前記移動案内手段は、前記振動枠上に設けられ、前記複数の軸受架台に連結された軸受架台間隔調整用の長手部材を含み、前記長手部材は、前記複数の軸受架台の少なくとも1つとねじ結合されていて、前記長手部材を回転させることによって、前記長手部材とねじ結合された少なくとも1つの軸受架台との結合位置が変化し、それによって、少なくとも1つの軸受架台を移動させることができることを特徴とする動釣合い試験機である。
請求項1記載の発明によれば、2以上の複数の軸受架台が同一の振動枠に立設されているので、検出手段が検出する振動枠の振動において、振動枠および弾性体の個体差を起因とする影響を解消することができる。そして、複数の軸受架台のうち少なくとも1つの軸受架台は移動案内手段に案内されて振動枠上を移動可能であり、被試験体の長さに合わせてローラ間隔を調整できる。また、2以上の複数の軸受架台のうち、いずれか1つの軸受架台にのみ駆動源が備えられ、駆動源の駆動力は、第1伝達機構を介してその軸受架台のローラへ伝達されると共に、第2伝達機構および回転軸を介して他の軸受架台のローラへ伝達される。この回転軸にはスプラインまたはキー溝が形成されていて、第1伝達機構および第2伝達機構のうち、少なくともいずれかは、当該いずれかが設けられた軸受架台と共に、そのスプラインまたはキー溝に沿って移動可能にされている。よって、第1伝達機構と第2伝達機構との間隔が変わっても、第1伝達機構または第2伝達機構と回転軸との結合関係も支障なく移動する。そのため、第1伝達機構または第2伝達機構の移動が不釣合い測定の精度に影響を与えることはない。そして、この動釣合い試験機には、各軸受架台に備えられたローラと、その回転軸方向において隣り合う軸受架台のローラとの間に構成部品が配置されていないので、ローラの径方向へ突出した部分を有している被試験体を、その突出部分を動釣合い試験機の構成部品に干渉させることなく支承でき、このような被試験体の不釣合いを測定することができる。
その結果、簡単な構成でローラ間隔を変えることができ、そして、多種類の被試験体の不釣合いを正確に測定することができる。
請求項2記載の発明によれば、駆動源が軸受架台に固定されているので、駆動源とローラとの間隔を相対的に短くすることができ、第1伝達機構を簡単に構成することができる。また、駆動源が軸受架台と共に回転軸方向に移動可能であるので、軸受架台を移動した場合の不釣合い測定の精度において、駆動源の配置位置を起因とする誤差を減少することができる。
その結果、簡単な構成で不釣合いを正確に計測することができる。
請求項3記載の発明によれば、第1伝達機構では、1対のローラと回転軸と駆動源とに対応する4つのタイミングプーリを1つのタイミングベルトで連結している。そのため、必要最小限のタイミングプーリおよびタイミングベルト、すなわち簡単な構成で、駆動源の駆動力を伝達して回転軸およびローラを同時に回転駆動させることができる。
その結果、簡単な構成で不釣合いを正確に計測することができる。
請求項4記載の発明によれば、2以上の複数の軸受架台は、軸受架台間隔調整用の長手部材で連結されている。長手部材を回転させると、ねじ結合された少なくとも1つの軸受架台を長手部材との連結位置が変化し、複数の軸受架台の間隔が変わる。
その結果、簡単な構成でローラ間隔を変えることができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る動釣合い試験機1の正面図であり、図2は、図1のA−A矢視図、図3は、図1のB−B矢視図である。図1〜3においては、説明上必要がある部分は部分的に切欠いて内部構造が示されていると共に、発明の構成とは直接関係のない部分(たとえば取付ボルトその他のもの)は省略されている。
図1に示すように、ベッド2は、必要に応じてたとえば土中に埋設された基礎コンクリート塊に固着される等によって、固定状態にされるものである。
ベッド2上には、弾性体としての4本の棒スプリング3a、3b、3cおよび3dが立設されており、その4本の棒スプリング3a〜3dによって舟型の振動枠4が振動可能に保持されている。なお、振動枠4を保持するスプリングは、棒状に限らず、板状でもよい。
振動枠4には2つの軸受架台5および6が立設されている。
これらの2つの軸受架台5および6は、図中矢印Xで示すように、振動枠4に対して左右に移動可能にされている。2つの軸受架台5および6には、それぞれ、1対のローラ7aおよび7bならびに8aおよび8bが備えられている。詳しくは、ローラ7aと7bとは、図2に示すように、前後方向に間隔を隔てて配置されており、ローラ8aと8bとは、図3に示すように、前後方向に間隔を隔てて配置されている。そして、ローラ7aと8aとは、図1に示すように、左右方向に間隔を隔てて対向配置されており、ローラ7bと8bとは、左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。
1対のローラ7aおよび7bは、軸受9aおよび9bによって、1対のローラ8aおよび8bは、軸受10aおよび10bによって、それぞれ回転自在に保持されている。各ローラ対7aおよび7bならびに8aおよび8bは、被試験体11の所定の軸部36を支承して、被試験体11を回転させるものである。
1対のローラ7aおよび7bの右端部には、それぞれ、タイミングプーリ13aおよび13bが一体的に備えられている。また、1対のローラ8aおよび8bの左端部には、それぞれ、タイミングプーリ14aおよび14bが一体的に備えられている。
軸受架台5および6は、それぞれの1対のローラ7aおよび7bならびに8aおよび8bよりも下方における、上下方向に互いに等しい位置において、スプライン軸12の軸(左右)方向両端部を回転自在に軸支している。スプライン軸12の外周面にはスプライン15が形成されている。
スプライン軸12には、その軸方向両端部、詳しくは、軸受架台5および6とスプライン軸12の軸方向両端縁との間において、軸受架台5側には、タイミングプーリ16が、軸受架台6側には、タイミングプーリ17が、それぞれ、スプライン軸12を外嵌するように配置されている。タイミングプーリ16および17には、スプライン15に対応するボスが形成されており、各ボスとスプライン15とが噛合することにより、タイミングプーリ16および17は、スプライン軸12の回転に伴って回転可能であり、また、スプライン15に沿って、スプライン軸12の軸(左右)方向に移動可能である。
スプライン軸12に形成したスプライン15の長さは、軸受架台5および6の間隔を変化させる量に合わせて必要な長さとすればよい。つまり、この実施例に示すように、スプライン軸12のほぼ全長に渡ってスプライン15を形成してもよいし、スプライン軸12の一部にスプライン15を形成してもよい。
なお、この実施例では、スプライン15によって、タイミングプーリ16および17を、スプライン軸12に共回りさせ、また、スプライン軸12の軸方向に移動させているが、これに代え、スプライン軸12と同等の機能を有するキー溝が形成された溝付き軸を用いてもよい。また、軸方向での所定の長さの範囲における軸断面が非円形の嵌合軸部が形成された軸を用いてもよい。
軸受架台5の下端部は振動枠4よりも下側に露出しており、この露出部分には、駆動源としての駆動用モータ18が固定されており、駆動用モータ18の回転軸にはタイミングプーリ19が嵌合されている。
そして、軸受架台5において、タイミングプーリ19、13a、13bおよび16には、タイミングベルト20が掛け回されている。詳しくは、図2に示すように、タイミングベルト20は、タイミングプーリ16および19の下半分と、タイミングプーリ13aおよび13bの上半分とに接触して、右側面視において略V字をなすように、掛け回されている。ここで、タイミングプーリ13a、13b、16、19およびタイミングベルト20が第1伝達機構として機能する。
軸受架台6において、図1に示すように、スプライン軸12に外嵌されているタイミングプーリ17の下方には、タイミングプーリ21が軸受架台6によって回転自在に支持されている。
そして、軸受架台6において、タイミングプーリ21、14a、14bおよび17には、タイミングベルト22が掛け回されている。詳しくは、図3に示すように、タイミングベルト22は、タイミングプーリ17および21の下半分と、タイミングプーリ14aおよび14bの上半分とに接触して、左側面視において略V字をなすように、掛け回されている。ここで、タイミングプーリ14a、14b、17、21およびタイミングベルト22が第2伝達機構として機能する。
これにより、図1に示すように、駆動用モータ18の駆動力は、軸受架台5においては、タイミングプーリ19およびタイミングベルト20を介してタイミングプーリ13a、13bおよび16に伝えられ、タイミングプーリ13a、13bは等速度で回転される。この駆動用モータ18の駆動力は、スプライン軸12、タイミングプーリ17およびタイミングベルト22を介してタイミングプーリ14a、14bおよび21に伝えられ、タイミングプーリ14a、14bは等速度で回転される。
ベッド2には、棒スプリング3bおよび3dの近傍において、取付け柱23aおよび23bがそれぞれ立設されている。これらの取付け柱23aおよび23bには、検出手段としてのピックアップ24aおよび24bがそれぞれ取付けられている。ピックアップ24aおよび24bは、ベッド2に対する振動枠4の振動を検出するもので、図2および図3に示すように、それぞれの振動検出部34aおよび34bは、各ピックアップ24aおよび24bに対応して振動枠4から下方へ突出する検波突起25aおよび25bに当接されている。ピックアップ24aおよび24bの検出出力は図示しない振動検出回路へ与えられる。
図1に示すように、振動枠4には、さらに、長手部材としての送りねじ軸26が備えられている。送りねじ軸26は、振動枠4から上方へ突設された軸受突起27、28によって、その両側が回転自在に軸支されている。そして、送りねじ軸26の左端部には、送りねじ軸26を回転させるための移動用モータ29が連結されている。移動用モータ29および送りねじ軸26が移動案内手段として機能する。なお、この実施例では、送りねじ軸26は振動枠4の上方側に設けられているが、振動枠4の下方側に設けられていてもよい。また、移動用モータ29は、通常の電気モータであってもよいし、それに代え、空圧モータや油圧モータであってもよい。
送りねじ軸26は、その中央部に対して右側には左ねじが切られた左ねじ形成部30が設けられ、左側には右ねじが切られた右ねじ形成部31が設けられている。そして、左ねじ形成部30は軸受架台5に備えられたねじ軸受32に挿通され、右ねじ形成部31は軸受架台6に備えられたねじ軸受33に挿通されている。それゆえ、移動用モータ29によって送りねじ軸26を或る方向へ回転させることにより、軸受架台5は左ねじ形成部30に案内され、軸受架台6は右ねじ形成部31に案内されて、振動枠4上を互いに接近する方向へ移動される。また、移動用モータ29によって送りねじ軸26を反対方向へ回転させることにより、2つの軸受架台5および6は振動枠4上を互いに遠ざかる方向へ移動される。
この実施例では、送りねじ軸26は、移動用モータ29によって回転させるようにしたが、移動用モータ29に代え、送りねじ軸26の一端部にハンドルを取付け、手動で送りねじ軸26を回転させるようにしてもよい。また、空圧、油圧を利用した回転機によって送りねじ軸26を回転させるようにしてもよい。さらにまた、送りねじ軸に代え、エアシリンダによって摺動される長手部材を用いて軸受架台を移動させる構成を用いてもよい。
また、この実施例では、軸受架台5および6の双方をベッド2に対して移動可能にしたため、送りねじ軸26が左ねじ形成部30および右ねじ形成部31を有するものになっているが、軸受架台5および6のいずれか一方だけをベッド2に対して移動可能とし、いずれか他方はベッド2に対して固定されたものとした場合、送りねじ軸26は、移動可能な軸受架台に対して右ねじまたは左ねじが形成された軸とすればよい。
この動釣合い試験機1は、以上のように構成されているので、移動用モータ29を駆動させることにより、軸受架台5および6を所望の間隔に簡単に調整できる。軸受架台5および6が所望の間隔にされた後、被試験体11が軸受架台5のローラ7aおよび7bならびにローラ8aおよび8b上に載せられて回転され、このときのベッド2に対する振動枠4の振動をピックアップ24aおよび24bが検出することにより、被試験体11の動釣合い試験が行われる。
そして、この動釣合い試験機1では、軸受架台5および6が同一の振動枠4に立設されているので、ピックアップ24aおよび24bが検出する、ベッド2に対する振動枠4の振動において、振動枠の個体差を起因とする影響を解消することができる。
そして、これら軸受架台5および6は、送りねじ軸26で連結されており、移動用モータ29によって送りねじ軸26を或る方向へ回転させることにより、軸受架台5および6と送りねじ軸26との連結位置が変化し、振動枠4上を互いに近づく方向または遠ざかる方向へ移動可能である。そのため、被試験体11の長さに合わせて、軸受架台5と6との左右方向の間隔、すなわちローラ7aと8aとの間隔およびローラ7bと8bとの間隔を調整できる。
そして、軸受架台5には駆動用モータ18が備えられ、駆動用モータ18の駆動力は、第1伝達機構、すなわちタイミングプーリ13a、13b、16、19およびタイミングベルト20を介してローラ7aおよび7bへ伝達されると共に、スプライン軸12と第2伝達機構、すなわちタイミングプーリ14a、14b、17、21およびタイミングベルト22とを介して軸受架台6のローラ8aおよび8bへ伝達される。そして、スプライン軸12にはスプライン1が形成されていて、第1伝達機構および第2伝達機構は、スプライン1に沿って軸受架台5、6と共に移動可能である。よって、軸受架台5と6との間隔が変わるのに伴って第1伝達機構と第2伝達機構との間隔が変わっても、第1伝達機構および第2伝達機構とスプライン軸12との結合関係も支障なく移動する。そのため、第1伝達機構および第2伝達機構の移動が不釣合い測定の精度に影響を与えることはない。そして、この動釣合い試験機1には、軸受架台5のローラ7aおよび7bと、軸受架台6のローラ8aおよび8bとの間に構成部品が配置されていない。そのため、ローラ7aおよび7bならびにローラ8aおよび8bの径方向へ突出した突出部分35(図1参照)を有している被試験体11の不釣合いを測定する必要がある場合には、その突出部分35を動釣合い試験機1の構成部品に干渉させることなく被試験体11を支承でき、このような被試験体11の不釣合いを測定することができる。

その結果、この動釣合い試験機1では、簡単な構成でローラ間隔を変えることができ、そして、多種類の被試験体の不釣合いを正確に測定することができる。
また、駆動用モータ18が軸受架台5に固定されるので、駆動用モータ18とローラ7aおよび7bとの間隔を相対的に短くすることができ、これにより第1伝達機構を簡易に構成することができる。また、駆動用モータ18が軸受架台5と共にスプライン軸12の軸(左右)方向に移動可能であるので、軸受架台5を移動した場合の不釣合い測定の精度において、駆動用モータ18の配置位置を起因とする誤差を減少することができる。
その結果、簡単な構成で不釣合いを正確に計測することができる。
また、第1伝達機構では、ローラ7aおよび7bに対応するタイミングプーリ13aおよび13bと、スプライン軸12に対応するタイミングプーリ16と、駆動用モータ18に対応するタイミングプーリ19との合計4つのタイミングプーリを1つのタイミングベルト20で連結している。そのため、必要最小限のタイミングプーリおよびタイミングベルト、すなわち簡易な構成で、駆動用モータ18の駆動力を伝達してスプライン軸12およびローラ7aおよび7bを同時に回転駆動させることができる。
その結果、簡単な構成で不釣合いを正確に計測することができる。
以上の実施例では、振動枠4上に2つの軸受架台5および6を設けた構成にしたが、軸受架台は3以上であってもよい。特に、被試験体11が軸方向に長い場合や重い場合には、3以上の軸受架台が設けられることがある。その場合にも、この発明の構成に基づいて各軸受架台のローラを回転させることができる。また、振動枠4に対して移動可能な軸受架台は全ての軸受架台である必要はなく、必要に応じて、3以上の軸受架台のうちの任意の軸受架台だけにすればよい。任意の軸受架台を移動可能にする際には、軸受架台移動のための送りねじ軸26および移動用モータ29が1組でよい場合もあろうし、2組以上の送りねじ軸26および移動用モータ29が必要になることもあろう。いずれにしても、この発明の思想に基づいて構成すればよい。
また、この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能であり、いわゆるソフトタイプの動釣合い試験機でも、いわゆるハードタイプの動釣合い試験機でも共に適用できることを申し述べておく。
この発明の一実施形態に係る動釣合い試験機の正面図である。 図1のA−A矢視図である。 図1のB−B矢視図である。
符号の説明
1 動釣合い試験機
2 ベッド
3a〜3d 棒スプリング
4 振動枠
5、6 軸受架台
7a、7b ローラ
8a、8b ローラ
12 スプライン軸
13a、13b タイミングプーリ
14a、14b タイミングプーリ
15 スプライン
16、17 タイミングプーリ
18 駆動用モータ
19 タイミングプーリ
20 タイミングベルト
21 タイミングプーリ
22 タイミングベルト
24a、24b ピックアップ
26 送りねじ軸
29 移動用モータ

Claims (4)

  1. ベッド上に弾性体によって振動可能に保持された振動枠と、
    前記振動枠の振動を検出するための検出手段と、
    前記振動枠上に立設され、被試験体を支承して回転させるための1対のローラをそれぞれに備える2以上の複数の軸受架台と、
    前記複数の軸受架台によって軸支された共通の回転軸とを含み、
    前記振動枠には移動案内手段が設けられ、前記複数の軸受架台のうち、すくなくとも1つの軸受架台が前記移動案内手段に案内されて前記振動枠上を移動可能にされており、
    前記複数の軸受架台のうち、いずれか1つの軸受架台には、駆動源と、前記駆動源の駆動力をその軸受架台に備えられた前記ローラおよび前記回転軸へ伝達するための第1伝達機構とが設けられており、
    前記複数の軸受架台のうち、前記駆動源および前記第1伝達機構が設けられた軸受架台以外の軸受架台には、前記回転軸の回転をその軸受架台に備えられた前記ローラへ伝達するための第2伝達機構が設けられており、
    前記回転軸には、スプラインまたはキー溝が形成されていて、前記第1伝達機構および前記第2伝達機構のうち、少なくともいずれかは、当該いずれかが設けられた軸受架台と共に、前記スプラインまたはキー溝に沿って、前記回転軸の軸方向に移動可能にされていることを特徴とする動釣合い試験機。
  2. 請求項1記載の動釣合い試験機において、
    前記駆動源は、前記軸受架台に固定されており、前記移動案内手段に案内されて前記振動枠上をその軸受架台と共に前記回転軸の軸方向に移動可能にされていることを特徴とする動釣合い試験機。
  3. 請求項1または2記載の動釣合い試験機において、
    前記第1伝達機構は、少なくとも4つのタイミングプーリと1つのタイミングベルトとを備えており、前記駆動源の駆動力によって前記回転軸および前記ローラを同時に回転駆動させることを特徴とする動釣合い試験機。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の動釣合い試験機において、
    前記移動案内手段は、前記振動枠上に設けられ、前記複数の軸受架台に連結された軸受架台間隔調整用の長手部材を含み、
    前記長手部材は、前記複数の軸受架台の少なくとも1つとねじ結合されていて、前記長手部材を回転させることによって、前記長手部材とねじ結合された少なくとも1つの軸受架台との結合位置が変化し、それによって、少なくとも1つの軸受架台を移動させることができることを特徴とする動釣合い試験機。
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