JP3950439B2 - 建築物の納め構造、及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の下り棟又は谷構造に適用される建築物の納め構造、及びその施工方法に関する。
従来、横葺き屋根の下り棟等は、次のように行われている。
例えば特許文献1には、捨て板の中央にジョイナーを設け、そのジョイナーに左右の外装材を差し込み、屋根板の側縁上をカバー部材で覆う構造が開示されている。
しかし、この構造は、左右方向、上下方向(流れ方向)の自由度が無く、様々な勾配に対応できないという問題があった。また、カバー部分が屋根面より凸出するので外観上好ましくない。
また、特許文献2は、意匠性を向上させるために回し葺き用の屋根材(はまぐりと称される)を用いる構造である。
しかし、この構造では、はまぐりと捨て板、屋根材と捨て板がそれぞれ折り返し片等の係合によって行われるため、高い寸法精度が求められる上に、作業性もよくない。
この廻し葺き用屋根材は、左右側縁、上下(軒棟)側縁がそれぞれ所定の形状に折曲成形されているため、加工に手間と費用が掛かるものである。さらに、意匠性が求められる屋根ではその形状が特殊なものが多く(てり、むくり等も多い)、しかもはまぐり等の屋根材形状が各段毎に勾配や角度が異なり、このことがさらなるコストの上昇を招く結果となっている。
さらに、この特許文献2における捨て板は、隣接する回し葺き材と外装材との間の裏面側に配されており、下り棟の芯上には下段の回し葺き材しか存在しない。そのため、回し葺き材の頂部の浮き上がりを防ぐためには、下段の回し葺き材の棟部分に軒部分を係合させる,即ち回し葺き材同士を係合させなければならない。要するに、回し葺き材の軒側ばかりでなく棟側にも成形部を設けなければならなかった。このことが回し葺き材の成形コストの上昇を招き、しかも回し葺き材の棟、軒、左右側縁の4辺全てが係合するという極めて複雑な形状となっている。
特開2000−303627公報 特許第3164225号公報
そこで、本発明は、各種の納め構造或いは各段における様々な勾配や角度違いに対応することができ、部材の共有化を図ることができ、意匠性、雨仕舞い性にも優れた納め構造を提供することを目的とする。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、納め構造の芯側にそれぞれ重合部を有する左右一対の複数部材にて構成される捨て板と、裏面側へ折り曲げた軒側成形部及び表面側へ立ち上げた棟側成形部を有する横葺き外装材と、裏面側へ折り曲げた軒側折曲部及び表面側へ立ち上げた棟側折曲部を有する回し葺き用外装材とからなり、左右一対の捨て板は、重合部が芯上にて重合されるように配されると共に、その軒側縁が下段側の回し葺き用外装材の棟側折曲部上に載置されるか若しくは折り返し部を設けて係合されるように配され、その棟側縁は当該段の横葺き外装材の棟側成形部及び回し葺き用外装材の棟側折曲部より棟側まで延出しており、該捨て板上に横葺き外装材と回し葺き用外装材の各側縁が対向して配されることを特徴とする建築物の納め構造、及びその施工方法に関するものである。
また、前記本発明においては、捨て板の軒側に裏面内側への折り返し部が形成され、該折り返し部に回し葺き用外装材の軒側折曲部を被嵌させることが望ましい。
また、横葺き外装材の側縁が、係止手段を介して捨て板上に配されていることが望ましい。
本発明の建築物の納め構造は、捨て板を左右別材とし、その重合部が重合するように配されるので、その重合における重ね代や角度等を適宜に調整することにより、各種の納め構造における様々な勾配、角度違いに対応することができ、部材の共有化を図ることができる。
また、この捨て板は、回し葺き用外装材の裏面全面に亘って配されるので、回し葺き用外装材の裏面に雨水が浸入した場合や内部露結水が生じた場合にそれらを捨て板上をつたって軒側へ流下させることができる。
特に捨て板の軒側に裏面内側への折り返し部が形成され、該折り返し部に回し葺き用外装材の軒側折曲部を被嵌させる場合、回し葺き用外装材の浮き上がりを抑えることができる。その結果、前述の従来例のように回し葺き用外装材の軒側及び棟側に相互に係合する成形部を成形する必要がなくなり、特に回し葺き用外装材の棟側の形状を簡略化でき、成形手間、コストの削減を図ることができる。
また、横葺き外装材の側縁が、係止手段を介して捨て板上に配されている場合、係止手段を介して横葺き外装材と捨て板とが一体化するので、捨て板上に配される回し葺き用外装材と併せて強固な納め構造が形成されるものとなる。
捨て板の軒側に裏面内側への折り返し部が形成され、該折り返し部に回し葺き用外装材の軒側折曲部を被嵌させ、さらに横葺き外装材の側縁が、係止手段を介して捨て板上に配されている。
本発明の建築物の納め構造は、下り棟や谷構造に適用されるものであって、横葺き外装材1と、左右一対の複数部材2’,2”にて構成される捨て板2と、回し葺き用外装材3とからなる。
まず、図1に示す下り棟の実施例に基づいて各部材を説明する。
本発明に用いる横葺き外装材1は、略平坦状の面板部11の軒縁と棟縁に、相互に係合可能であって、面板部11の軒端を裏面側へ折り曲げた軒側成形部12及び棟端を表面側へ立ち上げた棟側成形部13を有する横葺き形式の構成であれば良く、上記各部位の具体的な構成(構造,形状)或いは上記以外の構成については特に限定するものではなく、どのように設計、実施しても良い。
この横葺き外装材1の素材としては、溶融亜鉛メッキ鋼板やガルバリウム鋼板等の防錆処理鋼板、特殊鋼及び非鉄金属、ステンレス鋼板、耐候性鋼板、銅板、アルミニウム合金板、鉛板、亜鉛板、チタニウム板などを素材として使用することができるが、特にこれらに限定されるものではない。成形法についても、何ら限定するものではなく、素材が金属板の場合にはロール成形(ロールフォーミング)やプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。
また、前記横葺き外装材1の面板部11の軒縁に設ける軒側成形部12は、図1(b)に示すように面板部11の軒端縁を下方へ折曲して下方傾斜部121を形成し、続いて棟側へ折り返し状に延出して上向き傾斜させ、なだらかな山状に屈曲させ、さらに水上側へ延在させて折返し部122を形成し、さらにその先端を裏面側に折り返した構成としても良い。
面板部11の棟縁に設ける棟側成形部13は、図1(b)示すように面板部11から同一平面状に棟側へ延在する端縁を表面側に折り返して軒側へ延在させて係合溝131を形成し、続いてその端縁を表面側に折り返して軒側へ延在させ、さらにその端縁を軒側下方へなだらかな谷状に屈曲させ、さらに上向き傾斜する案内部132を備える構成としても良い。
そして、図示実施例の横葺き外装材1は、軒側成形部12と棟側成形部13とが、敷設状態において複数箇所でそれぞれが弾性的に当接している構成とした。図中、この弾性的当接箇所には一点鎖線の円を付した。そのため、図示実施例の横葺き外装材1は、複数の弾性的当接によって、係合、抜け止め、雨仕舞性、強固な接合(当接)などの効果が果たされる。
また、この横葺き外装材1の側縁、即ち桁行き方向の端部は、係止手段を介して後述する捨て板2上に配されて(係合されて)いても良く、例えば図示ずるように側縁に裏面側に折曲した接続部14を設け、後述する捨て板2の側縁部を表面側に折り返した水返し部兼係合接続部24に係合させて取り付けるようにしても良い。
本発明に用いる捨て板2は、受板部21の納め構造の芯側にそれぞれ重合部211を有する左右一対の複数部材2’,2”にて構成されるものであって、軒側縁22が下段側の横葺き外装材1の棟側成形部13上に載置される(図示しないが載置部が形成される)か若しくは折り返し部221を設けて係合されるように配され、棟側縁23は当該段の横葺き外装材2の棟側成形部23及び回し葺き用外装材3の棟側折曲部33より棟側まで延出する構成である。尚、上記部位の具体的な構成(構造,形状)については特に限定するものではなく、どのように設計、実施しても良い。即ちこれら軒側縁22及び棟側縁23は、受板部21上に至った雨水を棟側端から浸水させることなく下段の捨て板2の受板部21上に導く構造であれば特に限定するものではなく、どのような形状構成でも良い。
尚、図面には符号2を付記していないが、総括的な説明並びに配設後の状態の説明において捨て板2とする。
この捨て板2の軒側縁22の折り返し部221は、上述のように横葺き外装材1の棟側成形部13との係合を目的としたものであるが、図1(c)に示すように折り返し部221を含めた軒側縁22は、横葺き外装材1の軒側成形部12と略同様の断面形状を有する構成としたので、下段の横葺き外装材1の棟側成形部13との係合において、前述と同様の効果を奏することができ、即ち複数の弾性的当接によって、係合、抜け止め、雨仕舞性、強固な接合(当接)などの効果が果たされる。
また、この折り返し部221を含めた軒側縁22は、図示するように回し葺き用外装材3の軒側折曲部32の内面に沿う形状であることが望ましく、その場合、該軒側縁22に回し葺き用外装材3の軒側折曲部32を被嵌させることができる。
さらに、捨て板2’,2”の受板部21及び重合部211は、平坦状でもよいが、好ましくは湾曲状(円弧状)からなり、図示するように下り棟用の場合は上方への膨出状、谷構造用の場合は窪み状の円弧状とすれば良い。
この重合部211は、前述のように重ね代や角度等を適宜に調整することにより、各種の納め構造における様々な勾配、角度違いに対応することができるものであるが、図示実施例では重合側縁に対して略平行状に重合させた。
また、捨て板2の重合部211は、図示するようにその軒側端を切り欠いても良く、この場合、重合部分が多くなることでの端部の持ち上がり防止が図れる。
さらに、捨て板2の重合部211には、定形或いは不定形の止水材(図示せず)を配してもよく、特に後述する谷構造の場合においては雨仕舞い性能の確保のために極めて重要である。
また、この捨て板2’,2”の側縁部、即ち桁行き方向の端部には、図示するように表面側に折り返した水返し部24(水返し部兼係合接続部)を設けても良く、その場合、前述のように側縁に裏面側に折曲した接続部14を設けた横葺き外装材1との強固な一体化が図れるものとなる。或いは、図示しないが両面に粘着性を有する弾性止水材にて捨て板2と横葺き外装材1とを接着するようにしても良いし、或いは、図示しないが略中央に突条を有する止水材を捨て板2上に固定し、該止水材の突条の側壁に横葺き外装材1の端部が当接するように配設しても良いし、更にその止水材の突条を含めて隣接する横葺き外装材1と回し葺き用外装材3とを遮水テープにて連結するようにしても良い。
尚、この捨て板2の素材としては、特にその材質を限定するものではないが、前記横葺き外装材1と同じ素材のものを使用することができる。
また、捨て板2は、流れ方向に沿って図示するように一条以上の止水シール材25を設けるようにしても良く、その棟側縁23にも、横葺き外装材1の棟側成形部13の裏面、回し葺き用外装材3の棟側折曲部33の裏面が沿う定形或いは不定形の止水部材26を配しても良い。
また、図示するように捨て板2の棟側縁23を吊子等の保持部材4によって固定することが望ましく、その場合、捨て板2を単独で固定しても、横葺き外装材1や回し葺き用外装材3と共に保持部材4で固定するようにしても良い。
この捨て板2(2’,2”)としては、図2のように形成しても良く、この実施例における軒側縁22は、その表面に回し葺き用外装材3が配設される部分においては、前記横葺き外装材1の軒側成形部12と略同様の断面形状を有する構成としたが、その表面に横葺き外装材1が配設される部分においては、折り返し部221’を短く形成した軒側縁22’とした。互いの屈曲形状が干渉し合ってむしろ係合に悪影響を与えるからである。また、棟側縁23は、受け板21の棟端を略垂直状に立ち上げた形状とした。
本発明に用いる回し葺き用外装材3は、図3に示すように化粧面部31の略2辺状の軒端を裏面側へ折り曲げた軒側折曲部32及び略2辺状の棟端を表面側へ立ち上げた棟側折曲部33を有する構成であれば良く、上記各部位の具体的な構成(構造,形状)或いは上記以外の構成については特に限定するものではなく、どのように設計、実施しても良い。尚、図1(d)に示すように図示実施例では2箇所に設けられた軒側折曲部32,32の間に、下段側の回し葺き用外装材3の棟側折曲部33上に下端が載置される載置部32’を設けた構成である。
この回し葺き用外装材3の化粧面部31は、図示実施例のように下り棟の場合には略はまぐり状とすれば良く、各種納め構造に応じた形状とすれば良い。
前記捨て板2の軒側に裏面内側への折り返し部221を形成した場合には、図1(c)に示すようにこの折り返し部221に軒側折曲部32を被嵌させるようにしても良く、これにより回し葺き用外装材3の浮き上がりを抑えることができる。
また、図示実施例では、前述のように捨て板2’,2”の軒側縁22を前記横葺き外装材1の軒側成形部12に近似する形状としたが、この回し葺き用外装材3の軒側折曲部32を、前記横葺き外装材1の軒側成形部12に近似する形状としても良い。その場合、隣接する回し葺き用外装材3と横葺き外装材1の軒側構造が一致しているので、その下段側に配する横葺き外装材1の棟側成形部13との係合構造において段差が生じたりすることがない。
さらに、回し葺き用外装材3は、棟側折曲部33が吊子等の保持部材4で固定されるようにしても良い。
また、この回し葺き用外装材3の桁行き方向の両端部は、端部保護の観点から図1(e)に示すようにあざ折り34を設けるようにしても良い。
尚、この回し葺き用外装材3の素材としては、前記横葺き外装材1と同じ素材のものを使用することができる。
これら横葺き外装材1、捨て板2、回し葺き用外装材3からなる下り棟(納め構造)を施工する場合、図4に示すような下地構造を採用することができる。
同図における51は下地、52はアスファルトルーフィング、53は下り棟樋、54は防水テープ、55はビス、56は下り棟フレーム材、57は下り棟下地である。
図1(a)の下り棟(納め構造)を施工するには、上述の各部材からなる下地構造を施工した後、まず左右一対の前記捨て板2’,2”を、重合部211,211が芯上にて重合されるように配する。
その際、軒側縁22の折り返し部211を下段側の横葺き外装材1の棟側成形部13の係合溝131に係合するように配設する。
その後、捨て板2上に横葺き外装材1と回し葺き用外装材3の各側縁を対向させて配する。横葺き外装材1については、水返し部兼係合接続部24を設けているので、捨て板2の接続部14と係合させるように配設する。
同様な操作を軒段側から棟段側へ向かって順次繰り返して施工する。
このように施工される図1(a)の本発明の下り棟(納め構造)は、捨て板2を左右別材2’,2”とし、その重合部211が重合するように配されるので、その重合における重ね代や角度等を適宜に調整することにより、各種の納め構造における様々な勾配、角度違いに対応することができ、部材の共有化を図ることができる。
また、この捨て板2は、回し葺き用外装材3の裏面全面に亘って配されるので、回し葺き用外装材3の裏面に雨水が浸入した場合や内部露結水が生じた場合にそれらを捨て板2上をつたって軒側へ流下させることができる。
図示実施例では捨て板2の軒側に裏面内側への折り返し部221が形成され、該折り返し部221に回し葺き用外装材3の軒側折曲部32を被嵌させたので、回し葺き用外装材3の浮き上がりを抑えることができる。
また、図示実施例では横葺き外装材1の側縁(接続部14)が、捨て板2の水返し部兼係合接続部24を係止手段として係合しているので、この係止手段を介して横葺き外装材1と捨て板2とが一体化するので、捨て板2上に配される回し葺き用外装材3と併せて強固な納め構造が形成されるものとなる。
図5(a)は、本発明の納め構造を谷構造に適用した一例を示し、それに用いられる横葺き外装材10、捨て板20、及び回し葺き用外装材30は、前記横葺き外装材1、捨て板2、及び回し葺き用外装材3と各部位の形状などが異なるに過ぎず、基本的な構成は共通であり、同一符号を付して説明を省略する。尚、前記下り棟では、「軒縁」に相当する部分が広く、「棟縁」に相当する部分が狭い構造であったが、この谷構造では、「棟縁」に相当する部分が広く、「軒縁」に相当する部分が狭い構造である。
この実施例における捨て板20(20’,20”)は、図6に示すように重合部211上に、定形或いは不定形の止水材27を配するようにした。この場合、重合部211,211同士の密着性が向上し、雨仕舞い性能が確保される。
また、この実施例における回し葺き用外装材30は、図7に示すように上段の捨て板20と係合する棟側縁に立ち上げ保持部35が設けられ、当該段の捨て板20’の棟側縁23と共に吊子等の保持部材40に保持されている。
このように施工される図5(a)の本発明の谷構造(納め構造)は、捨て板2を左右別材20’,20”とし、その重合部211が重合するように配されるので、その重合における重ね代や角度等を適宜に調整することにより、各種の納め構造における様々な勾配、角度違いに対応することができ、部材の共有化を図ることができる。
また、この捨て板2は、回し葺き用外装材3の裏面全面に亘って配されるので、回し葺き用外装材3の裏面に雨水が浸入した場合や内部露結水が生じた場合にそれらを捨て板2上をつたって軒側へ流下させることができる。
以上本発明を図面の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。
下り棟や谷構造、或いはその他の各種の納め構造、並びにそれらにおける様々な勾配、角度違いに対応することができ、部材の共有化を図ることができる。
(a)本発明の納め構造を下り棟に適用した一実施例を示す平面図、(b)そのB−B線における拡大断面図、(c)そのC−C線における拡大断面図、(d)そのD−D線における拡大断面図、(e)そのE線における拡大断面図である。 (a)捨て板の別の態様を示す平面図、(b)そのBから見た矢視図、(c)そのC−C線における断面図、(d)そのDから見た矢視図である。 (a)図1に用いた回し葺き用外装材の平面図、(b)そのBから見た矢視図、(c)そのC−C線における断面図である。 (a)下地構造を含めた納め構造の分解断面図、(b)下地構造を含めた納め構造の断面図である。 (a)本発明の納め構造を谷構造に適用した一実施例を示す平面図、(b)そのB−B線における拡大断面図、(c)そのC−C線における拡大断面図である。 (a)図5に用いた捨て板の一部を欠載した平面図、(b)そのBから見た矢視図、(c)そのC−C線における断面図である。 (a)図5に用いた回し葺き用外装材の平面図、(b)そのBから見た矢視図、(c)そのC−C線における断面図である。
符号の説明
1,10 横葺き外装材
11 面板部
12 軒側成形部
13 棟側成形部
14 接続部
2,2’,2”,20,20’,20” 捨て板
21 受け板部
211 重合部
22 軒側縁
221 折り返し部
23 棟側縁
3,30 回し葺き用外装材
31 化粧面部
32 軒側折曲部
33 棟側折曲部
4 保持部材

Claims (4)

  1. 納め構造の芯側にそれぞれ重合部を有する左右一対の複数部材にて構成される捨て板と、裏面側へ折り下げた軒側成形部及び表面側へ立ち上げた棟側成形部を有する横葺き外装材と、裏面側へ折り下げた軒側折曲部及び表面側へ立ち上げた棟側折曲部を有する回し葺き用外装材とからなり、
    左右一対の捨て板は、重合部が芯上にて重合されるように配されると共に、その軒側縁が下段側の横葺き外装材の棟側成形部上に載置されるか若しくは折り返し部を設けて係合されるように配され、その棟側縁は当該段の横葺き外装材の棟側成形部及び回し葺き用外装材の棟側折曲部より棟側まで延出しており、該捨て板上に横葺き外装材と回し葺き用外装材の各側縁が対向して配されることを特徴とする建築物の納め構造。
  2. 捨て板の軒側に裏面内側への折り返し部が形成され、該折り返し部に回し葺き用外装材の軒側折曲部を被嵌させることを特徴とする請求項1に記載の建築物の納め構造。
  3. 横葺き外装材の側縁は、係止手段を介して捨て板上に配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築物の納め構造。
  4. 納め構造の芯側にそれぞれ重合部を有する左右一対の複数部材にて構成される捨て板と、裏面側へ折り下げた軒側成形部及び表面側へ立ち上げた棟側成形部を有する横葺き外装材と、裏面側へ折り曲げた軒側折曲部及び表面側へ立ち上げた棟側折曲部を有する回し葺き用外装材とを用い、
    左右一対の捨て板を、重合部が芯上にて重合されるように配すると共に、その軒側縁が下段側の横葺き外装材の棟側成形部上に載置されるか或いは折り返し部を設けて係合されるように配した後、該捨て板上に横葺き外装材と回し葺き用外装材の各側縁を対向させて配することを特徴とする建築物の納め構造の施工方法。
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