JP3949527B2 - 乾燥装置および乾燥方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば稲や麦、トウモロコシや豆類などの穀類、あるいは各種いも類等の水分を含有する処理物を飼料化したり澱粉化したりする際に乾燥するのに用いられる乾燥装置および乾燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の乾燥装置としては、高温の乾燥ガスを直接処理物に当てて乾燥を行う直接加熱式のもののほかに、例えば回転可能な円筒状の本体の内壁に配設されたスチームチューブに蒸気が流通させられるスチームチューブドライヤーや、蒸気や熱風によって加熱される伝熱面を備えたディスクやパドルがケーシング内に回転可能に設けられたディスクドライヤーのような間接加熱式の乾燥機が知られている。しかるに、上述のような直接加熱式乾燥機では、上記乾燥ガスによって水分も含めた処理物の昇温から水分の蒸発までを行うために多量のガスが必要となり、これに伴い乾燥機から排出されるガス量も多くなるため、この排ガスの集塵を行う集塵機や排ガス処理設備も大型化せざるを得ないが、これに対して上記間接加熱式乾燥機では、処理物およびその水分の昇温、蒸発がスチームチューブやディスク、パドルを介して伝播する熱によって賄われるため、上記本体やケーシングには蒸発した水分を排出するだけのガス(キャリアガス)を供給すればよく、従って集塵機等に導入されるガス量も少なくて済み、しかも直接加熱式のように処理物が乾燥ガスに直接晒されることもないので、この乾燥ガスによる処理物のコンタミ(汚染)のおそれも最小限に抑えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような間接加熱式の乾燥機によって処理物の乾燥を行う場合には、上述のように少ないキャリアガスによって処理物から蒸発した水分を排出するため、この排出の途中でキャリアガスの温度が低下すると、乾燥機とその後段の集塵機とを接続して該集塵機にキャリアガスを導入する導入管内に容易に結露が生じてしまい、これによって導入管が腐食したり、キャリアガスとともに排出された処理物の粉塵等が結露した水分によって導入管内壁に固着し、導入管が閉塞したりするおそれがある。また、特に上記ディスクドライヤーによってトウモロコシのような穀類等の処理物を乾燥しようとした場合には、回転するディスクやパドルによって処理物がケーシング内で加熱されながら捏ねられて練られることになるために糊状となってしまい、これがディスクやパドルに付着して焦げを生じたり、また例えば乾燥した製品処理物を上述のように飼料として利用するには甚だ不都合となったりする。
【0004】
本発明は、このような背景の下になされたもので、特に上述のような処理物を乾燥させるに際して、間接加熱式のスチームチューブドライヤーを乾燥機として採用することにより、上記直接加熱式乾燥機やディスクドライヤーによって処理物を乾燥させるときの課題を回避しつつも、このスチームチューブドライヤーと集塵機とを接続するキャリアガスの導入管における結露の発生を防止することが可能な乾燥装置および乾燥方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の処理物の乾燥装置は、処理物が供給されて間接的に加熱されることにより乾燥がなされるスチームチューブドライヤーと、このスチームチューブドライヤーから排出されたキャリアガスが導入される集塵機と、これらスチームチューブドライヤーと集塵機とを接続して該集塵機に上記キャリアガスを導入する導入管とを備え、この導入管にはスチームトレースが施されており、上記集塵機には該集塵機に導入された上記キャリアガスを排出する排出管が接続されていて、この排出管と上記導入管との少なくとも一方には該管内における上記キャリアガスの温度を測定する温度検出手段が設けられるとともに、上記排出管は上記キャリアガスを誘引することによって上記集塵機に導入する誘引手段に接続されており、この誘引手段による上記集塵機へのキャリアガスの導入量が上記温度検出手段による検出結果に基づいて制御可能とされていることを特徴とする。また本発明の処理物の乾燥方法は、処理物をスチームチューブドライヤーに供給して間接的に加熱することにより乾燥するとともに、このスチームチューブドライヤーから排出されるキャリアガスを、スチームトレースが施された導入管を介して保温しつつ集塵機に導入して集塵する乾燥方法であって、第一には、上記導入管内における上記キャリアガスの温度と上記集塵機から排出される上記キャリアガスとの温度の少なくとも一方を検出し、その検出結果に基づいて上記集塵機への上記キャリアガスの導入量を制御することを特徴とし、また第2には、上記導入管内における上記キャリアガスの温度と上記集塵機から排出される上記キャリアガスとの温度の少なくとも一方を検出し、その検出結果に基づいて上記スチームチューブドライヤーへの上記処理物の供給量を制御することを特徴とする。
【0006】
従って、このような乾燥装置および乾燥方法においては、まず処理物を乾燥する乾燥機が間接加熱式のスチームチューブドライヤーであるため、上述の直接加熱式乾燥機のように大量の乾燥ガスを要したり排ガスを発生したりすることがなく、このため集塵機や排ガス処理設備の小型化を図ることができるとともに、処理物は間接的に加熱されるのでコンタミが生じるおそれも少ない。しかも、この間接加熱が、回転する円筒状の本体内壁部に配設されたスチームチューブからのものであって、この本体内に供給された処理物は本体の回転によってその内壁を転動しながら上記スチームチューブに接して加熱乾燥されるので、この処理物がトウモロコシのような穀類であっても上記ディスクドライヤーのように捏ねられて糊状になってしまうようなこともない。
【0007】
そして、この処理物から蒸発した水分を伴ってスチームチューブドライヤーから排出されるキャリアガスは、スチームトレースが施された導入管を介して集塵機に導入されるため、導入管内を通るキャリアガスを保温してその温度低下を防ぐことにより結露の発生を防止することができ、導入管の腐食やその内壁への粉塵の固着等を防ぐことができる。しかも、この導入管に施されるスチームトレースは、乾燥機として用いられるスチームチューブドライヤーと同じ蒸気を加熱媒体とするものであるので、このスチームチューブドライヤーと熱源を共通化することができ、より効率的である。
【0008】
なお、このようなスチームチューブドライヤーを備えた乾燥装置では、一般的に、上記集塵機には該集塵機に導入された上記キャリアガスを排出する排出管が接続されていて、この排出管は上記キャリアガスを誘引することによって上記集塵機に導入する誘引手段に接続されており、すなわちこの誘引手段により排出管、集塵機、および導入管を介してキャリアガスを誘引して集塵機に導入し、またこの集塵機から排出するようにしているが、このような場合に上記スチームチューブドライヤー自体においてもさらに効率的かつ確実な乾燥を図るのに、上記乾燥装置にあっては、上記排出管と導入管との少なくとも一方に該管内における上記キャリアガスの温度を測定する温度検出手段を設け、上記誘引手段による集塵機へのキャリアガスの導入量をこの温度検出手段による検出結果に基づいて制御可能としている。また上記乾燥方法にあっては、導入管内における上記キャリアガスの温度と上記集塵機から排出される上記キャリアガスとの温度の少なくとも一方を検出し、その検出結果に基づいて上記集塵機への上記キャリアガスの導入量を制御するのが望ましい。
【0009】
また、やはり一般的に上記スチームチューブドライヤーには該スチームチューブドライヤーに上記処理物を供給する供給手段が付設されているので、上記と同様に乾燥装置にあって、上記集塵機には該集塵機に導入された上記キャリアガスを排出する排出管が接続されているときには、この排出管と上記導入管との少なくとも一方に該管内における上記キャリアガスの温度を測定する温度検出手段を設け、上記供給手段によるスチームチューブドライヤーへの処理物の供給量をこの温度検出手段による検出結果に基づいて制御可能とし、乾燥方法にあっては、上記導入管内における上記キャリアガスの温度と上記集塵機から排出される上記キャリアガスとの温度の少なくとも一方を検出し、その検出結果に基づいて上記スチームチューブドライヤーへの上記処理物の供給量を制御するのが望ましい。
【0010】
すなわち、上記導入管内におけるキャリアガスの温度が高いのは、処理物から多くの水分が蒸発している場合であるので、このような場合には上記誘引手段によって集塵機へのキャリアガスの導入量を増大させるように制御したり、上記供給手段によってスチームチューブドライヤーへの処理物の供給量を減少させるように制御したりすればよい。また、検出されたキャリアガスの温度が低い場合には上記と逆の制御を行うようにすればよく、このような制御を行うことにより、スチームチューブドライヤーにおける処理物の乾燥を安定させることができて、効率的かつ確実な乾燥を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の乾燥装置の一実施形態を示すものである。これらの図において符号1で示すのはスチームチューブドライヤーであり、このスチームチューブドライヤー1は、図2により具体的に示すように、長尺円筒状の本体1Aが、その中心線Oを一端から他端に向かうに従い僅かに下向きにして横方向に配されて、モータ等の駆動手段1Bによってこの中心線O回りに回転可能に支持されており、この本体1Aの内壁側には、内部に加熱媒体として蒸気が流通させられる多数のスチームチューブ1C…が、それぞれ上記中心線Oに平行に延びるように、かつ中心線Oについて同心円をなすように周方向および径方向に複数ずつ配列されて取り付けられた構成とされている。
【0012】
また、この本体1Aの一端側には、乾燥させられる処理物Wが供給される供給口2AとキャリアガスGとして空気が吸引される吸引口2Bとを備えてモータ等の駆動手段2Cにより駆動されるスクリュウフィーダ2が、本体1Aの回転を許容しつつ上記スチームチューブ1Cの内周側に挿入されるように本体1Aに対して気密に配設されて当該スチームチューブドライヤー1に付設されており、このスクリュウフィーダ2が本実施形態における上記処理物Wのスチームチューブドライヤー1への供給手段とされている。一方、本体1Aの他端側には、このスチームチューブドライヤー1によって乾燥された処理物Wの排出口1Dを下部に有するとともに上部には上記キャリアガスGの排気口1Eを備えたボックス1Fが、やはり本体1Aの回転を許容しつつ該本体1A内を気密に維持可能に配設されており、さらに本体1Aの他端には、上記スチームチューブ1C…への蒸気の供給管1Gとドレン管1Hとが設けられている。
【0013】
このようなスチームチューブドライヤー1において、供給手段としての上記スクリュウフィーダ2の供給口2Aから供給された上記処理物Wは、このスクリュウフィーダ2によって本体1Aの一端側からスチームチューブ1C…の内周に供給され、この本体1Aの回転によってスチームチューブ1C…に接触しながら転動しつつ他端側に送り出され、その間にスチームチューブ1Cを介して上記蒸気により間接的に加熱されて例えば含水率が10〜40wt%にまで乾燥させられ、本体1A他端側の上記排出口1Dから抜き出されてコンベア3により製品としての乾燥した処理物Wとして排出される。また、この乾燥によって上記処理物Wから蒸発した水分は、本体1A一端側のスクリュウフィーダ2の上記吸引口2Bから吸引されたキャリアガスGとともに、同じく本体1A他端側の排気口1Eから排出される。すなわち、本実施形態のスチームチューブドライヤー1では、このキャリアガスGが本体1A内において乾燥させられる処理物Wの送り出し方向と同じ方向に並行して流れることとなる。
【0014】
一方、図1において符号4で示すのは、このスチームチューブドライヤー1の排気口1Eから排出されたキャリアガスG中に含まれる処理物Wから発生した乾燥粉塵等を捕集するサイクロン等の集塵機であり、また同図1において符号5で示すのは、この集塵機4に接続された排気ファンであり、上記集塵機4はスチームチューブドライヤー1の上記排気口1Eに導入管6を介して接続されているとともに、排気ファン5はこの集塵機4に排出管7を介して接続されている。従って、上記キャリアガス(空気)Gは、上記排気ファン5によって誘引されることにより、上記吸引口2Bから吸引されてスチームチューブドライヤー1の本体1A内を通り、処理物Wから蒸発した水分や処理物Wの乾燥粉塵等とともに排気口1Eから排出され、さらに上記導入管6を介して集塵機4に導入されて上記粉塵等が除去された後、集塵機4から排出管7を通して排出されて排気ファン5から排気されることとなり、この排気ファン5が本実施形態における誘引手段とされる。なお、この排気ファン5から排出される排気は、必要があれば適当な排ガス処理設備によって脱臭等の排ガス処理を施してから大気に放出される。また、この排気の一部を、上記吸引口2Bから上記空気とともに吸引可能として、スチームチューブドライヤー1にキャリアガスGとして循環させるようにしてもよい。さらに、集塵機4において回収された粉塵等は、上記コンベア3によって搬送されて、乾燥した処理物Wとともに排出される。
【0015】
そして、このスチームチューブドライヤー1と集塵機4とを接続してスチームチューブドライヤー1から排出された上記キャリアガスGを集塵機4に導入する導入管6には、スチームトレースが施されている。すなわち、この導入管6の外周には、上記排気口1Eから集塵機4に亙って、内部に蒸気が流通させられるスチームトレースチューブ8が図1に破線で示すように巻き付けられるようにして配設されており、このスチームトレースチューブ8に蒸気を供給して導入管6を加熱することにより、該導入管6内を流通するキャリアガスGが保温されて集塵機4に導入可能とされている。なお、このスチームトレースチューブ8に供給される蒸気は、スチームチューブドライヤー1のスチームチューブ1Cに供給される蒸気と同じ蒸気源からのものとされている。
【0016】
また、本実施形態では、この集塵機4の外周にもスチームトレースチューブ9が巻き付けられてスチームトレースが施されていて、このスチームトレースチューブ9にも上記スチームトレースチューブ8やスチームチューブ1Cと同じ蒸気源から蒸気が供給可能とされている。なお、上記スチームチューブドライヤー1の本体1Aにもスチームトレースを施すようにしてもよい。また、こうしてスチームトレースが施された導入管6、集塵機4、スチームチューブドライヤー1の本体1Aや、上記蒸気源からスチームトレースチューブ8,9やスチームチューブドライヤー1の供給管1Gへの蒸気管は、その外周が断熱材10によって被覆されている。さらに、本実施形態では、集塵機4からの蒸気排出管7や排気ファン5、あるいはこの排気ファン5からの排気の排出管や、スチームチューブドライヤー1からのドレン管1H、およびスチームトレースチューブ8,9からのドレン管にも断熱材10が被覆されている。
【0017】
さらにまた、本実施形態では、上記導入管6と排出管7との少なくとも一方(図1では両方)に、これら導入管6や排出管7内を流通する上記キャリアガスGの温度を測定して検出する熱電対温度計等の温度検出手段11が備えられており、この温度検出手段11によって検出されたキャリアガスGの温度の検出結果は、図示されないコンピュータ等の演算制御手段に入力されるようになっている。一方、この演算制御手段は、第1には上記排気ファン5に備えられるバタフライ弁5Aの駆動手段(図示略)に接続されていて、上記温度検出手段11による検出結果に基づいて、このバタフライ弁5Aの開度が調整され、これにより導入管6を通って集塵機4に導入される上記キャリアガスGの導入量が制御可能とされている。また、この演算制御手段11は、第2には上記スチームチューブドライヤー1に付設された供給手段としてのスクリュウフィーダ2のモータ等の駆動手段2Cにも接続されており、この駆動手段2Cを例えばインバータ制御することにより、上記温度検出手段11による検出結果に基づいて、スチームチューブドライヤー1に供給される処理物Wの供給量も制御可能とされている。
【0018】
従って、このように構成された乾燥装置、および該乾燥装置による上述のような乾燥方法においては、まず処理物Wを乾燥する乾燥機として、間接加熱式のスチームチューブドライヤー1が用いられており、上記直接加熱式の乾燥機に比べ、大量の乾燥ガスを要したり多量の排ガスを発生したりすることがない。このため、上記集塵機4やこれに付設される排気ファン5、あるいは上記排ガス処理設備も、比較的小型のものでよく、これにより装置全体のコンパクト化を図ることができるとともに、その運転コストを削減することが可能となる。また、このスチームチューブドライヤー1の本体1Aに供給された処理物Wは、この本体1Aの回転に伴いその内壁部を転がって転動しながら該内壁部に配設されたスチームチューブ1Cに接し、その内部を流通する蒸気によりこのスチームチューブ1Cを介して間接的に加熱されて乾燥させられるので、直接加熱のように上記乾燥ガスに起因するコンタミ(汚染)が、最終的に製品とされる乾燥された処理物Wに生じることもない。さらに、同じ間接加熱式の乾燥機でも、上記スチームチューブドライヤー1では、ディスクドライヤーのように乾燥時に処理物Wが捏ねられて練られるようなこともなく、従って処理物Wがトウモロコシのような穀類や藷類であっても糊状になるようなこともないため、スチームチューブ1Cに処理物Wが付着して焦げを生じたりすることも少ないとともに、製品化される乾燥処理物Wを飼料として用いる場合などにもその取り扱い性がよい。
【0019】
そして、さらに上記構成の乾燥装置および乾燥方法によれば、このスチームチューブドライヤー1の排気口1Eから上記集塵機4に接続されるキャリアガスGの導入管6にスチームトレースが施されていて、そのスチームトレースチューブ8に供給される蒸気により、該導入管8を通るキャリアガスGが、スチームチューブドライヤー1から排出されたときの温度を維持して保温されたまま、集塵機4に導入されるようになされている。このため、処理物Wから蒸発した水分を含んだこのキャリアガスGが導入管6を通るうちに冷却されて該水分により導入管6内に結露を生じるようなこともなく、従ってこの結露によって導入管6に腐食が生じたり、あるいはキャリアガスG中に含まれる粉塵等がこの結露した水分をによって導入管6の内壁に固着して導入管6の閉塞を生じたりするような事態を未然に防ぐことができ、かかる腐食した導入管6の交換や閉塞の除去などのメンテナンスを頻繁に要したりすることなく、長期に亙って安定した処理物の乾燥を図ることができる。
【0020】
また、本実施形態では、この導入管6が接続される集塵機4にもスチームトレースが施されており、特に集塵機4に施されたスチームトレースによってこの集塵機4内に導入されたキャリアガスGの温度低下も防がれるので、該集塵機4内でキャリアガスGの水分が結露を生じて集塵機4を腐食させたり、粉塵等の固着によって集塵効率が低下したりすることもない。しかも、このスチームトレースが施された導入管6や集塵機4が接続されるのが、同じ蒸気によって処理物Wを乾燥する乾燥機であるスチームチューブドライヤー1であるので、それらのスチームチューブ1C…やスチームトレースチューブ8,9に供給される加熱媒体としての蒸気の蒸気源を共通化することができ、より効率的な乾燥を図ることが可能である。
【0021】
さらに、こうしてスチームトレースが施された導入管6や、集塵機4から排出されるキャリアガスGが通る排出管7には、この管内を通るキャリアガスGの温度を測定して検出する温度検出手段11が備えられており、本実施形態ではその検出結果に基づいて、スチームチューブドライヤー1から集塵機4にキャリアガスGを誘引する排気ファン5によるキャリアガスGの集塵機4への導入量と、スチームチューブドライヤー1に付設されて該スチームチューブドライヤー1に処理物Wを供給する供給手段としてのスクリュウフィーダ2による処理物Wの供給量とが制御可能とされている。すなわち、例えばキャリアガスGの温度が高い場合は、処理物Wから多量の水分が蒸発していることなので、上記バタフライ弁5Aの開度を大きくしてキャリアガスGの導入量を増大させ、これに伴いスチームチューブドライヤー1に吸引されるキャリアガスGも増大させてより多くの蒸気を排出させたり、あるいはスクリュウフィーダ2の回転数を下げることによって処理物Wのスチームチューブドライヤー1への供給量を減少させたりすればよい。さらに、このようにキャリアガスGの導入量が増大させられたり処理物Wの供給量が減少させられたりすることにより、キャリアガスGの温度が低下することで本体1A内が高温となりすぎて処理物Wに焦げが生じたりするような事態も防止することが可能となる。また、上記温度検出手段11によって検出された検出結果によりキャリアガスGの温度が低いと判断された場合には、上記とは逆に排気ファン5のバタフライ弁5Aの開度を小さくしてキャリアガスGの集塵機4への導入量を少なくしたり、あるいはスクリュウフィーダ2の回転数を上げてスチームチューブドライヤー1への処理物Wの供給量を多くしたりすればよい。
【0022】
なお、上述のように排気ファン5から排出される排気の一部をスチームチューブドライヤー1に循環させるようにすれば、該スチームチューブドライヤー1に吸引されるキャリアガスGの温度低下を抑えることができ、熱損失を低減させることができる。また、本実施形態では、このように上記温度検出手段11による検出結果に基づいて誘引手段としての排気ファン5と供給手段としてのスクリュウフィーダ2との両方を制御可能としているが、場合によってはいずれか一方のみを制御するようにしてもよい。さらに、本実施形態では導入管6と排出管7との両方に温度検出手段11を設けているが、いずれか一方のみに設けるようにしてもよく、その場合には排出管7側に設けるのが望ましい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の乾燥装置および乾燥方法によれば、乾燥機としてスチームチューブドライヤーを採用することにより、集塵機や誘引手段、排ガス処理設備を小型化して当該乾燥装置の設置コストやその運転コストの削減を図ることができるとともに、コンタミの発生を防いで歩留まりの高い効率的な乾燥を図ることができる。そして、このスチームチューブドライヤーから排出されたキャリアガスを上記集塵機に導入する導入管にスチームトレースを施すことにより、乾燥機と同じ蒸気を加熱媒体として利用して効率的にこの導入管内を通るキャリアガスを保温することができて、該キャリアガスとともに排出された水分の結露を防いで導入管の腐食や粉塵の固着による閉塞を防止することができ、この導入管のメンテナンスの簡略化を図って安定的かつ円滑な乾燥を促すことが可能となる。また、上記導入管や集塵機からのキャリアガスの排出管に温度検出手段を設けてキャリアガスの温度を検出し、これに基づいて集塵機へのキャリアガスの導入量やスチームチューブドライヤーへの処理物の供給量を制御することにより、このスチームチューブドライヤーにおける処理物の乾燥の一層の安定化を図って、確実かつ効率的に所定の含水率まで乾燥された製品処理物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の乾燥装置の一実施形態を示す図である(ただし、スチームチューブドライヤー1の細部は省略されている。)。
【図2】 図1に示すスチームチューブドライヤー1のより具体的な斜視図である。
【符号の説明】
1 スチームチューブドライヤー
2 スクリュウフィーダ(供給手段)
4 集塵機
5 排気ファン(誘引手段)
6 キャリアガスGの集塵機4への導入管
7 キャリアガスGの集塵機4からの排出管
8,9 スチームトレースチューブ
11 温度検出手段
W 処理物
G キャリアガス

Claims (4)

  1. 処理物が供給されて間接的に加熱されることにより乾燥がなされるスチームチューブドライヤーと、このスチームチューブドライヤーから排出されたキャリアガスが導入される集塵機と、これらスチームチューブドライヤーと集塵機とを接続して該集塵機に上記キャリアガスを導入する導入管とを備え、この導入管にはスチームトレースが施されており、
    上記集塵機には該集塵機に導入された上記キャリアガスを排出する排出管が接続されていて、この排出管と上記導入管との少なくとも一方には該管内における上記キャリアガスの温度を測定する温度検出手段が設けられるとともに、上記排出管は上記キャリアガスを誘引することによって上記集塵機に導入する誘引手段に接続されており、この誘引手段による上記集塵機へのキャリアガスの導入量が上記温度検出手段による検出結果に基づいて制御可能とされていることを特徴とする乾燥装置。
  2. 上記集塵機には該集塵機に導入された上記キャリアガスを排出する排出管が接続されていて、この排出管と上記導入管との少なくとも一方には該管内における上記キャリアガスの温度を測定する温度検出手段が設けられるとともに、上記スチームチューブドライヤーには該スチームチューブドライヤーに上記処理物を供給する供給手段が付設されており、この供給手段による上記スチームチューブドライヤーへの処理物の供給量が上記温度検出手段による検出結果に基づいて制御可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 処理物をスチームチューブドライヤーに供給して間接的に加熱することにより乾燥するとともに、このスチームチューブドライヤーから排出されるキャリアガスを、スチームトレースが施された導入管を介して保温しつつ集塵機に導入して集塵する乾燥方法であって、
    上記導入管内における上記キャリアガスの温度と上記集塵機から排出される上記キャリアガスとの温度の少なくとも一方を検出し、その検出結果に基づいて上記集塵機への上記キャリアガスの導入量を制御することを特徴とする乾燥方法。
  4. 処理物をスチームチューブドライヤーに供給して間接的に加熱することにより乾燥するとともに、このスチームチューブドライヤーから排出されるキャリアガスを、スチームトレースが施された導入管を介して保温しつつ集塵機に導入して集塵する乾燥方法であって、
    上記導入管内における上記キャリアガスの温度と上記集塵機から排出される上記キャリアガスとの温度の少なくとも一方を検出し、その検出結果に基づいて上記スチームチューブドライヤーへの上記処理物の供給量を制御することを特徴とする乾燥方法。
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