JP2002048472A - 熱風回転乾燥機 - Google Patents

熱風回転乾燥機

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JP2002048472A
JP2002048472A JP2000235410A JP2000235410A JP2002048472A JP 2002048472 A JP2002048472 A JP 2002048472A JP 2000235410 A JP2000235410 A JP 2000235410A JP 2000235410 A JP2000235410 A JP 2000235410A JP 2002048472 A JP2002048472 A JP 2002048472A
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JP
Japan
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drum
hot air
rotary
food processing
residue
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JP2000235410A
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English (en)
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Keiichi Hori
恵一 堀
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着性のある食品加工残渣を回転ドラム内に
投入して乾燥しても、食品加工残渣がドラム内周壁に固
着したままとなることを防止する。 【解決手段】 回転ドラム11は、内ドラム11iと外
ドラム11oとでなり、内外ドラム11i,11oの間
が通風経路35となっている。乾燥時には、回転ドラム
11の内部空間に食品加工残渣を投入し、回転ドラム1
1を回転させつつ、熱風を、熱風供給室30→通風経路
35→回転ドラム11の内部空間→熱風出口31に沿い
流通させる。このため、食品加工残渣は熱風に触れて乾
燥する。また、通風経路11を流通する熱風により、内
ドラム11iの内周面が伝熱加熱され、内ドラム11i
に食品加工残渣が固着しても、この食品加工残渣は、内
ドラム11i側から加熱されて乾燥し、剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、品質の良好な食品
加工残渣を乾燥食品素材や家畜用飼料にするために食品
加工残渣を最適含水率にまで乾燥させることができる熱
風回転乾燥機に関するものである。かかる本発明では、
粘着性のある食品加工残渣を、回転ドラム内に投入して
攪拌しつつ熱風を用いて加熱しても、粘着性のある食品
加工残渣が回転ドラムの内壁にこびりつくのを防止する
ように工夫したものである。なお、本発明は、種々の食
品を乾燥して乾燥食品(人間が食する乾燥食品)を製造
する場合にも適用可能である。
【0002】
【従来の技術】近年では、食品加工残渣の再資源化が環
境対策上重要な課題となっており、従来の焼却・埋め立
て処理に代わり、食品加工残渣の再利用が可能なバイオ
処理や乾燥処理が注目されている。
【0003】また、食品加工残渣を引き取る費用が高騰
していると共に、ISO14001の取得に向けた経営
者意識の変化もあり、食品加工工場,外食産業,給食セ
ンター,さらには、病院,福祉施設等を対象とした、業
務用生ゴミ処理機の市場規模は年々拡大している。
【0004】業務用生ゴミ処理機としては、微生物を使
用して生ゴミを分解するバイオ方式や、生ゴミを高温加
熱して炭化させる炭化処理方式を採用して、生ゴミを堆
肥にするタイプのものが現在の主流である。
【0005】一方、食品加工工場や弁当・惣菜工場等で
は多量の食品加工残渣(おから、パンくず、野菜,米
飯,肉,揚げ物,パスタ類等)が発生する。またスーパ
ーマーケットやコンビニエンスストアにおいては、賞味
期限切れの食品は、配送車により店舗から回収所に回収
されてから廃棄されるため、賞味期限切れ食品が食品加
工残渣(生ゴミ)となる。この様な食品加工工場や店舗
では、品質管理が徹底しており食品加工残渣(生ゴミ)
も冷蔵保管されており、食品加工残渣といってもその品
質は良好であり、汚れたり腐敗しているわけではない。
【0006】食品加工工場等で発生する品質の良好な食
品加工残渣を堆肥にするのでは付加価値が低い(堆肥と
しての価格が低い)。しかし、食品加工残渣を堆肥では
なく乾燥食品素材や飼料にすれば、付加価値が高くな
る。即ち、食品加工残渣を乾燥させた乾燥物を、乾燥食
品素材や配合飼料の原料とすることができれば、資源の
有効活用ができると共に、この乾燥物を高価な商品(乾
燥食品素材、配合飼料の原料)としてリサイクル使用す
ることができるのである。また、輸入中心の家畜飼料の
自給率アップにも寄与することができる。
【0007】ところで、食品加工残渣を家畜用飼料にす
るためには、食品加工残渣を過度に乾燥して炭化させる
ことなく最適な水分量まで均一に乾燥する必要がある。
そこで品質の良好な食品加工残渣を、熱風回転乾燥機に
より乾燥させることが提案されている。
【0008】ここで従来の熱風回転乾燥機を、図8を参
照して説明する。図8に示すように、従来の熱風回転乾
燥機01では、投入パイプ02を介して回転ドラム03
内に食品加工残渣が投入される。食品加工残渣の投入が
完了すると、回転ドラム03が連続的に回転し、回転ド
ラム03内には、熱風ガイド04から熱風が供給され
る。熱風は回転ドラム02のドラム軸方向に沿い送給さ
れ、熱風出口04aから排出される。
【0009】食品加工残渣は、回転ドラム03内に配置
したリフターブレード05により、周方向に沿い上方に
掻き上げられ、周方向の頂部に近づくと上方から下方に
落下する。このため食品加工残渣は、回転ドラム03内
で攪拌されつつ熱風に効率的に接触して加熱・乾燥して
いく。加熱・乾燥した処理物は、払出口06から排出さ
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品加工残
渣が、米飯等のように高含水率で粘着性のある場合に
は、投入パイプ02から回転ドラム03内に投入した米
飯等が、回転ドラム03の内周壁に「こびりつく」こと
がある。特に、回転ドラム03の内周壁のうち、投入パ
イプ02の下端開口に近い部分に、米飯等が固着する
(こびりつく)ことが多い。
【0011】このように米飯等がドラム内周壁に固着す
ると、米飯等のうち表面側(回転ドラム03の内部空間
側)は熱風に接触するが、米飯等のうちドラム内周壁側
は熱風に晒されることはなく、しかも、ドラム内周壁の
温度が低いため乾燥されにくい。この結果、固着した米
飯等は、表面側のみが乾燥され、内部からドラム内周壁
にかけての部分は乾燥が進まず、ドラム内周壁に固着し
た(こびりついた)ままとなり、乾燥効率が著しく低下
する場合がある。
【0012】また、乾燥処理作業が終了した後に、内周
壁に固着した未乾燥の米飯等を手作業により掻き取る作
業をしなければならず、作業が面倒になっていた。
【0013】本発明は、上記従来技術に鑑み、高含水率
で粘着性のある食品加工残渣(米飯等)を回転ドラムに
投入して熱風乾燥しても、粘着性のある食品加工残渣が
回転ドラムの内壁にこびりつくのを防止しつつ良好に加
熱乾燥をすることができる熱風回転乾燥機を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、回転ドラムの内部空間に熱風が供給される
ことにより、前記回転ドラム内に投入される被処理物を
乾燥させる熱風回転乾燥機において、前記回転ドラムに
は、回転ドラムに沿い熱風を流通させる通風経路が設け
られ、この通風経路を流通する熱風で前記回転ドラム自
体を熱することにより、前記回転ドラム内周面側の被処
理物を前記回転ドラムの熱で乾燥させることを特徴とす
る。
【0015】また本発明の構成は、前記回転ドラムは、
被処理物が投入される内ドラムと、この内ドラムの外周
側に同心状に配置された外ドラムとでなる2重ドラム構
造となっており、前記内ドラムと前記外ドラムとの間の
空間が、前記通風経路となっていることを特徴とする。
【0016】また本発明の構成は、前記内ドラムは熱抵
抗が低いことを特徴とする。
【0017】また本発明の構成は、前記外ドラムは断熱
効果を有していることを特徴とする。
【0018】また本発明の構成は、前記通風経路内を流
通する前記熱風は、前記回転ドラムのうち前記被処理物
が投入される一端面側から前記被処理物が排出される他
端面側に向かって流通されることを特徴とする。
【0019】また本発明の構成は、回転ドラムの内部空
間に熱風が供給されることにより、前記回転ドラム内に
投入される被処理物を乾燥させる熱風回転乾燥機におい
て、前記回転ドラムは、被処理物が投入される内ドラム
と、この内ドラムの外周側に同心状に配置された外ドラ
ムとでなる2重ドラム構造となっており、前記内ドラム
と前記外ドラムとの間の空間が断熱空間となっているこ
とを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態にかか
る熱風回転乾燥機を図面に基づき詳細に説明する。
【0021】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態にかかる熱風回転乾燥機1を示し、図2は
そのII−II断面を示す。両図に示すように、この熱風回
転乾燥機1では、回転ドラム装置10の回転ドラム11
の内部空間に熱風を供給して食品加工残渣(被処理物)
を乾燥すると共に、熱風を回転ドラム11の壁面に沿い
流通させてドラム内周壁(ドラム自体)を加熱するよう
に工夫したものである。このように回転ドラム11の内
周壁(ドラム自体)を加熱することにより、粘着性のあ
る米飯等が内周壁に一時的に固着しても(こびりついて
も)、固着した米飯等が内周壁側から加熱・乾燥されて
剥離し、良好に乾燥されるようにしているものである。
以下に、各部の詳細を説明する。
【0022】回転ドラム装置10の回転ドラム11は、
その回転軸が水平面に対して傾斜する状態で回転自在に
配置されている。この回転ドラム11は内ドラム11i
と、この内ドラム11iの外周側に同心状に配置された
外ドラム11oとでなる二重ドラム構造となっている。
そして、内ドラム11iと外ドラム11oとの間の空間
は、通風経路35となっている。詳細は後述するが、通
風経路35には、熱風がドラム軸方向に沿い流通され
る。なお内ドラム11iと外ドラム11oは、一体的に
構成されており、内外のドラム11i,、11oが一体
となって回転する。
【0023】内ドラム11iは耐蝕性材料、例えばステ
ンレス等で構成されており、その肉厚は薄く熱抵抗を低
くしている。外ドラム11oは安価な炭素鋼等で構成さ
れており、ドラム重量を支えることができるような強度
を有している。この外ドラム11oの外周面は、図示省
略しているが、断熱材(グラスウールやセラミックファ
イバ)により覆われている。
【0024】このようにして構成された二重ドラム構造
の回転ドラム11の外周面には「タイヤ」と称されるリ
ング部材12a,12bが取り付けられている。床面上
には、高さ位置をずらして、回転支持ローラ13aと回
転支持ローラ13bが設置されており、回転支持ローラ
13aがリング部材12aに転接し、回転支持ローラ1
3bがリング部材12bに転接することにより、回転ド
ラム11を傾斜状態にして回転自在に支持している。
【0025】駆動用電動機14の出力軸は、回転支持ロ
ーラ13aに連結されている。このため、駆動用電動機
14が正転回転・逆転回転すると、回転支持ローラ13
aを介して回転力が回転ドラム11に伝達し、回転ドラ
ム11が周方向に沿い正転回転・逆転回転する。
【0026】回転ドラム11の内ドラム11iの内周面
にはリフターブレード15とスパイラルブレード16が
備えられている。リフターブレード15は、回転ドラム
11の回転軸と平行な方向に伸びており、内ドラム11
iの内周面の周方向に沿う複数箇所に備えられている。
スパイラルブレード16は、内ドラム11iの内周面の
うち傾斜して下側となった内周面部分(図1では右側の
内周面部分)に螺旋状に備えられている。
【0027】回転ドラム11の左端面には固定チャンバ
17が連通しており、回転ドラム11の右端面には固定
チャンバ18が連通している。固定チャンバ17と回転
ドラム11との間にはエアーシール19i、19oが介
装され、固定チャンバ18と回転ドラム11との間には
エアーシール20が介装されている。
【0028】投入パイプ21は、固定チャンバ17を貫
通して回転ドラム11の左端面に挿入配置されており、
上端の入口端面21aが外部に位置しており、下端の出
口端面21bが回転ドラム11の内部空間に臨んで開口
している。出口端面21bは、傾斜している回転ドラム
11の内部空間のうち傾斜して上側となっている空間部
分に開口している。
【0029】固定チャンバ18の底面には、払出口22
が形成されており、加熱・乾燥された乾燥物は払出口2
2から外部に払い出される。
【0030】固定チャンバ17の下部には、熱風供給室
30が形成されており、熱風供給装置(図示省略)から
供給された熱風が熱風供給室30に供給される。供給さ
れた熱風は、熱風供給室30から通風経路35内に送ら
れ、図1において回転ドラム11の左端面側から右端面
側に向かって軸方向に沿い通風経路35内を流通する。
通風経路35の右端から出てきた熱風は、固定チャンバ
18内に吹き出され、この固定チャンバ18内にて流通
方向が反転し、今度は、回転ドラム11の内ドラム11
iの内部空間を、右端面側から左端面側に向かって軸方
向に沿い流通していく。内ドラム11iの内部空間を流
通していった熱風は、固定チャンバ17内に吹き出さ
れ、熱風出口31から外部に排出される。
【0031】ここで、上記構成となっている熱風回転乾
燥機1により、米飯残渣等の食品加工残渣を乾燥させる
動作手順を説明する。
【0032】食品加工残渣を、投入パイプ21の入口端
面21aから入れると、食品加工残渣は投入パイプ21
内を流通し、出口端面21bから、回転ドラム11の内
ドラム11i内に投入される。このようにして、食品加
工残渣は内ドラム11iの下方の内周壁に堆積する。
【0033】食品加工残渣の投入が完了したら、駆動用
電動機14を駆動して回転ドラム11を正転回転させ
る。また、熱風供給室30に熱風を供給する。このよう
にするため、内ドラム11iの下方に溜まった食品加工
残渣は、リフターブレード15により周方向に沿い上方
に掻き上げられ、周方向の頂部に近づくと上方から下方
に落下すると共に、熱風が内ドラム11iの内部空間を
流通していく。このため、食品加工残渣は、内ドラム1
1i内で攪拌されつつ熱風に効率的に接触し、加熱・乾
燥される。
【0034】また、熱風が通風経路35に沿い流通する
ため、内ドラム11iは加熱されその内周壁の温度は高
くなる。この場合、内ドラム11iの肉厚は薄く熱抵抗
が低くなっているので、内ドラム11iの内周壁温度は
高くなる。このため、高含水率で粘着性のある食品加工
残渣(米飯等)が投入されて、内ドラム11iの内周壁
に固着しても、固着した食品加工残渣に、内ドラム11
iから熱が伝導して加熱される。このように内ドラム1
1i側から加熱・乾燥されるため、一旦固着した食品加
工残渣は、内ドラム11i側からの乾燥が進むと、内ド
ラム11iの内周壁から剥離する。
【0035】しかも、通風経路35を流通する熱風は、
回転ドラム11の左側から右側に向かって、即ち、食品
加工残渣が投入される一端面側(左端面側)から他端面
側(右端面側)に向かって流通する。この結果、熱風の
温度は、左側で高く右側に移るにつれてやや低下し、内
ドラム11iの内周壁の温度も、左側で高く右側に移る
につれてやや低下する。
【0036】したがって、内ドラム11iの内周面のう
ち、投入パイプ21に近い部分、換言すると、食品加工
残渣が投入されて固着し易い部分の温度が高くなり、食
品加工残渣の固着を効果的に防止することができる。
【0037】加熱・乾燥処理が完了したら、熱風の供給
を停止すると共に回転ドラム11を逆転回転させ、スパ
イラルブレード16による送り出し動作をさせる。この
ため、乾燥した乾燥物は、傾斜している回転ドラム11
の内部空間のうち上側の空間部分から下側の空間部分に
向けて押し出され、固定チャンバ18内に払い出され
る。固定チャンバ18内に払い出された乾燥物は、払出
口22から下方に落下して取り出される。
【0038】このように第1の実施の形態では、通風経
路35に沿い熱風を流通させて、内ドラム11iの内周
壁の温度を上げているため、内ドラム11iに食品加工
残渣が一旦固着しても、固着した食品加工残渣は伝熱加
熱され乾燥して剥離する。この結果、均質で良好な乾燥
を短時間でできると共に、固着した食品加工残渣を乾燥
処理作業後に掻き取るという面倒な作業が不要になる。
【0039】なお、外ドラム11oの外周面を断熱材で
覆っているため、作業者等が外ドラム11oに接触して
も、火傷することはなく安全である。
【0040】<第2の実施の形態>次に本発明の第2の
実施の形態にかかる熱風回転乾燥機1Aを、図3を参照
して説明する。
【0041】図3に示すように第2の実施の形態にかか
る熱風回転乾燥機1Aでは、右側の固定チャンバ18に
熱風供給室32が形成されており、熱風供給室32に供
給された熱風は、回転ドラム11の右端面側から左端面
側に向かって軸方向に沿い通風経路35内を流通するよ
うになっている。また、固定チャンバ17と回転ドラム
11との間にはエアーシール19が介装され、固定チャ
ンバ18と回転ドラム11との間にはエアーシール20
i,20oが介装されている。更に、回転ドラム11の
内部空間には、熱風入口33を介して熱風が供給される
ようになっている。なお、他の部分の構成は、図1に示
す第1の実施の形態にかかる熱風回転乾燥機1と同様で
ある。
【0042】この第2の実施の形態にかかる熱風回転乾
燥機1Aも、通風経路35に熱風を流通させ内ドラム1
1iの内周壁を加熱しているため、内ドラム11iの内
周壁に食品残渣が一旦固着しても、この食品残渣は内ド
ラム11iから伝熱加熱されて乾燥し、内周壁から剥離
する。
【0043】<第3の実施の形態>次に本発明の第3の
実施の形態にかかる熱風回転乾燥機1Bを、図4を参照
して説明する。
【0044】図4に示すように第3の実施の形態にかか
る熱風回転乾燥機1Bでは、払出口22側(固定チャン
バ18側)において、外ドラム11oに比べて内ドラム
11iを軸方向に長く伸ばしている。そして、エアーシ
ール20iが、内ドラム11iの内部空間に占位しない
配置構成としている。なお、他の部分の構成は、図3に
示す第2の実施の形態にかかる熱風回転乾燥機1Aと同
様である。
【0045】この第3の実施の形態にかかる熱風回転乾
燥機1Bでも、食品加工残渣が内ドラム11iの内周壁
に固着することを防止することができる。更に、内ドラ
ム11iの内部空間にエアーシールが占位しない構成と
しているため、乾燥品を払い出すときに、乾燥品が内ド
ラム11iの内周面をスムーズにスライド移動して排出
することができる。
【0046】つまり、図3の実施の形態では、乾燥品を
払い出す際に、内ドラム11iの内部空間に占位するエ
アーシール20iに、乾燥品が引っ掛かってしまいスム
ーズな払出しの邪魔になっていたが、図4の実施の形態
ではかかる不具合を解消することができる。
【0047】<第4の実施の形態>次に本発明の第4の
実施の形態にかかる回転乾燥機1Cを図5及び図6を参
照して説明する。なお、図6は図5のVI −VI 断面図
である。
【0048】この回転乾燥機1Cでは、回転ドラム11
Aは一重のドラム構造となっている。そしてこの回転ド
ラム11Aの外周面に、軸方向に伸びる複数本のダクト
40を配置している。各ダクト40は、周方向にずれた
位置に配置されている。しかも、各ダクト40は、右端
面と左端面において、周方向に伸びる連結ダクト42に
より相互に連結されている。各ダクト40の内部空間は
通風経路41となっており、熱風供給室32及び右側の
連結ダクト42を介して各ダクト40内の通風経路41
に熱風が供給される。供給された熱風は、通風経路41
内を軸方向に沿い流通し、左側の連結ダクト42を介し
て固定チャンバ17内に排出される。なお他の部分の構
成は、図4に示す第3の実施の形態と同様である。
【0049】第4の実施の形態にかかる回転乾燥機1C
においても、通風経路41に熱風を流通させ回転ドラム
11Aの内周壁を加熱しているため、回転ドラム11A
の内周壁に食品残渣が一旦固着しても、この食品残渣は
回転ドラム11Aから伝熱加熱されて乾燥し、内周壁か
ら剥離する。
【0050】<第5の実施の形態>次に本発明の第5の
実施の形態にかかる回転乾燥機1Dを図7を参照して説
明する。
【0051】図7に示すように第5の実施の形態にかか
る熱風回転乾燥機1Dでは、回転ドラム11は、内ドラ
ム11iと外ドラム11oとでなる二重ドラム構造とな
ってはいるが、内ドラム11と外ドラム11oとの間の
空間が断熱空間50となっている。つまり、断熱空間5
0に熱風を流通させる構造ではなく、断熱空間50に存
在する空気層が熱抵抗となって断熱効果を上げるように
している。なお、内ドラム11iと外ドラム11oとの
間には、スペーサ51を設けており、このスペーサ51
により内ドラム11iを外ドラム11oに固定すると共
に、断熱空間50となる隙間を確保している。このスペ
ーサ51の寸法はなるべく小さくしており、スペーサ5
1の熱伝導による熱損失を最小にするように工夫してい
る。
【0052】また、固定チャンバ17と回転ドラム11
との間にはエアーシール19が介装され、固定チャンバ
18と回転ドラム11との間にはエアーシール20が介
装されている。更に、回転ドラム11の内部空間には、
熱風入口33を介して熱風が供給されるようになってい
る。更にまた、図示は省略しているが、外ドラム11o
の外周面には断熱材を施している。但しタイヤ12a,
12bは回転支持ローラ13a,13bに転接するた
め、タイヤ12a,12bの外周面には断熱材を施すこ
とはできない。なお、他の部分の構成は、図3に示す第
2の実施の形態にかかる熱風回転乾燥機1Aと同様であ
る。
【0053】この熱風回転乾燥機1Dでは、熱風入口3
3を介して内ドラム11iの内部に供給された熱風によ
り、内ドラム11iの温度が高くなる。しかも、内ドラ
ム11iの外周面は、断熱空間50で囲まれているた
め、内ドラム11iの内壁面の温度が高くなる。また、
従来ではタイヤ12a,12bに断熱材を施すことがで
きず、このタイヤ12a,12bの部分での放熱があり
十分な断熱効果を得ることができなかったが、本実施の
形態では、タイヤ12a,12bの部分にも断熱空間5
0が存在して断熱効果を発揮することができ、断熱効果
が高く、内ドラム11iの内壁面の温度が高くなる。
【0054】なお、熱風回転乾燥機1Dにおいて断熱効
果を更に向上させるために、断熱空間50に断熱材を充
填するようにしてもよい。
【0055】このように断熱空間50により断熱をして
内ドラム11iの温度を高くすることができるため、内
ドラム11iの内周壁に食品残渣が一旦固着しても、こ
の食品残渣は内ドラム11iから伝熱加熱されて乾燥
し、内周壁から剥離する。
【0056】なお、上述した各実施の形態では、熱風の
みにより食品加工残渣の乾燥をしているが、マイクロ波
を回転ドラム内に照射してマイクロ波乾燥をする手法を
併用するようにしてもよい。
【0057】また種々の食品(食品素材)を乾燥させて
人間が食する乾燥食品を製造する場合にも、本発明を適
用することができることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように本発明では、回転ドラムの内部空間に熱風が供給
されることにより、前記回転ドラム内に投入される被処
理物を乾燥させる熱風回転乾燥機において、前記回転ド
ラムには、回転ドラムに沿い熱風を流通させる通風経路
が設けられ、この通風経路を流通する熱風で前記回転ド
ラム自体を熱することにより、前記回転ドラム内周面側
の被処理物を前記回転ドラムの熱で乾燥させる構成とし
た。
【0059】かかる構成としたため、回転ドラムの内周
壁は熱風により加熱され、内周壁に被処理物が一旦固着
しても、この被処理物は内周壁側から伝熱加熱されて乾
燥し剥離する。このため、熱風回転乾燥機の熱効率を大
幅に向上させ、均質な乾燥を実現し、乾燥時間を短縮で
き、乾燥能率を飛躍的に高めることができる。
【0060】また本発明では、前記回転ドラムは、被処
理物が投入される内ドラムと、この内ドラムの外周側に
同心状に配置された外ドラムとでなる2重ドラム構造と
なっており、前記内ドラムと前記外ドラムとの間の空間
が、前記通風経路となっている構成とした。
【0061】かかる構成としたため、熱風を内ドラムに
沿い確実に流通させることができ、内ドラムの加熱が確
実にでき、内ドラムの内周壁に固着した被処理物を確実
に加熱・乾燥して剥離させることができる。
【0062】また本発明では、内ドラムの熱抵抗を低く
したり、外ドラムに断熱効果を付与するようにしてい
る。これにより、熱伝達効率を高くしたり、安全性を確
保している。
【0063】また本発明では、前記通風経路内を流通す
る前記熱風は、前記回転ドラムのうち前記被処理物が投
入される一端面側から前記被処理物が排出される他端面
側に向かって流通される構成とした。
【0064】かかる構成としたため、ドラム内周壁のう
ち被処理物が固着しやすい部分を確実に加熱でき、被処
理物の固着をより確実に防止することができる。
【0065】また本発明では、回転ドラムの内部空間に
熱風が供給されることにより、前記回転ドラム内に投入
される被処理物を乾燥させる熱風回転乾燥機において、
前記回転ドラムは、被処理物が投入される内ドラムと、
この内ドラムの外周側に同心状に配置された外ドラムと
でなる2重ドラム構造となっており、前記内ドラムと前
記外ドラムとの間の空間が断熱空間となっている構成と
した。
【0066】かかる構成としたため、内ドラムと外ドラ
ムとの間の断熱空間による断熱効果により、内ドラムの
内周壁の温度が高くなり、内周壁に被処理物が一旦固着
しても、この被処理物は内周壁側から伝熱加熱されて乾
燥し剥離する。このため、熱風回転乾燥機の熱効率を大
幅に向上させ、均質な乾燥を実現し、乾燥時間を短縮で
き、乾燥能率を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる熱風回転乾
燥機を示す正面断面図。
【図2】図1のII−II断面を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる熱風回転乾
燥機を示す正面断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかる熱風回転乾
燥機を示す正面断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態にかかる熱風回転乾
燥機を示す正面断面図。
【図6】図5のVI−VI断面を示す断面図。
【図7】本発明の第5の実施の形態にかかる熱風回転乾
燥機を示す正面断面図。
【図8】従来の熱風回転乾燥機を示す正面断面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D 熱風回転乾燥機 10 回転ドラム装置 11,11A 回転ドラム 11i 内ドラム 11o 外ドラム 12a,12b リング部材 13a,13b 回転支持ローラ 14 駆動用電動機 15 リフターブレード 16 スパイラルブレード 17,18 固定チャンバ 19,19i,19o,20,20i,20o エアー
シール 21 投入パイプ 22 払出口 30 熱風供給室 31 熱風出口 32 熱風供給室 33 熱風入口 35 通風経路 40 ダクト 41 通風経路 42 連結ダクト 50 断熱空間 51 スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラムの内部空間に熱風が供給され
    ることにより、前記回転ドラム内に投入される被処理物
    を乾燥させる熱風回転乾燥機において、 前記回転ドラムには、回転ドラムに沿い熱風を流通させ
    る通風経路が設けられ、この通風経路を流通する熱風で
    前記回転ドラム自体を熱することにより、前記回転ドラ
    ム内周面側の被処理物を前記回転ドラムの熱で乾燥させ
    ることを特徴とする熱風回転乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラムは、被処理物が投入され
    る内ドラムと、この内ドラムの外周側に同心状に配置さ
    れた外ドラムとでなる2重ドラム構造となっており、 前記内ドラムと前記外ドラムとの間の空間が、前記通風
    経路となっていることを特徴とする請求項1の熱風回転
    乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記内ドラムは熱抵抗が低いことを特徴
    とする請求項2の熱風回転乾燥機。
  4. 【請求項4】 前記外ドラムは断熱効果を有しているこ
    とを特徴とする請求項2の熱風回転乾燥機。
  5. 【請求項5】 前記通風経路内を流通する前記熱風は、
    前記回転ドラムのうち前記被処理物が投入される一端面
    側から前記被処理物が排出される他端面側に向かって流
    通されることを特徴とする請求項2または請求項3また
    は請求項4の熱風回転乾燥機。
  6. 【請求項6】 回転ドラムの内部空間に熱風が供給され
    ることにより、前記回転ドラム内に投入される被処理物
    を乾燥させる熱風回転乾燥機において、 前記回転ドラムは、被処理物が投入される内ドラムと、
    この内ドラムの外周側に同心状に配置された外ドラムと
    でなる2重ドラム構造となっており、前記内ドラムと前
    記外ドラムとの間の空間が断熱空間となっていることを
    特徴とする熱風回転乾燥機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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