JP2001221571A - 回転ドラム式乾燥機及びその運転方法 - Google Patents

回転ドラム式乾燥機及びその運転方法

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JP2001221571A
JP2001221571A JP2000026996A JP2000026996A JP2001221571A JP 2001221571 A JP2001221571 A JP 2001221571A JP 2000026996 A JP2000026996 A JP 2000026996A JP 2000026996 A JP2000026996 A JP 2000026996A JP 2001221571 A JP2001221571 A JP 2001221571A
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rotary drum
hot air
garbage
drum
rice
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JP2000026996A
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Keiichi Hori
恵一 堀
Kazunori Tejima
和範 手島
Yuji Asahara
裕司 浅原
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米飯や餅などを塊とすることなく単粒化して
乾燥させる。 【解決手段】 回転ドラム11内には、被処理物投入パ
イプ21を介して米飯等が投入される。投入が完了した
ら、回転ドラム11内に熱風およびマイクロ波を供給し
て加熱をする。第1運転工程では、加熱しつつ回転ドラ
ム11を間欠的に回転させる。このため米飯は、間欠的
に裏返されるだけであるため塊となることなく、ある程
度乾燥して粘度が低下する。粘度が低下したら、第2運
転工程となり、加熱しつつ回転ドラム11を連続回転さ
せる。このため、米飯は回転ドラム11内にて連続的に
攪拌されると共に、棒状の突起23で解砕され細かく破
砕されて乾燥する。このため、米飯は単粒化した乾燥物
となり、家畜用飼料として最適なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転ドラム式乾燥機
及びその運転方法に関するものである。本発明は、特
に、米飯,餅などのように粘着性が高く凝集しやすい食
品加工残渣を、高速且つ良品質に単粒化して乾燥するこ
とができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、生ゴミの再資源化が環境対策
上重要な課題となっており、従来の焼却・埋め立て処理
に代わり、生ゴミの再利用が可能なバイオ処理や乾燥処
理が注目されている。
【0003】また、生ゴミを引き取る費用が高騰してい
ると共に、ISO14001の取得に向けた経営者意識
の変化もあり、食品加工工場,外食産業,給食センタ
ー,さらには、病院,福祉施設等を対象とした、業務用
生ゴミ処理機の市場規模は年々拡大している。
【0004】業務用生ゴミ処理機としては、微生物を使
用して生ゴミを分解するバイオ方式や、生ゴミを高温加
熱して炭化させる炭化処理方式を採用して、生ゴミを堆
肥にするタイプのものが現在の主流である。
【0005】一方、食品加工工場や弁当・惣菜工場等で
は多量の生ゴミ(食品加工残渣としての野菜,米飯,
肉,揚げ物,パスタ類等)が発生する。またスーパーマ
ーケットやコンビニエンスストアにおいては、賞味期限
切れの食品は、配送車により店舗から回収所に回収され
てから廃棄されるため、賞味期限切れ食品が生ゴミとな
る。近年、食品加工工場や店舗では、品質管理が徹底し
て、生ゴミも冷蔵保管されており、生ゴミといってもそ
の品質は良好であり、汚れたり腐敗しているわけではな
い。
【0006】食品加工工場等で発生する品質の良好な生
ゴミを堆肥にするのでは付加価値が低い(堆肥としての
価格が低い)。しかし、生ゴミを堆肥ではなく飼料にす
れば、付加価値が高くなる。即ち、生ゴミを乾燥させた
乾燥物を配合飼料の原料とすることができれば、資源の
有効活用ができると共に、この乾燥物を高価な商品(配
合飼料の原料)としてリサイクル使用することができる
のである。また、輸入中心の家畜飼料の自給率アップに
も寄与することができる。
【0007】ところで、生ゴミを家畜用飼料にするため
には、生ゴミを過度に乾燥して炭化させることなく最適
な水分量まで均一に乾燥する必要がある。
【0008】そこで品質の良好な生ゴミを、回転ドラム
式乾燥機や棚段式乾燥機やトンネル式乾燥機により乾燥
させることが提案されている。
【0009】ここで従来の回転ドラム式乾燥機を、図3
を参照して概説する。図3に示すように、従来の回転ド
ラム式乾燥機01では、回転ドラム02内に、被処理物
投入パイプ03を介して、被処理物である生ゴミが投入
される。生ゴミの投入が完了すると、回転ドラム02が
連続的に回転し、回転ドラム02内には、熱風ガイド0
4から熱風が供給される。熱風は、回転ドラム02のド
ラム回転軸方向に沿い送給され、熱風出口04aから排
出される。
【0010】生ゴミは、回転ドラム02内に配置したリ
フターブレード05により、周方向に沿い上方に掻き上
げられ、周方向の頂部に近づくと上方から下方に落下す
る。このため生ゴミは、回転ドラム02内で攪拌されつ
つ熱風に効率的に接触して加熱・乾燥していく。加熱・
乾燥した処理物は、払出口06から排出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
回転ドラム式乾燥機01では、回転ドラム02内に被処
理物(生ゴミ)を投入して回転ドラム02を連続回転さ
せつつ、熱風を回転ドラム02内にドラム回転軸方向に
吹き込んで乾燥をさせている。しかし、被処理物が米飯
や餅のように粘着性の高い食品加工残渣である場合に
は、米飯等を回転ドラム02内で回転・転動させていく
と、米粒表面のデンプン糊により米粒どうしが粘着・凝
集して大きな塊となってしまう。つまり米飯等が回転ド
ラム02内において、上方から下方に落下して、所謂
「餅つき」状態となり、塊となってしまうのである。
【0012】このように大きな塊となってしまうと、乾
燥に長時間を要したり乾燥ムラが生じるなどして乾燥効
率が著しく低下する。また飼料としては、米粒が一粒一
粒づつ分離した状態になっていること(単粒化している
こと)が望まれているのに、従来の回転ドラム式乾燥機
では塊状となってしまうので、このような単粒化の要望
に答えることができなかった。
【0013】また棚段式乾燥機では、トレーに米飯等を
入れて静止した状態で熱風を通して乾燥しており、トン
ネル式乾燥機では、コンベアに米飯等を載せてトンネル
を通し、トンネル通過中に熱風を吹きかけて乾燥してい
る。このように棚段式乾燥機やトンネル式乾燥機では、
米飯等はトレーやコンベア上にて静止しているため、所
謂「餅つき」状態となることはないので、米飯等が塊に
なることはない。
【0014】しかし、棚段式乾燥機やトンネル式乾燥機
では、設備が大型な割りに乾燥時間が多くかかり、処理
能力が小さく、乾燥コストがかかる。また熱風温度を上
げると、表面ばかり炭化し、内部は未乾燥という状態に
なり、製品(乾燥物)の品質は悪く、しかも、非効率で
ある。
【0015】本発明は、上記従来技術に鑑み、米飯や餅
などの粘着性の高い食品加工残渣であっても、米の一粒
一粒を粘着させることなく単粒化した状態で乾燥させる
ことができ、しかも、短時間で効率的に乾燥をすること
ができる回転ドラム式乾燥機及びその運転方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、被処理物が投入される回転ドラムを有する
回転ドラム装置と、前記回転ドラム内に熱風を供給する
熱風供給装置を有する回転ドラム式乾燥機の運転方法で
あって、前記熱風供給装置により回転ドラム内に熱風を
供給しつつ、予め決めた設定時間毎に前記回転ドラムを
設定回転数だけ回転させる第1運転工程を終了してか
ら、前記熱風供給装置により回転ドラム内に熱風を供給
しつつ、前記回転ドラムを連続回転させる第2運転工程
に移ることを特徴とする。
【0017】また本発明の構成は、少なくとも第1運転
工程では、熱風を回転ドラムの下方の内周壁に向かって
吹き付けることを特徴とする。
【0018】また本発明の構成は、マイクロ波によって
も被処理物を加熱することを特徴とする。
【0019】また本発明の構成は、第1運転工程では熱
風を回転ドラムの下方の内周壁に向かって吹き出し、第
2運転工程では熱風を回転ドラムのドラム回転軸方向に
沿って吹き出すことを特徴とする。
【0020】また本発明の構成は、被処理物が投入され
る回転ドラムを有する回転ドラム装置と、前記回転ドラ
ム内に熱風を供給する熱風供給装置を有する回転ドラム
式乾燥機において、前記回転ドラムの内周面には、この
内周面からドラム回転軸に向かって半径方向に伸びる突
起が配置されていることを特徴とする。
【0021】また本発明の構成は、被処理物が投入され
る回転ドラムを有する回転ドラム装置と、前記回転ドラ
ム内に熱風を供給する熱風供給装置を有する回転ドラム
式乾燥機において、前記熱風供給装置には、可動するこ
とにより、熱風を回転ドラムの下方の内周壁に向かって
吹き出させたり、熱風を回転ドラムのドラム回転軸方向
に沿って吹き出させる可動機構が備えられていることを
特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態にかか
る回転ドラム式乾燥機1を、正面断面図である図1及
び、図1のII−II断面図である図2を参照しつつ説明す
る。
【0023】図1及び図2に示すように、この回転ドラ
ム式乾燥機1は、回転ドラム装置10と、熱風供給装置
30と、マイクロ波供給装置50を主要部材として構成
されている。
【0024】この回転ドラム式乾燥機1では、回転ドラ
ム装置10の回転ドラム11内に投入した生ゴミを、熱
風供給装置30による熱風と、マイクロ波供給装置50
によるマイクロ波とにより加熱して、最適含水率にまで
乾燥させるようにしたものである。また詳細は後述する
が、この回転ドラム式乾燥機1の運転を、第1運転工程
と、第2運転工程に分けて運転している。かかる回転ド
ラム式乾燥機1の各部の構成を順次説明し、その後に運
転工程を説明する。
【0025】回転ドラム装置10の回転ドラム11は、
その回転軸が水平面に対して傾斜する状態で回転自在に
配置されている。更に詳述すると、回転ドラム11の外
周面には「タイヤ」と称されるリング部材12a,12
bが取り付けられている。床面上には、高さ位置をずら
して、回転支持ローラ13aと回転支持ローラ13bが
設置されており、回転支持ローラ13aがリング部材1
2aに転接し、回転支持ローラ13bがリング部材12
bに転接することにより、回転ドラム11を傾斜状態に
して回転自在に支持している。
【0026】駆動用電動機14の出力軸は、回転支持ロ
ーラ13aに連結されている。このため、駆動用電動機
14が正転回転・逆転回転すると、回転支持ローラ13
aを介して回転力が回転ドラム11に伝達し、回転ドラ
ム11が周方向に沿い正転回転・逆転回転する。
【0027】回転ドラム11の内周面にはリフターブレ
ード15とスパイラルブレード16が備えられている。
リフターブレード15は、回転ドラム11の回転軸と平
行な方向に伸びており、回転ドラム11の内周面の周方
向に沿う複数箇所に備えられている。スパイラルブレー
ド16は、回転ドラム11の内周面のうち傾斜して下側
となった内周面部分(図1では右側の内周面部分)に螺
旋状に備えられている。
【0028】回転ドラム11の左端面には固定チャンバ
17が連通しており、回転ドラム11の右端面には固定
チャンバ18が連通している。固定チャンバ17と回転
ドラム11との間にはエアーシール19が介装され、固
定チャンバ18と回転ドラム11との間にはエアーシー
ル20が介装されている。なお、マイクロ波が外部に漏
洩することを防ぐため、エアーシール19,20の部分
には、電磁波シール部材が配置されている。
【0029】被処理物投入パイプ21は、固定チャンバ
17を貫通して回転ドラム11の左端面に挿入配置され
ており、上端の入口端面21aが外部に位置しており、
下端の出口端面21bが回転ドラム11の内部に臨んで
開口している。出口端面21bは、傾斜している回転ド
ラム11の内部空間のうち傾斜して上側となっている空
間部分に開口している。
【0030】固定チャンバ18の底面には、払出口22
が形成されており、加熱・乾燥された乾燥物は払出口2
2から外部に払い出される。
【0031】また回転ドラム11の内周面には、棒状の
突起23が多数本設けられている。各突起23は、回転
ドラム11の内周面からドラム回転軸に向かい半径方向
に沿い伸びている。
【0032】熱風供給装置30のダクト31は、そのダ
クト吹出部31aが、固定チャンバ18に備えた熱風ガ
イド34に連通し、そのダクト吸込部31bが固定チャ
ンバ17に連通している。つまり、ダクト吹出部31a
が熱風ガイド34及び固定チャンバ18を介して回転ド
ラム11の右端面に連通し、ダクト吸込部31bが固定
チャンバ17を介して回転ドラム11の左端面に連通し
ている。この結果、ダクト31→固定チャンバ18(熱
風ガイド34)→回転ドラム11→固定チャンバ17→
ダクト31に沿う、循環送風経路が形成されている。
【0033】熱風発生器32はダクト31に介装されて
いる。この熱風発生器32のバーナ32aには、燃料ガ
スGが供給されると共に空気が供給されて、燃料ガスG
が燃焼する。燃焼して発生した高温の燃焼ガスは、ダク
ト31内に吹き込まれる。循環送風機33はダクト31
に介装されており、ダクト31内の空気を、ダクト吸込
部31bからダクト吹出部31aに向けて送風する。こ
のため高温の燃焼ガスが前記循環送風経路に沿い流通
し、回転ドラム11内には高温の燃焼ガスが流通する。
吹き込まれた燃焼ガスと回転ドラム11内の被処理物か
ら発生する水蒸気分に相当するガス(空気)が、ダクト
排気部31cから排出され、径内の圧力は大気圧程度に
保たれると共に、蒸発水分が排出される。
【0034】しかも、ダクト吹出部31aに連通した筒
状の熱風ガイド34は、その先端部が斜め下方に向かう
ように折れ曲がっている。このため、熱風ガイド34を
通って送給されてきた熱風は、回転ドラム11の下方の
内周壁に向かって吹き出される。
【0035】マイクロ波供給装置50のマイクロ波発振
器51はマイクロ波を発生する。導波管52は、マイク
ロ波発振器51にて発生したマイクロ波を回転ドラム1
1内に導く管部材であり、固定チャンバ18を貫通して
回転ドラム11の右端面側から回転ドラム11内に挿入
されている。しかも導波管52は、その先端部が斜め下
方に向かうように折れ曲がっている。このため導波管5
2により導かれたマイクロ波は、回転ドラム11の下方
の内周壁に向かって放射される。
【0036】ここで、上記構成となっている回転ドラム
式乾燥機1の運転方法を、生ゴミの処理手順に従い説明
する。
【0037】米飯や餅が主となっている生ゴミを、被処
理物投入パイプ21の入口端面21aから入れると、生
ゴミは被処理物投入パイプ21内を流通し、出口端面2
1bから、回転ドラム11内に投入される。このため、
生ゴミを回転ドラム11内に簡単に投入することがで
き、投入動作の労力が軽減される。このようにして、生
ゴミは回転ドラム11の下方の内周壁に堆積する。
【0038】生ゴミの投入が完了したら、回転ドラム装
置10を第1運転工程により運転する。第1運転工程で
は、まず、回転ドラム装置10の回転ドラム11を回転
させることなく停止したままで、熱風供給装置30及び
マイクロ波供給装置50の作動を開始する。これによ
り、熱風が回転ドラム11の下方の内周壁に堆積した生
ゴミに吹き付けられるとともに、マイクロ波が回転ドラ
ム11の下方の内周壁に堆積した生ゴミに照射される。
つまり、生ゴミは静止した状態で、熱風やマイクロ波に
より加熱・乾燥されていく。
【0039】このようにして生ゴミは熱風により加熱さ
れるため、含んでいた水分が蒸発していき乾燥してく
る。熱風による加熱は、生ゴミの表面から内部に熱伝導
することにより行なわれるため、生ゴミは表面側から順
に乾燥していく。なお、生ゴミの炭化を防ぐため、熱風
の温度は120°C程度に抑えている。
【0040】また生ゴミはマイクロ波が照射されてマイ
クロ波加熱される。このマイクロ波加熱は、生ゴミ(誘
電体)の内部に浸透したマイクロ波が誘電損により熱に
変わることにより生ゴミの内部から加熱する、所謂「内
部加熱」であり、急速加熱が可能であると共に内部の水
分を外部に押し出す作用がある。
【0041】なお、熱風による加熱は、生ゴミを表面側
から加熱する、所謂「外部加熱」である。生ゴミは熱風
による外部加熱と、マイクロ波による内部加熱により加
熱されるため、内部も外部も均一に加熱され、乾燥ムラ
がなく短時間で乾燥していく。
【0042】この第1運転工程では、熱風乾燥とマイク
ロ波乾燥をしつつ、予め決めた設定時間毎に、駆動用電
動機14を駆動して、回転ドラム11を設定回転数だけ
回転させる。例えば、10分経過する時点毎に、回転ド
ラム11を1〜2回転させる。つまり、加熱開始から最
初の10分間は、回転ドラム11を停止しておき、加熱
開始から10分経過したら、回転ドラム11を1〜2回
転だけ回転させ、この回転終了から次の(第2回目の)
10分経過までは回転ドラム11を停止させておき、第
2回目の10分が経過したら、再び回転ドラム11を1
〜2回転だけ回転させるという動作を続けていく。
【0043】このように、熱風乾燥とマイクロ波乾燥を
しつつ、回転ドラム11を一定時間毎に設定回転数だけ
回転させるという間欠回転をさせる第1運転工程は、数
時間程度行う。この第1運転工程の運転時間は、被処理
物(生ゴミ)の量や対象物によって任意に変えることが
できる。つまり、生ゴミが米飯や餅であるときには数時
間程度に設定しているが、生ゴミに米飯や餅が含まれて
いる割合が少なくなっているときには、第1運転工程の
運転時間を短く設定する。また生ゴミの量に応じて運転
時間を設定している。
【0044】かかる第1運転工程では、回転ドラム11
が連続して回転するわけではないので、生ゴミ(米飯
等)が回転・転動する回数が少なく、生ゴミが塊となる
ことはなく、乾燥が進行していく。つまり、生ゴミの水
分量が多く(粘度が高く)塊となり易い状態では、回転
ドラム11の回転を間欠的にして、生ゴミの位置を間欠
的に天地替えする(上下で引っ繰り返す)程度として、
生ゴミを連続して転動することを控え、所謂「餅つき」
状態になることを回避して、塊となることを防止してい
る。
【0045】また、回転ドラム11の下方の内周壁に静
止している生ゴミに向かって、熱風が吹き出されると共
に、マイクロ波が放射されるため、生ゴミの乾燥は効果
的に行われる。
【0046】第1運転工程が完了して生ゴミがある程度
乾燥して、塊となることがなくなったら、熱風およびマ
イクロ波による加熱を継続しつつ、回転ドラム11を連
続的に正転回転させる第2運転工程に移行する。
【0047】第2運転工程では、回転ドラム11が連続
回転するため、回転ドラム11の下方に溜まった生ゴミ
は、リフターブレード15により周方向に沿い上方に掻
き上げられ、周方向の頂部に近づくと上方から下方に落
下する。このため生ゴミは、回転ドラム11内で攪拌さ
れつつ熱風に効率的に接触し、またマイクロ波に効率的
に晒されて加熱・乾燥していく。
【0048】生ゴミは回転ドラム11の内周面におい
て、上方から下方に落下してくる際に、下方に位置する
多数本の突起23によって解砕されることにより、細か
く粉砕されていく。
【0049】生ゴミは加熱され乾燥していき、乾燥物に
変化していく。この乾燥物は、温度上昇と、マイクロ波
照射により殺菌されている。このようにして生ゴミが乾
燥して得た乾燥物は、リフターブレード15により攪拌
されることにより更に破砕され細かくなり単粒化して乾
燥していく。
【0050】乾燥物は、回転ドラム11が傾斜して配置
されているため、リフターブレード15により掻き上げ
られてから落下されるごとに、回転ドラム1の右端側
(傾斜して下側となった部分)に次第に移動していく。
回転ドラム11の右側に移動して溜まってきた乾燥物
は、スパイラルブレード16により左端側(傾斜して上
側となった部分)に向かって押し上げられる。
【0051】生ゴミが乾燥した乾燥物の含水率が、目標
とする含水率(例えば10wt%)になったら、熱風供
給装置30及びマイクロ波供給装置50による加熱を停
止すると共に回転ドラム11の回転を停止する。つま
り、第2運転工程を終了する。
【0052】第2運転工程を終了し、加熱・乾燥処理が
完了したら、回転ドラム11を逆転回転させ、スパイラ
ルブレード16による送り出し動作をさせる。このた
め、乾燥物は、傾斜している回転ドラム11の内部空間
のうち上側の空間部分から下側の空間部分に向けて押し
出され、固定チャンバ18内に払い出される。固定チャ
ンバ18内に払い出された乾燥物は、払出口22から下
方に自然落下して取り出される。このため、乾燥物の払
出し動作が簡単にできる。
【0053】目標含水率(例えば10wt%)となった
乾燥物の体積は、当初の生ゴミ(含水率が80〜60w
t%)の体積の約1/5となっており減量されている。
このため、この乾燥物の輸送・保管は容易に行なうこと
ができる。また、加熱されると共にマイクロ波が照射さ
れているため、乾燥物中の微生物の繁殖も抑えられてお
り安全性も高い。よって、この乾燥物を配合飼料の原料
として有効に利用することができる。
【0054】このように本実施の形態では、回転ドラム
11を間欠的に回転させつつ加熱乾燥をする第1運転工
程により、生ゴミを塊とすることなく、ある程度乾燥さ
せることができ、生ゴミがある程度乾燥して塊とならな
い状態になったら、第2運転工程により回転ドラム11
を連続的に回転させつつ加熱乾燥するため、生ゴミを単
粒化した状態にして乾燥させることができる。
【0055】なお図1に示す実施の形態では、熱風ガイ
ド34は、その先端部が斜め下方に向かうように折れ曲
がっているが、熱風ガイド34を可動式にして、第1運
転工程では、熱風を回転ドラム11の下方の内周壁に向
かって吹き出す向きに位置し、第2運転工程では、熱風
を回転ドラム11のドラム回転軸方向に沿い吹き出す向
きに位置するような構成としてもよい。
【0056】このようにすれば、第1運転工程では、下
方に静止している生ゴミに熱風を吹き付けることがで
き、第2運転工程では、回転ドラム11内で攪拌されて
上方から下方に落下してくる生ゴミに熱風を吹き付ける
ことができ、乾燥効率を高めることができる。
【0057】
【発明の効果】以上、実施の形態と共に具体的に説明し
てきたように、本発明の運転方法では、被処理物が投入
される回転ドラムを有する回転ドラム装置と、前記回転
ドラム内に熱風を供給する熱風供給装置を有する回転ド
ラム式乾燥機の運転方法であって、前記熱風供給装置に
より回転ドラム内に熱風を供給しつつ、予め決めた設定
時間毎に前記回転ドラムを設定回転数だけ回転させる第
1運転工程を終了してから、前記熱風供給装置により回
転ドラム内に熱風を供給しつつ、前記回転ドラムを連続
回転させる第2運転工程に移るようにした。
【0058】このため第1運転工程では、被処理物を塊
とすることなくある程度乾燥させることができ、このよ
うにしてある程度乾燥して粘度が低下した被処理物を第
2運転工程により良好に単粒化して乾燥することができ
る。この結果、被処理物が米飯や餅のように粘度が高い
ものであっても、米飯等を塊とすることなく単粒化して
乾燥することができ、良好な家畜用飼料にすることがで
きる。
【0059】また本発明の運転方法では、少なくとも第
1運転工程では、熱風を回転ドラムの下方の内周壁に向
かって吹き付けるようにしている。このため、熱風を直
接、被処理物に吹き付けることができ、乾燥効率が向上
して高速乾燥ができる。
【0060】また本発明の運転方法では、マイクロ波に
よっても被処理物を加熱することにより、被処理物を良
好に高速乾燥することができる。
【0061】また本発明の運転方法では、第1運転工程
では熱風を回転ドラムの下方の内周壁に向かって吹き出
し、第2運転工程では熱風を回転ドラムのドラム回転軸
方向に沿って吹き出すようにしている。このため、第1
工程であっても、第2工程であっても、被処理物が存在
する部分に向かって熱風が吹き付けられ、被処理物を良
好に高速乾燥することができる。
【0062】また本発明の回転ドラム式乾燥機では、被
処理物が投入される回転ドラムを有する回転ドラム装置
と、前記回転ドラム内に熱風を供給する熱風供給装置を
有する回転ドラム式乾燥機において、前記回転ドラムの
内周面には、この内周面からドラム回転軸に向かって半
径方向に伸びる突起が配置されている構成とした。
【0063】このため、被処理物は、回転ドラムの回転
により攪拌される際に、前記突起で解砕され、細かく破
砕されることで被処理物の単粒化が促進される。
【0064】また本発明の回転ドラム式乾燥機では、被
処理物が投入される回転ドラムを有する回転ドラム装置
と、前記回転ドラム内に熱風を供給する熱風供給装置を
有する回転ドラム式乾燥機において、前記熱風供給装置
には、可動することにより、熱風を回転ドラムの下方の
内周壁に向かって吹き出させたり、熱風を回転ドラムの
ドラム回転軸方向に沿って吹き出させる可動機構が備え
られている構成とした。
【0065】このため、どのような乾燥工程にあって
も、被処理物が存在する部分に向かって熱風が吹き付け
られ、被処理物を良好に高速乾燥することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる回転ドラム式乾燥
機を示す正面断面図。
【図2】図1のII−II断面を示す断面図。
【図3】従来の回転ドラム式乾燥機を示す正面断面図。
【符号の説明】
1 回転ドラム式乾燥機 10 回転ドラム装置 11 回転ドラム 12a,12b リング部材 13a,13b 回転支持ローラ 14 駆動用電動機 15 リフターブレード 16 スパイラルブレード 17,18 固定チャンバ 19,20 エアーシール 21 被処理物投入パイプ 22 払出口 23 突起 30 熱風供給装置 31 ダクト 31a ダクト吹出部 31b ダクト吸込部 31c ダクト排気部 32 熱風発生器 32a バーナ 33 循環送風機 50 マイクロ波供給装置 51 マイクロ波発振器 52 導波管
フロントページの続き (72)発明者 浅原 裕司 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 Fターム(参考) 3L113 AA06 AB02 AC01 AC07 BA04 BA16 CB21 DA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物が投入される回転ドラムを有す
    る回転ドラム装置と、前記回転ドラム内に熱風を供給す
    る熱風供給装置を有する回転ドラム式乾燥機の運転方法
    であって、 前記熱風供給装置により回転ドラム内に熱風を供給しつ
    つ、予め決めた設定時間毎に前記回転ドラムを設定回転
    数だけ回転させる第1運転工程を終了してから、 前記熱風供給装置により回転ドラム内に熱風を供給しつ
    つ、前記回転ドラムを連続回転させる第2運転工程に移
    ることを特徴とする回転ドラム式乾燥機の運転方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、少なくとも第1運転
    工程では、熱風を回転ドラムの下方の内周壁に向かって
    吹き付けることを特徴とする回転ドラム式乾燥機の運転
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、マイ
    クロ波によっても被処理物を加熱することを特徴とする
    回転ドラム式乾燥機の運転方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    おいて、第1運転工程では熱風を回転ドラムの下方の内
    周壁に向かって吹き出し、第2運転工程では熱風を回転
    ドラムのドラム回転軸方向に沿って吹き出すことを特徴
    とする回転ドラム式乾燥機の運転方法。
  5. 【請求項5】 被処理物が投入される回転ドラムを有す
    る回転ドラム装置と、前記回転ドラム内に熱風を供給す
    る熱風供給装置を有する回転ドラム式乾燥機において、 前記回転ドラムの内周面には、この内周面からドラム回
    転軸に向かって半径方向に伸びる突起が配置されている
    ことを特徴とする回転ドラム式乾燥機。
  6. 【請求項6】 被処理物が投入される回転ドラムを有す
    る回転ドラム装置と、前記回転ドラム内に熱風を供給す
    る熱風供給装置を有する回転ドラム式乾燥機において、 前記熱風供給装置には、可動することにより、熱風を回
    転ドラムの下方の内周壁に向かって吹き出させたり、熱
    風を回転ドラムのドラム回転軸方向に沿って吹き出させ
    る可動機構が備えられていることを特徴とする回転ドラ
    ム式乾燥機。
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