JP3560923B2 - 生ゴミ処理方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミを処理して有機肥料の原料や土壌改良剤の原料(以下、有価物という)に変える生ゴミ処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
生ゴミを有価物に変えてリサイクルを図る方式として微生物発酵方式と温風乾燥方式とがある。微生物発酵方式は細菌(バクテリア)により生ゴミを分解処理する方式のため比較的安価ではあるが発酵臭がきつく、さらに一回の生ゴミ処理に時間が掛かる。また、処理後の有価物の臭気も強いという問題がある。
これに対して、温風乾燥方式は約130℃の温風で生ゴミを乾燥させる方式のため、腐敗菌がほぼ死滅し、生ゴミ処理中に臭気がほとんど発生しない。また、生ゴミの処理時間も微生物発酵方式と比較して短い。さらに、処理後の有価物の臭気が弱い。このため、公害防止の観点及び処理能力から温風乾燥方式が多く使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に有価物は他の肥料等と混合して土壌改良剤等になるため、土砂状あるいは粉末に近い状態にする必要がある。このため、温風乾燥処理が可能な生ゴミは温風乾燥することにより形状が土砂状(粉末状)に変化する物、例えばご飯、野菜くず、肉類、魚類、その他の残飯類に限られる。したがって、温風乾燥しても形状がほとんど変化しない物、例えば、貝殻、カニ殻や鳥の骨等は温風乾燥処理の対象にはできない。このため、現状では、貝殻、カニ殻等を生ゴミ中から除去した後、その生ゴミを温風乾燥処理している。この結果、生ゴミ処理が煩雑になるとともに、貝殻、カニ殻等を有効にリサイクルできないという問題がある。本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、全ての生ゴミを効率的に処理可能にすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、生ゴミを粉砕し、その粉砕した生ゴミを温風乾燥手段で温風乾燥処理することにより、前記生ゴミを有機肥料や土壌改良剤の原料である有価物に変える生ゴミ処理方法であって、
生ゴミの粉砕は、
生ゴミを容器に収納して、その容器の底に設けられている回転円盤を回転させて生ゴミを回転させる工程と、
遠心力で前記容器の内壁面に接触して回転が抑えられた生ゴミに対して、前記回転円盤に固定されている粉砕羽根を衝突させ、その生ゴミを粉砕する工程と、
遠心力で前記容器の内壁面に沿って上昇しようとする生ゴミを、その容器の内壁面に固定された返し板によって前記回転円盤上に落とす工程とを有しており、
粉砕された生ゴミを貯留槽まで搬送するコンベヤの囲いの内側に前記温風乾燥手段から熱風の一部を供給して生ゴミ中の腐敗菌を死滅させるとともに、脱臭手段で脱臭する工程と、
前記コンベヤによって前記貯留槽まで搬送した生ゴミをその貯留槽に溜めた後、前記生ゴミを前記貯留槽から生ゴミ供給手段によって前記温風乾燥手段に供給する工程と、
を有することを特徴とする。
【0005】
本発明によると、生ゴミ中に貝殻やカニ殻等が含まれていても、それらの貝殻やカニ殻等は他の生ゴミと同様に所定のサイズまで粉砕される。このため、粉砕後の生ゴミを温風乾燥処理することで、貝殻やカニ殻等も他の生ゴミと同様に粉末に近い状態になり、有機肥料や土壌改良剤の原料である有価物として取扱うことが可能になる。したがって、貝殻やカニ殻等を含む全ての生ゴミを温風乾燥処理できるようになり、生ゴミ処理が効率的になるとともに、貝殻、カニ殻等を有効にリサイクルできるようになる。
また、粉砕された生ゴミを貯留槽まで搬送するコンベヤの囲いの内側に温風乾燥手段から熱風の一部を供給して生ゴミ中の腐敗菌を死滅させるとともに、脱臭手段で脱臭するため、搬送中の生ゴミの臭気がある程度抑えられ、生ゴミ処理環境が向上する。
また、コンベヤによって前記貯留槽まで搬送した生ゴミをその貯留槽に溜めた後、生ゴミを貯留槽から生ゴミ供給手段によって温風乾燥手段に対して供給するため、温風乾燥手段に対して常に決められた量の生ゴミの供給が可能になる。また、生ゴミを粉砕するタイミングが生ゴミを温風乾燥処理するタイミングとずれても問題が生じない。
【0006】
請求項2の発明は、生ゴミを粉砕手段で粉砕し、その粉砕した生ゴミを温風乾燥手段で温風乾燥処理することにより、前記生ゴミを有機肥料や土壌改良剤の原料である有価物に変える生ゴミ処理装置であって、
前記粉砕手段は、
生ゴミを収納する容器と、
前記容器の底に設けられており、生ゴミを支持した状態で回転可能な回転円盤と、
前記回転円盤に固定されており、前記回転円盤と共に回転することで、その回転円盤に支持された生ゴミを粉砕可能な粉砕羽根と、
前記容器の内壁面に固定されており、回転による遠心力でその内壁面に沿って上昇しようとする生ゴミを前記回転円盤上に落とす返し板とを備えており、
前記粉砕手段で粉砕された生ゴミはコンベヤによって貯留槽まで搬送される構成であり、前記コンベヤは、周囲に囲いを備え、その囲いの内側に前記温風乾燥手段から熱風の一部が供給される構成で、前記囲いの内側に脱臭手段が設置されており、
前記コンベヤによって前記貯留槽まで搬送された生ゴミはその貯留槽に溜められ、前記貯留槽から生ゴミ供給手段によって前記温風乾燥手段に供給されることを特徴とする。
請求項2の生ゴミ処理装置により、請求項1の生ゴミ処理方法を実施できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、図1〜図3に基づいて本発明の実施形態1に係る生ゴミ処理装置及びその装置を使用した生ゴミ処理方法の説明を行う。ここで、図1は生ゴミ処理装置の全体構成を表す模式図であり、図2(A)(B)は生ゴミ処理装置の粉砕機の模式縦断面図及び模式平面図、図3は生ゴミ処理装置の温風乾燥機の模式縦断面図である。
【0010】
生ゴミ処理装置1は、図1に示すように、厨房等で発生した生ゴミWoを溜める第一貯留槽2を備えている。第一貯留槽2は、所定量の生ゴミWoを溜めることができる容量を有しており、その下端部に生ゴミ排出機構2mが装着されている。生ゴミ排出機構2mは、粉砕機4の能力に応じた量(一回の運転で粉砕機4が粉砕できる量)の生ゴミWoをその粉砕機4に供給する機構であり、コントローラCからの信号に基づいて駆動される。なお、第一貯留槽2には、槽内の生ゴミWoの量を把握するレベルスイッチH,Lが取付けられている。
【0011】
粉砕機4は生ゴミWoを粉砕してミンチ状にする機械であり、コントローラCからの信号に基づいて駆動される。粉砕機4は、図2(A)に示すように、生ゴミWoが収納される有低円筒形の容器4cを備えている。容器4cの底板には、その中央に軸受け(図示されていない)が設けられており、前記軸受けに回転軸4jがその容器4cと同軸に挿通されている。回転軸4jには、容器4cの外側に位置する部分(下部)にプーリ4pが形成されており、そのプーリ4pにモータ(図示されていない)の回転力を伝えるベルト5が掛けられている。
【0012】
容器の内側に配置された回転軸4jの上部には、その容器4cの内径とほぼ等しい外径を有する回転円盤4rが取付けられている。回転円盤4rは容器4cに投入された生ゴミWoを支持する円板であり、その上面には、図2(B)に示すように、四本の粉砕羽根4fが十文字状に固定されている。また、容器4cの内壁面には、粉砕羽根4fによって粉砕された生ゴミWsが遠心力でその内壁面に沿って上昇するのを防止する返し板4bが固定されている。
【0013】
前記モータが回転するとベルト5及びプーリ4pの働きで回転軸4j及び回転円盤4rが回転する。これによって、回転円盤4rに固定された粉砕羽根4fがその回転円盤4r上の生ゴミWoに衝突してその生ゴミWoを回転円盤4rと同方向に回転させる。生ゴミWoは遠心力で容器4cの内壁面に接触するため、その回転が抑えられ、生ゴミWoと回転円盤4rの粉砕羽根4fとの間には速度差が生じる。この速度差に起因する力で粉砕羽根4fが生ゴミWoに衝突し、その生ゴミWoが粉砕される。生ゴミWoは遠心力で容器4cの内壁面に沿って上昇しようとするが、返し板4bによって回転円盤4r上に落され、再び粉砕羽根4fによって粉砕される。なお、上記した粉砕機4では、生ゴミWoが野菜、調理屑、残飯等であれば、一定量(約50Kg)の生ゴミWoを3分程度で粉砕できる。
即ち、粉砕機4が本発明の粉砕手段に相当する。
【0014】
粉砕機4の出側には粉砕後の生ゴミWs(以下、粉砕生ゴミWsという)を第二貯留槽8まで搬送する搬送機6が設けられている。搬送機6としては、例えば、周囲に囲い(図示されていない)が設けられたコンベヤ6が使用される。コンベヤ6の囲いの内側には、活性炭を使用した脱臭装置(図示されていない)が設置されており、さらにその囲いの内側に後記する温風乾燥機10から熱風の一部が供給される。温風乾燥機10から囲いの内側に供給された熱風は約100℃〜120℃程度あり、この熱によってコンベヤ6上の粉砕生ゴミWs中の腐敗菌がある程度死滅するとともに、活性炭の脱臭能力が向上する。これによって、搬送中の粉砕生ゴミWsの臭気がある程度抑えられる。なお、活性炭式脱臭装置の代わりにオゾン脱臭装置を使用することも可能である。即ち、上記した脱臭装置が本発明の脱臭手段に相当する。
【0015】
搬送中の粉砕生ゴミWsの水分はコンベヤ6の下方に自然落下し、その落下した水がドレンパン6fによって受けられる。ドレンパン6fに溜まった水は排水ポンプ6pによって排水ピット6wまで送られ、さらに排水ピット6wに溜められた水が排水処理される。ここで、コンベヤ6及び排水ポンプ6pの駆動はコントローラCからの信号に基づいて行われる。
【0016】
コンベヤ6によって搬送された粉砕生ゴミWsは第二貯留槽8に貯留される。第二貯留槽8は所定量の粉砕生ゴミWsを溜められる容量を有しており、その下端部に粉砕生ゴミ排出機構8mが装着されている。粉砕生ゴミ排出機構8mは、温風乾燥機10が一回の運転で処理できる量の粉砕生ゴミWsをその温風乾燥機10に供給する機構であり、コントローラCからの信号に基づいて駆動される。なお、第二貯留槽8には、槽内の粉砕生ゴミWsの量を把握するレベルスイッチH,Lが取付けられている。
即ち、粉砕生ゴミ排出機構8mが本発明の生ゴミ供給手段に相当する。
【0017】
温風乾燥機10は、粉砕生ゴミWsを温風で乾燥させて粉末に近い状態の有価物Bに変える機械であり、コントローラCからの信号に基づいて駆動される。温風乾燥機10は、図3に示すように、粉砕生ゴミWsが収納される容器12を備えている。容器12はその下部に断面半円形のドラム部12dを有しており、このドラム部12d内で粉砕生ゴミWsが乾燥させられる。容器12にはドラム部12dと同軸に回転シャフト13が設けられており、その回転シャフト13の外側面に攪拌棒14が半径方向に形成されている。
【0018】
攪拌棒14は回転シャフト13の円周方向に等間隔(約120°間隔)で三個所に設けられており、さらに各々の攪拌棒14はその回転シャフト13の軸方向に位置をずらした状態で配置されている。また、各々の攪拌棒14の先端には粉砕生ゴミWsをドラム部12dの内壁面に沿って移動させる攪拌羽根14fが固定されている。
容器12の天井部分にはヒータ15が取付けられており、そのヒータ15の上方にファン16が設置される。これによって、ファン16からの送風はヒータ15により加熱され、約130℃の温風となって容器12内を循環する。なお、前述のように、前記温風の一部は容器12から抜き出され、コンベヤ6の囲いの内側に供給される。
【0019】
温風乾燥機10に粉砕生ゴミWsが供給されると、ヒータ15及びファン16が駆動され、さらに図示されていないモータにより回転シャフト13が回転させられる。これによって、温風乾燥機10の容器12内に温風が循環するとともに、容器12のドラム部12dにある粉砕生ゴミWsが攪拌羽根14fによって攪拌される。即ち、粉砕生ゴミWsは攪拌されながら温風乾燥され、所定時間後、粉末に近い状態の有価物Bとして排出される。なお、上記した温風乾燥機10では、一定量(約50Kg)の粉砕生ゴミWsが約10時間で温風乾燥処理される。
即ち、温風乾燥機10が本発明の温風乾燥手段に相当する。
【0020】
温風乾燥機10の出側には有価物Bを貯留する製品槽9が設けられている。製品槽9にはその製品槽9の最下部に溜まった古い有価物Bを温風乾燥機10に戻す搬送手段9mが設けられている。なお、搬送手段9mもコントローラCからの信号に基づいて駆動される。
【0021】
次に、上記した生ゴミ処理装置1を使用した生ゴミ処理方法の説明を行う。
第一貯留槽2に所定量の生ゴミWoが溜められると、生ゴミ排出機構2mが駆動され、粉砕機4に規定量(粉砕機4が一回の運転で粉砕できる量)の生ゴミWoが供給される。次に、粉砕機4が駆動され、その粉砕機4に供給された生ゴミWoがミンチ状に粉砕される。粉砕された粉砕生ゴミWsは粉砕機4からコンベヤ6に供給され、そのコンベヤ6によって第二貯留槽8まで搬送されて、その第二貯留槽8に溜められる。
空になった粉砕機4には、再び生ゴミ排出機構2mから規定量の生ゴミWoが供給され、その生ゴミWoが粉砕されてコンベヤ6に供給される。このように、第一貯留槽2が空になるまで(レベルスイッチLがオンするまで)生ゴミWoの粉砕が繰り返し行われ、粉砕生ゴミWsはコンベヤ6によって第二貯留槽8まで搬送される。
【0022】
第二貯留槽8に粉砕生ゴミWsが所定量溜められると、粉砕生ゴミ排出機構8mが駆動されて所定量(温風乾燥機10が一回の運転で処理できる量)の粉砕生ゴミWsが第二貯留槽8から温風乾燥機10に供給される。次に、温風乾燥機10が駆動され、その温風乾燥機10に供給された粉砕生ゴミWsが攪拌羽根14fで攪拌されながら温風乾燥されて粉末に近い状態の有価物Bに変えられる。有価物Bは温風乾燥機10から排出されて製品槽9に貯留される。なお、製品槽9の底部に長時間溜められ、湿気を帯びた有価物Bは搬送手段9mによって再び温風乾燥機10に戻される。
有価物Bは図示されていない肥料化プラント等で肥料に変えられ、その肥料が生産農家や家庭に販売される。
【0023】
このように、本実施形態に係る生ゴミ処理方法によると、生ゴミWoを粉砕機4で粉砕するため、その生ゴミWo中に貝殻やカニ殻等が存在しても、それらの貝殻やカニ殻等は他の生ゴミと同様に所定のサイズまで粉砕される。このため、粉砕後の粉砕生ゴミWsを温風乾燥処理することで、貝殻やカニ殻等も他の生ゴミと同様に粉末に近い状態となり、有価物Bとして取扱うことが可能になる。したがって、貝殻やカニ殻等を含む全ての生ゴミWoを温風乾燥処理できるようになり、生ゴミ処理が煩雑にならず、さらに貝殻、カニ殻等を有効にリサイクルできる。
また、粉砕後の粉砕生ゴミWsを攪拌しながら温風乾燥処理することで、粉砕生ゴミWsに熱が効率的に伝わるようになり、粉砕を行わない場合と比較して温風乾燥処理時間を大幅に短縮できる。
【0024】
また、粉砕後の粉砕生ゴミWsを第二貯留槽8に溜め、その第二貯留槽8に溜めた粉砕生ゴミWsを温風乾燥機10に供給する方法のため、その温風乾燥機10に対して常に決められた量の粉砕生ゴミWsを供給できる。また、生ゴミWoを粉砕するタイミングが粉砕生ゴミWsを温風乾燥処理するタイミングとずれても問題が生じない。
さらに、所定量の粉砕生ゴミWs(温風乾燥機10が一回の運転で処理できる量の粉砕生ゴミWs)が粉砕生ゴミ排出機構8mによって第二貯留槽8から温風乾燥機10に供給されるため、粉砕生ゴミWsが多すぎることによる乾燥不良や、粉砕生ゴミWsが少なすぎることによる効率低下等を防止できる。
【0025】
(実施形態2)
以下、図4に基づいて本発明の実施形態2に係る生ゴミ処理装置及びその装置を使用した生ゴミ処理方法の説明を行う。本実施形態に係る生ゴミ処理装置20は、粉砕機4から排出された粉砕生ゴミを直接的に温風乾燥機10に供給できるようにすることで、装置の簡素化を図っている。なお、粉砕機4及び温風乾燥機10は実施形態1で説明した粉砕機4及び温風乾燥機10と同じ構造であるため、同一番号を付して説明を省略する。
生ゴミ処理装置20は、厨房等で発生した生ゴミWoを溜める第一貯留槽22を備えている。
【0026】
第一貯留槽22は、温風乾燥機10の生ゴミ処理能力に合わせてその容積が設定されている。即ち、第一貯留槽22の容積は所定量の生ゴミWo(温風乾燥機10が一回の運転で温風乾燥処理できる量の生ゴミWo)を溜めることができるように設定されている。また、第一貯留槽22の下端部には粉砕機4の能力に応じた量の生ゴミWoをその粉砕機4に供給する生ゴミ排出機構22mが装着されている。
粉砕機4には粉砕された生ゴミを温風乾燥機10に導くダクト25が取付けられており、そのダクト25によって前記生ゴミが連続的に温風乾燥機10に供給される。
【0027】
次に、上記した生ゴミ処理装置20を使用した生ゴミ処理方法の説明を行う。第一貯留槽22に所定量(ほぼ満杯量)の生ゴミWoが溜められると、生ゴミ排出機構22mが駆動されて粉砕機4に規定量(その粉砕機4が一回の運転で粉砕できる量)の生ゴミWoが供給される。次に、粉砕機4が駆動され、その粉砕機4でミンチ状に粉砕された粉砕生ゴミがダクト25によって連続的に温風乾燥機10に供給される。
空になった粉砕機4には、生ゴミ排出機構22mから規定量の生ゴミWoが再び供給され、生ゴミWoの粉砕が継続して行われる。
【0028】
このようにして、継続して生ゴミWoの粉砕が行われ、第一貯留槽22の生ゴミWoが全て粉砕されて温風乾燥機10に供給されると、その温風乾燥機10が駆動され、粉砕生ゴミが攪拌羽根14fで攪拌されながら温風乾燥される。前述のように、第一貯留槽22の容積は温風乾燥機10の生ゴミ処理能力に合わせて設定されているため、第一貯留槽22の生ゴミWoが全て粉砕された状態で温風乾燥機10には所定量の生ゴミWo(温風乾燥機10が一回の運転で温風乾燥処理できる量の生ゴミWo)が供給される。
【0029】
このため、粉砕生ゴミWsが多すぎることによる乾燥不良や、粉砕生ゴミWsが少なすぎることによる効率低下等を防止できる。さらに、粉砕後の生ゴミを溜めておく貯留槽等が不要になるため、設備を簡素化できる。
上記したように、温風乾燥機10で温風乾燥処理された粉砕生ゴミは粉末に近い状態の有価物Bに変わり、製品槽29で回収される。
【0030】
ここで、実施形態1及び実施形態2の生ゴミ処理方法等では、全ての生ゴミWoを粉砕機4で粉砕した後、温風乾燥機10で温風乾燥処理する例を示したが、生ゴミWoの内から餅等の粘り気のある物を取り除いた後、その生ゴミWoを粉砕機4で粉砕し、その粉砕生ゴミWsと取り除いた餅等とをまとめて温風乾燥機10に投入し、温風乾燥処理することも可能である。このように、生ゴミWoを粉砕機4に投入する前にその生ゴミWoを選別するようにすれば、粉砕が必要な生ゴミだけを粉砕すれば良くなり、粉砕機4の負荷を軽減することができる。
また、生ゴミWoが含水率の高いゾル状の物のみである場合には、温風乾燥機10で温風乾燥処理した後に、その乾燥物を粉砕機4で粉砕するのが好ましい。
【0031】
また、実施形態1及び実施形態2の生ゴミ処理方法等では、粉砕生ゴミWsを粉砕生ゴミ排出機構8mあるいはダクト25等で自動的に温風乾燥機10に供給する例を示したが、粉砕生ゴミWsを手動で温風乾燥機10に供給しても良い。このようにすることで、生ゴミ処理装置の設備費を低減できる。
また、実施形態1及び実施形態2の生ゴミ処理方法等では、温風乾燥方式において生ゴミの粉砕手段を設ける例を説明したが、微生物発酵方式において生ゴミの粉砕手段を設けることも可能である。生ゴミを粉砕した後に微生物発酵することにより、生ゴミの発酵処理時間を短縮することが可能になる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によると、粉砕後の生ゴミを温風乾燥処理することで、貝殻やカニ殻等も他の生ゴミと同様に粉末に近い状態となり、有価物として取扱うことが可能になる。このため、貝殻やカニ殻等を含む全ての生ゴミを温風乾燥処理できるようになり、生ゴミ処理が効率的になるとともに、貝殻、カニ殻等を有効にリサイクルできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る生ゴミ処理装置の全体構成を表す模式図である。
【図2】生ゴミ処理装置における粉砕機の模式縦断面図(A図)及び模式平面図(B図)である。
【図3】生ゴミ処理装置における温風乾燥機の模式縦断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係る生ゴミ処理装置の全体構成を表す模式図である。
【符号の説明】
1 生ゴミ処理装置
4 粉砕機(粉砕手段)
8 第二貯留槽(貯留槽)
8m 粉砕生ゴミ排出機構(生ゴミ供給手段)
10 温風乾燥機(温風乾燥手段)
22 第一貯留槽
22m 生ゴミ排出機構
25 ダクト
Claims (2)
- 生ゴミを粉砕し、その粉砕した生ゴミを温風乾燥手段で温風乾燥処理することにより、前記生ゴミを有機肥料や土壌改良剤の原料である有価物に変える生ゴミ処理方法であって、
生ゴミの粉砕は、
生ゴミを容器に収納して、その容器の底に設けられている回転円盤を回転させて生ゴミを回転させる工程と、
遠心力で前記容器の内壁面に接触して回転が抑えられた生ゴミに対して、前記回転円盤に固定されている粉砕羽根を衝突させ、その生ゴミを粉砕する工程と、
遠心力で前記容器の内壁面に沿って上昇しようとする生ゴミを、その容器の内壁面に固定された返し板によって前記回転円盤上に落とす工程とを有しており、
粉砕された生ゴミを貯留槽まで搬送するコンベヤの囲いの内側に前記温風乾燥手段から熱風の一部を供給して生ゴミ中の腐敗菌を死滅させるとともに、脱臭手段で脱臭する工程と、
前記コンベヤによって前記貯留槽まで搬送した生ゴミをその貯留槽に溜めた後、前記生ゴミを前記貯留槽から生ゴミ供給手段によって前記温風乾燥手段に供給する工程と、
を有することを特徴とする生ゴミ処理方法。 - 生ゴミを粉砕手段で粉砕し、その粉砕した生ゴミを温風乾燥手段で温風乾燥処理することにより、前記生ゴミを有機肥料や土壌改良剤の原料である有価物に変える生ゴミ処理装置であって、
前記粉砕手段は、
生ゴミを収納する容器と、
前記容器の底に設けられており、生ゴミを支持した状態で回転可能な回転円盤と、
前記回転円盤に固定されており、前記回転円盤と共に回転することで、その回転円盤に支持された生ゴミを粉砕可能な粉砕羽根と、
前記容器の内壁面に固定されており、回転による遠心力でその内壁面に沿って上昇しようとする生ゴミを前記回転円盤上に落とす返し板とを備えており、
前記粉砕手段で粉砕された生ゴミはコンベヤによって貯留槽まで搬送される構成であり、前記コンベヤは、周囲に囲いを備え、その囲いの内側に前記温風乾燥手段から熱風の一部が供給される構成で、前記囲いの内側に脱臭手段が設置されており、
前記コンベヤによって前記貯留槽まで搬送された生ゴミはその貯留槽に溜められ、前記貯留槽から生ゴミ供給手段によって前記温風乾燥手段に供給されることを特徴とする生ゴミ処理装置。
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