JP5254061B2 - 横型回転式乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、乾燥と分級の両者を行うことを可能とした横型回転乾燥機に関するものである。
従来、コークスの製造においては、良質粘結炭(強粘結炭及び弱粘結炭)の不足から、粘結性の低い石炭を使用したコークスの製造が頻繁に行われている。粘結性の低い装入炭は、乾燥して使用されるが、含水率が6.5%以下になると約100μm以下の石炭微粒子が発塵して作業環境悪化の原因などの問題を招く。また、約300μmの微粒子が、被乾燥物として、コークス炉に供給されると、コークス炉内でカーボンが付着する原因となっていた。そこで、石炭輸送設備等での発塵防止、コークス炉へのカーボン付着を防ぐために、装入炭の乾燥後、もしくは乾燥前に、設置した分級装置により原因となる微粒子を分級し、除去している。
ところで、従来より、石炭の乾燥には、横型回転式乾燥機や流動層乾燥機が用いられている。横型回転式乾燥機は、流動層乾燥機に比して、消費電力が小さく設備コストの点でも有利とされている。
従来の横型回転式乾燥機の代表例としては、いわゆるスチームチューブドライヤ(STD)が知られている。STDを使用した乾燥においては、乾燥効率の向上などを目的として、キャリアガスを吹き込むことが一般的に行われている(特許文献1)。このスチームチューブドライヤは、図5に示すように軸心回りに回転自在な回転筒110を備え、回転筒110を回転させながらその回転筒110の一端側から装入した被乾燥物を他端側から排出させる過程で、乾燥用外熱としての加熱蒸気により回転筒110内で乾燥させるものである。
より具体的には、回転筒110はたとえば10mから30mの長さを有しており、この回転筒110内の両端板間には、熱媒体として加熱したスチームが内部に供給されることによって加熱される加熱管111が、軸心方向に沿って多数延在している。湿潤粉体または粒状粉体等の被乾燥物は、回転筒110の内部に供給されると、加熱管111に接触することによって加熱乾燥され、回転筒110の回転につれて、排出口112側に順次移動されるようになっている。
また、回転筒110の端部には、キャリアガスを吹き込むためのガス吹込み口113が設けられ、回転筒110内で発生する蒸発ガスを同伴して他端側の排出口112に連通して設けられたガス排出口122からこのキャリアガスが排出されるようになっている。
しかしながら、この種の従来一般の横型回転式乾燥機には、分級機能を備えていないために、別途、分級装置を設置することは設備コストのほか、ハンドリングが余分にかかる。
他方、回転筒内において被乾燥物は、いわゆるキルンアクションの形態で、回転筒の回転に伴って流動し、位置の更新が図られるが、加熱管との接触効率をより高めるために、特許文献2のような掻き上げ板を設けることが知られている。
特開2004−44876号公報 実願平3−66625号CD−ROM
流動層乾燥機は、横型回転式乾燥機に比して、消費電力が大きくコストが掛かる、設備が大がかりなものとなってしまう、等の課題を抱えていた。したがって、本発明の第1の課題は、分級機能を備える横型回転乾燥機を提供しようとすることにある。
第2の課題は、被乾燥物の加熱管との接触効率をより高めつつ、被乾燥物の分散効率をたかめ、ひいては分級効率の向上を図ることにある。
以下に、上記課題を解決するための手段とそれらの作用効果を示す。
〔請求項1記載の発明〕
一端側に被乾燥物の供給口、他端側に被乾燥物の排出口を有し、軸心方向回りに回転自在な回転筒と、回転筒内部を加熱する加熱手段とを備え、前記回転筒の供給口から装入した被乾燥物を排出口から排出する過程で、前記加熱手段により加熱乾燥する横型回転式乾燥機であって、
前記回転筒の他端側端部に設けた被乾燥物の排出口は、回転筒の周方向に間隔をおいて複数形成され、
前記回転筒の内壁から中心側に延出し、回転筒の回転と共に被乾燥物を掻き上げる掻上板が、回転筒の周方向に間隔をおいて複数設けられ
前記掻上板群が、前記回転筒の他端側に長手方向に沿って複数設けられ
前記掻上板群うち少なくとも最下流の掻上板群の掻上板は、回転筒の回転方向を基準として、前記排出口の下流側縁に近接した位置に掻上板の基端を有し、回転筒の内壁から中心側に延出する位置関係にあり、
前記回転筒の一端側に、キャリアガスを吹き込み可能なガス吹き込み口が設けられ、
前記キャリアガスは、前記掻上板により回転筒内に分散された被乾燥物の微粒子を伴って、前記被乾燥物の排出口から排出可能とされ、
前記被乾燥物の排出口を含む回転筒の他端側を覆う排気フードが設けられ、
前記排気フードの下部に前記被乾燥物の固定排出口を、上部に前記微粒子を伴うキャリアガスの排気口が形成されていることを特徴とする横型回転乾燥機
〔作用効果〕
加熱手段による乾燥された被乾燥物は、主に回転筒が回転し、被乾燥物の排出口が下側に位置するとき重力により排出口を通して落下・排出される。また、ガス吹き込み口から吹き込まれたキャリアガスは、ガス排出口を通して排出される。小粒子は、キャリアガスに同伴し、排出口から排出されるが、小粒子のうち比較的大径の粒子は、その重力により上昇エネルギーが早期に限界に達するので、その時点で下降し始める。小粒子のうち比較的小径の微粒子はキャリアガスに同伴されてキャリアガスの排気口から外部に排気される。
このように、被乾燥物の大粒径分は、回転筒の排出口を通して、排気フードの下部の排出口から排出される一方、被乾燥物の小粒径分は、回転筒の排出口を通して、排気フードの上部の排気口から排出される。その結果、被乾燥物の大粒径分と小粒径分とに分級できる。
もっとも、従来のSTDにおいても、ごく微量の微粒子はキャリアガスに同伴して外部に排出されるから、上記の分級現象が生じているとも言えなくはない。
しかし、本発明の好適な形態の下においては、回転筒の外面とキャリアガスの排気口との離間距離Lを、回転筒の内径Dに対し、L>0.3Dとした、より望ましくは0.8D<L<4.0D(特には1.0D<L<2.5D)とし、小粒子は、キャリアガスに同伴し、排出口から排出されるが、小粒子のうち比較的大径の粒子は、その重力により上昇エネルギーが早期に限界に達するので、その時点で下降し始める空間(沈降)領域を確保し、その領域で分級するようにしたものである。これによって、キャリアガスに同伴したままキャリアガスの排気口から外部に排気される、小粒子のうち比較的小径の微粒子との分級が可能となるものである。逆に、従来のSTDにおいては、前記の空間(沈降)領域を有しないので、分級機能を実質的に奏さないものである。
離間距離Lと回転筒の内径Dとの関係において、離間距離Lが短いと、前記の空間(沈降)領域を十分に確保できず、目的の分級機能が十分でないものとなる。離間距離Lが過度に長いと、装置が過大となるばかりでなく、キャリアガスに同伴する粒子量が少なくなり、この観点から目的の分級機能が十分でないものとなる。なお、上記の離間距離Lと回転筒の内径Dとの関係は、実用的に使用されているSTDのサイズ、被乾燥物種類、必要な分級能力などから得たものである。
他方、回転筒内において被乾燥物は、いわゆるキルンアクションの形態で、回転筒の回転に伴って流動し、位置の更新が図られるが、そのままでは、キャリアガスに同伴される粒子の量はきわめて少ないものとなる。
そこで、本発明に従って、回転筒の内壁から中心側に延出する、回転筒の回転と共に被乾燥物を掻き上げる掻上板の群を、周方向に間隔をおいて複数設けると、掻上板から落下する個所にキャリアガスが通り抜けるので、多くの微粒子をキャリアガスに同伴させることができ、排気フードでの分級量を多くすることができる。しかも、掻上板の群によって、被乾燥物と加熱管との接触効率がより高められ、乾燥効率が高まる副次的な利点もある。
回転筒の回転方向を基準として、前記排出口の下流側縁に近接した位置に掻上板の基端を有すると、回転に伴って被乾燥物を抱いて掻き上げるとき、回転筒の回転方向下流の次の排出口との間で多くの被乾燥物を抱いて掻き上げることができる。その結果、分級割合を高めることができる。
〔請求項2記載の発明〕
前記回転筒の他端側端部の上部外面と、前記排気フードのキャリアガス排気口との離間距離Lを、前記回転筒の内径Dに対して、0.8D<L<4.0Dとした請求項1に記載の横型回転乾燥機。
〔請求項3記載の発明〕
前記掻上板は基端から回転筒中心側に延出し、延出する先端部が、回転筒の回転方向を基準として、前方に屈曲している請求項1または2記載の横型回転乾燥機。
〔作用効果〕
この形態も回転に伴って被乾燥物を抱いて掻き上げるとき、回転筒の回転方向下流の次の排出口との間で多くの被乾燥物を抱いて掻き上げることができる。その結果、分級割合を高めることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、分級機能を有する横型回転乾燥機となるので、設備コストの低減を図ることができ、別途、分級装置を設置することによるハンドリングの煩雑から解放できる。被乾燥物の加熱管との接触効率をより高めつつ、被乾燥物の分散効率をたかめ、ひいては分級効率の向上を図ることができる。
本発明に係る横型回転式乾燥機である横型回転式乾燥機の第1実施形態を示す図である。 図1の一部拡大図であり、排気フードを省略した図である。 図1に示されるX−X矢視を示す図である。 本発明に係る横型回転式乾燥機である横型回転式乾燥機の第2実施形態を示しており、図3に対応する図である。 従来の横型回転式乾燥機の例を示す図である。 図3に対応し、排気フード内における被乾燥物の動きを模式的に示す図である。 図4に対応し、排気フード内における被乾燥物の動きを模式的に示す図である。
以下に、本発明に係る横型回転式乾燥機の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
図1乃至図3は、本発明に係る横型回転式乾燥機を示している。この横型回転式乾燥機は、円筒状の回転筒10を有し、その軸心が地面に対して若干傾くようにして設置されており、その一端が他端よりも高く位置している。回転筒10の下側には、2台の支持ユニット20とモーターユニット30が回転筒10を支持するようにして設置されており、回転筒10は、モーターユニット30によって、自身の軸心方向回りに回動自在とされている。この回転筒10は、図3に示される矢印R方向に回動するようになっており、回動する速度は、たとえば周速1m/s未満となっている。
回転筒10の内部には、金属製のパイプであり、内部に加熱媒体である蒸気を流通可能とされているスチームチューブ11が、回転筒10の軸心方向に沿って延在して多数取り付けられている。このスチームチューブ11は、たとえば回転筒10の軸心について同心円を成すように周方向及び径方向に複数ずつ配列されている。
図1及び図2に示すように、本発明における回転筒の他端側である回転筒10の一端側における周壁には、複数の排出口50が貫通して形成されている。これらの排出口50は、図示例においては、回転筒10の軸心方向回りに沿って2つの列を成し、且つ、相互に離間して配置されている。また、これらの排出口50は、全て同形とされている。
図1乃至図3に示すように、回転筒10の内部には、回転筒10の内壁から回転筒10の軸心方向に向かって延出するようにして、複数の掻上板61が設置されている。これらの掻上板61は、軸心方向回りに沿って、図示例においては、3つの列(図1に符号60によって示される掻上板列)を成すようにして配置されている。これらの掻上板群60は、互いが等間隔に離間する、たとえば4枚の掻上板61から構成されている。
掻上板61は、肉厚な金属から形成されており、先端が、回転筒10の回転方向Rの下流側に向かってやや曲がっており、鉤状を成している。掻上板61の延出長さは、回転筒10の直径の1/10〜3/10とされている。
また、図3に示すように、それぞれの掻上板61は、回転筒10の回転方向Rを基準として下流側に位置する排出口50の端部を通過し、且つ回転筒10の軸心方向と平行を成す直線近傍から延出するようにして配置されている。つまり、図3に示すように、掻上板61よりも下流側直近には、排出口50は存在せずに、回転筒10の内壁が存在している。
図1及び図2に示すように、掻上板群60は、回転筒10内において、排出口50と後述する供給口41との間に配置されており、排出口50よりも回転筒10内における一端側には存在していない。より具体的に示すと、掻上板群60は、排出口50と供給口41との間における、排出口50寄りの部分に配置されている。
さらに、回転筒10内における掻上板群60よりも、本発明における回転筒の一端側である回転筒10の他端側には、回転筒10内に供給された被乾燥物Wを撹拌する撹拌手段65が設置されている。この撹拌手段65は、回転筒10内における最も他端側に配置された掻上板群60とは離間している。また、この撹拌手段65としては、特に限定されることはなく、公知のスタッドタイプや逆羽根などを例示することができる。その中でも特に、微粒子分離の効果及びSTDの構造制限の理由から、逆羽根を選択することが好ましい。
図1乃至図3に示すように、回転筒10の一端側には、排出口50を覆うようにして、キャリアガスを排気可能とされた排気フード55が設置されている。この排気フード55は、肉厚な金属から形成されており、図3に示すように、中間部分55cに比べて上側部分55uが若干幅広がりとなっており、この一方、下側部分55dが窄んだ形状を成している。上側部分55uの内部は、空気で満たされた空間である沈降室90となっている。また、この排気フード55は、図示しない手段によって地面に固定されており、回転筒10の回動と共に回動しないようになっている。
上側部分55uの上部には、管状の排気口56が上側に向かって開口しており、この排気口56は、図示しない集塵手段等に接続されている。回転筒10の外面とキャリアガスの排気口56との離間距離Lは、回転筒10の内径Dに対し、L>0.3Dとされており、より望ましくは0.8D<L<4.0D、特には1.0D<L<2.5Dとされていることが好ましい。0.8D以下であると、分級機能を十分発揮することができず、粒径の大きい被乾燥物もキャリアガスとともに集塵手段に排出され、集塵手段の負荷を増大させることとなる。
一方4.0D以上であると、分級に必要な離間距離以上の空間を設けることになり経済的ではない。
この一方、下側部分55dの下側には、管状の排出口57が下側に向かって開口しており、この排出口57は、乾燥されて排出された被乾燥物Wを運搬可能なベルトコンベア等に接続されている。
排気フード55内部における下側部分55dには、第2の分級手段58が設けられている。この第2の分級手段58は上部が目の細かい網である分散板58aによって覆われている。この第2の分級手段58aは、排出口57へ向かって下り傾斜しており落下シュートを形成している。第2の分級手段58に分級用ガスを供給する分散ガス吹き込み手段(図示しない)が設けられ、分散に必要なガスを供給される、供給された分級用ガスは、分散板58aを通過して、矢印Nに従って排気フード55内に供給される。
なお、分級用ガスとして、空気や不活性ガス(たとえば窒素ガス、アルゴンガス)等を用いることができ、被処理物の特性により選択すればよい。例えば石炭など発火性を有する被処理物であれば、上記不活性ガスを用いることが適している。
このように、外部から分散板58aを通して排気フード55内に分級用ガスを吹き込むと、大粒径分は舞い上がらない又は舞い上がり高さが小さいのに対し、小粒径分は舞い上がり高さが高く、キャリアガスに同伴するようになるので、分級が可能となる。また、分散板58aが水平の場合に比較して、大粒径分を、落下シュートを介して速やかに排出口57へ落下させることができるので、大粒径分と小粒径分との分離効率が高いものとなる。
図1に示すように、回転筒10の一端には、スチームチューブ11内への蒸気の供給管70とドレン管71とが設けられている。
この一方、回転筒10の他端には、内部にスクリューを備え、円筒状とされたスクリューフィーダ42が、回転筒10に嵌め込まれるようにして設置されている。このスクリューフィーダ42の一端には、スクリューフィーダ42内部に設けられたスクリューを回動させるモータ等の駆動手段43を備えている。また、スクリューフィーダ42の上部には、上部の蓋によって開閉自在とされた供給口41が開口しており、この供給口41とスクリューフィーダ42の内部は連通している。
本実施形態に係る横型回転式乾燥機によって乾燥される被乾燥物Wは、供給口41からスクリューフィーダ42内部に供給され、このスクリューフィーダ42内部に設置されたスクリューを駆動手段43によって回動されることによって、回転筒10の内部に供給されるようになっている。また、スクリューフィーダ42の近傍には、ガス吹き込み口でもある供給口41からキャリアガスとして空気を内部に吹き込むガス吹込手段(図示しない)が設けられており、この吸引装置によって吸引された空気は、回転筒10の他端側に向かって回転筒10の内部に吹き付けられるようになっている。
次に、本実施形態に係る横型回転式乾燥機の動作について説明する。
本実施形態に係る横型回転式乾燥機で被乾燥物Wを乾燥するには、図1に示すように、まず矢印Aに従って被乾燥物Wを供給口41に供給する。供給口41から供給された被乾燥物Wは、スクリューフィーダ42によって回転筒10内に装入され、供給された蒸気によって過熱されたスチームチューブ11に接触して乾燥されつつ、回転筒10の一端側に向かって下る。
被乾燥物Wは、撹拌手段65の存在する位置まで到達すると、撹拌手段65によって撹拌され、続いて、図3に示すように、回転筒10の回転に伴って回動する掻上板61によって掻き上げられる。掻き上げられた被乾燥物Wは、掻上板61が回転筒10の上側に位置すると、矢印Bで示すように自然に落下し、その際に被乾燥物Wに含まれる微粒子が回転筒10内に分散する(いわゆるフライトアクション)。
この一方、回転筒10の他端側に設けられた吸引装置によって、供給口41から吸引されたキャリアガスは、回転筒10内を通過して、ガス排出口でもある排出口50から回転筒10外に排出される。このとき、キャリアガスは、掻上板61によって回転筒10内に分散された微粒子を伴って排出口50から排出される。排出口50から排出されたキャリアガスは、矢印Cに従って、微粒子と共に排気口56を介して排気フード55から排気されるようになっている。また、それと共に、分散ガス吹込み手段によって、排気フード55の上方に向かって分級用ガスが吹き付けられるようにして供給される。
なお、キャリアガスは、排出口50から排出される際に、たとえば流速が5〜10m/sとなっている。この流速は、排出口50の面積とキャリアガスの吸引速度によって適宜調整される。
被乾燥物Wの内、粒子径が大きく重量が重い物は、沈降室90内で落下するため、キャリアガスによって排出口50から排出されずに、矢印Gに従って排出口50から自然落下する。排出口50から自然落下した被乾燥物Wは、矢印Eに従って排出口57から排出される。また、キャリアガスによって排出口50から排出されたものの、重量が重く、キャリアガスと共に排気口56まで到達できなかった径の大きい粒子(粗粒子)は、イナーシャによって矢印Fに従って下方に落下し、矢印Eに従って他の被乾燥物Wと共に排出口57から排出される。
次に、本実施形態に係る横型回転式乾燥機の作用効果を説明する。
本実施形態に係る横型回転式乾燥機のように、掻上板61が回転筒10内に設けられていることによって、被乾燥物Wに含有される微粒子が回転筒10内の空間に分散するため、この微粒子をキャリアガスに乗せて、キャリアガスと共に排出口56から排出することができる。その結果、被乾燥物Wに含まれる微粒子を分級することができる。
また、それぞれの掻上板61が、回転筒10の回転方向Rを基準として下流側に位置する排出口50の端部を通過し、且つ回転筒10の軸心方向と平行を成す直線近傍から延出するようにして配置されているため、掻上板61上に載った被乾燥物Wは排出口50のすぐ下流側に位置することとなる。そうすると、掻上板61上の被乾燥物Wが直接排出口50に入ってしまうことを防止することができるようになり、微粒子が混ざった状態の被乾燥物Wが排出口50から排出されてしまうことがない。
複数の掻上板群60が、回転筒10の軸心方向に沿って間欠的に位置しているため、回転筒10内を移動する被乾燥物Wは、掻上板61が存在する部分とそうでない部分を交互に通過するようになる。そうすると、複数回に分けて被乾燥物Wを掻き上げるようになるため、掻き上げ効率が向上する。
また、掻上板61が、回転筒10の周方向に沿って相互に等間隔離間するよう間欠的に位置していると、効率良く被乾燥物Wを掻き上げることができる。
具体的には、回転筒10の内壁から中心側に延出する、回転筒10の回転と共に被乾燥物Wを掻き上げる掻上板61の群である掻上板群60を、周方向に間隔をおいて複数設けると、掻上板61から落下する個所にキャリアガスが通り抜けるので、多くの微粒子をキャリアガスに同伴させることができ、排気フード55での分級量を多くすることができる。
しかも、掻上板61の群である掻上板群60によって、被乾燥物Wと加熱管であるスチームチューブ11との接触効率がより高められ、乾燥効率が高まる副次的な利点もある。
この一方、本実施形態では、掻上板群60のうち少なくとも最下流の掻上板群60の掻上板61は、回転筒10の回転方向を基準として、排出口50の下流側縁に近接した位置に掻上板61の基端を有し、回転筒10の内壁から中心側に延出する位置関係にある。
この為、回転筒10の回転方向を基準として、排出口50の下流側縁に近接した位置に掻上板61の基端を有すると、回転に伴って被乾燥物Wを抱いて掻き上げるとき、回転筒10の回転方向下流の次の排出口50との間で多くの被乾燥物Wを抱いて掻き上げることができる。その結果、キルンアクションと比較して、被乾燥物Wがより細かく撹拌されて被乾燥物Wの分級効果を高めることができる。
さらに、本実施形態では、掻上板61は基端から回転筒10中心側に延出し、延出する先端部が、回転筒10の回転方向を基準として、前方に屈曲している
従って、回転に伴って被乾燥物Wを抱いて掻き上げるとき、回転筒10の回転方向下流の次の排出口50との間で多くの被乾燥物Wを抱いて掻き上げることができる。その結果、分級割合を高めることができる。
掻上板群60よりも、回転筒10の他端側には、回転筒10内に供給された被乾燥物Wを撹拌する撹拌手段65が設置されているため、掻上板61で被乾燥物Wを掻き上げる前段で、被乾燥物Wを撹拌するようになっており、被乾燥物Wが含有する微粒子を洗い出すことができるようになっている。そのため、掻上板61による微粒子の拡散がより効率良く行うことが可能となる。
回転筒10の周壁に設けられており、回転筒10の回動に伴って移動する排出口50と、この排出口50を覆うようにして設置された排気フード55の下部に設けられており、固定されていて移動することのない排出口57と、排気フード55の上部に設けられた排気口56と、が組み合わせられているため、排出口50と排出口57との間の空間において、キャリアガスによる分級を行うことができるようになる。具体的には、微粒子はキャリアガスに同伴させて排気口56より排出させ、それ以外の粗粒子は、排出口57に向かって落下させて排出させることによって分級を行う。
上側部分55uの内部が、空気で満たされた空間である沈降室90となっているため、粒子と共にキャリアガスに同伴した粗粒子は、沈降室90内でイナーシャによって落下して、排出口57から排出されるようになる。
排出口50の下側に、上側に向かって分級用ガスを吹き付ける分散ガス吹き込み手段が設けられているため、排出口50から自然落下する微粒子を排気口56に向かって上昇させることができるようになり、その結果、微粒子の除去率を向上させることができるようになる。
ここで、本実施形態に係る横型回転式乾燥機の変形例の概念図を図6に示し、この変形例を以下に説明する。
つまり、上記の説明では4枚の掻上板61を回転筒10の内部に有しているのに対して、図6に示すように本変形例では、回転筒10の内壁から回転筒10の軸心に向かって延出する掻上板61が等ピッチで12枚配置されている。
この為、本変形例では、掻上板61の数がより多くなったことから、掻上板61による掻き上げ効果が高まり、被乾燥物Wに含まれる微粒子が回転筒10内により効率的に分散する。
次に、本発明に係る横型回転式乾燥機の他の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。
〔第2実施形態〕
図4に示されるのは、本発明に係る横型回転式乾燥機の第2実施形態を示している。
本実施形態に係る横型回転式乾燥機は、排気フード55内に第2の分級手段58の位置が異なる点で第1実施形態に係る横型回転式乾燥機と異なる。さらに詳説すると、本実施形態に係る横型回転式乾燥機は、排出口57が下側に向かって開口しておらず、サイドに向かって開口している。この排出口57の下側には、第2の分級手段58が設けられており、分散板58aが水平に設けられている。
本実施形態に係る横型回転式乾燥機は、以上のように構成されていることによって排出口57を排気フード55のサイドに設けることができる。そのため、排気フード55の下側に排気口57を形成するスペースが十分になくとも良い。
ここで、本実施形態に係る横型回転式乾燥機の変形例の概念図を図7に示し、この変形例を以下に説明する。
つまり、上記の説明では4枚の掻上板61を回転筒10の内部に有しているのに対して、図7に示すように本変形例では、回転筒10の内壁から回転筒10の軸心に向かって延出する掻上板61が等ピッチで12枚配置されている。
この為、本変形例では、排出口57を排気フード55のサイドに設けた効果が得られるだけでなく、掻上板61の数がより多くなったことから、掻上板61による掻き上げ効果が高まり、被乾燥物Wに含まれる微粒子が回転筒10内により効率的に分散するという効果が得られる。
〔その他の実施形態〕
本発明に係る横型回転式乾燥機である横型回転式乾燥機では、掻上板群60あたりの掻上板61の枚数は、4枚でなくとも良く特に限定されないが、掻き上げ容量を確保するために4〜6枚とされていることが好ましい。
また、排出口50の一列あたりの数は、特に限定されないものの、圧力損失の低減、微粒子の分散、回転筒10の機械強度などを考慮して、10〜17個とすることが好ましい。
本発明は、石炭の乾燥に限らず、食品産業における食品の乾燥、分級や、化学工業における化学製品の乾燥分級など、乾燥と分級を必要とする産業に幅広く適用できる。
10 回転筒
11 スチームチューブ(加熱手段)
41 供給口
50 排出口
55 排気フード
56 排気口
57 排出口
58a 分散板
61 掻上板
65 撹拌手段

Claims (3)

  1. 一端側に被乾燥物の供給口、他端側に被乾燥物の排出口を有し、軸心方向回りに回転自在な回転筒と、回転筒内部を加熱する加熱手段とを備え、前記回転筒の供給口から装入した被乾燥物を排出口から排出する過程で、前記加熱手段により加熱乾燥する横型回転式乾燥機であって、
    前記回転筒の他端側端部に設けた被乾燥物の排出口は、回転筒の周方向に間隔をおいて複数形成され、
    前記回転筒の内壁から中心側に延出し、回転筒の回転と共に被乾燥物を掻き上げる掻上板が、回転筒の周方向に間隔をおいて複数設けられ
    前記掻上板群が、前記回転筒の他端側に長手方向に沿って複数設けられ
    前記掻上板群うち少なくとも最下流の掻上板群の掻上板は、回転筒の回転方向を基準として、前記排出口の下流側縁に近接した位置に掻上板の基端を有し、回転筒の内壁から中心側に延出する位置関係にあり、
    前記回転筒の一端側に、キャリアガスを吹き込み可能なガス吹き込み口が設けられ、
    前記キャリアガスは、前記掻上板により回転筒内に分散された被乾燥物の微粒子を伴って、前記被乾燥物の排出口から排出可能とされ、
    前記被乾燥物の排出口を含む回転筒の他端側を覆う排気フードが設けられ、
    前記排気フードの下部に前記被乾燥物の固定排出口を、上部に前記微粒子を伴うキャリアガスの排気口が形成されていることを特徴とする横型回転乾燥機。
  2. 前記回転筒の他端側端部の上部外面と、前記排気フードのキャリアガス排気口との離間距離Lを、前記回転筒の内径Dに対して、0.8D<L<4.0Dとした請求項1に記載の横型回転乾燥機。
  3. 前記掻上板は基端から回転筒中心側に延出し、延出する先端部が、回転筒の回転方向を基準として、前方に屈曲している請求項1または2記載の横型回転乾燥機。
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