JP3949439B2 - ポリアミド樹脂組成物及びシート状押出成形品 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物及びシート状押出成形品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柔軟性、難燃性、耐熱性、熱老化性等に優れ、環境汚染の畏れの少ないポリアミド樹脂組成物、及び、該ポリアミド樹脂組成物を押出成形してなる押出成形品に関するものである。詳しくは、難燃性に優れ、且つ耐熱性が高く、しかも柔軟性に富み、手で簡単に引きちぎることが出来、粘着テープなどのシート状成形品に好適なポリアミド樹脂組成物及びその成形品に関する。
【0002】
【従来技術】
車両、船舶、航空機、家屋、工場などの建物の製作・建設時や修繕時に展張される養生シートを固定するために使用される粘着テープや、車両、船舶、航空機、家屋、建物の内装表皮材や電線などのケーブル類を固定するための粘着テープの基材には、柔軟性、難燃性に優れ、更に使用時にハサミ、カッター等の切断用具を使用せずに、手で簡単に引きちぎることのできる作業性に優れた軟質塩化ビニル樹脂からなるシート状成形品が幅広く使用されてきた。
しかし、近年、焼却時にダイオキシンが発生し、環境汚染や健康障害の恐れがあると言われる、ハロゲン系化合物の使用は避けるべきとの社会的要請から、塩化ビニル系以外の難燃押出成形品が求められるようになった。
【0003】
塩化ビニル樹脂に変わるものとして、ポリエチレンやEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)に代表されるポリオレフィン系樹脂に水酸化マグネシウム又は尿素を配合して難燃化した材料が用いられてきた。しかし、ポリオレフィン系樹脂は100℃程度で溶融してしまうため、自動車をはじめとした車両、船舶、航空機、工場等の100℃を超える降温度に曝される部位には、溶けてしまうので使用出来ないと言う欠点があり、ポリオレフィン系樹脂の用途は制限されていた。従って、100℃を超える温度環境下でも長時間使用することのできる、耐熱性の高いシート状成形品や粘着テープが求められてきた。
【0004】
一方、ハロゲン系難燃剤を用いずに、ポリアミド樹脂に難燃性を付与する方法としては、例えば、トリアジン系難燃剤を配合することが特開昭51−54655号公報や特開平11−335552号に開示されているが、かかる組成物は、柔軟性や熱老化性は不十分であった。ポリアミド樹脂の柔軟性を改良する方法としては、ポリオレフィン樹脂等を添加する方法が知られているが、難燃性が低下するため、柔軟性と難燃性に優れたポリアミド樹脂組成物及びポリアミド樹脂製難燃押出成形品を得ることは困難であった。
また、柔軟性を改良する方法として可塑剤を添加する方法も知られているが、従来の可塑剤は一般に難燃性を低下しやすく、かつ耐熱性に難があるため、高温での押出成形や高温下での製品の使用により可塑剤が飛散し、柔軟性の低下や他の製品を汚染する等の欠点があった。
本発明者等の一部は先に、特定の可塑剤を配合することにより、トリアジン系難燃剤を用いて、難燃性、柔軟性、環境性、耐熱性、機械的強度、耐熱老化性等に優れたポリアミド樹脂組成物を提案した(特願2001−113726)。この組成物を押出成形して製造したシート状物は、養生シートなどには好適であるが、養生シートを固定する場合の粘着テープとしては、柔軟性が充分でないため馴染み難く、又引きちぎり性が不足し、使用時には刃物を使用する必要があり、作業性が芳しくなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、難燃性、柔軟性、耐熱性、耐熱老化性、引きちぎり性に優れ、環境汚染の畏れの少ない粘着テープ基材として好適な材料は未だ得られていなかった。本発明はかかる事情に鑑みなされたものであってその目的は、難燃性、柔軟性、耐熱性、耐熱老化性、引きちぎり性等に優れたポリアミド樹脂組成物、及び、該ポリアミド樹脂組成物を押出成形してなるシートや粘着テープ基材等の押出成形品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決するため、トリアジン系難燃剤を用いたポリアミド樹脂組成物に各種添加物を配合して検討を重ね、本発明に到達した。すなわち本発明の要旨は、(a)ポリアミド樹脂99〜40重量部、(b)トリアジン系難燃剤2〜30重量部、(c)可塑剤0.1〜20重量部、(d)平均粒子径が5〜40μmの無機粒子1〜40重量部及び(e)ヒンダードフェノール系化合物0.01〜5重量部を含有してなるポリアミド樹脂組成物を押出し成形してなり、厚みが5〜300μmであ、引きちぎり性に優れたシート状成形品に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
ポリアミド樹脂;
本発明に使用される(a)ポリアミド樹脂としては、3員環以上のラクタムの開環重合、ω−アミノ酸の重縮合、又は、二塩基酸とジアミン等の重縮合によって得られる種々のポリアミド樹脂を用いることができる。具体的には、例えば、ε−カプロラクタム、アミノカプロン酸、エナントラクタム、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン酸、9−アミノノナン酸、α−ピロリドン、α−ピペリドン等の重合体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン等のジアミンと、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン二塩基酸、グルタール酸等のジカルボン酸を重縮合せしめて得られる重合体又はこれらの共重合体、例えば、ポリアミド4、6、7、8、11、12、6.6、6.9、6.10、6.11、6.12、6T、6/6.6、6/12、6/6T、6T/6I、MXD6等を単独あるいは、2種以上混合して使用することができる。
【0008】
本発明で使用されるポリアミド樹脂の末端は、カルボン酸又はアミンで封止されていてもよく、特に、炭素数6〜22のカルボン酸又はアミンで封止されたポリアミド樹脂が望ましい。具体的に、封止に用いるカルボン酸としては、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の脂肪族モノカルボン酸が挙げられる。また、アミンとしては、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、ベヘニルアミン等の脂肪族第一級アミンが挙げられる。封止に使用するカルボン酸又はアミンの量は、30μeq/g程度がよい。
【0009】
本発明に好適なポリアミド樹脂はある範囲内の重合度、すなわち相対粘度を有するものが好ましい。好ましい相対粘度は、JIS K−6810に従って、98%硫酸中、濃度1%、温度25℃で測定した値で2〜6.5であり、より好ましくは2.8〜5.5である。ポリアミド樹脂の相対粘度が2より低いと溶融粘度が小さいため成形が困難になり、機械的強度も低下する。また相対粘度が6.5より高くても溶融流動性を損うようになり好ましくない。
【0010】
本発明において特に好ましいポリアミド樹脂としては、難燃性、機械的強度、成形性、難燃剤や可塑剤の分解、製品の耐熱性等の点から、融点が190℃〜260℃のポリアミド樹脂が好ましく、そのなかでも押出成形性や経済性の点から、ポリアミド6、共重合ポリアミド6/66がより好ましい。ポリアミド樹脂の融点が190℃より低いと製品の耐熱性が低下し、260℃より高いと押出成形加工の際に難燃剤やエステル化合物が分解して好ましくない。
【0011】
トリアジン系難燃剤;
本発明に使用される(b)トリアジン系難燃剤としては、下記一般式(1)又は(2)で表される化合物、メラミン類及びシアヌル酸メラミン等が挙げられる。
【0012】
【化1】
Figure 0003949439
【0013】
(式中、R1〜R6は、それぞれ、水素原子又はアルキル基を示す。)
前記一般式(1)で表される化合物の具体例としては、シアヌル酸、トリメチルシアヌレート、トリエチルシアヌレート、トリ(n−プロピル)シアヌレート、メチルシアヌレート、ジエチルシアヌレート等が挙げられる。
前記一般式(2)で表される化合物の具体例としては、イソシアヌル酸、トリメチルイソシアヌレート、トリエチルイソシアヌレート、トリ(n−プロピル)イソシアヌレート、ジエチルイソシアヌレート、メチルイソシアヌレート等が挙げられる。
【0014】
メラミン類としては、メラミン、メラミン誘導体、メラミンと類似の構造を有する化合物及びメラミンの縮合物等が挙げられる。メラミン類の具体例としては、例えば、メラミン、アンメリド、アンメリン、ホルモグアナミン、グアニルメラミン、シアノメラミン、アリールグアナミン、メラム、メレム、メロン等が挙げられる。
シアヌル酸メラミンとしては、シアヌル酸とメラミンとの等モル反応物が挙げられる。また、シアヌル酸メラミン中のアミノ基又は水酸基のいくつかが、他の置換基で置換されていてもよい。シアヌル酸メラミンは、例えば、シアヌル酸の水溶液とメラミンの水溶液とを混合し、90〜100℃で撹拌下反応させ、生成した沈殿を濾過することによって得ることができる白色の固体である。このようにして得られたシアヌル酸メラミンは微粉末状に粉砕して使用するのが好ましい。勿論、市販品をそのまま、又はこれを粉砕して使用することもできる。
【0015】
トリアジン系難燃剤としては、好ましくは、シアヌル酸、イソシアヌル酸、メラミン、シアヌル酸メラミン等が挙げられ、分解物が成形物の表面に浮き出してくるブルーミング等の不都合がないことから、より好ましくは、シアヌル酸メラミンが挙げられる。
トリアジン系難燃剤の配合量は、(a)ポリアミド樹脂99〜40重量部に対して、1〜40重量部である。トリアジン系難燃剤の配合量が1重量部未満であると難燃性が低下しやすく、40重量部を超えると柔軟性、成形性が低下する。トリアジン系難燃剤の配合量は、難燃性、柔軟性、成形性のバランスの点より、好ましくは2〜30重量部である。
【0016】
可塑剤;
本発明に使用される(c)可塑剤は、ポリアミドの可塑剤として一般的な、高級アルコール類、ヒドロキシ安息香酸エステル類、芳香族スルホンアミド類、フェノール類、リン酸エステル類の中から選ばれた少なくとも1種の化合物である。具体的には、へキシレングリコールやグリセリン等の高級アルコール類、p−ヒドロキシ安息香酸オクチルエステル、p−ヒドロキシ安息香酸ヘプチルエステル、p−ヒドロキシ安息香酸2−エチルヘキシルエステル等のヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類、N−メチルベンゼンスルホンアミド、N−ブチルベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミド、N−エチル−p−トルエンスルホンアミド、N−シクロヘキシル−p−トルエンスルホンアミド等の芳香族スルホンアミド類、β−ナフトール、ジベンジルフェノールオクチルクレゾール等のフェノール類、フタル酸ジメチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル類等が挙げられる。
【0017】
これらの中、難燃性、耐熱性が高く、溶融加工時に飛散し難く、可塑化効果が高いヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類、特にp−ヒドロキシ安息香酸と分岐鎖を有する炭素数12〜22の脂肪族アルコールのエステルが好ましい。可塑剤の配合量は、(a)ポリアミド樹脂99〜40重量部に対して、0.1〜20重量部である。エステル化合物の配合量が0.1重量部未満であると柔軟性改良効果が不十分であり、20重量部を超えると成形性、難燃性が低下する。可塑剤の配合量は柔軟性、成形性、難燃性のバランスの点より、好ましくは0.3〜15重量部である。
【0018】
無機粒子;
本発明に使用される(d)無機粒子は平均粒径が5〜40μmの無機粒子で、従来、樹脂の充填剤として慣用されるものであれば特に限定されるものではなく、任意のものを選択して使用することができる。具体的には、例えば、クレー、カオリン、焼成カオリン、ゼオライトに代表されるシリカ−アルミナ系粘土鉱物(含水ケイ酸アルミニウム類)、タルクに代表されるシリカ−マグネシウム類、更にケイ酸カルシウム、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム等が挙げられる。これらの無機粒子は、天然鉱物の粉砕品でも良いし、合成品でもかまわない。
又無機粒子の平均粒径は、コールカウンター、レーザー回折法等によって得られた重量基準粒度分布のメディアン径を平均粒径とする。
【0019】
無機粒子の平均粒径が5μmより小さいと、本発明のポリアミド樹脂組成物から得られるシート状成形品が、目的とする引きちぎり性を得られず、一方、無機粒子の平均粒径が40μmを超えると、シート状成形品の表面が著しく粗面化するので好ましくない。
無機粒子の配合量は、(a)ポリアミド樹脂99〜40重量部に対して、1〜40重量部である。1重量部未満では、本発明のポリアミド樹脂組成物から得られるシート状成形品の引きちぎり性が悪く、40重量部を超えると、シート状成形品を押出し成形する際、千切れてしまい好ましくない。無機粒子の配合量は好ましくは5〜30重量部である。
【0020】
ヒンダードフェノール系化合物;
本発明に使用されるヒンダードフェノール系化合物は、一般に酸化防止剤、加工安定剤として使用される、分子中に2,6−又は2,4−アルキル置換フェノール構造を有する化合物であり、そのヒドロキシ基は、亜リン酸等の酸でエステル化されていてもよい。さらに、アルキル置換フェノール構造は、分子中の1箇所以上の箇所に存在していてもよい。
【0021】
具体的には、例えば、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシナマミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等が挙げられ、これらは1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0022】
上記ヒンダードフェノール系化合物の配合量は、(a)ポリアミド樹脂99〜40重量部に対して、0.01〜5重量部であり、より好ましくは0.05〜3重量部である。0.01重量部未満では、熱老化性改良効果が不十分で、100℃を超える環境下での連続使用が出来なくなる。一方、5重量部を超えると、効果が飽和に達してしまったり、表面へのブルーミングによる成形品の表面不良等が生じる等の欠点がある。本発明のポリアミド樹脂組成物から押出し成形されたシート状成形品の耐熱老化性は、実際の使用環境を考慮すると、100℃で10,000時間経過後の引っ張り伸度が50%以上あれば、実用上の耐熱老化性が良好といえる。
【0023】
ポリアミド樹脂組成物
本発明のポリアミド樹脂組成物は、上記(a)ポリアミド樹脂、(b)トリアジン系難燃剤、(c)可塑剤、(d)無機粒子、(e)ヒンダードフェノール系化合物の他に、本発明の目的とする質を損なわない範囲で、顔料、染料、充填剤、核剤、離型剤、安定剤、帯電防止剤その他の周知の添加剤を配合・混練し、押出成形品を製造することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、ポリアミド樹脂以外の熱可塑性樹脂を配合することができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物を製造する方法は特に限定されるものではなく、ポリアミド樹脂、難燃剤、可塑剤、無機粒子、ヒンダードフェノール系化合物、及び必要に応じて添加される各種添加剤を、押出し成形の直前迄の任意の段階で、所定の割合で混合すればよい。かかる混合物は、各種押出機にてペレット化しても構わない。又、予め、ポリアミド樹脂添加剤を高濃度で溶融混練してマスターバッチを製造し、その後ポリアミド樹脂で希釈して、所定の配合比の組成物を製造することも出来る。
【0024】
押出成形品;
本発明のポリアミド樹脂組成物は、難燃性が求められる各種成形品の製造原料として使用し得る。特に、押出し成形に適しており、就中、押出し成形によるシート状物の成形に適している。
本発明のポリアミド樹脂組成物からシート状成形品を製造するにあたっては、既存のフィルム、シート成形機を使用して、常法に従って製造することができる。具体的には、ポリアミド樹脂組成物を溶融して連続的にTダイより押出し、キャスティングロールにて冷却しながらフィルム状に成形するTダイ法、環状のダイスより連続的に押出し、水を接触させて冷却する水冷インフレーション法、同じく環状のダイスより押出し、空気によって冷却する空冷インフレーション法等によって得られる。
押出し成形に際しては、難燃剤や可塑剤の分解を抑えるため、樹脂温度を300℃以下、好ましくは280℃以下、より好ましくは260℃以下にすることが望ましい。
シート状成形品の厚みは、特に限定されるものではないが、既存のフィルム、シート成形機での成形性、シートや粘着テープ基材としての実用性を勘案すれば、5〜300μmであることが好ましく、より好ましくは10〜200μmである。
【0025】
本発明の難燃性ポリアミド樹脂組成物から押出し成形されたシート状成形品が、実用上の耐熱性を有するためには、本発明組成物の融点が160℃以上であることが望ましい。この場合融点とは、DSC(示差走査熱量測定)分析にて昇温速度20℃/分で測定して得られた融解曲線のピークトップを意味する。
又、本発明のシート状成形品の難燃性は、JIS K−7201測定法による酸素指数が22以上であることが好ましく、更に好ましくは23以上である。酸素指数が22以上であれは大気中の酸素では燃焼を継続することが不可能である自焼性材料である。通常、ポリアミド樹脂の酸素指数は、その水分量によっても変化するが、実際の使用環境を鑑みると、いわゆる難燃性シートとしては絶乾状態の酸素指数で23以上あることが好ましい。
【0026】
本発明のポリアミド樹脂組成物から成形されるシート状成形品は、JIS K−7127測定法により測定された10%伸度での引張応力が2MPa以上、20MPa以下で有り、且つ、引張破断強度が10MPa以上、60MPa以下であることが望ましい。
10%伸度での引張応力が2MPa未満の場合、シート状成形品が柔らかすぎてシートやテープとして施行したり、貼り付けたりする時に伸びてしまい、実用上好ましくない。一方、10%伸度での引張応力が20MPaを超えると、シート状成形品の柔軟性が不足し、シートやテープとして施工したり貼り付けたりする時の馴染みが悪く好ましくない。10%伸度での引張応力は、好ましくは4MPa以上,15MPa以下である。
また、シート状成形品の引張破断強度が10MPa未満の場合、シート状成形品としての実用強度が低く好ましくない。一方、引張破断強度が60MPaを超えると、テープ基材等として使用した場合の引きちぎり性が不足し、手で容易に千切ることが出来なくなる。引きちぎり性を要する用途に使用する場合は、引張破断強度は、15MPa以上、40MPa以下であることが好ましい。
【0027】
本発明のポリアミド樹脂組成物からなるシート状成形品は、粘着テープ基材として好適である。粘着テープは、本発明に係わるシート状成形品の少なくとも片面に、粘着剤を塗布することにより得られる。本発明のポリアミド樹脂組成物から得られる粘着テープは、難燃性、耐熱性、耐熱老化性、引きちぎり性等に優れており、建築現場等の養生シートの固定、車両、航空機、船舶、建築物等の電気配線の固定、結束等に使用することが出来る。通常、Tダイやインフレーション成形等にて得られたシート状成形品の少なくとも片面に粘着剤を塗布し、巻き上げ後、適当な幅、例えば15、20、30、50mm等にスリットすることにより製造することができる。粘着剤としては公知のもの、例えば、天燃ゴムラテックスや合成ゴムラテックス等のゴム系粘着剤や、ブチルアクリレート等からなるアクリル系接着剤等が挙げられ、コーター等のコーティング機械を用いて塗布すれば良い。
【0028】
本発明に係わるシート状成形品は、本発明の主旨を超えない範囲で、他のフィルム、シートと積層しても良く、更に、表面の印刷性の改良や、ラミネート性の改良の為に片面、又は両面にコロナ処理を施すこともできる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明を、実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に制限されるものではない。なお、物性評価及び使用した原料は以下の通りである。
【0030】
物性評価
(1)融点:セイコー電子工業社製、DSC20を用い、試料10mgを20℃/分で昇温した時の融解ピーク温度を測定した。
(2)相対粘度:JIS K6810に準拠して、25℃、98%硫酸中濃度1%で測定した。
(3)酸素指数:シート状成形品サンプルを、成形後、23℃、65%RH下にて48時間以上調湿後、JIS K−7201に準拠して測定を行った。
(4)10%伸度引張応力:シート状成形品サンプルを、成形後、23℃、65%RH下にて48時間以上調湿後、JIS K−7127に準拠して23℃、65%RH雰囲気下で測定を行い、引張物性チャートより伸度10%の応力を読みとった。
(5):引張破断強度:シート状成形品サンプルを、成形後、23℃、65%RH下にて48時間以上調湿後、JIS K−7127に準拠して23℃、65%RH雰囲気下で測定を行った。
(6)引きちぎり性:シート状成形品サンプルを、成形後、23℃、65%RH下にて48時間以上調湿後、実際に手で引き千切った感触で判断し、以下の基準で評価した
○;引き千切り性良好 ×;引き千切り困難。
(7)耐熱老化性:シート状成形品を100℃の熱風オーブンにて10,000時間処理後、JIS K−7127に準拠して23℃、65%RH雰囲気下で引張試験を行い、引張破断点伸度で評価した。
【0031】
用いた原料
ポリアミド樹脂A:ポリアミド6、グレード名1020J 三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製 (相対粘度:3.5、融点:224℃)。
ポリアミド樹脂B:以下の参考例に従って製造した。
【0032】
参考例
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの塩(以下「AH塩」と略記する)の50%水溶液及びε−カプロラクタム(以下「CL」と略記する)を、各々100℃まで昇温した後、AH塩を20重量部、CLを80重量部にとなるように混合して200リットルのオートクレーブに仕込み、内圧13kg/cm2(1275kPa)で270℃まで昇温した後、内温を245℃に保ち、攪拌しながら0.5kg/cm2(49kPa)になるまで徐々に減圧し、攪拌動力が所定の値となったところで停止した。窒素導入して復圧後、ストランドにして抜き出し、ペレット化し、沸騰水を用いて未反応物を抽出除去して乾燥した。このようにして得られた共重合ポリアミド6/66樹脂は、相対粘度:3.5、融点:195℃であった。
【0033】
トリアジン系難燃剤:シアヌル酸メラミン、MCA−CO 三菱化学(株)製。
可塑剤:p−ヒドロキシ安息香酸と2−ヘキシルデカノール(炭素数16)を200〜260℃で加熱脱水して得たp−ヒドロキシ安息香酸の2−ヘキシルデカノールエステル。
無機粒子:炭酸カルシウム ホワイトンP−70 白石カルシウム(株)製(平均粒径20μm)。
【0034】
<ポリアミド樹脂組成物の製造>
表−1に示す量比で、ポリアミド樹脂、難燃剤、可塑剤、無機粒子及びヒンダードフェノールを配合し、シリンダー径30mmのベント付き2軸押出機(日本製鋼所(株)製TEX30)を用い、シリンダー設定温度240℃で溶融混練してペレット化した。得られたペレットを120℃、ゲージ圧で−101kPaの減圧乾燥を6時間行ってポリアミド樹脂組成物ペレットを得た。
【0035】
<実施例1,2及び比較例1,3,4,5,7>
上記の方法で製造した表−1記載の組成のポリアミド樹脂組成物のペレットを、先端にTダイをつけた、シリンダー径40mmの単軸押出機に投入し、シリンダー及びTダイの設定温度を235℃、スクリュー回転数30rpm、引き取り速度3m/分にて、30℃のチルロールにキャストして厚み50μmの単層シート状成形品を得た。得られたシートの融点、酸素指数、引張物性、引きちぎり性、耐熱老化性を評価した。結果を表−1に示した。
【0036】
<比較例2,6>
実施例1、2と同様に、表−1記載の組成のポリアミド樹脂組成物のペレットを、先端にTダイをつけた、シリンダー径40mmの単軸押出機に投入し、シリンダー及びTダイの設定温度をお235℃、スクリュー回転数30rpm、引き取り速度3m/分にて、30℃のチルロールにキャストして厚み50μmの単層シート状成形品を得ようと試みたが、成形中にシートの切断が多発し、シート状成形品が得られなかった。
【0037】
【表1】
Figure 0003949439
【0038】
【表2】
Figure 0003949439
【0039】
【発明の効果】
本発明のポリアミド樹脂組成物は、難燃性、柔軟性、耐熱性、耐熱老化性に優れ、非塩化ビニル系の環境に対して安全性の高い材料であるため、従来幅広く用いられてきた軟質塩化ビニル樹脂に代替し得る環境対策材料として、好適である。
又、本発明のポリアミド樹脂組成物から得られるシート状成形品は、上記特性に加え、引きちぎり性に優れているので、車両、船舶、航空機、家屋、工場等の建物の製作・建設時や修繕時に展張される養生シートを固定するために使用される粘着テープや、車両、船舶、航空機、家屋、建物の内装表皮材や電線などのケーブル類固定するための粘着テープ基材として有用である。

Claims (7)

  1. (a)ポリアミド樹脂99〜40重量部、(b)トリアジン系難燃剤2〜30重量部、(c)可塑剤0.1〜20重量部、(d)平均粒子径が5〜40μmの無機粒子1〜40重量部及び(e)ヒンダードフェノール系化合物0.01〜5重量部を含有してなるポリアミド樹脂組成物を押出成形してなり、厚みが5〜300μmである、引きちぎり性に優れたシート状成形品
  2. (c)可塑剤が、高級アルコール類、ヒドロキシ安息香酸エステル類、芳香族スルホンアミド類、フェノール類及びリン酸エステル類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のシート状成形品
  3. (a)ポリアミド樹脂が、ポリアミド6及び/又はポリアミド6/66であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状成形品
  4. 組成物の融点が160℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート状成形品
  5. (a)ポリアミド樹脂の相対粘度が2.8〜5.5であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシート状成形品
  6. JIS K−7201によって測定した酸素指数が22以上であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のシート状成形品。
  7. 少なくとも片面に粘着剤を塗布してなる、請求項のいずれかに記載のシート状成形品。
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