JP3946933B2 - 電流検出装置及び電流検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、異なる2つの周波数の3相交流電流を検出する装置及び方法に関し、特に電流検出センサの数を減らすことのできる電流検出装置及び電流検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、3相交流電流を検出するには、U相、V相の電流を検出すれば、W相は、−(U相+V相)で演算することができる。そのため、3相交流電流を検出するには、2個の電流検出センサで検出することができる。そして、異なる2つの周波数の3相交流電流を検出するには、各々のU相、V相の電流を検出するため合計4個の電流検出センサが必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成の電流検出装置においては、高価な電流検出センサが4個必要なので、コストアップの原因になっていた。
【0004】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、異なる2つの周波数の3相交流電流を検出するために、電流検出センサを2個で可能とし、コストダウンを図ることができる電流検出装置及び電流検出方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電流検出装置は、
同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる複数の3相交流電流をまとめて検出する電流検出手段と、
各々の電流の推定値を推定する推定手段と、
推定手段の出力に基づき電流検出手段により検出した電流を各周波数毎に分離する分離演算手段とを備えている。
【0006】
また、分離演算手段は、
電流検出手段にて検出した電流を2相交流に変換する2相交流変換手段と、
2相交流変換手段にて変換された値に各周波数で逆回転するベクトルを乗算する逆回転ベクトル乗算手段と、
逆回転ベクトル乗算手段の出力から、推定値に各周波数の差で回転するベクトルを乗算したものを減算する周波数差分ベクトル乗算減算手段とを有する。
【0007】
また、電流検出手段は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段とを有し、
分離演算手段は、
第1の電流検出手段の出力と第2の電流検出手段の出力とを2相交流に変換する2相交流変換手段と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段と、
第1の交流電流の推定値に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段と、
第2の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第1の周波数差分ベクトル乗算手段の出力を減算する第1のベクトル減算手段と、
第2の交流電流の推定値に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段と、
第1の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第2の周波数差分ベクトル乗算手段の出力を減算する第2のベクトル減算手段とを有する。
【0008】
また、電流検出手段は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段とを有し、
分離演算手段は、
第1の電流検出手段の出力と第2の電流検出手段の出力とを2相交流に変換する2相交流変換手段と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段と、
第1の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第1の交流電流の推定値を減算する第1の推定値減算手段と、
第1の推定値減算手段の出力に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段と、
第2の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第2の交流電流の推定値を減算する第2の推定値減算手段と、
第2の推定値減算手段の出力に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段とを有する。
【0009】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は各々の電流の指令値である。
【0010】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1のベクトル減算手段及び第2のベクトル減算手段の出力の1次遅れである。
【0011】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1の周波数差分ベクトル乗算手段及び第1の周波数差分ベクトル乗算手段の出力の1次遅れである。
【0012】
また、この発明に係る電流検出装置は、
同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる第1の交流電流と第2の交流電流に関し、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段と、
いずれか一方の巻線の電流を検出する際に、他方の巻線の電流を0にする制御手段とを備えている。
【0013】
また、この発明に係る電流検出方法は、
同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる複数の3相交流電流をまとめて検出する電流検出工程と、
電流の推定値を推定する推定工程と、
推定工程の出力に基づき電流検出工程により検出した電流を各周波数毎に分離する分離演算工程とを備えている。
【0014】
また、分離演算工程は、
電流検出工程にて検出した電流を2相交流に変換する2相交流変換工程と、
2相交流変換工程にて変換された値に各周波数で逆回転するベクトルを乗算する逆回転ベクトル乗算工程と、
逆回転ベクトル乗算工程の出力から、推定値に各周波数の差で回転するベクトルを乗算したものを減算する周波数差分ベクトル乗算減算工程とを有する。
【0015】
また、電流検出工程は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程とを有し、
分離演算工程は、
第1の電流検出工程の出力と第2の電流検出工程の出力とを2相交流に変換する2相交流変換工程と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算工程と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算工程と、
第1の交流電流の推定値に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算工程と、
第2の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第1の周波数差分ベクトル乗算工程の出力を減算する第1のベクトル減算工程と、
第2の交流電流の推定値に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算工程と、
第1の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第2の周波数差分ベクトル乗算工程の出力を減算する第2のベクトル減算工程とを有する。
【0016】
また、電流検出工程は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程とを有し、
分離演算工程は、
第1の電流検出工程の出力と第2の電流検出工程の出力とを2相交流に変換する2相交流変換工程と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算工程と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算工程と、
第1の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第1の交流電流の推定値を減算する第1の推定値減算工程と、
第1の推定値減算工程の出力に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算工程と、
第2の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第2の交流電流の推定値を減算する第2の推定値減算工程と、
第2の推定値減算工程の出力に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算工程とを有する。
【0017】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は各々の電流の指令値である。
【0018】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1のベクトル減算工程及び第2のベクトル減算工程の出力の1次遅れである。
【0019】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1の周波数差分ベクトル乗算工程及び第1の周波数差分ベクトル乗算工程の出力の1次遅れである。
【0020】
さらに、この発明に係る電流検出方法は、
同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる第1の交流電流と第2の交流電流に関し、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程と、
いずれか一方の巻線の電流を検出する際に、他方の巻線の電流を0にする制御工程とを備えている。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は例えば先に提案されている極数切り替え誘導電動機を示すブロック図である。図1において、1は、かご型巻線1aを有する回転子である。2は、極数4極で巻かれた第1の巻線2a(U1,V1,W1)と極数8極で巻かれた第2の巻線2b(U2,V2,W2)とを有する固定子である。3は、第1の巻線2aに接続された4極励磁用の第1のベクトル制御インバータである。4は、第2の巻線2bに接続された8極励磁用の第2のベクトル制御インバータである。
【0022】
また、5は、回転子1の回転速度を検出する回転速度検出手段としての回転速度センサである。また、6は、回転速度によりトルク指令を分配するトルク指令分配器である。
【0023】
さらに、11は、第1の巻線2aのV1相に接続され、第1の巻線2aのV1相の電流を検出する第1の電流センサである。12は、第1の巻線2aのW1相に接続され、第1の巻線2aのW1相の電流を検出する第2の電流センサである。同じく、13は、第2の巻線2bのV2相に接続され、第2の巻線2bのV2相の電流を検出する第3の電流センサである。14は、第2の巻線2bのW2相に接続され、第2の巻線2bのW2相の電流を検出する第4の電流センサである。
【0024】
回転速度センサ5の検出した回転子1の回転速度ωmは、第1のインバータ3、第2のインバータ4、及びトルク指令分配器6に入力される。また、第1の電流センサ11の検出する電流Iw1と第2の電流センサ12の検出する電流Iv1は、第1のインバータ3に入力される。そして、第3の電流センサ13の検出する電流Iw2と第4の電流センサ14の検出する電流Iv2は、第2のインバータ4に入力される。
【0025】
また、トルク指令分配器6は、トルク指令Tを入力し、入力されたトルク指令Tを、第1のインバータ3への出力する第1のトルク指令T1と、第2のインバータ4へ出力する第2のトルク指令T2とに分配する。
【0026】
このような構成の電動機においては、従来技術でも述べているように、3相交流電流を検出するには、V相、W相の電流を検出すれば、残りのU相は、−(V相+W相)で演算することができる。そして、第1の巻線2aと第2の巻線2bから出力される異なる2つの周波数の3相交流電流を検出するために、第1〜第4の4個の電流センサ11〜14が必要である。
【0027】
図2はこの発明の電流検出装置及び電流検出方法を説明するブロック図である。また、図3は図2の電流分離器の動作を説明する図である。図2において、15は、第1の巻線2aのV1相と第2の巻線2bのV2相に接続され、第1の巻線2aのV1相と第2の巻線2bのV2相の電流(iV1+iV2)をまとめて検出する第1の電流検出手段としての第1の電流センサである。また、16は、第1の巻線2aのW1相と第2の巻線2bのW2相に接続され、第1の巻線2aのW1相と第2の巻線2bのW2相の電流(iW1+iW2)をまとめて検出する第2の電流検出手段としての第2の電流センサである。
【0028】
17は、分離演算手段としての電流分離器である。電流分離器17は、第1の電流センサ15が検出した電流(iV1+iV2)と第2の電流センサ16が検出した電流(iW1+iW2)を入力し、所望のd−q軸上での電流(直流値)、すなわち、電流Ids1及び電流Iqs1、電流Ids2及び電流Iqs2に分離して、それぞれ、第1のベクトル制御インバータ3、第2のベクトル制御インバータ4に出力する。
【0029】
最初に、図3に沿って、電流分離器17の動作の概略を説明する。電流分離器17は、まず、第1の巻線2aから入力した上述の電流(iV1+iV2)を通常の3相−2相変換する(ステップS31)。次に、得られた2相交流に対し、第1の巻線2aの周波数ω1(一般に、誘導機のベクトル制御では、ベクトル制御インバータ内に周波数のデータを持っている)と逆回転する単位ベクトルe-j θ 1を乗算する(ステップS32)。θ1=ω1tである。
【0030】
これにより、第1の周波数ω1で回転する回転座標上での電流値を得ることができる。そして、この電流値は、第1の巻線2aのd−q軸上での電流(直流値)に、第2の巻線2bの電流値の第2の周波数ω2で回転するd−q軸上での電流に、(第2の周波数θ2−第1の周波数θ1)で回転する単位ベクトルを乗算した値が加わったものとなる。θ2=ω2t,θ1=ω1t,以下同様である。
【0031】
従って、この余分に加わっている成分を減算すれば第1のd−q軸での第1の電流(Ids1及びIqs1)が求められる。余分な成分を減算するためには、電流の推定値(ids2*,iqs2*)に上記回転成分(周波数の差)を掛けたもの(e-j( θ 1- θ 2))を引き算して所望の電流検出値を得る(ステップS36,S37)。
同様の方法で、第2の巻線2bの所望の電流(Ids2及びIqs2)を求めることができる(ステップS33,S34,S35)。
【0032】
次に、電流分離器17の演算方法を詳しく説明する。
[3相→2相変換]
電流分離器17の演算方法を、さらに詳細に説明する。一般に、3相交流すなわち120度位相がずれている電流iu,iv,iwを、α軸及びβ軸の位相が90度ずれている2相交流の電流Iα,Iβに変換するには、以下の式(1)を使って変換することができる。
【0033】
【数1】
【0034】
式(1)より以下の式(2)が求まる。
【0035】
【数2】
【0036】
このとき、iu=−iv−iwであるから、
【0037】
【数3】
【0038】
よって、ivとiwが解れば、2相交流の電流に変換することができる。
そこで、周波数が異なる2つの3相交流u1、v1、w1およびu2、v2、w2の合成電流であり、各々の電流センサ15,16が検出したv1+v2、w1+w2に対して、式(3)を使って同様に演算すると以下の式(4)のようになる。
【0039】
【数4】
【0040】
[分離]
ここでIα,Iβを複素数にて表すと、
【0041】
【数5】
【0042】
と表すことができる。式(5)において、ej( ω 1t+ φ 1)は、ω1で回転し位相がφ1である電流である。ここで、各々の極の電流の周波数が解っているので、e-j ω 1t及びe-j ω 2tを乗算すると以下の式(6)となる。
【0043】
【数6】
【0044】
ここで、所望の電流である以下の
【0045】
【数7】
【0046】
を求めたい。ここで、各々の電流の推定値を、以下の
【0047】
【数8】
【0048】
とすれば、以下の式(9)となる。
【0049】
【数9】
【0050】
ここで、Δ1,Δ2は推定値の誤差であるので、この誤差をなくすように制御または推定値の推定をすれば、所望の電流I1ejf1、I2ejf2を検出することができる。
【0051】
以上の演算を装置として構成する場合、実際には以下のように算出する。
まず、複素数の式を実部、虚部の成分で表すと以下の式(10)となる。
【0052】
【数10】
【0053】
ここで、実部に逆回転する単位ベクトルであるe-j θ 1を乗算すると、
【0054】
【数11】
【0055】
となる。また、虚部にも同様に逆回転する単位ベクトルであるe-j θ 2を乗算すると、
【0056】
【数12】
【0057】
となり、ここで推定値(I1ej φ 1)*をAから減算すると、
(図3中では、推定値(I1ej φ 1)*は、Iqs1*,Ids1*に相当)
【0058】
【数13】
【0059】
のようになり、所望の電流I2q,I2dを検出することができる。
(図3中では、所望の電流I2q,I2dは、Iqs2,Ids2に相当)
【0060】
同様に、虚部についても、推定値(I1ej φ 2)*をBから減算すると、
(図3中では、推定値(I1ej φ 2)*は、Iqs2*,Ids2*に相当)
【0061】
【数14】
【0062】
のようになり、所望の電流I1q,I1dを検出することができる。
(図3中では、所望の電流I2q,I2dは、Iqs2,Ids2に相当)
【0063】
上述の演算に基づいてこの発明の電流検出装置17においては、図3に示されるように、分離演算手段/工程として、
電流センサ15の出力(iv1+iv2)と電流センサ16の出力(iw1+iw2)とを2相交流に変換する2相交流変換手段/工程(ステップS31)と、
第1の交流電流の周波数θ1で逆回転する単位ベクトルe-j θ 1を2相交流変換手段/工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段/工程(ステップS32)と、
第2の交流電流の周波数θ2で逆回転する単位ベクトルe-j θ 2を2相交流変換手段/工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段/工程(ステップS33)と、
第1の交流電流の推定値(Ids1*,Iqs1*)に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルej( θ 1- θ 2)を乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段/工程(ステップS34)と、
第2の逆回転ベクトル乗算手段/工程の出力から第1の周波数差分ベクトル乗算手段/工程の出力を減算する第1のベクトル減算手段/工程(ステップS35)と、
第2の交流電流の推定値(Ids2*,Iqs2*)に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルe-j( θ 2- θ 1)を乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段/工程(ステップS36)と、
第1の逆回転ベクトル乗算手段/工程の出力から第2の周波数差分ベクトル乗算手段/工程の出力を減算する第2のベクトル減算手段/工程(ステップS37)と
を有し、所望のd−q軸上での電流(直流値)、すなわち、電流Iqs1及び電流Ids1、電流Iqs2及び電流Ids2に分離する。
【0064】
実施の形態2.
図4はこの発明の電流検出装置及び電流検出方法の他の例を説明する電流分離器の動作を説明する図である。実施の形態1の電流分離器の演算手順は、図3に示すものであったが、演算手順はこれに限るものではない。
【0065】
図4に示されるように、本実施の形態の電流分離器17は、分離演算手段/工程として、
電流センサ15の出力(iv1+iv2)と電流センサ16の出力(iw1+iw2)とを2相交流に変換する2相交流変換手段/工程(ステップS31)と、
第1の交流電流の周波数θ1で逆回転する単位ベクトルe-j θ 1を2相交流変換手段/工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段/工程(ステップS32)と、
第2の交流電流の周波数θ2で逆回転する単位ベクトルe-j θ 2を2相交流変換手段/工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段/工程(ステップS33)と、
第1の逆回転ベクトル乗算手段/工程の出力から第1の交流電流の推定値(Ids1*,Iqs1*)を減算する第1の推定値減算手段/工程(ステップS44)と、
第1の推定値減算手段/工程の出力に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルej( θ 1- θ 2)を乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段/工程(ステップSS45)と、
第2の逆回転ベクトル乗算手段/工程の出力から第2の交流電流の推定値(Ids2*,Iqs2*)を減算する第2の推定値減算手段/工程(ステップS46)と、
第2の推定値減算手段/工程の出力に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルe-j( θ 2- θ 1)を乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段/工程(ステップS47)と
を有し、所望のd−q軸上での電流(直流値)、すなわち、電流Iqs1及び電流Ids1、電流Iqs2及び電流Ids2に分離する。
【0066】
実施の形態3.
図5はこの発明の電流検出装置及び電流検出方法のさらに他の例を説明するブロック図である。また、図6は図5の電流分離器の動作を説明する図である。 本実施の形態においては、図5に示されるように、電流分離器18は、電流の推定値を入力しない。
【0067】
本実施の形態においては、図6に示されるように、電流分離器18は、内部に電流(d−q軸)の推定手段(S51,S52)を有している。
第1の推定手段(ステップS51)は、第1のベクトル減算手段(ステップS35)の出力の1次遅れを、電流の推定値として、第1の周波数差分ベクトル乗算手段(ステップS34)に入力する。
また、第2の推定手段(ステップS52)は、第2のベクトル減算手段(ステップS37)の出力の1次遅れを、電流の推定値として、第2の周波数差分ベクトル乗算手段(ステップS36)に入力する。
その他の演算手順は、実施の形態1と同様である。
【0068】
各々の推定手段は、演算した電流と、推定した値の誤差が0になるように誤差を積分した値を推定値から引き、新たな推定値とする(すなわち、1次遅れである)。
【0069】
実施の形態4.
図7はこの発明の電流検出装置及び電流検出方法のさらに他の例を説明する電流分離器の動作を説明する図である。
本実施の形態においても、電流分離器18は、電流の推定値を入力しない。
本実施の形態においては、図7に示されるように、電流分離器18は、内部に電流(d−q軸)の推定手段(S61,S62)を有している。
【0070】
第1の推定手段(ステップS61)は、第1の周波数差分ベクトル乗算手段(ステップS45)の出力の1次遅れを、第1の推定値減算手段(ステップS44)に入力する。第1の推定値減算手段(ステップS44)は、推定手段(ステップS61)の出力を推定値(Ids1*,Iqs1*)として入力し、第1の逆回転ベクトル乗算手段(ステップS32)の出力からこれを減算する。
また、第2の推定手段(ステップS62)は、第2の周波数差分ベクトル乗算手段(ステップS47)の出力の1次遅れを、第2の推定値減算手段(ステップS46)に入力する。第2の推定値減算手段(ステップS46)は、推定手段(ステップS62)の出力を推定値(Ids2*,Iqs2*)として入力し、第2の逆回転ベクトル乗算手段(ステップS33)の出力からこれを減算する。
その他の演算手順は、実施の形態2と同様である。
【0071】
各々の推定手段は、演算した電流と、推定した値の誤差が0になるように誤差を積分した値を推定値から引き、新たな推定値とする(すなわち、1次遅れである)。
【0072】
実施の形態5.
上述の実施の形態1〜4では、得られる所望の電流(Ids1,Iqs1,Ids2,Iqs2)d−q軸上の電流である。しかし、これらの電流に各周波数θ1,θ2で回転する単位ベクトルを乗算すれば、固定子座標で見た電流を求めることができる。
【0073】
尚、ベクトル制御の場合、このように各回転座標で表した電流I1d、I1qおよびI2d、I2qがわかれば所望の電流を求めることができるが、固定子座標で表すには、各周波数で回転する単位ベクトルを乗算して求めた以下の電流I1 α 、I1 βおよびI2 α 、I2 βが必要になる。
【0074】
【数15】
【0075】
実施の形態6.
上述の実施の形態5では、得られたd−q軸上の電流(Ids1,Iqs1,Ids2,Iqs2)に、単位ベクトルを乗算して、固定子座標で見た電流を求めたが、この固定子座標の電流を実施の形態1と逆に2相−3相変換すれば、各々のコイルの線電流瞬時値を求めることができる。
【0076】
実施の形態7.
図8はこの発明の電流検出方法のさらに他の例を説明するブロック図である。図8において、第1の電流検出手段としての第1の電流センサ15は、第1の巻線2aのV1相と第2の巻線2bのV2相に接続され、第1の巻線2aのV1相と第2の巻線2bのV2相の電流(iV1+iV2)をまとめて検出し、第1のベクトル制御インバータ3に出力する。
【0077】
また、第2の電流検出手段としての第2の電流センサ16は、第1の巻線2aのW1相と第2の巻線2bのW2相に接続され、第1の巻線2aのW1相と第2の巻線2bのW2相の電流(iW1+iW2)をまとめて検出し、第1のベクトル制御インバータ3、第2のベクトル制御インバータ4に出力する。
【0078】
そして、本実施の形態のベクトル制御インバータ3,4は、いずれか一方の巻線の電流を検出するときは、他方の巻線へ出力する電流をあらかじめ0にする。このような制御方法とすることにより、電流センサが2個であっても所望の電流を検出することができる。
【0079】
【発明の効果】
この発明に係る電流検出装置は、同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる複数の3相交流電流をまとめて検出する電流検出手段と、電流の推定値を推定する推定手段と、推定手段の出力に基づき電流検出手段により検出した電流を各周波数毎に分離する分離演算手段とを備えている。そのため、電流検出手段の数を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
【0080】
また、分離演算手段は、電流検出手段にて検出した電流を2相交流に変換する2相交流変換手段と、2相交流変換手段にて変換された値に各周波数で逆回転するベクトルを乗算する逆回転ベクトル乗算手段と、逆回転ベクトル乗算手段の出力から、推定値に各周波数の差で回転するベクトルを乗算したものを減算する周波数差分ベクトル乗算減算手段とを有する。そのため、簡単な構成で電流検出手段の数を減らすことができ、さらにコストダウンを図ることができる。
【0081】
また、電流検出手段は、第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段とを有し、分離演算手段は、第1の電流検出手段の出力と第2の電流検出手段の出力とを2相交流に変換する2相交流変換手段と、第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段と、第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段と、第1の交流電流の推定値に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段と、第2の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第1の周波数差分ベクトル乗算手段の出力を減算する第1のベクトル減算手段と、第2の交流電流の推定値に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段と、第1の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第2の周波数差分ベクトル乗算手段の出力を減算する第2のベクトル減算手段とを有する。そのため、電流検出手段の数を減らすことができコストダウンを図ることができると共に、所望の電流を正確に検出することができる。
【0082】
また、電流検出手段は、第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段とを有し、分離演算手段は、第1の電流検出手段の出力と第2の電流検出手段の出力とを2相交流に変換する2相交流変換手段と、第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段と、第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換手段の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段と、第1の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第1の交流電流の推定値を減算する第1の推定値減算手段と、第1の推定値減算手段の出力に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段と、第2の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第2の交流電流の推定値を減算する第2の推定値減算手段と、第2の推定値減算手段の出力に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段とを有する。そのため、電流検出手段の数を減らすことができコストダウンを図ることができると共に、所望の電流を正確に検出することができる。
【0083】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は各々の電流の指令値である。そのため、電流検出の応答を速くすることができる。
【0084】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1のベクトル減算手段及び第2のベクトル減算手段の出力の1次遅れである。そのため、所望の電流をさらに正確に検出することができる。
【0085】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1の周波数差分ベクトル乗算手段及び第1の周波数差分ベクトル乗算手段の出力の1次遅れである。そのため、所望の電流をさらに正確に検出することができる。
【0086】
また、この発明に係る電流検出装置は、同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる第1の交流電流と第2の交流電流に関し、第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段と、いずれか一方の巻線の電流を検出する際に、他方の巻線の電流を0にする制御手段とを備えている。そのため、電流検出手段の数を減らすことができ、また、構成を簡単とすることができ、コストダウンを図ることができる。
【0087】
また、この発明に係る電流検出方法は、同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる複数の3相交流電流をまとめて検出する電流検出工程と、電流の推定値を推定する推定工程と、推定工程の出力に基づき電流検出工程により検出した電流を各周波数毎に分離する分離演算工程とを備えている。そのため、電流検出手段の数を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
【0088】
また、分離演算工程は、電流検出工程にて検出した電流を2相交流に変換する2相交流変換工程と、2相交流変換工程にて変換された値に各周波数で逆回転するベクトルを乗算する逆回転ベクトル乗算工程と、逆回転ベクトル乗算工程の出力から、推定値に各周波数の差で回転するベクトルを乗算したものを減算する周波数差分ベクトル乗算減算工程とを有する。そのため、簡単な方法で電流検出手段の数を減らすことができ、さらにコストダウンを図ることができる。
【0089】
また、電流検出工程は、第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程とを有し、分離演算工程は、第1の電流検出工程の出力と第2の電流検出工程の出力とを2相交流に変換する2相交流変換工程と、第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算工程と、第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算工程と、第1の交流電流の推定値に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算工程と、 第2の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第1の周波数差分ベクトル乗算工程の出力を減算する第1のベクトル減算工程と、第2の交流電流の推定値に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算工程と、第1の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第2の周波数差分ベクトル乗算工程の出力を減算する第2のベクトル減算工程とを有する。そのため、電流検出手段の数を減らすことができコストダウンを図ることができると共に、所望の電流を正確に検出することができる。
【0090】
また、電流検出工程は、第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程とを有し、分離演算工程は、第1の電流検出工程の出力と第2の電流検出工程の出力とを2相交流に変換する2相交流変換工程と、第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算工程と、第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを2相交流変換工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算工程と、第1の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第1の交流電流の推定値を減算する第1の推定値減算工程と、第1の推定値減算工程の出力に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算工程と、第2の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第2の交流電流の推定値を減算する第2の推定値減算工程と、第2の推定値減算工程の出力に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算工程とを有する。そのため、電流検出手段の数を減らすことができコストダウンを図ることができると共に、所望の電流を正確に検出することができる。
【0091】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は各々の電流の指令値である。そのため、電流検出の応答を速くすることができる。
【0092】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1のベクトル減算工程及び第2のベクトル減算工程の出力の1次遅れである。そのため、所望の電流をさらに正確に検出することができる。
【0093】
また、第1の交流電流の推定値および第2の交流電流の推定値は、第1の周波数差分ベクトル乗算工程及び第1の周波数差分ベクトル乗算工程の出力の1次遅れである。そのため、所望の電流をさらに正確に検出することができる。
【0094】
さらに、この発明に係る電流検出方法は、同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の2個の巻線から各々出力される周波数が異なる第1の交流電流と第2の交流電流に関し、第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程と、いずれか一方の巻線の電流を検出する際に、他方の巻線の電流を0にする制御工程とを備えている。そのため、電流検出手段の数を減らすことができ、また、手順を簡単とすることができ、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 例えば先に提案されている極数切り替え誘導電動機を示すブロック図である。
【図2】 この発明の電流検出装置及び電流検出方法を説明するブロック図である。
【図3】 図2の電流分離器の動作を説明する図である。
【図4】 この発明の電流検出装置及び電流検出方法の他の例を説明する電流分離器の動作を説明する図である。
【図5】 この発明の電流検出装置及び電流検出方法のさらに他の例を説明するブロック図である。
【図6】 図5の電流分離器の動作を説明する図である。
【図7】 この発明の電流検出装置及び電流検出方法のさらに他の例を説明する電流分離器の動作を説明する図である。
【図8】 この発明の電流検出方法のさらに他の例を説明するブロック図である。
【符号の説明】
15 第1の電流検出手段、16 第2の電流検出手段、S31 2相交流変換手段、S32 第1の逆回転ベクトル乗算手段、S33 第2の逆回転ベクトル乗算手段、S34 第1の周波数差分ベクトル乗算手段、S35 第1のベクトル減算手段、S36 第2の周波数差分ベクトル乗算手段、S37 第2のベクトル減算手段、S44 第1の推定値減算手段、S45 第1の周波数差分ベクトル乗算手段、S46 第2の推定値減算手段、S47 第2の周波数差分ベクトル乗算手段。
Claims (16)
- 同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の該2個の巻線から各々出力される周波数が異なる複数の3相交流電流をまとめて検出する電流検出手段と、
電流の推定値を推定する推定手段と、
上記推定手段の出力に基づき上記電流検出手段により検出した電流を各周波数毎に分離する分離演算手段と
を備えたことを特徴とする電流検出装置。 - 上記分離演算手段は、
上記電流検出手段にて検出した電流を2相交流に変換する2相交流変換手段と、
上記2相交流変換手段にて変換された値に各周波数で逆回転するベクトルを乗算する逆回転ベクトル乗算手段と、
上記逆回転ベクトル乗算手段の出力から、上記推定値に各周波数の差で回転するベクトルを乗算したものを減算する周波数差分ベクトル乗算減算手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の電流検出装置。 - 上記電流検出手段は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段と
を有し、
上記分離演算手段は、
上記第1の電流検出手段の出力と上記第2の電流検出手段の出力とを2相交流に変換する2相交流変換手段と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換手段の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換手段の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段と、
第1の交流電流の上記推定値に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段と、
上記第2の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第1の周波数差分ベクトル乗算手段の出力を減算する第1のベクトル減算手段と、
第2の交流電流の上記推定値に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段と、
上記第1の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第2の周波数差分ベクトル乗算手段の出力を減算する第2のベクトル減算手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の電流検出装置。 - 上記電流検出手段は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段と
を有し、
上記分離演算手段は、
上記第1の電流検出手段の出力と上記第2の電流検出手段の出力とを2相交流に変換する2相交流変換手段と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換手段の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算手段と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換手段の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算手段と、
上記第1の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第1の交流電流の上記推定値を減算する第1の推定値減算手段と、
上記第1の推定値減算手段の出力に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算手段と、
上記第2の逆回転ベクトル乗算手段の出力から第2の交流電流の上記推定値を減算する第2の推定値減算手段と、
上記第2の推定値減算手段の出力に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算手段と
を有することを特徴とする請求項1記載の電流検出装置。 - 上記第1の交流電流の推定値および上記第2の交流電流の推定値は各々の電流の指令値である
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか記載の電流検出装置。 - 上記第1の交流電流の推定値および上記第2の交流電流の推定値は、第1のベクトル減算手段及び第2のベクトル減算手段の出力の1次遅れである
ことを特徴とする請求項3記載の電流検出装置。 - 上記第1の交流電流の推定値および上記第2の交流電流の推定値は、第1の周波数差分ベクトル乗算手段及び第1の周波数差分ベクトル乗算手段の出力の1次遅れである
ことを特徴とする請求項4記載の電流検出装置。 - 同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の該2個の巻線から各々出力される周波数が異なる第1の交流電流と第2の交流電流に関し、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出手段と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出手段と、
いずれか一方の巻線の電流を検出する際に、他方の巻線の電流を0にする制御手段と
を備えたことを特徴とする電流検出装置。 - 同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の該2個の巻線から各々出力される周波数が異なる複数の3相交流電流をまとめて検出する電流検出工程と、
電流の推定値を推定する推定工程と、
上記推定工程の出力に基づき上記電流検出工程により検出した電流を各周波数毎に分離する分離演算工程と
を備えたことを特徴とする電流検出方法。 - 上記分離演算工程は、
上記電流検出工程にて検出した電流を2相交流に変換する2相交流変換工程と、
上記2相交流変換工程にて変換された値に各周波数で逆回転するベクトルを乗算する逆回転ベクトル乗算工程と、
上記逆回転ベクトル乗算工程の出力から、上記推定値に各周波数の差で回転するベクトルを乗算したものを減算する周波数差分ベクトル乗算減算工程と
を有することを特徴とする請求項9記載の電流検出方法。 - 上記電流検出工程は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程と
を有し、
上記分離演算工程は、
上記第1の電流検出工程の出力と上記第2の電流検出工程の出力とを2相交流に変換する2相交流変換工程と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算工程と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算工程と、
第1の交流電流の上記推定値に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算工程と、
上記第2の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第1の周波数差分ベクトル乗算工程の出力を減算する第1のベクトル減算工程と、
第2の交流電流の上記推定値に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算工程と、
上記第1の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第2の周波数差分ベクトル乗算工程の出力を減算する第2のベクトル減算工程と
を有することを特徴とする請求項9記載の電流検出方法。 - 上記電流検出工程は、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程と
を有し、
上記分離演算工程は、
上記第1の電流検出工程の出力と上記第2の電流検出工程の出力とを2相交流に変換する2相交流変換工程と、
第1の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換工程の出力に乗算する第1の逆回転ベクトル乗算工程と、
第2の交流電流の周波数で逆回転する単位ベクトルを上記2相交流変換工程の出力と乗算する第2の逆回転ベクトル乗算工程と、
上記第1の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第1の交流電流の上記推定値を減算する第1の推定値減算工程と、
上記第1の推定値減算工程の出力に(第1の交流電流の周波数−第2の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第1の周波数差分ベクトル乗算工程と、
上記第2の逆回転ベクトル乗算工程の出力から第2の交流電流の上記推定値を減算する第2の推定値減算工程と、
上記第2の推定値減算工程の出力に(第2の交流電流の周波数−第1の交流電流の周波数)で回転する単位ベクトルを乗算する第2の周波数差分ベクトル乗算工程と
を有することを特徴とする請求項9記載の電流検出方法。 - 上記第1の交流電流の推定値および上記第2の交流電流の推定値は各々の電流の指令値である
ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか記載の電流検出方法。 - 上記第1の交流電流の推定値および上記第2の交流電流の推定値は、第1のベクトル減算工程及び第2のベクトル減算工程の出力の1次遅れである
ことを特徴とする請求項11記載の電流検出方法。 - 上記第1の交流電流の推定値および上記第2の交流電流の推定値は、第1の周波数差分ベクトル乗算工程及び第1の周波数差分ベクトル乗算工程の出力の1次遅れである
ことを特徴とする請求項12記載の電流検出方法。 - 同一の固定子鉄心に巻装された2個の巻線を有する回転電機の該2個の巻線から各々出力される周波数が異なる第1の交流電流と第2の交流電流に関し、
第1の交流電流の第1相と第2の交流電流の第1相の電流をまとめて検出する第1の電流検出工程と、
第1の交流電流の第2相と第2の交流電流の第2相の電流をまとめて検出する第2の電流検出工程と、
いずれか一方の巻線の電流を検出する際に、他方の巻線の電流を0にする制御工程と
を備えたことを特徴とする電流検出方法。
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