JP3786018B2 - 同期機の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、同期電動機または同期発電機の速度やトルクをインバータ等の半導体電力変換器を用いて制御する制御装置に関し、特に低速回転から高速回転まで良好な制御特性が得られる安価な制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
同期電動機または同期発電機は、界磁に界磁巻線を有する同期機、界磁に永久磁石を有する永久磁石同期機、界磁に界磁巻線や永久磁石を持たずに突極性だけを有するリラクタンスモータに分類することができる。何れの同期機の制御も基本的な原理は同様であるので、ここでは永久磁石同期電動機を例に挙げて従来の制御方法を説明する。
【0003】
同期機の制御方法として、次の3種類の方法が知られている。
第1の方法は、回転子軸に位置センサを取付け、位置センサから得られる回転子の位置情報に基づき同期機の電流を制御する。特に、同期電動機の電流波形が方形波状の場合は、当該同期電動機をブラシレスDCモータと呼ぶ。また、同期機の電流波形を正弦波状に制御する場合は、当該制御方法をベクトル制御と呼ぶことが多い。何れにしても、回転子の位置情報を用いることが特徴であり、一般産業用途やサーボドライブ等に最も広く適用されている。
【0004】
図7は、上記ベクトル制御による制御ブロック図であり、これを第1の従来技術とする。以下、図7を参照しながら制御方法を説明する。
同期機100の回転子軸にはレゾルバやエンコーダ等の位置センサ21が取り付けられており、回転子の位置と回転速度を演算する位置・速度演算器22により、回転子の位置θと回転速度ωが検出される。電流検出器23によって同期機100の2相の電流i,iを検出し、これらの電流から位置信号θを用いて界磁のN極方向の起磁力を作る電流成分であるd軸電流iと、これに直交する方向の起磁力を作る電流成分であるq軸電流iを座標変換器24により演算する。この際の演算式を数式1に示す。
【0005】
【数1】
Figure 0003786018
【0006】
次に、第1の速度指令ω の変化率を加減速演算器25により制限して第2の速度指令ω を演算する。加算器26はω と回転速度ωとの偏差を演算し、速度調節器27は前記偏差を増幅してトルク指令τを演算する。電流指令演算器28は、τとωからd軸電流指令i とq軸電流指令i を演算する。加算器29,30は、i とiとの偏差、i とiとの偏差をそれぞれ求め、電流調節器31はこれらの偏差を増幅してd軸電圧指令v とq軸電圧指令v を計算する。座標変換器32は、v ,v 及び回転子位置θから3相電圧指令v ,v ,v を次式の如く演算する。
【0007】
【数2】
Figure 0003786018
【0008】
上記の3相電圧指令をPWM回路33により搬送波と比較して電力変換器300の半導体スイッチング素子に対するゲート信号に変換し、3相交流電源200に接続された電力変換器300を制御することにより、同期機100の端子電圧を制御する。この結果、同期機100の回転速度ωを第1の速度指令ω に一致させるように制御することができる。
【0009】
次に、第2の従来技術は、電動機の電圧や電流から回転子の位置を推定して位置センサを不要とする方法であり、センサレスベクトル制御と呼ばれている。
この方法は最近盛んに研究され、徐々に実用化されつつある(例えば、特開平7−245981号「電動機の磁極位置検出装置」、特開2000−23498「IPMモータ制御方法及び制御装置」、電気学会論文誌D117巻1号P98〜104(平成9年)等を参照)。
【0010】
図8は、上記の電気学会論文誌Dに掲載されたセンサレスベクトル制御の制御ブロック図である。
図において、電流推定器34は、d軸電圧指令v ,q軸電圧指令v ,d軸電流検出値idc,q軸電流検出値iqc,誘起電圧推定値eqM、及び、速度推定器38による速度推定値ωの高周波成分(リプル成分)をローパスフィルタ39により除去して得た第2の速度推定値ωM2を使って、d軸電流推定値idMとq軸電流推定値iqMを数式3により計算する。図において、35,36はd軸電流、q軸電流の各推定値と検出値との偏差を求めるための加算器、37はq軸電流の推定値と検出値との偏差から同期機100の誘起電圧を推定演算する誘起電圧推定器である。
【0011】
【数3】
Figure 0003786018
【0012】
なお、座標変換器24から出力されるidcとiqcは位置センサの信号を使って直接検出したd軸電流とq軸電流ではないため添字cを付け、idMとiqMは電流推定器34により推定したd軸電流とq軸電流であるため添字Mを付けている。
【0013】
上記数式3において、L:d軸インダクタンス、L:q軸インダクタンス、R:電機子抵抗、t:時間であり、添字(t)は時間の関数であることを表す。
位置推定値θと誘起電圧推定値eqMとの間に誤差がある場合、電流推定値idMと電流検出値idcとの偏差、同iqMとiqcとの偏差は次式の関係にある。
【0014】
【数4】
Figure 0003786018
【0015】
ここで、e:同期機の誘起電圧、θ:回転子位置である。
数式4から、d軸電流の偏差は回転子の位置推定誤差に比例し、q軸電流の偏差は誘起電圧の偏差に比例する。そこで、誘起電圧推定器37と速度推定器38では、数式5,数式6により誘起電圧推定値と速度推定値を演算する。
【0016】
【数5】
Figure 0003786018
【0017】
【数6】
Figure 0003786018
【0018】
なお、数式5において、TIeq:積分時定数であり、数式6における関数sgnは、数式7に示すとおりである。また、数式6において、ψ:無負荷鎖交磁束、Kθ:比例ゲインである。
【0019】
【数7】
Figure 0003786018
【0020】
図8において、位置推定値θは速度推定値ωを速度積分器40により積分して求める。速度制御演算には、前述した如く第1の速度推定値ωの高周波成分をローパスフィルタ39により除去した第2の速度推定値ωM2を用いている。
ωM2を図7のωに対応させれば、その他の部分は図7の従来技術と同じであるため、以下の説明を省略する。なお、図8において、破線で囲んだブロックA’と一点鎖線で囲んだブロックA”は、後の説明の便宜上付けたものである。
【0021】
残る第3の従来技術は、電動機の電圧と周波数をほぼ比例して制御するV/f制御であり、位置センサが不要で、かつ簡単な制御で可変速駆動を実現できる特徴がある。
図9は、同期電動機等のV/f制御の制御ブロック図であり、以下にその制御方法を説明する。ω は電力変換器300の出力周波数指令である。ただし、出力周波数は定常状態では同期機100の速度と一致するので、以下の説明では便宜上、周波数指令を速度指令と呼ぶことにする。このω を第1の速度指令として、その変化率を加減速演算器25により制限して第2の速度指令ω を演算する。また、加算器43により速度指令ω から速度補償値Δωを減算して第3の速度指令ω を演算する。
【0022】
f/V変換器44は速度指令ω にほぼ比例した信号Vを出力し、これを同期機100の端子電圧指令Vとする。一方、速度指令ω を積分器45により積分して電圧指令の位相θを得る。座標変換器46は、数式8に従って3相の電圧指令を演算する。
【0023】
【数8】
Figure 0003786018
【0024】
一方、電流検出器23により同期機100の2相の電流i,iを検出し、これらの電流と前記θから同期機100の電圧ベクトルと同方向の電流成分、すなわち有効電流iを座標変換器24により演算する。電流制限器42はiが所定の値を超えないように前述の速度補償量Δωを演算し、重負荷時にはΔωを大きくして速度指令ω を低下させ、同期機100や電力変換器300を過負荷から保護している。
また、3相電圧指令v ,v ,v をPWM回路33により電力変換器300の半導体スイッチング素子に対するゲート信号に変換して電力変換器300を制御することにより、同期機100の端子電圧を制御する。この結果、同期機100の回転速度を第1の速度指令ω に一致させるように制御することができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来技術のように、位置センサから得られる回転子位置情報に基づき同期機の電流を制御する方法は、通常の回転速度では高性能な制御が可能である。しかしながら、回転速度が毎分数万回転に至るような高速回転では、所望する仕様の位置センサが市販されていなかったり、位置センサが非常に高価だったりする。
【0026】
また、第2の従来技術のように位置センサが不要なセンサレスベクトル制御を適用したとしても、マイクロプロセッサを用いた制御装置では回転速度の上昇に応じて演算周期も高速化する必要があるので、高価なプロセッサ及び周辺部品が必要になり、制御装置のコストが非常に高くなる。
【0027】
更に、第3の従来技術として説明したV/f制御は、簡単な演算で同期機を制御でき、かつ高速な演算も必要でないため制御装置を安価に提供することができる。しかるに、V/f制御の場合は回転子の位置が分からないので低速時に安定性が悪くなり、かつ大きな始動トルクを発生できないという問題がある。
【0028】
そこで本発明は、上述した各従来技術が持つ問題点を解消し、低速から高速まで安定して十分なトルクが得られ、かつ安価に提供可能な同期機の制御装置を提供しようとするものである。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、電力変換器を用いて同期機の速度またはトルクを制御する制御装置において、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数に応じて速度モードを判別し、低速モードまたは高速モードの何れかを選択する手段と、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が低く、低速モードが選択された場合に、少なくとも同期機の回転子の位置情報を用いて同期機の電流を制御するベクトル制御手段と、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が高く、高速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置情報を用いずに同期機の速度指令に基づいて同期機の電圧及び周波数をほぼ比例させて制御するV/f制御手段と、
低速モードから高速モードに切り換わる際に、同期機の電圧が急変しないように、同期機に対する端子電圧指令及びその位相指令を同一に保つ補償手段と、を備えたものである。
【0030】
請求項2記載の発明は、電力変換器を用いて同期機の速度またはトルクを制御する制御装置において、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数に応じて速度モードを判別し、低速モードまたは高速モードの何れかを選択する手段と、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が低く、低速モードが選択された場合に、少なくとも同期機の回転子の位置情報を用いて同期機の電流を制御するベクトル制御手段と、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が高く、高速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置情報を用いずに同期機の速度指令に基づいて同期機の電圧及び周波数をほぼ比例させて制御するV/f制御手段と、
高速モードから低速モードに切り換わる際に、同期機の電圧及び電流が急変しないように、電圧指令及び電流指令を補償する補償手段と、を備えたものである。
【0031】
請求項3記載の発明は、電力変換器を用いて同期機の速度またはトルクを制御する制御装置において、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数に応じて速度モードを判別し、低速モードまたは高速モードの何れかを選択する手段と、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が低く、低速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置を直接検出せずに同期機の電圧または電流から回転子の位置を推定演算して同期機の電流を制御するセンサレスベクトル制御手段と、
同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が高く、高速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置情報を用いずに同期機の速度指令に基づいて同期機の電圧及び周波数をほぼ比例させて制御するV/f制御手段と、
高速モードから低速モードに切り換わる際に、同期機の電圧及び電流が急変しないように、電圧指令及び電流指令を補償する補償手段と、を備えたものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。まず、図1は本発明の第1実施形態であり、請求項1記載の発明の主要部に相当する。なお、以下の各実施形態において、図7〜図9に示した従来技術と機能上共通する構成要素には、同一の番号を付してある。
【0034】
同期機100には位置センサ21が取り付けられており、回転子の位置と回転速度を演算する位置・速度演算器22により回転子の位置θと回転速度ωが演算される。切換器47は回転速度ωから同期機100の速度モードが低速モードであるか高速モードであるかを判別し、それに応じて速度モード信号CHGを出力する。始動直後では、速度モード信号CHGは低速モードを示す信号となる。
【0035】
切換器47は回転速度ωを常時監視しており、ωが所定の値を超えた場合に速度モード信号CHGを低速モードから高速モードに切り換える。
高速モードになったら切換器47は速度指令ω を監視し、ω が所定の値より小さくなった場合に速度モード信号CHGを高速モードから低速モードに切り換える。
【0036】
破線で囲んだブロックA,Cは低速モードの場合だけ演算処理を行い、高速モードの場合は演算を停止する。逆に破線で囲んだブロックBは高速モードの場合だけ演算処理を行い、低速モードの場合は演算を停止する。
また、低速モードでは速度モード信号CHGによりスイッチSW1,SW2のa接点を開いてb接点を閉じ(図示の状態)、高速モードでは逆にa接点を閉じてb接点を開く。
【0037】
低速モードの動作を更に詳しく説明する。第1の速度指令ω の変化率を加減速演算器25により制限して第2の速度指令ω を演算する。このとき、ブロックBは動作を停止しているため電流制限器42の出力はゼロに保持されており、加算器43を介したω とω は同一の値である。加算器26はω と回転速度ωとの偏差を演算し、速度調節器27はこの偏差を増幅してトルク指令τを演算する。電流指令演算器28は、τとωからd軸電流指令i とq軸電流指令i を演算する。
【0038】
加算器29,30は、それぞれi とiとの偏差、i とiとの偏差を求め、電流調節器31はこれらの偏差を増幅してd軸電圧指令v とq軸電圧指令v を計算する。座標変換器48は、v ,v から端子電圧指令V と角度φを次式の如く演算する。
【0039】
【数9】
Figure 0003786018
【0040】
角度φと回転子位置θとは加算器49により加算され、電圧指令の位相θが演算される。座標変換器46は、前述の数式8により3相電圧指令v ,v ,v を演算する。3相電圧を演算する方法は図7の従来技術と異なるが、v ,v からv ,v ,v を計算した結果は図7の場合と同じとなる。その他の部分は図7と同じである。これにより、低速モードでは図7と同じベクトル制御となる。
【0041】
次に、高速モードの動作を説明する。高速モードではブロックA,Cが動作を停止しており、座標変換器48から出力される角度φは90度に保持される。また、加算器49には積分器45から出力される位相がスイッチSW1を介して入力されている。従って、座標変換器46に入力される電圧指令の位相θは図9の従来技術に対して90度の位相差を持つが、これは座標変換器24の出力のiを有効電流iにするためである。
一方、f/V変換器44の出力V はスイッチSW2を介して座標変換器46に入力され、端子電圧指令Vとなる。その他の部分は図9と同じである。これにより、高速モードでは図9と同じV/f制御となる。
【0042】
上記のように本実施形態では、低速モードでは回転子位置θに基づいて同期機100の電流を制御するので安定した大きな始動トルクが得られ、高速時には回転子位置θを用いることなく、ブロックBを介して同期機100の電圧と周波数を制御するので、位置センサ21の電気的仕様により高速時に正しい位置情報が得られなくても同期機100を高性能に制御することができる。
【0043】
次に、図2は本発明の第2実施形態であり、請求項記載の発明の主要部に相当する。
図2において、ブロックA1は図8のブロックA’において電流調節器31の後段に図1の座標変換器48を付加したものと同一の構成であり、このブロックA1は速度推定値ωM2と位置推定値θを演算する。また、図2のブロックBは図1におけるブロックBと同一の構成である。
【0044】
図2において、位置推定値θとブロックB内の積分器45の出力との何れか一方が、速度モード信号CHGにより切り換えられるスイッチSW1により選択されて加算器49に入力される。また、ブロックA1からの角度φが加算器49に入力され、その加算結果が電圧指令の位相θとして座標変換器46に入力されている。スイッチSW2は、前記同様にブロックA1からのV とブロックBからのV との何れか一方を速度モード信号CHGにより選択し、端子電圧指令Vとして座標変換器46に出力する。
【0045】
本実施形態では同期機100に位置センサがなく、低速時にはセンサレスベクトル制御を行い、ブロックA1により回転速度と回転子位置を推定演算して速度推定値ωM2と位置推定値θを出力する。切換え器47は、第1実施形態と同様にして速度推定値ωM2及び速度指令ω とから低速モードか高速モードかを判別し、判別したモードに応じて速度モード信号CHGを出力する。
【0046】
ブロックA1は低速モードの場合だけ演算処理を行い、高速モードの場合は演算を停止する。逆に、ブロックBは高速モードの場合だけ演算処理を行い、低速モードの場合は演算を停止する。
低速モードでは、スイッチSW1,SW2のa接点を開いてb接点を閉じる。これにより、前記数式9により演算された端子電圧指令V が座標変換器46に入力されると共に、同じく数式9により演算された角度φと位置推定値θとが加算器49により加算され、その加算結果が電圧指令の位相θとして座標変換器46に入力されて3相電圧指令v ,v ,v が演算される。
高速モードでは、逆にa接点を閉じてb接点を開く。このときの動作は第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
【0047】
本実施形態によれば、低速時には同期機100の回転子位置を直接検出することなく、ブロックA1によって同期機100の電圧や電流から回転子位置を推定演算するので、位置センサが不要になる。
また、位置推定のために高速な演算処理が必要になる高速時には、回転子の位置情報を用いることなくブロックBによって同期機100の電圧と周波数を制御するので、高速の演算処理が不必要になり、安価な制御装置でも同期機100を高性能に制御することができる。
【0048】
図3は本発明の第3実施形態であり、請求項記載の発明に相当する。
この実施形態では、第1及び第2実施形態のブロックBにおいて電圧補償器50、加算器52及び位相補償器51を付加することにより、ブロックB’が構成されている。
ここでは、代表例として第2実施形態のブロックBをブロックB’に置き換えたものを図3に示し、本実施形態を説明する。なお、第1実施形態のブロックBをブロックB’に置き換えても良い。
【0049】
図3に示す第3実施形態では、ブロックA1による低速モードでの電圧指令V と高速モードでの電圧指令VH1 との偏差V −VH1 をΔVとし、このΔVを電圧補償器50に設定する。そして、ΔVとVH1 とを加算器52により加算して電圧指令VH2 を求め、このVH2 を高速モードに切り換えた直後の電圧指令とする。その結果、低速モードから高速モードに切り換えた直後はV とVH2 とが同一値になるので、切換え前後の電圧指令Vは同一値となる。
また、電圧補償器50の出力ΔVは、時間の経過に伴ってゼロに収束するようにする。これにより、端子電圧指令Vは、低速モードから高速モードに切り換えた後に時間が経過するにつれてVH1 と等しくなる。
【0050】
一方、位相補償器51は、低速モードから高速モードに切り換える直前にブロックA1からの角度φを読み込み、φから90度を減じた値を積分器45にプリセットする。高速モードではφを90度にセットするので、低速モードから高速モードに切り換えた前後でθは同一値となる。
【0051】
このように、本実施形態によれば、低速時の制御から高速時の制御に切り換える際に、同期機100の電圧が急変しないように端子電圧指令V及びその位相θを補償する機能を有するため、制御モードを切り換えた時に電流やトルクが急変せず、同期機100を高性能に制御することができる。
【0052】
図4は本発明の第4実施形態であり、請求項記載の発明に相当する。
図4において、ブロックA2は図1のブロックAに図8のブロックA”を付加したものに相当する。また、この実施形態では、速度指令ω と座標変換器24の出力i,iと高速モードの電圧指令V とに基づいて負荷角δを演算する負荷角演算器53と、i,i,V ,δを用いて座標変換を行う座標変換器54とが付加されている。
【0053】
負荷角演算器53は、高速モードから低速モードに切り換える際に、同期機100の負荷角δを演算する。始めに、図5を用いて負荷角について説明する。
図5は同期機の電圧、電流及び磁束の関係を示すベクトル図である。同期機の端子電圧ベクトルvから抵抗電圧降下Riを差し引くと誘起電圧ベクトルeとなる。ここで、iは電機子電流ベクトルである。また、誘起電圧ベクトルeに対し、直交する方向に鎖交磁束ベクトルΨが生じている。なお、ここで、負荷角δはq軸とeとの交角であると(IEEE電気・電子用語辞典に)定義されている。q軸とeとの交角=d軸とΨとの交角であるから、図5では、負荷角δをd軸とΨとの交角として記している。
【0054】
図6は、負荷角演算器53と座標変換器54の詳細な制御ブロック図を示している。負荷角演算器53内の誘起電圧演算器531では、数式10に従って図5に示す誘起電圧成分e,eを演算する。なお、有効電流i及び無効電流iは図4の座標変換器24から入力される。
【0055】
【数10】
Figure 0003786018
【0056】
ここで、e:電圧ベクトル方向の誘起電圧成分、
:電圧ベクトルと直交方向の誘起電圧成分、
:電圧ベクトル方向の電流成分(有効電流)、
:電圧ベクトルと直交方向の電流成分(無効電流)
である。
図6におけるトルク演算器532は、次式を用いて同期機のトルクτを演算する。
【0057】
【数11】
Figure 0003786018
【0058】
磁束演算器533は、次式を用いて鎖交磁束ベクトルΨの大きさを演算する。
【0059】
【数12】
Figure 0003786018
【0060】
トルク演算器536は、次式を用いて第2のトルクτを演算する。
【0061】
【数13】
Figure 0003786018
【0062】
ここで、ψ:無負荷鎖交磁束、
:同期機のd軸インダクタンス、
:同期機のq軸インダクタンス、
である。
【0063】
第1のトルク演算値τと第2のトルク演算値τとの偏差を加算器534により求め、負荷角調節器535は前記偏差を増幅してその出力をδとする。τとτとの偏差がゼロになったとき、δは負荷角に一致する。
負荷角調節器535は例えばPI調節器やPID調節器等の各種調節器により構成されており、第1のトルク演算値τは一種のトルク指令値として意味を持つ。つまり、負荷角調節器535は、第2のトルク演算値τがトルク指令値τに一致するように演算を行い、負荷角δを出力する。なお、上記負荷角調節器については、本出願人による特開平10−243699号公報の図8,図11等、同じく特開平11−299297号公報の図1,図4,図6等に記載されている。
【0064】
以上の演算により、負荷角δを演算することができる。なお、図示されていないが、端子電圧の大きさとτからパターン化された関数を用いて負荷角δを直接演算してもよい。
図5に示した鎖交磁束ベクトルΨと端子電圧ベクトルvとの交角φは、次式で求まる。
【0065】
【数14】
Figure 0003786018
【0066】
また、鎖交磁束ベクトルΨと電機子電流ベクトルiとの交角φは、次式で求まる。
【0067】
【数15】
Figure 0003786018
【0068】
図6における角度演算器541は数式14,15の演算を行い、φとφを出力する。加算器542,543はこれらのφ,φにそれぞれ負荷角δを加算し、その加算結果を用いて座標変換器5,6により端子電圧指令V とi,iを座標変換すると、d−q軸の電圧指令v **,v **とd−q軸の電流指令i **,i **が求まる。
高速モードから低速モードに切り換える直前に、電圧指令v **,v **により電流調節器31の出力をプリセットし、電流指令i **,i **により電流指令演算器28の出力をプリセットする。また、第1のトルク演算値τにより速度調節器27の出力をプリセットする。
【0069】
このことにより、高速モードから低速モードに切り換えた際に、同期機100の電圧や電流の変化がなくなる。なお、電流指令演算器28の出力は、高速モードから低速モードに切り換えた直後はi **,i **になるが、時間の経過と共に電流指令演算器28で演算した値に徐々に変化するようにする。
図示されていないが、高速モードから低速モードに切り換える直前に、図4のブロックA”内のωM2はω の値にプリセットし、θは積分器45の出力値にプリセットする。
【0070】
なお、第3実施形態と第4実施形態を併用すれば、低速モードから高速モードへの切り換えと、高速モードから低速モードへの切り換えの両者に対して切り換え時の電圧や電流の急変がなくなることは自明なので、説明は省略する。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、請求項1または2記載の発明によれば、低速時には回転子の位置情報に基づいて同期機の電流を制御するため安定した大きな始動トルクが得られ、高速時には回転子の位置情報を用いることなく同期機の電圧と周波数を制御するので、位置センサの電気的仕様により高速時に正しい位置情報が得られなくても同期機を高性能に制御することができる。
【0072】
また、請求項1の発明では、低速時の制御から高速時の制御に切り換える際に、同期機の電圧が急変しないように電圧指令を補償する機能を有するので、制御モードを切り換える際に電流やトルクが急変せず、同期機を高性能に制御することができる。
【0073】
請求項2または3記載の発明によれば、高速時の制御から速時の制御に切り換える際に、同期機の電圧や電流が急変しないように電圧指令や電流指令を補償する機能を有するので、制御モードを切り換える際に電流やトルクが急変せず、同期機を高性能に制御することができる。
更に、請求項3記載の発明においては、低速時には同期機の回転子の位置を直接検出することなく、同期機の電圧や電流から回転子の位置を推定演算するため位置センサが不要となり、位置推定のために高速な演算処理が必要になる高速時には回転子の位置情報を用いることなく同期機の電圧と周波数を制御するので高速の演算処理が不必要になり、安価な制御装置でも同期機を高性能に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す制御ブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す制御ブロック図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す制御ブロック図である。
【図4】本発明の第4実施形態を示す制御ブロック図である。
【図5】同期機の電圧、電流及び磁束の関係を示すベクトル図である。
【図6】図4における主要部の構成図である。
【図7】第1の従来技術を示す制御ブロック図である。
【図8】第2の従来技術を示す制御ブロック図である。
【図9】第3の従来技術を示す制御ブロック図である。
【符号の説明】
21 位置センサ
22 位置・速度演算器
23 電流検出器
24,46,48,54 座標変換器
25 加減速演算器
26,29,30,43,49,52 加算器
27 速度調節器
28 電流指令演算器
31 電流調節器
33 PWM回路
42 電流制限器
44 f/V変換器
45 積分器
47 切換器
50 電圧補償器
51 位相補償器
53 負荷角演算器
531 誘起電圧演算器
532,536 トルク演算器
533 磁束演算器
534,542,543 加算器
535 負荷角調節器
541 角度演算器
544,545 座標変換器
100 同期機
200 3相交流電源
300 電力変換器
SW1,SW2 スイッチ

Claims (3)

  1. 電力変換器を用いて同期機の速度またはトルクを制御する制御装置において、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数に応じて速度モードを判別し、低速モードまたは高速モードの何れかを選択する手段と、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が低く、低速モードが選択された場合に、少なくとも同期機の回転子の位置情報を用いて同期機の電流を制御するベクトル制御手段と、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が高く、高速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置情報を用いずに同期機の速度指令に基づいて同期機の電圧及び周波数をほぼ比例させて制御するV/f制御手段と、
    低速モードから高速モードに切り換わる際に、同期機の電圧が急変しないように、同期機に対する端子電圧指令及びその位相指令を同一に保つ補償手段と、
    を備えたことを特徴とする同期機の制御装置。
  2. 電力変換器を用いて同期機の速度またはトルクを制御する制御装置において、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数に応じて速度モードを判別し、低速モードまたは高速モードの何れかを選択する手段と、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が低く、低速モードが選択された場合に、少なくとも同期機の回転子の位置情報を用いて同期機の電流を制御するベクトル制御手段と、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が高く、高速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置情報を用いずに同期機の速度指令に基づいて同期機の電圧及び周波数をほぼ比例させて制御するV/f制御手段と、
    高速モードから低速モードに切り換わる際に、同期機の電圧及び電流が急変しないように、電圧指令及び電流指令を補償する補償手段と、
    を備えたことを特徴とする同期機の制御装置。
  3. 電力変換器を用いて同期機の速度またはトルクを制御する制御装置において、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数に応じて速度モードを判別し、低速モードまたは高速モードの何れかを選択する手段と、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が低く、低速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置を直接検出せずに同期機の電圧または電流から回転子の位置を推定演算して同期機の電流を制御するセンサレスベクトル制御手段と、
    同期機の回転速度または電力変換器の出力周波数が高く、高速モードが選択された場合に、同期機の回転子の位置情報を用いずに同期機の速度指令に基づいて同期機の電圧及び周波数をほぼ比例させて制御するV/f制御手段と、
    高速モードから低速モードに切り換わる際に、同期機の電圧及び電流が急変しないように、電圧指令及び電流指令を補償する補償手段と、
    を備えたことを特徴とする同期機の制御装置。
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